JP3592876B2 - マルチキャスト通信制御方法及びノード装置 - Google Patents

マルチキャスト通信制御方法及びノード装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能なコネクション型(例えば非同期転送モード型(ATM:Asynchronous Transfer Mode))通信網におけるマルチキャスト通信制御方法及びノード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
非同期転送モード型通信網(以下、ATM通信網と呼ぶ)において複数の受信者へ同一の情報を分配するマルチキャスト通信を行なう場合、送信者からすべての受信者へのポイント−マルチポイントATMコネクションを設定することで、送信者は受信者数分の情報のコピーを自らすることなく、そのポイント−マルチポイントコネクションに向けて情報を送信するだけで、すべての受信者にそれを届けることが可能となる。ここで送信者、受信者とは実際の情報送信元ホスト、受信先ホストであっても構わないし、ルータ装置のようなコネクションレス型パケット中継ノードであっても構わない。
【0003】
このポイント−マルチポイントコネクションの提供する帯域や通信品質(QoS)などのサービス属性は、従来すべての受信者に対して同一のものが提供される。この制約は以下のような問題点を生じる可能性がある。
【0004】
例えば、受信者によって要求するサービス属性が異なる(例えば、ある受信者は多少通信コストがかかっても一定帯域の確実な保証を要求するが、ある受信者は通信品質の保証をまったく要求せずむしろ低コストの通信を要求する)ような場合には、最も厳しい受信者の要求を満たすようなサービス属性をすべての受信者に提供するようなポイント−マルチポイントコネクションによりサービスを実現する方法が考えられる。
【0005】
しかしながらその場合、通信品質保証の要求をしていない受信者に対しても所定の通信リソースをエンドエンドに確保していることになり、網リソースの効率的な運用を低コストな通信の提供といった観点からは望ましい方法とは言えない。
【0006】
受信者により要求サービス属性が異なる場合のATMマルチキャスト通信の他の実現方法として、要求サービス属性の等しい(または類似した)受信者群に対してはひとつのポイント−マルチポイントコネクションによりサービスを提供し、要求サービス属性の異なる(または大きく異なる)受信者群には別の属性のポイント−マルチポイントコネクションによりサービス提供する方法も考えられる。極端な場合、受信者数分のポイント−ポイントコネクションを送信者から設定することになる。
【0007】
この場合は、送信者が属性に応じて設定したコネクション数分だけのコピーを作成して各々のコネクションに送信する必要があること、通信網の送信者に近い部分(例えば送信者側ユーザ網インタフェース)の通信帯域を浪費している事などの問題がある。
【0008】
すべての受信者に同一のサービス属性のポイント−マルチポイントコネクションを提供することの他の問題点として、一部の受信者への通信帯域が網内で確保できなかった場合がある。あるサービス属性を持つポイント−マルチポイントコネクションの受信者(枝;リーフ)を新たに追加しようとしても、その受信者への経路上でサービス属性を満たすだけの通信帯域が確保できないとその枝の追加は拒絶され、その受信者は情報をまったく受信できないことになる。
【0009】
この場合にも別の通信属性(例えば通信品質の保証のまったくないサービス)のコネクションを送信者から受信者へ別に設定すれば情報の受信は可能になるが、送信者の情報コピーの負荷や通信網の送信者に近い部分の通信帯域の浪費の問題は残る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来ATM通信網上でマルチキャスト通信を行なう際に、ひとつのポイント−マルチポイントコネクションにより情報転送すると、すべての受信者に同一のサービス属性を提供することになる。よって受信者毎のサービス属性要求の違いに柔軟に対処できないとか、一部の受信者への通信帯域が確保できない場合にはその受信者は情報をまったく受信できないなどの問題点がある。
【0011】
また、これを解決するには、受信者の要求サービス属性の違いや利用可能な通信帯域の違いに応じた複数のコネクションを設定してひとつのマルチキャスト通信を実現する方法も考えられるが、送信者での情報のコピーや通信網の送信者側での帯域の圧迫などの問題が残る。
【0012】
本発明はこのような問題を解決するためになされるもので、受信者の要求サービス属性の違いや利用可能な通信帯域の違いに応じたひとつのポイント−マルチポイントコネクションの形成を可能にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能な非同期転送モード型通信網を構成するノード装置において、前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVC(VirtualChannel)リンクのうち前記ノード装置から次段のノード装置へ向かう出力VCリンクとは異なる新たな出力VCリンクの設定要求を受信する手段と、この受信した設定要求に示されるもしくは対応して示される要求サービス属性が、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前段のノード装置から前記ノード装置へ向かう入力VCリンクに提供されているサービス属性とは異なる場合に、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを、前記ポイント−マルチポイントコネクションを構成するVCリンクとして、設定させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この第1の発明は、新たな出力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を、前記入力VCリンクに割り当てられている通信リソース量(提供されているサービス属性に対応するもの)とは異なるものにするものであり、この発明によれば、既に存在するVCリンクとは異なるサービス属性を提供する新たなVCリンクを追加することができ、ひとつのポイント−マルチポイントコネクションで受信者に応じて異なるサービス属性を提供することが可能になる。すなわち、既に存在するVCリンクに提供されているサービス属性と異なるサービス属性を要求する受信者を、ひとつのVCコネクションで新たに収容可能となる。
【0015】
なお、前記要求サービス属性には、所定の通信品質を要求しない場合に相当するサービス属性を含み、この場合は、新たな出力VCリンクに割り当てられる通信リソース量は0になる(リソースの割り当てを行わずにVCリンクを設定する)。
【0016】
また、送信者が提供するサービス属性より大きいものを受信者が受けることはできないため、一般には、前記要求サービス属性は前記入力VCリンクに提供されているサービス属性以下となる。但し、送信者が提供するサービス属性より小さなサービス属性を提供するVCリンクに、新たなVCリンクを追加する場合には、後述する入力VCリンクの通信リソース量変更との順序関係により、前記要求サービス属性は前記入力VCリンクに提供されていたサービス属性より大きくなることがある。
【0017】
また、後述するように通信リソース量が確保できないときに要求サービス属性を満たさない通信リソース量で新たなVCリンクを追加することを行う場合には、前記要求サービス属性は前記入力VCリンクに提供されていたサービス属性より大きくなることがある。そのため、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを設定させるのは、前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前記ノード装置よりも送信者側のVCリンクの中に、該新たな出力VCリンクに対応した要求サービス属性を満たさない通信リソース量が割り当てられているVCリンクが存在しない場合とすることが、リソースの効率的な利用という点では、好ましい。但し、このような場合でも要求サービス属性を満たす通信リソース量を割り当てておく方が好ましいこともある。
【0018】
上記第1の発明は、また、非同期転送モード型通信網において、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションに、該マルチキャスト通信サービスに対し新たに参加を要求した受信者のために新たなVCリンクを追加するマルチキャスト通信制御方法であって、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、新たに参加を要求した前記受信者に与えられるべき要求サービス属性が前記入力VCリンクに提供されているサービス属性とは異なるならば、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てたVCリンクを、前記出力VCリンクとして設定し、この設定される出力VCリンクを入力VCリンクとし、さらに追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てたVCリンクを、該さらに追加すべき新たなVCリンクがなるべき出力VCリンクとして設定することを特徴とする。
【0019】
ここで、送信者が提供するサービス属性より小さなサービス属性を提供するVCリンクに、新たなVCリンクを追加する必要が生じたような場合は、次のようにすることが好ましい。すなわち、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つが入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記要求サービス属性よりも、前記入力VCリンクに提供されているサービス属性の方が、そのサービス属性に対応する通信リソース量が小さいならば、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記要求サービス属性に対応する量に変更する。
【0020】
本発明の第2の発明は、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能な非同期転送モード型通信網を構成するノード装置において、前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを構成するVCリンクのうち、前記ノード装置から次段のノード装置へ向かう出力VCリンクに割り当てている通信リソース量を記憶する記憶手段と、前記次段のノード装置を経由して既に通信情報を受信可能な各受信者に対して提供されているサービス属性及び新たに前記マルチキャスト通信サービスへ参加を要求した受信者に与えられるべき要求サービス属性のうち、もしくは、前記各受信者から既に提供されているサービス属性の変更を要求した受信者を除した受信者に対して提供されているサービス属性及び該変更を要求した受信者に与えられるべき要求サービス属性のうち、もしくは、前記各受信者から前記マルチキャスト通信サービスからの離脱を要求した受信者を除いた受信者に対して提供されているサービス属性のうち、そのサービス属性に対応する通信リソース量が最も大きいものを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果の示す通信リソース量が前記記憶手段により記憶された通信リソース量と異なる場合に、前記出力VCリンクに割り当てている通信リソース量を変更する手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
この第2の発明によれば、新たに参加する受信者のために既に存在するVCリンクとは異なるサービス属性を提供する新たなVCリンクを追加する場合に、既に存在するVCリンクのリソース量を必要に応じて変更することで、受信者に応じて異なるサービス属性を提供するひとつのポイント−マルチポイントコネクションを効率良く形成することができる。また、受信者に応じて異なるサービス属性をひとつのポイント−マルチポイントコネクションで提供するにあたり、既に参加している受信者に対する通信品質の変更がサービス提供中に要求された場合や、既に参加している受信者が離脱して対応するVCリンクが削除される場合に、存在する各VCリンクにおいて必要最小限の通信リソース量を確保することができる。
【0022】
なお、前記サービス属性には、所定の通信品質を要求しない場合に相当するサービス属性を含み、これに対応する通信リソース量は0になる(リソースの割り当てを行わずにVCリンクを設定することに相当)。
【0023】
ここで、前記検出手段は、例えば、前記次段のノード装置を経由して既に通信情報を受信可能な各受信者に対して提供されているサービス属性を示す情報を記憶する手段の記憶内容を参照して検出を行うことができる。
【0024】
この記憶する手段は、各受信者に対して提供されているサービス属性を示す情報として、新たに前記マルチキャスト通信サービスへ参加を要求した受信者に与えられるべき要求サービス属性、もしくは、既に提供されているサービス属性の変更を要求した受信者に与えられるべき要求サービス属性を各受信者毎に記憶するものであってもよいし、後述するように通信リソース量が確保できないときに要求サービス属性を満たさない通信リソース量で新たなVCリンクを追加することを行う場合には、各受信者に対して提供されているサービス属性(もしくはこれに対応する通信リソース量)に加えて、上記の要求サービス属性を記憶するものであってもよい。
【0025】
上記第2の発明は、また、非同期転送モード型通信網において、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを、該マルチキャスト通信サービスに対し新たに参加を要求した受信者もしくは既に受けている該サービスのサービス属性の変更を要求した受信者のために、もしくは該サービスからの離脱を要求した受信者に起因して、変更するマルチキャスト通信制御方法であって、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクの通信リソース量が、新たに参加を要求した受信者への通信がこのVCリンクを用いる場合に該受信者に与えられるべき要求サービス属性を満たすか否か、もしくは、該VCリンクを用いて既に通信情報を受信可能な各受信者からサービス属性の変更を要求した受信者を除いた受信者に対して提供されているサービス属性及び該変更を要求した受信者に与えられるべき要求サービス属性のうちそのサービス属性に対応する通信リソース量が最も大きいものに対応するか否か、もしくは、前記各受信者から離脱を要求した受信者を除いた受信者に対して提供されているサービス属性のうちそのサービス属性に対応する通信リソース量が最も大きいものより大きいか否かを判断し、この判断結果に基づいて前記VCリンクに割り当てている通信リソース量を変更することを特徴とする。
【0026】
本発明の第3の発明は、通信リソース量が確保できないときに要求サービス属性を満たさない通信リソース量で新たなVCリンクを追加することに関する。
【0027】
第3の発明は、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能な非同期転送モード型通信網を構成するノード装置において、前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前記ノード装置から次段のノード装置へ向かう出力VCリンクとは異なる新たな出力VCリンクの設定要求を受信する手段と、この受信した設定要求に示されるもしくは対応して示される要求サービス属性に対応する第1の通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクが設定できない場合に、新たな出力VCリンクが設定可能な第2の通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを、前記ポイント−マルチポイントコネクションを構成するVCリンクとして、設定させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
この第3の発明によれば、既に存在するVCリンクとは異なるサービス属性を提供する新たなVCリンクを追加することができ、ひとつのポイント−マルチポイントコネクションで受信者に応じて異なるサービス属性を提供することが可能になる。すなわち、新たな受信者の参加のためにノードが受信した設定要求の要求サービス属性をリソース量不足により満たせなかった場合に、要求属性は満足しないが収容できる範囲内のリソース量でサービスを行なうことで、最低限コネクティビティだけでも提供することが可能となる。
【0029】
なお、VCリンクに割り当てられる第2の通信リソース量を0(リソースの割り当てを行わずにVCリンクを設定する)としても、収容できる範囲内のリソース量を求めてその値としてもよいが、前者の方が処理が簡単である。
【0030】
上記第3の発明は、また、非同期転送モード型通信網において、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションに、該マルチキャスト通信サービスに対し新たに参加を要求した受信者のために新たなVCリンクを追加するマルチキャスト通信制御方法であって、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、新たに参加を要求した前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応する第1の通信リソース量を割り当てたVCリンクが設定不可能ならば、前記第1の通信リソース量より小さいかあるいは0である第2の通信リソース量を割り当てたVCリンクを、前記出力VCリンクとして設定し、この設定された出力VCリンクを入力VCリンクとし、さらに追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てたVCリンクを、該さらに追加すべき新たなVCリンクがなるべき出力VCリンクとして設定することを特徴とする。
【0031】
この場合に、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記入力VCリンクに対する出力VCリンクに割り当てられている通信リソース量のうち、前記第2の通信リソース量より大きなものが存在するか否かを調べ、存在しない場合には、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第2の通信リソース量に変更することが、リソースの効率的な利用の点では、好ましい。
【0032】
さらに、リソース量不足が解消したときには本来の要求サービス属性を提供するために、次の手段を採ってもよい。すなわち、前記第1の通信リソース量を割り当てたVCリンクが設定できないために前記第2の通信リソース量が割り当てられていることが記憶されている場合に、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったか否かを調べ、可能になっていれば前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更するのである。
【0033】
このことは、第3の発明のマルチキャスト通信制御方法で、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったときに、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更し、この通信リソース量の変更された出力VCリンクを入力VCリンクとし、前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応しない前記第2の通信リソース量が割り当てられているVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、割り当てが可能であれば前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応しない前記第2の通信リソース量が割り当てられているVCリンクがなるべき出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更することを意味する。
【0034】
また、あるノードでリソース量不足して要求サービス属性を満たさないリソース量が割り当てられたときにそのノードの上流でもリソースの効率的な利用のためにリソース量の変更を行うのであれば、リソース量不足が解消したときには本来の要求サービス属性を提供するためには、以下のようにするとよい。前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったときに、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更する。それとともに、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第2の通信リソース量に変更したならば、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更するときに、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更するのである。
【0035】
また、本発明(請求項17)は、入力VCリンクと複数の出力VCリンクを用い、送信者から複数の受信者に通信データを送信するマルチキャスト通信サービスを提供可能なノード装置において、マルチキャスト通信サービスに用いられるポイント−マルチポイントコネクションを維持する維持手段と、このマルチキャスト通信サービスのための新たな出力VCリンクの設定要求、及び、この新たなVCリンクに対する要求サービス属性を受信する受信手段と、この設定要求に応え、前記要求サービス属性を調べ、入力VCリンクのサービス属性とは異なるサービス属性を持つ新たな出力VCリンクを前記ポイント−マルチポイントコネクションに加える設定手段とを具備することを特徴とする。
【0036】
本発明(請求項18)は、請求項17記載のノード装置において、前記設定手段は、前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする。
【0037】
本発明(請求項19)は、請求項17記載のノード装置において、前記設定手段は、前記要求サービス属性を満たす通信リソース量が確保できない場合に、前記入力VCリンクのサービス属性とは異なるサービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする。
【0038】
本発明(請求項20)は、入力VCリンクと出力VCリンクを用い、送信者から複数の受信者に通信データを送信するマルチキャスト通信サービスを提供可能なノード装置において、マルチキャスト通信サービスに用いられるポイント−マルチポイントコネクションを維持する維持手段と、出力VCリンクに割り当てられた通信リソース量を示す情報を記憶する記憶手段と、この出力リンクの通信リソース量を変更する必要があるか否かを、前記マルチキャスト通信サービスに対する新たな受信者の参加要求、もしくは既に受信可能となっている受信者のサービス属性変更要求、もしくは受信者の離脱要求に応えて、決定する決定手段と、必要があると決定された場合に、出力VCリンクに割り当てられている通信リソース量を変更する手段とを具備することを特徴とする。
【0039】
本発明(請求項21)は、請求項17記載のノード装置において、前記受信手段は、前記要求サービス属性を含む前記設定要求を受信するものであり、前記設定手段は、この設定要求をデータリンク層で処理し、前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする。
【0040】
本発明(請求項22)は、請求項17記載のノード装置において、前記受信手段は、前記要求サービス属性を含むメッセージを受信するものであり、前記設定手段は、このメッセージをネットワーク層で処理し、この処理結果に基づいて前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする。
【0041】
本発明(請求項23)は、請求項20記載のノード装置において、出力VCリンクの先の次段ノードから、この出力VCリンクを通して前記マルチキャスト通信サービスを受信可能となる受信者に対して提供されているサービス属性のうち最大のものを示すメッセージを受信する手段を更に具備し、前記決定手段は、このメッセージを参照して決定を行なうものであることを特徴とする。
【0042】
本発明(請求項24)は、請求項23記載のノード装置において、入力VCリンクの先の前段ノードへ、この入力VCリンクを通して前記マルチキャスト通信サービスを受信可能となる受信者に対して提供されているサービス属性のうち最大のものを示すメッセージを送信する手段を更に具備することを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。
【0044】
図1は本発明に関わるATMノードに具備されるコネクション制御部の機能構成例を示したものである。コネクション制御部10は、シグナリングメッセージ処理部11、コネクション状態管理部12、経路制御部13、アドミッション制御部14、リンク状態管理テーブル15、コネクション別割り当てリソース管理テーブル16、受信者別サービス属性管理テーブル17を含んでいる。
【0045】
シグナリングメッセージ処理部11は、端末もしくは隣接ATMノードとの間でコネクション制御に関わる各種メッセージをやりとりし、その結果生じるイベントをコネクション状態管理部12に通知する。コネクション状態管理部12は、通知されたイベントに基づき経路制御部13やアドミッション制御部14や各種テーブルからの情報を利用しつつ必要な処理を行ない、その結果をテーブルに書き込むとともにシグナリングメッセージ処理部11へも通知する。
【0046】
経路制御部13は、制御するコネクションの次段ATMノードを自身の持つ経路情報をもとに決定するか、あるいはメッセージに含まれた経路指定情報をもとに決定するなどの機能をもつ。アドミッション制御部14は、制御メッセージ内のサービス属性情報などをもとに必要リソース量の算出等を行なうとともに、新たなコネクションの収容可否やコネクション属性変更の可否などの判断を行なう。
【0047】
リンク状態管理テーブル15は、前記アドミッション制御部14が判断を行なうために必要な情報(出力リンクの容量、使用率など)を管理している。
【0048】
コネクション別割り当てリソース管理テーブル16は、各ATMノードにおいて各VCリンクに割り当てているリソース量を管理しているとともに、後述するように、そのATMノードにおいて前段ATMノードが割り当てているリソース量(正確にはそのVCリンクに与えるべきサービス属性を満たすもの)と同等のリソース量を割り当てることができたか否かを示す情報を持つことができる。
【0049】
受信者別サービス属性管理テーブル17は、各ATMノードにおいて関与する各VCリンクの各々の受信者に与えるべき要求サービス属性をすべての受信者について管理しているとともに、後述するように、その要求サービス属性がそのATMノードを通過する時点において満たされているか否かを示す情報を持つことができる。
【0050】
本発明に関わるATMノードは、ATMスイッチには限定されない。例えば、各ノードをセルスイッチルータ(以下、“CSR”と言う)として構成してもよい。CSRとは、ネットワーク層(例えばIP)処理手段とATMスイッチとを備え、ホストもしくは隣接ルータ(CSR)とネットワーク層で処理されるメッセージを交換する。CSRは、このメッセージに基づき、CSR内のATMスイッチを通るカットスルーコネクション(異なる論理ネットワーク間をデータリンク層で接続するコネクション)を形成し、IPフォワーディングをバイパスしてデータを転送する。
【0051】
(具体例1)
まず本発明の第1の具体例として、マルチキャスト通信の受信者により要求するサービス属性が異なる場合のポイント−マルチポイントコネクション(以下、p−mp VCと表す)の設定、受信者の追加(参加)、受信者の要求属性変更、受信者の削除(離脱)時の手順について説明する。
【0052】
ATM通信網の構成例と、各場合におけるp−mp VCの構成の時間的変化の様子の例を図2、図3に、その場合のATMノード301の持つ網リソース管理に関わる情報の時間的変化の様子を図4、図5に示す。
【0053】
従来の方法との大きな違いはすでに存在するVCに提供されているサービス属性と異なるサービス属性を要求する受信者を新たに収容可能とし、しかもそれを効率良く行なうために、各VCリンク(エンドエンドのVCコネクションのうちの隣接ATMノード間の部分)において必要最小限のリソースを確保することにある。
【0054】
まず図2(a)において、送信者101から受信者201へのポイント−ポイントコネクション(以下、p−p VCと表す)が設定されている(呼識別子を10とする)。呼識別子は、各ATMノードが、自分の管理するVCリンクがどのp−mp VCに属するものであるかを識別するためのものである。また、上記p−p VCは、以降のp−mp VCへの拡張を考慮して、受信者201から送信者101へのリソースは0にしておくことが好ましい。なお、既に設定されているのがp−mp VCであっても以降の手順は同様である。
【0055】
この際、受信者から送信者へ、アプリケーションレベルの通信品質(以下、QoSと表す)の要求が、例えばネットワーク層(例えばIP(InternetProtocol))レベルの帯域予約プロトコル(例えばRSVP(Resouce ReSerVation Protocol))などで行なわれており、このQoS要求を受け取った送信者は、そのQoS要求を満たすに十分なATMレベルのサービス属性(サービスクラス、トラヒックディスクリプタ、セルレベルのQoSなど)を設定して、VC設定要求を行なっている。
【0056】
このVC設定要求は、送信者から受信者へ向けて順次途中のATMノードへ転送される。そして、このVC設定要求に含まれるあるいは対応して別送される、ATMレベルの要求サービス属性情報を含むメッセージが、上記制御メッセージに相当する。なお、この制御メッセージは、上記のように送信者が発し、受信者へ向けて順次転送してもよいし、アプリケーションレベルのQoS要求の生じた受信者が発し、送信者へ向けて順次転送するようにしてもよい。
【0057】
また、受信者にて生じたアプリケーションレベルのQoS要求を受けずに、送信者にて受信者に与えられるべき要求サービス属性を適当に決定し、上記制御メッセージを含むVC設定要求を受信者へ向けて順次転送するのでもよい。
【0058】
ATMノード301,302は、このVC設定要求(あるいは他の制御メッセージ)を受け、上記要求サービス属性を満足するように出力リンク(物理的なリンクあるいは物理リンクを論理的に分割したVP(バーチャルパス))におけるVCのリソースを確保し、それを記憶する。この時のATMノード301の持つコネクション別割り当てリソース管理テーブル16、受信者別サービス属性管理テーブル17の内容は、それぞれ図4の(a)の401,402に示すようになる。ここでは割り当てリソース量として簡単のために通信帯域のみを示したが、バッファ量など他のパラメータが含まれても構わない。
【0059】
次にこのp−p VC(呼識別子10)に新たな受信者202が加わる場合について説明する。受信者が存在中のVCに加わる方法は、ATMのシグナリングに規定されているリーフ主導型のコネクション参加要求を受信者が送信者に対して送出する方法でも良いし、インタネットプロトコル(IP)が上位層にいる場合(すなわち送信者、受信者がIPホストかルータの場合)にはIPのマルチキャストグループ参加要求メッセージやマルチキャスト用ルーティング情報交換メッセージを受信者が送信者または何らかのサーバに送信し、送信者がそれを知るとATMシグナリングのパーティ追加要求で受信者の追加を要求する方法でも良い。なお、上記コネクション参加要求やパーティ追加要求は、対応するATMノード装置にとって新たな出力VCリンクの設定要求となるものの一例である。
【0060】
この新たな受信者202は、特定のQoSの要求はせずベストエフォット型の通信を希望するものとする。新たな受信者がQoSの要求をしているか否か、している場合はそのQoSの内容を示す情報は、上記リーフ主導型のコネクション参加要求を用いる場合には、ATMレベルの要求サービス属性としてコネクション参加要求に含まれていてもよいし、ATMレベルの要求サービス属性情報を含む制御メッセージを、新たな受信者あるいはRSVP等を用いて受信者のQoS要求を知った送信者が、コネクション参加要求に対応して別送するのでもよい。このようなコネクション参加要求や他の制御メッセージが転送されることにより、各ATMノードは新たな受信者の要求サービス属性を知ることができる。
【0061】
また、上記IPのマルチキャストグループ参加要求メッセージ等を用いる場合には、このIPの参加要求メッセージに新たな受信者のQoS要求が含まれているか、受信者のQoS要求を示すRSVPメッセージを受け取るかすることにより、新たな受信者のQoS要求を知った送信者が、パーティ追加要求にATMレベルの要求サービス属性を含ませて送出してもよいし、ATMレベルの要求サービス属性情報を含む制御メッセージを、新たな受信者もしくは上記送信者が、パーティ追加要求に対応して別送するのでもよい。このようなパーティ追加要求や他の制御メッセージが転送されることにより、各ATMノードは新たな受信者の要求サービス属性を知ることができる。
【0062】
なお、上記パーティ追加要求は、送信者から既にリーフが存在する区間はパーティ追加要求として転送され、新たなリーフを設定することになる分岐点より先の新たな受信者までの区間はコネクション設定要求(VC設定要求)として転送される。
【0063】
各ノードとしてCSRを採用する場合には、IPレベルの要求サービス属性情報を含むメッセージが、新たな受信者(例えばRSVPを用いる場合)もしくは送信者により送信され、各ノードは、このメッセージをIP処理することにより、対応する出力VCリンクに対するATMレベルの要求サービス属性を求めることができる。
【0064】
以下では、ATMシグナリングのパーティ追加要求を用い、この中に要求サービス属性情報を含ませる場合を例に取り説明を進める。この場合、送信者101は呼識別子10で識別される受信者201宛のp−p VCへの新たな受信者202の追加を、パーティ追加要求を用いて要求する。この際、このパーティ追加要求に含ませる要求サービス属性として、UBR(Unspecified Bit Rate)サービスを指定する。パーティ追加要求を受信したATMノード301は、追加すべき受信者のアドレス情報やその要求サービス属性情報をもとにその経路を決定するとともに、出力リンク2から次段ATMノード303方向へ新たなVCのリーフ(VCリンク)を作成するためにVPI/VCI値の確保(ここでは80/40)を行なう。
【0065】
ここで、UBRサービスを受信者202へ提供する場合を考えているので、コネクション別割り当てリソース管理テーブル401における新たなリーフへの割り当てリソース量はゼロとなる。受信者別サービス属性管理テーブル402にも新たな出力リンク2の上のVPI/VCI−80/40に対応する受信者202のサービス属性情報を追加する。そしてATMノード301は次段ATMノード303へコネクション設定要求を送出する。
【0066】
この時点での各管理テーブルへの情報の追加は仮のものであり、後の下流からVC設定確認が来た時点でそれらの追加が確定するか、あるいは設定に失敗し解放要求が下流から戻ってくれば、管理テーブルへの仮の追加状態を解除する。この段階で追加が確定すると、各テーブル16,17は、図4の(b)に示すようになる。
【0067】
ATMノード303,304では通常の新たなコネクション設定とまったく同じ手順でVCのリーフの拡張が行なわれるとともに、各々のノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブル(割り当てリソース量ゼロ)と受信者別サービス属性管理テーブル(サービス属性はUBR)に新たな追加が行なわれる。このようにして受信者202までのVCのリーフの追加が終了した時点で、ATMノード301が分岐するp−mp VCが形成されたことになる。
【0068】
ここで、図2(b)に示すように、送信者−ATMノード301間、ATMノード301−302間、302−受信者201間の割り当て帯域は10Mbpsとなるが、新しく追加したATMノード301−303間、303−304間、304−受信者202の割り当て帯域はゼロとなる。
【0069】
次にこのp−mp VC(呼識別子10)にさらに新たな受信者203が加わる場合について説明する。この受信者203は、201と同様に所定のQoSを要求しているものとする。送信者101は、呼識別子10で識別されるp−mpVCへの新たな受信者203の追加を、ATMシグナリングのパーティ追加要求を用いて要求する。この際、受信者のために要求するサービス属性として、CBRサービス、セル廃棄率10−8などと言ったものを指定する。
【0070】
パーティ追加要求を受信したATMノード301は、追加すべき受信者のアドレス情報や要求サービス属性情報をもとに、あるいはあらかじめパーティ追加要求内に明示的に示された経路情報をもとに、次段ATMノード303(出力リンク2)を決定するとともに、出力リンク2から次段ATMノード303方向への呼識別子10に相当するVCのリーフ(VCリンク)の存在の有無をコネクション別割り当てリソース管理テーブル(図4(b))により調べ、すでに存在する(VPI/VCI=80/40)事を確認する。
【0071】
ただし、コネクション別割り当てリソース管理テーブル内の割り当てリソース量がゼロになっているため、このVCリンクは受信者203の要求サービス属性を満たすことはできない。ATMノード301では要求サービス属性を満たすために必要な割り当てリソース量を算出し、割り当てが可能であると確認すると、コネクション別割り当てリソース管理テーブルの割り当てリソース量の内容をゼロから例えば10Mbpsに書き換える(図4(c))。
【0072】
それと同時に、ATMノード301における出力リンク2、VPI/VCI=80/40のリーフに属するセルの転送制御用のパラメータ(優先クラスやスケジューラのパラメータなど)を、割り当てたリソース量に合うように変更する。受信者別サービス属性管理テーブルには新たに受信者203のサービス属性情報(呼識別子10、出力リンク2、VPI/VCI=80/40、サービス属性={CBR,10Mbps、CLR10−8}など)を加える。そして次段ATMノード303にパーティ追加要求を送出する。
【0073】
ATMノード303はパーティ追加要求を受信すると次段ATMノード305へのVPI/VCIの捕捉、通信リソースの確保(ここでは10Mbps)を行なうとともにATMノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブルと受信者別サービス属性管理テーブルの内容を更新し、さらに次段ATMノード305へコネクション設定要求を送出する。
【0074】
ATMノード305,306では通常の新たなコネクション設定とまったく同じ手順でVCのリーフの拡張が行なわれるとともに、各々のノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブル(割り当てリソース量10Mbps)と受信者別サービス属性管理テーブル(CBR)に新たな追加が行なわれる。このようにして受信者203までのVCのリーフの追加が終了した時点で、ATMノード301,303で分岐するp−mp VCが形成されたことになる。
【0075】
ここで、図2(c)に示すように、ATMノード303−304間、ATMノード304−受信者202間のVCリンクの割り当て帯域はゼロとなるか、残りのすべてのVCリンクには10Mbpsの帯域を割り当てられている。
【0076】
なお、上記で説明した一つの受信者は、一つのATMグループアドレスに属する複数の受信者であってもよい。この場合は、一つのATMグループアドレスに属する複数の受信者には同じQoSが提供されることになる。
【0077】
以上述べた本実施形態における受信者の追加時のATMノードの処理アルゴリズムを、図6を用いて整理する。
【0078】
まず、ATMノードは前段ATMノードまたは送信者から、既存のVCへのパーティ追加要求を図1のシグナリングメッセージ処理部11において受信する(S601)。次にそれをコネクション状態管理部12へ渡し、コネクション状態管理部12が、受信したパーティ追加要求内の宛先(受信者)アドレスや要求サービス属性あるいは経路指定情報などをもとに、経路制御部13に次段ATMノードを問い合わせ、経路制御部13が、次段ATMノードを決定する(S602)。
【0079】
コネクション状態管理部12は、その次段ATMノードへの出力リンクにパーティ追加要求に対応するVCのリーフが既に存在するかを調べ(S603)、存在しないならば、アドミッション制御部14に、要求サービス属性から算出された割り当てリソース量の収容が可能かどうか問い合わせる。アドミッション制御部14はリンク状態管理テーブル15の情報をもとに収容可否を判断し、コネクション状態管理部12へ通知する。コネクション状態管理部12はリーフの追加が可能であるとわかると、割り当てリソース管理テーブル16に、要求サービス属性から算出された割り当てリソース量とともに、新たなリーフを仮追加し(S609)、サービス属性管理テーブル17に新規受信者についての情報を仮追加し(S610)、次段ノードへVC設定要求を送信する(S611)。
【0080】
リーフが既に存在する場合には、既存のリーフの割り当てリソース量より新規要求サービス属性に必要なリソース量の方が大きいかを調べ(S604)、大きくない場合はそのままとし(S606)、大きい場合は、新規追加の場合と同様に、アドミッション制御部14にリソース変更の可否を問い合わせ、可能であるとわかると、そのリーフの割り当てリソース管理テーブル16の内容を、新規要求サービス属性を満たすリソース量に仮変更する(S605)。S605では、リソース量の仮変更を行うリーフに属するセルの転送制御用のパラメータ(優先クラスやスケジューラのパラメータなど)も変更する。
【0081】
S604では、既存のリーフの割り当てリソース量が、次段ノードを経由して既にサービスを受けている受信者に対し提供されているサービス属性のうち最も大きいものに対応していることから、結果的に、次段ノードを経由して既にサービスを受けている受信者に対し提供されているサービス属性及び新規参加者に与えられるべきサービス属性のうち対応するリソース量が最も大きいものを検出し、これと既存のリーフの割り当てリソース量とを比較していることになる。そして、この比較結果にかかわらず、サービス属性管理テーブル17への新規受信者についての情報の仮追加(S607)と、次段ノードへのパーティ追加要求の送信(S608)が行われる。
【0082】
最後に、VC設定、パーティ追加が実際に行われたか拒絶されたかを下流からの通知により知り(S612)、仮変更や仮追加の内容を確認する(S613)か、取り消す(S614)。
【0083】
上述したように、p−p VCあるいはp−mp VCに新たな受信者を追加する際には、出力リンク上にそのVCのリーフが存在しない場合には、追加する受信者に与えるべきサービス属性を満たすために必要な通信リソース量を割り当てて新たなリーフを追加し、リンク上にすでにそのVCのリーフが存在する場合には、そのリーフに割り当てられている通信リソース量と追加する受信者に与えるべきサービス属性を満たすために必要な通信リソース量のうち大きな方をそのリーフの新たな割り当てリソース量とする。
【0084】
これを、上述の例では、CBR(Constant Bit Rate)サービスに対応するリソースを割り当てたp−mp VCの途中のリーフからUBRサービスに対応する属性(リソース割り当てなし)に変わる場合について示しているが、VBR(Variable Bit Rate)サービスに対応するp−mp VCが途中のリーフからUBRサービスに対応する属性(リソース割り当てなし)に変わる場合等でも同様に行なえる。
【0085】
但し、例えばCBRサービスに対応するp−mp VCが途中のリーフからVBRサービスに対応する帯域割り当てに変わるような場合には、その分岐するAMTノードにおいて、VBRとして規定されたトラヒックパラメータに従うようにトラヒックのシェイピングを行なう必要がある。
【0086】
次にこのp−mp VC(呼識別子10)の受信者203のサービス属性を通信中に変更する場合について説明する。受信者203は要求サービス属性をQoS有りからQoSなし(UBR)に変更するものとする。送信者101は自身の独自の判断か、あるいは受信者からの要求サービス属性変更の意思(RSVPレベルのメッセージなど)を認識することにより、呼識別子10で示されるp−mp VCの受信者203に与えるATMレベルのサービス属性の変更を、ATMシグナリングの属性変更要求(呼識別子、受信者のアドレス、変更したい属性値などを含む)を用いて要求する。あるいは、受信者203が、自身の意思を反映したATMレベルの要求サービス属性情報を含む制御メッセージを属性変更要求として送出するのでもよい。
【0087】
属性変更要求を受信したATMノード301は、受信した情報をもとに変更に関わる次段ノードへのリーフに必要な割り当てリソース量を受信者別サービス属性管理テーブル17により再評価する。
【0088】
この再評価は、次のように行われる。すなわち、次段のノード303を経由して既にサービスを受けている受信者(202,203)からQoSの変更を要求した受信者(203)を除いた受信者(202:この場合は一つだが複数の場合もある)に提供されているサービス属性のうち対応するリソース量が最も大きいものと、QoSの変更を要求した受信者(203)に与えられるべき(変更後の)要求サービス属性に対応するリソース量とのうち、最も大きなものを求める。そして、その求めた結果が現在の割り当てリソース量と異なる場合は、割り当てリソース量の変更が必要と判断する。
【0089】
再評価の結果、割り当てリソース量の変更が必要な場合には、リソース量の変更が可能である事を確認した後、コネクション別割り当てリソース管理テーブル16の割り当てリソース量の内容を書き換える(図5(d)では10Mbpsから0Mbpsに書き換える)。それと同時に、ATMノード301における出力リンク2、VPI/VCI=80/40のリーフに属するセルの転送制御用のパラメータ(優先クラスやスケジューラのパラメータなど)も変更する。
【0090】
受信者別サービス属性管理テーブル17の呼識別子10に属する受信者203のサービス属性の内容もUBRに変更する。そして次段ATMノード303に属性変更要求を送出する。
【0091】
ATMノード303は属性変更要求を受信すると、ATMノード301と同様の手順で変更に関わるリーフに必要な割り当てリソース量を受信者別サービス属性管理テーブル管17により再評価する。ATMノード303では変更に関わるリーフの受信者が203のみであるので、受信者203のサービス属性に必要なリソースがそのリーフに必要なリソースになる。リソース量の変更が可能であれば、コネクション別割り当てリソース管理テーブル16と受信者別サービス属性管理テーブル17の内容を更新し、さらに次段ATMノード305へ属性変更要求を送出する。
【0092】
ATMノード305,306ではp−p VCの属性変更とまったく同様の方法で属性変更手順が実施される。このようにして、送信者101から受信者203までのVCの属性変更が実施されることになる。
【0093】
ここで、図3(d)に示すように、送信者101−ATMノード301間、ATMノード301−302間、ATMノード302−受信者201間のVCリンクの割り当て帯域は10Mbpsとなるが、残りのすべてのVCリンクの割り当て帯域はゼロとなる。
【0094】
なお、ここではQoSを減らす方向の要求がなされた場合を説明したが、増やす方向の要求がなされた場合も同様である。
【0095】
以上述べた本実施形態における受信者のサービス属性変更時のATMノードでの処理アルゴリズムを、図7を用いて整理する。
【0096】
属性変更要求を受信した(S701)ATMノード301のコネクション状態管理部12は、受信した情報をもとに、受信者別サービス属性管理テーブルの対応する部分のサービス属性値を変更した場合の、変更に関わる次段ノードへのリーフに必要な割り当てリソース量を再評価する(S702,703)。この再評価はそのリーフの先の受信者の中で最も大きなリソースを必要とするものを認識することを意味する。
【0097】
再評価の結果、割り当てリソース量の変更が必要な場合には、アドミッション制御部14に対して変更したい割り当てリソース量の収容が可能かどうか問い合わせる。アドミッション制御部14はリンク状態管理テーブル15の情報をもとに収容可否を判断し、コネクション状態管理部12へ通知する。コネクション状態管理部12は属性変更に伴う割り当てリソースの変更が可能であるとわかると、そのリーフの割り当てリソース管理テーブル16の内容を、変更後の割り当てリソース量に仮変更する(S704)。そして、再評価の結果にかかわらず、サービス属性管理テーブル17中の変更対象受信者についての情報を仮変更し(S705)、次段ノードへ属性変更要求を送信する(S706)。
【0098】
最後に、属性変更が実際に行われたか拒絶されたかを下流からの通知により知り(S707)、仮変更や仮追加の内容を確定する(S708)か、取り消す (S709)。
【0099】
さらに、受信者をp−mp VCから外す場合(図3(e))には、各ATMノードにおいて受信者別サービス属性管理テーブル17の内容の削除を行ない、その結果をもとに各出力リンクにおけるVCのリーフへの割り当てリソース量を決定する。
【0100】
すなわち、次段のノード(301)を経由してサービスを受けていた受信者 (201,202,203)から離脱を要求した受信者(201)を除した受信者(202,203)に提供されているサービス属性のうち対応するリソース量が最も大きいものを求め、求めた結果が現在の割り当てリソース量と異なる場合は、割り当てリソース量の変更が必要と判断する。必要なら割り当てリソース管理テーブル16の更新を行なう(図5(e))。この例では残った受信者には割り当て帯域ゼロのサービス属性しか提供されていないため、送信者101−ATMノード301間のリーフをUBRに変更する。
【0101】
次に本発明の他の具体例として、マルチキャスト通信の受信者により要求するサービス属性が異なる場合のp−mp VCの設定、受信者の追加、受信者の要求属性変更、受信者削除時の他の手順について説明する。
【0102】
ATM通信網の構成と、各場合におけるp−mp VCの構成の時間的変化の様子は具体例1の図2、図3と同様である。本具体例において、図2におけるp−p VCの設定(a)、non−QoS受信者の追加(b)の手順までは第1の具体例と同じ手順であるが、受信者別サービス属性管理テーブル402を必要としない点が具体例1と異なる。
【0103】
QoSを要求する受信者201、要求しない受信者202に対して設定されたp−mp VCにさらに新たな受信者203が加わる場合について説明する。この受信者203は、201と同様に所定のQoSを要求しているものとする。送信者101は、呼識別子10で識別されるp−mp VCへの新たな受信者203の追加を、ATMシグナリングのパーティ追加要求を用いて要求する。この際、受信者のために要求するサービス属性として、CBRサービス、セル廃棄率10−8などと言ったものを指定する。
【0104】
パーティ追加要求を受信したATMノード301は、追加すべき受信者のアドレス情報や要求サービス属性情報をもとに、あるいはあらかじめパーティ追加要求内に明示的に示された経路情報をもとに、次段ATMノード303(出力リンク2)を決定するとともに、出力リンク2から次段ATMノード303方向への呼識別子10に相当するVCのリーフ(VCリンク)の存在の有無をコネクション別割り当てリソース管理テーブル(図4(b))により調べ、すでに存在する(VPI/VCI=80/40)事を確認する。
【0105】
ただし、コネクション別割り当てリソース管理テーブル内の割り当てリソース量がゼロになっているため、このVCリンクは受信者203の要求サービス属性を満たすことはできない。ATMノード301では要求サービス属性を満たすために必要な割り当てリソース量を算出し、割り当てが可能であると確認すると、コネクション別割り当てリソース管理テーブルの割り当てリソース量の内容をゼロから例えば10Mbpsに書き換える(図4(c))。
【0106】
それと同時に、ATMノード301における出力リンク2、VPI/VCI=80/40のリーフに属するセルの転送制御用のパラメータ(優先クラスやスケジューラのパラメータなど)を、割り当てたリソース量に合うように変更する。そして次段ATMノード303にパーティ追加要求を送出する。具体例1と異なり、本具体例では受信者別サービス属性管理テーブルは保持する必要はない。ATMノード303はパーティ追加要求を受信すると次段ATMノード305へのVPI/VCIの捕捉、通信リソースの確保(ここでは10Mbps)を行なうとともにATMノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブルの内容を更新し、さらに次段ATMノード305へコネクション設定要求を送出する。
【0107】
ATMノード305,306では通常の新たなコネクション設定とまったく同じ手順でVCのリーフの拡張が行なわれるとともに、各々のノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブル(割り当てリソース量 10Mbps)に新たな追加(仮追加)が行なわれる。
【0108】
このようにして受信者203までコネクション設定メッセージが転送され、受信者203はコネクション設定を受け付ける場合には、コネクション設定確認メッセージを送信者101に向けて送信する。コネクション設定確認メッセージはATMノード306,305,303,301を経由して送信者101まで転送される(303から上流へはパーティ追加確認メッセージというメッセージ名に変わる。)
この確認メッセージを下流から受信したATMノードのうち、その受信したインタフェース以外にもそのp−mp VCの下流のリーフが存在しているノードでは以下の処理を行なった後に、その他のノードではそのまま、上流に対して確認メッセージを転送する必要がある。
【0109】
まず、図2(c)におけるATMノード303の場合、ATMノード305から受信したコネクション設定確認メッセージ内に、実際に確保された(要求サービス属性に対応する)リソース量に相当する情報が記入されており、そのリソース量に関する(303−305間のリンクの確保リソースに関する情報)と、そのp−mp VCに関する他のリーフである303−304間のリンクの確保リソースに関する情報(コネクション別割り当てリソース管理テーブルを参照)のうち最大値を決定し、上流ノード301へ送出するパーティ追加確認メッセージ内にその値を確保リソース量に関する情報として記入する。
【0110】
具体的には、ATMノード305から受信したコネクション設定確認メッセージ内に記載された確保リソース量の情報は10Mbps、ATMノード304との間のリンクに確保されているリソース量は0Mbpsとなっており、よって10Mbpsを確保リソース量として上流ノード301へのパーティ追加確認メッセージに記入する。
【0111】
ATMノード301においても同様の処理が行なわれる。すなわち、ATMノード303から受信したパーティ追加確認メッセージ内に記入された確保リソース情報(10Mbps)と、コネクション別割り当てリソース管理テーブルに記憶されているATMノード302との間のリーフの割り当てリソース情報(10Mbps)とをもとに、送信ノード101へのパーティ追加確認メッセージに記入する確保リソース情報(10Mpbs)を決定する。
【0112】
このようにして送信者101までパーティ追加確認メッセージが到着した時点でATMノード301,303で分岐するp−mp VCが形成されたことになる。
【0113】
本具体例によれば、各ノードは、各々p−mp VCについて自ノードの下流に存在する全受信者の要求サービス属性を記憶せずとも、各出力リーフの先に存在する受信者(新たに加わった受信者、サービス属性変更要求をした受信者を含み、離脱した受信者を除く)の中で最大の通信リソース量を要するサービス属性を知ることができる。
【0114】
そして、これ以降また新たに受信者が加わる場合には、上記のように知らされた最大のサービス属性と、新たに加わる受信者用の要求サービス属性とを比較すれば、出力リーフに提供すべき最大サービス属性を求めることができる。
【0115】
また、上記確認メッセージにより、ある受信者がサービス属性変更要求をする場合に、その受信者を除いた受信者に対して提供すべきサービス属性とその受信者に対して変更後に提供すべきサービス属性とのうち、最大のものを知ることができ、出力リーフの割り当てリソースをこの求めた最大のサービス属性に対応するものに変更することができる。
【0116】
ある受信者が離脱する場合に、その受信者を除いた受信者に対して提供すべきサービス属性のうち最大のものも、同様に知って、出力リーフのリソース変更ができる。
【0117】
なお、上記確認メッセージの代わりに、ソフトステートで定期的に、各ノードの全出力リーフの先に存在する受信者の中で最大の通信リソース量を要するサービス属性を示すメッセージを上流ノードへ送るようにしても、同等のことが実現できる。
【0118】
ノードにCSRを用いる場合には、このメッセージとしてRSVPを利用することもできる。
【0119】
(具体例2)
次に、本発明の他の例として、p−mp VCの設定時に要求するサービス属性を満たすためのリソース量が網内で確保できなかった場合の、ATMノードでの手順について説明する。帯域不足発生の箇所とその際のATMノードの動作の違いにより、3通りの場合について以下で説明する。なお、ここでは本例において特徴的な事項を説明するが、具体例1に述べた実施形態上の種々の変形は、本例においても適宜適用することができる。
【0120】
まず帯域不足の第1の場合について、ATM通信網の構成例と、受信者の追加によるp−mp VCの構成の時間的変化の様子を図8に、その場合のATMノード301の持つ網リソース管理に関わる情報の変化の様子を図9に示す。
【0121】
従来の方法との大きな違いは、コネクション設定、パーティ追加などの要求をATMノードが受信し、そのサービス属性要求を帯域不足により満たせなかった場合に、各要求を単に拒絶するのではなく、要求属性は満足しないが収容できる範囲内の帯域(あるいは帯域なし)でサービスを行なうことで、最低限コネクティビティだけでも提供することを可能にすることにある。
【0122】
まず図8(a)において、送信者101から受信者201へのp−p VCが設定されている(呼識別子を10とする)。この際、受信者から送信者へアプリケーションレベルのQoSの要求が、例えばネットワーク層(例えばIP)の帯域予約プロトコル(例えばRSVP)などで行なわれており、そのQoS要求を受けとった送信者はそのQoS要求を満たすに十分なATMレベルのサービス属性(サービスクラス、ピークセルレート、セルレベルのQoSなど)を設定してVC設定要求を行なっている。
【0123】
ATMノード301,302は要求されたサービス属性を満足するように出力リンク(物理的なリンクあるいは物理リンクを論理的に分割したVP)におけるVCのリソースを確保し、それを記憶している。この時のATMノード301の持つコネクション別割り当てリソース管理テーブル16、受信者別サービス属性管理テーブル17の内容は、それぞれ図9の(a)の401,402に示すようになる。ここでは割り当てリソース量として簡単のために帯域のみを示したが、バッファ量など他のパラメータが含まれていても構わない。
【0124】
次にこのp−p VC(呼識別子10)に新たな受信者202が加わる場合について説明する。受信者が存在中のVCに加わる方法は、ATMのシグナリングに規定されているリーフ主導型のコネクション参加要求を受信者が送信者に対して送出する方法でも良いし、インタネットプロトコル(IP)が上位にいる場合(すなわち送信者、受信者がIPホストかルータの場合)にはIPのマルチキャストグループ参加要求メッセージやマルチキャスト用ルーティング情報交換メッセージを受信者が送信者または何らかのサーバに送信し、送信者がそれを知るとATMシグナリングのパーティ追加要求で受信者の追加を要求する方法でも良い。
【0125】
この新たな受信者202は、すでに接続されている受信者201と同様に特定のQoSを要求しているものとする。この場合、送信者101は呼識別子10で識別される受信者201宛のp−p VCへの新たな受信者202の追加をATMシグナリングのパーティ追加要求を用いて要求する。
【0126】
この際、要求するサービス属性として例えばピーク速度10MbpsのCBRサービスを指定する。パーティ追加要求を受信したATMノード301は、追加すべき受信者のアドレス情報やサービス属性情報をもとにその経路を決定するとともに、出力リンク2から次段ATMノード303方向へ新たなVCの分岐を作成するためにVPI/VCI値の確保(ここでは80/40)を行なう。さらに通信リソースの確保を試みるが、ここで帯域不足によりそれが行なえないとする。
【0127】
従来はこの時点でパーティ追加拒絶通知を上流へ戻すが、ここでは出力リンクの空き状況が許容する範囲まで割り当てリソース量を下げて(あるいは割り当てリソースをなしにして)確保する。
【0128】
図8の(b)の例では割り当てリソースをゼロ(UBR)にした場合を示している。そして図9(b)の受信者別サービス属性管理テーブル402に出力リンク2上のVPI/VCI=80/40に対応する受信者202の要求サービス属性情報(CBR)を加えるとともに、このATMノードにおいて要求サービス属性を満足する帯域が受信者に与えられているか否かを示すフィールド(図9(b)の成否)に帯域が与えられていない旨(否)を示しておく。
【0129】
また、図9(b)のコネクション別割り当てリソース管理テーブル401のVPI/VCI=80/40のエントリに、相当するVCリンクの帯域は0Mbpsであり、このATMノード301において帯域不足による割り当てリソースの変更を行なった旨を帯域変更タグONで示しておく。これにより後に帯域の再割り当て要求を自身の判断で行なうことも可能にする。
【0130】
ここで、サービス属性管理テーブル17の「成否」は、単にこのノードの時点で満足な帯域が与えられているか否かを示す。すなわち、このノードでは帯域不足ではないが上流のノードで帯域不足による変更が起こったためにこのノードでも要求サービス属性を満たすリソース量が割り当てられていないという場合にも、「成否」のフィールドには否(X)と記載されるし、自身より下流のノードで帯域不足が起こって上流まで遡って帯域取消をする場合にも、「成否」はXになる。
【0131】
一方、「帯域変更タグ」はこのノードで初めて帯域不足による変更を余儀なくされたどうかを示す。つまり、自身より上流または下流で起こった帯域不足の場合には、自身の「帯域変更タグ」はOFFのままである。
【0132】
次にATMノード301は次段ATMノード303へコネクション設定要求を送出する。その際は要求サービス属性(CBR)とともに、すでに自ノードで割り当てリソースを変更した旨および変更した割り当てリソース量をいっしょに通知する。
【0133】
ATMノード303,304では通常の新たなコネクション設定と同様の手順でVCのリーフの追加が行なわれるとともに、各々のノード内のコネクション別割り当てリソース管理テーブル(割り当てリソース量ゼロ、帯域変更タグはOFF)と受信者別サービス属性管理テーブル(サービス属性はCBR、成否フィールドは否)に新たな追加が行なわれる。
【0134】
すなわち、ATMノード303,304では、要求サービス属性に対応するリソース量を割り当てるのではなく、上流のノード301で変更された割り当てリソース量を越えない範囲でVCリンクの帯域を割り当てる。このようにして受信者202までのVCのリーフの追加が終了した時点で、ATMノード301で分岐するp−mp VCが形成されたことになる。
【0135】
ここで、送信者−ATMノード301間、ATMノード301−302間、302−受信者201間の割り当て帯域は10Mbpsとなるが、新しく追加したATMノード301−303間、303−304間、304−受信者202間のリーフの割り当て帯域はゼロとなっている。
【0136】
受信者202はUBRに割り当てリソース量が変更されたVC設定要求を受信すると、それを受け付けるか受け付けないかを決定できるので、QoSが満足できなくて受け付けても意味がないと考えれば拒絶すれば良い。
【0137】
また送信者101はパーティ追加要求あるいはVC設定要求を送出する際に、途中で帯域不足が生じた場合には割り当て帯域を落してでも(あるいは割り当て帯域ゼロにしてでも)相手に接続したいか、十分な帯域が割り当てられない場合には接続をしないで欲しいかの希望を示すフィールドをメッセージに付加しても良い。
【0138】
ATMノード301−303間のリンクの帯域不足が解消し、図8(c)に示すようにATMノード301から受信者202まで要求サービス属性を満足するp−mp VCのリーフを再構成するが成功すれば、ATMノード301のコネクション割り当てリソース管理テーブルと受信者別サービス属性管理テーブルの内容は、図9(c)のように変更される。このリーフの再構成の具体的手順については後述する。
【0139】
以上述べた本実施形態における帯域不足に対処可能なATMノードでの処理アルゴリズムを、図10に示す。
【0140】
(具体例2−2)
帯域不足の第2の場合について、ATM通信網の構成例と、受信者の追加によるp−mp VCの構成の時間的変化の様子を図11に、その場合のATMノード301の持つ網リソース管理に関わる情報の変化の様子を図12に示す。
【0141】
第2の場合とは、既存のVCへの受信者追加の際にp−mp VCが分岐したあとのATMノード303で出力リンクの帯域が不足した場合である。この場合も図8(b)のATMノード301で帯域不足が生じた時と同様に、そのATMノードから先のVCの割り当て帯域を変更(この例ではゼロ)してVC設定を先まで進める方法がまず考えられる(図11(b))。このとき、ATMノード303では、帯域変更タグをONに、成否フィールドを否とし、ATMノード304では、帯域変更タグをOFFに、成否フィールドを否とする。
【0142】
但しこの場合には、すでにCBRとして確保したATMノード301−303間の帯域はあまり意味のないものになる。
【0143】
図12に、この場合のATMノード301の持つコネクション別割り当てリソース管理テーブル401、受信者別サービス属性管理テーブル402の変化の様子を示している。ATMノード301は自身では帯域不足を生じなかったため、図12(b)の帯域変更タグはOFFであり、成否フラグは「成(O)」になる。下流ノードである303で帯域不足が生じたため、最終的にはVCの要求サービス属性は満たせていないが、この例では、帯域不足が生じたATMノードから先の受信者までのリーフにのみ要求サービス属性を満たさないリソース量を割り当てるので、ATMノード301は下流ノードで帯域不足が生じたことを必ずしも知る必要はない。
【0144】
このようにして帯域不足によりATMノード303−受信者202間の帯域は要求サービス属性を満足しないものになっているが、ATMノード303−304間の帯域不足が解消し、図11(c)に示すようにATMノード303から受信者202までの要求サービス属性を満足するp−mp VCのリーフを再構成することが成功すれば、ATMノード301のコネクション別割り当てリソース管理テーブルと受信者別サービス属性管理テーブルの内容は図12(b)に同じであるが、ATMノード303,304の各テーブルの内容は変更される。このリーフの再構成の具体的手順については後述する。
【0145】
なお、本例におけるATMノードでの処理アルゴリズムは、図10と同様である。
【0146】
(具体例2−3)
帯域不足の第3の場合について、ATM通信網の構成例と、受信者の追加によるp−mp VCの構成の時間的変化の様子を図13に、その場合のATMノード301の持つ網リソース管理に関わる情報の変化の様子を図14に示す。
【0147】
第3の場合は第2の場合と同様に、既存のVCへの受信者追加の際にp−mpVCが分岐したあとのATMノード303で出力リンクの帯域が不足した場合である。この例では第2の場合とは異なり、図13(b0)(b1)に示すように帯域不足のATMノード303から先の割り当て帯域を変更するとともに、すでに確保した上流のリンクの帯域をノード303以降で割り当てた帯域と同じものに、分岐点(ATMノード301)までさかのぼって変更する。
【0148】
これにより、実際の帯域不足はATMノード303−304間のリンクで発生したが、それより上流のATMノード301から割り当て帯域が変更(この例ではゼロ(UBR))されている。この方法は手順は第2の場合より複雑になるが、ムダな帯域を確保することを防ぐ効果がある。
【0149】
図14に、この場合のATMノード301の持つコネクション別割り当てリソース管理テーブル401、受信者別サービス属性管理テーブル402の変化の様子を示している。ATMノードにおいて帯域が無事確保できた際に図14(b0)においていったん登録したテーブル情報を、下流にて帯域不足が発生したことを知ることで図14(b1)において変更している。
【0150】
下流ノードで帯域不足が生じたことは、送信者も含めたすべての上流ノードにおいて以下のような方法で知ることができる。
【0151】
一つの方法では、ATMノード303において帯域不足により割り当てリソースが変更された形で受信者202にVC設定要求が到達し、受信者202がその設定要求を受け付けてVC設定確認を送信者101へ戻す際に、提供されたVCのリソースは要求属性を満たさないものになっている旨をVC設定確認の中の情報として示す方法である。
【0152】
あるいは、帯域不足の発生したATMノードで、下流にVC設定を転送すると同時に上流に帯域不足のあった旨を別の制御メッセージで通知する方法もある。
いずれにしても、図14(b1)において、下流で与えた割り当てリソース(この例ではゼロ)と同じレベルまで、ATMノード301での対応するVCリンクの割り当てリソースも変更する。
【0153】
なお、ATMノード301は、ATMノード303を経由して既にサービスを受けている受信者の中に、帯域不足の発生したATMノードで割り当てた帯域よりも大きな帯域の必要な要求サービス属性を持つものが存在しないことを確認し(図13,14の例では存在しない)、上記割り当てリソースの変更を行う。
【0154】
このようにして帯域不足によりATMノード301−受信者202間の帯域は要求サービス属性を満足しないものになっているが、ATMノード303−304間の帯域不足が解消し、図13(c)に示すようにATMノード303から受信者202までの要求サービス属性を満足するp−mp VCのリーフを再構成することが成功すれば、ATMノード301のコネクション別割り当てリソース管理テーブルと受信者別サービス属性管理テーブルの内容は、図14(c)のように変更される。このリーフの再構成の具体的手順については後述する。
【0155】
(具体例2−4)
以上述べたように、所望のサービス属性を満たすだけの帯域の確保が途中のATMノードで行なえない場合には、途中のATMノードから所望のサービス属性を満たさないリソース量のコネクション設定を行なうことが可能である。しかしながらその後、帯域不足の出力リンクの帯域不足が解消された場合には、可能ならば所望のサービス属性を満たすようにコネクションの割り当て帯域を変更しても構わない。以下ではその実現方法の具体例を説明する。
【0156】
例えば、所望のサービス属性を満たさないコネクションが張られていることを知っている送信者あるいは受信者が、適当な時間の後にコネクション帯域の変更要求を送信する。この変更要求を受け、自ノードの成否フラグが「否(X)」になっているATMノード(例えば図8(b)のノード301、図11(b)のノード303、図13(b1)のノード301)は、対応するリンクの帯域が現在は所望の属性を満たすように確保できるようになっているか否かを調べ、もし確保できるならば確保し、コネクション別割り当てリソース管理テーブルの内容を更新し、さらに次段ATMノードへ帯域変更要求を転送する。これを受信者202まで行なうことで、所望のサービス属性を満たすようなコネクションの帯域変更が成功する。
【0157】
あるいは、帯域不足により所望のサービス属性を満たさない割り当て帯域でVCリンクを設定した(自ノードの帯域変更タグがONになっている)ATMノード(例えば図8(b)の301、図11(b)の303)は、他のATMノードと定期的に交換している各リンク間のリソース使用状況に関する情報をチェックし、空き帯域ができたと判断した場合にはそのATMノードが所望の属性を満たすように割り当て帯域を設定し、コネクション別割り当てリソース管理テーブルの内容を更新し、さらに次段ノードへ帯域変更要求を転送する。これを受信者まで行なうことで、所望のサービス属性を満たすようなコネクションの帯域変更が成功する。
【0158】
図13(b1)のように、帯域不足のリンク(ATMノード303−304間)とVCリンクへの割り当て帯域を途中で変更したATMノード(301)とが直接つながっていない場合は、定期的に交換する各リンクのリソース使用状況に関する情報がわかるようなプロトコルが動作している場合には、上述した方法と同様にATMノード303−304間のリンクの空き帯域ができたことをATMノード301が認識した時点で帯域変更要求を送出すればよい。そうしたリンク使用状況がわからないような場合には、図13のATMノード301が定期的に帯域変更要求を送出して、もし空き帯域ができていれば帯域変更が行なわれる。
このように、図13(b1)のノード301が、上記プロトコルにより離れたリンク(303−304間)のリソース状況を知って、もしくは、定期的に、帯域変更要求を送出するためには、ノード301は自ノードが不十分な帯域が割り当てられている区間の先頭であることを認識する必要がある。そのためには、上記帯域変更タグとは別に、「先頭タグ」を設けておくのが望ましい。つまり、各ノードは、p−mp VCのリーフの設定の際に、自ノードより下流のノードで帯域不足が起こったために自ノードで一旦行なった帯域の確保を取り消し、且つ、自ノードの上流へは帯域の確保の取り消しを示唆するVC設定確認もしくは制御メッセージを送っていない場合に、先頭タグをONにする。
【0159】
なお、更に別の方法として、図13(b1)のノード303(帯域変更タグON)が、帯域不足が解消したときに出力VCリンク(303−304間)の割り当て帯域を変更するとともに、上流ノード301に入力VCリンク(301−303間)の割り当て帯域を十分なものに引き上げるよう通知することも可能である。
【0160】
【発明の効果】
本発明によれば、受信者の要求サービス属性の違いや利用可能な通信帯域の違いに応じたひとつのポイント−マルチポイントコネクションの形成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るノード装置のコネクション制御を行う部分の機能構成を示す図
【図2】新たな受信者のためのVCリンクを追加する場合を説明するための図
【図3】受信者のQoS変更及び離脱が要求された場合を説明するための図
【図4】図2の場合の各テーブルの内容例を示す図
【図5】図3の場合の各テーブルの内容例を示す図
【図6】図2の場合のノードの動作を示すフローチャート
【図7】図3の場合のノードの動作を示すフローチャート
【図8】リソース量が不足した場合のVCリンクの追加の第1の例を説明するための図
【図9】図8の場合の各テーブルの内容例を示す図
【図10】図8の場合のノードの動作を示すフローチャート
【図11】リソース量が不足した場合のVCリンクの追加の第2の例を説明するための図
【図12】図11の場合の各テーブルの内容例を示す図
【図13】リソース量が不足した場合のVCリンクの追加の第3の例を説明するための図
【図14】図13の場合の各テーブルの内容例を示す図
【符号の説明】
11…シグナリングメッセージ処理部
12…コネクション状態管理部
13…経路制御部
14…アドミッション制御部
15…リンク状態管理テーブル
16…コネクション別割り当てリソース管理テーブル
17…受信者別サービス属性管理テーブル

Claims (16)

  1. 送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能な非同期転送モード型通信網を構成するノード装置において、
    前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVC(Virtual Channel)リンクのうち前記ノード装置から次段のノード装置へ向かう出力VCリンクとは異なる新たな出力VCリンクの設定要求を受信する手段と、
    この受信した設定要求に示されるもしくは対応して示される要求サービス属性が、前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前段のノード装置から前記ノード装置へ向かう入力VCリンクに提供されているサービス属性とは異なる場合に、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを、前記ポイント−マルチポイントコネクションを構成するVCリンクとして、設定させる手段とを備えたことを特徴とするノード装置。
  2. 前記設定させる手段は、前記要求サービス属性の方が前記入力VCリンクに提供されているサービス属性より、そのサービス属性に対応する通信リソース量が小さい場合に、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てた新たなVCリンクを設定させるものであることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
  3. 前記設定させる手段が前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを設定させるのは、前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前記ノード装置よりも送信者側のVCリンクの中に、該新たな出力VCリンクに対応した要求サービス属性を満たさない通信リソース量が割り当てられているVCリンクが存在しない場合であることを特徴とする請求項1記載のノード装置。
  4. 非同期転送モード型通信網において、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションに、該マルチキャスト通信サービスに対し新たに参加を要求した受信者のために新たなVCリンクを追加するマルチキャスト通信制御方法であって、
    前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、新たに参加を要求した前記受信者に与えられるべき要求サービス属性が前記入力VCリンクに提供されているサービス属性とは異なるならば、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てたVCリンクを、前記出力VCリンクとして設定し、
    この設定される出力VCリンクを入力VCリンクとし、さらに追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記要求サービス属性に対応する通信リソース量を割り当てたVCリンクを、該さらに追加すべき新たなVCリンクがなるべき出力VCリンクとして設定することを特徴とするマルチキャスト通信制御方法。
  5. 前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記要求サービス属性よりも、前記入力VCリンクに提供されているサービス属性の方が、そのサービス属性に対応する通信リソース量が小さいならば、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記要求サービス属性に対応する量に変更することを特徴とする請求項4記載のマルチキャスト通信制御方法。
  6. 送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスを提供可能な非同期転送モード型通信網を構成するノード装置において、
    前記マルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうち前記ノード装置から次段のノード装置へ向かう出力VCリンクとは異なる新たな出力VCリンクの設定要求を受信する手段と、
    この受信した設定要求に示されるもしくは対応して示される要求サービス属性に対応する第1の通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクが設定できない場合に、新たな出力VCリンクが設定可能な第2の通信リソース量を割り当てた新たな出力VCリンクを、前記ポイント−マルチポイントコネクションを構成するVCリンクとして、設定させる手段とを備えたことを特徴とするノード装置。
  7. 非同期転送モード型通信網において、送信者から送出された通信情報が1つ以上の受信者に受信されるマルチキャスト通信サービスに供されるポイント−マルチポイントコネクションに、該マルチキャスト通信サービスに対し新たに参加を要求した受信者のために新たなVCリンクを追加するマルチキャスト通信制御方法であって、
    前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、新たに参加を要求した前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応する第1の通信リソース量を割り当てたVCリンクが設定不可能ならば、前記第1の通信リソース量より小さいかあるいは0である第2の通信リソース量を割り当てたVCリンクを、前記出力VCリンクとして設定し、
    この設定された出力VCリンクを入力VCリンクとし、さらに追加すべき新たなVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てたVCリンクを、該さらに追加すべき新たなVCリンクがなるべき出力VCリンクとして設定することを特徴とするマルチキャスト通信制御方法。
  8. 前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記入力VCリンクに対する出力VCリンクに割り当てられている通信リソース量のうち、前記第2の通信リソース量より大きなものが存在するか否かを調べ、
    存在しない場合には、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第2の通信リソース量に変更することを特徴とする請求項記載のマルチキャスト通信制御方法。
  9. 前記設定させる手段により前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したことを記憶する手段をさらに備え、
    前記設定させる手段は、この記憶する手段により前記第1の通信リソース量を割り当てたVCリンクが設定できないために前記第2の通信リソース量が割り当てられていることが示される場合に、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったか否かを調べ、可能になっていれば前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更する手段を含むことを特徴とする請求項記載のノード装置。
  10. 前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったときに、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更し、
    この通信リソース量の変更された出力VCリンクを入力VCリンクとし、前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応しない前記第2の通信リソース量が割り当てられているVCリンクが出力VCリンクとなる場合に、割り当てが可能であれば前記受信者に与えられるべきサービス属性に対応しない前記第2の通信リソース量が割り当てられているV Cリンクがなるべき出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更することを特徴とする請求項記載のマルチキャスト通信制御方法。
  11. 前記ポイント−マルチポイントコネクションを既に構成しているVCリンクのうちの一つを入力VCリンクとし、追加すべき新たなリンクが出力VCリンクとなる場合に、前記第2の通信リソース量を割り当てて前記出力VCリンクを設定したならば、前記第1の通信リソース量の割り当てが可能になったときに、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更し、
    前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第2の通信リソース量に変更したならば、前記出力VCリンクの通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更するときに、前記入力VCリンクに割り当てられる通信リソース量を前記第1の通信リソース量に変更することを特徴とする請求項記載のマルチキャスト通信制御方法。
  12. 入力VCリンクと複数の出力VCリンクを用い、送信者から複数の受信者に通信データを送信するマルチキャスト通信サービスを提供可能なノード装置において、
    マルチキャスト通信サービスに用いられるポイント−マルチポイントコネクションを維持する維持手段と、
    このマルチキャスト通信サービスのための新たな出力VCリンクの設定要求、及び、この新たなVCリンクに対する要求サービス属性を受信する受信手段と、この設定要求に応え、前記要求サービス属性を調べ、入力VCリンクのサービス属性とは異なるサービス属性を持つ新たな出力VCリンクを前記ポイント−マルチポイントコネクションに加える設定手段とを具備することを特徴とするノード装置。
  13. 前記設定手段は、前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする請求項12記載のノード装置。
  14. 前記設定手段は、前記要求サービス属性を満たす通信リソース量が確保できない場合に、前記入力VCリンクのサービス属性とは異なるサービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする請求項12記載のノード装置。
  15. 前記受信手段は、前記要求サービス属性を含む前記設定要求を受信するものであり、
    前記設定手段は、この設定要求をデータリンク層で処理し、前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする請求項12に記載のノード装置。
  16. 前記受信手段は、前記要求サービス属性を含むメッセージを受信するものであり、
    前記設定手段は、このメッセージをネットワーク層で処理し、この処理結果に基づいて前記要求サービス属性を持つ新たな出力VCリンクを加えるものであることを特徴とする請求項12記載のノード装置。
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