JP3383295B2 - ノード装置及びパケット転送方法 - Google Patents

ノード装置及びパケット転送方法

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JP3383295B2
JP3383295B2 JP2001382548A JP2001382548A JP3383295B2 JP 3383295 B2 JP3383295 B2 JP 3383295B2 JP 2001382548 A JP2001382548 A JP 2001382548A JP 2001382548 A JP2001382548 A JP 2001382548A JP 3383295 B2 JP3383295 B2 JP 3383295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想コネクション
型ネットワークを接続するルータ装置、ルータ装置を介
して異なる論理ネットワークにマルチキャストパケット
を転送する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ルータ装置は、論理ネットワークを接続
する際に用いられるもので、一方の論理ネットワークか
ら他方の論理ネットワークにパケットを転送する役割を
果たす。パケットには、転送すべき通信情報データに加
えて、その送信元および最終宛先のネットワーク層アド
レスが記載されており、ルータ装置では、そのアドレス
情報を用いて、パケットの出力インターフェイスおよび
次の転送ノードを決定している。
【0003】このルータ装置は、1つの発信元から1つ
の最終宛先にパケットを転送するユニキャスト通信のみ
でなく、1つの発信元から多数の最終宛先にパケットを
送信するマルチキャスト通信も行うことができる。
【0004】さて、近年、音声や画像をパケットを用い
て転送する試みが行われている。現状では、音声画像の
データと他のデータがルータで同様に送られるため、音
声がとぎれとぎれになったり、映像が乱れたりしてい
る。そこで、ルータで資源予約を行い、音声画像の転送
を優先的に行うことで、聞きやすい音声と見やすい画像
になる。ここでは、音声画像を例に取ったが、優先的に
流したいデータの場合は、資源予約することにより、メ
リットがある。
【0005】このようにルータ装置で資源予約をするた
めには、ルータ装置間で資源予約の情報をやり取りする
必要があり、そのプロトコルとして、RSVP(Res
ource ReSerVation Protoco
l)が開発されている。このプロトコルは、ユニキャス
トとマルチキャストの両方に対応している。
【0006】RSVPでは、データを受信している下流
側のノードから情報の発信元である上流ノードへ資源予
約を行う。具体的には、情報の発信元からデータの宛先
と同じ宛先に向かってPATHメッセージを送出し、情
報がどの経路を通っているかを経路上のルータに記憶さ
せる。PATHメッセージには、資源予約すべきデータ
のフローを特定する識別子と、PATHメッセージを送
出するノードのIPアドレスが書かれている。
【0007】データの受信ノードは、PATHメッセー
ジを受信すると、PATHメッセージを送信した上流ノ
ードにRESVメッセージを送出することで、資源予約
の意思を表示する。RESVメッセージには、資源予約
すべきデータのフローを特定する識別子と、受信ノード
が要求するQOS(サービス品質)が書かれている。
【0008】このRESVメッセージを受信したルータ
は、資源予約するだけの能力がネットワークレイヤ(I
P)処理部にある場合は、ネットワークレイヤのスケジ
ューリングを行って、RESVを上流に転送する。資源
予約が出来ない場合は、RESV Errorを下流の
ノードに送信する。これを繰り返すことにより、上流ノ
ードまで資源予約が出来る。
【0009】論理ネットワークを構成するLAN(Lo
cal Area Network)が仮想コネクショ
ン型ネットワークにより実現され、ある受信ノードの要
求に基づいてマルチキャスト通信で資源予約する時は、
1つのマルチキャストアドレスに対して資源予約した1
つのポイントマルチポイントコネクションと、資源予約
していないベストエフォート用のポイントマルチポイン
トコネクションを作ることにより、LAN内での資源予
約を実現している。
【0010】例えば、送信ノードSから受信ノードH
1,H2,H3,H4へ宛先アドレスGのマルチキャス
トパケットを送信する場合で、H1,H2がQOSを要
求していて、H3,H4がQOSを要求していない場合
は、SからH1,H2への宛先アドレスG用のポイント
−マルチポイントVCと、SからH3,H4への宛先ア
ドレスG用のポイント−マルチポイントVCとを設定す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ルータで1
つのパケットを複数の仮想コネクションに出力する場合
に、ネットワークレイヤ処理部の負荷を軽くし、高速な
転送を可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、マルチキャス
ト通信における複数の宛先ノードへ向けてパケット転送
を行うために、第1のノードから受信したパケットを、
仮想コネクションに基づいたパケット交換を行うスイッ
チを介して、前記第1のノードとは異なる論理ネットワ
ークに属する第2、第3のノードへ転送するパケット転
送方法であって、前記スイッチ内に、前記第1のノード
からパケットを受信可能な第1の仮想コネクションと、
前記第2、第3のノードへそれぞれパケットを送信可能
な第2、第3の仮想コネクションとの対応関係を記憶
し、前記スイッチは、前記第1のノードから受信したパ
ケットにネットワークレイヤレベルの転送処理を施し、
この処理の施されたパケットの情報を、記憶された前記
対応関係に基づいて前記第2及び第3の仮想コネクショ
ンにて転送することを特徴とする。
【0013】本発明はまた、少なくとも一つの仮想コネ
クション型ネットワークと接続し、第1のノードから受
信したパケットを、前記第1のノードとは異なる論理ネ
ットワークに属する第2、第3のノードへ転送するノー
ド装置において、前記第1のノードからパケットを受信
可能な第1の仮想コネクションと、前記第2、第3のノ
ードへそれぞれパケットを送信可能な第2、第3の仮想
コネクションとの対応関係を記憶する手段と、前記第1
のノードから受信したパケットにネットワークレイヤレ
ベルの転送処理を施し、この処理の施されたパケットの
情報を前記記憶された対応関係に基づいて、前記第2、
第3の仮想コネクションへ転送する手段とを備えたスイ
ッチを具備したことを特徴とする。
【0014】この本発明によれば、ノードで1つのパケ
ットを複数の仮想コネクションに出力する場合に、ルー
タ内部のスイッチ機能でパケットをコピーして複数の仮
想コネクションに入れることにより、ネットワークレイ
ヤ処理部の負荷を軽くして、マルチキャストパケットの
転送を高速にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】まずはじめに、この発明における
用語の定義を行う。
【0016】「ホスト」とは、パケットを送受信し、パ
ケットの転送を行わない装置である。「ルータ」とは、
パケットを送受信し、パケットの転送を行う装置であ
る。「ノード」とは、ホストとルータの両方を指す。
【0017】「仮想コネクション型ネットワークに接続
するノード」とは、仮想コネクション識別子の付与され
たパケットを転送可能なインターフェースを有するノー
ドである。例えば、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)などの仮想コネクショ
ンを設定できる場合であって、論理ネットワーク内に1
つ以上のスイッチがあるときだけでなく、論理ネットワ
ークがスイッチを含まないポイント−ポイントの物理リ
ンクである場合も含む。
【0018】「ポイント−マルチポイントVC」とは、
送信者から1つのパケットを送出すると複数の受信者へ
の同一のパケットが到着する仮想コネクションを指す。
受信者が1つのノードの場合は、ポイント−ポイントV
Cと同様になるが、この場合もポイント−マルチポイン
トコネクションに含まれるとする。
【0019】「宛先アドレス」とは、宛先ネットワーク
層アドレスのことを指し、ユニキャストアドレスのみで
はなくマルチキャストのグループアドレスも含む。
【0020】「フロー」とは、ある情報により特定され
たパケット群、例えば少なくとも特定の宛先アドレスの
パケット群を指す。宛先アドレスに加えて、トランスポ
ート層の宛先ポート番号を使って特定することも出来
る。さらに送信者アドレスを用いてもよい。トランスポ
ート層の宛先ポート番号とは、宛先ノードにおける特定
のアプリケーションを意味しているので、これと同様の
意味がある識別子によりフローを特定することも出来
る。IPv6(Internet Protocol
Version 6)では、宛先アドレスの代わりに特
定のFlow IDを含むパケット群を指すこともでき
る。
【0021】「サービス品質要求が異なるパケットを転
送すべき仮想コネクション」は、パケットを転送する仮
想コネクションの帯域等が異なる場合や、その仮想コネ
クションに対して自ノードもしくは相手側のノードで資
源予約を行なうか否かやその度合い、また、自ルータも
しくは相手側のルータでネットワーク層より下位のレイ
ヤでのスイッチング機能を利用した仮想コネクションの
直結を行っているか否かが異なる場合を含む。なお、サ
ービス品質の要求が無いものと有るものも、サービス品
質の要求が異なると言う。
【0022】「あるノードから他の複数のノードへの仮
想コネクション」は、あるノードから他の複数のノード
へのポイント−マルチポイントVCでも、あるノードか
ら他の複数のそれぞれのノードへのポイント−ポイント
VCの集合であってもよい。また、一部のノードへのポ
イント−マルチポイントVCとその他のノードへのポイ
ント−ポイントVCの集合とを合わせたものでもよい。
あるノードからマルチキャストサーバへのポイント−ポ
イントVCとマルチキャストサーバから複数のノードへ
の上記VCでもよい。
【0023】(参考実施形態1)本参考実施形態では、
サービス品質要求が異なるマルチキャストパケット転送
を実現する方法であって、各ノードがマルチキャストパ
ケットを重複無く受信できる方法を述べる。
【0024】(具体例1)図1は、この実施の形態で説
明するネットワーク構成を示している。ネットワークを
構成しているノードとしては、マルチキャストパケット
の送信ホスト(S)とパケットを転送するルータ(R
1,R2,R3)、受信ホスト(H1,H2,...,
H7)がある。送信ホストSの出力I/Fは1つであ
り、aと名付ける。R3の出力I/Fは3つであり、そ
れぞれ、a,b,cとする。
【0025】この構成では、送信ホスト(S)からルー
タ(R1)を経由して受信ホスト(H1)のようにルー
タの前後はホストが接続されているが、送信ホスト
(S),ルータ,ルータ(R1),ルータ,受信ホスト
(H1)の順番のようにルータ(R1)の前後にルータ
が接続されていても同様に動作する。
【0026】それぞれのノードは少なくとも1つ以上の
サブネット(論理ネットワーク)に属している。サブネ
ットとは、ルータを介さずに直接通信できる範囲であ
る。サブネット外への通信はルータによるパケット転送
が必要である。
【0027】図1の構成で同一サブネットに属している
ノードは、以下の通りである。(S,R1,R2,R
3)の組は、サブネットAに属している。(R1,H
1,H2)の組は、サブネットBに属している。(R
2,H3)の組は、サブネットCに属している。(R
3,H4,H5)の組は、サブネットDに属している。
(R3,H6,H7)の組は、サブネットEに属してい
る。サブネット内は、お互いに仮想コネクション型ネッ
トワークで接続されている。
【0028】上記の構成の時に、送信者アドレスSで宛
先アドレスGのマルチキャストパケットの転送方法を示
す。宛先アドレスGのグループに属しているノードは、
H1,H3,H4,H5,H7とする。
【0029】サービス品質がベストエフォートのみの場
合は、図1のように仮想コネクションが設定されてい
る。送信ホストSから宛先アドレスGのマルチキャスト
パケットを送出するとVC0を通してR1,R2,R3
に配送される。このパケットを受信したR1は、H1に
パケットを配送し、R2はH3にパケットを配送し、R
3はVC2でH4,H5に配送し、VC4でH7にパケ
ットを配送する。
【0030】この図では、ポイントマルチポイントVC
を用いてマルチキャストパケットを転送しているが、マ
ルチキャストサーバを使用してもよい。以下の例でも、
マルチポイント−ポイントVCを使用しているところで
は、マルチキャストサーバを使用することが出来る。マ
ルチキャストサーバは、ポイント−ポイントVC受信し
たパケットをポイント−マルチポイントVCに流すこと
でマルチキャストを実現するものである。
【0031】さて、図1のような状態から、H5が宛先
アドレスG,宛先ポート番号1のパケットのサービス品
質を要求したことを考える。サービス品質の要求は、R
SVP(Resource ReSerVation
Protocol)などの資源予約プロトコルを用いて
伝えることが出来る。サービス品質要求プロトコルとし
ては、RSVPではなくともサービス品質要求を隣接ノ
ードに通知する方法があればそれを使用することが出来
る。
【0032】RSVPでH5からサービス品質を要求さ
れたR3は、図2のように宛先グループアドレスG,宛
先ポート番号1のパケットを転送するポイントマルチポ
イントVC(VC3)を同一サブネット(サブネット
D)内でグループGに参加しているノードに設定する。
このVC3は、宛先アドレスGで宛先ポート番号1であ
るパケットを転送するために使用する。今まで、全ての
宛先アドレスGのパケットを転送していたVC2は、V
C3に流す宛先アドレスG,宛先ポート番号1のパケッ
トを除く宛先アドレスGのパケットを流す。
【0033】R3はサービス品質要求をSに転送して、
SからもVC1をVC3と同様に設定する。Sでは、V
C1で転送するパケットはVC3と同様であり、VC0
で転送するパケットはVC2と同様になる。サービス品
質要求の転送方法は、RSVPを利用したときは、この
ように下流から上流に転送されるが、他の方法を用いる
ときには、異なる転送が行われる可能性がある。しか
し、どのような転送方法を取ったとしても最終的には、
図2のようなVCの設定が行われる。
【0034】要するに、サービス品質を要求されたフロ
ーに関して同一サブネット内の受信者の全てをリーフと
する新たなポイントマルチポイントVCを設定する。こ
のコネクション内にサービス品質を要求されたフローを
流し、今まであったベストエフォート用のVCにはサー
ビス品質を要求されたフローを流さないように設定す
る。
【0035】なお、図中の点線で示したVCは、実線で
示したVCとは、そこに転送すべきパケットのサービス
品質要求が異なるものである。
【0036】R3の出力I/F(c)からは、サービス
品質を要求されていないので、ベストエフォートのVC
(VC4)で宛先アドレスGの全てのパケットを転送す
る。
【0037】以下では、送信ノード(S)におけるVC
0とVC1へのマルチキャストパケットの転送方法の具
体例とルータ(R3)におけるVC2,VC3,VC4
へのマルチキャストパケットの転送方法の具体例を示
す。
【0038】送信ノードSは、図3で示す構成である。
パケットは、出力処理部(11)で図5に示すフローチ
ャートに従ってネットワークI/F(13)を経由して
送出される。出力処理部(11)では、経路表(12)
を参照する。以下の説明では、経路表(12)の具体例
として図6を使用する。この経路表は、マルチキャスト
ルーティングプロトコルかサービス品質が要求されたと
きに設定される。ネットワーク層処理部(10)は、出
力処理部(11)と経路表(12)を合わせたものであ
る。
【0039】マルチキャストパケット(送信者S,宛先
G,宛先ポート1)(以下では、(S,G,1)と表現
する)を転送する手順を示す。パケットの(送信者,宛
先,宛先ポート)の組をキーとして経路表(a)を検索
し、出力VCポインタを得る(S1)。
【0040】検索では、送信者と宛先アドレスは、一致
する必要があるが、宛先ポートに関しては、同一の宛先
ポートが存在する場合は、そのエントリを返し、同一の
宛先ポートが存在しないが、宛先ポートが指定されてい
ないエントリがある場合は、そのエントリを返す。この
検索方法を以下ではベストマッチの検索方法と呼ぶこと
にする。図6では、宛先ポートが指定されていないもの
を”−”で示している。図6では、(S,G,1)のエ
ントリが出力VCポインタ2を示しているので、検索結
果としてこれを返す。
【0041】次に、出力VCポインタをキーにして経路
表(b)を検索し、出力I/Fと出力VCを得てそこに
パケットを出力する(S2)。出力ポインタが2である
ので図6の経路表(b)のアドレス2の出力I/F=
a,出力VC=VC1となっているので出力I/F=a
で出力VC=VC1としてパケットを送出する。次への
ポインタを調べると何も指されていないので(S3 N
o)これで処理を終わる。
【0042】今度は送信するパケットが送信者S,宛先
G,宛先ポート2の場合を考える。図5のフローチャー
トに従って、パケットの経路表(a)を検索する。図6
の経路表には、(S,G,2)の組に完全に合致するも
のはない。(S,G)の組で宛先ポートが指定されてい
ないエントリ(S,G,−)があるので、この出力VC
ポインタである1を返す。
【0043】次に、経路表(b)のアドレス1に書かれ
ている出力I/F=a,出力VC=VC0にパケットを
送出する。次へのポインタはどこも指されていないの
で、これで、パケットの送出を終了する。
【0044】次にルータ3(R3)でのパケット転送方
法の具体例を示す。
【0045】図4はルータの構成図である。ネットワー
クI/F(24)から入力されたパケットは、入力処理
部(21)で入力処理を行った後、出力処理部(22)
で経路表(23)を参照しながらネットワークI/F
(24)を経由してネットワークに送出される。出力処
理部(22)の動作は、図5に示すフローチャートに従
って送出される。この動作は、送信ノード(S)と同様
である。ネットワーク層処理部(20)は、入力処理部
(21)と出力処理部(22)と経路表(23)からな
る。R3での経路表は、図7の様になっているとする。
【0046】送信者Sからマルチキャストパケット(送
信者S,宛先G,宛先ポート1)を受信した場合は、R
3はパケットを転送するために(S,G,1)をキーと
して経路表(a)を検索する(S1)。これに完全に合
致するもの(S,G,1)があるのでこのエントリの出
力VCポインタである3を返す。経路表(b)のアドレ
ス3より出力I/F=b,出力VC=VC3にこのパケ
ットを転送する(S2)。
【0047】次のポインタが4を示している(S3 Y
es)ので、そのポインタを出力VCポインタだとして
(S4)、経路表(b)のアドレス4のエントリである
出力I/F=c,出力VC=VC4にパケットを転送す
る。次へのポインタがないので、これで処理を終了す
る。
【0048】送信者Sからマルチキャストパケット(送
信者S,宛先G,宛先ポート2)を受信した場合は、R
3はパケットを転送するために(S,G,2)をキーと
して経路表(a)を検索する。検索結果は、(S,G,
−)のエントリと合致するので、出力VCポインタ=1
が返される。経路表(b)のアドレス1より、出力I/
F=b,出力VC=VC2にパケットを送出する。次の
ポインタが2を指しているので、経路表(b)のアドレ
ス2のエントリである出力I/F=c,出力VC=VC
4にパケットを送出する。次へのポインタがないので、
これで処理を終了する。
【0049】ここでは、R3についてのみ説明したが、
R1およびR2でも同様の動作を行う。すなわち、R
1、2の下流からは、サービス品質を要求されていない
ので、ベストエフォートのVCで宛先アドレスGの全て
のパケット(VC0で来たパケットとVC1で来たパケ
ット)を転送する。
【0050】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノード(H
1,H3,H4,H5,H7)へ向けてパケット転送を
行うために、第1のノード(SもしくはR3)から複数
の第2のノード(R1,R2,R3もしくはH4,H
5)への仮想コネクションが複数(VC0とVC1、も
しくは、VC2とVC3)設定されている。
【0051】そして、前記第1のノードは、第2のノー
ドそれぞれが前記複数の仮想コネクションにて前記宛先
ノードへ向かうパケットを重複せずに受信するよう、前
記宛先ノードへ向かうパケットのうち特定のサービス品
質を提供すべきフローに属するパケット(S,G,1)
を前記複数の仮想コネクションのうちの一部のコネクシ
ョン(VC1もしくはVC3)にて、前記宛先ノードへ
向かうパケットのうち前記フローに属するパケット以外
のパケットを前記複数の仮想コネクションのうちの他の
コネクション(VC0もしくはVC2)にて転送する。
なお、前記「特定のサービス品質を提供するべきフロ
ー」は、単に「特定のフロー」であっても良い。
【0052】前記特定のサービス品質を提供すべきフロ
ーに属するパケットを転送する仮想コネクション(VC
1もしくはVC3)は、前記複数の宛先ノードのうちの
少なくとも一つ(例えばH5)により該フロー(S,
G,1)に関し特定のサービス品質が要求された場合に
設定されたものである。
【0053】なお、この仮想コネクションの設定は、前
記第1のノードが、特定のプロトコルのパケット(第2
のノードへのパケットでも第2のノードからのパケット
でも良い)を検出した場合に、前記複数の宛先ノードの
うちの少なくとも一つ(例えばH5)には他の宛先ノー
ドとは別の仮想コネクションでそのパケットを転送する
ように予め取り決めがなされているならば、設定すると
いうようにしても良い。この場合も、当該別の仮想コネ
クションは、サービス品質要求の異なるパケットを転送
すべきものとなる。また、当該宛先ノード(H5)は、
そのフローに関し特定のサービス品質を要求しているこ
とになる。
【0054】前記第2のノード(R3)は、該第2のノ
ードの下流に前記フローに関し特定のサービス品質を要
求した宛先ノードが存在しない論理ネットワーク(サブ
ネットE)に対しては、前記第1のノードから受信した
前記マルチキャスト通信の宛先ノードへ向かうパケット
のうち前記フローに属するパケットとそれ以外のパケッ
ト(S,G,−)を、次段ノードへの同一の仮想コネク
ション(VC4)にて転送する。
【0055】(具体例2)本具体例では、QOS要求し
たノードに対して新たなVCを設定し、そのVCでQO
Sを要求されたフローを転送するとともにQOS要求を
していないノードにも新たなVCを設定し、そのVCで
QOSを要求されたフローを転送することでマルチキャ
ストパケットを転送する。
【0056】図8は、H5が(S,G,1)のパケット
のQOS要求を行い、R3を通してSにその要求が到着
した後のVCの設定図である。VC2,VC5が(S,
G,1)のパケットを転送するVCである。VC1,V
C4は、QOS要求をしていないノードに対して(S,
G,1)のパケットを転送するためのVCである。VC
0,VC3は(S,G,1)以外のパケットで宛先アド
レスGのパケットを転送するVCである。VC6が宛先
アドレスGのパケットを転送するVCである。
【0057】上記のような設定を行うことにより、同一
パケットが重複しないでかつグループに参加している全
てのノードにパケットを配送することが出来る。
【0058】パケットの転送方法は、具体例1であげた
図5のフローチャートと同様である。Sの経路表は図9
であり、R3の経路表は図10の様になる。SとR3の
動作は、具体例1と同様であるのでここでは省略する。
【0059】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノード(H
1,H3,H4,H5,H7)へ向けてパケット転送を
行うために、第1のノード(SもしくはR3)から複数
の第2のノード(R1,R2,R3もしくはH4,H
5)の少なくとも一つへの仮想コネクションが複数(V
C0とVC1とVC2、もしくは、VC3とVC4とV
C5)設定されている。VC2やVC5に転送すべきパ
ケットのサービス品質要求は、VC0やVC3、VC1
やVC4のそれとは異なることになる。
【0060】そして、前記第1のノードは、第2のノー
ドそれぞれが前記複数の仮想コネクションの少なくとも
一つにて前記宛先ノードへ向かうパケットを重複せずに
受信するよう、前記宛先ノードへ向かうパケットのうち
特定のサービス品質を提供すべきフローに属するパケッ
ト(S,G,1)を、前記複数の仮想コネクションのう
ちの一部のコネクション(VC1とVC2、もしくは、
VC4とVC5)にて、前記宛先ノードへ向かうパケッ
トのうち前記フローに属するパケット以外のパケット
を、前記複数の仮想コネクションのうちの他のコネクシ
ョン(VC0もしくはVC3)にて転送する。
【0061】その他の特徴については、上記具体例1と
同様であるので説明を省略する。
【0062】(具体例3)本具体例では、QOSを要求
したノードに新たなVCを2本設定し、ベストエフォー
トのVCのリーフから取り除く。新たに設定したVCの
1本はQOS要求されたフローを転送し、もう1本はそ
れ以外のパケットを転送する。
【0063】図11では、H5が(S,G,1)のパケ
ットのQOS要求を行い、R3を通してSにその要求が
到着した後のVCの設定図である。新たなVCとしてV
C1,VC4がQOS要求されていないパケット用であ
り、VC2,VC5はQOS要求されたパケットを転送
する。ベストエフォートのVC0からは、R3への枝を
削除し、VC3からは、H4への枝を削除する。
【0064】パケットの転送方法は、具体例1であげた
図5のフローチャートと同様である。Sの経路表は図1
2であり、R3の経路表は図13の様になる。SとR3
の動作は、具体例1と同様であるのでここでは省略す
る。
【0065】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノード(H
1,H3,H4,H5,H7)へ向けてパケット転送を
行うために、第1のノード(SもしくはR3)から複数
の第2のノード(R1,R2,R3もしくはH4,H
5)のうち特定のノード(R3もしくはH5)への複数
の第1の仮想コネクション(VC1とVC2、もしく
は、VC4とVC5)と、前記特定のノード以外の第2
のノードへの第2の仮想コネクション(VC0もしくは
VC3)が設定されている。VC2やVC5に転送され
るパケットのサービス品質要求は、VC0やVC3、V
C1やVC4のそれとは異なることになる。
【0066】そして、前記第1のノードは、第2のノー
ドそれぞれが前記複数の仮想コネクションの少なくとも
一つにて前記宛先ノードへ向かうパケットを重複せずに
受信するよう、前記宛先ノードへ向かうパケットのうち
特定のサービス品質を提供すべきフローに属するパケッ
ト(S,G,1)を、前記複数の第1の仮想コネクショ
ンのうちの一部のコネクション(VC2もしくはVC
5)及び前記第2の仮想コネクション(VC0もしくは
VC3)にて、前記宛先ノードへ向かうパケットのうち
前記フローに属するパケット以外のパケットを、前記複
数の第1の仮想コネクションのうちの他のコネクション
(VC1もしくはVC4)及び前記第2の仮想コネクシ
ョン(VC0もしくはVC3)にて転送する。つまり、
VC0とVC3には(S,G,−)が流れる。
【0067】(S,G,1)に関し特定のサービス品質
を要求した宛先ノード(H5)もしくはそこへ向かうパ
ケットが経由するノード(R3)が上記特定のノードと
なる。その他の特徴については、上記具体例1と同様で
あるので説明を省略する。
【0068】本参考実施形態の効果は、重複したパケッ
トの送信を行わないようにするため、ネットワーク資源
が有効に利用できることである。
【0069】(参考実施形態2)本参考実施形態では、
サービス品質の異なるマルチキャストパケット転送を実
現する方法であって、各ノードはマルチキャストパケッ
トを重複して受信するが、支障無く動作できる方法を述
べる。
【0070】サービス品質がベストエフォートのみの場
合は、参考実施形態1の場合と同様に図1のようにVC
が設定されている。
【0071】ここで、受信ホストH5が送信者S,宛先
アドレスG,宛先ポート1のマルチキャストパケット
(以下では、(S,G,1)のパケットと言う)に対し
てサービス品質を要求した場合を考える。H5はR3に
RSVPを使ってサービス品質を要求することを伝える
とする。R3はサービス品質を満足するポイントマルチ
ポイントVCであるVC3を図14のように設定し、こ
のVCで(S,G,1)のパケットを送信する。R3
は、VC3で(S,G,1)パケットを送信することを
H5に伝える。R3は、VC2で今までと同様に宛先ア
ドレスGのパケットを送信しているので、H5ではVC
2とVC3の両方から(S,G,1)のパケットを受信
する。そこで、VC2から来た(S,G,1)のパケッ
トを廃棄することで2重にパケットを処理することを防
ぐ。
【0072】R3は、送信者Sにサービス要求を行い、
VC3と同様にVC1を設定する。SからR3へVC3
に流すパケット(S,G,1)を通知して、R3では、
VC0から来た(S,G,1)のパケットを廃棄するこ
とでパケットを2重に転送するのを防ぐ。
【0073】以下では、(S,G,1)のパケットを送
信する場合のS,R3,H5の動作と、(S,G,2)
のパケットを送信する場合のS,R3,H5の動作を示
す。
【0074】送信ホストSの構成は、図3と同様である
が、出力処理部(11)の出力手順が図15のフローチ
ャートに従う。また、Sの経路表は、図16で示す。
【0075】R3のルータの構成は、図17の様にな
る。参考実施形態1の場合のルータとほぼ同じであるの
で異なるところだけ説明する。入力処理部(21)から
参照するパケット廃棄表(25)が増えている。出力処
理部(22)での送信手順は図15のフローチャートに
従う。R3の経路表は図18に、廃棄パケット表は図1
9に示す。
【0076】受信ホストH5の構成は、図20であり、
ネットワークI/F(34)から入力されたパケット
は、入力処理部(31)において、パケット廃棄表(3
5)を参照することにより、重複していれば廃棄され
る。廃棄パケット表として図19を持つ。
【0077】Sが(S,G,1)のパケットを送信する
ときには、最初に図16の経路表(a)の先頭にポイン
タをセットする(図15 S21)。次にそのポインタ
で示されるエントリから(S,G,1)をキーとして経
路表(a)を検索する(S22)。つまり、送信者と宛
先アドレスが合致しているものを検索し、その中で宛先
ポートが合致しているものも検索する。本参考実施形態
ではベストマッチでない検索方法を使う。
【0078】経路表(a)の1行目から比較し、(S,
G,−)のエントリにマッチしていることがわかるの
で、出力VCポインタ=1を返す。出力ポインタで示さ
れた出力VCにパケットを送出する(S23)ので、経
路表(b)のアドレス1に示された出力I/F=a,出
力VC=VC0にパケットを出力する。経路表(b)の
次のポインタがないのでこれでS23の処理は終了す
る。
【0079】ポインタを経路表(a)の次のエントリで
ある2行目に移し(S24)、経路表を検索する(S2
2)。経路表(a)の2行目から検索すると(S,G,
1)がマッチするので出力ポインタ2を返す。経路表
(b)のアドレス2の出力I/F=a,出力VC=VC
1に(S,G,1)のパケットを出力する(S23)。
次へのポインタはないので、次の処理に移る。ポインタ
を経路表の3行目に移し(S24)、S22で全てのエ
ントリを検索終了したことがわかるので、これで処理を
終わる。
【0080】R3は、VC0とVC1から(S,G,
1)のパケットを受信する。受信パケットは、ネットワ
ークI/Fから受信した仮想コネクション識別子ととも
にネットワーク層処理部に渡される。パケットを受信す
ると図19のパケット廃棄表を検索して廃棄すべきパケ
ットかをチェックする。
【0081】受信パケットの(送信者アドレス、宛先ア
ドレス、宛先ポート)が、パケット廃棄表に書かれてい
る場合は、この表の入力I/F,入力VCから来たパケ
ットのみを通し、その(送信者アドレス、宛先アドレ
ス、宛先ポート)を持つパケットであってその他のVC
から来たパケットは廃棄する。
【0082】VC0とVC1から受信した(S,G,
1)のパケットは、パケット廃棄表に書かれているの
で、入力I/F=a,入力VC=VC1から受信したパ
ケットのみを通す。VC0から来た(S,G,1)のパ
ケットは廃棄する。VC1から来たパケットに対して以
下のパケット転送処理を行う。
【0083】なお、パケット廃棄表のこのエントリは、
SからVC1に(S,G,1)のパケットを流すことを
通知されたときに、記入する。
【0084】パケット転送は、Sと同様に図15のフロ
ーチャートに従って行う。経路表は、図18に示す。ポ
インタを経路表(a)の先頭に移し(S21)、経路表
(a)の1行目が(S,G,1)にマッチするか確かめ
る。1行目は、(S,G,−)なので、マッチする(S
22)。出力VCポインタ1を返す。経路表(b)のア
ドレス1の出力I/F=b,出力VC=VC2に(S,
G,1)のパケットを送信する。
【0085】次のポインタが2を指しているので、経路
表(b)のアドレス2の出力I/F=c,出力VC=V
C4へも(S,G,1)のパケットを送信する(S2
3)。次へのポインタがないので、これでこの処理は、
終了する。
【0086】次に、経路表(a)のポインタを2行目に
移し(S24)、(S,G,1)にマッチするエントリ
があるか確かめる。(S,G,1)のエントリがあるの
で出力VCポインタ3を返す(S22)。経路表(b)
のアドレス3の出力I/F=b,出力VC=VC3に
(S,G,1)のパケットを送信する(S23)。次へ
のポインタがないので、これでこの処理は、終了する。
【0087】経路表(a)のポインタを3行目に移し
(S24)、経路表(a)の全てを検索したことがわか
るので、パケット転送処理を終了する。
【0088】H5は、VC2とVC3から(S,G,
1)のパケットを受信する。R3と同様にパケット廃棄
表を見てパケットを廃棄するか決定する。VC2から来
た(S,G,1)のパケットは廃棄され、VC3から来
た(S,G,1)のパケットは廃棄されない。これによ
り、重複したパケットを両方とも処理してしまうことが
無くなる。
【0089】さて、(S,G,2)のパケットの転送手
順を以下に述べる。Sでは、(S,G,2)をキーに経
路表(a)を検索する。(S,G,−)のエントリがマ
ッチするので、出力VCポインタ1を返す。経路表
(b)のアドレス1の出力I/F=a,出力VC=VC
0にパケットを出力する。次へのポインタが無いのでこ
の処理は終了する。次に、経路表(a)の次のエントリ
から(S,G,2)をキーに検索すると該当するエント
リが無いので転送の処理を終了する。
【0090】R3でも、上記と同様に行い、パケット廃
棄表でパケットを廃棄するか決定し、(S,G,2)の
パケットは廃棄しないことがわかるので、出力I/F=
b,出力VC=VC2と出力I/F=c,出力VC=V
C4にパケットを出力する。
【0091】なお、本参考実施形態のパケットの出力処
理は、後述する参考実施形態3の具体例2の方法でも実
現できる。具体的には、送信手順として図5のフローチ
ャート(ベストマッチの検索法)を使い、IP経路表
(b)のアドレス1の次ポインタを3にし、アドレス3
に出力I/F=a,出力VC=VC1,次ポインタ=X
を追加すればよい。
【0092】本参考実施形態の効果は、サービス品質が
ベストエフォートのみの状態(図1)から、サービス品
質の要求に対応した仮想コネクションが設定された状態
(図14)になるまでの設定手順が少なくてすむことで
ある。また、パケットの送信者からサービス品質を要求
したノードへの仮想コネクションを設定するだけなの
で、設定するVC数が少なくてすむ。
【0093】本参考実施形態の特徴をまとめると、次の
ようになる。マルチキャスト通信における複数の宛先ノ
ード(H1,H3,H4,H5,H7)へ向けてパケッ
ト転送を行うために、第1のノード(SもしくはR3)
から複数の第2のノード(R1,R2,R3もしくはH
4,H5)への第1の仮想コネクション(VC0もしく
はVC2)と、第1のノードから前記複数の第2のノー
ドのうち少なくとも特定のノード(R3もしくはH5)
への第2の仮想コネクション(VC1もしくはVC3)
とが設定されており、これらの仮想コネクションは転送
すべきパケットのサービス品質要求が異なる。
【0094】そして、前記第2のノードそれぞれが、前
記宛先ノードへ向かうパケット(S,G,−)を前記第
1の仮想コネクションにて受信するとともに、少なくと
も前記特定のノードは、前記宛先ノードへ向かうパケッ
トのうち特定のサービス品質を提供すべきフローに属す
るパケット(S,G,1)を前記第1の仮想コネクショ
ンに加えて前記第2の仮想コネクションにても受信する
よう、前記第1のノードからパケットを転送する。
【0095】さらに、前記特定のノード(R3もしくは
H5)は、前記第1の仮想コネクション(VC0もしく
はVC2)にて受信されたパケット(S,G,−)のう
ち前記フローに属するパケット(S,G,1)を選択し
て廃棄する。
【0096】前記第2の仮想コネクション(VC1もし
くはVC3)は、前記複数の宛先ノードのうちの少なく
とも一つ(例えばH5)により前記フローに関し特定の
サービス品質が要求された場合に設定されたものであ
る。また、前記特定のノードは、該サービス品質を要求
した宛先ノードへ向けて転送されるべきパケットが経由
するノード(R3)もしくは該宛先ノード(H5)であ
る。
【0097】前記特定のノード(R3もしくはH5)
は、前記フローに属するパケットを重複して受信する
と、パケット廃棄表を用いることにより、前記第2の仮
想コネクションにて受信されるべきパケットの属するフ
ローを判別して、前記第1の仮想コネクションにて受信
されたパケットのうち、判別されたフローに属するパケ
ットを選択して廃棄し、廃棄されなかったパケット(V
C1もしくはVC3で受信した(S,G,1)と、VC
0もしくはVC2で受信した(S,G,−)のうち
(S,G,1)を除いたもの)に、次段ノードへの転送
のためのもしくは上位レイヤのアプリケーションへ上げ
るためのネットワークレイヤ処理を施す。
【0098】前記特定のノードがまだ宛先ノードでなけ
れば(R3)、前記ネットワークレイヤ処理を施したパ
ケットが前記宛先ノードへ向かうべきパケットであって
前記特定のサービス品質を提供すべきフローには属さな
いならば、VC2へ転送し、前記ネットワークレイヤ処
理を施したパケットが前記宛先ノードへ向かうべきパケ
ットであって前記フローに属するならば、VC2及びV
C3へ転送する。つまり、VC2にはVC0で受信され
た(S,G,−)のうち(S,G,1)を除いたものと
VC1で受信された(S,G,1)とが、前記フロー専
用のVC3には同じく前記フロー専用のVC1で受信さ
れた(S,G,1)が流れる。
【0099】なお、VC1やVC3を特定のノード以外
の第2のノードのへも設定して動作しても構わない。こ
のときは、この仮想コネクションが設定されたその他の
第2のノード(R1,R2もしくはH4)も上記特定の
ノードと同様に動作する。そして、そのノードより下流
には、特定のサービス品質を提供すべきフロー専用の仮
想コネクションが存在しないのであれば、廃棄されなか
ったパケットを下流側に存在する同一の仮想コネクショ
ンにて転送すれば良い。
【0100】また、本参考実施形態2におけるルータは
次のようなものとすることもできる。そのルータとは、
前記フロー専用のVCにて送信されるパケットに対し、
パケットの最終宛先アドレスから出力先とすべきVCを
決定するネットワークレイヤレベルのルーティングテー
ブル参照処理は行わず、ATMレベルのルーティングテ
ーブルを参照することにより、出力先とすべきVCを決
定するものである。
【0101】ATMレベルのテーブルには、VC1から
のパケットは次段ノードへの前記フロー専用のVCであ
るVC3に転送すべきことを記入しておく。このため、
VC1からのパケットはVC2へは転送されず、VC3
へのみ転送される。VC1のパケットに対しては、出力
VCを決定する処理以外のネットワークレイヤレベルの
処理は行う。
【0102】ネットワークレイヤレベルのテーブルに
は、宛先アドレスGのパケットはVC2へ転送するよう
に記入しておく。このため、VC0からのパケットはV
C3へは転送されず、VC2へのみ転送される。
【0103】このようにすれば、パケットの廃棄をしな
くとも、ルータがVC2及びVC3へ、(S,G,1)
のパケットを2つずつ転送してしまうことを防ぐことが
できる。但し、この場合も、宛先ノードは、VC2から
来た(S,G,1)を廃棄する。
【0104】その他、参考実施形態1で述べたような種
々の変形実施も可能である。
【0105】(参考実施形態3)本参考実施形態では、
CSR(Cell Switch Router)の技
術を用いて、サービス品質の異なるマルチキャストパケ
ット転送を実現する方法を述べる。
【0106】CSRは、通常のルータと同じIPパケッ
ト単位で転送する動作を行う他に、ルータ内部にATM
スイッチ機能を持つことにより、より高速なATMセル
単位の転送を行うことができるルータである。
【0107】図21を使って、CSRの簡単な動作を説
明する。X.1からCSRを通してY.1にパケットを
転送する場合を考える。通常と同じIPパケット転送の
動作を行うためには、X.1からCSRに色々な宛先の
パケットを転送するために設定されているATMコネク
ションでパケットを送信する。ここでは、このATMコ
ネクションをデフォルトVC(Virtual Con
nection)と呼ぶ。CSRでは、IPパケットの
宛先を見て次に配送するノードを決定する。ここでは、
次のノードは、Y.1になるので、デフォルトVCにパ
ケットを送出することによりY.1へとパケットが転送
される。
【0108】次に、ATMセル転送の動作を説明する。
Y.1へのパケット転送専用のX.1からCSRへのA
TMコネクションとCSRからY.1へのATMコネク
ションとが設定されているとする。ここでは、このAT
Mコネクションを専用VCと呼ぶ。さらに、これら2つ
の専用VCをCSR内のATMスイッチ機能でATMセ
ル単位で転送できるように設定しておく。すなわち、
X.1からCSRへの専用VCのCSRの受信ポートで
のVPI/VCIと、CSRからY.1への専用VCの
CSRの送信ポートでのVPI/VCIとの対応関係
を、ATMレベルのルーティングテーブルとして記憶し
ておく。このような設定を行うことで、二つの論理ネッ
トワーク(IP Subnet)に属する専用VCを直
結するバイパスパイプが形成されたことになる。
【0109】X.1からY.1へのパケット転送を行う
には、X.1からY.1用の専用VCにパケットを送信
することにより、X.1からCSRに送られ、CSRで
ATMレベルのルーティングテーブルを参照することに
よりATMセルのままCSRからY.1への専用VCに
転送されて、その専用VCでY.1へ送られる。
【0110】なお、ここでは、専用VCにて送信される
パケットをATMセル単位で転送することを、専用VC
の直結として説明したが、専用VCにて送信されるパケ
ットをAAL(ATM Adaptation Lay
er)フレーム単位で転送することで、専用VCの直結
としても良い。この場合も、上記のATMレベルのルー
ティングテーブルを参照することにより、AALフレー
ム転送が行える。以上の場合はいずれも、ネットワーク
レイヤ(例えばIP)レベルの解析処理を行わずに、パ
ケットが転送されることになる。
【0111】また、専用VCにて送信されるパケットに
対し、パケットの最終宛先アドレスから出力先とすべき
VCを決定するネットワークレイヤレベルのルーティン
グテーブル参照処理は行わず、その他のネットワークレ
イヤレベルの処理(IPの場合はTTL(Time T
o Live)を減らす処理やチェックサム計算等)は
行って、次段ノードへの専用VCに転送することを、上
記専用VCの直結としても良い。この場合も、上記のA
TMレベルのルーティングテーブルを参照することによ
り、出力先とすべきVCが決定でき、パケット転送が行
える。この場合は、ネットワークレイヤレベルの処理を
一部だけ行って、パケットが転送されることになる。
【0112】本発明は、CSRの動作が以上に説明した
いずれのものであっても、適用可能である。
【0113】図22にCSRの構成図の一例を示す。3
01は、ネットワークレイヤレベルの処理を行うIP処
理部であり、302は、ATMセルからAALフレーム
に変換するAAL処理部であり、303は、セル転送を
行うATMスイッチである。このATMスイッチは、入
力セルをコピーして複数の出力I/Fに出力することが
出来る。
【0114】IP処理部(301)とAAL処理部(3
02)と入力VC−フロー対応表(311)と管理部
(309)をまとめて、上位層処理部(310)とす
る。IP処理部(301)には、入力処理部(307)
と出力処理部(306)とIP経路表(304)があ
り、ATMスイッチ(303)には、ATM経路表(3
05)がある。入力VC−フロー対応表(311)は、
あるVCから入力させるフローを記憶する。管理部(3
09)は、入力VC−フロー対応表に従って、IP経路
表とATM経路表を参照又は書き込む。
【0115】上記構成では、IP処理部として記述した
が、ネットワーク層処理としてIPのみでなく他のネッ
トワーク層でも同様に行うことが出来る。以下の説明で
は、ネットワーク層がIPである場合で説明する。
【0116】(具体例1) (参考実施形態1)の様にCSRで同一のパケットを複
数受信しない場合のCSRの動作を説明する。CSRで
は、入力VCと出力VCを直結すると直結したVCにし
かパケットが流れない。これでは、マルチキャストに参
加しているが直結していない受信者にパケットが届かな
くなる。この具体例では、CSRで受信した同一のパケ
ットを重複しないように下流に流しながら、上記の問題
を解決する方法を述べる。
【0117】図1のルータ(R3)がCSRである場合
を取り上げる。図23は、R3を中心に置いた図であ
る。
【0118】CSRには、サブネットAからVC0,V
C1,VC2の3つのVCを通してパケットが到着す
る。これらのVCには以下のパケットが流れるように設
定されているとする。VC1は、送信者アドレスS,宛
先アドレスG1,宛先ポート1のパケットが流れる。V
C0は、送信者アドレスS,宛先アドレスG1のパケッ
トで宛先ポート1を除くパケットが流れる。VC2は、
送信者アドレスS,宛先アドレスG2のパケットが流れ
る。以下では、送信者アドレスS,宛先アドレスG1,
宛先ポート1の組を(S,G1,1)のように表す。
【0119】宛先アドレスG1とG2に参加しているノ
ードは、サブネットDとサブネットEに存在するとす
る。これは、サブネットAから受け取ったパケットをサ
ブネットDとサブネットEに送出しなければならないこ
とを意味する。サブネットDの参加者は宛先アドレスG
1、宛先ポート1のフローに対して特定のサービス品質
を要求しており、サブネットEの参加者は、そのフロー
に対する要求をしていないものとする。
【0120】VC0で到着したATMセルは、上位層処
理部に渡され、セルからパケットに組み立て出力I/F
を決める。そのパケットをセルに直して、VC3とVC
6に送出する。VC1で到着したセルは、VC4に直結
転送されるとともに上位層処理部に渡され、VC6に送
信される。VC2で受信したセルは、VC5とVC7に
直結転送される。
【0121】ここで重要なのは、受信したパケットの受
信者の1部にしか直結していない場合にATMスイッチ
でセルをコピーして上位層処理部に転送することであ
る。これにより直結していない参加者にパケットを送信
できるようにする。
【0122】上記の動作をフローチャート(図24,図
25)と図22の304のIP経路表(図27)と図2
2の305のATM経路表(図26)を用いて説明す
る。
【0123】VC0から(S,G1,2)のパケットが
ATMセルで到着した場合は、ATMスイッチにおい
て、図24のフローチャートに従ってセルを出力する。
まず、入力I/Fと入力VCをキーにして図26のAT
M経路表(a)を検索する(S41)。
【0124】VC0は入力I/F=a,入力VC=VC
0であるので、出力VCポインタは1である。出力VC
ポインタからATM経路表(b)のアドレス1のエント
リを見る。これは出力I/F=上位層となっているの
で、上位層処理部にセルを渡す(S42)。ATM経路
表(b)の次ポインタが無い(S43 No)のでこれ
で処理を終わる。
【0125】上位層処理部に渡ったセルは、複数のセル
を集めてパケットを組み立て、そのパケットを図25の
フローチャートに従って転送する。
【0126】(S,G1,2)のパケットが到着したの
で図27のIP経路表(a)を(S,G1,2)をキー
としてベストマッチで検索を行う(S45)。(S,G
1,−)のエントリにマッチし、出力VCポインタが1
であることがわかる。出力VCポインタが1であるので
IP経路表(b)のアドレス1の出力I/F=b,出力
VC=VC3,直結=no,次ポインタ=2がわかる。
【0127】直結=noなので(S46 No)出力I
/F=b,出力VC=VC3にパケットを送出する(S
47)。次ポインタ=2である(S48)のでIP経路
表(b)のアドレス2を見て(S49)同様なことを行
う。出力I/F=c,出力VC=VC6にパケットを送
出する(S47)。次ポインタ=Xなのでパケットの転
送処理を終了する。
【0128】次に、VC1に(S,G1,1)のパケッ
トが転送された場合を説明する。ATMスイッチでの転
送方法と上位層処理部での転送方法は上記VC0の場合
と同様であるので簡単に説明する。VC1からセルが到
着するとATMスイッチでATM転送表を参照し、出力
I/F=b,出力VC=VC4と上位層にパケットを送
信する。ここで、直結していない参加者にパケットが届
かなくなることがないように、直結転送されるセルをコ
ピーして上位層に渡していることになる。
【0129】上位層処理部では、(S,G1,1)をキ
ーにIP経路表(a)をベストマッチで検索すると出力
ポインタ=3であり、IP経路表(b)から出力I/F
=b,出力VC=VC4,次ポインタ=4,直結=ye
sであることがわかる。
【0130】直結=yesであるので(S46 Ye
s)、このVCには出力せずに、次のポインタを試す
(S48)。次は、出力I/F=c,出力VC=VC
6,直結=noであることがわかるので、出力I/F=
c,出力VC=VC6にパケットを送出する。これで直
結していない参加者(VC6に対応)にも(S,G1,
1)のパケットが届くことになる。
【0131】VC2で来たセルは、ATM転送表から出
力I/F=b,出力VC=VC5と出力I/F=c,出
力VC=VC7に出力する。上位層処理部にはパケット
が到着しないので上位層処理部でのパケット転送はな
い。送信者アドレスS,宛先アドレスG2のパケットに
ついては、直結していない参加ノードが存在しないの
で、上位層にパケットを渡すためのセルをコピーは必要
ないのである。
【0132】上記の方法を用いることにより、マルチキ
ャストパケットを送出する時直結を行ってもグループ参
加者の全てにパケットが送信できるようになる。
【0133】上記方法を実行する場合は、ATMスイッ
チでセルをコピーして上位層処理部に渡すかどうかを決
定する必要がある。これは、図22の管理部309が、
図27のIP経路表(304)と図28の入力VCとフ
ローの対応表(311)を参照することにより決定し、
ATM経路表(305)を設定する。
【0134】入力VCとフローの対応表から入力VCで
流れるフローがわかる。そのフローをIP経路表で検索
してその出力VCの全てが直結されていないとき、また
は、全てが直結されているときは、ATMスイッチで上
位層処理部にセルをコピーする必要はない。出力VCの
一部が直結されていてその他が直結されていないときに
はATMスイッチで上位層処理部にセルをコピーする必
要がある。この判断に基づいてATM経路表を設定す
る。具体的には以下のようにする。
【0135】VC1は(S,G1,1)のパケットが流
れることが図28から分かる。(S,G1,1)をキー
に図27を検索し、経路表(b)を見ると直結している
VCが1つ(VC4)と直結していないVCが1つ(V
C6)あるので、VC1に関してはATMスイッチで上
位層処理部にセルをコピーして渡す必要がある。
【0136】VC2は、(S,G2,−)のパケットが
流れることが図28から分かり、これをキーに図27を
検索すると、2本のVC(VC5,VC7)とも直結し
ているので上位層処理部にセルをコピーして渡す必要が
ないことが分かる。
【0137】このように得られた情報により、図26の
ATM経路表を設定する。ATM経路表は、VC0がデ
フォルトVCであるので、ただ上位層に渡すようになっ
ており、VC1はVC4と直結するようにその対応関係
が記憶され、VC2はVC5およびVC7と直結するよ
うにその対応関係が記憶されている。ここで、VC1に
ついては、上位層にセルをコピーして渡す必要があるこ
とがあることがわかると、VC4の次ポインタを設定
し、次ポインタの示すエントリに上位層を書き込む。
【0138】なお、図23において、図示されないサブ
ネットFにも宛先アドレスG2に参加しているノードが
あり、そこへのVC8はVC2と直結されていないもの
である場合は、同様にしてVC2からのセルをコピーし
て上位層に渡すことにより、VC8へも(S,G2,
−)のパケットが届くことになる。
【0139】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノードへ向
けてパケット転送を行うために、第1のノード(サブネ
ットA)から受信したパケットを、前記第1のノードと
は異なる論理ネットワークに属する複数の第2のノード
(サブネットD及びE)へ転送する際に、前記第1のノ
ードからパケットを受信可能な第1の仮想コネクション
(VC1)と、前記複数の第2のノードのうちの特定の
ノード(サブネットD)へパケットを送信可能な第2の
仮想コネクション(VC4)との対応関係を記憶し、こ
の対応関係に従って直結転送するとともに、この直結転
送に起因して前記複数の第2のノードのうち前記特定の
ノード以外のノード(サブネットE)へ前記宛先ノード
へ向かうパケットのうち少なくとも一部が転送されなく
なると判断される場合には、前記第1の仮想コネクショ
ン(VC1)にて受信されたパケットを複製してネット
ワークレイヤレベルの転送処理を施し、この処理の施さ
れたパケットを前記特定のノード以外のノード(サブネ
ットE)へ送信する。
【0140】より具体的には、前記第1の仮想コネクシ
ョン(VC1)にて受信すべきパケットの属するフロー
(S,G1,1)に対応して、前記第1の仮想コネクシ
ョンとの対応関係が記憶されている前記第2の仮想コネ
クション(VC4)の他に、前記第1の仮想コネクショ
ンとの対応関係が記憶されていない第3の仮想コネクシ
ョン(VC6)が記憶されている場合に、上記転送され
なくなるとの判断を行う。
【0141】一方、前記第1の仮想コネクション(VC
2)にて受信すべきパケットの属するフロー(S,G
2,−)に対応して、前記第1の仮想コネクションとの
対応関係が記憶されている前記第2の仮想コネクション
(VC5及びVC7)の他に、前記第1の仮想コネクシ
ョンとの対応関係が記憶されていない第3の仮想コネク
ションが存在しない場合には、転送されなくなるとは判
断しない。
【0142】(具体例2) (参考実施形態2)の様にCSRで同一のパケットを複
数受信する場合に、CSRで入力パケットの重複をなく
し、全ての受信者にパケットを転送する方法を述べる。
【0143】CSRの構成図を図29で示す。図22で
示したCSRの構成図とほぼ同じであるので、異なる点
だけ説明する。IP処理部(301)には、パケット廃
棄表(308)が追加されている。入力処理部(30
7)でパケット廃棄表を見ることで重複しているパケッ
トの処理を行わないようにすることができる。
【0144】図30を使ってCSRの動作を説明する。
図30は、図1のルータ(R3)がCSRである場合を
示しており、R3を中心に置いたVCの設定図である。
ATMスイッチからサブネットAへのI/Fはaと呼
び、サブネットDへのI/Fはb,サブネットCへのI
/Fはcとする。ATMスイッチから上位層処理部への
I/Fは”上位層”と呼ぶことにする。
【0145】R3のATM経路表は図31に示し、IP
経路表は図32に、パケット廃棄表は図33に示す。
【0146】VC0(デフォルトVC)からは、宛先ア
ドレスGのパケットが転送され、VC1(専用VC)か
らは、(S,G,1)のパケットが転送されるとする。
【0147】VC0から(S,G,1)のパケットのセ
ルが到着したとする。このセルは、ATMスイッチが図
31のATM経路表を参照し図24のフローチャートに
従って動作することにより、上位層へVC0で渡され、
上位層処理部でパケットの組み直される。上位層処理部
の入力処理部(307)で図33のパケット廃棄表を参
照し、(S,G,1)のパケットを廃棄するべきかを確
かめる。パケット廃棄表には、(S,G,1)のパケッ
トであって入力VCがVC1以外のものは廃棄するよう
に書かれているので、パケットを廃棄して終了する。
【0148】次に、VC0から(S,G,2)のパケッ
トのセルが到着したとする。このセルも上記と同様に上
位層処理部に渡され、入力処理部でパケット廃棄表を確
かめる。パケット廃棄表には、(S,G,2)のエント
リはないのでパケットは廃棄しない。
【0149】このパケットを出力するため、図32のI
P経路表を参照して出力処理部でパケットの出力処理を
行う。この出力の処理は、図5で示したフローチャート
に従う。IP経路表をベストマッチで検索して出力I/
F=”上位層”,出力VC=VC2とVC4に出力すれ
ば良いことがわかる。
【0150】このVCにパケットからセルに分解して出
力すると、ATMスイッチが図31のATM経路表を参
照し図24のフローチャートに従って動作することによ
り、VC2のセルは出力I/F=b,出力VC=VC2
で出力し、VC4のセルは出力I/F=c,出力VC=
VC4で出力する。
【0151】一方、VC1から(S,G,1)のパケッ
トのセルが到着したとする。このセルは、ATMスイッ
チが図31のATM経路表を参照し、図24のフローチ
ャートに従って動作することにより、VC3に転送され
るとともにATMスイッチで複製され上位層処理部に渡
される。
【0152】その後、入力処理部で(S,G,1)をキ
ーにパケット廃棄表を検索する。検索されたエントリに
は、入力VC=VC1以外は廃棄するように書かれてい
るので、このパケットは廃棄しない。そして、このパケ
ットをIP経路表に従って、出力処理部で出力する。出
力の方法は、上記で説明したVC0からパケットが入力
された場合と同様であるので、説明は省略する。
【0153】この具体例では、専用VC(VC1)から
来たセルを直結転送している場合は、これを下流の専用
VC(VC3)に直結転送するとともに、ATMスイッ
チで複製して上位層に渡す。専用VC(VC1)から来
たセルを直結転送していない場合には、これを通常通り
上位層に渡す(これは図31及び32とは異なるATM
及びIP経路表によりVC2,VC3,VC4に転送さ
れることになる)。つまり、この具体例では、直結転送
しているか否かに関わらす、専用VCから来たセルはA
TMスイッチから上位層に渡される。
【0154】パケット廃棄表の設定は、VC1を流れる
パケットが(S,G,1)であることをSから通知され
たときに、図29の管理部309で、図33の入力VC
−フロー対応表(311)を記入するとともに、パケッ
ト廃棄表(308)に、VC1以外からの(S,G,
1)のパケットを廃棄するように記入する。
【0155】また、管理部309は、後述する実施形態
1のような直結管理表(図29の入力VC−フロー対応
表311はその一部を構成するものである)を用いて、
直結転送するか否かを切り替える場合のATM及びIP
経路表の変更をも行っている。
【0156】なお、本参考実施形態のパケット出力処理
は、前述した参考実施形態2の方法でも実現できる。具
体的には、出力処理を図15のフローチャート(ベスト
マッチではない検索法)で行い、IP経路表として図3
2(a)に(S,G,1)のパケットの出力VCポイン
タを3とし、図32(b)のアドレス3に出力I/F
=”上位層”,出力VC=VC4,次ポインタ=Xを追
加すればよい。
【0157】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノードへ向
けてパケット転送を行うために、第1のノード(サブネ
ットA)から受信したパケットを、前記第1のノードと
は異なる論理ネットワークに属する第2のノード(サブ
ネットD)へ転送する際に、前記第1のノードからの第
1及び第2の仮想コネクション(VC0及びVC1)に
て、前記宛先ノードへ向かうパケットのうち少なくとも
一部を重複して受信し、前記第1の仮想コネクション
(VC0)にて受信されたパケットのうち前記重複する
パケットを選択して廃棄し、前記第2の仮想コネクショ
ン(VC1)と前記第2のノードへパケットを送信可能
な第3の仮想コネクション(VC3)との対応関係を記
憶することにより、この対応関係に従って直結転送をし
ている場合には、前記第2の仮想コネクション(VC
1)にて受信されたパケットを複製してネットワークレ
イヤレベルの転送処理を施し、この処理の施されたパケ
ットを少なくとも前記第2のノードへ第3の仮想コネク
ション以外の仮想コネクション(VC2)を用いて送信
する。一方、上記直結転送をしていない場合には、パケ
ットの複製は行わない。
【0158】(具体例3) (参考実施形態2)の様にCSRで同一のパケットを複
数受信する場合に、CSRで入力パケットの重複をなく
し、全ての受信者にパケットを転送する別の方法を述べ
る。
【0159】CSRに入力される専用VCが直結してい
る場合は、入力側でパケットを廃棄し、専用VCが直結
していない場合は、その専用VCに流れるフローと同じ
ものをデフォルトVCから受信したならばそのパケット
を廃棄する。
【0160】専用VCが直結している場合を、図34で
説明する。入力処理は上記具体例2と同様であり、出力
処理は、図25のフローチャートに従いベストマッチの
検索で行われる。この場合のIP経路表とパケット廃棄
表と入力VC−フロー対応表を図35に示す。入力VC
−フロー対応表からVC1は直結していることがわかる
ので、パケット廃棄表には何も書かれていない。これに
より入力されたパケットは廃棄されることはない。入力
されたパケットは、図25のフローチャートにしたがっ
てVC2とVC4に送出される。
【0161】次に専用VCが直結していない場合を図3
6で説明する。この場合のIP経路表とパケット廃棄表
と入力VC−フロー対応表を図37に示す。入力VC−
フロー対応表からVC1は直結していないことがわかる
ので、パケット廃棄表に(S,G,1)のパケットであ
って専用VCであるVC1から来たもの以外は廃棄する
ように記入する。これにより、(S,G,1)のパケッ
トは、VC0から来た場合は廃棄され、VC1から来た
場合に出力処理される。出力の処理は、上記の同様に図
25のフローチャートに従う。(S,G,2)のパケッ
トは、VC2,VC4に出力され、(S,G,1)のパ
ケットは、VC2,VC3,VC4に出力される。
【0162】上記の入力VC−フロー対応表は、上流ノ
ードがあるVCに流すフローを通知してきたときに、入
力VC及びフローが記入され、直結を行ったときや直結
をやめたときに、対応するエントリの直結フィールドが
記入される。パケット廃棄表は、入力VC−フロー対応
表の直結フィールドがyesからnoに、あるいはその
逆に変更されたことが分かったときに、図29の管理部
が変更する。
【0163】また、図29の管理部は、後述する実施形
態1のような直結管理表(入力VC−フロー対応表はそ
の一部である)を用いて、直結転送するか否かを切り替
える場合のATM及びIP経路表の変更をも行ってい
る。なお、図35及び37には図示していないが、AT
M経路表も、直結していないときには、VC0から来た
セルもVC1から来たセルも上位層へ転送するように設
定され、直結しているときには、VC0から来たセルは
上位層へ、VC1から来たセルはVC3へ転送するよう
に設定が変更される。
【0164】本例の特徴をまとめると、次のようにな
る。マルチキャスト通信における複数の宛先ノードへ向
けてパケット転送を行うために、第1のノード(サブネ
ットA)から受信したパケットを、前記第1のノードと
は異なる論理ネットワークに属する第2のノード(サブ
ネットD)へ転送する際に、前記第1のノードからの第
1及び第2の仮想コネクション(VC0及びVC1)に
て、前記宛先ノードへ向かうパケットのうち少なくとも
一部を重複して受信し、前記第2の仮想コネクション
(VC1)と前記第2のノードへパケットを送信可能な
第3の仮想コネクション(VC3)との対応関係を記憶
することにより、この対応関係に従って直結転送をして
いる場合には、前記第1の仮想コネクション(VC0)
にて受信されたパケットにネットワークレイヤレベルの
転送処理を施し、この処理の施されたパケットを少なく
とも前記第2のノードへ第3の仮想コネクション以外の
仮想コネクション(VC2)を用いて送信する。一方、
上記直結転送をしていない場合には、前記第1の仮想コ
ネクション(VC0)にて受信されたパケットのうち前
記重複するパケットを選択して廃棄する。
【0165】なお、本参考実施形態においては、直結さ
れた仮想コネクションに流れるパケットは、マルチキャ
スト通信における複数の宛先ノード行きの全パケットで
あってもよいし、そのうちの特定のサービス品質を提供
すべきフローに属するパケットであってもよい。後者の
場合は、転送されなくなると判断され複製されるパケッ
トもしくは重複するパケットは、複数の宛先ノード行き
のうち特定のサービス品質を提供すべきフローに属する
パケットとなり、複数の宛先ノード行きのうちのそれ以
外のパケットは、直結されない仮想コネクションを用い
て転送されることになる。
【0166】後者の場合、直結可能な仮想コネクション
に特定のサービス品質を提供すべきフローに属するパケ
ットを送信し、直結されない仮想コネクションに複数の
宛先ノード行きのパケットのうちのそれ以外を送信する
方法(具体例1に対応)と、直結可能な仮想コネクショ
ンに特定のサービス品質を提供すべきフローに属するパ
ケットを送信し、直結されない仮想コネクションに複数
の宛先ノード行きの全パケットを送信する方法(具体例
2及び3に対応)があるが、本発明ははいずれにも適用
可能である。
【0167】また、マルチキャスト通信の複数の宛先ノ
ードのうち少なくとも一つによる要求に対応して直結可
能な仮想コネクションを設定する場合、この要求を行っ
た宛先ノードへのパケットが経由するノード間にのみ直
結可能な仮想コネクションを設定する方法と、要求を行
った宛先ノードへのパケットが経由するノードが一つで
も存在する出力インタフェースには、その出力インタフ
ェースの次段ノードの全てに直結可能な仮想コネクショ
ンを設定する方法があるが、本発明ははいずれにも適用
可能である。
【0168】(実施形態1)CSRでマルチキャストパ
ケットを転送する場合に、1つの入力フローに対して複
数の出力VCが存在することがある。この場合には、A
TMスイッチののコピー機能を使用することによりセル
を複製し上位層処理部の負荷を軽くすることが出来る。
【0169】本実施形態のルータの構成は、図22もし
くは図29と同様である。図38の様に入力VCがVC
0で出力VCがVC1とVC2があるとする。入力VC
0は、送信者アドレスS,宛先アドレスGのパケットが
転送されるVCであるとする。VC1とVC2は送信者
アドレスS,宛先アドレスGのパケットを送信するVC
である。これらのことを管理するために、図39の直結
管理表を用いる。
【0170】直結管理表は、参考実施形態3、及び実施
形態1〜2のルータにおいては、同じフローを転送する
入力VCと出力VCを直結するようにATM経路表を設
定するために、本実施形態と同様に用いる。参考実施形
態3では、直結管理表の一部が入力VC−フロー対応表
になっている。
【0171】このように直結管理表を用いて、ATMス
イッチの経路表を図40の様に設定することにより、入
力VC0から来たセルは、VC1,VC2に、上位層処
理部へ渡されることなく、転送される。この転送は、A
TMスイッチが図24のフローチャートに従って動作す
ることにより実現される。これにより上位層処理部での
負荷が軽くなる。
【0172】本実施形態の特徴をまとめると、次のよう
になる。マルチキャスト通信における複数の宛先ノード
へ向けてパケット転送を行うために、第1のノード(サ
ブネットA)から送信されるパケットを、前記第1のノ
ードとは異なる論理ネットワークに属する第2、第3の
ノード(サブネットD,E)へ転送する際に、前記第2
のノードへあるフローに属するパケットを転送するため
に、前記第1のノードからパケットを受信可能な第1の
仮想コネクション(VC0)と、前記第2のノードへパ
ケットを送信可能な第2の仮想コネクション(VC1)
との対応関係を記憶し、さらに、前記第3のノードへ上
記フローに属するパケットを転送するために、上記第1
の仮想コネクションと、前記第3のノードへパケットを
送信可能な第3の仮想コネクション(VC2)との対応
関係を記憶し、前記第1の仮想コネクションにて受信さ
れたパケットを記憶された複数の対応関係に従ってネッ
トワークレイヤレベルの転送処理の一部又は全部を行わ
ずに前記第2及び第3の仮想コネクションにて転送す
る。
【0173】(実施形態2)ATMスイッチを有するル
ータ(CSRのように直結機能を持っているものでも、
持っていないものでもよい)でマルチキャストパケット
を転送する場合に、複数の出力VCに同じパケットを転
送するときに上位層処理部でパケットを複製するのでは
なく、ATMスイッチで複製することにより、上位層処
理部の負荷を軽くする。
【0174】本実施形態のルータの構成は、図22もし
くは図29と同様である。図41のように入力VC0か
ら送信者アドレスS,宛先アドレスGのセルが入力され
るとする。ATMスイッチは図24のフローチャートに
従い、VC0から入力されたセルを、上位層処理部に渡
す。上位層処理部は、図5のフローチャートに従い、パ
ケットの宛先をキーに図42の経路表を検索して出力I
/F=d,出力VC=VC3であることがわかるので、
このVCにパケットをセルに変換して送信する。このセ
ルを受けたATMスイッチは、図43の経路表を参照
し、図24のフローチャートに従って、出力I/F=
c,出力VC=VC1と出力I/F=b,出力VC=V
C2の双方ににセルを送信する。
【0175】本実施形態の特徴をまとめると、次のよう
になる。マルチキャスト通信における複数の宛先ノード
へ向けてパケット転送を行うために、第1のノード(サ
ブネットA)から送信されるパケットを、仮想コネクシ
ョンに基づいたパケット交換を行うスイッチを介して、
前記第1のノードとは異なる論理ネットワークに属する
第2、第3のノード(サブネットD,E)へ転送する際
に、前記スイッチ内に、あるフローに属するパケットを
転送するための第1の仮想コネクション(VC3)と、
前記第2、第3のノードへそれぞれパケットを送信可能
な第2、第3の仮想コネクション(VC1,2)との対
応関係を記憶し、前記第1のノードから(VC0で)送
信されたパケットに、ネットワークレイヤレベルの転送
処理を施し、このパケットを前記第1の仮想コネクショ
ン(VC3)を用いて前記スイッチへ転送し、前記スイ
ッチは、このパケットを記憶された前記対応関係に従っ
て前記第2及び第3の仮想コネクション(VC1,2)
にて転送する。
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、ノードで1つのパケッ
トを複数の仮想コネクションに出力する場合に、ネット
ワークレイヤ処理部の負荷を軽くして、マルチキャスト
パケットの転送を高速にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ネットワーク構成図。
【図2】 参考実施形態1、具体例1のネットワーク構
成図。
【図3】 送信ホストの構成図。
【図4】 参考実施形態1のルータの構成図。
【図5】 ネットワーク層処理部におけるパケットの出
力処理手順の例を示すフローチャート。
【図6】 参考実施形態1、具体例1の送信ホストの経
路表の一例を示す図。
【図7】 参考実施形態1、具体例1のルータの経路表
の一例を示す図。
【図8】 参考実施形態1、具体例2のネットワーク構
成図。
【図9】 参考実施形態1、具体例2の送信ホストの経
路表の一例を示す図。
【図10】 参考実施形態1、具体例2のルータの経路
表の一例を示す図。
【図11】 参考実施形態1、具体例3のネットワーク
構成図。
【図12】 参考実施形態1、具体例3の送信ホストの
経路表の一例を示す図。
【図13】 参考実施形態1、具体例3のルータの経路
表の一例を示す図。
【図14】 参考実施形態2のネットワーク構成図。
【図15】 ネットワーク層処理部におけるパケットの
出力処理手順の別の例を示すフローチャート。
【図16】 参考実施形態2の送信ホストの経路表の一
例を示す図。
【図17】 参考実施形態2のルータの構成図。
【図18】 参考実施形態2のルータの経路表の一例を
示す図。
【図19】 参考実施形態2のパケット廃棄表の一例を
示す図。
【図20】 参考実施形態2の受信ホストの構成図。
【図21】 CSRの動作を説明する図。
【図22】 参考実施形態3、具体例1のCSRの構成
図。
【図23】 参考実施形態3、具体例1のCSR内のV
C設定図。
【図24】 参考実施形態3及び実施形態1〜2のAT
Mスイッチの動作を示すフローチャート。
【図25】 参考実施形態3、具体例1及び3のIP処
理部の動作を示すフローチャート。
【図26】 参考実施形態3、具体例1のATM経路表
の一例を示す図。
【図27】 参考実施形態3、具体例1のIP経路表の
一例を示す図。
【図28】 参考実施形態3、具体例1の入力VC−フ
ロー対応表の一例を示す図。
【図29】 参考実施形態3、具体例2及び3のCSR
の構成図。
【図30】 参考実施形態3、具体例2のCSR内のV
C設定図。
【図31】 参考実施形態3、具体例2のATM経路表
の一例を示す図。
【図32】 参考実施形態3、具体例2のIP経路表の
一例を示す図。
【図33】 参考実施形態3、具体例2のパケット廃棄
表及び入力VC−フロー対応表の一例を示す図。
【図34】 参考実施形態3、具体例3のCSR内のあ
る状態のVC設定図。
【図35】 参考実施形態3、具体例3のIP経路表、
パケット廃棄表、及び入力VC−フロー対応表のある状
態の例を示す図。
【図36】 参考実施形態3、具体例3ののCSR内の
別の状態のVC設定図。
【図37】 参考実施形態3、具体例3のIP経路表、
パケット廃棄表、及び入力VC−フロー対応表の別の状
態の例を示す図。
【図38】 実施形態1のCSR内のVC設定図。
【図39】 実施形態1の直結管理表の一例を示す図。
【図40】 実施形態1のATM経路表の一例を示す
図。
【図41】 実施形態2のルータ内のVC設定図。
【図42】 実施形態2のIP経路表の一例を示す図。
【図43】 実施形態2のATM経路表の一例を示す
図。
【符号の説明】
10、20、30…ネットワーク層処理部 11、22…出力処理部 12、23、306…経路表 13、24、34…ネットワークI/F 21、31、307…入力処理部 25、35、308…パケット廃棄表 310…上位層処理部 301…IP処理部 302…AAL処理部 303…ATMスイッチ 304…IP経路表 305…ATM経路表 309…管理部 311…入力VC−フロー対応表
フロントページの続き (56)参考文献 電子情報通信学会技術研究報告SSE 95−201,1996年 3月15日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/66 H04L 12/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチキャスト通信における複数の宛先ノ
    ードへ向けてパケット転送を行うために、第1のノード
    から受信したパケットを、仮想コネクションに基づいた
    パケット交換を行うスイッチを介して、前記第1のノー
    ドとは異なる論理ネットワークに属する第2、第3のノ
    ードへ転送するパケット転送方法であって、 前記スイッチ内に、前記第1のノードからパケットを受
    信可能な第1の仮想コネクションと、前記第2、第3の
    ノードへそれぞれパケットを送信可能な第2、第3の仮
    想コネクションとの対応関係を記憶し、 前記スイッチは、前記第1のノードから受信したパケッ
    トにネットワークレイヤレベルの転送処理を施し、この
    処理の施されたパケットの情報を、記憶された前記対応
    関係に基づいて前記第2及び第3の仮想コネクションに
    て転送することを特徴とするパケット転送方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一つの仮想コネクション型ネッ
    トワークと接続し、第1のノードから受信したパケット
    を、前記第1のノードとは異なる論理ネットワークに属
    する第2、第3のノードへ転送するノード装置におい
    て、 前記第1のノードからパケットを受信可能な第1の仮想
    コネクションと、前記第2、第3のノードへそれぞれパ
    ケットを送信可能な第2、第3の仮想コネクションとの
    対応関係を記憶する手段と、前記第1のノードから受信
    したパケットにネットワークレイヤレベルの転送処理を
    施し、この処理の施されたパケットの情報を前記記憶さ
    れた対応関係に基づいて、前記第2、第3の仮想コネク
    ションへ転送する手段とを備えたスイッチを具備したこ
    とを特徴とするノード装置。
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