JP3592552B2 - Car seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はヘッドレストを備えた自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車が追突されたときに乗員のムチ打ち障害を防止するために、自動車用シートのシートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストが設けられている。しかし、ヘッドレストを固定的に設けたものでは、追突時の衝撃によるシート全体の加速と乗員の慣性によって、シートバックが後方に傾斜すると共に乗員の体が斜上後方に浮き上がるため、乗員の頭部がヘッドレストの上方にずれて頸部に大きな負荷が作用し、乗員のムチ打ち障害を確実に防止することは困難であった。
【0003】
この様な問題点に対処するため、本出願人は先に実開平7−1842号公報において、図6に示すような構造のものを提案した。
【0004】
図6において、図6(a)に示すような通常状態から図6(b)に示すように追突により白抜き矢印の如く後方から衝撃を受けた際に、乗員の上半身が後方に移動する動きによりシートバックフレーム31の前方に配置された衝撃受圧フレーム32をその下部の低剛性部33で屈曲させて後方移動させ、その後方移動に伴って衝撃受圧フレーム32に連結されたヘッドレスト支持アーム34を回動支承部35を介してシートバックフレーム31の上辺部の回りに回動させ、ヘッドレスト支持アーム34の上端に設けたヘッドレスト36を前方に移動させる構造となっている。このように追突時に乗員の上半身の後方への移動によってヘッドレスト36を前方に移動させ、乗員の頭部に接近させることによりムチ打ち障害を防止している。
【0005】
また、図7に示すように、シートバックフレーム41の上端部に設けた軸承部42にてヘッドレスト支持フレーム43の上部を前後回動及び上下摺動可能に支持し、このヘッドレスト支持フレーム43の上端にヘッドレスト44を設けるとともにヘッドレスト支持フレーム43の下端部に衝撃受圧部45を設け、かつシートバックフレーム41に一端を枢支した上下揺動レバー46の他端をヘッドレスト支持フレーム43の下端部に枢支するとともにこの上下揺動レバー46の中間部を下方に向けて揺動付勢する付勢手段47を設けたものもその後提案されている。
【0006】
この構成においては、追突時の乗員の上半身の後方移動によって衝撃受圧部45が後方に向けて押圧されると、ヘッドレスト支持フレーム43の下端部が上下揺動レバー46に連結されていることによってヘッドレスト支持フレーム43の下端部は後方への移動に伴って上方に押し上げられ、ヘッドレスト44が斜め前方上方に移動し、乗員の頭部に接近することによりムチ打ち障害を防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6のような構成では、衝撃受圧フレーム32の後方への移動量とヘッドレスト36の前方への移動量は、シートバックフレーム31上端の回動支承部35を中心とするヘッドレスト支持アーム34の上下の長さの比によって規定され、通常シートバックフレーム31の上端とヘッドレスト36との間の距離は長くないので、ヘッドレスト36の移動量はそれ程大きくなく、そのためむち打ち防止効果に限界があるという問題がある。
【0008】
また、図7に示すような構成においても、軸承部42がシートバックフレーム41の上端部に設けられているので、同様の問題がある。
【0009】
また、図7に示すように、ヘッドレスト支持フレーム43の下端部を付勢手段47にて前方に常時付勢しておき、後方に向けて大きな押圧力を受けたときに後方に移動させることによりヘッドレスト44を斜め前方に移動させるようにしたものでは、一旦ヘッドレスト44にて頭部を受けた後、次の反動で乗員の上半身がシートバックから前方に移動するとヘッドレスト44は直ちに後方に復帰移動してしまい、その後乗員が反射的に頭部を後方に復帰移動させる際にヘッドレスト44が後退しているためにむち打ち傷害を発生させる恐れがある。さらに、追突事故においては、通常1回の追突衝撃だけでなく、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合や、追突によって前の障害物に衝突して上記反動と重なり、さらにその反動と乗員の反射動作とが重なる場合などがあり、そのような場合にヘッドレスト44が後退していると、よりダメージの大きいむち打ち傷害を受ける恐れがあるという問題がある。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、むち打ち防止効果の高い自動車用シートを提供することを目的し、特に追突時の乗員の上半身の後方移動に伴ってヘッドレストをより大きく前方に移動させることができ、またヘッドレストが前方に移動した位置でロックして多重追突や反動によるむち打ち傷害を確実に防止でき、さらにその復帰構成及び操作の簡単な自動車用シートを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用シートは、ヘッドレストを装着したヘッドレスト支持フレームをシートバックフレームに前後に回動可能に取付け、ヘッドレスト支持フレームの下部にシートバックに前面から加わる荷重を受ける受圧部を設け、受圧部に荷重を受けてヘッドレスト支持フレームの下部が後方に向けて回動した状態で係止してその後の復帰回動を阻止する係止手段を設けた自動車用シートであって、ヘッドレストはそのステーをヘッドレスト支持フレームの上部に挿脱可能に装着し、ヘッドレストのステーを挿入端まで挿入し、係止手段に当接させることにより係止手段による係止を解除するように構成したことを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、追突時に頭部を受けた後ヘッドレストが復帰移動しないので、追突後の反動により前方に移動した後の再反動と乗員の反射動作により頭部が後方に移動する場合や、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合や、追突によって前の障害物に衝突して追突後の反動と重なり、その反動と乗員の反射動作とが重なる場合などでも、ヘッドレストが前方移動位置でロックされているため、後方に大きく移動する前に頭部を受けることができてむち打ち傷害を防止できる。
【0016】
また、別の解除操作手段を設けなくても一旦ヘッドレストのステーを挿入端まで押し込むことによって、ヘッドレストの位置を正常な使用状態に復帰することができ、部品数を増加せず、安価な構成でかつ簡単な操作にて正常な使用状態に復帰することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動車用シートの一実施形態について、図1、図2を参照して説明する。
【0018】
図1において、1は自動車用シートのシートバックであり、シートクッション(図示せず)にリクライニング可能に取付けられている。2はシートバック1の左右両側と上側を取り囲む骨格構造を構成する全体正面形状が略倒立U字状のシートバックフレームである。シートバックフレーム2は、パイプ材をU字状に曲げた上部パイプ3と両側下部の板金製の下部枠板4を一体化して構成されており、上部パイプ3の上辺部は前面に平面部5が形成されるようにプレス成形されている。平面部5には、その両側部を残して中央部に方形枠状の支持枠6の上枠板6aが一体的に固着されている。
【0019】
支持枠6の両側枠板6bの外側縁からはそれぞれ起立板6cが前方に向かって立ち上げ形成され、それらの下端部を貫通するように枢支軸7が配設されている。枢支軸7の適当距離上方の位置で両起立板6cに上下方向の係合長孔8が形成され、係止軸9が貫通させて配設されている。また、両側枠板6bの上部の内側縁にそれぞれ起立片6dが前方に向かって立ち上げ形成され、起立片6dと係止軸9の間に引張ばね10が介装され、係止軸9が常時上方に向けて付勢されている。
【0020】
11はシートバック1の上部に配設されるヘッドレストで、その下部両側から下方に一対のステー11aが延出されている。12はヘッドレスト11を支持するヘッドレスト支持フレームで、その上部に設けられた支持筒部13がステー11aを挿脱及び任意位置で固定可能に構成されており、ヘッドレスト11を高さ調整可能に支持できるように構成されている。
【0021】
ヘッドレスト支持フレーム12は、上部に支持筒部13が固着されるとともに下端部から適当距離上方位置が枢支軸7にて枢支された回動アーム14と、回動アーム14の下端部に固着された連結部材15と、受圧部材16にて構成されている。回動アーム14は鋼板を断面コ字状にプレス成形して構成されている。連結部材15はパイプ材から成り、回動アーム14を貫通してその両側に延出されている。受圧部材16はシートバック1の前面側から負荷される荷重を受けることができる剛性を有するように上下方向に凹凸を有する断面形状に成形された横長の板材からなるとともにその両側縁から後方に断面L字状に折曲片16aが折曲げ成形されており、この折曲片16aの上方への延出部16bに連結部材15の両端が固着されている。
【0022】
ヘッドレスト支持フレーム12の下部の受圧部材16の下端とシートバックフレーム2の下部枠板4の前縁との間に引張ばね17が介装され、受圧部材16に一定以上の荷重が作用しないと、受圧部材16が後方に回動しないように構成されている。また、回動アーム14には係止軸9の両端部が貫通状態で係合する側面視L字状の係合溝穴18が形成され、その垂直部18aは係合長孔8に対応し、水平部18bは垂直部18aの下端から前方に延出されており、引張ばね17の付勢力にてヘッドレスト支持フレーム12の上部が後方に回動付勢されて回動アーム14の上端部がシートバックフレーム2の上辺部前面の平面部5に係合して静止している状態で係止軸9が係合長孔8の下端と水平部18bの前端に係合位置するように構成されている。これら係合長孔8と係止軸9と引張ばね10と係合溝穴18にてヘッドレスト支持フレーム12が回動した状態で係止する係止手段19が構成されている。
【0023】
また、受圧部材16の上下方向の中心位置と枢支軸7の軸芯(回動中心O)との間の距離をA、枢支軸7の軸芯(回動中心O)と回動アーム14の上端部の支持筒部13上端との間の距離をBとして、A<Bに設定されており、受圧部材16に前方から荷重が負荷されてヘッドレスト支持フレーム12が回動したときに、受圧部材16の後方への移動距離に比して支持筒部13上端の前方への移動距離が大きくなり、従ってヘッドレスト11の前方への移動距離が大きくなるように構成されている。
【0024】
さらに、ヘッドレスト11のステー11aを支持筒部13に挿入端まで挿入すると、ステー11aの下端部が回動アーム14内に突出し、その下端が係止軸9に当接してこれを引張ばね10の付勢力に抗して係合長孔8に沿って下方に押し下げ得るように構成されている。
【0025】
以上の構成において、追突前の通常状態では、図1及び図2(a)に示すように、ヘッドレスト支持フレーム12の下部の受圧部材16が引張ばね17にて前方に付勢されているので、ヘッドレスト支持フレーム12の上部の支持筒部13がシートバックフレーム2の上端の平面部5に係合して静止している。また、この状態で係止軸9は係合長孔8の下端及び係合溝穴18の水平部18bの前端に係合位置している。
【0026】
次に、自動車が追突された時にはシートが前方に向けて衝撃的に押され、その反動で乗員の上半身が後方に移動し、シートバック1の前面に後方に向けて大きな荷重が作用する。すると、図2(a)に矢印で示すように受圧部材16が後方に向けて強く押圧され、図2(b)に示すように、ヘッドレスト支持フレーム12の下部が引張ばね17の付勢力に抗して枢支軸7回りに後方に回動し、ヘッドレスト支持フレーム12の上部の支持筒部13が前方に回動してヘッドレスト11が前方に移動する。その際、受圧部材16の後方への移動量に対してヘッドレスト11はそのB/A倍よりも大きい距離前方に移動するため、ヘッドレスト11の前方移動量を大きく確保することができて、乗員の頭部をヘッドレスト11によって確実に受け止めることができ、乗員の頸部を保護してむち打ち傷害を効果的に防止することができる。
【0027】
また、回動アーム14の上部が前方に回動すると、係止軸9が係合溝穴18の水平部18bを後方に相対移動し、図2(b)に示すように、ヘッドレスト11が所定の前方移動端まで移動すると、係止軸9が水平部18bの後端で垂直部18aの下端に位置し、ここで係止軸9が引張ばね10にて上方に付勢されているので、係止軸9は係合長孔8及び係合溝穴18の垂直部18aに沿ってその上端まで移動する。これによって、係止軸9が係合溝穴18の垂直部18aの上端に係合することによって、受圧部材16に後方向きの荷重が作用しなくなって引張ばね17の付勢力が作用する状態になってもヘッドレスト11が前方に移動した状態でヘッドレスト支持フレーム12がロックされる。
【0028】
かくして、追突時に上記のように乗員の頭部を受けた後ヘッドレスト11はその後復帰移動しないので、追突後の反動により前方に移動した後の再反動と乗員の反射動作により頭部が後方に移動する場合や、多重追突のための複数回の追突衝撃を受ける場合や、追突によって前の障害物に衝突して追突後の反動と重なり、その反動と乗員の反射動作とが重なる場合などでも、乗員の頭部が後方に大きく移動する前に、前方位置でロックされたヘッドレスト11にて頭部を受けることができ、むち打ち傷害を防止することができる。
【0029】
その後、ヘッドレスト11を定常的な使用状態に復帰させるには、図2(c)に示すように、ヘッドレスト11のステー11aを支持筒部13に挿入端まで押し込む。すると、ステー11aの下端が係止軸9に当接してこれを引張ばね10の付勢力に抗して係合長孔8に沿って押し下げ、係止軸9が係合溝穴18の垂直部18aの下端まで下降し、水平部18bの後端に臨んで垂直部18aとの係合が解除され、回動アーム14の下部が引張ばね17の付勢力にて前方に回動するとともに、回動アーム14の上部の係合溝穴18が後方に向けて移動し、図2(a)に示す状態に復帰する。このようにヘッドレスト11のステー11aを挿入端まで一旦押し下げるだけで、ヘッドレスト11を元の状態に復帰させることができ、係止軸9の係合溝穴18の垂直部18aとの係止を解除する手段を別に設けなくても良く、部品数が増加せず、安価な構成でかつ簡単な操作にて正常な使用状態に復帰することができる。
【0030】
上記実施形態では、係合長孔8及びL字状の係合溝穴18を枢支軸7より上方に配設した例を示したが、図3に示すように、枢支軸7より下方に係合長孔8と前方の垂直部20aとその上端から後方に延びる水平部20bとを有する倒立L字状の係合溝穴20を配設し、係止軸9を付勢する引張ばね10を支持枠6の下縁に設けた起立片6eとの間に介装して係止軸9を下方に付勢するように構成しても同様の作用を得ることができる。
【0031】
また、上記実施形態のヘッドレスト支持フレーム12は、回動アーム14と連結部材15と受圧部材16から成り、これらを一体的に固着したものを例示したが、図4(a)の斜線部で示すように、単一の板金成形品21にて構成しても良く、また図4(b)に示すようにU字状に折曲成形した単一のパイプ材22にて構成してもよい。
【0032】
さらに上記実施形態では、ヘッドレスト支持フレーム12を回動端で係止する係止手段19として、係合長孔8と係止軸9と引張ばね10と係合溝穴18から成るものを例示したが、それ以外に任意の係止手段を採用することができ、例えば図5に示すように、圧縮ばね24にて突出付勢された係止ピン23をシートバックフレーム2側の支持枠6に設け、ヘッドレスト支持フレーム12側の回動アーム14にヘッドレスト支持フレーム12の回動端で係止ピン23が嵌入係合する係合穴25を設けた係止手段29を採用してもよい。係止ピン23の先端にはテーパ部23aが形成されている。26は係止ピン23を出退自在に保持するように支持枠6に形成された保持筒部、27は係止ピン23の突出端を規制するストッパ片、28はヘッドレスト11のステー11aの下端に係止ピン23の先端に係合してこれを退入させるように形成された傾斜係合面である。
【0033】
以上の構成の係止手段29による動作を説明すると、図5(a)に示すように回動アーム14が引張ばね17にて矢印の方向に常時付勢され、係止ピン23の先端が回動アーム14の側面に係合した通常状態から、追突時に白抜き矢印の如く回動アーム14が回動し、その回動端で係合穴25が係止ピン23に一致すると、図5(b)に示すように係止ピン23が圧縮ばね24で突出付勢されているので係合穴25内に嵌入係合し、回動アーム14がその回動位置で係止され、ヘッドレスト支持フレーム12がロックされる。その後、回動アーム14を復帰移動させる際には、ヘッドレスト11のステー11aを白抜き矢印の如く押し下げると、図5(c)に示すようにステー11aの下端の傾斜係合面28が係合ピン23の先端に係合してこれを退入させ、さらに回動アーム14の係合穴25の周壁が係合ピン23の先端のテーパ面23aに係合することにより回動アーム14の回動付勢力によって係合ピン23は圧縮ばね24の付勢力に抗して保持筒部26内に退入され、図5(a)の状態に復帰する。
【0034】
さらに、以上の実施形態ではヘッドレスト支持フレーム12が回動端まで回動した時にのみ係止する係止手段を例示したが、ラチェット機構方式のロック手段を設けて回動ピッチ毎に逐次ロックして行くように構成してもよい。また、係止解除手段として、上記実施形態ではヘッドレスト11のステー11aを押し込む方式を例示したが、係止軸9や係合ピン23などを移動操作する適宜解除操作手段をシートバック1の外面の適所に別途に設けてもよい。ただし、ステー11aを利用することにより、部品が別途に必要とせず、安価に構成できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の自動車用シートによれば、追突時に頭部を受けた後ヘッドレストが復帰移動しないので、最初の追突後の後続現象によって頭部が後方に大きく移動する場合にも、その前に前方位置でロックされたヘッドレストで頭部を受けることができてむち打ち傷害を防止できる。
【0040】
また、別の解除操作手段を設けなくても一旦ヘッドレストのステーを挿入端まで押し込むことによって、ヘッドレストの位置を正常な使用状態に復帰することができ、部品数を増加せず、安価な構成でかつ簡単な操作にて正常な使用状態に復帰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用シートの一実施形態の部分斜視図である。
【図2】同実施形態の動作状態を示す側面図である。
【図3】同実施形態における係止手段の他の構成例を示す要部の斜視図である。
【図4】同実施形態におけるヘッドレスト支持フレームの他の構成例を示す要部の斜視図である。
【図5】本発明の自動車用シートの他の実施形態における係止手段とその動作状態を示す断面図である。
【図6】従来例の自動車用シートの動作状態を示す側面図である。
【図7】他の従来例の自動車用シートの概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバック
2 シートバックフレーム
6 支持枠
7 枢支軸
11 ヘッドレスト
12 ヘッドレスト支持フレーム
16 受圧部材
17 引張ばね
19 係止手段
29 係止手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat having a headrest.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART In order to prevent an occupant from whiplashing when a vehicle is hit by a rear collision, a headrest that receives the occupant's head from behind is provided above the seat back of the vehicle seat. However, with a fixed headrest, the acceleration of the entire seat due to the impact of a rear-end collision and the inertia of the occupant cause the seatback to incline backward and the occupant's body to rise up diagonally and rearward. However, a large load acts on the neck due to the displacement above the headrest, and it was difficult to reliably prevent the occupant from whiplashing.
[0003]
In order to cope with such a problem, the present applicant has previously proposed a structure shown in FIG. 6 in Japanese Utility Model Application Laid-Open No. Hei 7-1842.
[0004]
In FIG. 6, the movement of the upper body of the occupant moving backward from the normal state as shown in FIG. 6 (a) when an impact is applied from behind as shown by a white arrow due to a rear-end collision as shown in FIG. 6 (b). As a result, the impact
[0005]
As shown in FIG. 7, an upper portion of the
[0006]
In this configuration, when the impact
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration shown in FIG. 6, the amount of rearward movement of the impact
[0008]
Also, in the configuration as shown in FIG. 7, since the
[0009]
Also, as shown in FIG. 7, the lower end of the
[0010]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and has as its object to provide a vehicle seat having a high whiplash-preventing effect, and in particular, to move a headrest more forward with a rearward movement of an occupant's upper body during a rear-end collision. It is another object of the present invention to provide a vehicle seat in which a headrest can be locked at a position where the headrest has moved forward and a whiplash injury due to multiple collisions and recoils can be reliably prevented, and a restoring structure and a simple operation thereof can be provided.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle seat of the present invention is configured such that a headrest support frame on which a headrest is mounted is rotatably mounted on a seatback frame back and forth, and a pressure receiving portion for receiving a load applied from the front to the seatback is provided below the headrest support frame. The vehicle seat is provided with locking means for locking the lower portion of the headrest support frame rotated rearward under load to prevent a subsequent return rotation, and the headrest has the stay. It is configured to be detachably mounted on the upper part of the headrest support frame, to insert the stay of the headrest to the insertion end, and to release the lock by the locking means by making contact with the locking means. .
[0013]
According to the above invention, since the headrest does not return after receiving the head at the time of the rear collision, the head may move rearward due to re-reaction after moving forward due to the recoil after the rear collision and the reflection operation of the occupant, The headrest moves forward even when receiving multiple rear impacts due to multiple collisions, or when the collision collides with the preceding obstacle due to the collision and overlaps with the recoil after the collision, and the recoil overlaps with the reflection motion of the occupant. Since the head is locked at the position, the head can be received before moving largely backward, thereby preventing a whiplash injury.
[0016]
Also , by temporarily pushing the stay of the headrest to the insertion end without providing another release operation means , the position of the headrest can be returned to a normal use state, and the number of parts does not increase, and the configuration is inexpensive. It can be returned to a normal use state by a simple operation.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an automobile seat according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0018]
In FIG. 1,
[0019]
From the outer edges of the frame plates 6b on both sides of the
[0020]
[0021]
The
[0022]
If a
[0023]
The distance between the vertical center position of the
[0024]
Further, when the
[0025]
In the above configuration, in the normal state before the rear-end collision, as shown in FIGS. 1 and 2A, the
[0026]
Next, when the vehicle is hit by a rear-end collision, the seat is impacted forward and the upper body of the occupant moves rearward due to the reaction, and a large load acts rearward on the front surface of the seat back 1. Then, the
[0027]
When the upper part of the
[0028]
Thus, since the
[0029]
Thereafter, in order to return the
[0030]
In the above embodiment, the example in which the
[0031]
Further, the
[0032]
Further, in the above-described embodiment, as the locking means 19 for locking the
[0033]
The operation of the locking means 29 having the above configuration will be described. As shown in FIG. 5A, the
[0034]
Further, in the above embodiment, the locking means that locks only when the
[0036]
【The invention's effect】
According to the automobile seat of the present invention, the headrest does not return after receiving the head at the time of a rear-end collision, so that even when the head largely moves rearward due to a subsequent phenomenon after the first rear-end collision, the front position is not changed. The headrest can be received by the locked headrest, thereby preventing whiplash injury.
[0040]
Also , by temporarily pushing the stay of the headrest to the insertion end without providing another releasing operation means , the position of the headrest can be returned to the normal use state, the number of parts does not increase, and the configuration is inexpensive. It can be returned to a normal use state by a simple operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial perspective view of an embodiment of an automobile seat according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an operation state of the embodiment.
FIG. 3 is a perspective view of a main part showing another configuration example of the locking means in the embodiment.
FIG. 4 is a perspective view of a main part showing another configuration example of the headrest support frame in the embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a locking means and an operation state of another embodiment of the automotive seat of the present invention.
FIG. 6 is a side view showing an operation state of a conventional automobile seat.
FIG. 7 is a perspective view showing a schematic configuration of another conventional automobile seat.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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