JP3590618B2 - 紙おむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファスニングテープを有し、このファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することによって身体に装着するテープ式の紙おむつ、及びこの紙おむつの装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテープ式紙おむつは、紙おむつの後見頃の両側にファスニングテープが設けられ、前身頃の前面にフロントターゲットテープが設けられている。装着に際して作業者は、紙おむつの前見頃及び後身頃をそれぞれ身体の肌に宛った後、ファスニングテープを腹側に持ち込んでフロントターゲットテープに止着することにより、紙おむつの装着を完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、身体は装着作業中に必ずしも静止しているとは限らず、紙おむつの前見頃及び後身頃をそれぞれ身体の肌に宛った後、ファスニングテープを腹側に持ち込んでフロントターゲットテープに止着するまでに、身体の挙動により紙おむつが位置ずれする場合がある。その結果、位置ずれしたままの状態で装着を完了してしまい、漏れの一因となってしまう。
【0004】
また、大人用のテープ式紙おむつは、漏れ防止のために製品のクロッチ部やウエスト部に伸縮性を持たせていることから、装着時におむつ自身が縮み、内側に配置されている吸収体が波打ちを起こす。しかも、大人用のテープ式紙おむつは形状が大きく介護者が1人の場合、この波打ちによる皺を直すことは困難となる。このため、波打ちが残ったまま装着することがあり、これに起因して隙間ができたり、ずれたりして漏れの一因となり、さらには、装着感を低下させたり、サイズ不適合となる場合も生ずる。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、容易かつ適正に装着することのできる紙おむつ及び紙おむつの装着方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の発明にあっては、ファスニングテープを有し、このファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することによって身体に装着する紙おむつにおいて、当該紙おむつの前記身体の肌に接する部分に、紙おむつを装着する姿勢位置で前記身体の肌に仮着するための粘着剤を塗布したものとしている。
【0010】
したがって、紙おむつを身体に装着するに際しては、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばして、身体の肌に宛うと、粘着剤により紙おむつが身体の肌に仮着され、しかる後に、ファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することにより、紙おむつの装着が完了する。
【0011】
このとき、紙おむつは粘着剤により、予め身体の肌に仮着されていることから、紙おむつの前見頃及び後身頃をそれぞれ身体の肌に宛った後、ファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着するまでに、身体が動作してもその挙動により紙おむつが位置ずれしてしまうことはない。よって、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0014】
また、請求項2記載の発明にあっては、前記粘着剤が、当該紙おむつに設けられている吸収体を除く部分に塗布されている。したがって、塗布された粘着剤により吸収体の吸収機能が阻害されることはない。
【0015】
また、請求項3記載の発明にあっては、前記粘着剤が、当該紙おむつを身体に装着した状態において形成される開口の縁部に塗布されている。したがって、開口の縁部にて身体の肌に仮着されることとなり、これにより効果的に安定した仮着状態を形成することができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、ファスニングテープを有し、このファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することによって身体に装着する紙おむつにおいて、前記身体を仰臥させて載せ得るシーツ等の対象部材に、当該紙おむつを剥離可能に止着する仮着手段を設けてある。
【0017】
したがって、紙おむつを身体に装着するに際してはこれを伸ばして、仮着手段により例えばシーツに仮着する。しかる後に、このシーツに仮着された紙おむつ上に、身体を移送して仰臥させた状態で位置決めし、ファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することにより、紙おむつの装着が完了する。
【0018】
このとき、紙おむつは仮着手段により、予め収縮を伸ばされてシーツに仮着されていたことから、波打ちや皺が残ったまま装着されることはない。よって、波打ちや皺により隙間ができたり、ずれたりすることもなく、これに起因する漏れの発生や、装着感の低下、サイズ不適合となる事態の発生を防止することができる。
しかも、紙おむつをシーツ等に仮着する際に、紙おむつの収縮を伸ばせばよいのであるから、介護者が1人の場合であっても、波打ちによる皺を容易に直すことができる。
【0019】
また、請求項5記載の発明にあっては、前記仮着手段は、前記紙おむつの少なくとも周部を前記対象部材に止着するものである。よって、紙おむつの周部が仮着されることにより、収縮を効果的に伸ばした状態で仮着することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における一部破断平面図である。この紙おむつの全体形状は、略砂時計形状であって中央部に相対向する湾曲状の狭窄部1、1が設けられ、この狭窄部1、1の一端部側に後身頃2を有するとともに、他端部側に前身頃3を有している。この紙おむつは、ポリエチレン等からなり不透液性を有する非使用面側(裏面側)のバックシート4と、不織布等からなり透液性を有する使用面側(表面側)のトップシート5、及びこれらバックシート4とトップシート5との間に配置された吸収体6とからなる。トップシート5側には、前記狭窄部1、1に沿って湾曲状に弾性伸縮部材7、7がそれぞれ伸長下で固定されている。
【0030】
後見頃2の両端部には、基端部をバックシート4に固着された一対のファスニングテープ8、8が設けられている。このファスニングテープ8、8は、図1の左方に示すように、製品状態では紙おむつの使用面側に折り重ねられ、使用時には同図の右方に示すように展開される。また、このファスニングテープ8、8には、図1のA−A線矢示断面図である図2に示すように、展開状態における上面に仮着用粘着剤9が塗布され、下面には止着用粘着剤10が塗布されている。 仮着用粘着剤9は人間(身体)の肌に貼着する特性を有し、止着用粘着剤10は前記トップシート5に貼着する特性を有している。
【0031】
以上の構成にかかる第1の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばし、図3に示すように、紙おむつを装着する姿勢位置で、後身頃2を身体Pの背下部に宛った後、ファスニングテープ8、8を仮着用粘着剤9により身体Pの腹に仮着する。しかる後に、前身頃3を身体Pの腹側に折り返してその両端部を、身体Pの腹に仮着されているファスニングテープ8、8上に押し付ける。すると、上面となっている止着用粘着剤10にトップシート5の対応する部分が貼着されて、紙おむつの装着が完了する。
【0032】
このとき、紙おむつはファスニングテープ8、8を介して仮着用粘着剤9により、予め身体Pの腹に仮着されていることから、紙おむつの前見頃3を身体Pの身体に宛った後、後見頃2をファスニングテープ8、8の止着用粘着剤10に止着するまでに、身体Pが動作してもその挙動により紙おむつが位置ずれしてしまうことはない。よって、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0033】
なお、紙おむつの装着を完了した後は、仮着用粘着剤9が身体Pの肌に貼着している必要はない。むしろ身体Pの肌から剥離することが好ましいことから、仮着用粘着剤9は、紙おむつの装着完了後においては身体Pの挙動により剥離する程度の、比較的軽度の粘着性を有するものが好ましい。
【0034】
(第2の実施の形態)
【0035】
図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。図4に示すように、本実施の形態にかかる紙おむつには、バックシート4の前身頃3側にフロントターゲットテープ12が固着されている。また、ファスニングテープ8、8には、図4のB−B線矢示断面図である図5に示すように、展開状態における上面に仮着兼止着用粘着剤13が塗布されている。この仮着兼止着用粘着剤13は、人間(身体)の肌には軽度の貼着力で剥離可能に貼着し、かつ、フロントターゲットテープ12に対してはこれより遙かに強度の粘着力で貼着する特性を有している。
【0036】
なお、これ以外の他の構成は前述の第1の実施の形態として示した紙おむつと同様であるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
以上の構成にかかる第2の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばし、前述の図3に示したように、後身頃2を身体Pの背下部に宛った後、仮着兼止着用粘着剤13によりファスニングテープ8、8を身体Pの腹に仮着する。
【0038】
次に、前身頃3を身体Pの腹側に折り返し、しかる後に一方のファスニングテープ8を身体Pの腹から剥離させて、再度仮着兼止着用粘着剤13により、素早くフロントターゲットテープ12に貼着する。引き続き、同様に他方のファスニングテープ8を身体Pの腹から剥離させて、再度仮着兼止着用粘着剤13より、素早くフロントターゲットテープ12に貼着する。これにより、両ファスニングテープ8、8がフロントターゲットテープ12の両端部に止着されて、紙おむつの装着が完了する。
【0039】
このとき、紙おむつはファスニングテープ8、8を介して仮着兼止着用粘着剤13により、予め身体Pの腹に仮着されていることから、紙おむつの前見頃3を身体Pの身体に宛った後、身体Pが動作してもその挙動により紙おむつが位置ずれしてしまうことはない。よって、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0040】
しかも、本実施の形態によれば、従来の紙おむつのファスニングテープ8、8に塗布されている粘着剤を、仮着兼止着用粘着剤13に置換すればよいのであるから、容易に実施化が可能となる。
【0041】
(第3の実施の形態)
【0042】
図6及び図7は、本発明の第3の実施の形態を示すものである。図6に示すように、本実施の形態にかかる紙おむつには、トップシート5の吸収体6を除く部分にハッチングで示したように仮着用粘着剤14が塗布されている。この仮着用粘着剤14は、第1の実施の形態で用いた仮着用粘着剤9と同様の特性を有するものであって、身体の肌に貼着する特性を有している。
【0043】
また、ファスニングテープ8、8には、図6のB−B線矢示断面図である図7に示すように、展開状態における上面に止着用粘着剤15が塗布されている。この止着用粘着剤15は、フロントターゲットテープ12に対して強度の粘着力で貼着する特性を有するものであって、従来においてファスニングテープ8、8に用いられているものと同様の特性である。
【0044】
なお、これ以外の他の構成は前述の第2の実施の形態として示した紙おむつと同様であるので、同一部分に同一符号を付して示す。
【0045】
以上の構成にかかる第3の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばし、従来の紙おむつと同様に、後身頃2を身体の背下部に宛った後、前身頃3を腹に宛う。すると、後身頃2は身体の背下部に、前身頃3は腹に、それぞれ仮着用粘着剤14により貼着されるとともに、身体の足の付け根付近に狭窄部1、1が仮着用粘着剤14により貼着される。したがって、次にファスニングテープ8を止着用粘着剤15を介してフロントターゲットテープ12に貼着する際に、身体Pが動作してもその挙動により紙おむつが位置ずれしてしまうことはない。よって、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0046】
しかも、本実施の形態においては、仮着用粘着剤14は吸収体6を除く部分に塗布されていることから、塗布された仮着用粘着剤14により吸収体6の吸収機能が阻害されることもない。
【0047】
(第4の実施の形態)
【0048】
図8は、本発明の第4の実施の形態を示すものである。この第4の実施の形態は、仮着用粘着剤14の塗布部分のみが前述した第3実施の形態とは異なっている。すなわち、本実施の形態においては、当該紙おむつを身体に装着した状態において形成される開口の縁部である狭窄部1、1の縁部のみにハッチングで示したように前記仮着用粘着剤14が塗布されている。
【0049】
以上の構成にかかる第4の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばし、従来の紙おむつと同様に、後身頃2を身体の背下部に宛った後、前身頃3を腹に宛う。すると、身体の足の付け根付近に狭窄部1、1が仮着用粘着剤9により貼着される。したがって、次にファスニングテープ8を止着用粘着剤15を介してフロントターゲットテープ12に貼着する際に、身体Pが動作して両足を動かしても、その挙動により紙おむつが位置ずれしてしまうことはない。よって、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0050】
しかも、本実施の形態においては、仮着用粘着剤9は狭窄部1、1の縁部のみに塗布されていることから、より少ない仮着用粘着剤9の塗布により、効果的に安定した仮着状態を形成することができる。
【0051】
(第5の実施の形態)
【0052】
図9及び図10は、本発明の第5の実施の形態を示すものである。図9は、本発明の第5の実施の形態にかかる紙おむつの非使用面側から見た展開状態における平面図である。この紙おむつのバックシート4には、後身頃2と前身頃3の両端部、すなわち当該紙おむつの四隅部に各々仮着用粘着剤16が塗布されている。この仮着用粘着剤16は、本実施の形態においてはシーツに剥離自在に貼着する特性を有している。より詳しくは、可及的強固にシーツに貼着しつつも、作業者の力でシーツを破れさせることなく剥離可能な貼着力を有している。
【0053】
また、図10に示すように、これら仮着用粘着剤16が塗布されている以外の他の構成は、前述の図4に示した第2の実施の形態と同様であり、同一符号を付して示す。但し、ファスニングテープ8、8に塗布されている粘着剤は第2の実施の形態とは異なり、本実施の形態においてファスニングテープ8、8には、図7に示した第3の実施の形態と同様の面に、前記止着用粘着剤15が塗布されている。つまり、ファスニングテープ8、8に塗布されている止着用粘着剤15は、フロントターゲットテープ12に対して強度の粘着力で貼着する特性を有するものであって、従来においてファスニングテープ8、8に用いられているものと同様の特性である。
【0054】
以上の構成にかかる第5の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばす。そして、図10に示すように、バックシート4側を下方にして、一端部側の仮着用粘着剤16、16をベッド上に敷設されているシーツSに貼着する。さらに、他端部を引張しておむつの収縮を伸ばしつつ、他端部側の仮着用粘着剤16、16をシーツSに貼着する。これにより、紙おむつは、吸収体6や弾性伸縮部材7、7の存在に起因する皺や波打ち、あるいは大人用のテープ式紙おむつに設けられているクロッチ部やウエスト部の伸縮性に起因する皺や波打ちが生じていない状態で、シーツSに仮着される。
【0055】
次に、このシーツSに仮着された紙おむつ上に、身体を移送して仰臥させた状態で位置決めし、後身頃2を身体Pの背下部に当接させる。しかる後に、前身頃3側の仮着用粘着剤16、16をシーツSから剥離させつつ、前身頃3を身体の腹側に折り返す。さらに、後身頃2側の仮着用粘着剤16、16をシーツSから剥離させつつ、ファスニングテープ8、8を腹側に持ち込んでフロントターゲットテープ12に止着用粘着剤15により止着して、紙おむつの装着を完了する。
【0056】
若しくは、図11に示すように、バックシート4側を下方にして、一端部側の仮着用粘着剤16、16をベッド又は布団BFに貼着する。さらに、他端部を引張しておむつの収縮を伸ばしつつ、他端部側の仮着用粘着剤16、16をベッド又は布団BFに貼着する。これにより、紙おむつは、吸収体6や弾性伸縮部材7、7の存在に起因する皺や波打ち、あるいは大人用のテープ式紙おむつに設けられているクロッチ部やウエスト部の伸縮性に起因する皺や波打ちが生じていない状態で、ベッド又は布団BFに仮着される。
【0057】
次に、このベッド又は布団BFに仮着された紙おむつ上に、身体Pを移送して図示のように紙おむつを装着する姿勢位置にし、後身頃2を身体Pの背下部に当接させる。しかる後に、前身頃3側の仮着用粘着剤16、16をベッド又は布団BFから剥離させつつ、前身頃3を身体の腹側に折り返す。さらに、後身頃2側の仮着用粘着剤16、16をベッド又は布団BFから剥離させつつ、ファスニングテープ8、8を腹側に持ち込んでフロントターゲットテープ12に止着用粘着剤15により止着して、紙おむつの装着を完了する。
【0058】
したがって、本実施の形態によれば、紙おむつは予め収縮を伸ばされてシーツSに仮着されていることから、波打ちや皺が残ったまま装着されることはない。よって、波打ちや皺により隙間ができたり、ずれたりすることもなく、これに起因する漏れの発生や、装着感の低下、サイズ不適合となる事態の発生を防止することができる。
しかも、紙おむつをシーツSに仮着する際に、紙おむつの収縮をを伸ばせばよいのであるから、介護者が1人の場合であっても、波打ちによる皺を容易に直すことができる。
【0059】
(第6の実施の形態)
【0060】
図12は、本発明の第6の実施の形態を示すものである。この第6の実施の形態は、仮着用粘着剤16の塗布部分のみが前述した第5実施の形態とは異なっている。すなわち、本実施の形態においては、さらにバックシート4の中央部に横方向へ延在する3本の領域に仮着用粘着剤16が塗布されている。
かかる本実施の形態によれば、特に吸収体6の収縮を効果的に防止しつつ、紙おむつをシーツに仮着することができる。
【0061】
(第7の実施の形態)
【0062】
図13は、本発明の第7の実施の形態を示すものである。この第7の実施の形態も、仮着用粘着剤16の塗布部分のみが前述した第5実施の形態とは異なっている。すなわち、本実施の形態においては、さらにバックシート4の中央部に縦方向方向へ延在する2本の領域に仮着用粘着剤16が塗布されているとともに、後身頃2側の端部中央及び前身頃3側の端部中央に仮着用粘着剤16が塗布されている。
【0063】
かかる本実施の形態によれば、特に弾性伸縮部材7、7の収縮性に起因する皺や波打ち、及びウエスト部の伸縮性に起因する皺や波打ちを効果的に防止しつつ、紙おむつをシーツに仮着することができる。
【0064】
(第8の実施の形態)
【0065】
図14〜15は、本発明の第8の実施の形態を示すものである。この第8の実施の形態においては、前見頃3の両端部には、基端部をバックシート4に固着された一対の仮着用テープ17、17が設けられている。この仮着テープ17、17の展開状態における上面には仮着用粘着剤16が塗布されており、この仮着用粘着剤16は前述した第5〜第7において用いたものと同様のものである。
【0066】
一方、ファスニングテープ8、8の展開状態における上面には、仮着兼止着用粘着剤18が塗布されている。この仮着兼止着用粘着剤18は、シーツSに対しては所定の貼着力で剥離可能に貼着し、かつ、フロントターゲットテープ12に対してはこれより遙かに強度の粘着力で貼着する特性を有している。
なお、その他前述した実施の形態と同一の構成部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0067】
以上の構成にかかる第8の実施の形態において、紙おむつを身体に装着するに際しては、ファスニングテープ8、8及び仮着用テープ17、17を展開状態にし、紙おむつが収縮している場合にはこれを伸ばす。そして、図15及び図16に示すように、ファスニングテープ8、8は、仮着兼止着用粘着剤18を表面にして下方に折り返し、仮着用テープ17、17も仮着用粘着剤16を表面にして下方に折り返す。
【0068】
次に、バックシート4側を下方にして、図16(a)に示すように、ファスニングテープ8、8の折り返し部分8aを仮着兼止着用粘着剤18にてベッド上に敷設されているシーツSに貼着する。しかる後に、他端部を引張しておむつの収縮を伸ばしつつ、図16(b)に示すように、他端部側の仮着用テープ17、17の折り返し部分17aを仮着用粘着剤16にて前記シーツSに貼着する。これにより、紙おむつは、吸収体6や弾性伸縮部材7、7の存在に起因する皺や波打ち、あるいは大人用のテープ式紙おむつに設けられているクロッチ部やウエスト部の伸縮性に起因する皺や波打ちが生じていない状態で、シーツSに仮着される。
【0069】
次に、このシーツSに仮着された紙おむつ上に、身体を移送して仰臥さ
せた状態で位置決めし、後身頃2を身体Pの背下部に当接させる。しかる後に、前身頃3側の仮着用テープ17、17をシーツSから剥離させつつ、前身頃3を身体の腹側に折り返す。さらに、後身頃2側の仮着用粘着剤16、16をシーツSから剥離させつつ、ファスニングテープ8、8を腹側に持ち込んでフロントターゲットテープ12に止着用粘着剤15を介して止着し、紙おむつの装着を完了する。
したがって、本実施の形態によれば、ファスニングテープ8、8をシーツSに対する仮着手段として有効利用することができる。
【0070】
なお、仮着用粘着剤の塗布形態は、以上の第5〜第8の実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、例えばバックシート4の全面、あるいは縁部に塗布する等、他の部分に塗布するようにしてもよい。
【0071】
また、第5〜第8の実施の形態においては、仮着対象をシーツS(布)とした場合を示したがこれに限定されるものではなく、樹脂製のベッド(樹脂)、木製のベッド(木)等、他の部材を仮着対象とし得ることは勿論である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、紙おむつを装着する姿勢位置で当該紙おむつを身体の肌等の所定の対象に仮着するようにしたことから、ファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着するまでに、身体が動作してもその挙動により紙おむつが位置ずれすることを防止することができる。その結果、容易に位置ずれのない適正な状態で紙おむつを装着することができ、これにより漏れの発生を防止することができる。
【0073】
また、身体を仰臥させて載せ得るシーツ等の対象部材に、当該紙おむつを剥離可能に止着するようにしたことから、予め収縮を伸ばしてシーツに仮着することにより、波打ちや皺が残ったままで紙おむつが装着され事態の発生を防止することができる。よって、波打ちや皺により隙間ができたり、ずれたりすることもなく、これに起因する漏れの発生や、装着感の低下、サイズ不適合となる事態の発生も防止することができる。
しかも、紙おむつをシーツ等に仮着する際に、紙おむつの収縮をを伸ばせばよいのであるから、介護者が1人の場合であっても、波打ちによる皺を容易に直すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における一部破断平面図である。
【図2】図1のA−A線矢示断面図である。
【図3】同実施の形態の装着時の状態を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における一部破断平面図である。
【図5】図4のB−B線矢示断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における一部破断平面図である。
【図7】図6のC−C線矢示断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における一部破断平面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態にかかる紙おむつの非使用面側から見た展開状態における平面図である。
【図10】同実施の形態の実施の形態におけるシーツへの仮着時の状態における一部破断平面図である。
【図11】同実施の形態の実施の形態におけるベッド又は布団への仮着時の状態における一部破断平面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態にかかる紙おむつの非使用面側から見た展開状態における平面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態にかかる紙おむつの非使用面側から見た展開状態における平面図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態にかかる紙おむつの使用面側から見た展開状態における平面図である。
【図15】同実施の形態の実施の形態におけるシーツへの仮着時の状態における一部破断平面図である。
【図16】(a)は、図15のD−D線矢示断面図、(b)はE−E線矢示断面図である。
【符号の説明】
1 狭窄部
2 後身頃
3 前見頃
4 バックシート
5 トップシート
6 吸収体
7 弾性伸縮部材
8 ファスニングテープ
9 仮着用粘着剤
10 止着用粘着剤
12 フロントターゲットテープ
13 仮着兼止着用粘着剤
14 仮着用粘着剤
15 止着用粘着剤
16 仮着用粘着剤
17 仮着テープ
18 仮着兼止着用粘着剤
P 身体
S シーツ
Claims (5)
- ファスニングテープを有し、このファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することによって身体に装着する紙おむつにおいて、
当該紙おむつの前記身体の肌に接する部分に、紙おむつを装着する姿勢位置で前記身体の肌に仮着するための粘着剤を塗布したことを特徴とする紙おむつ。 - 前記粘着剤が、当該紙おむつに設けられている吸収体を除く部分に塗布されていることを特徴とする請求項1記載の紙おむつ。
- 前記粘着剤が、当該紙おむつを身体に装着した状態において形成される開口の縁部に塗布されていることを特徴とする請求項1記載の紙おむつ。
- ファスニングテープを有し、このファスニングテープを当該紙おむつの所定箇所に止着することによって身体に装着する紙おむつにおいて、
前記身体を仰臥させて載せ得るシーツ等の対象部材に、当該紙おむつを剥離可能に止着する仮着手段を設けたことを特徴とする紙おむつ。 - 前記仮着手段は、前記紙おむつの少なくとも周部を前記対象部材に止着するものであることを特徴とする請求項4記載の紙おむつ。
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