JP3590452B2 - 育苗用播種装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、微小種子が通過し得る複数の小孔が形成され、該小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉のスライド板を備え、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子をペーパーポットやプラスチック製の連結ポットに能率良く播種する育苗用播種装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の育苗用播種装置(実開昭59−21820)は、図8に示すように複数の大孔Lを形成した固定板Fとほぼ同じ厚さのスライド板Sに形成した複数の小孔Kの上部にテーパ部Tを形成して、種子の落下を促進して、作業能率を高めるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の育苗用播種装置は、前記スライド板Sの小孔Kの上部にテーパ部Tを形成しているものの、比較的大きな野菜の種子を播種するもので、前記スライド板Sの厚さが前記固定板Fとほぼ同じ厚さであるため、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子をペーパーポットやプラスチック製の連結ポットに能率良く播種することが出来ないという問題があった。
【0004】
そこで本発明者は、スライド板を種子が通過し得る小孔の径の0.4ないし2倍の厚さの薄肉にするという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねて、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子をペーパーポットやプラスチック製の連結ポットに能率良く播種するという目的を達成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明(第1発明)の育苗用播種装置は、
平坦な上面を備え、複数の充分な径の大孔が形成された固定板と、
該固定板の周囲に配設された枠体と、
前記固定板の前記上面にスライド可能に配設され、種子が通過し得る複数の小孔が前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成されるとともに、該小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉のスライド板と
から成るものである。
【0006】
本発明(第2発明)の育苗用播種装置は、
第1発明において、
前記スライド板において、小孔の孔径が、1.0ないし2.5mmの範囲内に設定されるとともに、該スライド板の厚さが1.0ないし2.0mmの範囲内に設定されているものである。
すなわち、本第2発明において、コート種子の粒径とスライド板の穴径と厚さの関係を例示すると表1に示すようになる。
【表1】
Figure 0003590452
【0007】
本発明(第3発明)の育苗用播種装置は、
第1発明において、
前記スライド板の周辺部の上面に厚肉部を形成した
ものである。
【0008】
本発明(第4発明)の育苗用播種装置は、
第3発明において、
前記スライド板の中央部の上面にリブを配設したものである。
【0009】
本発明(第5発明)の育苗用播種装置は、
第1発明において、
前記スライド板が低摩擦材によって構成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項に記載の第6発明)の育苗用播種装置は、
第1発明において、
前記スライド板の周辺部の下面に低摩擦材によって構成された厚肉部を形成するとともに、前記固定板の該厚肉部に対応する部分に溝部を形成して、前記スライド板のガイド機構を構成するようにした
ものである。
【0011】
【作用】
上記構成より成る第1発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面上において、前記小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉の前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0012】
上記構成より成る第2発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面上において、1.0ないし2.0mmの範囲内の厚さに設定された薄肉の前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成され、1.0ないし2.5mmの範囲内の孔径に設定された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0013】
上記構成より成る第3発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面上において、前記小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉であって前記周辺部の上面に厚肉部を形成した前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0014】
上記構成より成る第4発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面上において、前記小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉であって前記周辺部の上面に厚肉部を形成するとともに前記スライド板の中央部の上面にリブを配設した前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0015】
上記構成より成る第5発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面上において、前記小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有するとともに低摩擦材によって構成されている薄肉の前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0016】
上記構成より成る第6発明の育苗用播種装置は、周囲に枠体が配設され、平坦な上面を備えた前記固定板の前記上面および前記スライド板の前記厚肉部に対応する部分に形成された前記溝部によって構成される前記ガイド機構上において、前記小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉であって前記周辺部の下面に低摩擦材の厚肉部を形成した前記スライド板をスライドさせると、該スライド板の上面に供給された種子が、前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成された前記複数の小孔を通過するとともに、前記固定板に形成された複数の充分な径の大孔を通過するものである。
【0017】
【発明の効果】
上記作用を奏する第1発明の育苗用播種装置は、前記スライド板のスライドによって、供給された種子が、前記小孔の径に対して所定の厚さの薄肉の前記スライド板の前記複数の小孔を通過するので、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子をペーパーポットやプラスチック製の連結ポットに能率良く播種するという効果を奏する。
【0018】
上記作用を奏する第2発明の育苗用播種装置は、前記第1発明の効果に加え、前記種子が、1.0ないし2.0mmの範囲内の厚さに設定された薄肉の前記スライド板に形成された1.0ないし2.5mmの範囲内の孔径に設定された前記複数の小孔を通過するので、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0019】
上記作用を奏する第3発明の育苗用播種装置は、前記第1発明の効果に加え、前記スライド板の前記周辺部の上面に厚肉部が形成され、前記スライド板を補強するとともに平坦度を高めるので、前記スライド板のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0020】
上記作用を奏する第4発明の育苗用播種装置は、前記第3発明の効果に加え、前記スライド板の中央部の上面にリブを配設したため、前記スライド板を補強するとともに平坦度を高めるので、前記スライド板のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0021】
上記作用を奏する第5発明の育苗用播種装置は、前記第1発明の効果に加え、前記スライド板が、低摩擦材によって構成されているため、前記固定板の上面上における前記スライド板のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0022】
上記作用を奏する第6発明の育苗用播種装置は、前記第1発明の効果に加え、前記固定板の前記スライド板の低摩擦材の前記厚肉部に対応する部分に形成された前記溝部によって構成される前記ガイド機構に沿ってスライドさせるので、前記スライド板のスライドを確実且つ安定させるとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0023】
【実施例】
以下本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
【0024】
(第1実施例)
第1実施例の育苗用播種装置は、図1ないし図4に示すように平坦な上面11を備え、複数の充分な径の大孔12が形成された矩形の固定板1と、該固定板1の周囲に配設された枠体2と、前記固定板1の前記上面11にスライド可能に配設され、種子が通過し得る複数の小孔32が前記固定板1の前記複数の大孔12に対応して形成されるとともに、該小孔32の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉のスライド板3とから成るものである。
【0025】
前記枠体2は、図1ないし図4に示すように4面の壁部を構成する4枚の有色透明の樹脂製の短冊状の板21ないし24を長手方向の両端において夫々接着して、ロの字状に形成され、前記板21および24に対向して前記スライド板のストローク量より若干おおきな間隔をおいて対向壁25および26が配設され、上面の矩形開口部を矩形板27、28によって塞ぐ構成より成る。
【0026】
前記固定板1は、図1ないし図4に示すように無色透明であって樹脂製の略4mmの厚肉矩形板部材10によって構成され、前記枠体の3面21ないし23の内面に形成された溝220、230と該内面下部に接着された支持部材211、221、231の上面とに接着されるとともに、残りの一面24を貫通して配設されている。
【0027】
前記固定板1は、幅方向の4分の3の領域内に一定間隔で縦16個、横16個の直径8mmの大孔12が形成され、補強および平坦度を確保するために中央下面横方向に両端を前記枠体2を構成する短冊状の板22および23に接着した矩形断面のリブ13の上面に接着され、前記枠体2の板21に接着される2個のコーナー部に前記スライド板3のスライドに伴う空気抜き用の矩形状の切欠14が形成されている。
【0028】
前記スライド板3は、図1ないし図4に示すように前記固定板1に対応する無色透明の樹脂製の矩形板部材30によって構成され、厚さが1.0ないし2.0mmの範囲内の1mmに設定され、周辺部の4辺の上面に幅20mm厚さ3mmの短冊状の厚肉部33、34、35、36を形成するとともに、中央部の横方向上面に矩形断面のリブ37を配設したものである。
【0029】
該スライド板3は、前記固定板1に対応して幅方向の4分の3の領域内に一定間隔で縦16個、横16個の小孔32が形成され、該小孔の孔径は、1.0ないし2.5mmの範囲内の前記固定板1の厚さの4分の1の薄肉に相当する1mmに設定した。
【0030】
前記スライド板3は、前記枠体2の壁部を構成する板24に形成された矩形開口から挿入され、前記板22および23の内面に形成された溝内に介挿され、前記固定板1の平坦な前記上面11上をスライドする構成より成り、一端に矩形の垂直壁38を配設して、前記枠体2の壁部を構成する板24との間にスライド板3のストローク量を規制するボルトとナットと同軸的に配設された2個のコイルスプリング39を介挿して、前記垂直壁38を押す力が解除されると該コイルスプリング39の付勢力によってスライドして元に戻りうる構成より成る。
【0031】
前記スライド板3に形成された前記小孔32は、前記コイルスプリング39の付勢力によって元に戻った状態においては、前記固定板1の大孔12からオフセットしており、前記垂直壁38が押され、該スライド板3の一端が前記枠体2の板21の内壁に当接した状態において、前記固定板1の大孔12と一致するすなわち前記固定板1の大孔12の開口部の中に小孔32が位置するように構成されている。
【0032】
前記枠体2の壁部を構成する前記板21および24に対向して配設された前記対向壁25および26の下部に前記スライド板3の上面に配設された厚肉部33および36に下端が当接するようにシール板251、261が複数のビスによって固着され、種子が内部に進入するのを阻止する構成より成る。
【0033】
前記固定板1およびスライド板3を構成する素材としては、MMA、PVC、PC、PS、ABS樹脂他を採用することが出来る。
【0034】
上記構成より成る第1実施例の育苗用播種装置は、前記コイルスプリング39の付勢力によって元に戻った状態において、すなわち前記スライド板3に形成された前記小孔32が、前記固定板1の大孔12からオフセットした状態において、前記枠体2内前記スライド板3の上面に種子が供給される。
【0035】
前記枠体2内前記スライド板3の上面に種子が供給された状態において、コイルスプリング39の付勢力に抗して前記垂直壁38が押され、該スライド板3の一端が前記枠体2の板21の内壁に当接すると、前記スライド板3の前記小孔32が前記固定板1の大孔12と一致する、すなわち前記固定板1の大孔12の開口部の中に前記小孔32が位置する。
【0036】
前記スライド板3の前記小孔32が前記固定板1の大孔12の開口部の中に位置すると、前記供給された種子が、前記薄肉のスライド板3の前記小孔32を通過するとともに、前記厚肉の固定板1の大孔12の前記開口部を通過して、下方に落下するものである。
【0037】
上記作用を奏する第1実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3のスライドによって、供給された種子が、前記小孔32の径に対して充分薄肉の前記スライド板の前記複数の小孔を通過するので、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子をペーパーポットやプラスチック製の連結ポットに能率良く播種するという効果を奏する。
【0038】
また第1実施例の育苗用播種装置は、前記種子が、1.0mmの厚さに設定された薄肉の前記スライド板3に形成された1.0mmの孔径に設定された前記複数の小孔32を通過させるので、所定量の種子を均一に前記小孔32に充填するため、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0039】
さらに第1実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3の4辺の前記周辺部の上面に前記厚肉部33ないし36が形成され、前記スライド板3を補強するとともに平坦度を高めるので、摺動抵抗を低減して、前記スライド板3のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0040】
また第1実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3の中央部の上面横方向に前記矩形断面のリブ37を配設したため、前記スライド板3の中央部を補強するとともに平坦度を高めるので、前記スライド板3の中央部の摺動抵抗を低減して、前記スライド板3のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0041】
すなわち、花の種子、特にそのコート種子のような微小種子を播種するため、前記スライド板3の厚さが薄くなるため、薄いスライド板だけであるとその強度および形状保持性が減少し、耐久性の低下、波打ち現象(局部的および全体的クリアランスの変化)、バネ手段の作動不良が発生し、機能停止することがあった。
【0042】
そこで、本第1実施例においては、前記スライド板3の4辺の前記周辺部の上面に短冊状の前記厚肉部33ないし36が形成されるとともに、前記スライド板3の中央部の上面横方向に前記矩形断面のリブ37を配設したため、前記スライド板3の強度および形状保持性を向上させるとともに、耐久性の低下、波打ち現象(局部的および全体的クリアランスの変化)の発生、バネ手段の作動不良および機能停止等を防止するものである。
【0043】
前記スライド板3に局部的なクリアランスが発生すると、微小種子が入り込み、極端な場合は使用不能におちいることがあったが、かかる事態を回避することが出来る。
【0044】
また第1実施例の育苗用播種装置は、前記板21および24に対向して前記スライド板のストローク量より若干大きな間隔をおいて対向壁25および26を配設するとともに、該対向壁25および26の下部に固着された前記シール板251、261の下端が、前記スライド板3の上面に配設された厚肉部33および36の上面に当接しているので、種子が内部に進入するのを阻止するという効果を奏する。
【0045】
さらに第1実施例の育苗用播種装置は、前記板21および24とこれに対向する前記対向壁25および26とによって構成される上面の矩形開口部を、前記矩形板27、28によって塞ぐので、供給された種子が内部に進入するのを阻止するという効果を奏する。
【0046】
また第1実施例の育苗用播種装置は、前記固定板1およびスライド板3を無色透明の合成樹脂によって構成したので、育苗箱の各ポット穴に播種穴である前記大孔12および小孔32を位置合わせが容易であるとともに、前記枠体2を有色透明な合成樹脂によって構成したので、識別が容易であり、誰でも簡単に扱うことが出来るという効果を奏する。
【0047】
さらに第1実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3の左側4分の1の範囲において、小孔32が形成されていない無孔領域が形成されているとともに、この領域に位置する厚肉部34の上面の一面に傾斜面を形成してあるので、前記スライド板3を少し傾けるだけで、余った種子は無孔領域に集まり、余分な種子が落下するのを防止することが出来るという効果を奏する。
【0048】
また第1実施例の育苗用播種装置は、前記固定板1の中央下面横方向に両端を前記枠体2を構成する短冊状の板22および23に接着した矩形断面のリブ13が固着され 補強および平坦度を確保するとともに、軽量化を実現して、誰でも簡単に扱うことが出来るという効果を奏する。
【0049】
(第2実施例)
第2実施例の育苗用播種装置は、図5および図6に示すように前記スライド板3および該スライド板に接着される厚肉部33ないし36を、テフロン(登録商標)その他の低摩擦材によって構成するとともに、小孔32の孔径を2mmとし、スライド板の板厚を1.5mmにした点が前記第1実施例との相違点である。
【0050】
前記枠体2を構成する前記板21および24に対向して間隔をおいて配設された前記対向壁25および26の下部に固着された前記シール板252、262は、図5に示すようにその下端内側に傾斜面を形成して楔形状に構成されている。
【0051】
前記スライド板3に形成される小孔32は、図5および図6に示すようにスライド板3の厚さ方向全域に亘る傾斜壁が形成され、上面開口は3mm、下面開口は2mmのテーパ穴によって構成される。
なお、前記テーパ穴の寸法および容積は、種子のサイズ、種子の通過の容易性、要求される種子の落下量等を考慮して、総合的に決定される。
【0052】
上記構成の第2実施例の育苗用播種装置は、周囲に前記枠体2が配設され、平坦な上面11を備えた前記固定板1の前記上面11上において、板厚1.5mmの前記スライド板3の前記小孔32の孔径を2mmとされテフロン(登録商標)のような低摩擦材によって構成されている薄肉の前記スライド板3をスライドさせると、該スライド板3の上面11に供給された種子が、前記固定板1の前記複数の大孔12に対応して形成された前記複数の小孔32を通過するとともに、前記固定板1に形成された複数の充分な径の大孔12を通過するものである。
【0053】
上記作用を奏する第2実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3が、テフロン(登録商標)等の低摩擦材によって構成されているため、前記固定板1の前記上面11上における前記スライド板3のスライドを滑らかにするとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0054】
また第2実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3の板厚を1.5mmにして、該スライド板3の強度および平坦度を高めるとともに、小孔32の孔径を2mmとし所定量の種子を均一に前記小孔32に充填するため、均一かつ一様に播種するとともに、一層能率良くという効果を奏する。
【0055】
さらに第2実施例の育苗用播種装置は、前記シール板252、262の下端内側が楔形状に構成されているので、該シール板252、262の下端とテフロン(登録商標)で構成された前記厚肉部との間に進入しようとする種子を斜め上方にガイドして、種子が内部に進入するのを一層有効に阻止するという効果を奏する。
【0056】
また第2実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3に複数形成された小孔32をテーパ穴としたので、種子の通過が容易になり、所定量の種子をスムーズに落下させることが出来るという効果を奏する。
【0057】
(第3実施例)
第3実施例の育苗用播種装置は、図7に示すように前記スライド板3の左右の周辺部の下面に低摩擦材によって構成された厚肉部34、35を形成するとともに、前記固定板1の該厚肉部34、35に対応する部分に溝部104、105を形成して、前記スライド板3のガイド機構を構成するようにした点が前記第1実施例との相違点である。
【0058】
上記構成より成る第3実施例の育苗用播種装置は、前記固定板1の前記上面11において、前記スライド板3の前記低摩擦材の厚肉部34、35に対応する部分に形成された前記溝部104、105によって構成される前記ガイド機構上において、前記スライド板3をスライドさせると、該スライド板3の上面に供給された種子が、前記固定板1の前記複数の大孔12に対応して形成された前記スライド板3の前記複数の小孔32を通過するとともに、前記固定板1に形成された複数の充分な径の大孔12を通過するものである。
【0059】
上記作用を奏する第3実施例の育苗用播種装置は、前記スライド板3の低摩擦材の前記厚肉部34、35と前記固定板1の前記溝部104、105によって構成される前記ガイド機構に沿って該スライド板3をスライドさせるので、前記スライド板3のスライドを一層滑らかにし、確実且つ安定させるとともに、一層能率良く播種するという効果を奏する。
【0060】
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す斜視図である。
【図2】本第1実施例装置を示す平面図である。
【図3】本第1実施例装置を示す図2中のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本第1実施例における枠体と固定板およびスライド板との関係を示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施例装置の特徴を示す部分断面図である。
【図6】本第2実施例における大孔および小孔の関係を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例装置の特徴を示す部分断面図である。
【図8】従来装置を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 固定板
2 枠体
3 スライド板
11 上面
12 大孔
32 小孔

Claims (1)

  1. 平坦な上面を備え、複数の充分な径の大孔が形成された固定板と、
    該固定板の周囲に配設された枠体と、
    前記固定板の前記上面にスライド可能に配設され、種子が通過し得る複数の小孔が前記固定板の前記複数の大孔に対応して形成されるとともに、該小孔の径の0.4ないし2倍の厚さを有する薄肉のスライド板とから成る育苗用播種装置において、
    前記スライド板の周辺部の下面に低摩擦材によって構成された厚肉部を形成するとともに、前記固定板の該厚肉部に対応する部分に溝部を形成して、前記スライド板のガイド機構を構成するようにしたことを特徴とする育苗用播種装置。
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