JP3587319B2 - ダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は空気圧操作式ダイヤフラム弁のストロークの上限及び下限を規定するリミットスイッチの作動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気圧操作式ダイヤフラム弁において、ピストンストロークの上限又は下限においてリミットスイッチを作動させて空気圧の供給を停止し、それによってダイヤフラム又はばねに過度の荷重がかかることを防止することは周知である。従来のリミットスイッチ作動装置は、ダイヤフラム弁のスピンドルにステムロッドを連結し、そのステムロッドにリミットスイッチを作動させるリンク等のアクチュエータを付設し、スピンドルのストロークが限度に達すると、リミットスイッチを作動させて空気圧の供給を停止させる機構であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリミットスイッチ作動装置はアクチェータをダイヤフラム弁のストロークに合わせなければならなかった。ダイヤフラム弁のストロークは短いものから長いものまで多くの種類があるから、アクチュエータも多種類のものを用意しなければならなかった。
【0004】
本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ストロークの異なる多種類のダイヤフラム弁に対応することができるリミットスイッチ作動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明が採用する手段は、ケースをシリンダの上面に固定し、そのケースにステムロッドをスピンドルと同軸に軸方向摺同自在に軸受けし、そのステムロッドにリミットスイッチを作動させるアクチュエータを設け、スピンドルの上端部に遊嵌するスリーブをシリンダに軸方向摺同自在に軸受けし、スピンドルの上端部に外周突起を設け、その外周突起の下方においてそれと係合する内周突起をスリーブに設け、スリーブの上端部をステムロッドの下端部に一体固定し、それによって、スピンドルの上端面でステムロッドを突き上げ、外周突起を介してステムロッドを引き下げるようにしたことにある。外周突起のステムロッドに対する軸方向固定位置、内周突起のステムロッドに対する軸方向固定位置の一方又は双方を調整可能とする。
【0006】
【作用】
ステムロッドの下端にスピンドルの上端が当接したときの、外周突起と内周突起の間の空隙を軸方向距離をLとすると、ステムロッドのストロークはスピンドルのストロークよりもLだけ短くなる。したがって、Lを調整することにより、スピンドルのストロークとは関係なく、ステムロッドのストロークを一定長に設定することができる。Lの調整は、スピンドルに対する外周突起の軸方向固定位置と、ステムロッドに対する内周突起の軸方向固定位置の一方又は双方を調整することにより実施する。
【0007】
このように、ステムロッドのストローク長はダイヤフラム弁のストローク長とは関係なく、一定長となり、ステムロッドはダイヤフラム弁の上下限付近においてのみ昇降する。ストローク長の異なる多種類のダイヤフラム弁に同一種類のリミットスイッチ作動装置を使用することが可能になる。
【0008】
【実施例】
本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、ダイヤフラム弁1のシリンダ2の上面にリミットスイッチ作動装置10のケース11を固定する。ケース11の上面にはボルト13を介してカバー12が取り付けられ、ケース11の側面には図外の電線管を挿入する入口29が設けられる。
【0009】
図2及び図3に示すように、ケース11の内部の中央にステムロッド14が突出する。Y字状のリンク15の上端がピン16を介して軸着され、その下端はスライダ17にピン18を介して軸着される。スライダ17はケース11に止めねじ19を介して固定したベース20に沿って水平に摺動する。スライダ17の一側に上限用のカム21が他側に下限用のカム22が一体に形成され、それぞれベース20に固定した上限及び下限用リミットスイッチ23、24と係合する。リミットスイッチ23、24の配線25は端子26に結線され、その端子は図外の配線管から延長する配線に結線される。
【0010】
図3に示すように、ステムロッド14はケース11に軸方向摺動自在に軸受けされ、その下端部にはスリーブ30の上端部がピン31を介して一体に固定される。スリーブ30の下端部はシリンダ2に軸方向摺動自在に軸受けされ、スピンドル3に同軸に遊嵌する。スリーブ30に突入したスピンドル3の上端部にノックピン、止めリング等の外周突起32を固定する。スリーブ30の下端縁の内径をスピンドル3の外径よりわずかに大きくして環状の内周突起33を形成する。ケース11の底面中央にステムロッド14を中心とする2段の環状凹部27、28を形成する。凹部27の底面と係合してステムロッド14の抜けを防止する止めリング34をステムロッドに固定する。
【0011】
凹部28の底面とスリーブ30の間においてステムロッドに上下ばね受けリング35、36を遊嵌し、その間にコイルスプリング37を取付ける。上ばね受けリング35は凹部28の底面に当接可能であり、下ばね受けリング36はシリンダ2の上面に当接可能であるから、コイルスプリング37はスピンドル3の上限近くにおいてステムロッド14を下方に押し、下限近くにおいてステムロッド14を上方に押す。これにより、スピンドルの上限及び下限近くの一定長ストロークのみをステムロッドに伝達することができる。
【0012】
弁を開く空気圧を供給すると、スピンドル3が上昇し、ステムロッド14を突き上げる。ステムロッド14が上昇すると、リンク15がスライダ17を求心方向に引き寄せる。スピンドル3とステムロッド14が上限に達すると、図2に示すように、上下用カム21が上限用リミットスイッチ23に係合してそれを作動させる。リミットスイッチ23が作動すると、空気圧の供給は停止する。これによって、スピンドル3の上昇も停止し、コイルばね等の過度の圧縮が防止される。
【0013】
弁を閉じる空気圧を供給すると、スピンドル3が下降し、スピンドル3の外周突起32がスリーブの内周突起33に係合してステムロッド14を引き下げる。スピンドル3とステムロッド14が下降すると、リンク15がスライダ17を遠心方向に押しやる。ステムロッド14が下限に達すると、下限用カム22が下限用リミットスイッチ24を作動させる。リミットスイッチ24が作動すると、空気圧の供給が停止する。これによって、スピンドル3の下降も停止し、ダイヤフラムの過度の圧縮が防止される。
【0014】
図4(a)に示すように、スピンドル3とステムロッド14が上限に達したときは、スピンドル3とステムロッド14は必ず密着する。このときの外周突起32と内周突起33の間隙の軸方向長さはLである。図4(b)に示すように、スピンドル3とステムロッド14が下限に達したとき、スピンドル3とステムロッド14との間に長さLの間隙が生じ、外周突起32と内周突起33は密着する。ステムロッド14はスピンドル3が上限及び下限に近づいたときにのみ昇降する。
【0015】
ステムロッド14のストローク長S2はスピンドル3のストロークS1よりも常にLだけ短くなる。長さLは外周突起32のスピンドル3に対する軸方向固定位置、又は内周突起33のステムロッド14に対する軸方向固定位置を調整することにより、自由に設定することができる。スピンドル3のストロークS1はダイヤフラム弁によって多様に異なるが、S1が変化してもS2が一定になるようにLを設定すれば、共通のリミットスイッチ作動装置を多種類のダイヤフラム弁に使用することができる。
【0016】
【発明の効果】
上記のとおり、従来の装置はダイヤフラム弁のスピンドルに直結するステムロッドにリミットスイッチを作動させるアクチュエータを設けていたため、ダイヤフラム弁のストロークに合わせて多種類のものを用意しなければならなかったが、本発明の装置は、スピンドルのストロークが一定長に短縮されてステムロッドに伝達されるようにスピンドルをステムロッドに連結したから、多種類のストロークが異なるダイヤフラム弁に対して一種類のリミット作動装置を用意すれば足りるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の一実施例のリミットスイッチ作動装置を備えたダイヤフラム弁の側面図、
【図2】は図1のリミットスイッチ作動装置の内部を示す平面図、
【図3】は図1のリミットスイッチ作動装置の縦断面図、
【図4】は図1のリミットスイッチ作動装置のステムロッドとスピンドルとの連結状態を示す図、(a)は上限位置を、(b)は下限位置をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1:ダイヤフラム弁、2:シリンダ、3:スピンドル、10:リミットスイッチ作動装置、11:ケース、12:カバー、13:ボルト、14:ステムロッド、15:リンク、16:ピン、17:スライダ、18:ピン、19:止めねじ、20:ベース、21、22:カム、23、24:リミットスイッチ、25:配線、26:端子、27、28:凹部、29:電線管入口、30:スリーブ、31:ピン、32:外周突起、33:内周突起、34:止めリング、35、36:ばね受けリング、37:コイルスプリング
Claims (4)
- ダイヤフラム弁(1)のシリンダ(2)の上面に固定したケース(11)と、前記ケースに軸方向摺動自在に軸受けしたステムロッド(14)と、前記ステムロッドに取り付けたアクチュエータ(15、17)と、前記アクチュエータによって作動するリミットスイッチ(23、24)とを有するリミットスイッチ作動装置(10)であって、前記ステムロッドの下端部にスリーブ(30)を外嵌し、前記スリーブにダイヤフラム弁のスピンドル(3)の上端部を内挿し、前記スピンドル上端部に外周突起(32)を固定し、前記スリーブの内周面に前記外周突起と下から係合する内周突起(33)を固定したことを特徴とするダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置。
- スピンドル(3)に対する外周突起(32)の軸方向固定位置及びステムロッド(14)に対する内周突起(33)の軸方向固定装置のいずれか一方又は双方を調整可能としたことを特徴とする請求項1記載のダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置。
- ステムロッド(14)にケース(11)と当接可能な上ばね受けリング(35)及びシリンダ(2)と当接可能な下ばね受けリング(36)を摺動自在に外嵌し、前記上下ばね受けリングの間にコイルスプリング(37)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置。
- アクチュエータはステムロッド(14)にピン止めされたリンク(15)と、前記リンクにピン止めされてベース(20)に沿って摺動するスライダ(17)と、前記スライダに設けられて上限及び下限用リミットスイッチ(23、24)と係合する上限及び下限用のカム(21、22)とからなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12267995A JP3587319B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | ダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12267995A JP3587319B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | ダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08312807A JPH08312807A (ja) | 1996-11-26 |
JP3587319B2 true JP3587319B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=14841953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12267995A Expired - Lifetime JP3587319B2 (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | ダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3587319B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5049661B2 (ja) * | 2007-06-11 | 2012-10-17 | 日本ダイヤバルブ株式会社 | ダイヤフラム弁のリミットスイッチ作動機構 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP12267995A patent/JP3587319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08312807A (ja) | 1996-11-26 |
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