JP3586486B2 - 透湿防水建材用複合シート - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は透湿性とともに防水性を有する建材用複合シートに係り、特に釘を用いて釘打ちによる取付け後、その部分からの漏水を防止できる優れた釘打ち漏水防止性を有し壁材の最外装や屋根下地用等の建築用材料として好適に使用できる透湿防水性建材用複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例えば、屋根下地シートのような建材用シートは、防水性、老化性等を考慮した厚み0.5〜3.0mmのアスファルトルーフィングが多く使用されているが、このルーフィングは透湿性能がないため在来木造住宅では室内で発生した水蒸気が小屋根裏に集中し野次板とルーフィングの境界面で結露し野次板を腐らせ住宅の耐久性が大幅に低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は屋根下地シートのような建材用シートの防水性と透湿性能を付与し、野次板等の腐れを防止し、住宅の耐久寿命を向上させる建材用複合シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その要旨は厚み0.1〜2.5mmの防水シート1と、JISZ−0208により測定した透湿度が100g/m2 24hr以上、JISL−1092(低水圧法)により測定した耐水度50Aq−cm以上、JISP−8117により測定した透気度30秒以上の繊維不織布あるいは微多孔シート2とを厚み0.1〜5.0mmで幅10〜200mm間隔の通気孔を形成するように接着性樹脂3で部分的に接合したことを特徴とする透湿防水建材用複合シートにある。
【0005】
以下、本発明を図面に基づき更に詳細に説明する。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の模式的断面図であり、1は防水シート、2は繊維不織布もしくは微多孔シート、3は接着性樹脂、4は通気孔である。
【0007】
本発明において防水シート1は種々の防水性を有する合成樹脂からなるシートが使用できるが釘打ち後、弾性により漏水を防止できる反発弾性率が大きい、例えばブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び更にポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂をブレンドしたものが好適に使用できる。
【0008】
防水シート1の厚みが0.1mm未満では釘打ち漏水防止性が不充分であり好ましくなく、厚み2.5mmを越えるのは経済的に好ましくない。
【0009】
また本発明においては、上記防水シート1と共に特定の物性を有する繊維不織布あるいは微多孔シート2を使用する必要があり、それにより透湿性を改良できるものである。使用される繊維不織布としてはポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエチレン/ポリプロピレン混合系、ポリエチレンテレフタレート系の乾式あるいは湿式不織布が挙げられる。
【0010】
更に微多孔シート2としてはポリエチレンもしくはポリプロピレンに非相溶系の充填剤あるいは樹脂を添加し、一軸又は二軸に延伸してボイドを形成させた単一シート材かこれ等の片面又は両面に強度補強を目的として空隙率40%以上の市販の樹脂割布、織布を積層したものが使用可能である。
【0011】
本発明において使用される繊維不織布あるいは微多孔シート2はJISZ−0208により測定した透湿度が100g/m2 24hr以上であることが必要であり、かつJISP−8117により測定した透気度が30秒以上であることが必要である。
【0012】
上記の透湿度が100g/m2 hr未満で、上記透気度が30秒未満であると室内から発生した水蒸気を外部に排出させることができず、繊維不織布あるいは微多孔シート2の室内側面に結露した水分が室内側に落下したり野次板を腐らせる虞があり好ましくない。
また繊維不織布あるいは微多孔シート2は耐水度はJISL−1092(低水圧法)により測定した耐水度が50Aq−cm以上であることが必要である。
上記耐水度が50Aq−cm未満であると繊維不織布あるいは微多孔シート2は防水機能を発揮し得ず、雨漏りにより野次板を腐らせるのみならず、室内への水漏れを生じさせ好ましくない。
本発明の透湿・防水建材用複合シートは前記の防水シート1と前記の繊維不織布あるいは微多孔シート2とを図1に示すように厚み0.1〜5.0mmで幅10〜200mm間隔の通気孔4を形成するように接着性樹脂3で部分的に接合してなるものである。
【0013】
前記接着性樹脂3の厚みが0.1mm未満で通気孔4の間隔が10mm未満では室内から発生した水蒸気の排出がスムースに行われず好ましくなく、接着性樹脂3の厚みが5.0mmを越え、通気孔4の間隔が200mmを越えると接着面積が小さくなる結果剥離し易くなるので好ましくない。
【0014】
本発明に用いられる接着性樹脂3としては融点100℃以上のEVA,EEA等のエチレン系樹脂が好ましい。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の建材用複合シートによれば透湿性、防水性に優れ、釘打ち漏水防止性良好で室内から発生した水蒸気をスムースに排出し得るので、野次板とルーフィングの境界面で結露し、野次板を腐らせることがなく住宅の耐久性を大幅に向上でき、壁材の最外装や屋根下地用等の建築用材料として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1 防水シート
2 繊維不織布もしくは微多孔シート
3 接着性樹脂
4 通気孔
【産業上の利用分野】
本発明は透湿性とともに防水性を有する建材用複合シートに係り、特に釘を用いて釘打ちによる取付け後、その部分からの漏水を防止できる優れた釘打ち漏水防止性を有し壁材の最外装や屋根下地用等の建築用材料として好適に使用できる透湿防水性建材用複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例えば、屋根下地シートのような建材用シートは、防水性、老化性等を考慮した厚み0.5〜3.0mmのアスファルトルーフィングが多く使用されているが、このルーフィングは透湿性能がないため在来木造住宅では室内で発生した水蒸気が小屋根裏に集中し野次板とルーフィングの境界面で結露し野次板を腐らせ住宅の耐久性が大幅に低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は屋根下地シートのような建材用シートの防水性と透湿性能を付与し、野次板等の腐れを防止し、住宅の耐久寿命を向上させる建材用複合シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その要旨は厚み0.1〜2.5mmの防水シート1と、JISZ−0208により測定した透湿度が100g/m2 24hr以上、JISL−1092(低水圧法)により測定した耐水度50Aq−cm以上、JISP−8117により測定した透気度30秒以上の繊維不織布あるいは微多孔シート2とを厚み0.1〜5.0mmで幅10〜200mm間隔の通気孔を形成するように接着性樹脂3で部分的に接合したことを特徴とする透湿防水建材用複合シートにある。
【0005】
以下、本発明を図面に基づき更に詳細に説明する。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の模式的断面図であり、1は防水シート、2は繊維不織布もしくは微多孔シート、3は接着性樹脂、4は通気孔である。
【0007】
本発明において防水シート1は種々の防水性を有する合成樹脂からなるシートが使用できるが釘打ち後、弾性により漏水を防止できる反発弾性率が大きい、例えばブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び更にポリエチレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂をブレンドしたものが好適に使用できる。
【0008】
防水シート1の厚みが0.1mm未満では釘打ち漏水防止性が不充分であり好ましくなく、厚み2.5mmを越えるのは経済的に好ましくない。
【0009】
また本発明においては、上記防水シート1と共に特定の物性を有する繊維不織布あるいは微多孔シート2を使用する必要があり、それにより透湿性を改良できるものである。使用される繊維不織布としてはポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリエチレン/ポリプロピレン混合系、ポリエチレンテレフタレート系の乾式あるいは湿式不織布が挙げられる。
【0010】
更に微多孔シート2としてはポリエチレンもしくはポリプロピレンに非相溶系の充填剤あるいは樹脂を添加し、一軸又は二軸に延伸してボイドを形成させた単一シート材かこれ等の片面又は両面に強度補強を目的として空隙率40%以上の市販の樹脂割布、織布を積層したものが使用可能である。
【0011】
本発明において使用される繊維不織布あるいは微多孔シート2はJISZ−0208により測定した透湿度が100g/m2 24hr以上であることが必要であり、かつJISP−8117により測定した透気度が30秒以上であることが必要である。
【0012】
上記の透湿度が100g/m2 hr未満で、上記透気度が30秒未満であると室内から発生した水蒸気を外部に排出させることができず、繊維不織布あるいは微多孔シート2の室内側面に結露した水分が室内側に落下したり野次板を腐らせる虞があり好ましくない。
また繊維不織布あるいは微多孔シート2は耐水度はJISL−1092(低水圧法)により測定した耐水度が50Aq−cm以上であることが必要である。
上記耐水度が50Aq−cm未満であると繊維不織布あるいは微多孔シート2は防水機能を発揮し得ず、雨漏りにより野次板を腐らせるのみならず、室内への水漏れを生じさせ好ましくない。
本発明の透湿・防水建材用複合シートは前記の防水シート1と前記の繊維不織布あるいは微多孔シート2とを図1に示すように厚み0.1〜5.0mmで幅10〜200mm間隔の通気孔4を形成するように接着性樹脂3で部分的に接合してなるものである。
【0013】
前記接着性樹脂3の厚みが0.1mm未満で通気孔4の間隔が10mm未満では室内から発生した水蒸気の排出がスムースに行われず好ましくなく、接着性樹脂3の厚みが5.0mmを越え、通気孔4の間隔が200mmを越えると接着面積が小さくなる結果剥離し易くなるので好ましくない。
【0014】
本発明に用いられる接着性樹脂3としては融点100℃以上のEVA,EEA等のエチレン系樹脂が好ましい。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の建材用複合シートによれば透湿性、防水性に優れ、釘打ち漏水防止性良好で室内から発生した水蒸気をスムースに排出し得るので、野次板とルーフィングの境界面で結露し、野次板を腐らせることがなく住宅の耐久性を大幅に向上でき、壁材の最外装や屋根下地用等の建築用材料として好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1 防水シート
2 繊維不織布もしくは微多孔シート
3 接着性樹脂
4 通気孔
Claims (1)
- 厚み0.1〜2.5mmの防水シート(1)とJISZ−0208により測定した透湿度が100g/m2 24hr以上、JISL−1092(低水圧法)により測定した耐水度50Aq−cm以上、JISP−8117により測定した透気度30秒以上の繊維不織布あるいは微多孔シート(2)とを厚み0.1〜5.0mmで幅10〜200mm間隔の通気孔を形成するように接着性樹脂(3)で部分的に接合したことを特徴とする透湿防水建材用複合シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31814794A JP3586486B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 透湿防水建材用複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31814794A JP3586486B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 透湿防水建材用複合シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177173A JPH08177173A (ja) | 1996-07-09 |
JP3586486B2 true JP3586486B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=18096022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31814794A Expired - Fee Related JP3586486B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 透湿防水建材用複合シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3586486B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030046284A (ko) * | 2001-12-05 | 2003-06-12 | 강남화성 (주) | 통기성을 부여한 복합방수공법 |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP31814794A patent/JP3586486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08177173A (ja) | 1996-07-09 |
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Legal Events
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