JP3586248B2 - ダブルクラッドファイバの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、そのコアを被覆するように設けられた第1クラッドと、その第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、第1クラッドに入射された励起光が第1クラッドと第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光がコアを通過する際にコアの光増幅成分を活性化させ、活性化された光増幅成分がコアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コア励起、コア出力のファイバレーザに用いられる光ファイバとしてダブルクラッドファイバが知られている。このダブルクラッドファイバは、ファイバ中心をなすコアと、そのコアを被覆するように設けられた相対的に屈折率の高い第1クラッドと、その第1クラッドを被覆するように設けられた相対的に屈折率の低い第2クラッドとを備えており、第1クラッドに入射された励起光が第1クラッドと第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光がコアを通過する際にコアにドープされたNdやEr等の希土類元素を最外殻電子が励起した反転分布状態にさせ、その誘導放出によってコアを導波する光を増幅するものである。
【0003】
ところが、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状がコアと同心の円形とした場合、第2クラッドで囲まれた領域内を伝播する励起光はコアの周りを周回してほとんどコアを通過することがないため、コアにドープされた希土類元素を十分に反転分布状態にすることができず、コアを導波する光を大きく増幅することができないという問題がある。
【0004】
かかる問題を解決するものとして、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を正方形に形成したダブルクラッドファイバの構造が公知である。
【0005】
特許第2781399号公報には、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を長方形に形成したダブルクラッドファイバの構造が開示されている。
【0006】
特許第3039993号公報には、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を非矩形、凸型多角形に形成したダブルクラッドファイバの構造が開示されている。
【0007】
特開平9−194225号公報には、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を非幾何学的形状に形成したダブルクラッドファイバの構造が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を矩形を含む多角形に形成したダブルクラッドファイバでも、コアの周りを周回する励起光成分が少なからず存在し、例えば、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状が正方形の場合、第1クラッドと第2クラッドとの界面に対して45°の角度で入射する励起光がそれに該当する。
【0009】
また、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状を非幾何学的形状に形成したダブルクラッドファイバでは、励起光の反射回数が多くなってそれによって励起光の大きなロスを生じてしまうこととなる。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1クラッド内でコアの周りを周回する励起光成分が生じるのを有効に抑止することにより励起効率が高められ、しかも、励起光のロスが低く抑えられるダブルクラッドファイバの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を所定の多角形に形成すると共に、
上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成された第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とする。
【0012】
本発明は、光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を、角柱の少なくとも1つの側面に長手方向に沿ってロッド材を融着することにより、その側面に対応した辺が外向きに突出した部分を有する所定の多角形に形成すると共に、
上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成された第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とする。
【0013】
本発明は、光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラ ッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を、角柱の少なくとも1つの側面に長手方向に沿って凹溝を設けることにより、その側面に対応した辺が内向きに没入した部分を有する所定の多角形に形成すると共に、
上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成された第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とする。
【0014】
上記の方法によって製造されたダブルクラッドファイバによれば、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状が湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成されており、第1クラッドと第2クラッドとの界面での励起光の反射規則性が外郭多角形の場合よりも乱されると共に外郭非幾何学的形状の場合よりも秩序を有することとなるので、第1クラッド内でコアの周りを周回する励起光成分が生じるのを有効に抑止することにより励起効率が高められ、しかも、励起光のロスが低く抑えられることとなる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の方法によって製造されたダブルクラッドファイバによれば、第1クラッドのファイバ横断面における外郭形状が湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成されているので、第1クラッド内でコアの周りを周回する励起光成分が生じるのを有効に抑止することにより励起効率を高めることができ、しかも、励起光のロスが低く抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るダブルクラッドファイバ10を示す。
【0018】
このダブルクラッドファイバ10は、ファイバ中心であるコア11と、コア11を被覆するように設けられた第1クラッド12と、第1クラッド12を被覆するように設けられた第2クラッド13と、からなる。
【0019】
コア11は、ゲルマニウム(Ge)の他、エルビウム(Er)等の光増幅成分がドープされた石英(SiO2)で形成された光導波路を構成している。また、コア11は、そのファイバ横断面における外郭形状が円形に形成されている。
【0020】
第1クラッド12は、純粋な石英(SiO2)で形成されており、図示しない端面より励起光源からの励起光が入射され、その励起光が伝播する励起光導波路を構成している。また、第1クラッド12は、そのファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線を一辺とし且つ中心をコア11と同じくする略正方形に形成されている。
【0021】
第2クラッド13は、紫外線硬化型の例えばアクリル樹脂で形成された保護層を構成している。また、第2クラッド13は、そのファイバ横断面における外郭形状がコア11と同心の円形に形成されている。
【0022】
コア11、第1クラッド12及び第2クラッド13は、内側のものから順に屈折率が高い構成となっており、第1クラッド12に入射された励起光が第2クラッド13で囲まれた領域に閉じ込められ、その励起光が第1クラッド12と第2クラッド13との界面での反射を繰り返して伝播し、コア11を通過する際にコア11のEr等の光増幅成分を活性化させ、活性化された光増幅成分がコア11を導波する光を増幅するように構成されている。
【0023】
図2は、このダブルクラッドファイバ10の励起光の伝播モードを示す。
【0024】
第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状が正方形である従来のダブルクラッドファイバでは、第1クラッドと第2クラッドとの界面、すなわち、正方形の各辺に対して入射角45°で伝播する励起光は全て第1クラッド12内のコア11の周りを周回する成分となったのに対し、本実施形態のダブルクラッドファイバ10では、従来のものではコア11の周りを周回する成分であった励起光成分P1が第2クラッド13で囲まれた領域を自在に伝播するものとなり、略正方形の各辺の中心に対して入射角45°で伝播するもののみが第1クラッド12内のコア11の周りを周回する励起光成分P2となっている。
【0025】
次に、このダブルクラッドファイバ10の第1の製造方法について説明する。
【0026】
<準備ステップ>
まず、MCVD法、OVD法、VAD法等の公知の光ファイバ用プリフォームの製造方法と同様にして円柱状の石英製ロッド材を形成する。このとき、後述のコア形成部となる部分にはGe、Er等の所定の元素をドープする。
【0027】
次いで、石英製ロッド材の側面を研磨することにより、その横断面における外郭形状が上記ダブルクラッドファイバ10の第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状に略相似となるようにする。
【0028】
以上のようにして横断面における外郭形状が円形に形成されたコア形成部と、コア形成部を被覆するように設けられ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線を一辺とする略正方形に形成された第1クラッド形成部と、からなるプリフォームを作製する。
【0029】
<線引きステップ>
作製したプリフォームを線引き機にセットし、そのプリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す。ここで、線引き加工の加熱温度を、横断面における外郭形状が実質的に維持されたまま第1クラッド形成部が線引き加工で第1クラッド12になるように設定する。具体的には、この温度は、通常の光ファイバを製造する際の線引き加工の加熱温度である1800〜2100℃の範囲における下限サイド(1800〜2000℃)の温度である。従って、このとき、第1クラッド形成部は、その外郭形状が実質的に維持されたまま第1クラッド12となる。すなわち、第1クラッド12は、その外郭形状が第1クラッド形成部のものとほぼ相似の外向きに膨出した湾曲線を一辺とする略正方形に形成される。また、コア形成部はコア11になる。
【0030】
次いで、線引きされたものの表面にラジカル発生剤を添加したアクリル樹脂液を付着させ、それに紫外線を照射することにより硬化させ、第1クラッド12表面を被覆保護する第2クラッド13を形成する。
【0031】
以上のようにして、ファイバ中心であるコア11と、コア11を被覆するように設けられた第1クラッド12と、第1クラッド12を被覆するように設けられた第2クラッド13と、からなるダブルクラッドファイバ10が製造される。
【0032】
この第1の製造方法では、プリフォームの作製に研磨を用いているので、火炎等を用いてプリフォームの第1クラッド形成部の外郭形状を形成する場合に比べてダブルクラッドファイバ10の製造が簡単である。
【0033】
次に、このダブルクラッドファイバ10の第2の製造方法について説明する。
【0034】
<準備ステップ>
まず、MCVD法、OVD法、VAD法等の公知の光ファイバ用プリフォームの製造方法と同様にして円柱状の石英製ロッド材を形成する。このとき、後述のコア形成部となる部分にはGe、Er等の所定の元素をドープする。
【0035】
次いで、石英製ロッド材の側面を研磨することにより、その横断面における外郭形状が正方形となるようにする。
【0036】
以上のようにして横断面における外郭形状が円形に形成されたコア形成部と、コア形成部を被覆するように設けられ横断面における外郭形状が正方形に形成された第1クラッド形成部と、からなるプリフォームを作製する。
【0037】
<線引きステップ>
作製したプリフォームを線引き機にセットし、そのプリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す。ここで、線引き加工の加熱温度を、横断面における外郭形状が正方形に形成された第1クラッド形成部が線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で一辺が構成された略正方形に形成された第1クラッド12になるように設定する。具体的には、この温度は、通常の光ファイバを製造する際の線引き加工の加熱温度である1800〜2100℃の範囲における上限サイド(2000〜2100℃)の温度である。従って、このとき、第1クラッド形成部は、その外郭形状が表面張力の作用により崩れて第1クラッド12となる。これによって、第1クラッド12は、その外郭形状が外向きに膨出した湾曲線を一辺とする略正方形に形成される。また、コア形成部はコア11になる。
【0038】
次いで、線引きされたものの表面にラジカル発生剤を添加したアクリル樹脂液を付着させ、それに紫外線を照射することにより硬化させ、第1クラッド12表面を被覆保護する第2クラッド13を形成する。
【0039】
以上のようにして、ファイバ中心であるコア11と、コア11を被覆するように設けられた第1クラッド12と、第1クラッド12を被覆するように設けられた第2クラッド13と、からなるダブルクラッドファイバ10が製造される。
【0040】
以上のような構成のダブルクラッドファイバ10によれば、第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状が湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成されており、第1クラッド12と第2クラッド13との界面での励起光の反射規則性が外郭多角形の場合よりも乱されると共に外郭非幾何学的形状の場合よりも秩序を有することとなるので、第1クラッド12内でコア11の周りを周回する励起光成分が生じるのを有効に抑止することにより励起効率が高められ、しかも、励起光のロスが低く抑えられることとなる。
【0041】
ダブルクラッドファイバを通常の光ファイバに接続する際には一般的に両ファイバの接続端を溶融させて融着接続するが、第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状の如何によっては接続端を溶融させたときの第1クラッド12のファイバ半径方向の形状変化が表面張力の作用によって異方性を有し、それによってコア11の位置がずれることがある。また、ダブルクラッドファイバを通常の光ファイバに接続する際には一般的に側面観察しながらコア同士を突き合わせるが、第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状の如何によっては側面観察でコアの位置を視認することが困難なことがある。しかしながら、上記構成のダブルクラッドファイバ10によれば、第1クラッド12のファイバ横断面における外郭形状が略正方形であるので、接続端を溶融させたときの第1クラッド12のファイバ半径方向の形状変化がほぼ等方性を有するのでコア11の位置にずれが生じることなく、また、側面観察でのコア11の位置の視認性が優れるので、ファイバ接続作業の作業性が良好となる。
【0042】
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係るダブルクラッドファイバ20を示す。
【0043】
このダブルクラッドファイバ20は、第1クラッド22のファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線を一辺とする略正方形に形成されているが、各辺の中央部に外向きに突出した凸部24が形成されている。
【0044】
このダブルクラッドファイバ20は、実施形態1のものの製造方法において、外郭形状が正方形又は略正方形の角柱であるプリフォームの各側面の幅方向中央に長手方向に沿って石英製のロッド材を融着して設けることで製造することができる。なお、第1及び第2の製造方法のいずれによっても製造することができるが、線引き工程において、加熱温度が高い第2の製造方法では凸部24が潰れてしまう虞があるので、望ましくは第1の製造方法で製造するのがよい。
【0045】
(実施形態3)
図4は、実施形態3に係るダブルクラッドファイバ30を示す。
【0046】
このダブルクラッドファイバ30は、第1クラッド32のファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線を一辺とする略正方形に形成されているが、各辺の中央部に内向きに没入した凹部34が形成されている。
【0047】
このダブルクラッドファイバ30は、実施形態1のものの製造方法において、外郭形状が正方形又は略正方形の角柱であるプリフォームの各側面の幅方向中央にグラインダ等を用いて長手方向に沿って凹溝を研磨により設けることで製造することができる。なお、第1及び第2の製造方法のいずれによっても製造することができるが、線引き工程において、加熱温度が高い第2の製造方法では凹部34が潰れてしまう虞があるので、望ましくは第1の製造方法で製造するのがよい。
【0048】
(その他の実施形態)
上記実施形態1〜3では、第1クラッド12,22,32のファイバ横断面における外郭形状を略正方形としたが、特にこれに限定されるものではなく、図5(a)に示すように略長方形のものとしても、図5(b)に示すように他の略四角形のものとしてもよく、さらには、略五角形のもの、略六角形のものであってもよい。
【0049】
また、上記実施形態1〜3では、第1クラッド12,22,32のファイバ横断面における外郭形状を構成する各辺が外向きに膨出した湾曲線のものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、各辺を内向きに入り込んだ湾曲線としたものとしても、図5(b)に示すように、かかる内向きに入り込んだ湾曲線(辺a)を含んだものとしてもよい。さらに、図5(b)に示すように、複数の湾曲線により一辺が構成されていてもよい(辺b)。
【0050】
また、上記実施形態1〜3では、コア11,21,31をファイバ中心に設けたが、特にこれに限定されるものではなく、ファイバ中心からずれた位置にコアと設けたものであってもよい。
【0051】
また、上記実施形態2及び3では、凸部24又は凹部34を各辺に設けたが、特にこれに限定されるものではなく、4つの辺のうち1つ乃至3つの辺にのみ凸部24又は凹部34を設けるようにしてもよい。さらに、一つの辺に複数の凸部24又は凹部34を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るダブルクラッドファイバの斜視図である。
【図2】実施形態1に係るダブルクラッドファイバの横断面図である。
【図3】実施形態2に係るダブルクラッドファイバの斜視図である。
【図4】実施形態3に係るダブルクラッドファイバの斜視図である。
【図5】その他の実施形態に係るダブルクラッドファイバの斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 ダブルクラッドファイバ
11,21,31,41,51 コア
12,22,32,42,52 第1クラッド
13,23,33,43,53 第2クラッド
24 凸部
34 凹部
P1,P2 励起光成分

Claims (3)

  1. 光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
    上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
    上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
    上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を所定の多角形に形成すると共に、
    上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成された第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。
  2. 光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
    上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
    上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
    上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を、角柱の少なくとも1つの側面に長手方向に沿ってロッド材を融着することにより、その側面に対応した辺が外向きに突出した部分を有する所定の多角形に形成すると共に、
    上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成された第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。
  3. 光増幅成分がドープされた光導波路をなすコアと、該コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2クラッドとを備え、該第1クラッドに入射された励起光が該第1クラッドと該第2クラッドとの界面で反射を繰り返しながら該第2クラッドで囲まれた領域内を伝播し、励起光が該コアを通過する際に該コアの光増幅成分を活性化させ、該活性化された光増幅成分が該コアを導波する光を増幅するように構成されたダブルクラッドファイバの製造方法であって、
    上記コアになるコア形成部と、該コア形成部を被覆するように設けられた上記第1クラッドになる第1クラッド形成部と、を有するプリフォームを準備する準備ステップと、
    上記プリフォームを加熱延伸して細径化する線引き加工を施す線引きステップと、を備え、
    上記プリフォームの第1クラッド形成部の横断面における外郭形状を、角柱の少なくとも1つの側面に長手方向に沿って凹溝を設けることにより、その側面に対応した辺が内向きに没入した部分を有する所定の多角形に形成すると共に、
    上記線引き加工の加熱温度を、上記横断面における外郭形状が所定の多角形に形成され た第1クラッド形成部が該線引き加工でファイバ横断面における外郭形状が外向きに膨出した湾曲線で各辺が構成された略多角形に形成された第1クラッドになるように設定することを特徴とするダブルクラッドファイバの製造方法。
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