JP3585899B2 - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、磁気共鳴映像装置に関するものであり、特に、被検体内の特定原子核の空間的分布を高速に映像化する磁気共鳴映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴映像法は、固有の磁気モ−メントを持つ核スピンの集団が一様な静磁場中におかれたときに、特定の周波数で回転する高周波磁場のエネルギ−を共鳴的に吸収する現象を利用して、物質の化学的及び物理的な微視的情報を映像化するものである。この磁気共鳴映像法では、被検体内の存在する特定原子核の空間的分布のフーリエデータを磁気共鳴信号として得ることができる。
【0003】
上述の磁気共鳴映像法では、プロトンの映像化が一般的であるが、水分子が他のプロトンを含む分子よりも圧倒的に多いため、大部分が水分子の映像となる。しかし、これまでの生体のNMR分析やMRスペクトロスコピーにおける研究結果から、異なる化学シフトを持つ物質に関する情報が生体の機序解明や疾病診断に有用であり、空間分布と併せて化学シフト情報を得る映像法が種々提案されている。
【0004】
例えば、勾配磁場パルスのタイミングを異ならせた2つのパルスシーケンスによって、2種の化学シフト核種に関する空間分布を分離して得る方法が提案されている(Radiology,153,189,1984)。しかしながら、この方法では、静磁場の不均一性の影響を受け易く、生体で良好な化学シフトの分離映像を得ることは難しいという問題があった。
【0005】
また、他の方法として、2種の化学シフト核種を帯域的に区別し、かつπ/2の位相差をもって励起するようにパルス幅、帯域及び位相が制御された複合高周波磁場パルスを印加し、それぞれの核種の映像を実数部及び虚数部に分離して得る方法が知られている(特開昭63−84545号公報)。しかしながら、この方法では、断面の選択に180°選択パルスを使用するため、断面の選択特性(スライス特性)が良くないという問題があった。
【0006】
また、磁気共鳴映像装置において多断面を映像化する方法として、従来より良く知られているマルチスライス法や、高周波磁場に複合パルスを利用して多断面を同時に励起し、かつその際に各断面の核スピンの位相差を前述の複合高周波磁場パルスにより可変して位相エンコード方向に多断面の映像を同時に得る方法(特開平4−20618号公報)が提案されている。しかしながら、これらの方法はいずれも、多断面を高速に映像化したり、同一時間内により多くの断面を映像化するには制約が大きいという問題があった。
【0007】
ところで、磁気共鳴映像装置において撮像する際に、励起パルスの特性や受信信号処理時の検波における参照波と信号の位相差等のシステム誤差に起因する位相誤差があると、画質が劣化してしまう。そこで、このような位相誤差を補正するため、位相エンコード量がゼロの時の位相値から位相誤差の補正を行う方法(特開平4−49419号公報)が提案されている。
【0008】
また、磁気共鳴映像装置において高速に映像化する方法として知られているRARE法によるを基本とする高速スピンエコー法やエコープラナ−法、超高速フーリエ法、分割スキャン法等、一回の核スピンの励起中に複数のエコー信号を収集する方法では、前記位相誤差やシステムやパルスシーケンスの誤差に起因するデータ収集時のサンプリング誤差等があると著しく画質が劣化する。これらの高速化方法では、1度に発生させるエコー信号毎に前記位相誤差やシステムやパルスシーケンスの誤差に起因するデータ収集時のサンプリング誤差が異なるため、上述の位相誤差の補正方法では、十分な画質改善が期待できなかった。そこで、あらかじめ所定のパルスシーケンスで位相エンコード勾配磁場を印加しないパルスシーケンスを実行することで得られるエコー信号列から前記位相誤差値とサンプリングポイントのずれを検出して補正する方法(特開昭64−86958号公報等)が知られている。しかしながら、これらの補正法では、各エコー信号のピークポイントを各データの代表点とみなして補正を行っているため、各エコー信号内での位相誤差あるいは各エコー信号間での位相変動については補正することができなかった。事実、このような各サンプリング毎の微小な位相誤差は画質劣化の重要な原因の1つであることが知られている。
【0009】
また、近年、磁気共鳴診断装置は、特に、高周波磁場の送信部及び受信部のディジタル化等により高周波磁場や受信信号の振幅、周波数、位相の精度や制御能力の向上に伴い、振幅、周波数、位相、情報を有効に利用することが可能になってきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の磁気共鳴映像装置の一回の核スピンの励起中に複数のエコー信号を収集する高速撮影法においては、各エコー信号内での位相誤差あるいは各エコー信号間での位相変動に起因する画質劣化が問題となっていた。
【0011】
そこで本発明は、磁気共鳴映像装置における上記問題点を解決すべく、高速に高画質の映像を得ることができる磁気共鳴映像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明は、一様な静磁場中におかれた被検体に高周波磁場及び所定の勾配磁場を所定のパルスシ−ケンスに従って繰り返し印加し、1回の核スピン励起中に複数の磁気共鳴信号を収集して、画像を再構成する磁気共鳴映像装置において、前記所定の勾配磁場のうち、スライス勾配磁場と読み出し勾配磁場とを選択して印加する第1の勾配磁場印加手段と、この手段により得られる複数の磁気共鳴信号毎に当該信号のピーク位置がエコー信号の中心となるようにした後に、ピーク位置での位相がゼロとなるように位相補正し、補正された前記複数の磁気共鳴信号毎に前記読み出し勾配磁場方向に一次元フーリエ変換することにより位相補正マップを算出する手段と、前記所定の勾配磁場のうち、スライス勾配磁場、読み出し勾配磁場及び位相エンコード磁場とを選択して印加する第2の勾配磁場印加手段と、前記算出する手段により得られた前記位相補正マップに基づいて前記第2の勾配磁場印加手段により得られた磁気共鳴信号を位相補正する補正手段とからなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
本発明によれば、一回の核スピンの励起中に複数のエコー信号を収集する高速撮影法において各エコー信号内での位相誤差や各エコー信号間での位相変動に起因する画質劣化を抑制することができ、高速に高画質の映像を得ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を図面に従って説明する。
[第1発明]
図1は、本発明の一実施例に係る磁気共鳴診断装置の構成を示す図である。同図において、静磁場磁石1、磁場均一性調整コイル3及び勾配磁場生成コイル5はそれぞれ励磁用電源2、磁場均一性調整コイル用電源4及び勾配磁場生成コイル用電源6にて駆動される。これらにより被検体7には一様な静磁場とそれと同一方向で互いに直交する3方向に線形傾斜磁場分布を持つ勾配磁場が印加される。送信部10から高周波信号がプロ−ブ9に送られ、被検体7に高周波磁場が印加される。ここでプロ−ブ9は送受信両用でも、あるいは送受信別々に設けてもよい。プロ−ブ9で受信された磁気共鳴信号は受信部11で直交位相検波された後デ−タ収集部13に転送されA/D変換後、電子計算機14に送られる。以上、励磁用電源2、磁場均一性調整コイル用電源4、勾配磁場生成コイル用電源6、送信部10、受信部11、デ−タ収集部13はすべてシステムコントロ−ラ12によって制御されている。システムコントロ−ラ12及び電子計算機14はコンソ−ル15により制御されており、電子計算機14ではデ−タ収集部13から送られた磁気共鳴信号に基づいて画像再構成処理を行い、画像デ−タを得る。得られた画像は画像ディスプレイ16に表示される。本発明における被検体7内のスライス面内の画像デ−タを収集するためのパルスシ−ケンスは、システムコントロ−ラ12によって制御される。
【0015】
なお、本発明においては、高周波磁場や収集する信号の位相情報を精度良く発生及び検出するために送信部10及び受信部11をディジタル化することが望ましい。
【0016】
次に、本発明の一実施例に係るパルスシーケンスについて説明する。
図2は、本実施例における2断面同時画像化のパルスシーケンスを示す図である。同図において、RFは高周波磁場、Gs,Gr,Geはそれぞれスライス、読み出し(リード)、位相エンコードの各方向の勾配磁場、Sig(Re),Sig(Im)は、直交位相検波後のエコー信号である。また、H1x,H1yは高周波磁場の印加する方向(位相)を示す。
【0017】
本実施例において、高周波磁場パルスとして同時に2つの断面を互いの断面の核スピンがπ/2の位相差をもって励起されるようなパルス幅、帯域及び位相が制御された複合パルスを利用する。図3(a)に示すように、スライス勾配磁場を被検体に印加したときにはスライス方向に沿って磁気共鳴周波数が僅かに異なる。ここで、本実施例で用いる高周波磁場パルスは、異なる2つの断面を同時に励起するために、中心周波数がf1で所定の帯域を持つ成分と中心周波数がf2で所定の帯域を持つ成分で構成される複合高周波磁場パルスである。このとき、前記f1とf2の位相差がπ/2となるようにする。スライス勾配磁場Gsが印加されている状態で、上述の複合高周波磁場パルスを印加すると、図3(a)に示す断面Aと断面Bの核スピンが同時に励起される。このとき、複合高周波磁場パルスの位相がf1とf2の周波数成分の位相がπ/2だけ異なっているために断面Aと断面Bの核スピンの励起される方向が回転座標上でπ/2だけずれる。例えば、参照周波数に対してf1の位相を0(H1x)とし、f2の位相をπ/2(H1y)とすると、断面Aの核スピンは回転座標系でy’方向に励起され、断面Bの核スピンは回転座標系でX’方向に励起される。
【0018】
このように励起した核スピンをスピンエコー法と同様に読み出し勾配磁場Gr、位相エンコード勾配磁場Ge、高周波磁場RFを図2に示すような所定の順序で印加してデータを収集する。このとき、図2に示したように、スピンエコー法で使用する180゜高周波磁場パルスも前述したような複合パルスを用いる。
【0019】
このようにして収集したデータを直交位相検波した後、複素フーリエ変換して画像を再構成する。このとき、複合高周波磁場パルスによって励起された2断面の画像が、図3(b)に示すように実数部及び虚数部に分離して同時に画像化される。画像再構成の際、プローブ9、送信部10、受信部11等において高周波磁場や信号に位相誤差を生じる場合には、画像再構成の際に補正処理をすることもできる。
【0020】
図4は、本発明の第2の実施例におけるパルスシーケンスを示す図である。これは、本発明をグラジェントエコー法のパルスシーケンスに適用した例で、励起パルスにフリップ角α°の複合高周波磁場パルスを使用する。
【0021】
さらに、マルチスライスのパルスシーケンスに適用することにより、従来と同一時間で2倍の断面を撮像することができ、あるいは同じ断面数であれば半分の撮像時間で多断面の画像を得ることができる。
【0022】
次に、本発明の第3の実施例について図5乃至図8に従って説明する。
図5は、本発明の第3の実施例におけるパルスシーケンスを示す図である。
本実施例においては、まず、図5に示すように、所望の領域を選択的に励起する90°選択励起パルス及びスライス勾配磁場を印加した後、被検体内の2種類の化学シフト核種のスピンを同時に、かつ、同位相で回転するようにパルス幅及び帯域が制御された180°高周波磁場パルスを順次印加するとともに、読みだし勾配磁場Gr、位相エンコード勾配磁場Geを所定の順序で印加してデータを収集する。この時収集される信号は、図6に示すように、異なる2つの化学シフト核種のスピンM1,M2(例えば、プロトンにおける水と脂肪)が同位相となり、この信号から再構成される第1の画像は、前記2つの化学シフト核種の画像が同符号で重なり合ったものとなる。次に、図7に示すように、所望の領域を選択的に励起する90°選択励起パルスと、被検体内の2種類の化学シフト核種のスピンを帯域的に区別し、かつ、πの位相差をもって同時に回転するようにパルス幅、帯域及び位相が制御された180°高周波磁場パルスを順次印加するとともに、読み出し勾配磁場Gr、位相エンコード勾配磁場Geを所定の順序で印加してデータを収集する。このとき収集される信号は、図8に示すように、異なる2つの化学シフト核種のスピンM1,M2の位相は逆位相となり、この信号から再構成される第2の画像は、前記2つの化学シフト核種の画像が互いに異なる符号で重なり合ったものとなる。これらの第1と第2の画像の加算画像及び減算画像から前記異なる2つの化学シフト核種の画像を分離して得ることができる。
【0023】
次に、第4の実施例について説明する。
第4の実施例においては、まず、図9に示すように所望の領域を選択的に励起する90°選択励起パルス及びスライス勾配磁場を印加した後、被検体内の2種類の化学シフト核種のスピンM1,M2(例えば、プロトンにおける水と脂肪)を帯域的に区別し、かつ、π/2の位相差をもって同時に回転するようにパルス幅、帯域及び位相が制御された180°高周波磁場パルスを順次印加するとともに、読み出し勾配磁場Gr、位相エンコード勾配磁場Geを所定の順序で印加してデータを収集する。このとき収集される信号は、図10に示すように、異なる2つの化学シフト核種のスピンM1,M2の位相がπ/2異なり、この信号から再構成される画像は、前記2つの化学シフト核種をそれぞれ実数部と虚数部に分離して得ることができる。
【0024】
従って、本発明によれば、スピンエコー法と同様に静磁場の不均一性による位相分散の影響がない状態で信号の収集が可能であり、化学シフト核種の分離精度の高い画像を得ることができる。
【0025】
本発明は上記以外にも主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。例えば、本発明はエコープラナー法等種々の映像化法に適用することが可能であり、高速の多断面映像化や高速の水脂肪分離映像化等を行うことができる。
[第2発明]
第2発明に係る磁気共鳴診断装置の構成は、第1発明の図1で示したものと同じである。
【0026】
11は、本発明に係る第1の実施例のパルスシーケンスを示す図である。図11(a)は、典型的なエコープラナー法のパルスシーケンスである。SIGNALはその際に観測されるエコー信号を示す。同図において、第1発明と同じものには、同じ符号又は略号を用いた。
【0027】
本実施例においては、このシーケンス(スキャン)を実行(STEP6)して画像を得る場合に、このシーケンス以外に、図11(b)に示す位相エンコ−ド勾配磁場の印加しないパルスシーケンス(プリスキャン)を実行してデータを収集する(STEP1)。このプリスキャンデータの収集には、予め定められたファントム又は被検体自体を利用する。
【0028】
このプリスキャンデータ及びスキャンデータの処理の手順を図12及び図13に示す。以下、図12及び図13に従って説明する。
まずはじめに、プリスキャンデータの各エコー信号毎にピーク位置とそのピーク位置での位相値を算出する(STEP2)。このピーク位置データからエコー信号の中心に信号のピーク位置がくるように各エコー信号のデータの再配列及び補間処理を行う。更にその位相値を用いてエコー信号のピーク位置で位相がゼロになるように、エコー信号の各データに対して位相補正処理を行う(STEP3)。次に、上記プリスキャン補正データを各エコー信号毎に読み出し勾配磁場方向に1次元フーリエ変換する(STEP4)。このプリスキャンフーリエデータから各データ点毎に位相値を算出し、位相補正マップを算出する(STEP5)。
【0029】
次に、STEP6の図11(a)の所定の映像化パルスシーケンスで得られたデータを、STEP2で算出したプリスキャンデータの各エコー信号毎にピーク位置とそのピーク位置での位相値を用いて、各エコー信号のデータの再配列及び補間処理と位相補正処理を行う(STEP7)。次に、上記スキャン補正データを各エコー信号毎に読み出し勾配磁場方向に1次元フーリエ変換する(STEP8)。さらに、このスキャンフーリエデータを、各データ点毎にSTEP5で算出した位相補正マップを用いて位相補正する(STEP9)。
【0030】
次に、前記位相補正したスキャンフーリエデータの位相エンコード勾配磁場方向に関して、読み出し周波数のゼロ成分ラインの信号のピーク位置とそのピーク位置での位相値を算出する(STEP10)。そして、その算出したピーク位置と位相値から各読み出し周波数ライン毎にデータの再配列及び補間処理と位相補正処理を行う(STEP11)。最後に、上記スキャン補正データを各読み出し周波数ライン毎に位相エンコード勾配磁場方向に1次元フーリエ変換して(STEP12)、画像を再構成する。
【0031】
本発明は上記以外にも主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。例えば、本発明は図14(a)に示す高速スピンエコー法、同図(b)及び(c)に示す分割スキャン法をはじめ、これらの撮像法を応用した3次元映像化法等、一回の核スピンの励起中に複数のエコー信号を収集する撮影法に種々適用可能である。このとき、プリスキャンデータは、所定の画像を得るためのスキャンと同じデータ量でも良いし、それより少ないデータでも適時補間等の処理と組み合わせて適用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、一回の核スピンの励起中に複数のエコー信号を収集する高速撮影法において各エコー信号内での位相誤差や各エコー信号間での位相変動に起因する画質劣化を抑制し高速に高画質の映像を得ることができるため、疾病の診断に有用な画像情報を迅速かつ正確に得ることが可能な磁気共鳴映像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気共鳴診断装置の構成を示す図。
【図2】第1発明の第1の実施例における2断面同時画像化のパルスシーケンスを示す図。
【図3】2断面同時映像化の原理を示す図。
【図4】第1発明の第2の実施例における2断面同時映像化のパルスシーケンスを示す図。
【図5】第1発明の第3の実施例における化学シフト核種分離画像化の第1のパルスシーケンスを示す図。
【図6】図5における化学シフト核種のスピンの位相変化を示す図。
【図7】第1発明の第3の実施例における化学シフト核種分離画像化の第2のパルスシーケンスを示す図。
【図8】図7における化学シフト核種のスピンの位相変化を示す図。
【図9】第1発明の第4の実施例に係る化学シフト核種分離画像化のパルスシーケンスを示す図。
【図10】図9における化学シフト核種のスピンの位相変化を示す図。
【図11】第2発明に係る一実施例におけるパルスシーケンスを示す図。
【図12】エコープラナー法におけるパルスシーケンス及びプリスキャンパルスシーケンスを示す図。
【図13】第2発明の一実施例に係る補正処理の手順を示す図。
【図14】他の実施例を説明するためのパルスシーケンスを示す図。
【符号の説明】
1…静磁場磁石
2…励磁用電源
3…磁場均一性調整コイル
4…磁場均一性調整コイル用電源
5…勾配磁場生成コイル
6…勾配磁場生成コイル用電源
7…被検体
8…寝台
9…プロ−ブ
10…送信部
11…受信部
12…システムコントロ−ラ
13…デ−タ収集部
14…電子計算機
15…コンソ−ル
16…映像ディスプレイ

Claims (3)

  1. 一様な静磁場中におかれた被検体に高周波磁場及び所定の勾配磁場を所定のパルスシ−ケンスに従って繰り返し印加し、1回の核スピン励起中に複数の磁気共鳴信号を収集して、画像を再構成する磁気共鳴映像装置において、
    前記所定の勾配磁場のうち、スライス勾配磁場と読み出し勾配磁場とを選択して印加する第1の勾配磁場印加手段と、
    この手段により得られる複数の磁気共鳴信号毎に当該信号のピーク位置がエコー信号の中心となるようにした後に、ピーク位置での位相がゼロとなるように位相補正し、補正された前記複数の磁気共鳴信号毎に前記読み出し勾配磁場方向に一次元フーリエ変換することにより位相補正マップを算出する手段と、
    前記所定の勾配磁場のうち、スライス勾配磁場、読み出し勾配磁場及び位相エンコード磁場とを選択して印加する第2の勾配磁場印加手段と、
    前記算出する手段により得られた前記位相補正マップに基づいて前記第2の勾配磁場印加手段により得られた磁気共鳴信号を位相補正する補正手段とからなることを特徴とする磁気共鳴映像装置。
  2. 前記位相補正マップに基づいて補正された磁気共鳴信号に対し、前記位相エンコード勾配磁場方向に関して、読み出し周波数のゼロ成分ラインの信号のピーク位置とそのピーク位置での位相値を算出し、当該位相値により前記位相補正マップに基づいて補正された磁気共鳴信号に補正を行う手段をさらに備えることを特徴とする請求項1の磁気共鳴映像装置。
  3. 前記補正値の算出は、所定のファントム又は被検体からの磁気共鳴信号に基づくことを特徴とする請求項1又は請求項2の磁気共鳴映像装置。
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