JP3584014B2 - 自動車用子供収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用子供収納装置に関するものであり、更に詳しくは、乳児等の子供を自動車に乗せる際に該子供を安全に収納するようにした自動車用子供収納装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、特許第2952774号において、自動車用乳児収納装置(以下「従来の自動車用乳児収納装置」という。)を提供している。従来の自動車用乳児収納装置においては、図29、図30に示すように、自動車の運転者がルームミラーを介して視認し得る車内上部の位置に乳児収納籠101を取付板103を介して取り付け、該乳児収納籠101の前後両面105、105は運転者が透視可能な材料により形成している。
【0003】
従来の自動車用乳児収納装置における乳児収納籠101は、上部107を車内上部に固定すると共に底部109を該上部107に対し揺動自在に吊り下げ、該乳児収納籠101における底部109には乳児111を左右方向に寝かせた状態で挟持する乳児挟持手段113を上方に向けて突設し、該底部109は乳児111の体重により乳児111の下面を折り曲げ部115として前後方向にのみ常時若干折れ曲るようにすることにより、該乳児挟持手段113は乳児111の方向に傾斜した状態となり、乳児111は前後方向に折れ曲がった乳児収納籠101の底部109と乳児111の方向に傾斜した前後の乳児挟持手段113とにより包みこまれたような状態となり、更に、自動車の急停車時、急発進時又は衝突時には乳児111を乗せた乳児収納籠101の底部109が上部107に対し揺動し乳児111はその背中で衝撃を受け止めることになるようにしたものである。なお、符号117に示すものは乳児収納籠101の底部109に設けられた芯材、符号119に示すものは安全ベルトである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに従来の自動車用乳児収納装置においては、次のような問題があることが判明した。
【0005】
(イ)従来の自動車用乳児収納装置においては、自動車の急停車時、急発進時又は衝突時には乳児111を乗せた乳児収納籠101の底部109が上部107に対し揺動し乳児111がその背中で衝撃を受け止めるようにしたものであるが、自動車の急停車、急発進又は衝突が生じた後、乳児収納籠101の底部109が上部107に対し揺動し続ける時間が長いという問題がある。
【0006】
(ロ)自動車用乳児収納装置を自動車内に取り付けるための手段に十分な考慮が払われていない。
【0007】
本発明は従来の自動車用乳児収納装置における上述の問題を解決しようとしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は下記の自動車用子供収納装置を提供するものである。
【0009】
(1)子供を収納する子供収納籠には剛体の支持枠を備えさせ、自動車には子供収納籠を支持するための剛体の支持部を備えさせ、子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設した振動減衰手段を介して子供収納籠の支持枠を自動車の支持部に吊着した自動車用子供収納装置において、
前記振動減衰手段は、略四角筒状の外殻の内側には略四角筒状の内殻を45度変位させた状態で配設し、該外殻と内殻との間の四つの空間部にそれぞれ略円柱状のゴム部材を圧入してなり、
前記外殻を自動車の前記支持部に固定し、子供収納籠の前記支持枠を内殻に固定したことを特徴とする自動車用子供収納装置(請求項1)。
【0010】
(2)子供を収納する子供収納籠には剛体の支持枠を備えさせ、自動車には子供収納籠を支持するための剛体の支持部を備えさせ、子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設した振動減衰手段を介して子供収納籠の支持枠を自動車の支持部に吊着した自動車用子供収納装置において、
前記振動減衰手段は、略四角筒状の外殻を二個連結し、各外殻内に略四角筒状の内殻を45度変位させた状態で配設し、各外殻と内殻との間の四つの空間部にそれぞれ略円柱状のゴム部材を圧入してなり、
一方の内殻を自動車の前記支持部に固定し、子供収納籠の前記支持枠を他方の内殻に固定したことを特徴とする自動車用子供収納装置(請求項2)。
【0011】
(3)自動車の前記支持部は、自動車内に取り付けられている左右一対の持ち手を補強すると共に該持ち手に折曲可能な取付部材を介して子供収納籠取付板を固定してなり、
該取付部材は、多数の短冊状体を円柱体を介して連結すると共にコードを該取付部材の長さ方向に貫通させてなるものとする(請求項3)。
【0012】
【作用】
[請求項1の自動車用子供収納装置]
子供収納籠の剛体の支持枠は振動減衰手段を介して自動車の剛体の支持部に吊着されているため、自動車の急停車、急発進又は衝突が生じたときに自動車が受ける衝撃は著しく緩和された状態で子供収納籠に伝えられる。即ち、振動減衰手段は衝撃に伴う振動を減衰させる減衰力を備えており、ダンパー機能を有する。従って、自動車が受けた衝撃に伴う振動は振動減衰手段により減衰され、子供収納籠に対する衝撃は著しく緩和される。子供収納籠の振動は振動減衰手段により短時間で停止する。即ち、子供収納籠が長時間揺動し続けることはない。
【0013】
例えば自動車が急停止したときには、振動減衰手段における外殻と内殻との間の各空間部に圧入された各ゴム部材が圧縮されることにより衝撃が吸収された状態で子供収納籠が前方に回動するが、子供収納籠は短時間で振動を停止する。
【0014】
また、振動減衰手段により、自動車の衝撃と子供収納籠の動きとの間にタイムラグが生ずる。
【0015】
振動減衰手段は子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設されている。自動車が急停止したときには、子供収納籠内の子供は慣性と自己の体重とにより前方斜め下方向(図17の矢印a参照)に動こうとするのであるが、自動車の支持部に吊着された子供収納籠は該支持部を回動中心として前方上方向(図17の矢印b参照)に回動する。従って、子供収納籠内の子供は子供収納籠内の底部に押圧されることになる。即ち、子供収納籠内に仰向けになっている子供は背部が子供収納籠内の底部に押圧され、背部で衝撃を受けることになる。このことにより、子供の安全が確保される。特に、首のすわっていない乳児の場合には、このように背部で衝撃を受けることにより、「むち打ち症」が防止される。
【0016】
因みに、振動減衰手段が子供収納籠内に収納された子供の重心よりも下方に配設されている場合には、自動車が急停止したときには、子供収納籠内の子供は慣性と自己の体重とにより前方斜め下方向(図18の矢印c参照)に動こうとするのであるが、自動車の支持部に振動減衰手段を介して取り付けられた子供収納籠は該支持部を回動中心として前方下方向(図18の矢印b参照)に回動する。即ち、子供が動こうとする方向と子供収納籠が回動する方向とはぼぼ一致する。従って、子供が子供収納籠の底部に押圧される力は小さくなり、子供は安全ベルトにより子供収納籠内に強力に保持されなければならない。換言すれば、安全ベルトは子供の体に食い込むおそれがあり、更には子供が「むち打ち症」になるおそれもある。
【0017】
以上により、子供収納籠内に収納された子供は、自動車の急停車、急発進又は衝突が生じたときでも、確実に保護される。
【0018】
[請求項2の自動車用子供収納装置]
例えば自動車が急停止したときには、子供収納籠はより大きく回動するが、子供収納籠が受ける衝撃はより緩和される。
【0019】
[請求項3の自動車用子供収納装置]
自動車内に取り付けられている左右一対の持ち手に取付部材と子供収納籠取付板とを介して子供収納籠を取り付けるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。符号1に示すものは子供3を収納する子供収納籠である。子供収納籠1には剛体の支持枠5を備えさせる。自動車7には子供収納籠1を支持するための剛体の支持部9を備えさせる。子供収納籠1の支持枠5を振動減衰手段11を介して自動車7の支持部9に吊着する。
【0021】
前記振動減衰手段11は一例としてゴム体11Aとする。
【0022】
前記振動減衰手段11としてのゴム体11Aは、子供収納籠1内に収納される子供3の体重に応じて、該ゴム体11Aの形状又は使用数を変更し得るようになす。
【0023】
図8に示す事例においては、布、コード等の補強手段13を内設した1本の太いゴム体11A−aの上端をボルト等の固着具15により自動車7の支持部9に固定し、該ゴム体11A−aの下端をボルト等の固着具17により子供収納籠1の支持枠5に固定している。
【0024】
図9に示す事例においては、1本の細いゴム体11A−bの上端を2個のスペーサ19、19を介してボルト等の固着具15により自動車7の支持部9に固定し、該ゴム体11A−bの下端をボルト等の固着具21により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5をボルト等の固着具25により固定している。
【0025】
図10に示す事例においては、2本の細いゴム体11A−bの上端を1個のスペーサ19を介してボルト等の固着具15により自動車7の支持部9に固定し、該ゴム体11A−bの下端をボルト等の固着具27により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5をボルト等の固着具25により固定している。
【0026】
図11に示す事例においては、3本の細いゴム体11A−bの上端をボルト等の固着具15により自動車7の支持部9に固定し、該ゴム体11A−bの下端をボルト等の固着具27により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5をボルト等の固着具25により固定している。
【0027】
図12に示す事例においては、上端を自動車7の支持部9に固定した2本の更に細いゴム体11A−cの下端をボルト等の固着具27により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5をボルト等の固着具25により固定している。
【0028】
図13に示す事例においては、それぞれ上端を自動車7の支持部9に固定した1本の細いゴム体11A−cと更に細い3本のゴム体11A−dの下端をボルト等の固着具27により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5をボルト等の固着具25により固定している。符号31に示すものは座金、符号33はナットである。
【0029】
図13に示す事例においては、子供収納籠1の支持枠5と固定枠23の寸法を変更することなくゴム体11A−c、11A−dの任意の組み合わせを可能ならしめるために、ゴム体11A−dに固定枠23に対応するスリット35、37を形成している。なお、符号39に示すものはボルト挿通孔である。
【0030】
図14〜図16は別の振動減衰手段11Bを示す。この振動減衰手段11Bは、略四角筒状の外殻41の内側には略四角筒状の内殻43を45度変位させた状態で配設し、該外殻41と内殻43との間の四つの空間部45、45、45、45にそれぞれ略円柱状のゴム部材47、47、47、47を圧入してなるものである。
【0031】
上記振動減衰手段11Bにおいては、一例として図15に示すように、外殻41を自動車7の支持部9に固定し、子供収納籠1の支持枠5を内殻43に固定する。
【0032】
図15に示すように、例えば自動車7が急停止したときには、振動減衰手段11Bにおける外殻41と内殻43との間の各空間部45に圧入された各ゴム部材47が圧縮されることにより衝撃が吸収された状態で子供収納籠1が前方に回動するが、子供収納籠1は短時間で振動を停止する。
【0033】
図16に示す振動減衰手段11Bは、略四角筒状の外殻41を二個連結し、各外殻41内に略四角筒状の内殻43を45度変位させた状態で配設し、各外殻41と内殻43との間の四つの空間部45、45、45、45にそれぞれ略円柱状のゴム部材47、47、47、47を圧入してなるものである。
【0034】
図16に示す振動減衰手段11Bにおいては、一方の内殻43を自動車7の支持部9に固定し、子供収納籠1の支持枠5を他方の内殻43に固定する。
【0035】
図16に示す振動減衰手段11Bにおいては、例えば自動車7が急停止したときには、子供収納籠1はより大きく回動するが、子供収納籠1が受ける衝撃はより緩和される。
【0036】
振動減衰手段11は、図17に示すように、子供収納籠1内に収納された子供3の重心よりも上方に配設する。図18は振動減衰手段11が子供収納籠1内に収納された子供3の重心よりも下方に配設された事例を示す。
【0037】
子供収納籠1は自動車7に対し着脱自在である。
【0038】
振動減衰手段11としてのゴム体11Aは、例えば図5に示すように、子供収納籠1の持ち手として該子供収納籠1に取り付けられている。
【0039】
子供収納籠1は、例えば図5、図19に示すように、該子供収納籠1内の子供3を固定するための安全ベルト51を備えている。また、子供収納籠1には、図5、図15、図19、図27、図28に示すように、子供3が手足を動かして自動車7の内部や搭乗者と接触することを避け又は子供3が子供収納籠1から落下することを防止するためのネット53を備えさせることが望ましい。なお、図5における符号54に示すものは該ネット53を開閉するためのファスナーである。
【0040】
自動車7における前記支持部9には子供収納籠1を取り付けるための雌ねじ55を新車時に予め備えさせることが望ましい。この場合の支持部9には自動車7の天井板ないし側面板が含まれる。図26参照。子供収納籠1を取り付けるための雌ねじ55を自動車に備えさせる際には、図24、図25に示すように、一例として雌ねじ(ナット)55を波板56に固着し、該波板56を自動車7の天井板61下面に固定する。
【0041】
前記雌ねじ55に支持杆57を螺嵌し、該支持杆57に子供収納籠取付板59を備えさせる。
【0042】
自動車7の前記支持部9を自動車7内の天井板61に設け、該天井板61と自動車7内の床63との間に突っ張り棒65を配設する。図26参照。符号67に示すものは突っ張り棒65の長さ調節手段である。
【0043】
図4〜図7における自動車7の前記支持部9は、自動車7の天井板61にボルト挿通孔69を形成し、該天井板61の外側面にゴム板71を介して補強板73を配設すると共に該天井板61の内側面にゴム板75を介して子供収納籠取付板59を配設し、該補強板73と子供収納籠取付板59とを該ボルト挿通孔69を挿通させたボルト77により該天井板61に固定してなるものである。符号79に示すものはボルト77に螺合されるナットである。
【0044】
図4〜図7に示す事例においては、子供収納籠1の持ち手として該子供収納籠1に取り付けられているゴム体11Aは二つの突出部81a、81bを備えており、一方の突出部81aはボルト83により子供収納籠取付板59に取り付けられている。他方の突出部81bは水平方向のピン85を備えており、子供収納籠取付板59には該ピン85に対応する支持孔87が形成され、該ピン85を支持孔87に挿嵌することにより当該他方の突出部81bが子供収納籠取付板59に取り付けられている。ゴム体11Aはこのように突出部81a、81bにより子供収納籠取付板59に着脱自在に取り付けられている。図7における一方の突出部81aは3本のゴム体79aよりなる。
【0045】
図19に示す事例においては、自動車7の支持部9は、天井板61の下面に子供収納籠取付板59を固定し、該子供収納籠取付板59に支持手段59aを備えさせてなるものである。ゴム体11Aの上端をボルト等の固着具15により子供収納籠取付板59の支持手段59aに固定し、該ゴム体11Aの下端をボルト等の固着具21により固定枠23に固定すると共に該固定枠23に子供収納籠1の支持枠5を固定している。
【0046】
図20に示す事例においては、自動車7の前記支持部9は、自動車7の天井板61の外側面に補強板73を配設すると共に該天井板61の内側面に子供収納籠取付板59を配設し、該補強板73と子供収納籠取付板59とをボルト77により該天井板61に固定してなるものである。
【0047】
図21〜図23は子供収納籠1を自動車7内に取り付けられている左右一対の持ち手70、70に支持させるようにした事例を示すものである。
【0048】
図21は各持ち手70を補強するための手段の一例を示す。即ち、自動車7のボディ72の内外面に補強板74、74を配設し、持ち手70と補強板74、74とをボディ72を貫通するボルト68によりボディ72に固定するのである。
【0049】
図22は左右一対の持ち手70、70に子供収納籠取付板59を取り付けた状態を示すものである。図22に示す事例においては、各持ち手70に折曲可能な背骨状の取付部材76の一端を固定し、該取付部材76の他端に支持杆78を固定し、該支持杆78に子供収納籠取付板59を固定している。支持杆78は長さ調節手段80を備えている。符号89に示すものは折曲可能な背骨状の取付部材76を長さ方向に貫通するコードである。
【0050】
図23は折曲可能な背骨状の取付部材76を示す断面図である。取付部材76は多数の短冊状体82を円柱体84を介して連結してなるものである。
【0051】
自動車7の前記支持部9は自動車7の座席91に備えさせてもよい。
【0052】
図2に示す事例においては、支持部9は無蓋自動車における座席91に設けられている。
【0053】
図27に示す事例においては、座席91の座部93を略中央部にて右側部93aと左側部93bとに二分割し、右側部93aと左側部93bとを上下方向に回動自在となし、右側部93aと左側部93bとを上方に回動させ起立させた状態で右側部93aと左側部93bとの間に支持杆57を取り付け、該支持杆57に子供収納籠取付板59を備えさせ、該子供収納籠取付板59に子供収納籠1を取り付けている。
【0054】
図28に示す事例においては、座席91の背部86を該背部86の上縁を回動中心として上下方向に回動自在となし、該背部86の後面86aに子供収納籠取付板59を固定し、該子供収納籠取付板59にゴム体11Aを介して子供収納籠1を吊着している。この事例においては、背部86を上方に回動させたときに該背部86の他縁(回動後の前縁、回動前の下縁)と自動車の床63との間に突っ張り棒88を取り付け、該背部86が子供収納籠1を支持した状態に保持されるようになす。
【0055】
図3に示す事例においては、自動車7は自動二輪車であり、前記支持部9は該自動二輪車の後部座席95に備えさせている。
【0056】
【発明の効果】
[請求項1の発明]
子供収納籠の剛体の支持枠は振動減衰手段を介して自動車の剛体の支持部に吊着されているため、自動車の急停車、急発進又は衝突が生じたときに自動車が受ける衝撃は著しく緩和された状態で子供収納籠に伝えられる。即ち、振動減衰手段は衝撃に伴う振動を減衰させる減衰力を備えており、ダンパー機能を有する。従って、自動車が受けた衝撃に伴う振動は振動減衰手段により減衰され、子供収納籠に対する衝撃は著しく緩和される。子供収納籠の振動は振動減衰手段により短時間で停止する。即ち、子供収納籠が長時間揺動し続けることはない。
【0057】
例えば自動車が急停止したときには、振動減衰手段における外殻と内殻との間の各空間部に圧入された各ゴム部材が圧縮されることにより衝撃が吸収された状態で子供収納籠が前方に回動するが、子供収納籠は短時間で振動を停止する。
【0058】
また、振動減衰手段により、自動車の衝撃と子供収納籠の動きとの間にタイムラグが生ずる。
【0059】
振動減衰手段は子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設されているため、例えば自動車が急停止したときには、上述の如く子供収納籠内の子供は子供収納籠内の底部に押圧されることになる。即ち、子供収納籠内に仰向けになっている子供は背部が子供収納籠内の低部に押圧され、背部で衝撃を受けることになる。このことにより、子供の安全が確保される。特に、首のすわっていない乳児の場合には、このように背部で衝撃を受けることにより、「むち打ち症」が防止される。
【0060】
以上により、子供収納籠内に収納された子供は、自動車の急停車、急発進又は衝突が生じたときでも、確実に保護される。
【0061】
[請求項2の発明]
例えば自動車が急停止したときには、子供収納籠はより大きく回動するが、子供収納籠が受ける衝撃はより緩和される。
【0062】
[請求項3の発明]
自動車内に取り付けられている左右一対の持ち手に取付部材と子供収納籠取付板とを介して子供収納籠を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用子供収納装置を自動車に取り付けた状態を概略的に示す側面図である。
【図2】別の自動車用子供収納装置を自動車に取り付けた状態を概略的に示す側面図である。
【図3】更に別の自動車用子供収納装置を自動車に取り付けた状態を概略的に示す側面図である。
【図4】支持部の底面図である。
【図5】同上支持部と子供収納籠とを示す正面図である。
【図6】振動減衰手段としてのゴム体を示す側面図である。
【図7】支持部の一部を示す底面図である。
【図8】ゴム体の使用状態の一例を示す断面図である。
【図9】ゴム体の使用状態の別の一例を示す断面図である。
【図10】ゴム体の使用状態の更に別の一例を示す断面図である。
【図11】ゴム体の使用状態の更に別の一例を示す断面図である。
【図12】ゴム体の使用状態の更に別の一例を示す断面図である。
【図13】ゴム体の使用状態の更に別の一例を示す断面図である。
【図14】振動減衰手段の別の一例を示す斜視図である。
【図15】同上振動減衰手段の使用状態を示す側面図である。
【図16】振動減衰手段の更に別の一例を示す側面図である。
【図17】振動減衰手段を子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設した状態を示す側面図である。
【図18】振動減衰手段を子供収納籠内に収納された子供の重心よりも下方に配設した状態を示す側面図である。
【図19】自動車用子供収納装置の取付状態の別の一例を示す側面図である。
【図20】自動車用子供収納装置の取付状態の更に別の一例を示す正面図である。
【図21】自動車内の持ち手を補強するための手段の一例を示す断面図である。
【図22】左右一対の持ち手に子供収納籠取付板を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図23】折曲可能な背骨状の取付部材を示す断面図である。
【図24】子供収納籠を取り付けるための雌ねじを自動車に備えさせた状態を示す側面図である。
【図25】雌ねじを備えた波板を示す底面図である。
【図26】自動車の天井板と自動車内の床との間に配設した突っ張り棒等を示す正面図である。
【図27】自動車の支持部を自動車の座席に備えさせた事例を示す正面図である。
【図28】自動車の支持部を自動車の座席に備えさせた別の事例を示す側面図である。
【図29】従来の自動車用乳児収納装置を示す側面図である。
【図30】自動車が急停車したときの従来の自動車用乳児収納装置の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 子供収納籠
3 子供
5 支持枠
7 自動車
9 支持部
11 振動減衰手段
11A ゴム体
11B 別の振動減衰手段
13 補強手段
15 固着具
17 固着具
19 スペーサ
21 固着具
23 固定枠
25 固着具
27 固着具
31 座金
33 ナット
35 スリット
37 スリット
39 ボルト挿通孔
41 外殻
43 内殻
45 空間部
47 ゴム部材
51 安全ベルト
53 ネット
54 ファスナー
55 雌ねじ
56 波板
57 支持杆
59 子供収納籠取付板
59a 支持手段
61 天井板
63 床
65 突っ張り棒
67 長さ調節手段
68 ボルト
69 ボルト挿通孔
70 持ち手
71 ゴム板
72 ボディ
73 補強板
74 補強板
75 ゴム板
76 取付部材
77 ボルト
78 支持杆
79 ナット
80 長さ調節手段
81a 突出部
81b 突出部
82 短冊状体
83 ボルト
84 円柱体
85 ピン
86 背部
86a 後面
87 支持孔
88 突っ張り棒
89 コード
91 座席
93 座部
93a 右側部
93b 左側部
95 後部座席
101 乳児収納籠
103 取付板
105 面
107 上部
109 底部
111 乳児
113 乳児挟持手段
115 折り曲げ部
117 芯材
119 安全ベルト

Claims (3)

  1. 子供を収納する子供収納籠には剛体の支持枠を備えさせ、自動車には子供収納籠を支持するための剛体の支持部を備えさせ、子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設した振動減衰手段を介して子供収納籠の支持枠を自動車の支持部に吊着した自動車用子供収納装置において、
    前記振動減衰手段は、略四角筒状の外殻の内側には略四角筒状の内殻を45度変位させた状態で配設し、該外殻と内殻との間の四つの空間部にそれぞれ略円柱状のゴム部材を圧入してなり、
    前記外殻を自動車の前記支持部に固定し、子供収納籠の前記支持枠を内殻に固定したことを特徴とする自動車用子供収納装置。
  2. 子供を収納する子供収納籠には剛体の支持枠を備えさせ、自動車には子供収納籠を支持するための剛体の支持部を備えさせ、子供収納籠内に収納された子供の重心よりも上方に配設した振動減衰手段を介して子供収納籠の支持枠を自動車の支持部に吊着した自動車用子供収納装置において、
    前記振動減衰手段は、略四角筒状の外殻を二個連結し、各外殻内に略四角筒状の内殻を45度変位させた状態で配設し、各外殻と内殻との間の四つの空間部にそれぞれ略円柱状のゴム部材を圧入してなり、
    一方の内殻を自動車の前記支持部に固定し、子供収納籠の前記支持枠を他方の内殻に固定したことを特徴とする自動車用子供収納装置。
  3. 自動車の前記支持部は、自動車内に取り付けられている左右一対の持ち手を補強すると共に該持ち手に折曲可能な取付部材を介して子供収納籠取付板を固定してなり、
    該取付部材は、多数の短冊状体を円柱体を介して連結すると共にコードを該取付部材の長さ方向に貫通させてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用子供収納装置。
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