JP3582779B2 - 変速機シフト操作装置用制御装置 - Google Patents

変速機シフト操作装置用制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の変速機シフト操作に適した変速機シフト操作装置を制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の変速機シフト操作装置としては、車両、特に大型変速機を有するバスやトラックでは、該装置に流体圧シリンダ、特に空気圧シリンダを使用したアクチュエータが組み込まれ、チェンジレバーの軽い操作力で円滑な変速操作をすることができるようになっている。
【0003】
また、その他の従来の変速機シフト操作装置としては、例えば、チェンジレバーからのシフト操作を、シフトケーブルを介してパワーシフタ内のコントロールバーに伝達し、このコントロールバーの変位を検出した後、制御装置からの出力電流によって、該パワーシフタのモータを駆動し、該モータにより、パワーロッドを介して、変速機操作用シフト軸を操作するものがある。
そして、該制御装置は、変位センサから検出された前記コントロールバーの変位信号に基づいて、シフト速度を算出するとともに、該シフト速度に対応して、該モータの駆動力の変化速度を変えて、シフト操作力を一定にするように、前記モータを制御するものである。(特開平10ー299892号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の変速機シフト操作装置であっては、該装置内に流体圧シリンダ、例えば空気圧シリンダを使用したアクチュエータが組み込まれるものは、車両に、流体圧源、例えば空気圧源(圧縮空気源)を搭載しなければならず、高価になるという問題点があった。
【0005】
また、前記その他の従来の変速機シフト操作装置であっては、変速機のシフト操作の場合、シフト操作開始から終了まで、前記のような電動モータを駆動させ、シフト操作中いつでもアシスト作動を行っているが、該モータへの供給電流について下記のような問題点があった。
【0006】
1)供給電流を大きくすると、作動速度が速くなりすぎ、チェンジレバーが吸込まれる感じがして、操作フィーリングがよくない。
2)供給電流を小さくすると、作動速度が遅くなりすぎ、操作時間がかかりすぎてよくない。
3)また、前記モータに過電流が流れると、該モータを損傷させるので、供給電流に上限を定める必要がある。
4)そこで、最大電流を固定にすると、通常操作では良いが、操作を速くすると該モータの作動がそれに追従できない場合がある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、変速機シフト操作装置全体が小型、かつ安価で、チェンジレバーによるシフト操作に際し、その操作速度または操作荷重に応じて、最適時間に追従させるとともに、操作フィーリングがよい変速機シフト操作装置用制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の構成は、チェンジレバー(2)と、該チェンジレバー(2)に機械的に接続された変速機(3)のシフト軸(3a)を回動させる減速機付電動モータ(6)と、前記チェンジレバー(2)のシフト操作量を検出するシフト操作量検出手段と、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置を検出する作動位置検出手段と、少なくとも前記シフト操作量検出手段と作動位置検出手段よりの信号を基に前記減速機付電動モータ(6)を駆動制御する制御装置(10A)とを備える変速機シフト操作装置用制御装置であって、次のとおりである。
【0009】
前記制御装置(10A)は、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置が入力され、シフト軸(3a)の現在位置信号を出力するシフト位置演算回路(11)と、前記チェンジレバー(2)の操作位置が入力され、チェンジレバー(2)のシフト方向の操作位置信号を出力するシフト操作位置検出回路(15)と、該シフト操作位置検出回路(15)からの前記操作位置信号がそれぞれ入力され、前記チェンジレバー(2)のシフト操作方向信号を出力する操作方向演算回路(16)と、前記チェンジレバー(2)のシフト方向の操作速度信号を出力する操作速度演算回路(17)と、前記シフト位置演算回路(11)から前記現在位置信号と前記操作方向演算回路(16)からの前記シフト操作方向信号とが入力され、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の目標位置信号を出力する目標位置演算回路(12)と、該目標位置演算回路(12)からの前記目標位置信号と前記シフト位置演算回路(11)からの前記現在位置信号とがそれぞれ入力され、変速機(3)のシフト軸( 3a )のシフト方向信号を出力するシフト方向判別回路(13)と、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差信号を出力する位置差演算回路(14)と、前記減速機付モータ(6)を駆動制御するモータ駆動制御回路(20)と、そのモータ駆動制御回路(20)内に設けられ、前記シフト方向判別回路(13)からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路(14)の前記位置差信号と前記操作速度演算回路(17)からの操作速度信号が入力され、前記モータ(6)へ駆動電流を出力するモータ駆動電流制御回路(21)とから構成され、
前記制御装置(10A)は、前記シフト操作量検出手段よりの信号を基に、前記チェンジレバー(2)の操作速度を算出するとともに、シフト軸(3a)のシフト方向がギヤ抜き方向かギヤ投入方向かが判別され、かつ、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差が演算され、これら操作速度、シフト方向および位置差に応じて前記電動モータ(6)へ供給される駆動電流を制御するものである。
【0010】
前記シフト操作量検出手段は、チェンジレバーのシフト操作位置を検出するシフト操作位置センサを有し、前記制御装置は、該操作位置センサの出力信号を基に、チェンジレバーの操作速度を算出するものである。
【0011】
前記シフト操作量検出手段は、前記チェンジレバーのシフト操作方向を検出する操作方向検出スイッチと、該操作方向検出スイッチが動作する前記チェンジレバーの操作力よりも大きい操作力で操作されるときに動作する急操作検出スイッチとを有し、前記制御装置は、前記操作方向検出スイッチの動作から前記急操作検出スイッチの動作までの時間を算出し、該時間による操作速度を基に前記電動モータの駆動電流を制御するものである。
【0012】
チェンジレバー(2)と、該チェンジレバー(2)に機械的に接続された変速機(3)のシフト軸(3a)を回動させる減速機付電動モータ(6)と、前記チェンジレバー(2)のシフト操作量を検出するシフト操作量検出手段と、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置を検出する作動位置検出手段と、少なくとも前記シフト操作量検出手段と作動位置検出手段よりの信号を基に前記減速機付電動モータ(6)を駆動制御する制御装置(10D)とを備える変速機シフト操作装置用制御装置であって、前記シフト操作量検出手段は、前記チェンジレバー(2)のシフト操作方向を検出する操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)と、該操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)が動作する前記チェンジレバー(2)の操作力よりも大きい操作力で操作されるときに動作する急操作検出スイッチ(SW3,SW4)とを有し、
前記制御装置(10D)は、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置が入力され、シフト軸(3a)の現在位置信号を出力するシフト位置演算回路(11)と、前記シフト位置演算回路(11)から前記現在位置信号が入力され、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の目標位置信号を出力する目標位置演算回路(12)と、該目標位置演算回路(12)からの前記目標位置信号と前記シフト位置演算回路(11)からの前記現在位置信号とがそれぞれ入力され、変速機(3)のシフト軸( 3a )のシフト方向信号を出力するシフト方向判別回路(13)と、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差信号を出力する位置差演算回路(14)と、前記急操作検出スイッチ(SW 3 ,SW 4 )からの出力信号が入力される急操作検出回路(42)と、前記減速機付モータ(6)を駆動制御するモータ駆動制御回路(20)と、そのモータ駆動制御回路(20)内に設けられ、前記シフト方向判別回路(13)からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路(14)の前記位置差信号からの操作速度信号および急操作検出回路(42)からの出力信号が入力され、前記モータ(6)へ駆動電流を出力するモータ駆動電流制御回路(21)とから構成され、
前記制御装置(10D)は、シフト方向、位置差、急操作判定を基に前記減速機付電動モータ(6)の駆動電流を調整するとともに、シフト方向でのギヤ抜き方向時の駆動電流を、ギヤ投入方向時より小さくするとともに、前記位置差信号について、現位置が目標位置に近づくにつれて駆動電流を小さくし、かつ前記急操作検出スイッチ(SW3,SW4)が動作したときは、前記操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)のみが動作するときよりも前記電動モータ(6)の駆動電流を大きくするものである。
【0013】
前記制御装置は、シフト操作方向が、変速ギヤ抜け方向か変速ギヤ投入方向かを判別するシフト方向判別手段を有するとともに、該シフト方向判別手段からの信号を基に、前記シフト操作方向に応じて前記電動モータの駆動電流を変えるものである。
【0014】
前記作動位置検出手段は、前記シフト軸の作動位置を検出する作動位置センサを有し、前記シフト方向判別手段は、前記作動位置センサからの信号と、前記操作位置センサまたは前記操作方向検出スイッチからの信号を基に、シフト操作方向が変速ギヤ抜け方向か変速ギヤ投入方向かを判別するものである。
【0015】
また、前記制御装置は、シフト操作方向が変速ギヤ抜け方向のときの前記操作速度を演算するギヤ抜け方向操作速度演算手段を有し、その演算操作速度を基に、前記シフト軸が中立位置に到達したときの中立位置保持時間を制御するものである。
【0016】
本発明は以上のように構成されているので、前記制御装置は、下記のような特徴的動作を行う。
(1)チェンジレバーのシフト方向の操作速度、または操作入力、すなわち、緩操作、普通操作、急操作を検出して、それに応じて、前記電動モータの供給電流を制御する。
(2)チェンジレバーのシフト方向の操作速度検出構造は、次のとおりである。
a.チェシンレバーのシフト方向の操作回動位置(角度位置)を検出する位置センサ、例えば角度センサを設ける。
b.チェンジレバーのシフトノブに設けられる2個のシフト操作方向検出スイッチの外側に、さらに2個のスイッチを設ける。
すなわち、急操作のため、操作入力が大きくなると、前記シフト操作方向検出スイッチの外側のスイッチを動作させる。そして、前記シフト操作方向検出スイッチ動作の時点から、外側の前記スイッチ動作の時点までの時間を検出して、その時間から算出して、操作速度としてもよい。また、前記外側のスイッチが動作したときは、急操作と判断して前記電動モータの供給電流を制御してもよい。
c.最大供給電流を切換えるための手動切換えスイッチを設ける。
【0017】
(3)モータ供給電流を制御する方法は、次のとおりである。
a.チェシンレバーの前記操作速度に応じて、該モータへの供給電流を大きくする。例えば、前記モータを、定電流のPWM(Pulse Width Modulation パルス幅変調)制御による駆動電流で駆動させる場合(すなわち、パルス高さ一定でパルス幅を変えて該モータを制御、駆動させる場合)において、定電流値を前記操作速度に応じて変更する。
b.操作方向に応じて供給電流を変える。すなわち、変速ギヤ投入方向時よりも、ギヤ抜き方向時のモータへの供給電流を小さくする。
c.変速ギヤ抜き方向時の操作速度に応じて、中立位置での停止時間を変える。すなわち、操作速度が大きい程、停止時間を短くする。
d.操作入力に応じて供給電流を変える。すなわち、前記シフト操作方向検出スイッチの外側に設けられるスイッチの動作時の供給電流を大きくする。
e.外部に設けられる手動切換えスイッチにより、最大供給電流値を変える。
【0018】
このような変速機シフト操作装置用制御装置によれば、運転者のチェンジレバーによるシフト操作に際し、急操作時の操作速度、または操作荷重に応じて、最適時間に変速追従させるとともに、運転者にとって操作フィーリングを向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
【0020】
(第1実施例)
図1および図2は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第1実施例を示し、図1は、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図2は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【0021】
図1において、自動車の前記変速機シフト操作装置1Aは、チェンジレバー2と、該チェンジレバー2と変速機3のシフト軸3aとが機械的に連動するように接続されるシフトケーブル4と、リンク5aを介して前記変速機3のシフト軸3aを回動させるため、車体9に配設された減速機(6a)付電動モータ6と、リンク5bを介して該シフト軸3aの作動位置を検出するため、車体9に配設された作動位置センサ7と、前記チェンジレバー2に配設され、該チェンジレバー2の、セレクトまたはシフト操作のうちシフト操作方向で、同図に示す該チェンジレバー2の操作パターンの1,3,5速およびR,2,4速の操作方向の操作位置を検出する操作位置センサ8と、制御装置10Aとから構成される。SWcはクラッチスイッチであり、変速機3のクラッチが断のとき、ON信号を出力する。
【0022】
なお、前記シフトケーブル4は、前記変速機シフト操作装置1のフェールセーフ用のもので、該シフトケーブル4を介して、手動で前記変速機3のシフト操作ができるようになっている。
また、図示していないが、変速機3のセレクトレバーはセレクト用のワイヤケーブルでチェンジレバー2に連結されている
【0023】
前記制御装置10Aは、以下の説明のとおり、前記作動位置センサ7、前記操作位置センサ8および前記クラッチスイッチSWcからの出力信号により、前記減速機付モータ6を駆動して、前記変速機シフト操作装置1Aを制御する。
【0024】
該制御装置10Aは、図2に示すように、該装置10A内の各回路から構成、接続されている。
すなわち、該制御装置10Aは、前記変速機3のシフト軸3aの前記作動位置センサ7からの出力信号が入力され、シフト軸3aの現在位置信号を出力するシフト位置演算回路11と、前記チェンジレバー2の前記操作位置センサ8からの出力信号が入力され、チェンジレバー2のシフト方向の操作位置信号を出力するシフト操作位置検出回路15と、該シフト操作位置検出回路15からの前記操作位置信号がそれぞれ入力され、チェンジレバー2のシフト操作方向信号を出力する操作方向演算回路16と、チェンジレバー2のシフト方向の操作速度信号を出力する操作速度演算回路17と、前記シフト位置演算回路11から前記現在位置信号と前記操作方向演算回路16からの前記シフト操作方向信号とが入力され、前記変速機3のシフト軸3aの目標位置信号を出力する目標位置演算回路12と、該目標位置演算回路12からの前記目標位置信号と前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号とがそれぞれ入力され、変速機3のシフト軸3aのシフト方向信号を出力するシフト方向判別回路13と、シフト軸3aの目標位置と現在位置との位置差信号を出力する位置差演算回路14と、前記操作方向演算回路16からのシフト操作方向信号が入力され、モータ回転方向信号を出力するモータ回転方向設定回路18と、前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号と前記目標位置演算回路12からの前記目標位置信号とが入力され、シフト完了信号を出力するシフト完了検出回路19と、前記減速機付モータ6を駆動制御するモータ駆動制御回路20と、そのモータ駆動制御回路20内に設けられ、前記シフト方向判別回路13からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路14の前記位置差信号と前記操作速度演算回路17からの操作速度信号が入力され、前記モータ6へ駆動電流を出力するモータ駆動電流制御回路21とから構成されている。なお、前記クラッチスイッチSWcからの出力信号が前記モータ駆動制御回路20に入力されている。
【0025】
次いで、図2に基づいて、前記制御装置10Aにより、前記減速機付モータ6を介して、シフト方向の制御動作を説明する。
まず、前記作動位置センサ7は、変速機のシフト軸3aのシフト作動位置(回動位置)を検出するための角度センサで、回動角に比例する信号を出力する。前記シフト位置演算回路11は、前記作動位置センサ7からの出力信号を基に、前記シフト軸3aの現在位置を演算して前記現在位置信号を出力する。
【0026】
前記操作位置センサ8は、前記チェンジレバー2のシフト操作位置(回動位置)を検出するための角度センサで、回動角に比例する信号を出力する。該操作位置センサ8は、チェンジレバー2の出力側の操作ストロークを検出するストロークセンサでもよい。
前記シフト操作位置検出回路15は、シフト操作位置センサ8からの出力信号により、シフト操作位置(チェンジレバー2のシフト位置)を検出して前記操作位置信号を出力する。前記操作方向演算回路16は、その操作位置信号の変化により、チェンジレバー2のシフト操作方向を算出し、前記シフト操作方向信号を出力する。前記操作速度演算回路17は、前記操作位置信号の変化により、チェンジレバー2のシフト操作の操作速度を算出し、前記操作速度信号を出力する。
【0027】
前記目標位置演算回路12は、前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号と前記操作方向演算回路16からの前記シフト操作方向信号とにより、変速機3のシフト軸3aのシフト方向の目標位置を演算し、前記目標位置信号を出力する。
前記シフト方向判別回路13は、前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号と前記目標位置演算回路12からの目標位置信号とにより、シフト軸3aのシフト方向を判別して、前記シフト方向信号を出力する。
前記位置差演算回路14は、前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号と前記目標位置演算回路12からの目標位置信号とにより、シフト軸3aの目標位置と現在位置との差を算出して、前記位置差信号を出力する。
前記モータ回転方向設定回路18は、前記操作方向演算回路16からの前記シフト操作方向信号により、モータ6の回転方向を設定し、前記モータ回転方向信号を出力する。前記シフト完了検出回路19は、前記シフト位置演算回路11からの前記現在位置信号と前記目標位置演算回路12からの前記目標位置信号とにより、シフト軸3aが目標位置に到達したかを検出し、目標位置に到達したときに前記シフト完了信号を出力する。
【0028】
前記モータ駆動制御回路20は、クラッチが断となり前記クラッチスイッチSWcからの出力信号が入力され、前記チェンジレバー2が操作されて前記モータ回転方向設定回路18からの前記モータ回転方向信号が入力されると、そのモータ回転方向信号に応じて前記モータ6の回転方向を設定して前記モータ6を駆動させ、前記シフト完了検出回路19からの前記シフト完了信号が入力されると前記モータ6の駆動を停止する。そのとき、前記モータ駆動制御回路20内に設けられた前記モータ駆動電流制御回路21は、前記シフト方向判別回路13からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路14からの前記位置差信号と前記操作速度演算回路17からの前記操作速度信号とに基づいて、前記モータ6の駆動電流を調整、制御するようにしており、例えば、定電流のパルス幅変調制御(PWM制御)により、前記モータ6へ供給する駆動電流の定電流値やハルス幅を調整する。
【0029】
この場合、前記モータ駆動電流制御回路21では、前記シフト方向信号に基づき前記シフト軸3aの作動方向がギヤ抜き方向の場合は、駆動電流をギヤ投入方向より小さくする。また、前記位置差信号に基づき前記シフト軸3aの作動位置(現在位置)と目標位置との差が小さくなるにつれて駆動電流を小さくし、前記操作速度信号に基づき前記チェンジレバー2の操作速度が大きいほど駆動電流を大きくする、
なお、該モータ駆動電流制御回路21で、定電流制御でPWM制御による駆動電流を供給する場合、シフト方向については、前記定電流の値を変え、位置差および操作速度については、そのパルス幅を変えるようにする。
【0030】
次いで、本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作について、説明する。
クランチを断にして前記クラッチスイッチSWcがONになり、前記チェンジレバー2をシフト方向に操作すると、前記操作位置センサ8は前記チェンジレバー2の操作位置に応じた操作位置の信号を送出し、前記作動位置センサ7から前記シフト軸3aの現在位置(実際の位置)の信号が送出され、これら操作位置センサ8や作動位置センサ7からの信号を基にシフト軸3aのシフト目標位置が演算され、前記モータ駆動制御回路20および前記モータ駆動電流制御回路21により前記電動モータ6が駆動制御され、前記シフト軸3aが前記シフト目標位置に到達すると前記電動モータ6は停止する。
このとき、前記チェンジレバー2のシフト操作の操作速度が演算されるとともに、前記シフト軸3aのシフト方向がギヤ抜き方向かギヤ投入方向かが判別され、さらにシフト軸3aの目標位置と現在位置との位置差が演算され、これら操作速度、シフト方向および位置差に応じて、前記電動モータ6へ供給される駆動電流が制御される。これにより、チェンジレバー2の操作と変速機3のシフト軸3aの作動とが最適時間に追従され、操作フィーリングがよくなる。
【0031】
(第2実施例)
図1および図3は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第2実施例を示し、図1は、前記第1実施例に示す概略構成図、図3は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。図3において、図2と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0032】
本実施例における変速機シフト操作装置1Bの制御装置10Bは、図3に示すように、該装置10B内の各回路から構成、接続されており、図2に対し、前記シフト方向判別回路13と前記操作速度演算回路17からのそれぞれの出力信号が入力されるギヤ抜け方向操作速度演算回路25と、該ギヤ抜け方向操作速度演算回路25からの出力信号が入力され、前記モータ駆動制御回路20に出力信号が送出される中立位置停止時間演算回路26とが、追加されている。
【0033】
このギヤ抜け方向操作速度演算回路25は、前記シフト方向判別回路13からの前記シフト方向信号と、前記操作速度演算回路17からの前記操作速度信号を基に、ギヤ抜け方向でのチェンジレバー2の操作速度を算出する。
前記中立位置停止時間演算回路26は、そのギヤ抜け方向での前記操作速度を基に、前記変速機シフト軸3aが中立位置になったとき、セレクト操作を行うために、該シフト軸3aを中立位置に保持する停止時間(シフト動作に入らない時間)を設定する。
また、前記モータ駆動制御回路20は、その停止時間を基に前記モータ6を一時停止させ、前記シフト軸3aを前記中立位置に保持するように制御する。このセレクト位置での停止時間は、ギヤ抜き速度の増加に伴って短くしている。
本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作は、前述のほか、第1実施例の説明とほぼ同様である。
【0034】
(第3実施例)
図4および図5は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第3実施例を示し、図4は、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図5は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。図4および図5において、それぞれ図1および図2と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0035】
図4の変速機シフト操作装置1Cは、図1に対して、作動位置センサ7に代えて、変速機3のシフト軸3aの回動によって動作し、シフト方向の目標位置,すなわち、シフト位置と中立位置を、それぞれ検出するシフト位置スイッチLS1(チェンジレバー2の操作パターンの1,3,5速)、LS2(操作パターンのR,2,4速)および中立位置スイッチSWnが、前記変速機3に配設されている。
【0036】
本実施例における制御装置10Cは、図5に示すように、該装置10C内の各回路から構成、接続されており、図2に対し、作動位置センサ7に代えて、変速機3のシフト軸3aの回動によって動作する、シフト位置スイッチLS1、LS2および中立位置スイッチSWnが接続されるとともに、前記目標位置演算回路12および位置差演算回路14が削除され、前記シフト位置演算回路11に代えて、シフト位置検出回路31が構成のなかに加わっている。
【0037】
図5において、前記変速機3のシフト軸3aが各シフト完了位置や中立位置にあるときに、それに対応したスイッチが出力信号を出力する前記シフト位置スイッチLS1,LS2および中立位置スイッチSWnのそれぞれの出力信号が、前記シフト位置検出回路31に入力され、このシフト位置検出回路31は、前記各位置スイッチLS1,LS2,SWnからの出力信号に応じて、前記シフト軸3aが各シフト完了位置または中立位置にあるときにシフト位置検出信号を出力する。前記シフト方向判別回路13は、前記シフト位置検出回路31からのシフト位置検出信号と、前記操作方向演算回路16からの前記シフト操作方向信号とを入力して、前記シフト軸3aの前記シフト信号を出力する。
また、前記シフト完了検出回路19は、前記モータ回転方向設定回路18からの前記モータ回転方向信号と、前記シフト位置検出回路31からの前記シフト位置検出信号とが入力され、シフト軸3aがシフト完了すると前記シフト完了信号を出力する。
【0038】
前記モータ駆動電流制御回路21は、前記シフト方向判別回路13からの前記シフト方向信号と、前記操作速度演算回路17からの前記操作速度信号を基に、前記モータ6へ供給される駆動電流が制御される。この実施例では、第1実施例で行われている目標位置と現在位置との位置差に応じた制御が削除されているが、その他の制御は第1実施例とほぼ同じである。
【0039】
(第4実施例)
図6および図7は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第4実施例を示し、図6は、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図7は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。図6および図7において、それぞれ図1および図2と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0040】
図6の変速機シフト操作装置1Dは、図1に対して、操作位置センサ8に代えて、チェンジレバー2のノブ2aに、該チェンジレバー2のシフト操作方向で、同図に示す該チェンジレバー2の操作パターンの1,3,5速の操作方向を検出する操作方向検出スイッチSW1と、該操作パターンのR,2,4速の操作方向を検出する操作方向検出スイッチSW2と、該両操作方向検出スイッチSW1,SW2のそれぞれの外側に、該検出スイッチSW1,SW2が閉成(ON)するチェンジレバー2の操作力(荷重)より大きい、操作力で閉成(ON)する2個の急操作検出スイッチSW3,SW4がそれぞれ配設されている。同時に、変速機3に、該変速機3の操作用シフト軸3aの中立位置を検出する中立位置検出スイッチSWnが配設されている。
【0041】
本実施例における制御装置10Dは、図7に示すように、該装置10D内の各回路から構成、接続されており、図2に対し、操作位置センサ8に代えて、前記チェンジレバー2のそれぞれのシフト操作方向を検出する操作方向検出スイッチSW1,SW2と、該両操作方向検出スイッチSW1,SW2のそれぞれの外側にある2個の急操作検出スイッチSW3,SW4とが、接続されるとともに、前記シフト操作位置検出回路15,操作方向演算回路16および操作速度演算回路17に代えて、前記操作方向検出スイッチSW1,SW2からの出力信号が入力される操作方向検出回路41と、前記急操作検出スイッチSW3,SW4からの出力信号が入力される急操作検出回路42とが構成のなかに加わっている。
そして、前記操作方向検出回路41からの出力信号は、前記目標位置演算回路12と前記モータ回転方向設定回路18とに、それぞれ送出され、前記急操作検出回路42からの出力信号は、前記モータ駆動電流制御回路21に送出される。
【0042】
前記急操作検出スイッチSW3,SW4と急操作検出回路42とを設けることにより、前記操作方向検出スイッチSW1,SW2が閉成(ON)する前記チェンジレバー2の操作力より、大きい操作力(例えば、急操作時に操作される大きな操作力)で操作されると、閉成(ON)する前記急操作検出スイッチSW3,SW4の動作(ON/OFF)を検出して、急操作かどうか判定する。
前記モータ駆動電流制御回路21は、シフト方向(変速ギヤ抜け方向またはギヤ投入方向)、位置差、急操作判定を基に、前記モータ6の駆動電流を調整する。この場合、シフト方向でのギヤ抜き方向時の駆動電流を、ギヤ投入方向時より小さくするとともに、前記位置差信号について、現位置が目標位置に近ずくにつれて、該駆動電流を小さくする。さらに、急操作判定時は、前記駆動電流を大きくするように調整する。
【0043】
次いで、本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作について、説明する。
前記チェンジレバー2のノブ2aに配設されている、前記操作方向検出スイッチSW1,SW2のいずれかが、ONするときは、前記モータ6への駆動電流を低電流とし、前記急操作検出スイッチSW3,SW4のいずれかが、動作、例えばONするときは、前記モータ6への駆動電流を高電流として、前記チェンジレバー2のノブ2aへの操作力(操作荷重)に応じて、前記モータ6への駆動電流を変化させて、運転者の操作に応じて、アシストの応答速度を適切に制御している。
このほかは、第1実施例の説明とほぼ同様である。
【0044】
(第5実施例)
図6および図8は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第5実施例を示し、図6は、第4実施例と同じの該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図8は、第5実施例の該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。図8において、図7と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
本実施例の変速機シフト操作装置1Eにおける制御装置10Eは、図8に示すように、該装置10E内の各回路から構成、接続されており、図7に対し、前記急操作検出回路42と前記モータ駆動電流制御回路21との間に、タイマ回路51と操作速度演算回路52とが、この順に直列に接続されて、挿入されている。そして、該タイマ回路51には、前記操作方向検出回路41からの出力信号が入力されている。
前記タイマ回路51は、前記操作方向検出スイッチSW1またはSW2のONから、前記急操作検出スイッチSW3またはSW4のONまでの時間を算出し、前記操作速度演算回路52は、その時間より前記チェンジレバー2の操作速度を算出する。そして、前記モータ駆動電流制御回路21は、急操作判定に代えて、この操作速度を基に該駆動電流を調整している。
【0046】
本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作は、前述のほか、第4実施例の説明とほぼ同様である。しかし、前記実施例4より、より精密な制御ができるという利点がある。
【0047】
(第6実施例)
図9および図10は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第6実施例を示し、図9は、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図10は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図で、第4実施例の図6および図7と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。図9において、作動位置センサ7に代えて、変速機3のシフト軸3aの回動によって動作し、シフト方向の目標位置,すなわち、シフト位置と中立位置を、それぞれ検出するシフト位置スイッチLS1(チェンジレバー2の操作パターンの1,3,5速)、LS2(操作パターンのR,2,4速)および中立位置スイッチSWnが、前記変速機3に配設されている。
【0048】
本実施例の変速機シフト操作装置1Fにおける制御装置10Fは、図10に示すように、該装置10F内の各回路から構成、接続されており、図7に対し、作動位置センサ7に代えて、変速機3のシフト軸3aの回動によって動作し、シフト方向の目標位置,すなわち、シフト位置と中立位置を、それぞれ検出するシフト位置スイッチLS1、LS2および中立位置スイッチSWnが接続されるとともに、前記目標位置演算回路12および位前記置差演算回路14が削除され、前記目標位置演算回路11に代えて、シフト位置検出回路61が構成のなかに加わっている。
【0049】
図10において、前記シフト位置スイッチLS1、LS2および中立位置スイッチSWnからのそれぞれの出力信号が、入力される前記シフト位置検出回路61にて、前記変速機3のシフト軸3aが各シフト完了位置や中立位置にあるときに、それに対応する前記位置スイッチからの出力信号に応じて、シフト位置検出信号が出力される。前記シフト方向判別回路13には、前記シフト位置検出回路61と前記操作方向検出回路41からの出力信号が入力され、出力信号を前記モータ駆動電流制御回路21に送出する。また、前記シフト位置検出回路61からの出力信号は、前記シフト完了検出回路19にも入力されている。
【0050】
このシフト方向判別回路13は、前記シフト位置検出回路61からの前記シフト位置検出信号と、前記操作方向検出回路41からの出力信号が入力され、前記シフト軸3aのシフト方向が変速ギヤ抜き方向かギヤ投入方向かを判別し、前記シフト方向信号を出力する。前記モータ駆動電流制御回路21は、前記シフト方向信号と前記急操作検出回路42からの出力信号を基に、前記モータ6への駆動電流を調整する。このとき、前記急操作検出回路42からの出力信号があるときには、該駆動電流を大きくしている。
本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作は、前述のほか、第4実施例の説明とほぼ同様である。
【0051】
(第7実施例)
図11および図12は、本発明の変速機シフト操作装置用制御装置の第7実施例を示し、図11は、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図、図12は、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。図11および図12において、それぞれ図6および図7と同一要素および部材には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0052】
図11の変速機シフト操作装置1Gは、図6に対して、急操作検出スイッチSW3,SW4に代えて、外部に手動の電流切換スイッチSW5を設けるとともに、変速機3の前記操作用シフト軸3aの中立位置を検出する中立位置検出スイッチSWnを削除している。
【0053】
本実施例における制御装置10Gは、図12に示すように、該装置10G内の各回路から構成、接続されており、図7に対し、急操作検出スイッチSW3,SW4に代えて、外部に設けられた手動の電流切換スイッチSW5が接続されるとともに、前記急操作検出回路42に代えて、前記電流切換スイッチSW5からの手動切換の出力信号が入力される駆動電流切換回路71が構成のなかに加わっている。
そして、前記駆動電流切換回路71からの出力信号は、前記モータ駆動電流制御回路21に送出される。
【0054】
前記電流切換スイッチSW5は、運転者の好みなどにより、より速い動作や、より緩やかな動作などを望む場合、該切換スイッチSW5を切換えて前記モータ6の駆動電流を切り換えることができる。該切換スイッチSW5の配置される位置は、少なくとも2箇所以上の配置が好ましい。前記モータ駆動電流制御回路21は、シフト方向、位置差、電流切換位置を基に、モータ6の駆励電流を調整する。前記電流切換は、より速い動作位置の場合は、駆動電流を大きくする。また、運転者の好みなどに応じて、該駆動電流を切り換えて、動作速度を変えることができる。
【0055】
本実施例の変速機シフト操作装置用制御装置の全体の動作は、前述のほか、第4実施例の説明とほぼ同様である。
【0056】
なお、本発明の技術は前記実施の形態における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の変速機シフト操作装置用制御装置によれば、該制御装置は、シフト操作量検出手段よりの信号を基に、チェンジレバーの操作速度を算出するとともに、該操作速度を基に電動モータの駆動電流を制御するので、チェンジレバーによるシフト操作に際し、その操作速度または操作荷重に応じて、最適時間に追従させるとともに、運転者にとって操作フィーリングがよい。
【0058】
すなわち、シフト操作における操作量の時間的変化から操作速度を算出して、その操作速度に応じて、変速操作装置を最適に追従させることができる。また、チェンジレバーのシフト操作方向に設けられる、それぞれ低荷重および高荷重検出用のスイッチの動作により、該操作装置を最適に追従させることができる。
そのため、変速時の操作性や操作フィーリングが向上させることができる。
【0059】
また、車両に、流体圧源、例えば空気圧源(圧縮空気源)を搭載すなわち必要がない。このため、該変速機シフト操作装置全体が小型化され、安価で、原価低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第1実施例を示し、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図である。
【図2】該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第2実施例における、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図4】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第3実施例を示し、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図である。
【図5】該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図6】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第4実施例を示し、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図である。
【図7】該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図8】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第5実施例における、該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図9】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第6実施例を示し、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図である。
【図10】該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【図11】本発明の変速機シフト操作装置制御装置の第7実施例を示し、該変速機シフト操作装置とその制御装置との配置関係を示す概略構成図である。
【図12】該制御装置内の制御系統を示す制御ブロック図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C〜1G 変速機シフト操作装置
2 チェンジレバー
2a ノブ
3 変速機
3a シフト軸
4 シフトケーブル
6 減速機付きモータ
7 作動位置センサ
8 操作位置センサ
10A,10B,10C〜10G 制御装置
11 シフト位置演算回路
12 目標位置演算回路
13 シフト方向判別回路
14 位置差演算回路
15 シフト操作位置検出回路
16 操作方向演算回路
17,52 操作速度演算回路
18 モータ回転方向設定回路
19 シフト完了検出回路
20 モータ駆動制御回路
21 モータ駆動電流制御回路
25 ギヤ抜け方向操作速度演算回路
26 中立位置停止演算回路
31,61 シフト位置検出回路
41 操作方向検出回路
42 急操作方向検出回路
51 タイマ回路
71 駆動電流切換回路
LS1,LS2 シフト位置スイッチ
SW1,SW2 操作方向検出スイッチ
SW3,SW4 急操作方向検出スイッチ
SW5 電流切換スイッチ
SWc クラッチスイッチ
SWn 中立位置検出スイッチ

Claims (7)

  1. チェンジレバー(2)と、該チェンジレバー(2)に機械的に接続された変速機(3)のシフト軸(3a)を回動させる減速機付電動モータ(6)と、前記チェンジレバー(2)のシフト操作量を検出するシフト操作量検出手段と、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置を検出する作動位置検出手段と、少なくとも前記シフト操作量検出手段と作動位置検出手段よりの信号を基に前記減速機付電動モータ(6)を駆動制御する制御装置(10A)とを備える変速機シフト操作装置用制御装置であって、
    前記制御装置(10A)は、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置が入力され、シフト軸(3a)の現在位置信号を出力するシフト位置演算回路(11)と、前記チェンジレバー(2)の操作位置が入力され、チェンジレバー(2)のシフト方向の操作位置信号を出力するシフト操作位置検出回路(15)と、該シフト操作位置検出回路(15)からの前記操作位置信号がそれぞれ入力され、前記チェンジレバー(2)のシフト操作方向信号を出力する操作方向演算回路(16)と、前記チェンジレバー(2)のシフト方向の操作速度信号を出力する操作速度演算回路(17)と、前記シフト位置演算回路(11)から前記現在位置信号と前記操作方向演算回路(16)からの前記シフト操作方向信号とが入力され、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の目標位置信号を出力する目標位置演算回路(12)と、該目標位置演算回路(12)からの前記目標位置信号と前記シフト位置演算回路(11)からの前記現在位置信号とがそれぞれ入力され、変速機(3)のシフト軸( 3a )のシフト方向信号を出力するシフト方向判別回路(13)と、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差信号を出力する位置差演算回路(14)と、前記減速機付モータ(6)を駆動制御するモータ駆動制御回路(20)と、そのモータ駆動制御回路(20)内に設けられ、前記シフト方向判別回路(13)からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路(14)の前記位置差信号と前記操作速度演算回路(17)からの操作速度信号が入力され、前記モータ(6)へ駆動電流を出力するモータ駆動電流制御回路(21)とから構成され、
    前記制御装置(10A)は、前記シフト操作量検出手段よりの信号を基に、前記チェンジレバー(2)の操作速度を算出するとともに、シフト軸(3a)のシフト方向がギヤ抜き方向かギヤ投入方向かが判別され、かつ、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差が演算され、これら操作速度、シフト方向および位置差に応じて前記電動モータ(6)へ供給される駆動電流を制御することを特徴とする変速機シフト操作装置用制御装置。
  2. 前記シフト操作量検出手段は、チェンジレバーのシフト操作位置を検出する操作位置センサを有し、前記制御装置は、該操作位置センサの出力信号を基に、チェンジレバーの操作速度を算出することを特徴とする請求項1に記載の変速機シフト操作装置用制御装置。
  3. 前記シフト操作量検出手段は、前記チェンジレバーのシフト操作方向を検出する操作方向検出スイッチと、該操作方向検出スイッチが動作する前記チェンジレバーの操作力よりも大きい操作力で操作されるときに動作する急操作検出スイッチとを有し、前記制御装置は、前記操作方向検出スイッチの動作から前記急操作検出スイッチの動作までの時間を算出し、該時間による操作速度を基に前記電動モータの駆動電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の変速機シフト操作装置用制御装置。
  4. チェンジレバー(2)と、該チェンジレバー(2)に機械的に接続された変速機(3)のシフト軸(3a)を回動させる減速機付電動モータ(6)と、前記チェンジレバー(2)のシフト操作量を検出するシフト操作量検出手段と、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置を検出する作動位置検出手段と、少なくとも前記シフト操作量検出手段と作動位置検出手段よりの信号を基に前記減速機付電動モータ(6)を駆動制御する制御装置(10D)とを備える変速機シフト操作装置用制御装置であって、前記シフト操作量検出手段は、前記チェンジレバー(2)のシフト操作方向を検出する操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)と、該操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)が動作する前記チェンジレバー(2)の操作力よりも大きい操作力で操作されるときに動作する急操作検出スイッチ(SW3,SW4)とを有し、
    前記制御装置(10D)は、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の作動位置が入力され、シフト軸(3a)の現在位置信号を出力するシフト位置演算回路(11)と、前記シフト位置演算回路(11)から前記現在位置信号が入力され、前記変速機(3)のシフト軸(3a)の目標位置信号を出力する目標位置演算回路(12)と、該目標位置演算回路(12)からの前記目標位置信号と前記シフト位置演算回路(11)からの前記現在位置信号とがそれぞれ入力され、変速機(3)のシフト軸( 3a )のシフト方向信号を出力するシフト方向判別回路(13)と、シフト軸(3a)の目標位置と現在位置との位置差信号を出力する位置差演算回路(14)と、前記急操作検出スイッチ(SW 3 ,SW 4 )からの出力信号が入力される急操作検出回路(42)と、前記減速機付モータ(6)を駆動制御するモータ駆動制御回路(20)と、そのモータ駆動制御回路(20)内に設けられ、前記シフト方向判別回路(13)からの前記シフト方向信号、前記位置差演算回路(14)の前記位置差信号からの操作速度信号および急操作検出回路(42)からの出力信号が入力され、前記モータ(6)へ駆動電流を出力するモータ駆動電流制御回路(21)とから構成され、
    前記制御装置(10D)は、シフト方向、位置差、急操作判定を基に前記減速機付電動モータ(6)の駆動電流を調整するとともに、シフト方向でのギヤ抜き方向時の駆動電流を、ギヤ投入方向時より小さくするとともに、前記位置差信号について、現位置が目標位置に近づくにつれて駆動電流を小さくし、かつ前記急操作検出スイッチ(SW3,SW4)が動作したときは、前記操作方向検出スイッチ(SW1,SW2)のみが動作するときよりも前記電動モータ(6)の駆動電流を大きくすることを特徴とする変速機シフト操作装置用制御装置。
  5. 前記制御装置は、シフト操作方向が、変速ギヤ抜け方向か変速ギヤ投入方向かを判別するシフト方向判別手段を有するとともに、該シフト方向判別手段からの信号を基に、前記シフト操作方向に応じて前記電動モータの駆動電流を変えることを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の変速機シフト操作装置用制御装置。
  6. 前記作動位置検出手段は、前記シフト軸の作動位置を検出する作動位置センサを有し、前記シフト方向判別手段は、前記作動位置センサからの信号と、前記操作位置センサまたは前記操作方向検出スイッチからの信号を基に、シフト操作方向が変速ギヤ抜け方向か変速ギヤ投入方向かを判別することを特徴とする請求項5に記載の変速機シフト操作装置用制御装置。
  7. 前記制御装置は、シフト操作方向が変速ギヤ抜け方向のときの前記操作速度を演算するギヤ抜け方向操作速度演算手段を有し、その演算操作速度を基に、前記シフト軸が中立位置に到達したときの中立位置保持時間を制御することを特徴とする請求項5に記載の変速機シフト操作装置用制御装置。
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