JP3581947B2 - データ取込み方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入出力リレー部を介して制御対象設備の状態を示すデータを入力し制御対象設備に制御信号を出力するデータ入出力部と、入力されたデータを取り込んで処理し前記制御信号を生成する制御処理部とからなる制御装置のデータ取込み方法に係り、特に、電子連動制御装置の入力データ取込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
入出力リレー部を介して外部とデータをやり取りする制御装置としては、電子踏切制御装置がある。従来の電子踏切制御装置の踏切制御処理においては、50msecの制御サイクルでデータを取込んで処理していた。この方式では、処理時間が50msec以内に収まる範囲の処理しか実行できない。一方、電子連動装置は、600msecの制御サイクルで処理を実行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
現在の連動処理は、シングルスレッド処理方式を採用することにより安全性を保っているために、マルチタスクで連動処理に割込みデータを入力することは、不可能である。
【0004】
また、現在の踏切制御においては、連動装置と踏切装置とが基本的には別装置であり、データ伝送により必要な情報を受け渡しているので、例えば列車の追跡結果を反映させてきめ細かに連動処理するようなことができず、保安性の向上には限界があった。
【0005】
その対策としては、踏切装置と連動装置とを一体化し緊密に動作させることが望ましい。しかし、上記の通り、制御サイクルが異なるので、単純に一体化することはできない。
【0006】
一体化するためのデータ受渡し方法としては、例えば、制御サイクル開始直前に入力された値を連動処理に受け渡す方法が考えられる。ところが、この方法では、処理すべきデータは、常に連動の処理時間に依存し決定される。その結果、それより短いサイクルでのデータの変化は、無視される。
【0007】
なお、ノイズ,入出力リレーのチャタリング,列車あおりなどがある環境においては、それらを取り込まないようにしなければならないが、ノイズなどへの対策は、一般に制御処理の遅れを招くという傾向があった。
【0008】
本発明の目的は、データ取込みサイクルが制御処理のサイクルよりも短い場合に、データの変化を制御処理側に迅速に取り込むデータ取込み方法を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、制御処理の遅れを招くことなく、ノイズ,入出力リレーのチャタリング,列車あおりとみなすべき偽データを排除するデータ取込み方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、入出力リレー部を介して制御対象設備の状態を示すデータを入力し制御対象設備に制御信号を出力するデータ入出力部と入力されたデータを取り込んで処理し制御信号を生成する制御処理部とからなる制御装置のデータ取込み方法において、データ入出力サイクルよりも制御処理部の制御サイクルの方が長く、データ入出力部への入力データのビットが制御サイクル中に変わらない場合、そのままのビット値を制御処理部に受け渡し、データ入出力部への入力データのビットが制御サイクル中に変化した場合、1つ前の制御サイクルで受け渡したビット値とは異なるビット値を受け渡すデータ取込み方法を提案するものである。
【0011】
本発明は、上記他の目的を達成するために、データ入出力部への入力データのビットが制御サイクル中に変化した場合、1つ前の制御サイクルで受け渡したビット値とは異なるビット値の受け渡しは、各制御サイクルで高々1回だけとするデータ取込み方法を提案するものである。
【0012】
本発明のデータ取込み方法を電子踏切制御装置の踏切制御処理に応用すると、制御対象設備は踏切装置であり、制御処理部は電子連動装置に含まれる。
【0013】
本発明においては、1制御サイクル内で0のみが入力された場合または1のみが入力された場合は、それぞれ0および1を連動処理に受け渡す。1制御サイクル内で0と1の両方が入力された場合は、前回連動処理に受け渡した値とは異なる値を連動処理に受け渡す。したがって、連動処理時間よりも短いサイクルのデータの変化を取り込める。微小な時間に複数入力されるデータは、ノイズやリレーのチャタリングなどとみなし、不要データとして除去するので、計算処理遅れを抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜図7を参照して、本発明によるデータ取込み方法の一実施例を説明する。
【0015】
図1は、本発明によるデータ取込み方法を適用すべき電子連動装置の全体構成の一例を示す図である。図1において、電子連動装置11は、連動論理部12とデータ入出力部13とからなる。連動論理部12は、データ入出力部13から受け渡されるデータを処理する部分であり、その1制御サイクルは、600msecである。データ入出力部13は、連動論理部12で処理されるデータを入出力する部分であり、そのデータ取込みサイクルは、100msecである。入出力リレー部21は、現場機器部31の状態を入出力するためのリレーである。現場機器部31は、現場機器状態を信号として入出力する。なお、現状のデータ取込みサイクルの50msecと本実施例の100msecとでは、長さが2倍異なるが、1制御サイクルの600msecと比べると、いずれも大幅に短いので、データ取込みサイクルと1制御サイクルとの関係を検討する際に、問題の本質は変わらない。
【0016】
現場機器部31からの信号は、入出力リレー部21を通じて、データ入出力部13に送られ、連動論理部12の1制御サイクル毎に必要な処理をした後、連動論理部12に受け渡される。連動論理部12の1制御サイクルが600msecであるのに対し、データ入出力部13は、100msecサイクルでデータを取り込む。すなわち、割込みをせずに複数のデータを取り込んだ場合、1制御サイクルの間に6つのデータが取り込まれる。
【0017】
図2は、本発明によりデータ入出力部13から連動論理部12にデータを受渡す方法を示す図である。既に述べたように、データ入出力部13は、1制御サイクルにおいて、6つのデータを取り込む。
【0018】
方法▲1▼は、1制御サイクルにおけるデータ入出力部13への6つの入力値d11〜d16が、すべて0のみである場合を示している。1制御サイクルにおける入力データがすべて0なので、データ入出力部13は、連動論理部12にデータD1として0を受け渡す。
【0019】
方法▲2▼は、方法▲1▼と逆の場合であり、1制御サイクルにおけるデータ入出力部への6つの入力値d21〜d26が、すべて1のみである場合を示している。1制御サイクルにおける入力データがすべて1なので、データ入出力部13は、連動論理部12にデータD2として1を受け渡す。
【0020】
方法▲3▼は、1制御サイクル内で0と1との両方が入力された場合である。取り込まれた6つのデータは、例えば、d31:0,d32:0,d33:0,d34:1,d35:1,d36:1である。このように、1制御サイクル内で0と1との両方が入力された場合、本発明のデータ入出力部13は、前回受け渡した値とは異なる値を連動論理部12に受け渡す。
【0021】
図3および図4により、本発明で方法▲3▼を採用した理由を説明する。
図3は、前回の制御サイクルで連動論理部12に受け渡したデータが0であった場合の今回のデータ1の受渡しを説明する図である。Aは、電子連動装置の前回の1制御サイクルを表わし、Bは、今回の制御サイクルを表わす。図3の例においては、前回の制御サイクルAで連動論理部12に受け渡した値は0なので、今回の制御サイクルBでは、これとは異なる値すなわち1を連動論理部12に受け渡す。
【0022】
図4は、図3と逆の場合であり、前回の制御サイクルで連動論理部12に受け渡したデータが1であった場合のデータ0の受渡しを説明する図である。Cは、電子連動装置の前回の1制御サイクルを表わし、Dは、今回の制御サイクルを表わす。図4の例においては、前回の制御サイクルCで連動論理部12に1を受け渡しているので、今回の制御サイクルDでは、これとは異なる値すなわち0を連動論理部12に受け渡す。
【0023】
このように、方法▲1▼,▲2▼に加えて、方法▲3▼のルールを採用すると、制御サイクル開始の直前に入力された値を用いる方法と比較して、1制御サイクルよりも短いサイクルで生じたデータの変化を取り込むことができる。
【0024】
一方、ノイズの混入等により短時間に複数の連続変化が発生した場合は、本発明は、それらの偽データを取り込むことなく、必要なデータのみを処理できる。図5は、リレー状態等により入力が頻繁に変化しても、一方の極性の信号のみを取込み処理する様子を示す図である。S1〜S5は、各制御サイクルの開始点をそれぞれ示している。図5の信号の例は、連動論理部12の1制御サイクル内に列車が複数台通過した場合に対応している。このように列車が運行されることは、実際にはないから、これらの信号は、ノイズやチャタリングとみなして除去しなければならない。
【0025】
本実施例では、まず、S2の時点において、前回の制御サイクルS1で1を受け渡しているために、a1で確定した0を採用し、連動論理部12に受け渡す。S3の時点において、前回の制御サイクルS2で0を受け渡しているため、a4で確定した1を採用し、連動論理部12に受け渡す。その結果、a2,a3で確定した1と0とは、処理せずに捨てられることになる。すなわち、ノイズやリレーのチャタリングとみなすべき無用の入力データに対して、本発明のデータ取込み方法は、フィルタの役割を果たす。
【0026】
このように、本発明においては、変化があったという事実のみを確実に連動論理部12に受け渡すことに重点をおいているので、図5に示すように不必要なデータの一部を除去できる。1制御サイクルにおいて、たとえ複数のデータが入力されても、ある1つの入力データのみしか連動論理部12に受け渡さないからである。
【0027】
同様に、図6のような例が挙げられる。この場合も、1制御サイクル内で入力された1が処理されないと、結果的には、より実際の列車の動きに近いデータを連動論理部12に受け渡せることになる。
【0028】
上記図5において、もしS1からS5までに入力されたすべての値のデータを取り込んで処理すると、その処理の終了は、図7に示す従来例のように、K点まで待たねばならず、結果として倍近い時間が掛かることとなる。
【0029】
本実施例においては、1制御サイクル内で取り込まれたデータのうち1つのデータしか連動論理部12に受け渡さないので、連動論理部12の1制御サイクルよりも短いサイクルで生じたデータの変化を取り込むことができ、しかも、計算処理の遅れを大幅に抑制できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、連動論理部の1制御サイクルよりも短いサイクルで生じたデータの変化を取り込むことができるだけではなく、ノイズやリレーのチャタリングとみなすべき偽データを取り込まず、制御計算処理の遅れを最小限に抑制できるデータ取込み方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータ取込み方法を適用すべき電子連動装置の全体構成の一例を示す図である。
【図2】本発明によりデータ入出力部から連動論理部にデータを受渡す方法を示す図である。
【図3】前制御サイクルでの受渡し値が0の場合に、本発明によりデータ入出力部から連動論理部にデータ1を受渡す方法を示す図である。
【図4】前制御サイクルでの受渡し値が1の場合に、本発明によりデータ入出力部から連動論理部にデータ0を受渡す方法を示す図である。
【図5】リレー状態等により入力が頻繁に変化しても、一方の極性の信号のみを取込み処理する様子を示す図である。
【図6】リレー状態等により入力が頻繁に変化しても、入力値の一方のみが処理される様子を示す図である。
【図7】入力値をすべて処理する従来例における処理の遅れを示す図である。
【符号の説明】
11 電子連動装置
12 連動論理部
13 データ入出力部
21 入出力リレー部
31 現場機器部
d11〜d36 データ入出力部における入力データ
D1〜D3 連動論理部に受け渡すデータの値
A〜D 1制御サイクルの範囲
S1〜S8 制御処理開始点
a1,a3 リレー状態が0の範囲
a2,a4 リレー状態が1の範囲
K 値が変化したデータ値を連動論理部12が処理し終わる時点
Claims (1)
- 入出力リレー部を介して制御対象設備の状態を示すデータを入力し前記制御対象設備に制御信号を出力するデータ入出力部と入力されたデータを取り込んで処理し前記制御信号を生成する制御処理部とからなる制御装置のデータ取込み方法において、
前記データ入出力サイクルよりも前記制御処理部の制御サイクルの方が長く、前記データ入出力部への入力データのビットが前記制御サイクル中に変わらない場合、そのままのビット値を前記制御処理部に受け渡し、
前記データ入出力部への入力データのビットが前記制御サイクル中に変化した場合、1つ前の制御サイクルで受け渡したビット値とは異なるビット値を受け渡す
ことを特徴とするデータ取込み方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12657797A JP3581947B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | データ取込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12657797A JP3581947B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | データ取込み方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10320010A JPH10320010A (ja) | 1998-12-04 |
JP3581947B2 true JP3581947B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=14938622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12657797A Expired - Lifetime JP3581947B2 (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | データ取込み方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3581947B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7127997B2 (ja) * | 2018-03-15 | 2022-08-30 | 株式会社京三製作所 | 踏切警報時分算出装置 |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12657797A patent/JP3581947B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10320010A (ja) | 1998-12-04 |
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