JP3581026B2 - Fire alarm system for apartment houses - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住戸毎に火災感知器、中継器、住戸用受信機及び戸外表示器を設けて個別監視し、中央の管理人室等に住棟用受信機を設けて集中監視する共同住宅用火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の共同住宅用火災報知システムにあっては、住戸内に設けられた火災感知器が発報すると、住戸内に設置している住宅情報盤(住戸用受信機)から管理人室等の中央に設置された防災情報を集中監視する住棟用受信機に火災信号が送られる。火災信号を受けた住棟用受信機は、近隣住戸例えば出火階及びその直上階の各住戸の住戸用受信機に地区音響制御信号及び音声警報信号を送り、住戸用受信機やドアホン(戸外表示器)のスピーカを鳴動させる。また同時に住棟用受信機は、出火階及びその直上階に設置されている共用部スピーカを鳴動させて火災発生を報知する。
【0003】
図5はこのような従来の共同住宅用火災報知システムの一例の構成を示すブロック図である。この図に示す共同住宅用火災報知システムには、住棟用受信機1と中継器3との間に自火報総合盤2が設けられ、自火報総合盤2は警戒区域毎に例えば各階毎に配置される。この自火報総合盤2にはリレーBF,BN,スピーカ7等が設けられており、リレーBF,BNは住棟用受信機1からの地区音響制御信号E6で作動する。この場合、リレーBNの作動により、リレー接点bnが閉じると、自火報総合盤2のスピーカ7に住棟用受信機1からの音声警報信号E7が供給されるようになる。またリレーBFの作動によりリレー接点bfが閉じると、住棟用受信機1からの音声警報信号E7が自火報総合盤2を介して戸外表示器5及び共用部スピーカ6に供給されるようになり、更に自火報総合盤2、中継器3を介して住戸用受信機4にも供給されるようになる。地区音響制御信号E6は自火報総合盤2に供給されると共に自火報総合盤2から中継器3を介して住戸用受信機4と戸外表示器5に供給される。
【0004】
中継器3には、感知器回線11a,11bを介して自己復旧型の火災感知器10,10が並列接続されており、この自己復旧型の火災感知器10,10は、火災による熱や煙などを検出することで、感知器回線11a,11b間に発報電流を流す。この発報電流が中継器3に出力されると、中継器3内の受信回路12の受信リレーLが作動し、そのリレー接点lを閉じて感知器作動信号(以下、単に「作動信号」という)E1が住戸用受信機4に出力される。また、この受信リレーLの作動と同時に保持リレー回路13の保持リレーMも作動して、そのリレー接点m1,m2を閉じて、火災信号の出力許容状態及び作動信号E1の保持許容状態が作り出される。
【0005】
住戸用受信機4では、中継器3より作動信号E1が入力されると、受信回路14の受信リレーRが作動し、例えば10秒間継続して作動すると、作動信号E1の受信状態が保持されると共に保持リレーHが作動し、そのリレー接点hが閉じて、中継器3に対し「L」レベルとなる保持信号E2が出力される。この保持信号E2が出力されると、中継器3ではリレー接点f2を介して保持回路17が作動し、保持リレー回路13の保持リレーMを火災感知器10が復旧しても非作動とならないように保持する。また保持回路17は、同時に戸外表示器5に対する供給電圧を+12Vから電源・火災信号E8となる+24Vに変化させて火災表示を行わせる。戸外表示器5の検出回路19は電源・火災信号E8となる+24Vを検出して表示灯20を点滅させる。尚、戸外表示器5で火災表示させるための電源・火災信号E8を住戸用受信機4でなく中継器3から供給するようにしたのは、住戸停電時を考慮したためである。即ち、戸外表示器5用の電源を住戸用受信機4から供給するようにすると、住戸が停電した場合に住戸用受信機4から電源を供給できなくなって、火災表示させることができなくなるからである。住戸用受信機4は、中継器3より作動信号E1を入力することで、自己の音声合成部27を起動し、火災感知器10の作動を示すメッセージを合成し、アンプ28で増幅した後、リレー接点dcを介してスピーカ26から出力する。
【0006】
また、住戸用受信機4では、中継器3より作動信号E1が送られてきた時から2〜5分の範囲内の所定時間の監視が行われる。すなわち、作動信号E1が入力されると、受信リレーRが作動すると同時に、2〜5分の遅延時間T1が設定されているタイマ15が起動し、このタイマ15がタイムアップすると、リレー接点t1が開き、有電圧信号が遮断されることで火災確定信号E3が中継器3に出力される。住戸用受信機4は火災確定信号E3を出力する際に、音声合成部27で火災発生を示すメッセージを合成し、アンプ28で増幅した後、リレー接点dcを介してスピーカ26から出力する。住戸用受信機4より火災確定信号E3が出力されることで有電圧信号が遮断されると、中継器3では、フォトカプラ21の出力が「L」レベルから「H」レベルになり、インバータ22で「L」レベルに反転されて出力されることで、この時点で既にリレー接点m2は閉じられて出力許容状態となっていることから、火災確定移報リレーSに電流が流れ作動する。火災確定移報リレーSが作動すると、リレー接点s1が閉じて「L」レベルとなる火災信号E4が火報信号線23を介して住棟用受信機1へ出力される。またリレー接点s2が閉じて、住棟用受信機1からの確認信号E5の受信可能状態が作り出される。
【0007】
住棟用受信機1では、中継器3からの火災信号E4を火報信号線23を介して受けることで、火災代表表示及び地区表示が行われる。また同時に火災代表リレー(図示略)を作動すると共に、対応する地区リレー(図示略)が作動する。火災代表リレーの作動によりそのリレー接点faが閉じ、中継器3に対し確認信号線24を介して確認信号E5が出力される。住棟用受信機1より確認信号E5が出力されると、中継器3ではリレーFが作動し、そのリレー接点f1を閉じて、既に閉じているリレー接点m1との直列回路により住戸用受信機4に対する作動信号E1の出力状態が継続保持される。またリレー接点f2が開くことで住戸用受信機4からの保持信号E2の入力が切り離され、中継器3の保持回路17の保持動作が住棟用受信機1からの確認信号E5により行われる。
【0008】
更に住棟用受信機1にあっては、図示せぬ地区リレーの作動により、近隣住戸、具体的には火災発生階及びその直上階の住戸に対し地区音響制御信号E6を出力する。この火災発生階及びその直上階の住戸に対する地区音響制御信号E6は住戸用受信機4及び戸外表示器5に与えられる。この際、出火住戸以外の近隣の住戸用受信機4にあっては、地区音響制御信号E6によりフォトカプラ25のフォトトランジスタがオンしてリレーBが作動し、リレー接点bを開くことでリレーDCが不作動になり、そのリレー接点dcが音声警報信号線9側に切り換わりスピーカ26が接続され、音声警報信号線9からの音声警報信号E7の入力が可能となる。また、出火住戸の戸外表示器5にあっては、検出回路19で電源・火災信号E8を検出している状態で、地区音響制御信号E6を受けることでリレーJが作動し、このリレーJの作動でリレー接点j1,j2が切り換わり、スピーカ29が音声警報信号線9に接続され、音声警報信号E7の入力が可能となる。
【0009】
住棟用受信機1では、地区音響制御信号E6の出力と共に音声合成部30が起動して生成された出火場所を含む火災メッセージでなる音声信号がアンプ31で増幅された後、音声警報信号線9に音声警報信号E7として出力される。これにより、住戸での火災の場合、出火階及びその直上階の自火報総合盤2のスピーカ7、共用部スピーカ6、出火階及びその直上階の出火住戸以外の各住戸の住戸用受信機4のスピーカ26及び出火住戸の戸外表示器5のスピーカ29に住棟用受信機1からの音声警報信号E7が供給され、例えば「ウーウー、火事です、火事です。1階で火災が発生しました。安全を確認して避難してください。」などの出火場所を含む火災メッセージの警報出力が行われる。
【0010】
なお、出火住戸の住戸用受信機4にあっては、自住戸での火災であるにも関わらず出火場所を含む火災メッセージをスピーカ26から出力するのは矛盾することにもなるので、住戸用受信機4では、作動信号E1を受信することで受信リレーRが作動するが、その際、地区音響制御信号線9に設けられるリレー接点rが開くことで地区音響制御信号E6の入力を禁止させている。また、出火住戸以外の全ての戸外表示器5にあっては、一斉に音声メッセージが出力されると音声メッセージが逆に聞き取り難く、且つどの住戸が火災なのかが外部から判かり難いことから音声メッセージの出力を禁止している。
【0011】
このように、通常時に火災感知器10が発報すると、出火住戸では、住戸用受信機4が中継器3からの作動信号E1により自己の音源で自己のスピーカ26から音声警報を出力し、出火住戸の戸外表示器5では、中継器3からの電源・火災信号E8を検出することで表示灯20が点滅し、この状態で住棟用受信機1からの地区音響制御信号E6を受けることでスピーカ29が音声警報信号線9に接続されて、住棟用受信機1からの音声警報信号E7でスピーカ29から出火場所を含む火災メッセージが出力される。近隣住戸である出火住戸以外の出火階とその直上階の各住戸では、住戸用受信機4が住棟用受信機1からの地区音響制御信号E6でスピーカ26が音声警報信号線9に接続されて、住棟用受信機1からの音声警報信号E7でスピーカ26から出火場所を含む火災メッセージが出力される。近隣住戸の戸外表示器5では、中継器3からの電源・火災信号E8が出力されていないため警報動作は行われない。
【0012】
一方、住戸において停電が発生すると、当該住戸の住戸用受信機4では、電源供給が受けられなくなることから、接点t1が開放し無電圧の火災確定信号E2が出力される。中継器3は火災感知器10の発報を検出する前にこの無電圧の火災確定信号E2を受けることで、住戸用受信機4の停電を判断すると共に、火災信号出力許容状態となる。この状態で火災感知器10の発報を検出すると、火災信号出力許容状態にあることから、直ちに火災信号E4を出力する。中継器3から火災信号E4が出力されて、これを住棟用受信機1が受けると地区音響制御信号E6と音声警報信号E7を出力する。この際、停電住戸の住戸用受信機4のDCリレーが不作動のために接点dcは音声警報信号線9側に切り換わっているので、住棟用受信機1から音声警報信号E7が送られて来ることでスピーカ26から火災場所を含む火災メッセージが出力される。出火住戸の戸外表示器5では、通常時と同様に中継器3からの電源・火災信号E8を検出することで表示灯20が点滅し、この状態で住棟用受信機1からの地区音響制御信号E6を受けることでスピーカ29が音声警報信号線9に接続されて、住棟用受信機1からの音声警報信号E7でスピーカ29から火災場所を含む火災メッセージが出力される。この際、近隣住戸でも停電になると、その住戸の住戸用受信機4では、DCリレーが不作動になって、接点dcが音声警報信号線9側に切り換わっていることから、住棟用受信機1から音声警報信号E7が送られて来ることでスピーカ26から火災場所を含む火災メッセージが出力される。また、近隣住戸の戸外表示器5では、通常時と同様に中継器3からの電源・火災信号E8が出力されていないため、警報動作は行われない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の共同住宅用火災報知システムにあっては、中継器3、住戸用受信機4、戸外表示器5の間での配線が複雑であり、かつ配線数も多いことから、システム設置時やメンテナンス時に誤配線をしやすく、またシステム設置やメンテナンスに時間がかかり、人件費等の経費が嵩むという問題点があった。
即ち、住戸用受信機4では地区音響制御信号E6と音声警報信号E7が必要であるため、中継器3との間で音声警報信号線9及び地区音響制御信号線8の配線が必要であり、戸外表示器5では中継器3からの電源・火災信号E8が必要であるため(住戸停電時でも表示灯20を点滅させる必要があるため)、中継器3との間で電源・火災信号線33の配線が必要であり、また戸外表示器5でも地区音響制御信号E6と音声警報信号E7が必要であるため、自火報総合盤2、中継器3との間で音声警報信号線9及び地区音響制御信号線8の配線が必要であるからである。
【0014】
そこで本発明は、従来の共同住宅用火災報知システムと使用上の動作を同等にしながらも、システムの簡略化、省配線化が図れる共同住宅用火災報知システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による共同住宅用火災報知システムは、
各住戸に、火災感知器、中継器、住戸用受信機及び戸外表示器を設けると共に管理人室等の中央に住棟用受信機を設けた共同住宅用火災報知システムにおいて、
少なくとも前記各住戸の火災感知器、中継器を住棟用受信機からの電源供給により動作するように接続し、前記住戸用受信機を住戸からの電源供給により動作するように接続し、また、前記住棟用受信機から引き出される地区音響制御信号線は前記中継器経由でFV信号線と兼用されて前記住戸用受信機に接続され、
前記中継器は、感知器回線を介して接続した前記火災感知器の発報を検出した場合に住戸用受信機に作動信号線を介して作動信号を出力し、該作動信号出力後に前記住戸用受信機から火災確定信号線を介して火災確定信号を受信することで前記住棟用受信機に火災信号を出力する回路部を備え、
前記中継器の回路部は、
前記住戸用受信機が停電検出時に、前記火災感知器の発報通知を受けていないときは、前記住棟用受信機から前記住戸用受信機に出力される地区音響制御信号を停止し、前記戸外表示器による表示灯点滅を禁止し、
他方、この前記住戸用受信機の停電検出状態で火災感知器の発報を検出した際には、疑似地区音響制御信号を生成し、前記地区音響制御信号線を介して前記住戸用受信機に出力し、
前記住棟用受信機は、前記中継器から火災信号線を介して火災信号を受信することで、出火住戸の近隣住戸に対し前記地区音響制御線を介して地区音響制御信号及び前記音声警報信号線を介して音声警報信号を出力する回路部を備え、
前記住戸用受信機は、前記中継器から作動信号線を介して作動信号を受信することで、感知器作動メッセージを生成して自己のスピーカより出力すると共に前記戸外表示灯に表示灯制御線を介して表示灯制御信号を出力し、また、作動信号を受信して所定の遅延時間経過後に、前記中継器に火災確定信号線を介して火災確定信号を出力すると共に火災メッセージを生成して自己のスピーカ及び音声警報信号線を介して前記戸外表示器に出力し、
火災感知器の発報を検出した前記住戸用受信機の回路部は、
停電状態で、前記中継器に停電信号を出力すると共に自己のスピーカを前記音声警報信号線に切換接続して前記住棟用受信機から音声警報信号を通過可能状態とし、また、この停電状態で、前記中継器からの疑似地区音響制御信号を受けることで、前記住棟用受信機からの音声警報信号線に前記戸外表示器のスピーカを接続する音声警報信号線を切換接続して前記住棟用受信機からの音声警報信号を通過可能状態とすると共に前記戸外表示灯に表示灯制御線を介して表示灯制御信号を出力して表示灯を点滅制御し、
前記戸外表示器は、前記住戸用受信機から表示灯制御線を介して表示灯制御信号を受信することで表示灯を点滅し、前記住戸用受信機から前記音声警報信号線を介して出力される火災メッセージをスピーカから出力する回路部を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明による共同住宅用火災報知システムは、前記住戸用受信機の回路部は、前記中継器から作動信号を受信していない状態で、前記中継器経由で前記住棟用受信機より出力される地区音響制御信号及び音声警報信号を検出した場合に、自己のスピーカを前記音声警報信号線に切換接続して、自己のスピーカから前記住棟用受信機より出力される音声警報信号を出力する回路部を備えると伴に、前記中継器から作動信号を受信していない状態で、前記中継器経由で前記住棟用受信機より出力される地区音響制御信号のみを検出した場合に、火災メッセージを生成して自己のスピーカから出力することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明による共同住宅用火災報知システムは、前記火災感知器が作動した場合において、当該火災感知器が設置された階又は直上階の近隣住戸の住戸用受信機は、自己のスピーカを音声警報信号線に切換接続し、前記住棟受信機から出力される音声警報信号を自己のスピーカより出力し、
一方、当該住戸用受信機は自己の音声出力回路から戸外表示器に対して音声出力を行わず、戸外表示器からの音声警報の出力を禁止することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面例と共に説明する。
図1は本発明に係る共同住宅用火災報知システムの実施の形態の構成を示すブロック図、図2はその詳細な構成を示すブロック図である。また、図3は中継器と住戸用受信機と戸外表示器の一部について更に詳細な構成を示すブロック図である。また、図4は実施の形態の共同住宅用火災報知システムの動作の要点を示す図である。尚、図1〜図3において、前述した図5と共通する部分には同一の符号を付けている。
この実施の形態の共同住宅用火災報知システムは、中継器50と住棟用受信機60との間、中継器50と住戸用受信機70との間及び住戸用受信機70と戸外表示器80との間の各間の配線のみとすることで、システムの簡略化、配線作業の効率化を図ったものである。勿論、住戸用受信機70のスピーカ26からの音声警報の出力、戸外表示器80の表示灯20(図2参照)の点灯/点滅及びスピーカ29からの音声警報の出力等、使用上の動作は前述した従来の共同住宅用火災報知システムとほぼ同等である。以下、中継器50、住棟用受信機60、住戸用受信機70、戸外表示器80の順で夫々の構成を説明し、その後に全体の動作について説明する。
【0021】
(a)中継器50の構成
図2において、中継器50は、感知器回路11a,11bを介して接続された火災感知器10の発報を検出する発報検出回路90と、住戸用受信機70から火災確定信号線33を介して出力される火災確定信号E3を検出する火災確定信号検出回路93と、火災感知器10の発報検出時に閉状態とする接点94と、この接点94に直列に介挿される発報抵抗95と、発報検出かつ火災確定信号検出時に閉状態とする接点96と、この接点96に直列に介挿される住棟発報抵抗97と、接点96と住棟発報抵抗97の直列回路に並列接続される住棟終端抵抗98と、住棟用受信機60より供給される24Vを14Vと3.2Vの電圧に降圧する定電圧回路101と、通常時には24V脈流の地区音響制御信号E6を直流14Vにレベル変換したFV信号E9を出力し、住戸停電時火災感知器10の発報を検出した場合に中継器内部電源(住棟用受信機60より供給される24Vを14Vにレベル変換した電圧)を疑似地区音響制御信号E10として出力するFV信号出力回路100と、発報検出回路90及び火災確定信号検出回路93の監視や接点94,96の開閉制御、住戸停電時におけるFV信号E9の出力禁止制御、住戸停電時に火災感知器10の発報を検出した場合における疑似地区音響制御信号E10の出力制御等、中継器50全体の監視制御を行うCPU回路99とを備えて構成される。
【0022】
CPU回路99は、発報検出回路90にて火災感知器10の発報が検出されていない状態で、火災確定信号検出回路93にて火災確定信号E3(有電圧信号の遮断)が検出されると、住戸用受信機70の停電を検出してFV出力禁止信号E11を出力する。この場合、停電住戸の住戸用受信機70では接点120が開放されて無電圧の火災確定信号E3が出力される。尚、FV信号出力回路100から出力されるFV信号E9は、住棟用受信機60から出力される24V脈流の地区音響制御信号E6を平滑して住戸用受信機70で利用可能な14Vにレベルに変換しただけのものであり、都合上FV信号としているが、地区音響制御信号E6である。
また、CPU回路99は、住戸用受信機70の停電検出状態で、発報検出回路90から火災感知器10の発報検出信号を受けると、住戸用受信機70へ作動信号E1は出力せず、直ちに住棟用受信機60へ火災信号E4を出力するよう接点96の閉制御を行う。
【0023】
(b)住棟用受信機60の構成
住棟用受信機60は、24V定電圧を生成し、中継器50、火災感知器10へ供給する24V定電圧回路110と、中継器50からの火災信号E4を受信し、対応する制御を行う火災受信制御回路111と、地区音響鳴動時に閉状態となる接点112と、地区音響装置を鳴動させる地区に対応して閉状態となる複数個の接点1131,1132,… ,113n(この図では接点1131のみ示している)と、火災受信制御回路111からの移報信号に基づいて出火場所を含む火災メッセージを生成し、音声警報信号として出力する音声警報ユニット114とを備えて構成されている。
複数個の区分鳴動用の接点1131,1132,… ,113nは共同住宅の各階に対応して設けられており、それぞれから各階に向けて地区音響制御信号線EA1,EA2,…,EAnが引き出されて各階の中継器50に接続されている。なお、この場合、各階を一区分とするものであるが、各階を例えば二区分とすると、各階毎に2個の接点113を対応させることになる。
【0024】
図2に示す接点1131からは、1階用の地区音響制御信号線EA1が引き出されており、その地区音響制御信号線EA1に1階の各住戸に設けられる各中継器50が接続されている。因みに接点1132からは2階用の地区音響制御信号線EA2が引き出されており、その地区音響制御信号線EA2に2階の各住戸に設けられる各中継器50が接続されている。そして、例えば1階で火災が発生した時には、接点112及び出火階である1階とその直上階である2階に対応する接点1131,1132が閉状態となるように制御され、1階と2階の各住戸の中継器50に地区音響制御信号線EA1,EA2を介して地区音響制御信号E6が送られる。音声警報ユニット114からも地区音響制御信号線EA1,EA2,… ,EAnと同様に各階向けて音声警報信号線KP1−KPC1,KP2−KPC2,… ,KPn−KPCnが引き出されて各階の中継器50に接続されている。図2に示す音声警報信号線KP1−KPC1には1階の各戸に設けられる各中継器50が接続されている。因みにKP2−KPC2には2階の各住戸に設けられる各中継器50が接続されている。そして、例えば1階で火災が発生した時には1階と2階の各住戸の中継器50に音声警報信号E7が送られる。
【0025】
(c)住戸用受信機70の構成
住戸用受信機70は、火災確定時及び住戸停電時に開状態にして無電圧の火災確定信号E3を中継器50に送るための接点120と、中継器50から作動信号線34を介して出力される作動信号E1を受信する火災受信回路121と、中継器50から出力されるFV信号E9を検出するFV信号検出回路123と、音声警報信号を出力する音声信号出力回路125と、住棟用受信機60から出力される音声警報信号E7を検出する音声信号検出回路126と、音声信号出力回路125からの音声警報信号と住棟用受信機60からの音声警報信号E7との切り換えを行う接点127と、音声警報を出力するためのスピーカ26と、戸外表示器80の表示灯20を点灯/点滅させるための表示灯制御信号E12を表示灯制御線36を介して出力する表示灯制御回路128(図3参照)とを備えて構成されている。火災受信回路121及びFV信号検出回路123はマイコン130によって実現されている。また、この住戸用受信機70では、FV信号検出回路123の検出時間が例えば4秒に設定されており、また音声信号検出回路126の検出時間が例えば3秒に設定されている。
【0026】
中継器50と住戸用受信機70の一部詳細を図3を参照して説明する。
・中継器50
この図では、地区音響制御信号E6、音声警報信号E7の通過する経路を中心に示している。FV信号出力回路100は、住棟用受信機60から送られる24V脈流の地区音響制御信号E6を受けると、住戸用受信機70で利用可能な電圧(この場合、直流14VのFV信号E9)に変換して出力するレベル変換回路101と、逆流防止用のダイオード102,103と、電源スイッチ用のトランジスタ104,105及び抵抗106,107と、アンドゲート108とを有して構成されている。
レベル変換回路101は、FV信号E9の出力を禁止する機能を有しており、住戸用受信機70が停電になったことをCPU回路99が検出した場合に、CPU回路99より出力されるFV出力禁止信号E11を受けることによってFV信号E9の出力を禁止する。また住戸用受信機70が停電になった状態で火災感知器10の発報を検出した場合は、CPU回路99からFV出力禁止信号E11及び発報信号が出力され、これによりアンドゲート108の出力が「H」レベルになりトランジスタ104,105が順次オンする。これにより、中継器50内部の電源14Vにより疑似地区音響制御信号E10が生成されてダイオード103を介して住戸用受信機70に出力される。
【0027】
ここで、住戸停電時にはFV信号E9に代わって疑似地区音響制御信号E10を出力する理由について説明する。
通常時(電源供給時)では、住戸用受信機70のマイコン130は、火災感知器10が発報して中継器50から作動信号線34を介して作動信号E1が出力されると、直ちに表示灯制御回路128を動作させて戸外表示器80の表示灯20を点滅させると共に、火災確定時に音声信号出力回路125を動作させて火災メッセージを生成し、戸外表示器80のスピーカ29へ出力させる。これに対して、住戸停電時では、住戸用受信機70は電源供給が受けられなくなるので、自己の制御で戸外表示器80のスピーカ29からの音声警報出力及び戸外表示器80の表示灯20の点滅を行うことはできない。そこで、住戸停電時でも戸外表示器80のスピーカ29からの音声警報出力及び戸外表示器80の表示灯20の点滅を住戸用受信機70を介して行なうことができるように、中継器50の内部電源により疑似地区音響制御信号E10を生成して地区音響制御信号線上に出力するようにしている。この場合、FV信号E9でも戸外表示器80のスピーカ29からの音声警報出力及び戸外表示器80の表示灯20の点滅を行なうことは可能であるが、中継器50が火災信号E4を出力してから住棟用受信機60より地区音響制御信号E6が送られて来るまでに僅かであるが時間的な遅れがあり、火災発報後直ちに戸外表示器80の表示灯20の点滅を行なうことができないこと、自住戸での火災であるにも関わらず住棟用受信機60からの地区音響制御信号E6で戸外表示器80の表示灯20の点滅を行うのは不合理であることから、住戸停電時にはFV信号E9に代わって中継器50の内部電源により疑似地区音響制御信号E10を生成して出力するようにした。また、音声警報信号線KP−KPCは中継器50内部を通過され、住戸用受信機70側へ引き出される。
【0028】
・住戸用受信機70
住戸用受信機70内部の地区音響制御信号線経路上には、直列に接点131が介挿されており、またこの接点131より出力側にはリレーRY132が並列に介挿されている。更にリレーRY132より出力側には戸外表示器80の表示灯20を駆動する表示灯制御回路128が設けられている。リレーRY131は、通電時、住戸用受信機70に電源が供給されることで作動し、停電等で電源が供給されなくなると不作動となる。したがって、その接点131はリレーRY131の作動状態でa点側にあり、地区音響制御信号経路を開(遮断)状態とし、不作動状態でb点側に切り換わり、地区音響制御信号線経路を閉(接続)状態とする。
【0029】
また、住戸用受信機70内部の音声警報信号線経路上には、直列に且つ信号線側と接地線側の双方に切換式のリレーRY132の接点1321,1322が介挿されており、これら接点1321,1322はリレーRY132が不作動の間、即ち通電時にはb点側にあって戸外表示器80のスピーカ29を住戸用受信機70の音声信号出力回路125に接続し、停電等によるリレーRY131の不作動によりその接点131がb点側に切り換わった状態で、中継器50から疑似地区音響制御信号E10が出力されてリレーRY132が作動することでa点側に切り換わり、戸外表示器80のスピーカ29を音声警報信号線KP−KPCに接続する。住戸用受信機70のスピーカ26は、切換式のリレーRY127の接点1271,1272によって音声信号出力回路125又は音声警報信号線KP−KPCのいずれか一方に接続される。
【0030】
リレーRY127は、通常時、住戸用受信機70に電源が供給されることで作動するため、その接点1271,1272はa点側にあり、スピーカ26を音声信号出力回路125に接続する。また、リレーRY127は住戸用受信機70の停電時には作動せず、その接点1271,1272はb点側に切り換わり、スピーカ26が音声警報信号線KP−KPCに接続される。音声信号出力回路125は、マイコン130からの起動信号、音声警報信号を出力するスピーカ26、29を選択する出力ポート選択信号を受けることで、起動して所定のメッセージを生成して、選択された出力ポート、即ちスピーカへ出力する。音声信号検出回路126は音声警報信号線KP−KPC上の音声信号の検出を行うもので、音声信号を検出するとその旨をマイコン130に通知する。表示灯制御回路128は、通常時、戸外表示器80の表示灯20を点灯し、実際に火災が発生した時にはマイコン130からの指令によって点滅させるよう表示灯制御信号を出力する。また、停電時にはリレーRY131が不作動になってその接点131がb点側に切り換わるが、自住戸で火災感知器10の発報がなければ、中継器50からは疑似地区音響制御信号E10は出力されないので、表示灯制御回路128は動作せず、表示灯20は点滅しない。この場合、住戸用受信機70が停電すると、中継器50のCPU回路99からFV出力禁止信号E11が出力されるので、中継器50のレベル変換回路101の出力が禁止状態になっている。
【0031】
(I)共同住宅用火災報知システムの動作
次に、本実施の形態の共同住宅用火災報知システムの動作について説明する。なお、図4は出火住戸とその近隣住戸における通電時と停電時の、住戸用受信機70での音声警報の出力の有無と戸外表示器80での音声警報の出力及び表示灯20の表示の有無を示す図である。
(1)通常時(住戸用受信機70に電源が供給されている状態)
▲1▼出火住戸での動作
火災が発生して火災感知器10が発報すると、その発報が中継器50の発報検出回路90で検出され、CPU回路99に通知される。CPU回路99は火災感知器10が発報した通知を受けると、接点94を閉じて作動信号E1を作動信号線34を介して住戸用受信機70に出力する。中継器50より出力された作動信号E1を住戸用受信機70の火災受信回路121が受けると、マイコン130は、表示灯制御回路128を動作させ、表示灯制御線36を介して表示灯制御信号を出力させると共に、音声信号出力回路125を動作させて住戸用受信機70のスピーカ26から火災感知器作動メッセージを出力させる。戸外表示器80の表示灯20は、表示灯制御信号を受けることで点滅し火災を報知する。
【0032】
また、マイコン130は、火災受信回路121が作動信号線34を介して作動信号E1を受けることで、火災確認をするための時間例えば2〜5分が設定された遅延タイマ(図示略)を起動させる。そして、この遅延タイマの起動後の2〜5分の間に復旧スイッチ(図示略)が操作されたか否かの判定が行われ、この間に復旧スイッチが操作されなければ、遅延タイマはタイムアップされ、接点120を開放して中継器50に火災確定信号線33を介して火災確定信号E3を出力する。また同時に音声信号出力回路125を動作させて住戸用受信機70のスピーカ26から火災メッセージを出力させると共に、戸外表示器80のスピーカ29からもこの火災メッセージを出力させる。尚、この場合、住戸用受信機70のリレーRY127は電源投入時に作動するので、電源投入時にその接点1271,1272はa点側に切り換わり、スピーカ26が音声信号出力回路125に接続された状態になる。また、住戸用受信機70のリレーRY131も電源投入時に作動するため、その接点131はa点側に切り換わって地区音響制御信号経路を開いた状態になる。また、リレーRY132は電源投入時接点131がa点側に切り換っていることで、不作動状態にあり、したがってその接点1321,1322はb点側にあることから戸外表示器80のスピーカ29は音声信号出力回路125に接続された状態になる。
【0033】
住戸用受信機70より出力された火災確定信号E3を中継器50の火災確定信号検出回路93が受けると、その旨をCPU回路99に通知する。CPU回路99は発報検出回路90から火災感知器10の発報通知を受けている状態で火災確定信号E3を受信した旨の通知を受けると火災確定信号であると判断し、接点96を閉じて火災信号E4を住棟用受信機60に出力する。中継器50からの火災信号E4を住棟用受信機60の火災受信制御回路111が検出すると、火災信号E4を保持し、更に地区音響鳴動用の代表の接点112を閉制御すると共に、近隣住戸例えば出火階である1階とその直上階である2階に対応する接点1131,1132を閉じて地区音響制御信号線EA1,EA2に地区音響制御信号E6を出力する。また火災受信制御回路111は音声警報ユニット114に火災代表信号、火災地区信号、地区音響代表信号で構成される移報信号を出力する。
【0034】
音声警報ユニット114は、この移報信号を受けることで、出火階である1階とその直上階である2階に対応する音声警報信号線KP1−KPC1,KP2−KPC2に出火場所を含む火災メッセージからなる音声警報信号E7を出力する。そして、住棟用受信機60から出力された地区音響制御信号E6は中継器50のFV信号出力回路100のレベル変換回路101で14Vの直流にレベル変換されてFV信号E9として住戸用受信機70に出力される。住戸用受信機70に出力されたFV信号E9はFV信号検出回路123で検出される。一方、音声警報信号E7は中継器50を通過して住戸用受信機70へ送られ、住戸用受信機70の音声検出回路126で検出される。この際、出火住戸の住戸用受信機70のマイコン130は既に作動信号E1を受けているので、FV信号E9及び音声警報信号E7を検出しても何もしない。すなわち、住戸用受信機70のスピーカ26及び戸外表示器80のスピーカ29から継続して火災メッセージを出力すると共に、戸外表示器80の表示灯20を継続して点滅させる。
【0035】
▲2▼近隣住戸(出火階・直上階)での動作
出火住戸の住戸用受信機70では、火災受信回路121が中継器50より作動信号E1を受けているので、マイコン130は、FV信号E9及び音声警報信号E7が送られてきて、それらを検出しても何もせず、自己の音声信号出力回路125を動作させて自己のスピーカ26及び戸外表示器80のスピーカ29から火災メッセージを出力させると共に、表示灯制御回路128を動作させて表示灯制御信号を出力させ、戸外表示器80の表示灯20を点滅させるが、近隣住戸の住戸用受信機70では、火災受信回路121が中継器50から作動信号E1を受けていないので、FV信号E9及び音声警報信号E7が送られてきて、FV信号E9がFV信号検出回路123で検出され、音声警報信号E7が音声検出回路126で検出されると、マイコン130はリレーRY127を不作動にするよう制御する。リレーRY127が不作動になることでその接点1271,1272はb点側に切り換わり、スピーカ26を音声警報信号線KP−KPCに接続する。
【0036】
これにより、住棟用受信機60から出力される音声警報信号E7によって近隣住戸の住戸用受信機70のスピーカ26から出火場所を含む火災メッセージが出力される。この際、出火住戸が1階の住戸であれば、1階に布設された音声警報信号線KP1−KPC1と2階に布設された音声警報信号線KP2−KPC2に住棟用受信機60から音声警報信号E7が出力され、1階の出火住戸以外の各住戸と2階の各住戸の住戸用受信機70のスピーカ26から出火場所を含む火災メッセージが出力される。またこの際、マイコン130は音声信号出力回路125を動作させないので、戸外表示器80のスピーカ29からは音声警報は出力されない。尚、通常時にあっては、FV信号検出回路123及び音声信号検出回路126の検出時間は例えば4秒及び3秒が設定されているが、住棟用受信機60は火災信号E4を自己保持し、4秒及び3秒よりも長い時間、地区音響制御信号E6及び音声警報信号E7を出力するため、両信号は検出される。
【0037】
▲3▼近隣住戸以外の住戸(出火階・直上階以外)での動作
全住戸で地区音響鳴動を行わせたい場合、住棟用受信機60は、出火階及び直上階以外の階の各住戸の住戸用受信機70に地区音響制御信号E6のみを送ることができる。住戸用受信機70のマイコン130は、この地区音響制御信号E7のみを検出すると音声信号出力回路125を動作させて、住戸用受信機70のスピーカ26から火災メッセージを出力させる。
【0038】
(2)住戸停電時(住戸用受信機70に電源が供給されていない状態)
▲1▼停電住戸
電源投入時にはリレーRY131が作動してその接点131がa側に切り換わるので、リレーRY132は通常時作動しない。またリレーRY127も電源投入時に作動して、その接点1271,1272がa側に切り換わる。このような状態で住戸が停電になり住戸用受信機70に電源が供給されなくなると、リレーRY127,131が共に不作動となり、接点1271,1272及び接点131がb側に切り換わる。接点1271,1272がb側に切り換わることで住戸用受信機70のスピーカ26が音声警報信号線KP−KPCに接続されて、音声警報信号E8の入力可能状態となる。
【0039】
接点131がb側に切り換わると、疑似地区音響制御信号E10の入力可能状態となる。
住戸が停電になると、その住戸の住戸用受信機70の接点120が開放されるので、中継器50に無電圧の火災確定信号E3が出力される(即ち、有電圧信号が遮断される)。この無電圧の火災確定信号E3を火災確定信号線33を介して中継器50の火災確定信号検出回路93が受けると、その旨を中継器50のCPU回路99に通知する。CPU回路99は、発報検出回路90から火災感知器10の発報通知を受けていない状態で火災確定信号E3を受信した旨の通知を受けると、住戸用受信機70が停電であると判断してFV出力禁止信号E11をレベル変換回路101及びアンドゲート108へ出力する。これにより、レベル変換回路101の出力が禁止状態になり、住棟用受信機60から地区音響制御信号E6が送られてきてもFV信号E9は出力されなくなる。
【0040】
▲2▼停電住戸出火
住戸用受信機70の停電中に火災感知器10が発報して、中継器50の発報検出回路90にて検出されると、中継器50のCPU回路99は住戸用受信機70が停電中であることを認識しているので、直ちに接点96を閉じて火災信号E4を出力する。また同時に「H」レベルの発報信号をアンドゲート108に出力する。アンドゲート108は、既にFV出力禁止信号E11を入力していることから発信信号を入力することで「H」レベルを出力する。これによりトランジスタ104,105が順次オンし、中継器50の内部電源14Vで生成された疑似地区音響制御信号E10が住戸用受信機70に出力される。この際、住戸用受信機70ではリレーRY131が不作動で、その接点131がb側に切り換わっているので、表示灯制御回路128が疑似地区音響制御信号E10を受けることにより起動して、表示灯制御線36を介して表示灯制御信号E12を戸外表示器80に出力する。これにより、戸外表示器80の表示灯20が点滅する。また、住戸用受信機70では、中継器50から疑似地区音響制御信号E10が出力されることでリレーRY132が作動し、その接点1321,1322がa側に切り換わるので、戸外表示器80のスピーカ29が音声警報信号線KP−KPCに接続されて、音声警報信号E7の入力可能状態になる。このように、疑似地区音響制御信号E10は、地区音響制御信号E6(FV信号E9)と、表示灯制御回路128への制御信号の両方を兼用する。
【0041】
一方、中継器50から住棟用受信機60に火災信号E4が出力されることで、住棟用受信機60から音声警報信号E7が出力されると、戸外表示器80のスピーカ29から出火場所を含む火災メッセージが出力される。また停電時、住戸用受信機70のリレーRY127の接点1271、1272はb側に切り換って住戸用受信機70のスピーカ26が音声警報信号線KP−KPCに接続されているので、住戸用受信機70のスピーカ26からも出火場所を含む火災メッセージが出力される。
【0042】
▲3▼停電近隣住戸(出火階・直上階の住戸で、停電状態にある住戸)
停電近隣住戸では、中継器50のCPU回路99からFV出力禁止信号E11のみ出力されて発報信号は出力されないので、FV信号出力回路100からは疑似地区音響制御信号E10は出力されない。このため、住戸用受信機70のリレーRY131が不作動でその接点131がb側に切り替わっていても、住戸用受信機70の表示灯制御回路128は動作せず、戸外表示器80の表示灯20は点滅しない。また、中継器50のFV信号出力回路100から疑似地区音響制御信号E10が出力されないことから、住戸用受信機70のリレーRY131の接点131がb側に切り替わっていても住戸用受信機70のリレーRY132は作動せず、その接点1321,1322はb側のままである。
また、停電時にはリレーRY127は作動しないので、その接点1271,1272はb側にある。この状態で住棟用受信機60から音声警報信号E7が出力されると、スピーカ26からのみ出火場所を含む火災メッセージが出力される。
【0043】
▲4▼通常近隣住戸(出火階・直上階の住戸で、通常状態にある住戸)
通常近隣住戸では、住戸用受信機70に電源が供給されているので、リレーRY127,131が共に作動しており、その接点1271,1272,接点131共にa側に切り換っている。マイコン130は地区音響制御信号E6と音声警報信号E7を検出することで、リレーRY127を不作動にしてその接点1271,1272をb側に切り換える。これにより、住戸用受信機70のスピーカ26が音声警報信号線KP−KPCに接続されるので、音声警報信号E7によって住戸用受信機70のスピーカ26から出火場所を含む火災メッセージが出力される。尚、マイコン130は音声信号出力回路125を動作させないので、戸外表示器80のスピーカ29から音声警報は出力されない。
【0044】
このように、この実施の形態では、
▲1▼通常時出火住戸では、住戸用受信機70の音声信号出力回路125の動作によって住戸用受信機70のスピーカ26及び戸外表示器80のスピーカ29から音声警報メッセージが出力される。また、住戸用受信機70の表示灯制御回路128の動作によって戸外表示器80の表示灯が点滅する。
▲2▼出火階・直上階の近隣住戸では、住棟用受信機60から出力される地区音響制御信号E6及び音声警報信号E7により、住戸用受信機70のスピーカ26からのみ出火場所を含む火災メッセージが出力される。
【0045】
▲3▼出火階及び直上階以外の階の各住戸では、住棟用受信機60から出力される地区音響制御信号E6のみによって住戸用受信機70の音声信号出力回路125から出力される音声警報信号により住戸用受信機70のスピーカ26から火災メッセージが出力される。
▲4▼停電住戸では、住戸用受信機70から無電圧の火災確定信号E3が出力されるので、中継器50のレベル変換回路10の出力が禁止状態になる。また、住戸用受信機70のリレーRY127が不作動になってその接点1271,1272がb側に切り換わり、住戸用受信機70のスピーカ26が音声警報信号線KP−KPCに接続される。また住戸用受信機70のリレーRY131も不作動になり、その接点131がb側に切り換わり、中継器50からの疑似地区音響制御信号E10の入力可能状態となる。
【0046】
▲5▼停電住戸で火災が発生し、火災感知器10が発報すると、中継器50から出力される疑似地区音響制御信号E10によって住戸用受信機70の表示灯制御回路128が動作して戸外表示器80の表示灯20が点滅する。また、中継器50から出力される疑似地区音響制御信号E10によって住戸用受信機70のリレーRY132が作動してその接点1321,1322がa側に切り換わり、住棟用受信機60から出力される音声警報信号E7によって戸外表示器80のスピーカ29から出火場所を含む火災メッセージが出力される。また、住戸用受信機70のリレーRY127の接点1271,1272がb側に切り換っているので、住戸用受信機70のスピーカ26からも住棟用受信機60から出力される音声警報信号E7によって出火場所を含む火災メッセージが出力される。
▲6▼停電になった近隣住戸では、住棟用受信機60から出力される音声警報信号E8により住戸用受信機70のスピーカ26からのみ出火場所を含む火災メッセージが出力される。
▲7▼通常状態にある近隣住戸では、住棟用受信機60から出力される地区音響制御信号E6及び音声警報信号E7により住戸用受信機70のスピーカ26からのみ出火場所を含む火災メッセージが出力される。
【0047】
このように、本発明の構成によれば、システムの簡略化、省線化を図りながらも、従来の共同住宅用火災報知システムと使用上、ほぼ同等の動作が得られる。本実施の形態は、住棟用受信機60と中継器50との間、中継器50と住戸用受信機70との間、住戸用受信機70と戸外表示器80との間の各間でのみ配線を行うだけで済むのに対し、従来は更に中継器3と戸外表示器5との間、自火報総合盤2と戸外表示器5との間の各間を配線しなければならない。
したがって、本実施の形態では、誤配線を低減できると共に、システム設置やメンテナンスに要する作業時間の短縮化が図れるので、人件費等の経費を削減できる。
【0048】
尚、この実施の形態では、図5に示した自火報総合盤2を有していないが、自火報総合盤2を設けた場合でもそのスピーカ7(図5参照)からは音声警報が出力されることは言うまでもない。
また、この実施の形態では、住棟用受信機60からの地区音響制御信号E6を中継器50のレベル変換回路101で平滑定電圧化してFV信号E9として出力したが、そのまま地区音響制御信号E6を出力しても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用上の動作を従来の共同住宅用火災報知システムと使用上の動作をほぼ同等にしながらもシステムの簡略化、省線化が図れるので、誤配線を低減できると共に、システム設置やメンテナンスに要する作業時間の短縮化が図れるので、人件費等の経費を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共同住宅用火災報知システムの実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態の共同住宅用火災報知システムの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態の共同住宅用火災報知システムの中継器、住戸用受信機及び戸外表示器の一部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態の共同住宅用火災報知システムの動作の要点を示す図である。
【図5】従来の共同住宅用火災報知システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 火災感知器
20 表示灯
26、29 スピーカ
33 火災確定信号線
34 作動信号線
36 表示灯制御線
50 中継器
60 住棟用受信機
70 住戸用受信機
80 戸外表示器
90 発報検出回路
93 火災確定信号検出回路
99 CPU回路
100 FV信号出力回路
101 レベル変換回路
102,103 ダイオード
104,105 トランジスタ
106,107 抵抗
108 アンドゲート
111 火災受信制御回路
114 音声警報ユニット
120 接点
121 火災受信回路
123 FV信号検出回路
125 音声信号出力回路
126 音声検出回路
128 表示灯制御回路
130 マイコン
RY127,RY131,RY132 リレー
EA 地区音響制御信号線
KP−KPC 音声警報信号線[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides a fire detector, a repeater, a receiver for a dwelling unit, and an outdoor indicator for each dwelling unit to individually monitor and install a receiver for a dwelling unit in a central management room or the like for a collective house for centralized monitoring. It relates to a fire alarm system.
[0002]
[Prior art]
In a conventional fire alarm system for apartment houses, when a fire detector installed in a dwelling unit issues a warning, a central information center such as a caretaker room is sent from the housing information panel (receiver for dwelling units) installed in the dwelling unit. A fire signal is sent to the receiver for the residential building, which centrally monitors disaster prevention information installed in the city. Upon receiving the fire signal, the receiver for a living building sends a local acoustic control signal and an audio alarm signal to a neighboring dwelling unit, for example, a dwelling unit receiver of each dwelling unit on the fire floor and the floor immediately above it, and receives a dwelling unit receiver and a door phone (outdoor display). Sound the speaker of the unit. At the same time, the receiver for the living building alerts the fire by sounding the loudspeakers of the common area installed on the fire floor and the floor immediately above it.
[0003]
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of an example of such a conventional fire alarm system for a condominium. In the fire alarm system for condominiums shown in this figure, an integrated self-
[0004]
Self-
[0005]
In the dwelling unit receiver 4, when the activation signal E1 is input from the repeater 3, the reception relay R of the
[0006]
Further, in the dwelling unit receiver 4, monitoring is performed for a predetermined time within a range of 2 to 5 minutes from the time when the operation signal E1 is transmitted from the repeater 3. That is, when the activation signal E1 is input, the reception relay R is activated, and at the same time, the
[0007]
By receiving the fire signal E4 from the repeater 3 via the fire
[0008]
Further, in the receiver 1 for living premises, a district sound control signal E6 is output to a neighboring dwelling unit, specifically, a dwelling unit on the fire occurrence floor and the floor immediately above it by operating a not-shown district relay. The district acoustic control signal E6 for the fire occurrence floor and the dwelling units immediately above the fire floor is given to the dwelling unit receiver 4 and the outdoor indicator 5. At this time, in the receiver 4 for a neighboring dwelling unit other than the fired dwelling unit, the phototransistor of the photocoupler 25 is turned on by the local acoustic control signal E6, the relay B is activated, and the relay DC is opened by opening the relay contact b. Becomes inactive, the relay contact dc is switched to the audio alarm signal line 9 side, the
[0009]
In the receiver 1 for the residential building, the audio signal consisting of the fire message including the fire place generated by the activation of the
[0010]
In the case of the receiver 4 for the dwelling unit, the output of the fire message including the fire place from the
[0011]
As described above, when the
[0012]
On the other hand, if a power outage occurs in a dwelling unit, the dwelling unit receiver 4 of the dwelling unit cannot receive power supply.1Is released, and a no-voltage fire determination signal E2 is output. The repeater 3 receives the no-voltage fire confirmation signal E2 before detecting the alarm of the
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned conventional fire alarm system for condominiums, the wiring between the repeater 3, the receiver 4 for dwelling units, and the outdoor indicator 5 is complicated and the number of wirings is large. There has been a problem that erroneous wiring is likely to occur at the time of installation or maintenance, and it takes time to install and maintain the system, resulting in an increase in labor and other costs.
That is, since the dwelling unit receiver 4 requires the district sound control signal E6 and the sound warning signal E7, the wiring of the sound warning signal line 9 and the district sound control signal line 8 with the repeater 3 is required, Since the outdoor indicator 5 needs the power / fire signal E8 from the repeater 3 (because it is necessary to blink the indicator light 20 even at the time of a power outage at the dwelling unit), the power /
[0014]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a fire alarm system for an apartment house in which the operation in use is the same as that of a conventional fire alarm system for an apartment house, while simplifying the system and reducing wiring.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a fire alarm system for an apartment house according to the invention of claim 1 is
In each dwelling unit, a fire alarm system, a repeater, a receiver for dwelling units, and an outdoor indicator are provided, and a fire alarm system for apartments is provided with a receiver for a dwelling building in the center of the management room, etc.
At least the fire detector of each dwelling unit, the relay is connected to operate by power supply from the receiver for the dwelling unit, the receiver for dwelling unit is connected to operate by power supply from the dwelling unit, A district acoustic control signal line drawn from the living room receiver is also used as an FV signal line via the repeater and connected to the dwelling unit receiver,
The relay outputs an operation signal via an operation signal line to a dwelling unit receiver when detecting an alarm from the fire detector connected via a sensor line, and outputs the operation signal for the dwelling unit after outputting the operation signal. A circuit unit that outputs a fire signal to the living room receiver by receiving a fire determination signal from a receiver via a fire determination signal line,
The circuit portion of the repeater,
When the dwelling unit receiver detects a power outage, when the fire sensor is not notified, the district acoustic control signal output from the dwelling unit receiver to the dwelling unit receiver is stopped, Prohibit the indicator lamp blinking by the outdoor indicator,
On the other hand, when detecting a fire detector alarm in the power outage detection state of the dwelling unit receiver, a pseudo area acoustic control signal is generated and transmitted to the dwelling unit receiver via the area acoustic control signal line. Output,
The receiving device for a living ridge receives a fire signal from the repeater via a fire signal line, and outputs a local sound control signal and the sound alarm to the neighboring unit of the fired unit through the local sound control line. A circuit unit that outputs a voice alarm signal via a signal line,
The dwelling unit receiver receives an operation signal from the repeater via an operation signal line, generates a sensor operation message, outputs the message from its own speaker, and outputs an indicator light control line to the outdoor indicator light. After a predetermined delay time elapses after receiving an operation signal, a fire determination signal is output to the repeater via a fire determination signal line, and a fire message is generated to generate a fire message. Output to the outdoor display via a speaker and an audio alarm signal line,
The circuit section of the receiver for a dwelling unit that has detected the fire detector's alarm,
In a power outage state, a power outage signal is output to the repeater, and its own speaker is switched and connected to the audio alarm signal line so that an audio alarm signal can be passed from the living room receiver, and Then, by receiving the pseudo area acoustic control signal from the repeater, the voice alarm signal line connecting the speaker of the outdoor display to the voice alarm signal line from the receiver for the living building is switched and connected. The sound warning signal from the receiver for the storage building is allowed to pass and the indicator light control signal is output to the outdoor indicator light via the indicator light control line to control the blinking of the indicator light,
The outdoor indicator blinks an indicator light by receiving an indicator light control signal from the dwelling unit receiver via an indicator light control line, and is output from the dwelling unit receiver via the audio alarm signal line. And a circuit for outputting a fire message from a speaker.
[0016]
The fire alarm system for an apartment house according to the invention of
[0017]
The fire alarm system for an apartment house according to the invention described in claim 3 is:When the fire detector is activated, the receiver for the dwelling unit of the neighboring dwelling unit on the floor where the fire detector is installed or the floor immediately above the floor switches its own speaker to an audio alarm signal line, and receives the signal from the house. Outputs the voice alarm signal output from the machine from its own speaker,
On the other hand, the receiver for dwelling units does not output audio from its own audio output circuit to the outdoor display, and prohibits the output of an audio alarm from the outdoor display.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of a fire alarm system for an apartment house according to the present invention, and FIG. 2 is a block diagram showing a detailed configuration thereof. FIG. 3 is a block diagram showing a more detailed configuration of a repeater, a receiver for a dwelling unit, and a part of an outdoor display. FIG. 4 is a diagram showing the main points of the operation of the fire alarm system for an apartment house according to the embodiment. In FIGS. 1 to 3, the same parts as those in FIG. 5 described above are denoted by the same reference numerals.
The fire alarm system for a condominium according to the present embodiment includes a
[0021]
(A) Configuration of
In FIG. 2, a
[0022]
The CPU circuit 99 detects the fire determination signal E3 (interruption of the voltage signal) by the fire determination
Further, when the CPU circuit 99 receives the alarm detection signal of the
[0023]
(B) Configuration of
The
[0024]
Contact 113 shown in FIG.1From, the district acoustic control signal line EA for the first floor1Has been drawn out, and the local acoustic control signal line EA1Is connected to each
[0025]
(C) Configuration of
The
[0026]
Some details of the
・
In this drawing, the path through which the area acoustic control signal E6 and the audio warning signal E7 pass is shown mainly. When the FV
The
[0027]
Here, the reason for outputting the pseudo zone acoustic control signal E10 instead of the FV signal E9 at the time of a power failure in a dwelling unit will be described.
In a normal state (when power is supplied), the
[0028]
・
A contact 131 is inserted in series on the area acoustic control signal line path inside the
[0029]
A contact 132 of a switchable relay RY132 in series and on both the signal line side and the ground line side is provided on the voice alarm signal line path inside the dwelling unit receiver 70.1, 1322Are inserted, and these contacts 1321, 1322Is connected to the audio
[0030]
The relay RY127 normally operates when power is supplied to the
[0031]
(I) Operation of fire alarm system for apartment houses
Next, the operation of the fire alarm system for an apartment house according to the present embodiment will be described. FIG. 4 shows the presence or absence of a sound alarm output at the
(1) Normal time (power is supplied to the
(1) Operation at fire unit
When a fire occurs and the
[0032]
Further, when the
[0033]
When the fire determination
[0034]
Upon receiving this transfer signal, the
[0035]
▲ 2 ▼ Operation in neighboring dwelling units (fire floor / directly above floor)
Since the
[0036]
Thereby, a fire message including a fire place is output from the
[0037]
▲ 3 ▼ Operation at dwelling units other than neighboring dwelling units (other than fire floor / directly above floor)
When it is desired to perform the district acoustic ringing in all the dwelling units, the
[0038]
(2) When a dwelling unit is out of power (power is not supplied to dwelling unit receiver 70)
▲ 1 ▼ Blackout dwelling unit
When the power is turned on, the relay RY131 operates and the contact 131 is switched to the a side, so that the relay RY132 does not normally operate. The relay RY127 also operates when the power is turned on, and its
[0039]
When the contact 131 is switched to the side b, the pseudo area acoustic control signal E10 can be input.
When the dwelling unit loses power, the contact 120 of the
[0040]
▲ 2 ▼ Blackout dwelling unit fire
When the
[0041]
On the other hand, when the fire signal E4 is output from the
[0042]
▲ 3 ▼ Units near power outages (units on the fire floor or immediately above the floor, dwelling units with power outage)
In the unit near the power failure, only the FV output prohibition signal E11 is output from the CPU circuit 99 of the
Also, at the time of a power failure, the relay RY127 does not operate, so the
[0043]
▲ 4 ▼ Nearby dwelling units (dwelling units on the fire floor / directly above floor, dwelling units in normal condition)
Normally, in the neighboring dwelling units, since the power is supplied to the
[0044]
Thus, in this embodiment,
{Circle around (1)} In a fire-floor dwelling unit at normal time, an audio warning message is output from the
{Circle around (2)} In the neighboring dwelling units on the fire floor and immediately above the fire floor, fire including only the fire place from the
[0045]
{Circle around (3)} In each dwelling unit on the floor other than the fire floor and the floor directly above, the audio alarm output from the audio
{Circle around (4)} In a power outage dwelling unit, since the
[0046]
{Circle over (5)} When a fire occurs in a power outage dwelling unit and the
{Circle around (6)} In a neighboring dwelling unit in which a power outage occurs, a fire message including a fire place is output only from the
{Circle around (7)} In the neighboring dwelling units in the normal state, the fire message including the fire place is output only from the
[0047]
As described above, according to the configuration of the present invention, it is possible to obtain substantially the same operation as the conventional fire alarm system for an apartment house, while simplifying the system and reducing the number of lines. In the present embodiment, between the
Therefore, in the present embodiment, erroneous wiring can be reduced, and work time required for system installation and maintenance can be shortened, so that costs such as labor costs can be reduced.
[0048]
Although this embodiment does not have the self-fire alarm
Further, in this embodiment, the district sound control signal E6 from the
[0049]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the operation in use is substantially the same as that in the conventional fire alarm system for a condominium, the system can be simplified and line saving can be achieved. Since it is possible to reduce the work time required for system installation and maintenance, it is possible to reduce labor costs and other costs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of a fire alarm system for an apartment house according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a detailed configuration of a fire alarm system for an apartment house according to an embodiment.
FIG. 3 is a block diagram illustrating a detailed configuration of a part of a repeater, a receiver for a dwelling unit, and an outdoor indicator of the fire alarm system for an apartment house according to the embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing the main points of the operation of the fire alarm system for an apartment house according to the embodiment.
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a conventional fire alarm system for an apartment house.
[Explanation of symbols]
10 Fire detector
20 Indicator light
26, 29 Speaker
33 Fire confirmation signal line
34 operation signal line
36 Indicator light control line
50 repeater
60 Receiver for residential building
70 Receiver for dwelling unit
80 Outdoor indicator
90 Alarm detection circuit
93 Fire confirmation signal detection circuit
99 CPU circuit
100 FV signal output circuit
101 Level conversion circuit
102,103 diode
104,105 transistor
106,107 resistance
108 AND GATE
111 Fire reception control circuit
114 Voice alarm unit
120 contacts
121 fire receiving circuit
123 FV signal detection circuit
125 audio signal output circuit
126 Voice detection circuit
128 Indicator light control circuit
130 microcomputer
RY127, RY131, RY132 Relay
EA area sound control signal line
KP-KPC voice alarm signal line
Claims (3)
少なくとも前記各住戸の火災感知器、中継器を住棟用受信機からの電源供給により動作するように接続し、前記住戸用受信機を住戸からの電源供給により動作するように接続し、また、前記住棟用受信機から引き出される地区音響制御信号線は前記中継器経由でFV信号線と兼用されて前記住戸用受信機に接続され、
前記中継器は、感知器回線を介して接続した前記火災感知器の発報を検出した場合に住戸用受信機に作動信号線を介して作動信号を出力し、該作動信号出力後に前記住戸用受信機から火災確定信号線を介して火災確定信号を受信することで前記住棟用受信機に火災信号を出力する回路部を備え、
前記中継器の回路部は、
前記住戸用受信機が停電検出時に、前記火災感知器の発報通知を受けていないときは、前記住棟用受信機から前記住戸用受信機に出力される地区音響制御信号を停止し、前記戸外表示器による表示灯点滅を禁止し、
他方、この前記住戸用受信機の停電検出状態で火災感知器の発報を検出した際には、疑似地区音響制御信号を生成し、前記地区音響制御信号線を介して前記住戸用受信機に出力し、
前記住棟用受信機は、前記中継器から火災信号線を介して火災信号を受信することで、出火住戸の近隣住戸に対し前記地区音響制御線を介して地区音響制御信号及び前記音声警報信号線を介して音声警報信号を出力する回路部を備え、
前記住戸用受信機は、前記中継器から作動信号線を介して作動信号を受信することで、感知器作動メッセージを生成して自己のスピーカより出力すると共に前記戸外表示灯に表示灯制御線を介して表示灯制御信号を出力し、また、作動信号を受信して所定の遅延時間経過後に、前記中継器に火災確定信号線を介して火災確定信号を出力すると共に火災メッセージを生成して自己のスピーカ及び音声警報信号線を介して前記戸外表示器に出力し、
火災感知器の発報を検出した前記住戸用受信機の回路部は、
停電状態で、前記中継器に停電信号を出力すると共に自己のスピーカを前記音声警報信号線に切換接続して前記住棟用受信機から音声警報信号を通過可能状態とし、また、この停電状態で、前記中継器からの疑似地区音響制御信号を受けることで、前記住棟用受信機からの音声警報信号線に前記戸外表示器のスピーカを接続する音声警報信号線を切換接続して前記住棟用受信機からの音声警報信号を通過可能状態とすると共に前記戸外表示灯に表示灯制御線を介して表示灯制御信号を出力して表示灯を点滅制御し、
前記戸外表示器は、前記住戸用受信機から表示灯制御線を介して表示灯制御信号を受信することで表示灯を点滅し、前記住戸用受信機から前記音声警報信号線を介して出力される火災メッセージをスピーカから出力する回路部を備えたことを特徴とする共同住宅用火災報知システム。In each dwelling unit, a fire alarm system, a repeater, a receiver for dwelling units, and an outdoor indicator are provided, and a fire alarm system for apartments is provided with a receiver for a dwelling building in the center of the management room, etc.
At least the fire detector of each dwelling unit, the relay is connected to operate by power supply from the receiver for the dwelling unit, the receiver for dwelling unit is connected to operate by power supply from the dwelling unit, A district acoustic control signal line drawn from the living room receiver is also used as an FV signal line via the repeater and connected to the dwelling unit receiver,
The relay outputs an operation signal via an operation signal line to a dwelling unit receiver when detecting an alarm from the fire detector connected via a sensor line, and outputs the operation signal for the dwelling unit after outputting the operation signal. A circuit unit that outputs a fire signal to the living room receiver by receiving a fire determination signal from a receiver via a fire determination signal line,
The circuit portion of the repeater,
When the dwelling unit receiver detects a power outage, when the fire sensor is not notified, the district acoustic control signal output from the dwelling unit receiver to the dwelling unit receiver is stopped, Prohibit the indicator lamp blinking by the outdoor indicator,
On the other hand, when detecting a fire detector alarm in the power outage detection state of the dwelling unit receiver, a pseudo area acoustic control signal is generated and transmitted to the dwelling unit receiver via the area acoustic control signal line. Output,
The receiving device for a living ridge receives a fire signal from the repeater via a fire signal line, and outputs a local sound control signal and the sound alarm to the neighboring unit of the fired unit through the local sound control line. A circuit unit that outputs a voice alarm signal via a signal line,
The dwelling unit receiver receives an operation signal from the repeater via an operation signal line, generates a sensor operation message, outputs the message from its own speaker, and outputs an indicator light control line to the outdoor indicator light. After a predetermined delay time elapses after receiving an operation signal, a fire determination signal is output to the repeater via a fire determination signal line, and a fire message is generated to generate a fire message. Output to the outdoor display via a speaker and an audio alarm signal line,
The circuit section of the receiver for a dwelling unit that has detected the fire detector's alarm,
In a power outage state, a power outage signal is output to the repeater, and its own speaker is switched and connected to the audio alarm signal line so that an audio alarm signal can be passed from the living room receiver, and Then, by receiving the pseudo area acoustic control signal from the repeater, the voice alarm signal line connecting the speaker of the outdoor display to the voice alarm signal line from the receiver for the living building is switched and connected. The sound warning signal from the receiver for the storage building is allowed to pass and the indicator light control signal is output to the outdoor indicator light via the indicator light control line to control the blinking of the indicator light,
The outdoor indicator blinks an indicator light by receiving an indicator light control signal from the dwelling unit receiver via an indicator light control line, and is output from the dwelling unit receiver via the audio alarm signal line. A fire alarm system for a residential complex, comprising a circuit for outputting a fire message from a speaker.
一方、当該住戸用受信機は自己の音声出力回路から戸外表示器に対して音声出力を行わず、戸外表示器からの音声警報の出力を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の共同住宅用火災報知システム。When the fire detector is activated, the receiver for the dwelling unit of the neighboring dwelling unit on the floor where the fire detector is installed or the floor immediately above the floor switches its own speaker to an audio alarm signal line, and receives the signal from the house. Outputs the voice alarm signal output from the machine from its own speaker,
On the other hand, the said receiver for dwelling units does not perform audio | voice output to an outdoor display from its own audio | voice output circuit, but prohibits output of the audio | voice alarm from an outdoor display, The Claim 1 or 2 characterized by the above-mentioned. Fire alarm system for apartment houses.
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