JP3580713B2 - 列車番号受信方法 - Google Patents
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- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば新幹線に用いられる列車番号受信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5には従来の列車番号送受信を行う装置が示されている。この装置は駅信号機器室1に設置したA形列車番号送受信装置2及びC形列車番号送受信装置3等からなっている。A形列車番号送受信装置2は駅近傍15〜20Kmの地点に設置した地上子4から掃引波を中継器5を経由して送信し、列車の通過時に列車の先頭車に搭載している車上子6からの応答波(車上装置7で設定した列車番号)を受信して、走行中の列車番号を読み取る。新幹線のシステム全体としては、ある地点をどの列車が通過したかを読み取る情報系の装置である。C形列車番号送受信装置3は駅のホームトラック上の列車停車位置に設置した地上子8から掃引波を送信し、停車している列車の先頭車に搭載している車上子6からの応答波(車上装置7で設定した列車番号)を受信して、停車中の列車番号を読み取る。この装置は主に列車番号が変化する折り返し駅(例えば東京駅や盛岡駅等)に設置され、列車番号の変化を検知する。新幹線のシステム全体としては、ある駅に停車している列車が折り返し列車となるとき、どの列車番号に変化したかを読み取る情報系の装置である。9は列車無線アンテナ、10は信号機を示す。
【0003】
図6には従来の無線による列車通信を行う装置が示されている。この装置は線路脇に所定距離(例えば100〜200Km)にわたり設置されたLCX回線すなわち漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)13及びこれらLCX回線のゾーンごとに基地局14を介して設置された列車無線統制局15等からなっている。図面ではA,Bの2つのゾーンが示されている。列車無線統制局15は基地局14から列車番号と列車の種類を表す編成番号を入力し、統制局ゾーン内にどの編成(列車番号)の列車が何列車在線しているかを検知するとともに、それぞれの列車に対して必要な情報を送信する。また、編成番号が同じで列車番号のみ変化した情報を受信した場合、その編成の列車の列車番号が変化したと判断する。基地局14はLCX回線13で受信した列車番号と編成番号を列車無線統制局15に送信するとともに、列車無線統制局15からの情報をLCX回線13経由で列車に対して送信する。図面ではA統制局ゾーン内の在線列車はa列車(編成番号:a、列車番号:11111)、b列車(編成番号:b、列車番号:22222)、c列車(編成番号:c、列車番号:33333)、d列車(編成番号:d、列車番号:44444)、の4列車、B統制局ゾーン内の在線列車はe列車(編成番号:e、列車番号:55555)の1列車であり、c列車が停車駅で列車番号を33333から66666に変更されたことを示している。尚、列車は無線アンテナ9により設定された列車番号と編成番号をLCX回線13へ送信する。
【0004】
ところで、前記従来の装置においては、C形列車番号送受信装置3で停車中の列車番号の読み取りを行う場合、列車の下り方先頭車の停車位置と地上子8の位置を合わせなければならないため、停車位置を行き過ぎた場合は列車番号が読み取れなくなるという問題があった。また、列車の編成種類増により列車停車位置が多くなった場合、列車停車位置毎に地上子8を設置しなければならず、設備費増となり、さらに年数回の保守の際、地上子8の数が多いほど手間がかかり、保守負担増となるという種々の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、列車の停止位置に関係なく列車番号を受信でき、地上子などの設備の統合化・保守の低減化を図れ、結果として設備費や保守費を安価にできる列車番号受信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1の発明は、列車無線統制局から統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信するとともに、列車番号送受信装置から接近列車の列車番号を受信し、この接近列車の列車番号が列車無線統制局から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知し、このホームトラックに在線している列車の編成番号が列車無線統制局から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断するとともに、軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車した場合は、追跡を終了させて列車在線なしと判断することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、列車番号・編成番号を線路脇に所定距離にわたり設置された漏洩同軸ケーブルからなるLCX回線経由で列車無線統制局から受信することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。この実施の形態においては必要上、一部の装置において従来の装置と同様な装置を使用している。そのため、同様の装置には従来の装置と同一符号を付してその説明を簡略にする。図1はこの発明の一実施の形態で使用されている列車番号受信装置の概要図であり、従来の装置を示す図5と対応している。図面において17はLCX形列車番号受信装置、18は継電連動装置で、従来からあるA形列車番号送受信装置2及び列車無線統制局15とともに駅信号機器室1に設置されている。LCX形列車番号受信装置17は列車無線統制局15から該統制局内(100〜200Km)に在線している列車の列車番号・編成番号を受信し、A形列車番号送受信装置2から接近列車の列車番号を受信し、さらに継電連動装置18から軌道回路条件を受信する。列車無線統制局15はLCX回線13から取得した列車番号と編成番号をLCX形列車番号受信装置17に送信する。
【0009】
LCX形列車番号受信装置17は図2に示すような構成からなっている。すなわち、情報処理を行う中央処理装置(CPU)20、CRT21、入出力機器としてのキーボード22及びページプリンタ23、列車無線統制局15に接続されるマッチングトランス24、モデム25、A形列車番号送受信装置2に接続されるI/F部26、等からなっている。
【0010】
前記の装置を使用した作用を図3のフロー、及び必要な表を以下に示して説明することとする。まずLCX形列車番号受信装置17は列車無線統制局15から該統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信する。列車無線統制局15から入力される情報は統制局内に在線している列車の列車番号(列番又はLCX列番)と編成番号(編番又はLCX編番)等である。すなわち、表1に示す情報が入力される。
【表1】
入力された情報は軌道回路条件等により当該の列車が駅から進出したと判断されたときまで保持される。
【0011】
次にA形列車番号送受信装置2から接近列車の列車番号を受信する。A形列車番号送受信装置2から入力される情報はA形列車番号送受信装置2の扱所列番情報(TNB列番)とN点から列番消去点(通常第1場内進路内方)に在線している列車で、先頭から4列車分の列番情報である。この接近列車の列車番号が列車無線統制局15から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置18から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知する。軌道回路条件として継電連動装置18から入力されるのはリレーのHR条件、TR条件、KR条件等の連動条件である。列車番号が一致しているか否かについては表2に示すようにLCX列番とTNB列番とを照合する。その際に入力したLCX列番(バイナリ符号)をBCD符号に変換する。そして、LCX列番とTNB列番の先頭列車の列番とを照合し、一致する場合に両者を1:1に対応づける。
【表2】
【0012】
連動条件による列車の追跡に際しては先頭列車の在線位置を、HR条件、TR条件、KR条件により追跡する。追跡は、原則として図4の単位に行う。また区間単位の列車情報の管理は表3に示すように追跡区間単位に前記により把握した列番を管理することにより行う。TNBからの先頭列車の列番情報が他の列番に変わったら、その内容は‘無’にする。列車が在線していない区間は‘空き’にする。
【表3】
【0013】
そして、このホームトラックに在線している(列車無線統制局15から追跡している)列車の編成番号が列車無線統制局15から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断する。また軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車(列車出発)した場合は、追跡を終了させ列車在線なしと判断する。列番設定変更に対する管理は表4に示すように無線統制局15から入力される編番に対応する列番が変化したら、該当する区間の列番を変更後の列番に置き換えることにより行う。
【表4】
【0014】
前記に示した実施の形態は好ましい一例を示すものであって、この発明はこの実施の形態のものに限定されるものではない。特にLCX形列車番号受信装置17の細部構成は実施に際して必要部品を変更したり修正したりすることが可能であることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
請求項1,2の発明は前記のようであって、列車無線統制局から統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信するとともに、列車番号送受信装置から接近列車の列車番号を受信し、この接近列車の列車番号が列車無線統制局から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知し、このホームトラックに在線している列車の編成番号が列車無線統制局から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断するとともに、軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車した場合は、追跡を終了させて列車在線なしと判断するので、列車の停止位置に関係なく、列車番号が受信できる。しかも、地上子の上に停車しなくともよいため、列車の停車位置に関係なく列車番号を次湯心でき、オーバーランに停車位置ずれによる列車番号読み取り不可がなくなる。また、C形列車番号送受信装置が不要になるので、ホームトラック上の地上子等の設備も不要となり、保守の低減化を図れる。さらに、従来の設備(列車無線統制局・A形列車番号送受信装置)を活用することにより、設備の統合化・保守の低減化が図れるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態で使用されている列車番号受信を行う装置の概要図である。
【図2】LCX形列車番号受信装置の細部構成等を示すブロック図である。
【図3】作用を説明するためのフローチャートである。
【図4】列車追跡の単位(下り方向のみ記載)を示す図面である。
【図5】従来の列車番号送受信を行う装置の概要図である。
【図6】従来の無線による列車通信を行う装置の概要図である。
【符号の説明】
1 駅信号機器室
2 A形列車番号送受信装置
4,8 地上子
5 中継器
6 車上子
7 車上装置
9 列車無線アンテナ
10 信号機
13 LCX回線(漏洩同軸ケーブル)
14 基地局
15 列車無線統制局
17 LCX形列車番号受信装置
18 継電連動装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば新幹線に用いられる列車番号受信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5には従来の列車番号送受信を行う装置が示されている。この装置は駅信号機器室1に設置したA形列車番号送受信装置2及びC形列車番号送受信装置3等からなっている。A形列車番号送受信装置2は駅近傍15〜20Kmの地点に設置した地上子4から掃引波を中継器5を経由して送信し、列車の通過時に列車の先頭車に搭載している車上子6からの応答波(車上装置7で設定した列車番号)を受信して、走行中の列車番号を読み取る。新幹線のシステム全体としては、ある地点をどの列車が通過したかを読み取る情報系の装置である。C形列車番号送受信装置3は駅のホームトラック上の列車停車位置に設置した地上子8から掃引波を送信し、停車している列車の先頭車に搭載している車上子6からの応答波(車上装置7で設定した列車番号)を受信して、停車中の列車番号を読み取る。この装置は主に列車番号が変化する折り返し駅(例えば東京駅や盛岡駅等)に設置され、列車番号の変化を検知する。新幹線のシステム全体としては、ある駅に停車している列車が折り返し列車となるとき、どの列車番号に変化したかを読み取る情報系の装置である。9は列車無線アンテナ、10は信号機を示す。
【0003】
図6には従来の無線による列車通信を行う装置が示されている。この装置は線路脇に所定距離(例えば100〜200Km)にわたり設置されたLCX回線すなわち漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)13及びこれらLCX回線のゾーンごとに基地局14を介して設置された列車無線統制局15等からなっている。図面ではA,Bの2つのゾーンが示されている。列車無線統制局15は基地局14から列車番号と列車の種類を表す編成番号を入力し、統制局ゾーン内にどの編成(列車番号)の列車が何列車在線しているかを検知するとともに、それぞれの列車に対して必要な情報を送信する。また、編成番号が同じで列車番号のみ変化した情報を受信した場合、その編成の列車の列車番号が変化したと判断する。基地局14はLCX回線13で受信した列車番号と編成番号を列車無線統制局15に送信するとともに、列車無線統制局15からの情報をLCX回線13経由で列車に対して送信する。図面ではA統制局ゾーン内の在線列車はa列車(編成番号:a、列車番号:11111)、b列車(編成番号:b、列車番号:22222)、c列車(編成番号:c、列車番号:33333)、d列車(編成番号:d、列車番号:44444)、の4列車、B統制局ゾーン内の在線列車はe列車(編成番号:e、列車番号:55555)の1列車であり、c列車が停車駅で列車番号を33333から66666に変更されたことを示している。尚、列車は無線アンテナ9により設定された列車番号と編成番号をLCX回線13へ送信する。
【0004】
ところで、前記従来の装置においては、C形列車番号送受信装置3で停車中の列車番号の読み取りを行う場合、列車の下り方先頭車の停車位置と地上子8の位置を合わせなければならないため、停車位置を行き過ぎた場合は列車番号が読み取れなくなるという問題があった。また、列車の編成種類増により列車停車位置が多くなった場合、列車停車位置毎に地上子8を設置しなければならず、設備費増となり、さらに年数回の保守の際、地上子8の数が多いほど手間がかかり、保守負担増となるという種々の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来の問題点を解決し、列車の停止位置に関係なく列車番号を受信でき、地上子などの設備の統合化・保守の低減化を図れ、結果として設備費や保守費を安価にできる列車番号受信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1の発明は、列車無線統制局から統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信するとともに、列車番号送受信装置から接近列車の列車番号を受信し、この接近列車の列車番号が列車無線統制局から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知し、このホームトラックに在線している列車の編成番号が列車無線統制局から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断するとともに、軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車した場合は、追跡を終了させて列車在線なしと判断することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、列車番号・編成番号を線路脇に所定距離にわたり設置された漏洩同軸ケーブルからなるLCX回線経由で列車無線統制局から受信することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。この実施の形態においては必要上、一部の装置において従来の装置と同様な装置を使用している。そのため、同様の装置には従来の装置と同一符号を付してその説明を簡略にする。図1はこの発明の一実施の形態で使用されている列車番号受信装置の概要図であり、従来の装置を示す図5と対応している。図面において17はLCX形列車番号受信装置、18は継電連動装置で、従来からあるA形列車番号送受信装置2及び列車無線統制局15とともに駅信号機器室1に設置されている。LCX形列車番号受信装置17は列車無線統制局15から該統制局内(100〜200Km)に在線している列車の列車番号・編成番号を受信し、A形列車番号送受信装置2から接近列車の列車番号を受信し、さらに継電連動装置18から軌道回路条件を受信する。列車無線統制局15はLCX回線13から取得した列車番号と編成番号をLCX形列車番号受信装置17に送信する。
【0009】
LCX形列車番号受信装置17は図2に示すような構成からなっている。すなわち、情報処理を行う中央処理装置(CPU)20、CRT21、入出力機器としてのキーボード22及びページプリンタ23、列車無線統制局15に接続されるマッチングトランス24、モデム25、A形列車番号送受信装置2に接続されるI/F部26、等からなっている。
【0010】
前記の装置を使用した作用を図3のフロー、及び必要な表を以下に示して説明することとする。まずLCX形列車番号受信装置17は列車無線統制局15から該統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信する。列車無線統制局15から入力される情報は統制局内に在線している列車の列車番号(列番又はLCX列番)と編成番号(編番又はLCX編番)等である。すなわち、表1に示す情報が入力される。
【表1】
入力された情報は軌道回路条件等により当該の列車が駅から進出したと判断されたときまで保持される。
【0011】
次にA形列車番号送受信装置2から接近列車の列車番号を受信する。A形列車番号送受信装置2から入力される情報はA形列車番号送受信装置2の扱所列番情報(TNB列番)とN点から列番消去点(通常第1場内進路内方)に在線している列車で、先頭から4列車分の列番情報である。この接近列車の列車番号が列車無線統制局15から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置18から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知する。軌道回路条件として継電連動装置18から入力されるのはリレーのHR条件、TR条件、KR条件等の連動条件である。列車番号が一致しているか否かについては表2に示すようにLCX列番とTNB列番とを照合する。その際に入力したLCX列番(バイナリ符号)をBCD符号に変換する。そして、LCX列番とTNB列番の先頭列車の列番とを照合し、一致する場合に両者を1:1に対応づける。
【表2】
【0012】
連動条件による列車の追跡に際しては先頭列車の在線位置を、HR条件、TR条件、KR条件により追跡する。追跡は、原則として図4の単位に行う。また区間単位の列車情報の管理は表3に示すように追跡区間単位に前記により把握した列番を管理することにより行う。TNBからの先頭列車の列番情報が他の列番に変わったら、その内容は‘無’にする。列車が在線していない区間は‘空き’にする。
【表3】
【0013】
そして、このホームトラックに在線している(列車無線統制局15から追跡している)列車の編成番号が列車無線統制局15から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断する。また軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車(列車出発)した場合は、追跡を終了させ列車在線なしと判断する。列番設定変更に対する管理は表4に示すように無線統制局15から入力される編番に対応する列番が変化したら、該当する区間の列番を変更後の列番に置き換えることにより行う。
【表4】
【0014】
前記に示した実施の形態は好ましい一例を示すものであって、この発明はこの実施の形態のものに限定されるものではない。特にLCX形列車番号受信装置17の細部構成は実施に際して必要部品を変更したり修正したりすることが可能であることは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】
請求項1,2の発明は前記のようであって、列車無線統制局から統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信するとともに、列車番号送受信装置から接近列車の列車番号を受信し、この接近列車の列車番号が列車無線統制局から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知し、このホームトラックに在線している列車の編成番号が列車無線統制局から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断するとともに、軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車した場合は、追跡を終了させて列車在線なしと判断するので、列車の停止位置に関係なく、列車番号が受信できる。しかも、地上子の上に停車しなくともよいため、列車の停車位置に関係なく列車番号を次湯心でき、オーバーランに停車位置ずれによる列車番号読み取り不可がなくなる。また、C形列車番号送受信装置が不要になるので、ホームトラック上の地上子等の設備も不要となり、保守の低減化を図れる。さらに、従来の設備(列車無線統制局・A形列車番号送受信装置)を活用することにより、設備の統合化・保守の低減化が図れるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態で使用されている列車番号受信を行う装置の概要図である。
【図2】LCX形列車番号受信装置の細部構成等を示すブロック図である。
【図3】作用を説明するためのフローチャートである。
【図4】列車追跡の単位(下り方向のみ記載)を示す図面である。
【図5】従来の列車番号送受信を行う装置の概要図である。
【図6】従来の無線による列車通信を行う装置の概要図である。
【符号の説明】
1 駅信号機器室
2 A形列車番号送受信装置
4,8 地上子
5 中継器
6 車上子
7 車上装置
9 列車無線アンテナ
10 信号機
13 LCX回線(漏洩同軸ケーブル)
14 基地局
15 列車無線統制局
17 LCX形列車番号受信装置
18 継電連動装置
Claims (2)
- 列車無線統制局から統制局内に在線している列車の列車番号・編成番号を受信するとともに、列車番号送受信装置から接近列車の列車番号を受信し、この接近列車の列車番号が列車無線統制局から受信した列車番号と一致していれば、その列車をホームトラックまで、継電連動装置から取り込んだ軌道回路条件により追跡し、停止位置に関係なくホームトラックに在線したことを検知し、このホームトラックに在線している列車の編成番号が列車無線統制局から受信した編成番号と同じで、列車番号が異なる情報を受信した場合は、その列車の列車番号が変化したと判断するとともに、軌道回路条件の変化により列車がホームトラックから発車した場合は、追跡を終了させて列車在線なしと判断することを特徴とする列車番号受信方法。
- 列車番号・編成番号を線路脇に所定距離にわたり設置された漏洩同軸ケーブルからなるLCX回線経由で列車無線統制局から受信する請求項1記載の列車番号受信方法。
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JP33253198A JP3580713B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 列車番号受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33253198A JP3580713B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 列車番号受信方法 |
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JP3580713B2 true JP3580713B2 (ja) | 2004-10-27 |
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ID=18255970
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JP33253198A Expired - Fee Related JP3580713B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 列車番号受信方法 |
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CN104943710B (zh) * | 2014-03-25 | 2017-10-24 | 株洲中车时代电气股份有限公司 | 一种列车定位方法及系统 |
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1998
- 1998-11-24 JP JP33253198A patent/JP3580713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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