JP3579657B2 - Soundproof structure of structures - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両や自動車などの橋梁、モノレール車両などの軌道桁、自動車道路などの防音壁、土砂運搬船の船殻、建築物などの構造物の防音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、特公昭60−25583に開示される。この先行技術は、コンクリートなどによって形成される橋梁などの構成部材の閉じた空間部に、瀝青物または瀝青混合物を充填し、これらを一体に固着した構成を有しており、これによって制振防音を行っている。つまり瀝青物または瀝青混合物は、前記構成部材に固着され、固化しており剛である。
【0003】
この先行技術では、コンクリートから成る橋梁などの構成部材に瀝青物または瀝青混合物が固着して剛性が高まって、前記構成部材の制振作用は達成されるけれども、瀝青物または瀝青混合物を固着した制振防音構造を施さない場合に比べて、コインシデンス周波数fcが低い。そのため低域の可聴周波数帯域、特に500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における音響放射効率σが増大する。したがって構成部材の振動速度振幅が低下するにもかかわらず、放射音パワーの低下がわずかであり、充分な防音作用が達成されないという問題がある。この問題に関して次の式1および式2を用いて説明すると、次のとおりとなる。
【0004】
放射音パワーPは、構成部材の振動速度振幅をvとし、空気密度をρとし、音速をCとし、放射面積Sとするとき、
P=σ・v2・ρ・C・S …(1)
で表される。
【0005】
コインシデンス周波数fcは、構成部材の面密度をmとし、曲げ剛性をBとするとき、
【0006】
【数1】
で表される。
【0007】
先行技術では、コンクリートから成る橋梁などの構成部材に瀝青物または瀝青混合物を固着する構成によって、振動速度振幅vを小さくすることができるけれども、構成部材の剛性Bが高くなるので、コインシデンス周波数fcは前述のように低くなる。このようにコインシデンス周波数fcが低くなると、音響放射効率σの高い領域が低い周波数帯域にシフトする。したがって低周波数帯域での音響放射効率σが高くなる。その結果、式1に示すように放射音パワーは音響放射効率に比例するので、前記構成部材の振動を抑えることができても、500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における放射音パワーPをそれほど抑えることができない。こうしてコンクリートから成る構成部材に前述の瀝青物または瀝青混合物を固着した先行技術の構成では、構造部材の剛性が増大することによって、制振することができるけれども、それほど消音することができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、防音性能を向上することができる構造物の防音構造、橋梁および軌道を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、構造物を構成する構成部材に、収納用部材を取付けて収納空間を形成し、
この収納空間内に粒子を収納し、少なくとも収納空間に臨む前記構成部材の表面に粒子が接触し、
構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2〜3倍に選ばれることを特徴とする構造物の防音構造である。
【0011】
本発明に従えば、橋梁、軌道桁および建築物などの構造物を構成する構成部材に、収納用部材を取付けて形成した収納空間内に、または構成部材が有する収納空間内に粒子を収納する。この粒子は、前記構成部材の収納空間に臨む表面に接触する。これらの粒子は、前記収納空間の下部だけに収納され、その収納された粒子の上方に収納空間の一部が残っていてもよいが、収納空間にほとんど隙間なく一杯に充填されるのが望ましい。
【0012】
これらの粒子は、その自重で積重ねられており、上方からの圧力で押圧されることはないので、粒子相互間にはわずかな隙間が存在する。この粒子は、前記構成部材の表面に接触しているだけで、固着されていない。またこれらの粒子は、構成部材の表面に点接触するか、あるいはわずかな接触面積で接触しているだけであって、その粒子が構成部材の表面への投影面積全体にわたって面接触していない。
【0013】
したがって前記構成部材の剛性Bが、収納空間内の粒子によって高まることはなく、本発明を実施せずに構成部材だけから成る構成に比べて、そのコインシデンス周波数fcおよび音響放射効率σをそれぞれ同程度に維持するとともに、構成部材の振動速度振幅vのみを小さくすることができる。したがって、周波数帯域500Hz〜1kHzにおける放射音パワーPが小さくなり、優れた消音作用が達成される。
【0014】
すなわち本発明に従えば、粒子を充填したとしてもコインシデンス周波数fcが低下しないので、粒子を充填しない場合に比較して、音響放射効率σが相対的に高くなることはない。したがって振動速度振幅vのみを低下させるので、放射音パワーPを小さくして、消音することができる。
【0015】
上記消音作用について説明すると、前記構成部材の収納空間に臨む表面に、粒子を接触させることによって、構成部材で発生した振動エネルギが、粒子同士の衝突および摩擦によって熱エネルギに変換されるので構成部材が制振され、振動速度振幅が小さくなる。また構成部材の剛性が高くならないので、前述の先行技術に比べて制振量に対応した減音量を得ることができ、効果的に音を小さくすることができる。
【0016】
上記粒子の材料は、任意の材料を選ぶことができるけれども、無機材料であって多孔質のものが好ましく、たとえば石炭灰などを挙げることができる。特に石炭灰は、産業廃棄物として知られており、このような石炭灰をリサイクル材として用いることによって、資源の有効利用を図ることができる。
【0017】
また粒子が多孔質であることによって、粒子自体に吸音性能を持たせることができ、こうして制振および吸音の2つの効果を発揮させることができる。さらに粒子に任意の内径を有する窪みまたは透孔を形成することによって、吸音する周波数を制御することができる。
【0018】
前記収納空間内において、構成部材と収納用部材との間の距離は、粒子の外径D1の2倍〜3倍に選ばれ、好ましくは2倍に選ばれる。したがって構成部材と収納部材との間には、2層または3層の粒子が介在されることになる。これによって構成部材の振動速度振幅を、たとえば約10dB程度、低下して減衰することができるようになる。この構成部材および収納用部材の制振効果は、粒子が1層では不充分であり、上述のように2層または3層、特に好ましくは2層で充分な制振効果が得られ、4層以上としても制振効果の大幅な向上がみられないことが、本件発明者によって確認されている。つまり粒子を2または3層を充填することによって、収納空間内では、構成部材と収納用部材との間で隣接して接触する粒子が相対的に動くことができ、これによって構成部材の制振効果が充分に達成され、振動速度振幅vが低下されることになる。したがって放射音パワーPが低下される。
また前記粒子は、無機材料から成り、ランダムな形状を有し、外径5〜15mmφであってもよい。
【0019】
また前記粒子は、多孔質であってもよい。
また前記粒子は、比重が1.3〜1.4であり、嵩比重が0.8〜0.9であってもよい。
【0020】
前記無機材料としては、たとえば石炭灰などから成り、たとえば破砕されるなどしてランダムな形状を有しており、その外径としては5〜15mmφが好ましい。なお粒子の外径D1とは、その粒子の外周部に内面が接触する仮想上の内接球の最小直径と定義する。
【0021】
粒子として、石炭灰などの多孔質で軽量なものを使用することによって、収納空間内に粒子が収納された構成部材の重量を軽減できる。また粒子は構成部材および収納用部材の表面に接触しており、これらは一体に固着していないので、構成部材の剛性Bが上昇することはない。これによってコインシデンス周波数fcの低下を防止できる。したがって500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における音響放射効率σが高くなることを防止できる。また前述したように、構成部材の振動速度振幅vのみが低下するので、音響放射パワーを効果的に低減することが可能になる。
【0022】
上記石炭灰粒子は、石炭灰に少量の微粉炭を混入し、水を添加して任意の粒径の生ペレットを作り、この生ペレットを、連続焼成炉で自然焼結させた造粒型の人工軽量粗骨材が挙げられる。このような石炭灰粒子は、絶乾比重が1.30〜1.38であり、嵩比重(ジッキング)は、0.80〜0.85kg/Lである。なおLは、リットルを表す。本件発明者の実験によって、上記特性を有する石炭灰粒子を用いることによって、明らかな制振効果が得られ、しかも極端な重量増加はないことが確認されている。
【0023】
なお嵩比重ρ1は、粒子の質量M1、粒子の占める体積V1とするとき、
ρ1=M1/V1 …(3)
で表される。収納空間に粒子が収納されることによって粒子間に空隙が生じ、この嵩比重ρ1は、前述のように本発明では0.8〜0.9であり、好ましくは約0.8である。
【0024】
また前記収納用部材には、粒子の外径D1よりも小さい多数の透孔が形成されてもよい。
【0025】
収納用部材には、多数の透孔が形成され、この透孔は粒子の粒径よりも小さい内径を有する。したがって収納空間に収納された粒子が、前記透孔から外部に出てしまうことはなく、しかも収納空間内でこもる音を、粒子間の空隙で吸音することができる。
【0026】
また収納用部材は、合成樹脂から成ってもよい。
収納用部材は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂製からなるので、鉄などの材料から成る構成部材に比べて比重が小さく、軽量である。このような軽量な構成によっても、粒子を構成部材との間に形成される収納空間内に収納して保持するとともに、その収納用部材の形状を維持することができる。なお、本件発明者によってこのような合成樹脂製の収納用部材を用いても、防音性能が低下することはないことが確認されている。また収納用部材としては、厚さが約2mmの板状のものが好ましい。
【0027】
構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2〜3倍に選ばれてもよい。
【0028】
また構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2倍に選ばれてもよい。
【0030】
また本発明は、床版または軌道を支持する主構および床組の少なくとも一部を構成する構成部材に、収納用部材を取付けて収納空間を形成し、
この収納空間内に粒子を収納し、少なくとも収納空間に臨む前記構成部材の表面に粒子が接触し、
構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2〜3倍に選ばれることを特徴とする橋梁である。
【0031】
また床版または軌道を支持する主構および床組の少なくとも一部を構成する構成部材が有する収納空間内に、粒子を収納し、少なくとも収納空間に臨む前記構成部材の表面に粒子が接触することを特徴とする橋梁であってもよい。
【0032】
前記構成部材は、橋桁を構成する部材であってもよい。
【0033】
前記橋桁は、箱桁であってもよい。
前記構成部材は、トラス橋のトラスを構成する部材であってもよい。
【0034】
前記構成部材は、アーチ橋の弦材またはランガー橋の主桁を構成する部材であってもよい。
【0035】
本発明は、橋梁に関連して実施され、鉄道車両、自動車などの走行時に橋梁の振動による騒音を、有効に抑制し、消音作用を上首尾に達成することができる。
【0036】
橋梁は、箱桁橋、トラス橋、アーチ橋だけでなく、そのほかの構造を有する橋梁に関連してもまた、本発明を実施することができる。
【0037】
また、(a)複数の支持部材であって、
移動体の移動方向に沿って細長く延び、上下方向の高さを有する板状に形成され、
移動方向に垂直な横方向に相互に間隔をあけて配置される支持部材と、
(b)軌道部であって、支持部材の下端部に固定され、支持部材の両外側方に張出して移動方向に沿って細長く延びる板状に形成され、
移動体を支持する軌道部と、
(c)支持部材相互間の収納空間に収納され、この収納空間に臨む支持部材の表面に接触する多数の粒子とを含むことを特徴とする防音軌道であってもよい。
【0038】
本発明に従えば、たとえばモノレール車両などの車両の車輪が支持部材の両外側方に張出した軌道部上で支持されて回転し、車両が走行することができ、この支持部材の相互間に形成される収納空間に、粒子が収納される。したがってモノレール車両などの移動体の走行時における騒音を効果的に抑制することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の防音構造の一例を示す図である。I形鋼またはH形鋼などから成る構成部材1は、後述の図2および図3に示される箱桁橋の一部を構成する。この構成部材1は、長尺のウェブ2と、そのウェブ2の上下に連なるフランジ3,4とを含む。ウェブ2には、板状の収納用部材5が、L字状の取付け片6,7によって、フランジ3,4に固定される。収納用部材5は、ウェブ2の長手方向(図1の紙面に垂直方向)に平行に延びる。ウェブ2と収納用部材5とは、長手方向(図1の紙面に垂直方向)に対して垂直な幅方向(図1の左右方向)に間隔をあけて配置され、ウェブ2と収納用部材5との間に収納空間8が形成される。この収納空間8内に、多数の粒子9が投入されて充填される。
【0040】
収納用部材5は、構成部材1と同様に鉄、鋼などの金属材料から成ってもよいけれども、ABS樹脂などの合成樹脂材料から成ってもよい。この収納用部材5の厚みは、収納空間8内で粒子9を収納して保持する機械的強度を有する厚みが好ましく、たとえば2mmである。
【0041】
図2は図1に示す防音構造を適用した箱桁橋11の上部構造12を示す断面図であり、図3は図2に示される箱桁橋11の一部の拡大断面図である。箱桁橋11の上部構造12は基本的に、鉄道車両13が移動するレールなどの軌道14が固定される床版15と、この床版15を支持する箱桁16とを有する。
【0042】
床版15の下部を構成する鋼床版18(構成部材であり、図1のフランジ3に対応する)の下面には、箱桁を構成する幅方向(図2および図3の左右方向)に一対の側板21(図1のウェブ2に対応する)の上端部22が溶接されて固定され、側板21の下端部23には、底板24(図1のフランジ4に対応する)が溶接されて固定され、こうして全体の形状がほぼU字状に形成される。底板24には、縦リブ25が幅方向に間隔をあけて、箱桁16の内部空間26内で固定される。縦リブ25は、箱桁16の延びる方向(図3の紙面に垂直方向)に沿って延びる。側板21には、箱桁16の幅方向(図3の左右方向)に間隔をあけて板状の収納用部材28が、取付け片29によって鋼床版18の下面に固定されるとともに、取付け片31によって底板24の上面に固定される。さらに底板24から上方に間隔をあけて、板状の収納用部材32が、取付け片33によって収納用部材28に固定されるとともに、取付け片34によって縦リブ25に固定される。縦リブ25相互間においてもまた、板状の収納用部材36が、前述の収納用部材32と同様に、取付け片37,38によって底板24の上方に間隔をあけて固定される。
【0043】
側板21と収納用部材28との間の収納空間39、および底板24と収納用部材32,36との間の収納空間41,42には、粒子9が収納される。前述の図1に示される構成部材1は、たとえば図3の切断面線I−Iから見た断面図であって、底板24上に固定された箱桁橋11の幅方向(図3の左右方向)に延びる横リブである。底板24上に、図1のフランジ4の下面が配置され、この図1の構成部材1は、図3の左右方向に延びる。
【0044】
粒子9は、無機材料から成り、たとえば石炭灰などの多孔質で、かつランダムな形状を有するものであって、外径5〜15mmφを有する。なお粒子9の外径D1とは、図1の構成部材1を拡大して示す図面において、ひとつの粒子9に内接する最小の仮想上の球44の直径を指す。粒子9が、収納空間8,39,41,42に収納され、ウェブ2、側板21および底板24の収納空間8,39,41,42に臨む表面に接触することによって、ウェブ2、側板21および底板24で発生した振動エネルギが、多数の粒子9同士の衝突および摩擦によって熱エネルギに変換されるので、収納用部材5,28,32,36、ウェブ2、側板21および底板24が制振される。
【0045】
ウェブ2および収納用部材5の間の収納空間8、側板21および収納用部材28の間の収納空間39、並びに底板24および収納用部材32,36の間の収納空間41,42の距離W1は、粒子9の外径D1の2倍〜3倍に選ばれ、特に好ましくは2倍に選ばれる。つまり各収納空間8,39,41,42には2層〜3層、好ましくは2層の粒子が介在されることになる。なお、1層では制振効果は不充分であり、2層または3層で充分な効果が得られ、4層以上では制振効果の大きな向上はない。こうして収納空間8、39,41,42内で隣接する粒子9が相互に動くことができ、これによって収納用部材5,28,32,36の制振効果が充分に達成される。
【0046】
またウェブ2、側板21および底板24の剛性が上昇しないので、制振量に対応した減音量を得ることができ、前述の先行技術に比べ効果的に騒音を小さくすることができる。また収納空間8,39,41,42の形状がさまざまな形状であっても、多数の粒子9を収納し、消音作用を達成することができる。こうして車両13の走行時に床版15から発生し、収納用部材28,32,36に伝達される振動を、粒子9によって制振させることができ、騒音を低減することができる。
【0047】
さらに前述のように、粒子9は多孔質石炭灰であるので、その粒子9自体が吸音性能を有し、制振および吸音の2つの効果を発揮させることができる。また粒子9を石炭灰とすることによって、産業廃棄物として知られる石灰灰をリサイクル材として資源の有効利用を図ることができるという効果もある。
【0048】
また石炭灰粒子はコンクリートに使用される軽量粗骨材であり、その特性は、絶乾比重1.30〜1.38を有し、嵩比重(ジッキング)0.80〜0.85kg/Lであり、その化学成分は、 SiO2 65%、Al2O3 18%、Fe2O3 6.4%、Na2O 3.1%、K2O 3.0%、CaO 2.1%、MgO 1.0%である。なお粒子9は、上記石炭灰以外の材料からなってもよいが、要求される条件としては橋桁などの構造物への付与物として、制振効果がある程度大きく、かつ軽量なものが望ましい。また粒子9として比重が3.6のアルミナ球を用いる構成も考えられるが、このアルミナ球では制振効果は大きいが、重量が増大すると言う欠点もある。また粒子9として比重が0.3の中空プラスチック球を用いる構成も考えられるが、この中空プラスチック球では重量増加は極めて少なくて済むが、大きな制振効果を達成することができないと言う欠点もある。しかしながら、アルミナ球や中空プラスチック球であっても前述の先行技術(特公昭60−25583)に比べれば、消音作用が優れている。
【0049】
図4は、本件発明者の実験結果を示す図である。図2および図3に示される箱桁橋11においては、収納空間39,41,42に粒子9を収納することによって、ライン46に示される音響放射効率σを得ることができる。この図4のライン46の音響放射効率σは、本発明の収納空間39,41,42が設けられず、粒子9を備えていない構成における音響放射効率の特性とほぼ同一であり、コインシデンス周波数fc1は比較的高い周波数帯域に存在する。つまり500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における音響放射効率σは比較的小さい値となる。したがって側板21、底板24および収納用部材28,32,36の制振効果による振動速度振幅vを抑制することができ、これによって、放射音パワーを低減することができる。
【0050】
これに対して、先行技術である構成部材に瀝青物または瀝青混合物を一体に固着した構成では、ライン47の特性が得られ、コインシデンス周波数fc2が本発明に比べて低い周波数範囲に存在する。したがって500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における音響放射効率σが本発明よりも大きいので、構成部材の振動速度振幅vが本発明と同様に抑制されるにもかかわらず、放射音パワーが小さくならない(式1参照)。その結果、先行技術では消音効果がそれ程達成されない。これによってライン46で示される本発明の構成が優れていることが確認される。
【0051】
図5は、本発明の防音構造を備えたトラス橋51を構成するトラスである主構52の斜材65(図6参照)を示す断面図である。この主構52の斜材65は、軸直角断面矩形、たとえば正方形である。斜材65の収納空間55内に、粒子56が収納される。粒子56としては、前述の実施の形態の粒子9と同様に石炭灰粒子が好ましい。
【0052】
図6は図5の主構52を含むトラス橋51の一部の斜視図であり、図7は図5および図6に示されるトラス橋51の全体を示す斜視図である。左右一対の主構52が平行に並べられ、そのたとえば下部に鉄道車両の軌道などの床版を支持するための縦桁58、横桁59、横桁61および下横構62などが取付けられる。主構52は、上弦材63と下弦材64と斜材65とによって構成される。下弦材64上には、斜材65が格点66で連結されて固定される。下弦材64の長手方向の端部では、支承67を介して、橋脚などを含む下部構造に支持される。主構52の上弦材57間には支材68が連結され、また上横構69が固定される。主構52の長手方向端部には、端柱71が、下弦材64の端部に連結されて固定され、隅角部72が形成される。
【0053】
図8は、図5〜図7に示されるトラス橋51の一部の分解斜視図である。図9はトラス橋51の格点66付近の一部を切欠いて示す斜視図であり、図10は格点66付近の縦断面図である。一対の縦桁58間に枕木73が固定され、この枕木73に、レールなどの軌道74が固定される。この軌道74に沿って鉄道車両75が走行移動する。
【0054】
斜材65の下端部76は、下弦材64の上板77によって閉塞されて、格点66のガセット78によって固定される。斜材65および下弦材64は、それらの軸線に直角な断面が矩形、たとえば正方形の筒体から成る。この斜材65の下端部76付近に粒子79が投入され、これらの粒子79は自重で堆積した状態となっている。粒子79は、前述の粒子9と同様に石炭灰粒子が好ましい。この斜材65は、下弦材64の上部で底が閉じられた軸線方向に延びる収納空間81を有する。
【0055】
図11は、本発明の実施の他の形態の防音構造を示す図である。図11の実施の形態では、斜材65内に、軸線方向内方に間隔をあけて筒状の収納用部材54が設けられて、この収納用部材54は、斜材65に同軸に上弦材63および下弦材64に固定される。斜材65の内表面と収納用部材54との間には、収納空間55が形成され、この収納空間55内に粒子56が収納される。粒子56は、前述の粒子9と同様に石炭灰粒子が好ましい。このような構成によって、防音作用が前述と同様に達成される。この図11の実施の形態では、空間55の容積が、前述の図5の構成に比べて小さく、したがって同じ消音効果を達成するのに必要な粒子56の重量を減少することができる。
【0056】
図12は、図11に示される実施の形態の斜材65の一部を切欠いて示す斜視図である。図13は、図12に示される斜材65の正面図である。斜材65の端部には、斜材65とその内部に同軸に設けられる収納用筒体54との端部を閉塞する端板84が固定される。これによって収納空間55が閉じられ、粒子56が外部に飛び出すおそれはない。端板84は、フランジ継手を構成し、上弦材63または下弦材64に固定される。
【0057】
図14は、本発明の防音構造を備えた軌道86の断面図である。モノレール車両などの移動体87の移動方向(図14の紙面に垂直方向)に沿って、複数、たとえばこの実施の形態では一対の支持部材88,89が、細長く延びる。これらの支持部材88,89は、上下方向の高さH1を有する板状に形成され、移動方向に垂直な横方向(図14の左右方向)に相互に間隔L1をあけて配置される。
【0058】
軌道部91は、支持部材88,89の下端部に固定され、支持部材88,89相互間の収納空間92を塞いで底94を形成するとともに、支持部材88,89の両外側方(図14の左右方向)に張出す。軌道部91は、移動方向(図14の紙面に垂直方向)に沿って細長く延びる板状に形成される。これらの支持部材88,89相互間の収納空間92には、粒子93が収納される。粒子93は、前述の粒子9と同様に石炭灰粒子が好ましい。粒子93は、収納空間92に臨む支持部材88,89の表面に接触する。軌道部91は、収納空間92の底94に連なる。移動体87に取付けられるローラ95は、軌道部91上を回転して走行し、このローラ95に吊下げ部96によってモノレール車両などの移動体87が吊下げられる。
【0059】
次に本件発明者による実験結果を述べる。図15は、本発明の防音構造の防音効果の検証を行うために用いられた構造物97の斜視図である。この図15に示されるように、ウェブ101の上下に間隔H2でフランジ102,103が固定される。
【0060】
図16(1)は、本発明の防音構造104を備える構造物97の断面図である。ウェブ101に、その長手方向沿って板状の収納用部材105が設けられ、この収納用部材105の両側部は、一対の端板106によって閉じられ、こうして収納空間107が形成される。収納空間107に、粒子108が収納される。粒子108は、外径5〜15mmφの前述の石炭灰から成る軽量粗骨材である。
【0061】
ウェブ101の高さH2(図15参照)は480mmで、ウェブ101の長さ方向(図15の左右方向、図16(1)の紙面に垂直方向)の長さL2は600mmで、ウェブ101、フランジ102,103の厚みは10mmである。収納空間107は、ウェブ101の一方表面から、フランジ102,103の端部付近まで延び、図16(1)の左右方向の収納空間107の厚みW2は20mmであり、その面密度16.7kgf/m2である。
【0062】
図16(2)は、比較例の構造物97aを示す図である。比較例の構造物97aでは、収納用部材105と粒子108とを用いる代りに、図16(1)に示す収納空間107と同一体積を有するモルタル110を、ウェブ101に固定した構造を有している。図16(2)におけるモルタル110を用いたときにおける面密度は52.4kgf/m2である。
【0063】
図17は、図15および図16に示される構造物97,97aのウェブ101の振動状態を検出する装置の簡略化した系統図である。加振器113によって発生された振動が連結棒114を経て構造物97に伝達されてウェブ101が振動される。このウェブ101の表面の振動状態が、レーザ走査手段115によって計測され、この計測結果に基づいて音響放射効率σと放射音パワーとが計算される。また、比較例である構造物97aに関しても同様な実験が行われる。
【0064】
図18は、本件発明者による実験結果を示す図である。図16(1)に示される構造物97の実験結果から得られた音響放射効率σと1/3オクターブ中心周波数との関係が、ライン117に示される。このライン117の特性は、粒子108および収納用部材105またはモルタル110を備えないウェブ101に対して、同じ実験を行ったときに得られるライン118で示される特性と、ほぼ同様の特性である。すなわち図16(1)の本発明の構成における音響放射効率σと、ウェブ101のみから成る音響放射効率σとは、ほぼ同様の挙動を示している。これに対して図16(2)に示される比較例に対して同一の実験を行ったときには、図18のライン119で示される特性が得られる。この実験結果から、ライン119で示される比較例の特性では、音響放射効率σがライン117,118で示される特性よりも、500Hz〜1kHz未満の低い周波数帯域で、音響放射効率σが大きいことがわかる。
【0065】
図19は、上記実験結果から得られる放射音パワーと、1/3オクターブ中心周波数との関係を示す図である。図19のライン127は、図16(1)に示される本発明の実施例の特性を示し、ライン129は図16(2)に示される比較例の特性を示し、ライン128はウェブ101のみから成る比較例の特性を示す。図19に示すように、ライン127に示す本発明の実施例の特性では、ライン128,129に比較して、放射音パワーが低下することが確認された。
【0066】
図16(1)に示される実施例および図16(2)に示される比較例のいずれにおいても、ウェブ101の振動速度振幅は、本件発明者の実験によれば10dB程度小さくなるけれども(実験結果は図示せず)、図18に示すように図16(1)の実施例の音響放射効率σは、図16(2)の比較例の音響放射効率σよりも低いので、ライン127で示されるように放射音パワーが小さくなり、消音効果が達成される。こうして本発明によれば、放射音パワーが低減されて消音され、防音効果が充分に達成されることが確認された。
【0067】
収納用部材は、上述の実施の形態では平板状であるけれども、本発明の実施の他の形態では、そのほかの形状を有していてもよい。収納用部材は、鋼板などの材料から成ってもよいけれども、そのほかの材料、たとえば前述のように合成樹脂などの材料から成ってもよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、構造物の部材に接触するように粒子を収納空間に収納することによって、構成部材の振動速度振幅vを低減できるとともに、部材の剛性Bを高めることがない。したがってコインシデンス周波数fcを、構成部材のみから成る場合に比べてほぼ同一値に維持することができ、低い周波数帯域にシフトすることがない。したがって音響放射効率σもまた、構成部材のみから成るときに比べてほぼ同一値に維持でき、音響放射効率σが高くなることはなく、放射音パワーを低減できる。さらに構成部材の振動エネルギを、粒子同士の衝突および摩擦によって熱エネルギに変換することができるので、構成部材を制振することができ、その制振量に対応した減音量を得ることができる。こうして500Hz以上1kHz以下の周波数帯域における放射音パワーを小さくし、効果的に音を小さくすることができるようになる。さらに粒子を収納する収納空間の形状は限定されないので、本発明による防音構造を、鉄道車両や自動車などの橋梁、自動車道路などの防音壁、土砂運搬船の船殻や建築物などと言った様々な構造物に適用することができる。
【0069】
本発明によれば、構成部材の剛性は、本発明の防音構造を備えない構成部材の剛性とほとんど変わらないので、振動速度振幅のみを低減することができ、
制振量に対応した減音効果を得ることができる。したがって収納用部材と粒子とを含む付与物の総重量を、コンクリートからなる構成部材に瀝青物を固着した先行技術に比べて軽量とすることができる。
【0070】
粒子は、たとえば多孔質な石炭灰などの無機材料から成り、外径が5〜15mmφのランダムな形状を有しているので、これらの粒子相互間の隙間および粒子自体によって、吸音効果を達成することができる。また粒子は前述のようにランダムな形状を有するので、粒子相互間の隙間を、吸音作用が高められるように、適切な隙間を粒子相互間に形成することができる。粒子として、比重が1.3〜1.4であり、嵩比重が0.8〜0.9である軽量粗骨材などを用いることによって、本発明を軽量化して実施することができる。
【0071】
また、収納用部材に多数の透孔が形成されるので、収納空間内に音がこもることがなく、効果的な吸音作用を達成することができる。
また本発明によれば、構成部材と収納用部材との間を、粒子の外径D1の2倍〜3倍、好ましくは2倍に選ぶことによって、粒子の充填量をできるだけ少なくして軽量化することができ、しかも吸音作用を充分に達成することができる。
【0072】
また、収納用部材を合成樹脂製とすることによって、軽量化を図ることができる。
【0073】
また、構成部材と収納用部材との間を、粒子の外径D1の2倍〜3倍、好ましくは2倍に選ぶことによって、粒子の充填量をできるだけ少なくして軽量化することができ、しかも吸音作用を充分に達成することができる。
【0074】
さらに本発明によれば、橋梁の主桁、主構、床組などにおける防音作用を効果的に行うことができる。なお本発明の防音構造を備えた橋梁は、箱桁橋、トラス橋、アーチ橋およびそのほかの種類の構造を有する橋梁であってもよい。
【0075】
本発明によれば、モノレール車両などの移動体の車輪を支持する軌道部に取付けられる少なくとも一対の支持部材間の収納空間に粒子を収納することによって、移動体の走行時に発生する騒音を効果的に吸音することができる。
【0076】
本発明によれば、自動車道路などの防音壁および土砂運搬船の船殻などの構造物に対しても、本発明の防音構造を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音構造の一例を示す図である。
【図2】図1に示す防音構造を適用した箱桁橋11の上部構造12を示す断面図である。
【図3】図2に示される箱桁橋11の一部の拡大断面図である。
【図4】本件発明者の実験結果を示す図である。
【図5】本発明の防音構造を備えたトラス橋51を構成するトラスである主構52の斜材65の断面図である。
【図6】図5の主構52を含むトラス橋51の一部の斜視図である。
【図7】図5および図6に示されるトラス橋51の全体を示す斜視図である。
【図8】図5〜図7に示されるトラス橋51の一部の分解斜視図である。
【図9】トラス橋51の格点66付近の一部を切欠いて示す斜視図である。
【図10】格点66付近の縦断面図である。
【図11】本発明の実施の他の形態の防音構造を示す図である。
【図12】図11に示される実施の形態の斜材65の一部を切欠いて示す斜視図である。
【図13】図12に示される斜材65の正面図である。
【図14】本発明の防音構造を備えた軌道86の断面図である。
【図15】本発明の防音構造の防音効果の検証を行うために用いられた構造物97の斜視図である。
【図16】図16(1)は、本発明の防音構造104を備える構造物97の断面図であり、図16(2)は、比較例の構造物97aを示す図である。
【図17】図15および図16に示される構造物97,97aのウェブ101の振動状態を検出する装置の簡略化した系統図である。
【図18】本件発明者による実験結果から得られた音響放射効率σと1/3オクターブ中心周波数との関係を示す図である。
【図19】実験結果から得られる放射音パワーと、1/3オクターブ中心周波数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 構成部材
2 ウェブ
3,4 フランジ
5,28,32,36 収納用部材
8,39,41,42,55,81,92 収納空間
9,56,93 粒子
11 箱桁橋
12 上部構造
14 軌道
15 床版
16 箱桁
51 トラス橋
52 主構
74 軌道
75 鉄道車両
79 粒子
84 端板
86 軌道
87 移動体
91 軌道部
94 底[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a soundproof structure for structures such as bridges such as railway vehicles and automobiles, track girders such as monorail vehicles, soundproof walls such as motorways, hulls of earth and sand carriers, and buildings.
[0002]
[Prior art]
A typical prior art is disclosed in Japanese Patent Publication No. 60-25883. This prior art has a configuration in which a closed space of a component member such as a bridge formed of concrete or the like is filled with a bituminous substance or a bituminous mixture, and these are integrally fixed, whereby the vibration damping soundproofing is achieved. It is carried out. That is, the bituminous material or bituminous mixture is fixed to the component, solidified and rigid.
[0003]
In this prior art, a bituminous substance or a bituminous mixture is fixed to a component such as a bridge made of concrete to increase rigidity, and a vibration control action of the component is achieved. The coincidence frequency fc is lower than in the case where the vibration isolation structure is not provided. Therefore, the sound radiation efficiency σ in the lower audible frequency band, particularly in the frequency band of 500 Hz or more and 1 kHz or less increases. Therefore, although the vibration velocity amplitude of the constituent members is reduced, the radiation sound power is slightly reduced, and there is a problem that a sufficient soundproofing effect cannot be achieved. This problem will be described with reference to
[0004]
The radiated sound power P is represented by: when the vibration velocity amplitude of the component is v, the air density is ρ, the sound speed is C, and the radiation area S
P = σ · v2・ Ρ ・ C ・ S… (1)
Is represented by
[0005]
When the coincidence frequency fc is m, the surface density of the component is m, and the bending rigidity is B,
[0006]
(Equation 1)
Is represented by
[0007]
In the prior art, the vibration velocity amplitude v can be reduced by a structure in which a bituminous material or a bituminous mixture is fixed to a component such as a bridge made of concrete, but the rigidity B of the component is increased, so that the coincidence frequency fc is As described above, it becomes lower. As described above, when the coincidence frequency fc decreases, a region where the acoustic radiation efficiency σ is high shifts to a low frequency band. Therefore, the sound radiation efficiency σ in the low frequency band increases. As a result, the radiated sound power is proportional to the acoustic radiation efficiency as shown in
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a soundproof structure, a bridge and a track of a structure capable of improving soundproof performance.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention forms a storage space by attaching a storage member to a constituent member constituting a structure,
The particles are stored in the storage space, and the particles come into contact with at least the surface of the constituent member facing the storage space.And
The distance in the storage space between the constituent member and the storage member is selected to be two to three times the outer diameter D1 of the particles.A soundproof structure of a structure characterized by the following.
[0011]
According to the present invention, particles are stored in a storage space formed by attaching a storage member to a component constituting a structure such as a bridge, a track girder, and a building, or in a storage space of the component. . The particles come into contact with the surface of the component facing the storage space. These particles are stored only in the lower part of the storage space, and a part of the storage space may remain above the stored particles, but it is preferable that the storage space be filled completely with almost no gap. .
[0012]
Since these particles are stacked under their own weight and are not pressed by pressure from above, there is a slight gap between the particles. These particles are only in contact with the surface of the component, but are not fixed. In addition, these particles make point contact with the surface of the component or have only a small contact area, and the particles do not make surface contact over the entire projected area on the surface of the component.
[0013]
Therefore, the rigidity B of the component does not increase due to the particles in the storage space, and the coincidence frequency fc and the acoustic radiation efficiency σ are substantially the same, respectively, as compared with the configuration including only the component without implementing the present invention. , And only the vibration velocity amplitude v of the component members can be reduced. Therefore, the radiated sound power P in the frequency band of 500 Hz to 1 kHz is reduced, and an excellent silencing effect is achieved.
[0014]
That is, according to the present invention, even if particles are filled, the coincidence frequency fc does not decrease, so that the sound radiation efficiency σ does not become relatively high as compared with the case where particles are not filled. Therefore, only the vibration velocity amplitude v is reduced, so that the radiated sound power P can be reduced to mute the sound.
[0015]
Explaining the above-mentioned silencing effect, by bringing particles into contact with the surface of the component facing the storage space, vibration energy generated in the component is converted into thermal energy by collision and friction between the particles. Is damped, and the vibration speed amplitude decreases. Further, since the rigidity of the constituent members does not increase, it is possible to obtain a sound reduction corresponding to the amount of vibration damping as compared with the above-described prior art, and it is possible to effectively reduce the sound.
[0016]
Although any material can be selected as the material of the particles, a porous inorganic material is preferable, and examples thereof include coal ash. In particular, coal ash is known as industrial waste, and by using such coal ash as a recycled material, effective use of resources can be achieved.
[0017]
Further, since the particles are porous, the particles themselves can be provided with a sound absorbing performance, and thus two effects of vibration damping and sound absorbing can be exhibited. Further, the frequency of sound absorption can be controlled by forming a depression or a through-hole having an arbitrary inner diameter in the particles.
[0018]
In the storage space, the distance between the constituent member and the storage member is selected to be 2 to 3 times, preferably 2 times, the outer diameter D1 of the particles. Therefore, two or three layers of particles are interposed between the constituent member and the storage member. As a result, the vibration velocity amplitude of the component member can be reduced and attenuated, for example, by about 10 dB. As for the vibration damping effect of the constituent member and the storage member, one layer of particles is insufficient, and as described above, two or three layers, particularly preferably two layers, provide a sufficient vibration damping effect. It has been confirmed by the inventor of the present invention that the vibration suppression effect is not significantly improved even in the case described above. In other words, by filling two or three layers of particles, particles that are adjacent to and contact with each other between the component and the storage member can move relatively in the storage space, and thereby the vibration of the component is suppressed. The effect is sufficiently achieved, and the vibration velocity amplitude v is reduced. Therefore, the radiated sound power P is reduced.
MaBeforeThe particles are made of an inorganic material, have a random shape, and have an outer diameter of 5 to 15 mmφ.There may be.
[0019]
MaBeforeThe particles are porousThere may be.
MaBeforeThe particles have a specific gravity of 1.3 to 1.4 and a bulk specific gravity of 0.8 to 0.9.There may be.
[0020]
Said nothingMachine materialas,For example, it is made of coal ash and has a random shape, for example, is crushed, and preferably has an outer diameter of 5 to 15 mmφ. The outer diameter D1 of the particle is defined as the minimum diameter of a virtual inscribed sphere where the inner surface contacts the outer peripheral portion of the particle.
[0021]
By using a porous and lightweight material such as coal ash as the particles, the weight of the component member in which the particles are stored in the storage space can be reduced. Further, the particles are in contact with the surfaces of the constituent member and the storage member, and they are not integrally fixed, so that the rigidity B of the constituent member does not increase. As a result, a decrease in the coincidence frequency fc can be prevented. Therefore, it is possible to prevent the sound radiation efficiency σ from increasing in the frequency band of 500 Hz or more and 1 kHz or less. Further, as described above, since only the vibration velocity amplitude v of the constituent member is reduced, the acoustic radiation power can be effectively reduced.
[0022]
The above coal ash particles are obtained by mixing a small amount of pulverized coal into coal ash, adding water to form a raw pellet of an arbitrary particle size, and granulating the raw pellet by natural sintering in a continuous firing furnace. Artificial lightweight coarse aggregate is mentioned. Such coal ash particles have an absolute dry specific gravity of 1.30 to 1.38 and a bulk specific gravity (zipping) of 0.80 to 0.85 kg / L. L represents liter. According to the experiment of the present inventor, it has been confirmed that the use of the coal ash particles having the above-described properties provides a clear vibration damping effect and does not cause an extreme increase in weight.
[0023]
Note that, when the bulk specific gravity ρ1 is the mass M1 of the particles and the volume V1 occupied by the particles,
ρ1 = M1 / V1 (3)
Is represented by When the particles are stored in the storage space, voids are generated between the particles, and the bulk specific gravity ρ1 is 0.8 to 0.9 in the present invention as described above, and is preferably about 0.8.
[0024]
MaThe said incomeA large number of through holes smaller than the outer diameter D1 of the particles are formed in the delivery member.You may.
[0025]
IncomeThe receiving member is formed with a number of through holes, and the through holes have an inner diameter smaller than the particle diameter of the particles. Therefore, the particles stored in the storage space do not go out of the through hole to the outside, and the sound muffled in the storage space can be absorbed by the gap between the particles.
[0026]
MaIncomeDelivery members are made of synthetic resin.You may.
IncomeSince the delivery member is made of, for example, a synthetic resin such as an ABS resin, the specific gravity is smaller and lighter than a component member made of a material such as iron. Even with such a lightweight configuration, the particles can be stored and held in the storage space formed between them and the constituent members, and the shape of the storage member can be maintained. It has been confirmed by the present inventor that the use of such a synthetic resin storage member does not reduce the soundproofing performance. As the storage member, a plate-like member having a thickness of about 2 mm is preferable.
[0027]
StructureThe distance in the storage space between the component member and the storage member is selected to be two to three times the outer diameter D1 of the particles.You may.
[0028]
MaStructureThe distance in the storage space between the component member and the storage member is selected to be twice the outer diameter D1 of the particles.You may.
[0030]
The present invention also provides a storage space by attaching a storage member to a component constituting at least a part of a main structure and a floor set supporting a floor slab or a track,
The particles are stored in the storage space, and the particles come into contact with at least the surface of the constituent member facing the storage space.And
The distance in the storage space between the constituent member and the storage member is selected to be two to three times the outer diameter D1 of the particles.It is a bridge characterized by the following.
[0031]
MaFloorThe particles are stored in a storage space of a component constituting at least a part of a main structure and a floor set supporting the plate or the track, and the particles are in contact with at least a surface of the component facing the storage space. And on the bridgeThere may be.
[0032]
PreviousThe structural members are members that make up the bridge girder.There may be.
[0033]
PreviousThe bridge girder is a box girderThere may be.
PreviousThese components are the components that make up the truss of the truss bridge.There may be.
[0034]
PreviousThe structural members are the chords of the arch bridge or the main girder of the Langer bridge.There may be.
[0035]
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is implemented in connection with a bridge, and can effectively suppress noise caused by vibration of the bridge during traveling of a railway vehicle, an automobile, and the like, and successfully achieve a noise reduction effect.
[0036]
The present invention can be practiced in connection with bridges having box girder bridges, truss bridges, arch bridges, as well as bridges having other structures.
[0037]
Also, (a) a plurality of support members,
It is elongated in the moving direction of the moving body and is formed in a plate shape having a vertical height,
Support members that are spaced apart from each other in the horizontal direction perpendicular to the direction of movement,
(B) a track portion, which is fixed to a lower end portion of the support member, is formed in a plate-like shape that protrudes outward on both sides of the support member and extends elongated along the moving direction,
A track portion that supports the moving object,
(C) a soundproof trajectory which is stored in a storage space between the support members and contains a large number of particles that come into contact with the surface of the support member facing the storage space.There may be.
[0038]
According to the present invention, for example, wheels of a vehicle such as a monorail vehicle are supported and rotated on a track portion projecting to both outer sides of the support member, and the vehicle can travel, and the vehicle can run. The particles are stored in the storage space. Therefore, it is possible to effectively suppress noise during traveling of a moving body such as a monorail vehicle.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a diagram showing an example of the soundproof structure of the present invention. The
[0040]
The
[0041]
FIG. 2 is a sectional view showing an
[0042]
The lower surface of the steel slab 18 (which is a constituent member and corresponds to the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
The distance W1 of the
[0046]
Further, since the rigidity of the
[0047]
Further, as described above, since the
[0048]
In addition, coal ash particles are lightweight coarse aggregate used for concrete, and have characteristics of absolutely dry specific gravity of 1.30 to 1.38 and bulk specific gravity (zipping) of 0.80 to 0.85 kg / L. And its chemical composition is
[0049]
FIG. 4 is a view showing an experimental result of the present inventor. In the
[0050]
On the other hand, in the prior art configuration in which a bitumen substance or a bitumin mixture is integrally fixed to a component, the characteristics of the line 47 are obtained, and the coincidence frequency fc2 is in a lower frequency range than in the present invention. Therefore, since the acoustic radiation efficiency σ in the frequency band of 500 Hz or more and 1 kHz or less is larger than that of the present invention, the radiated sound power does not decrease (Eq. 1). As a result, the prior art does not achieve much of a silencing effect. This confirms that the configuration of the present invention shown by
[0051]
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a diagonal member 65 (see FIG. 6) of a
[0052]
FIG. 6 is a perspective view of a part of the
[0053]
FIG. 8 is an exploded perspective view of a part of the
[0054]
A
[0055]
FIG. 11 is a diagram showing a soundproof structure according to another embodiment of the present invention. In the embodiment of FIG. 11,
[0056]
FIG. 12 is a perspective view of the
[0057]
FIG. 14 is a cross-sectional view of the
[0058]
The
[0059]
Next, experimental results by the present inventor will be described. FIG. 15 is a perspective view of a
[0060]
FIG. 16A is a cross-sectional view of a
[0061]
The height H2 (see FIG. 15) of the
[0062]
FIG. 16B is a diagram illustrating a
[0063]
FIG. 17 is a simplified system diagram of an apparatus for detecting the vibration state of the
[0064]
FIG. 18 is a diagram showing an experimental result by the present inventor. The relationship between the acoustic radiation efficiency σ and the 1/3 octave center frequency obtained from the experimental result of the
[0065]
FIG. 19 is a diagram showing the relationship between the radiated sound power obtained from the above experimental results and the 1/3 octave center frequency. The line 127 in FIG. 19 shows the characteristics of the embodiment of the present invention shown in FIG. 16A, the
[0066]
In both the example shown in FIG. 16A and the comparative example shown in FIG. 16B, the vibration velocity amplitude of the
[0067]
Although the storage member is flat in the above-described embodiment, it may have another shape in another embodiment of the present invention. The storage member may be made of a material such as a steel plate, but may be made of another material, for example, a material such as a synthetic resin as described above.
[0068]
【The invention's effect】
According to the present invention, by storing the particles in the storage space so as to contact the members of the structure, the vibration velocity amplitude v of the constituent members can be reduced, and the rigidity B of the members does not increase. Therefore, the coincidence frequency fc can be maintained at substantially the same value as in the case where only the constituent members are used, and there is no shift to a lower frequency band. Accordingly, the sound radiation efficiency σ can be maintained at substantially the same value as compared with the case where the sound radiation efficiency σ is composed of only the constituent members, and the sound radiation efficiency can be reduced without increasing the sound radiation efficiency σ. Further, since the vibration energy of the constituent member can be converted into thermal energy by collision and friction between particles, the constituent member can be damped, and a sound reduction corresponding to the amount of damping can be obtained. Thus, the radiation sound power in the frequency band of 500 Hz or more and 1 kHz or less can be reduced, and the sound can be effectively reduced. Further, since the shape of the storage space for storing particles is not limited, the soundproof structure according to the present invention can be used in various forms such as bridges for railway vehicles and automobiles, soundproof walls for automobile roads, hulls and buildings of earth and sand carriers, and the like. Applicable to structures.
[0069]
According to the present invention, the rigidity of the component is almost the same as the rigidity of the component having no soundproof structure of the present invention, so that only the vibration velocity amplitude can be reduced,
A sound reduction effect corresponding to the amount of vibration suppression can be obtained. Therefore, the total weight of the applied material including the storage member and the particles can be reduced as compared with the prior art in which a bitumen material is fixed to a component member made of concrete.
[0070]
The particles are made of an inorganic material such as porous coal ash, for example, and have a random shape with an outer diameter of 5 to 15 mmφ, so that a sound absorbing effect is achieved by the gaps between the particles and the particles themselves. be able to. In addition, since the particles have a random shape as described above, an appropriate gap can be formed between the particles so as to enhance the sound absorbing effect. By using a lightweight coarse aggregate having a specific gravity of 1.3 to 1.4 and a bulk specific gravity of 0.8 to 0.9 as particles, the present invention can be reduced in weight and carried out.
[0071]
Also, IncomeSince a large number of through-holes are formed in the receiving member, no sound is trapped in the storage space, and an effective sound absorbing action can be achieved.
Further, according to the present invention, the distance between the constituent member and the storage member is selected to be 2 to 3 times, preferably 2 times, the outer diameter D1 of the particles, so that the filling amount of the particles is reduced as much as possible to reduce the weight. And a sufficient sound absorbing effect can be achieved.
[0072]
AlsoBy making the storage member made of synthetic resin, the weight can be reduced.
[0073]
Also, StructureBy selecting between the formed member and the storage member two to three times, preferably two times the outer diameter D1 of the particles, the amount of the filled particles can be reduced as much as possible and the weight can be reduced. The function can be sufficiently achieved.
[0074]
Further, according to the present invention, it is possible to effectively perform a soundproofing effect on a main girder, a main structure, a floor group, or the like of a bridge. The bridge having the soundproof structure of the present invention may be a box girder bridge, a truss bridge, an arch bridge, or a bridge having another type of structure.
[0075]
According to the present invention, by storing particles in a storage space between at least a pair of support members attached to a track supporting a wheel of a moving body such as a monorail vehicle, it is possible to effectively reduce noise generated when the moving body travels. Can absorb sound.
[0076]
According to the present invention, the soundproof structure of the present invention can be applied to structures such as a soundproof wall such as an automobile road and a hull of a sediment transport ship.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an example of a soundproof structure of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing an
FIG. 3 is an enlarged sectional view of a part of the
FIG. 4 is a view showing an experimental result of the present inventor.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a
FIG. 6 is a perspective view of a part of the
7 is a perspective view showing the
FIG. 8 is an exploded perspective view of a part of the
FIG. 9 is a partially cutaway perspective view of the
FIG. 10 is a longitudinal sectional view near a
FIG. 11 is a diagram showing a soundproof structure according to another embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view showing a part of the
13 is a front view of the
FIG. 14 is a sectional view of a
FIG. 15 is a perspective view of a
FIG. 16 (1) is a cross-sectional view of a
FIG. 17 is a simplified system diagram of an apparatus for detecting the vibration state of the
FIG. 18 is a diagram showing the relationship between the acoustic radiation efficiency σ and the 1/3 octave center frequency obtained from the experimental results by the present inventor.
FIG. 19 is a diagram showing a relationship between radiated sound power obtained from experimental results and a 1/3 octave center frequency.
[Explanation of symbols]
1 component
2 Web
3,4 flange
5,28,32,36 Storage member
8,39,41,42,55,81,92 Storage space
9,56,93 particles
11 box girder bridge
12 Superstructure
14 orbit
15 Floor slab
16 box girder
51 Truss Bridge
52 main structure
74 orbit
75 Railcar
79 particles
84 End plate
86 orbit
87 Moving object
91 Track section
94 bottom
Claims (2)
この収納空間内に粒子を収納し、少なくとも収納空間に臨む前記構成部材の表面に粒子が接触し、
構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2〜3倍に選ばれることを特徴とする構造物の防音構造。 A storage space is formed by attaching a storage member to a component constituting the structure,
The particles are stored in the storage space, and the particles come into contact with the surface of the constituent member facing at least the storage space ,
A soundproof structure for a structure, wherein the distance in the storage space between the constituent member and the storage member is selected to be two to three times the outer diameter D1 of the particles.
この収納空間内に粒子を収納し、少なくとも収納空間に臨む前記構成部材の表面に粒子が接触し、
構成部材と収納用部材との間の収納空間内の距離は、粒子の外径D1の2〜3倍に選ばれることを特徴とする橋梁。 A storage member is attached to a component constituting at least a part of a main structure and a floor set supporting a floor slab or a track to form a storage space,
The particles are stored in the storage space, and the particles come into contact with the surface of the constituent member facing at least the storage space ,
A bridge, wherein the distance in the storage space between the constituent member and the storage member is selected to be two to three times the outer diameter D1 of the particles.
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