JP3577904B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電トランスを用いた放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧電トランスを用いた放電灯点灯装置としては、特開平6−167694号等が知られており、その動作原理は冷陰極管等の放電灯が点灯前と点灯後でその内部インピーダンスが大きく変化し、必要とする電圧も点灯前は高圧を必要とするに対し、点灯後は比較的低い電圧で駆動することができるという性質と、圧電トランスが負荷のインピーダンスにより、発生する電圧が異なるという性質(負荷のインピーダンスが大きい程発生する電圧が大きくなる)を適合させたものである。
【0003】
しかし、負荷が接続されない状態で動作させた場合、見掛けの出力インピーダンスは無限大となり、圧電トランスの性質から負荷に応じた高電圧が出力され続けることになる。
例えば、負荷インピーダンス100KΩ程度の冷陰極管の点灯電圧が約500Vである場合、無負荷時(負荷インピーダンス無限大)の出力電圧はその十数倍の5KV〜10KV程度の高電圧となる。
【0004】
このような高電圧が圧電トランスから出力されつづける場合、回路ブロック内の部品等との絶縁破壊を防止するためのブロック基板の大型化が必要となる。
またこのような高電圧を発生している状態では圧電トランスの振幅が非常に大きくなり、応力過大のため圧電トランスが破壊される恐れがある。
また放電灯を確実に点灯させるには、始動電圧とその始動電圧を印加する時間が十分に必要となる。
【0005】
このような高電圧の発生を防止し、始動電圧を十分な時間与える圧電トランスを用いた放電灯点灯装置の例として、特開平8−33350号がある。
図21にその構成を示す。
この回路は、DC入力端子の一端5はトランスTの1次巻線の一方に接続され、他端6は接地されている。トランスTの1次巻線の他方はスイッチ素子Qのコレクタ(ドレイン)に接続され、スイッチ素子Qのエミッタ(ソース)は接地されており、このスイッチ素子Qを保護するため、保護ダイオードDがコレクタ(ドレイン)−エミッタ(ソース)間に逆接続されている。トランスTの2次巻線の一方は圧電トランス1の駆動部の一方の1次電極7aに接続されており、2次巻線の他方も同様に圧電トランス1の駆動部の他方の1次電極7bに接続されるとともに接地されている。圧電トランス1の出力は負荷たる放電灯RLと接続されていて、放電灯RLの他端は検出抵抗Rを介して接地されている。そして、放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点にはダイオードDのアノード側が接続されていて、このダイオードDのカソード側は積分器2に入力されている。積分器2の出力はV−Fコンパータ3に入力され、V−Fコンパータ3の出力はスイッチ素子Qに接続されている.一方、圧電トランスlと放電灯RLとの接続点には直列に接続された分圧抵抗Ra,Rbの一端が接続されている。この分圧抵抗Ra,Rbの直列回路の他端は接地されている。そして、この2つの分圧抵抗Ra,Rbの接続点には、ダイオードDのアノード側が接続されており、そのカソード側は積分器2に接続されていて、これにより過電圧保護回路4を構成している。
【0006】
このような回路において、通常、放電灯RLが接続されているときには、負荷電流Iが流れ、これを検出抵抗Rにより電圧に変換して検出し、ダイオードDにより整流して直流電圧として積分器2に入力し、検出された電圧をV−Fコンバータ3に与えてその出力周波数を変化させることにより、スイッチ素子Qを駆動周波数を変化させて圧電トランス1の出力電圧を可変し、所定の出力を得るように制御する。
【0007】
ここで、放電灯RLを接続しない状態で回路を勤作させると、圧電トランス1の負荷インピーダンスは見かけ上、無限大となり、また通常、負荷電流Iを検出抵抗Rで検出し、ダイオードDにより得られる電圧は、負荷電流Iが流れないため零Vとなり、積分器2の出力はV−Fコンパータ3の出力周波数を低くするように動作する。すなわち、圧電トランス1の出力電圧が高くなるように働く。
【0008】
圧電トランス1の出力電圧が高電圧になると、この圧電トランスlの出力端と接地線との間に直列接続されている分圧抵抗Ra,Rbの中間点にもこの出力電圧に比例した電圧が現れる。この分圧抵抗Ra,Rbは圧電トランス1が無負荷状態のときに所定電圧が得られるように分圧比を設定してある。そして、分圧された電圧はダイオードDにより直流に変換されるとともに、ダイオードDの順方向電圧降下を受ける。従って、通常の放電灯RLが接続されている状態では印加されない電圧が無負荷状態になると検出ダイオードDから積分器2に対して与えられることになり、この電圧によりV−Fコンバータ3は周波数を高くする方向に動作し、圧電トランス1の出力電圧は低下する。
【0009】
よって無負荷時、圧電トランス1の出力電圧は高電圧になるのを防止され、所定の出力電圧に抑えられる。この所定電圧をVとすると、無負荷状態では圧電トランス1の出力電圧は図22に示すように所定電圧Vに保たれ続ける。尚図22中a、bはこの過電圧保護がない場合の出力電圧を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この圧電トランス1の設定される出力電圧Vは少なくとも負荷である放電灯RLが始動するのに十分な電圧でなければならない。冷陰極管の場合、−10℃の低温でも確実に始動させるには少なくとも、始動電圧は1.5KV以上必要である。また、ネオン管の場合には、更に始動電圧が必要で、少なくとも、3KV以上必要となる。
【0011】
つまり図21、図22で示した従来例では、冷陰極管やネオン管を確実に始動点灯させる為には、無負荷状態で出力電圧が少なくとも1.5KV〜3KV程度の電圧が発生し続けることになる。よって人が放電灯RLを接続或いは交換しようとする時、この圧電トランス1の出力電圧1.5KV〜3KVの高電圧に感電する恐れがあり、非常に危険である。
【0012】
また圧電トランスの出力電圧が1.5KV〜3KV程度で維持されると、出力電圧を制御しない場合の5KV〜10KV程度の高電圧よりは小さいが、放電灯RLを点灯させる時よりは、圧電トランス1の振幅が大きくなり、圧電トランス1の温度上昇や劣化(圧電トランス1の寿命を早める等)が問題となる。また圧電トランス1の振幅が大きくなるということは圧電トランス1に与えられる電流が増加するということであり、圧電トランス1を駆動する回路に用いるインダクタンス素子やスイッチ素子にも影響を与える。
【0013】
更に1.5KV〜3KV程度の出力電圧が発生し続けると、コロナ放電の影響を受けて樹脂の絶縁性能を下げ、安全上問題となる。
更にまた放電灯RLが接続され、点灯状態である時に、何等かの異常で放電灯RLが外れた場合、負荷が無限大となり、圧電トランス1の出力電圧が上昇するため、従来例の回路構成では、出力電圧を低下させようと、周波数を高くする方向に働く。ところが圧電トランス1の負荷に対する共振特性は図23に示すように、有負荷時(破線で示す)の共振ピークは無負荷時(実線で示す)の共振ピークより低周波側にシフトしており、図のように放電灯RLが点灯中(有負荷時)共振周波数に近い▲1▼の状態にある時、急に無負荷になった場合、無負荷時の共振曲線の左側の▲2▼の状態に移る。▲2▼の状態で、高電圧が発生すると電圧を低下させようと周波数を高くして設定電圧Vの▲3▼の状態に移ろうとする。この▲2▼から▲3▼の状態に移る際、無負荷時の共振の山を通ることになり、圧電トランス1は5KV〜10KV程度の高電圧を発生することになる。これにより圧電トランスの振幅が非常に大きくなり、応力過大3つい恐れがある。
【0014】
また図21の圧電トランス1が一般に知られているλモードローゼン型の場合図24のように2次側出力は振幅(図中イ、ロで示す)が最も大きくなる部分であり、前に示したように無負荷状態で圧電トランス2の出力電圧を1.5KV〜3KV程度で維持させておくと、圧電トランス1の振幅は点灯状態より大きくなり、つまり2次側出力の振幅も大きくなり、2次側出力部と放電灯RLを接続す銅線が2次側出力部たる2次電極8から外れる可能性が大きくなる。もし銅線9が接合点8aより外れた場合、従来例では出力電圧の検出ができなくなり、周波数を低くして行き、圧電トランス1は5KV〜10KV程度の高電圧を発生することになり、応力過大のため破壊する恐れがある。
【0015】
本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、無負荷状態における安全性、圧電トランスの破壊、温度上昇、劣化、部品のストレス増加、樹脂の絶縁性能劣化等を防止する2重安全機能を備えた放電灯点灯装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、該インバータの出力電圧を入力とする圧電トランスとを備え、該圧電トランスの出力電圧を放電灯に印加する放電灯点灯装置において、無負荷時或いは始動時に圧電トランスの出力電圧を放電灯の始動可能な最低電圧以上で且つ圧電トランスが破壊する電圧よりも小さい所定電圧で制限する手段と、放電灯の確実な始動に必要な電圧印加時間以上で且つ回路保護に不十分となる時間よりも小さい所定時間経過後、放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を、所定電圧よりも低下させた後、出力を停止させる手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、圧電トランスの出力電圧の調整を周波数制御で行うことを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を周波数を高くして低下させることを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明では、請求項3の発明において所定時間内の圧電トランスの出力電圧が、高い周波数から低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻し、再度低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻すことを繰り返す周波数制御で制御されることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1乃至4の発明において、圧電トランスの出力電圧の検出に、出力電圧量或いは出力電圧に比例する電気量を用いることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明では、請求項1乃至4の発明において、圧電トランスの出力電圧の検出に、圧電トランスの振幅が略零となる位置に設けられた検出電極から得られる電圧量を用いることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1の発明において、圧電トランスの出力電圧の調整を入力電圧の制御で行う入力電圧制御手段を用いたことを特徴とする。
【0020】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、入力電圧制御手段をチョッパ若しくはアナログスイッチで構成したことを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項7、8の発明において、圧電トランスの出力電圧を、圧電トランスの入力電流量より検出することを特徴とする。
請求項10の発明では、所定時間は回路動作時刻からカウントされることを特徴とする請求項1乃至9。
【0021】
請求項11の発明では、請求項1乃至9の発明において、所定時間は圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した時刻からカウントされることを特徴とする。請求項12の発明では、所定時間が、請求項4の発明において、圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した回数が所定回数になった時の時間と一致することを特徴とする。
【0022】
請求項13の発明では、請求項1乃至12の発明において、インバータとして負荷電流のフィードバック制御を行う回路を用いたことを特徴とする。
【0023】
請求項14の発明では、請求項13の発明において、放電灯の点灯判別の手段を負荷電流のフィードバック制御の手段で兼用したことを特徴とする。
請求項15の発明では、請求項13,14において、負荷電流のフィードバック制御の手段を、負荷電流を検出して基準電圧と比較する積分器と、該積分器の出力電圧を受けてインバータの駆動周波数を変化させるV−Fコンバータとで構成したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を基本形態及び実施形態により説明する。
基本形態1)
図1は本基本形態の回路構成を示す。図において直流電源10はインバータ11に接続され、インバータ11は出力を圧電トランス1の1次電極7a,7bに接続しており、V−Fコンバータ12からの周波数信号を圧電トランス1の駆動に必要な波形に増幅して圧電トランス1を駆動する。負荷である放電灯RLは圧電トランス1の2次電極8に一端を接続し、他端を検出抵抗Rを介して接地し、圧電トランス1により昇圧された電圧が印加されるようになっている。放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点にはダイオードD1 のアノード側が接続され、このダイオードD1 のカソード側は積分器13に接続されている。検出抵抗Rにより検出された負荷電流はダイオードD1 を介して整流された電圧に変換されて積分器13に入り、基準電圧Vref1 と比較され、その差に応じた出力電圧が積分器13からV−Fコンバータ12に与えられる。V−Fコンバータ12は積分器13から与えられた電圧に応じて周波数を変化させ、その周波数信号をインバータ11に与えるようになっている。
【0025】
一方圧電トランス1と放電灯RLとの接続点には、一端が接地された分圧抵抗Ra,Rbの直列回路の他端が接続されている。そしてこの二つの分圧抵抗Ra,Rbの接続点にはダイオードDのアノード側が接続されており、そのカソード側は積分器13に接続されている。
この分圧抵抗Ra、Rbは圧電トランス1が無負荷状態のときに所定電圧が得られるように分圧比を設定してある。
【0026】
また一方、タイマ回路14の出力がV−Fコンバータ12に接続されており、タイマ回路14は放電灯RLが始動するのに十分な電圧印加時間経過後で且つ回路保護に不十分な期間となる前にタイムアップし、タイムアップすると、V−Fコンバータ12に信号を与えて、V−Fコンバータ12の周波数を圧電トランス1の共振周波数よりも十分高い周波数に切り換える(或いはタイマ回路14はタイムアップするとV−Fコンバータ12を停止させる)。またタイマ回路14には点灯判別回路15の出力端が接続されている。点灯判別回路15の入力端は放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点に接続され、放電灯RLに電流が流れると、点灯判別回路15は放電灯RLが点灯していると判断し、電流を検出している間タイマ回路14がV−Fコンバータ12に周波数切り換え(或いは停止の信号を与えるのを止め)るようになっている。
【0027】
次に本基本形態の動作を詳細に説明する。放電灯RLが接続されている時、回路動作を開始させると、まずタイマ回路14が動作し、それと同時に積分器13の出力は最初電流が流れていないため、V−Fコンバータ12の周波数信号が低い周波数へスイープし始めるように動作し、そのため圧電トランス3の出力電圧が上昇して、負荷4が点灯する。放電灯RLが点灯すると、負荷電流が流れ、点灯判別回路15はタイマ回路14のタイムアップ後の出力信号をV−Fコンバータ12に与えないようにする。また負荷電流は積分器13で基準電圧Vref0 と比較されてある所定の電流となるようにV−Fコンバータ12の出力周波数が制御される。
【0028】
次に、放電灯RLを接続しない、無負荷状態での回路動作を図2(a)(b)を用いて説明する。
今回路動作を開始させると、前記と同様にまずタイマ回路14が動作し、時間をカウントし始める。同時に周波数が図2(a)に示すように低い方へスイープを始め、圧電トランス1の出力電圧が上昇する。無負荷状態であるので、出力電圧は上昇し続け、所定電圧(放電灯RLを低温でも始動できる電圧)Vに達すると(時間t)、分圧抵抗Ra、Rbにより分圧された電圧がダイオードDを介して積分器13に与えられてV−Fコンバータ12の出力周波数を高くし、出力電圧がV以上にならないように制御する。
【0029】
このように出力電圧はVで略一定に保たれ、放電灯RLの確実な始動点灯に必要な始動電圧の印加時間≦(t−t)に達した後、回路保護に不十分な時間となる前の時間tでタイマ回路7がタイムアップし、V−Fコンバータ12の出力周波数を高い周波数に切り換え、出力電圧を低下させ(図2(a))。或いは時間tでタイマ回路14がタイムアップした時V−Fコンバータ12を停止させ、実施的に回路を休止させて出力を0にする(図2(b))。
【0030】
これにより、低温時においても、放電灯RLの始動点灯できる電圧を供給でき、且つ無負荷時においても、圧電トランス1の高出力状態が回路保護に不十分となる時間まで継続されることはなく、圧電トランス1の破壊、温度上昇、劣化及びインバータ11のスイッチ素子、インダクタンス素子のストレス増加、樹脂部品の絶縁劣化等が防止される。
【0031】
勿論人が数KVの高圧に感電する危険はなく、安全である。また放電灯RLが最初接続され、点灯中に何等かの異常で放電灯RLが外れた場合は、放電灯RLに流れていた負荷電流が零になり、点灯判別回路15は負荷電流が零であることを検出して、タイマ回路14がV−Fコンバータ12に周波数の切り換え、或いは停止の信号を与えるのを開始し、ただちに出力電圧の制限又は実施的に停止する。この時周波数の切り換えは従来例のような周波数をスイープさせていないので、共振ピークを通ることなく、そのため非常に高い出力電圧が発生することがなく、圧電トランス1の破壊を防止できる。
【0032】
万が一、圧電トランス1の出力部の結線が外れ、出力電圧が分圧抵抗Ra,Rbで検出できなくなっても、時間t2 で出力を制限或いは停止させるので回路は保護される。
基本形態2)
図3は本基本形態の回路を示している。図において直流電源10はインバータ11に接続され、インバータ11は出力を圧電トランス1の1次電極7a,7bに接続しており、V−Fコンバータ12からの周波数信号を圧電トランス1の駆動に必要な波形に増幅して圧電トランス1を駆動する。負荷である放電灯RLは圧電トランス1の2次電極8に一端を接続し、他端を検出抵抗Rを介して接地し、圧電トランス1により昇圧された電圧が印加されるようになっている。放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点にはダイオードD1 のアノード側が接続され、このダイオードD1 のカソード側は積分器13に接続されている。検出抵抗Rにより検出された負荷電流はダイオードD1 を介して整流された電圧に変換されて積分器13に入り、基準電圧Vref1 と比較され、その差に応じた出力電圧が積分器13からV−Fコンバータ12に与えられる。V−Fコンバータ12は積分器13から与えられた電圧に応じて出力周波数を変化させ、その周波数信号をインバータ11に与えるようになっている。
【0033】
一方圧電トランス1と放電灯RLとの接続点には、一端が接地された分圧抵抗Ra,Rbの直列回路の他端が接続されている。そしてこの二つの分圧抵抗Ra,Rbの接続点にはダイオードDのアノード側が接続されており、そのカソード側は比較器16に接続されている。
この分圧抵抗Ra、Rbは圧電トランス1が無負荷状態のときに所定電圧が得られるように分圧比を設定してある。比較器16は基準電圧vrefとダイオードDを介して入力される分圧抵抗Ra,Rbの分圧電圧(検出電圧)とを比較し、圧電トランス1の出力電圧が所定電圧以上になると、V−Fコンバータ12の出力周波数を圧電トランス1の共振周波数よりも十分高い周波数に切り換える。
【0034】
また一方、タイマ回路14の出力がV−Fコンバータ12に接続されており、タイマ回路14は放電灯RLが始動するのに十分な電圧印加時間経過後で且つ回路保護に不十分な期間となる前にタイムアップし、タイムアップすると、V−Fコンバータ12に信号を与えて、V−Fコンバータ12の出力周波数を圧電トランス1の共振周波数よりも十分高い周波数に切り換える。或いはタイマ回路14はタイムアップするとV−Fコンバータ12を停止させる。またタイマ回路14には点灯判別回路15の出力端が接続されている。点灯判別回路15の入力端は放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点に接続し、放電灯RLに電流が流れると、点灯判別回路15は放電灯RLが点灯していると判断し、電流を検出している間タイマ回路14がV−Fコンバータ12に周波数切り換え(或いは停止)の信号を与えるのを止めるようになっている。
【0035】
次に本基本形態の動作を詳細に説明する。尚放電灯RLが接続されている時の動作は基本形態1と同じであるのでここでは省略し、放電灯RLが接続されていない、無負荷状態での回路動作を図4(a)(b)を用いて説明する。今回路動作を開始させると、前記と同様にまずタイマ回路14が動作し、時間をカウントし始める。同時に図4(a)に示すように周波数が低い方へスイープを始め、圧電トランス1の出力電圧が上昇する。無負荷状態であるので、出力電圧は上昇し続け、時間t1 で所定電圧VH に達すると、比較器16はV−Fコンバータ12の出力周波数を高い周波数に切り換えて出力電圧を低下させる。出力電圧が低下すると、比較器16の動作はキャンセルされ、再び周波数が低い方へスイープを始め、出力電圧が上昇し始め、所定電圧VH に達すると、比較器16はV−Fコンバータ12の出力周波数を高い周波数に切り換えて、出力電圧を低下させる。以下この動作を繰り返し、放電灯RLの確実な始動点灯に必要な始動電圧の印加時間を与えた後、回路保護に不十分な時間となる前の時間t2 でタイマ回路14がタイムアップし、V−Fコンバータ12の出力周波数を高い周波数に切り換え、出力電圧を低下させる(図4(a))。また或いは、時間t2 でタイマ回路7がタイムアップした時、V−Fコンバータ12の動作を停止させ、実質的に回路を停止させて出力を零にする(図4(b))。
【0036】
これにより、低温時においても、放電灯RLの始動点灯ができる電圧を供給でき、且つ無負荷においても圧電トランス1の高出力状態が回路保護に不十分となる時間まで継続されることなく、圧電トランス1の破壊、温度上昇、劣化及びスイッチ素子やインダクタンス素子等へのストレス増加、樹脂部品の絶縁性劣化等が防止される。勿論、人が数KVの高圧に感電する危険はなく安全である。
【0037】
更に、基本形態1のように所定電圧VH を発生している状態(高出力状態)が時間t1 からt2 の間連続しておらず、図4(a)のように出力電圧は電圧VHを最大値としたバースト波形になっており、電圧VH を発生している状態(高出力状態)は時間t1 からt2 の間断続的に発生するのみであるので、基本形態1に比較して、圧電トランス1へのストレス及びインバータ11のスイッチ素子等へのストレスが少なくて済む。
【0038】
また図4(b)のように時間t2 でV−Fコンバータ12の動作を停止させる場合、またはインバータ11内のスイッチ素子の駆動を停止させる場合、スイッチ素子に流れていた電流が急に遮断されることにより、スイッチ素子にストレスを発生する可能性がある。特に基本形態1のように出力電圧が電圧VH の高出力時で停止するときは、スイッチ素子はより大きい電流が流れている状態でしゃ断されることになり、スイッチ素子に発生するストレスは大きくなると予想される。これに対して本基本形態では、出力電圧は図4(b)に示すようなバースト波形であり、時間t2 で停止させる際、出力電圧が電圧VH である確率は殆どなく、図4(b)に示すように電圧VH より小さい出力電圧の時に停止する確率が高く、停止時のスイッチ素子のストレスを小さくできる。
【0039】
また放電灯RLが点灯中に外れた場合や、圧電トランス1の出力部の外れの場合の動作と作用効果は基本形態1と同じである。
基本形態3)
基本形態は基本形態1、2における分圧抵抗Ra,Rbの一端を圧電トランス1と放電灯RLとの接続点に接続するのではなく、図5に示すように圧電トランス1に第3の電極として検出電極17を設け、この検出電極17に分圧抵抗Ra’、Rb’の一端を接続し、該検出電極17は圧電トランス1の1次電極7a,7bと2次電極8との間の振幅が略零とな節部Aの表面に設けられている。このため検出電極17には2次電極に発生する電圧に比例し、且つ2次出力電圧より小さい電圧が発生する。この検出電圧を分圧抵抗Ra’,Rb’により検出して基本形態1及び基本形態2と同様に制御する。分圧抵抗Ra’,Rb’は圧電トランス1が無負荷状態の時に所定の出力電圧が得られるように分圧比を設定してある。
【0040】
この時検出電極17は圧電トランス1の振幅が略零となる節部Aの表面に設けているため、高出力時においても検出電極17の部分は振幅が略零であり、検出電極17から分圧抵抗Ra’,Rb’の接続が外れる心配はなく、より安全である。また検出電極17に発生する電圧は圧電トランス1の2次電極8に発生する出力電圧よりも小さく、分圧抵抗Ra’,Rb’は、基本形態1,2の分圧抵抗Ra,Rbよりも耐圧性能を下げることができる。例えば耐圧性能を確保するため、複数個の抵抗を接続していたのを、その個数を削減することができる。
【0041】
尚図5に示す構成以外は基本形態1又は2の構成に準ずるため、図1又は図3を参照し、ここでは省略する。
基本形態4)
図6は本基本形態の回路を示している。図において直流電源10とインバータ11との間にチョッパ21を設け、このチョッパ21とインバータ11の間にダイオードD3 のアノードを接続し、該ダイオードD3 のカソードをPWM制御回路22に接続してある。
【0042】
PWM制御回路22はチョッパ21の出力(インバータ11の入力電圧)をダイオードD3 を介してフィードバックしてチョッパ21の出力(インバータ11の入力電圧)が一定になるようにチョッパ21を制御するものである。インバータ11は出力を基本形態1と同様に圧電トランス1の1次電極7a,7bに接続しており、V−Fコンバータ12からの周波数信号を圧電トランス1の駆動に必要な波形に増幅して圧電トランス1を駆動する。負荷である放電灯RLは圧電トランス1の2次電極8に一端を接続し、他端を検出抵抗Rを介して接地し、圧電トランス1により昇圧された電圧が印加されるようになっている。放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点にはダイオードD1 のアノード側が接続され、このダイオードD1 のカソード側は積分器13に接続されている。検出抵抗Rにより検出された負荷電流はダイオードD1 を介して整流された電圧に変換されて積分器13に入り、基準電圧Vref1 と比較され、その差に応じた出力電圧が積分器13からV−Fコンバータ12に与えられる。V−Fコンバータ12は積分器13から与えられた電圧に応じて出力周波数を変化させ、その周波数信号をインバータ11に与えるようになっている。
【0043】
一方圧電トランス1と放電灯RLとの接続点には、一端が接地された分圧抵抗Ra,Rbの直列回路の他端が接続されている。そしてこの二つの分圧抵抗Ra,Rbの接続点にはダイオードD2 のアノード側が接続されており、そのカソード側はPWM制御回路22に接続されている。この分圧抵抗Ra、Rbは圧電トランス1が無負荷状態のときに所定電圧が得られるように分圧比を設定してある。
【0044】
PWM制御回路22は、無負荷状態の時、ダイオードDを介して入力される分圧抵抗Ra,Rbによる検出電圧を所定電圧に一定化させようと、チョッパ21を制御し、チョッパ21の出力(インバータ11の入力電圧)を調整する。
また一方、タイマ回路14の出力がPWM制御回路22に接続されており、タイマ回路14は放電灯RLが始動するのに十分な電圧印加時間経過後で且つ回路保護に不十分な期間となる前にタイムアップし、タイムアップすると、PWM制御回路22に信号を与えて、チョッパ21の駆動を停止させる(或いはタイマ回路14はタイムアップするとPWM制御回路22に信号を与えてチョッパ11の出力を非常に小さくする)。
【0045】
またタイマ回路14には点灯判別回路15の出力が接続されている。点灯判別回路15の入力は放電灯RLと検出抵抗Rとの接続点に接続され、放電灯RLに電流が流れると、点灯判別回路15は放電灯RLが点灯していると判断し、電流を検出している間タイマ回路14がV−Fコンバータ12に周波数切り換え或いは停止の信号を与えるのを止めるようになっている。
【0046】
次に本基本形態の動作を詳細に説明する。尚放電灯RLが接続されている時の動作は基本形態1と同じであるのでここでは省略し、放電灯RLが接続されていない無負荷状態での回路動作を図7(a)(b)を用いて説明する。今回路動作を開始させると、前記と同様にまずタイマ回路14が動作し、時間をカウントし始める。同時に周波数が図7(a)に示すように低い方へスイープを始め、圧電トランス1の出力電圧が上昇する。無負荷状態であるので、出力電圧は上昇し続け、時間t1 で所定電圧VH に達し、該電圧VH を越えようとすると、分圧抵抗Ra,Rbによる検出電圧がダイーオドD2 を介してPWM制御回路22に入力され、出力電圧を所定電圧VH に保とうと、PWM制御回路22はチョッパ21の出力が低下するようにチョッパ21を制御する。このようにチョッパ21の出力を制御しながら、圧電トランス1の出力電圧を所定電圧VH に制御し、放電灯RLの確実な始動点灯に必要な始動電圧の印加時間を与えた後、回路保護に不十分な時間となる前の時間t2 でタイマ回路14がタイムアップし、PWM制御回路22の動作を停止させて出力を零にする(図7(a))。或いはチョッパ21の出力を低下させて圧電トランス1の出力電圧を低下させる(図7(b))。
【0047】
これにより、低温時においても、放電灯RLの始動点灯ができる電圧を供給でき、且つ無負荷においても圧電トランス1の高出力状態が回路保護に不十分となる時間まで継続されることなく、圧電トランス1の破壊、温度上昇、劣化及びインバータ11のスイッチ素子やインダクタンス素子等へのストレス増加、樹脂部品の絶縁性劣化等が防止される。勿論、人が数KVの高圧に感電する危険はなく安全である。
【0048】
また放電灯RLが点灯中に外れた場合や圧電トランス1の出力部が外れた場合の動作と作用効果は基本形態1と同じである。更に、本基本形態ではチョッパ21によりインバータ11への入力電圧を一定にしているため、直流電源10の電圧変動に対して、周波数を制御する必要がない。このため、基本形態1や基本形態2の場合、インバータ11の回路構成として所謂プッシュプル回路のような制御周波数領域の狭い回路方式を用いると直流電源10の電圧変動幅が小さく制限されていしまうのに対して、本基本形態では直流電源10の電圧変動幅が非常に大きくとれる。
【0049】
尚本基本形態に基本形態3の構成を用いても勿論良い。
基本形態5)
基本形態は、基本形態4のように圧電トランス1の出力電圧の検出を分圧抵抗Ra,Rbによって行うのではなく圧電トランス1の出力電圧に比例する圧電トランス1への入力電流を検出するようにしたもので、図8に示すように、図6の回路における分圧抵抗Ra,Rb及びダイオードD2 を取り除き、インバータ11と圧電トランス1の間に入力電流検出回路23を挿入し、この入力電流検出回路23の検出出力をダイオードD4 を介してPWM制御回路22に接続してある。
【0050】
而して本基本形態の回路ではチョッパ21によりインバータ11への入力電圧が一定になっているため、圧電トランス1への入力電圧も一定となり、圧電トランス1の出力電圧は圧電トランス1への入力電流に比例する。従って圧電トランス1の出力電圧の代わりに入力電流を検出し、制御すれば前記基本形態と同様に出力電圧を制御できる。
【0051】
基本形態の回路動作は圧電トランス1の出力電圧検出の仕方が基本形態4と異なるだけで、その他の動作は基本形態4と同じであるので説明は省略する。
基本形態4では圧電トランス1の出力部に放電灯RLと並列に分圧抵抗Ra,Rbがあることによって出力電流が負荷である放電灯RLに流れる負荷電流だけでなく、分圧抵抗Ra,Rbにも電流が流れて損失となっていたが、本基本形態の場合、出力電圧検出を圧電トランス1の入力電流検出によって行うので、上記損失が無くなり、回路効率を向上できる。
【0052】
基本形態6)
基本形態は、図9に示すように基本形態1の図1の回路構成と同じであるが、本基本形態ではタイマ回路14を回路動作開始時からカウントさせずに、圧電トランス1の出力電圧が所定電圧VH に達した後、カウントし始めるように、積分器13が所定電圧VH を検出した時の出力をタイマ回路14に与えてタイマ回路14がカウント動作を開始するようにしてある。
【0053】
基本形態1の場合では、無負荷時の圧電トランス1の出力電圧は図10に示すように圧電トランス1に与える入力電圧の大きさ(図ではイとロで示す)の違い(電源電圧の大きさの違い)で所定電圧VH に達する時間が異なり、つまり高出力のVH を発生してい時間が異なる(taとtb)。そのばらつきのため、例えばtaのように高出力状態が長すぎると、圧電トランス1や、スイッチ素子等のストレスが増加したり、tbのように高出力状態が短すぎると放電灯RLの確実な始動点灯が出来なくなったりする可能性がある。
【0054】
これに対して本基本形態の場合には、タイマ回路14は圧電トランス1の出力電圧がVH になった後、カウントを開始するので、圧電トランス1への入力電圧(電源電圧)が大きく変動しても、所定電圧VH を出力する時間を一定とすることができ、上記基本形態1での問題は起きない。尚その他の動作は基本形態1と同じであるから説明は省略する。
【0055】
基本形態7)
基本形態は、基本形態2の如く無負荷時に圧電トランス1からバースト状の出力電圧を所定時間発生する回路構成においてタイマ回路14と点灯判別回路15の代わりに、図11に示すように、カウンタ回路24を用いた点に特徴がある。つまり無負荷時において圧電トランス1の出力電圧が所定電圧VH に達すると、比較器16はその出力をカウンタ回路24に与え、カウンタ回路24はその回数(所定電圧VH に達した回数)をカウントし、所定の回数をカウントした時にV−Fコンバータ12に信号を与え、V−Fコンバータ12から周波数信号が出力されるのを制限或いは停止させるようになっている。カウンタ回路24は圧電トランス1の出力電圧が所定電圧VH に達した回数が、所定の回数にならなければV−Fコンバータ12に信号を与えない、つまり出力を制限或いは停止しないため負荷たる放電灯RLが接続されている場合には放電灯RLが点灯して、圧電トランス1の出力電圧は常に所定電圧VH 以下となって点灯が維持される。
【0056】
ここで基本形態2の場合、無負荷時の圧電トランス1の出力電圧は図12でに示すように圧電トランス1に与える出力電圧の大きさの違い(電源電圧の大きさの違い、図においてイは大きい場合を、ロは小さい場合を示す)で、所定電圧VH に達する時間が異なり、VH に達する回数も異なる。このばらつきのため、例えば入力電圧が大きくて圧電トランス1の出力電圧が所定電圧VH に達する回数が多くなりすぎると、圧電トランス1、スイッチ素子等のストレスが増加し、逆に入力電圧が小さくて圧電トランス1の出力電圧が所定電圧VH に達する回数が少なすぎると、放電灯RLの確実な始動点灯ができなくなったりする可能性がある。
【0057】
これに対して本基本形態の場合には、カウント回路24が圧電トランス1の出力電圧がVH になった回数をカウントし、圧電トランス1への入力電圧(電源電圧)が大きく変動しても所定の回数出力し、上記の基本形態2での問題は起きない。また基本形態2のような点灯判別回路15が不要なため部品数の削減や低コスト化が図れる。
【0058】
尚その他の動作は基本形態2と同じであるから説明は省略する。
基本形態8)
基本形態は図13に示すように基本形態2における点灯判別回路15の機能を積分器13に持たせたものである。つまり積分器13は検出した負荷電流を基準電圧Vref1 と比較して所定の負荷電流となるように動作しているが、積分器13が所定の負荷電流に制御できている時、積分器13はタイマ回路14がV−Fコンバータ12に出力制限或いは出力停止の信号を与えるの止める。また所定の負荷電流に制御できなくなった時(無負荷状態等)、積分器13はタイマ回路14がV−Fコンバータ12に出力制限或いは出力停止の信号を与えるのを開始させる。
【0059】
これにより、本基本形態の場合、点灯判別回路が積分器13で兼用されるため、部品数の削減や低コスト化が図れる。また回路の性能を越える条件で動作させた場合(例えば、電源電圧が非常に小さい場合等)、負荷電流を所定の負荷電流に制御できなくなり、圧電トランス1の出力を制限或いは停止させるので、回路性能を越える使用に対して回路保護が図れる。
【0060】
尚その他の構成及び動作は基本形態1と同じであるから説明は省略する。
基本形態9)
基本形態は図14に示すように基本形態4における点灯判別回路15の機能を積分器13に持たせたものである。つまり積分器13は検出した負荷電流を基準電圧Vref1 と比較して所定の負荷電流となるように動作しているが、積分器13が所定の負荷電流に制御できている時、積分器13はタイマ回路14がPWM制御回路22に出力制限或いは出力停止の信号を与えるの止める。また所定の負荷電流に制御できなくなった時(無負荷状態等)、積分器13はタイマ回路14がPWM制御回路22に出力制限或いは出力停止の信号を与えるのを開始させる。
【0061】
これにより、本基本形態の場合、点灯判別回路が積分器13で兼用されるため部品数の削減や低コスト化が図れる。また回路の性能を越える条件で動作させた場合(例えば、電源電圧が非常に小さい場合等)、負荷電流を所定の負荷電流に制御できなくなり、圧電トランス1の出力を制限或いは停止させるので、回路性能を越える使用に対して回路保護が図れる。
【0062】
尚その他の構成及び動作は基本形態4と同じであるから説明は省略する。
基本形態10)
基本形態は基本的には基本形態1(或いは基本形態2)の構成に準ずるものであるが、図15に示すように直流電源10とインバータ11との間に例えばアナログスイッチ等のスイッチ素子26を設け、無負荷時にタイマ回路14がタイムアップした時、スイッチ素子26をオフさせて電源を遮断するようにしたものである。この時V−Fコンバータ12はインバータ11に周波数信号を与え続けるものとする。
【0063】
ここで基本形態1,2に示した回路において、インバータ11として、図16に示すようにスイッチ素子Q1 ,Q2 が交互にオン・オフし、インダクタンス素子L1 ,L2 に蓄積されるエネルギを利用して直流電源10の電圧を2倍以上に昇圧した略正弦波電圧を圧電トランス1の1次電極7a,7bに与えることができるプッシュプル回路を用いた場合、次のような問題がある。
【0064】
つまり、無負荷時にタイマ回路7がタイムアップし、V−Fコンバータ12の動作を停止させると、スイッチ素子Q及びQが同時にオフすることになり、インダクタンス素子L或いはLに蓄積されたエネルギが圧電トランス1に与えられず、スイッチ素子Q及びQの浮遊容量等を介して放出され、スイッチ素子Q,Qにストレスを与える高電圧が発生することになる。
【0065】
圧電トランス1の出力電圧が高い時の方(例えば所定電圧VH のような高出力時)がインダクタンス素子L1 ,L2 に蓄積されるエネルギも大きく、停止した時のスイッチ素子Q1 ,Q2 に発生するストレスが大きくなる(発生する電圧は高くなる)。しかし、本基本形態の構成によれば、無負荷時にタイマ回路14がタイムアップし、スイッチ素子26をオフして、出力を停止させても、インダクタンス素子L1 ,L2 に蓄積されていたエネルギ(電)は圧電トランス1とスイッチ素子Q1 或いはQ2 を介して放出され、スイッチ素子Q1 ,Q2 のストレスを増加させない。
【0066】
尚図15では要部のところを概念的に示しており、点灯判別回路15、積分器13等の回路を省略して示しているが、基本形態1或いは基本形態2と同様に備わっているのは勿論のことである。
(基本形態11)
基本形態は基本的には図17に示すように基本形態4(或いは基本形態5)の構成に準ずるものであるが、無負荷時においてタイマ回路14がタイムアップした時、V−Fコンバータ12がインバータ11に周波数信号を与え続け、チョッパ21の動作を停止させるようになっており、基本形態1と同様な作用効果を得るようにしたものである。
【0067】
尚図17では要部のところを概念的に示しているが、PWM制御回路22、点灯判別回路15、積分器13等の回路を省略して示しているが、基本形態3或いは基本形態4と同様に備わっているのは勿論のことである。
(実施形態1)
本実施形態は基本形態1、基本形態2、基本形態4に対応させたもので、夫々の基本形態の回路において、無負荷時に、放電灯RLの確実な動作に必要な圧電トランス1の出力電圧の印加時間(t1 )後、回路保護に不十分な時間となる前の時間t2 基本形態1の場合には図18、基本形態2の場合には図19、基本形態4の場合には図20に夫々示す)で高い周波数への切り換え或いはチョッパ21の出力の低下により圧電トランス1の出力電圧を小さく制限した後、V−Fコンバータ12或いはチョッパ21の動作を停止させて出力を停止させる(時間t3 )ものである。
【0068】
これにより基本形態10で説明したようにインバータ11に図16に示すようなプッシュプル回路を用いても、出力を停止させる場合、圧電トランス1の出力電圧は小さく、制限されるため、スイッチ素子Q1 ,Q2 に発生するストレスを小さく抑えることができ、その結果スイッチ素子Q1 ,Q2 に耐圧の大きなものを使用しなくても済むことになる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1の発明は、直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、該インバータの出力電圧を入力とする圧電トランスとを備え、該圧電トランスの出力電圧を放電灯に印加する放電灯点灯装置において、無負荷時或いは始動時に圧電トランスの出力電圧を放電灯の始動可能な最低電圧以上で且つ圧電トランスが破壊する電圧よりも小さい所定電圧で制限する手段を備えているので、低温時においても放電灯の始動点灯が確実に行え、且つ無負荷時においても圧電トランスの高出力状態が回路保護が不十分な時間となるまで継続されることはなく、圧電トランスの破壊、温度上昇、特性劣化を防止でき、インバータに用いるスイッチ素子やインダクタンス素子のストレス増加の防止や、樹脂部品の絶縁性劣化等の防止が図れ、さらに人が高電圧に感電する危険が無く安全であるという効果があり、しかも放電灯の確実な始動に必要な電圧印加時間以上で且つ回路保護に不十分となる時間よりも小さい所定時間経過後、放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を、所定電圧よりも低下させた後、出力を停止させるので、停止時に、インバータのスイッチ素子に加わるストレスを低減できるという効果がある。
【0070】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、圧電トランスの出力電圧の調整を周波数制御で行うものであって、請求項1の発明と同様な効果がある。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を周波数を高くして低下させるものであって、請求項2の発明と同様な効果がある。
【0071】
請求項4の発明は、請求項3の発明において所定時間内の圧電トランスの出力電圧が、高い周波数から低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻し、再度低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻すことを繰り返す周波数制御で制御されるので、請求項3の発明の奏する効果に加えて圧電トランスへのストレスやインバータのスイッチ素子へのストレスを軽減できるという効果がある。
【0072】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明において、圧電トランスの出力電圧の検出に、出力電圧量或いは出力電圧に比例する電気量を用いることを特徴とするものであって、請求項1乃至4の発明と同様な効果を奏する。
請求項6の発明は、請求項1乃至4の発明において、圧電トランスの出力電圧の検出に、圧電トランスの振幅が略零となる位置に設けられた検出電極から得られる電圧量を用いるので、圧電トランスの2次電極に発生する出力電圧よりも小さい電圧を用いて検出することができ、そのため検出用の回路に用いる素子の耐圧性能を下げることができるという効果がある。
【0073】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、圧電トランスの出力電圧の調整を入力電圧の制御で行う入力電圧制御手段を用いたので、直流電圧の変動があっても入力電圧側で制御することによりインバータの周波数制御等による制御を行う必要がなく、そのためインバータに制御周波数領域の小さいものを用いても、直流電圧の変動幅を大きくすることができるという効果がある。
【0074】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、入力電圧制御手段をチョッパ若しくはアナログスイッチで構成したので、請求項7の発明と同様な効果が得られる。
請求項9の発明は、請求項7、8の発明において、圧電トランスの出力電圧を、圧電トランスの入力電流量より検出するので、出力電圧検出のための回路に電流が流れて発生する損失を無くすことができ、回路効率を向上できるという効果がある。 請求項10の発明は、請求項1乃至9の発明において、所定時間は回路動作時刻からカウントされるもので、請求項1乃至9の発明で奏する効果が得られる。 請求項11の発明は、請求項1乃至9の発明において、所定時間は圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した時刻からカウントされるので、圧電トランスの入力電圧が大きく変動しても所定電圧を出力する時間を一定とすることができ、そのためばらつきによる圧電トランスやスイッチ素子へのストレスの増加や、始動点灯の失敗等を無くして安定して動作が得られるという効果がある。
【0075】
請求項12の発明は、所定時間が、請求項4の発明において、圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した回数が所定回数になった時の時間と一致するもので、圧電トランスの入力電圧の大きさの違いなどの影響がなく、圧電トランスやスイッチ素子へのストレスの増加や、始動点灯の失敗等を無くすことができるという効果がある。
【0076】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の発明において、インバータとして負荷電流のフィードバック制御を行う回路を用いたので、請求項1乃至請求項12の発明の効果に加えて、インバータの出力を負荷電流が一定となるように制御することができる。
【0077】
請求項14の発明は、請求項13の発明において、放電灯の点灯判別の手段を負荷電流のフィードバック制御の手段で兼用したので、点灯判別の手段が不要となり、部品数の削減や低コスト化が図れるという効果がある。
請求項15の発明は、請求項13,14において、負荷電流のフィードバック制御の手段を、負荷電流を検出して基準電圧と比較する積分器と、該積分器の出力電圧を受けてインバータの駆動周波数を変化させるV−Fコンバータとで構成したもので、簡単な回路で構成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形態1の回路構成図である。
【図2】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図3】本発明の基本形態2の回路構成図である。
【図4】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図5】本発明の基本形態3の要部の回路構成図である。
【図6】本発明の基本形態4の回路構成図である。
【図7】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図8】本発明の基本形態5の回路構成図である。
【図9】本発明の基本形態6の回路構成図である。
【図10】同上と比較するための基本形態1の動作説明用タイミングチャートである。
【図11】本発明の基本形態7の回路構成図である。
【図12】同上と比較するための基本形態1の動作説明用タイミングチャートである。
【図13】本発明の基本形態8の回路構成図である。
【図14】本発明の基本形態9の回路構成図である。
【図15】本発明の基本形態10の概念的な回路構成図である。
【図16】同上に用いるインバータ回路の回路構成図である。
【図17】本発明の基本形態11の概念的な回路構成図である。
【図18】本発明の実施形態の一例の動作説明用タイミングチャートである。
【図19】本発明の実施形態1の別の例の動作説明用タイミングチャートである。
【図20】本発明の実施形態の他の例の動作説明用タイミングチャートである。
【図21】従来例の回路構成図である。
【図22】同上の無負荷時の出力電圧の説明図である。
【図23】同上の異常時の動作説明図である。
【図24】λモードローゼン型圧電トランスの構成図である。
【符号の説明】
1 圧電トランス
10 直流電源
11 インバータ
12 V−Fコンバータ
13 積分器
14 タイマ回路
15 点灯判別回路
Ra,Rb 分圧抵抗
R 検出抵抗
RL 放電灯
1 ,D2 ダイオード
Vref1 基準電圧

Claims (15)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、該インバータの出力電圧を入力とする圧電トランスとを備え、該圧電トランスの出力電圧を放電灯に印加する放電灯点灯装置において、無負荷時或いは始動時に圧電トランスの出力電圧を放電灯の始動可能な最低電圧以上で且つ圧電トランスが破壊する電圧よりも小さい所定電圧で制限する手段と、放電灯の確実な始動に必要な電圧印加時間以上で且つ回路保護に不十分となる時間よりも小さい所定時間経過後、放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を、所定電圧よりも低下させた後、出力を停止させる手段を備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 圧電トランスの出力電圧の調整を周波数制御で行うことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 放電灯の点灯が確認されない場合、圧電トランスの出力電圧を周波数を高くして低下させることを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 所定時間内の圧電トランスの出力電圧が、高い周波数から低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻し、再度低い周波数にスイープさせた後、高い周波数に戻すことを繰り返す周波数制御で制御されることを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 圧電トランスの出力電圧の検出に、出力電圧量或いは出力電圧に比例する電気量を用いることを特徴とする請求項1乃至4記載の放電灯点灯装置。
  6. 圧電トランスの出力電圧の検出に、圧電トランスの振幅が略零となる位置に設けられた検出電極から得られる電圧量を用いることを特徴とする請求項1乃至4記載の放電灯点灯装置。
  7. 圧電トランスの出力電圧の調整を入力電圧の制御で行う入力電圧制御手段を用いたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  8. 入力電圧制御手段をチョッパ若しくはアナログスイッチで構成したことを特徴とする請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 圧電トランスの出力電圧を、圧電トランスの入力電流量より検出することを特徴とする請求項7、8記載の放電灯点灯装置。
  10. 所定時間は回路動作時刻からカウントされることを特徴とする請求項1乃至9記載の放電灯点灯装置。
  11. 所定時間は圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した時刻からカウントされることを特徴とする請求項1乃至9記載の放電灯点灯装置。
  12. 所定時間が、圧電トランスの出力電圧が所定電圧に達した回数が所定回数になった時の時間と一致することを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  13. インバータとして負荷電流のフィードバック制御を行う回路を用いたことを特徴とする請求項1乃至12記載の放電灯点灯装置。
  14. 放電灯の点灯判別の手段を負荷電流のフィードバック制御の手段で兼用したことを特徴とする請求項13記載の放電灯点灯装置。
  15. 負荷電流のフィードバック制御の手段を、負荷電流を検出して基準電圧と比較する積分器と、該積分器の出力電圧を受けてインバータの駆動周波数を変化させるV−Fコンバータとで構成したことを特徴とする請求項13,14記載の放電灯点灯装置
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