JP3577500B2 - 脱毛・美容パック材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は美容分野における産毛の脱毛、及び毛穴に食い込んだ老廃汚染物質並びに、老廃し脱落間近の老廃皮膚等の除去に効果を有する、生理的に無害で安全な天然物質を基材とした美顔・美肌用パック材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、女性の美容面の要求を満たすため、美容業界においては、産毛の除去や毛穴に食い込んだ老廃汚染物質の除去、老廃し脱落間近の老廃皮膚や角質等の除去を行い、美顔・美肌を維持するために、美顔・美肌に有効と思われる成分を加えたワックス類よりなるパック材の塗布や、又若干の美顔・美肌に有効な成分を配合した粘着テープ類を貼り付け、これ等を一気に引き剥がすことにより、産毛の除去や毛穴を塞ぐ老廃物や、老化して脱落間近の皮膚や角質の除去を行う美容材の提供や該美容材を用いた美顔・美容方法が開発され市場に提供され用いられて来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ワックス系パック材においては、一般に粘着力が弱いことより脱毛作用を完全にする必要上、体毛とパック材の接着力を強化する物質の配合や、或いは表皮細胞・角質細胞に作用し体毛の脱落を容易にする物質を配合する等して、目的に叶うパック材が提供されてきたし、又、粘着テープタイプの美容材においては同様の配慮と共に、適度の粘着力の付与に対する配慮も注意深くなされ、目的に叶う美容材が提供されてきた。
【0004】
しかしながら、これ等の美容材の適用は、場合によっては皮膚障害を発生させることもあり、パック材基材が有機合成樹脂系のものである場合、有機溶媒の使用を余儀なくされたり、又使用済みパック材の廃棄時に廃棄物が自然に戻らず、廃棄物公害の要因となり得ることがあり、生理的に安全で無害の天然物よりなる美容材の開発要求もあり、我々は多年研究の結果、この目的に叶う本発明の天然樹脂・ワックスを配合した粘着力の優秀なパック材基材並びにその基材を用いた美容材の開発に至ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の脱毛・美容パック材は、上記課題を解決するために、
(1)肌に密着性のあり軟化流動温度が35℃〜45℃、好適には、37℃〜42℃のロジン・キャンデリラロウ・カルナバロウ混合配合物よりなる美顔・美肌用パック材基材に、
(2)ラノリンアルコール、グリチルリチンサン2カリウムから選ばれる少なくとも1種の美肌効果のある薬剤を配し、
(3)更に、酸化チタン、ステアリン酸ソーダから選ばれる少なくとも1種の配合助剤を配合してなる組成物からなる。
【0006】
該パック材の主体をなすパック基材は、生理的に安全で無害の天然物であり、且つ該パック基材はその配合比調整により、任意にパック処理を行うのに最適の軟化流動点(35〜45℃)を有する配合物を調整でき、更に該パック基材はパックされた条件下で肌に対する粘着性が強く、脱毛しようとする産毛に対する把持力や、剥離除去しようとする毛穴に食い込んだ老廃物や老廃し脱落間近の老廃皮膚や角質等に対する粘着力が強いため、パック剥離時の産毛の脱毛力が強く且つ、毛穴に食い込んだ老廃物や老廃し脱落間近の老廃皮膚や角質等の除去の剥離除去力も強力で、極めて優秀なパック基材能を発揮することが出来る特徴を有する。
そして、該パック基材に添加する美肌効果を有する薬剤や、配合助剤に対する混和性も優秀で安定なパック材を提供することができる。
【0007】
又該パック材を使用する方法として、
(1)該パック材を35〜45℃に加温し軟化流動状態とし、該軟化流動状態のパック材を手の甲に取り美化作用を施そうとする部位、即ち顔・肌等に塗布し密着させ、
(2)冷却され固化され形成されたパック層を剥離する方法を数回繰り返すことにより、優れた脱毛・美容効果を発揮できるものであり、
パック実施作業面においても、美容室等職業的美容現場においては洗顔・洗髪湯の浴温下で該パック材を加温するか、又は適宜の加熱器(ウォーマー)により加熱しておけば、所定・最適粘性のパック材を得ることができ、粘度調整や火傷を心配して温度調整などを行う必要もなく、即使用できるし、家庭においても入浴時に浴槽にパック材入容器を浮かせておけば、入浴後、直ちにその場で安心してパックを行うことができ、使い勝手がよい。
【0008】
また、該パック材は有機溶媒等で希釈・溶解したものではないため、使用時にに暖め・保存・待機する間に、有機溶媒飛散による粘度変化や変質が生じたり、飛散溶媒による大気汚染の心配も全くなく極めて安定なパック材である。
【0009】
パック基材の配合比率を定量的に規定する際に、対象物は天然素材であるため配合比規定は、実施例を参考に配合すれば、天然物対象によるずれはあっても、使い勝手の良い軟化流動点・粘度・粘着性のパック材を調整することが可能で、容易に本発明の規定するパック材を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の態様】
以下の実施例により、本発明のパック材の構成内容と使用方法、並びにその効果をより具体的に開示する。
[実施例]
下記の配合比率でパック材を調整する。
1.精製カルナバ1号 4.7重量%
2.キャンデリラワックス 19.2重量%
3.ロジンWW 65.0重量%
4.ステアリン酸ナトリウム 5.0重量%
5.ラノリンアルコール(商品名スーパーハートラン)4.0重量%
6.含硫珪酸アルミニウム(商品名ミロネクトン) 1.45重量%
7.グリチルリチン酸ジカリウム 0.50重量%
8.酸化チタンT−144 0.15重量%
ここで、含硫珪酸アルミニウムとして福島県棚倉町で採取された海洋土である商品名ミロネクトンを使用した。
【0011】
▲1▼上記配合物を45℃の温浴、又は適宜の加熱器(ウォーマー)にて加温した容器中で、均等に混和し適度の粘性と流動性を持つパック材を調整する。
例えば、45℃に設定したウォーマーに上記配合比率を有するパック材を1個入れ、1分経過後、ウォーマーのスィッチを切ると、適度の粘性と流動性を持つパック材が得られる。
▲2▼化粧していない人は、ローションで顔の汚れをとり、予め洗顔をする。化粧している人は、洗顔後、再度ローションで洗顔をする。
洗顔後に、タオル、ティッシュ等で水分をよく拭きとる。
▲3▼ウォーマーのスィッチを切ってから約5分経過後、ウォーマーの蓋をあけ、パック材を攪拌する。溶融状態になったパック材を手の甲に取り、適温である40℃以下であることを確認する。
▲4▼パック材を顔に塗布する。パック材の塗る幅は、当初は3〜4cm程度にする。慣れてきたら、顔全体に塗る。目、眉毛、口には塗らない。
▲5▼塗布されたパック材は空冷により、数十秒〜1分程度で固化し顔に密着するから、暫くそのまま置き、次いで剥離する。
▲6▼更に、この操作を数回繰り返す。(通常は3回前後)
▲7▼冷したタオルで3〜4回(1回につき2〜3分)顔を冷す。
▲8▼化粧水(商品名エッセンスジェル)を顔に厚目に塗って10分経過後、冷したタオルでエッセンスジェルを拭きとる。
▲9▼ローションを顔全体に洗顔するように塗る。
【0012】
この操作で、パック材の粘着力により産毛の除去と、毛穴に食い込んだ老廃物や、老廃し脱落間近の老廃皮膚や角質等の除去の剥離除去が確実に行われ、活性に満ちた滑々した肌が出来上がる。
【0013】
【発明の効果】
上記に説明したように、本発明のパック材は、
(1)生理的に安全で安定な天然樹脂によりパック基材が構成され、人肌温度から45℃という入浴温度範囲の、軟化流動点を境とした安全な温度範囲における軟化流動性の変化を利用した使用法にてパックの実施し、効果を発揮せしめるものであるため、火傷の心配や有機溶媒等の実施による生理的及び、使用上の安全面の危険性がなく極めて安全であり、且つ希釈溶媒飛散による大気汚染の心配も全くないものである。
(2)パック基材が天然樹脂であるため、使用済みパック材の廃棄物による環境汚染など環境問題面での心配が全くなく、パック材を反復使用できる。
【0014】
(3)パック材は塗布時には流動性に富み毛穴の隅々まで侵入し、又固化時には粘着力が強く、脱毛しようとする産毛の把持力が強いことは当然で、毛穴に食い込んだ老廃物や老廃し、脱落間近の老廃皮膚や角質等に対する接着力も強く、これ等脱毛・剥離除去対象物に対する剥離・除去力が強力で、張りのある、引き締まった肌になり、極めて優秀なパック基材能を発揮することができる。
(4)パック実施における実操作面においても、人肌温度から45℃という入浴温度範囲の、軟化流動点を境とした安全な温度範囲における軟化流動性の変化という物理化学変化を利用したパック材であるため、パック実施のための流動性付与のためには、美容室等の職場においてはパック材の入った容器を洗顔・洗髪用温湯に浸漬しておくか、或いは家庭においては入浴時に該パック材の入った容器を浴槽に浸漬しておけば、パック材使用時に、最高の性能を発揮せしめるために温度調整や粘度調整に気を使わなくても、安心して安全な最高の使用・適用条件を取得・実現できるのであり、極めて使い勝手の良いものである。
(5)新陳代謝が活発になり、マッサージ効果が生じるので、腰痛の緩和作用も生じる。
(6)福島県棚倉町で採取された海洋土である商品名ミロネクトン(含硫珪酸アルミニウム)を配合すれば、保湿効果が向上し、肌にマイルドな好適なパック材として有用である。
Claims (4)
- 肌に密着性があり軟化流動温度が35〜45℃のロジン・キャンデリラロウ・カルナバロウ混合配合物よりなるパック材基材に、ラノリンアルコール、グリチルリチンサン2カリウムから選ばれる少なくとも1種の美肌効果の有る薬剤を配し、更に酸化チタン、ステアリン酸ソーダから選ばれる少なくとも1種の配合助剤を配合してなる脱毛機能を有する美顔・美肌用パック材
- 肌に密着性があり軟化流動温度が35〜45℃のロジン・キャンデリラロウ・カルナバロウ混合配合物よりなるパック材基材に、ラノリンアルコール、グリチルリチンサン2カリウムから選ばれる少なくとも1種の美肌効果の有る薬剤を配し、更に酸化チタン、ステアリン酸ソーダ・含硫珪酸アルミニウムから選ばれる少なくとも1種の配合助剤を配合してなる脱毛機能を有する美顔・美肌用パック材
- ロジン約65重量%、キャンデリラロウ約19重量%、カルナバロウ約5重量%、ラノリンアルコール約4重量%、グリチルリチンサン2カリウム約0.5重量%、酸化チタン約0.2重量%、ステアリン酸ソーダ約5重量%からなる脱毛機能を有する美顔・美肌用パック材
- ロジン約65重量%、キャンデリラロウ約19重量%、カルナバロウ約5重量%、ステアリン酸ソーダ約5重量%、ラノリンアルコール約4重量%、含硫珪酸アルミニウム約1.5重量%、グリチルリチンサン2カリウム約0.5重量%、酸化チタン約0.2重量%からなる脱毛機能を有する美顔・美肌用パック材
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