JP3577422B2 - はすばコンケーブ円すい形歯車およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、はすばコンケーブ円すい形インボリュート歯車(以下、「はすばコンケーブ円すい形歯車」と呼ぶ。)およびその製造方法に関し、特に、交差軸または食い違い軸間でかみ合うはすばのコンケーブ歯面を有する円すい形インボリュート歯車およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
円すい形インボリュート歯車(以下、「円すい形歯車」と呼ぶ。)の歯面間の接触は、理論的に点接触であり、線接触をしてかみ合う平歯車やかさ歯車に比べると、歯面の許容法線荷重が小さい。従って、従来、この許容法線荷重を増加させるために、コンケーブ歯面と呼ばれる新しい歯面を持った歯車が提案されており、例えば、特公平7−33863号公報、三留、田村が1994年9月に発表した「コンケーブコニカルギヤの創成法」(日本機械学会東北支部石巻地方講演会講演論文集、No.941−2、第302〜304頁)および「コンケーブコニカルギヤの創成法 続報、歯面曲率及び許容法線荷重」(日本機械学会(No.940−58)シンポジウム講演論文集、第333〜336頁)、そして、小松原、三留、大町が1998年10月に発表した「舶用トランスミッション用コンケーブコニカルギヤの開発」(第76期、全国大会講演論文集、Vol.V(No.98−3)第63〜64頁)などに記載されている。
【0003】
この特公平7−338632号公報には、歯面間の接触を線接触に近づけ、歯面強さを増大させた、交差軸または食い違い軸間でかみ合う一対の円すい形歯車が記載されている。具体的には、パラメータCの値を与え、第11図からκ/κ、すなわち、円すい形歯車の許容法線荷重に対するコンケーブ円すい形歯車の許容法線荷重の比を求め、一対の歯車に最適なコンケーブ歯面を設計することが記載されている。しかし、適用する工具、特に、製造すべき歯車の基本諸元やコンケーブ歯面の主曲率半径R、R’と適用する工具の関係については記載されていない。
【0004】
一方、前記「コンケーブコニカルギヤの創成法」の2つの論文には、ラック型回転工具によるコンケーブ円すい形歯車の製造についての理論解析が成され、歯車の基本諸元および主曲率半径R、R’と適用する工具のピッチ円半径との関係式が開示されている。しかしながら、該論文では解析を分かり易くするために、はすば円すい形歯車のねじれ角を0度にした場合、すなわち、すぐばのコンケーブ円すい形歯車について論じているのみである。すぐばコンケーブ円すい形歯車では左右の歯面の主曲率半径R、R’が同一であるが、はすばコンケーブ円すい形歯車では左右の歯面で異なり、かつ、その値もすぐばコンケーブ円すい形歯車とは異なる。このため、この論文に記載されている関係式は、はすばコンケーブ円すい形歯車に適用することができない。さらに、論文「舶用トランスミッション用コンケーブコニカルギヤの開発」では、基礎円筒接平面によって切断された歯面の輪郭を理論的に導き出しているが、適用する工具と主曲率半径との関係を明らかにするものではない。
【0005】
また、舶用減速逆転機においては、実際に、はすば円すい形歯車を採用しているものがあり、この歯車の歯面をコンケーブ形にして歯面強度を増大させる試みが行われているが、これらの舶用減速逆転機では、経験に基づいて加工し、実際の歯当たりを確認しながら試行錯誤的に製造しているに過ぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、はすばコンケーブ円すい形歯車を製造するには、すぐばコンケーブ円すい形歯車における関係式をそのまま適用することができず、試行錯誤的な加工によっては、所定のコンケーブ歯面を確実に得ることが困難であった。したがって、所定のコンケーブ歯面を容易かつ確実に得るために、はすばのコンケーブ円すい形歯車の製造方法を考案し、この方法でつくられる歯車について解析を行い、歯車諸元や主曲率半径R、R’と適用工具との関係を明らかにする必要があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、はすばコンケーブ円すい形歯車の製造方法を考案し、この方法でつくられる歯車についての解析を行い、歯車諸元や主曲率半径とラック型回転工具のピッチ円半径やねじれ角との関係を明らかにし、歯面間の接触を線接触に近づけて歯当たり面積を広げることにより、より大きな動力の伝達が可能で、しかも、動力伝達が滑らかで歯車騒音を小さくできるはすばコンケーブ円すい形歯車を、容易かつ確実に製造し、提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、交差軸または食い違い軸間で一対の円すい形歯車がかみ合う場合、インボリュートヘリコイドの創成母線群に基づいて形成される正規の歯面同士の接触点軌跡の内、取り付け位置が決定されると特定される歯たけ方向の軌跡曲線を含み、歯すじ方向で、その軌跡曲線から離れるにつれて、前記正規の歯面から漸次大きく離れるように形成されたコンケーブ形歯面を持つコンケーブ円すい形歯車において、歯車の基準ピッチ円半径 r、圧力角α、円すい角δ、左右の歯面のピッチ点(P)における各最小主曲率半径 Rおよび最大主曲率半径R’と、創成用ラック型回転工具のピッチ円半径 r およびそのラック中心面の歯すじのねじれ角ψとの関係が、それぞれ下記式を満たすように、創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rと歯すじのねじれ角ψとを決定してそれぞれの歯面を形成したものである。
【0009】
【数3】
Figure 0003577422
【0010】
また、交差軸または食い違い軸間で一対の円すい形歯車がかみ合う場合、インボリュートヘリコイドの創成母線群に基づいて形成される正規の歯面同士の接触点軌跡の内、取り付け位置が決定されると特定される歯たけ方向の軌跡曲線を含み、歯すじ方向で、その軌跡曲線から離れるにつれて、前記正規の歯面から漸次大きく離れるように形成されたコンケーブ形歯面を持つコンケーブ円すい形歯車の製造方法において、歯車の基準ピッチ円半径r、圧力角α 、円すい角δ、左右の歯面のピッチ点(P)における各最小主曲率半径Rおよび最大主曲率半径R’と、創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rおよびそのラック中心面の歯すじのねじれ角ψとの関係が、それぞれ上記式を満たすように創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rと歯すじのねじれ角ψとを決定してそれぞれの歯面を形成するものである。
【0011】
【作用】
上記関係式から、歯車の基本諸元や主曲率半径RおよびR’とラック型回転工具のピッチ円半径 rやねじれ角ψの関係が明らかになり、例えば、歯車の基本諸元とラック型回転工具のピッチ円半径とねじれ角を設定すれば、その工具を適用して所定の主曲率半径を備えたはすばコンケーブ円すい形歯車を一回の加工で確実に得ることができる。従って、予めコンケーブ歯面の主曲率半径と歯当たり幅の関係を把握しておけば、充分に広い歯当たり面積を持つはすばコンケーブ円すい形歯車を容易かつ確実に得ることができる。なお、一般に、円すい形歯車の大径端側から見て右側の歯面を右歯面、左側の歯面を左歯面と呼ぶ。そして、上記関係式における主曲率半径R、R’は、ねじれ角ψのねじれ方向が左右の歯面において逆になるので、左右の歯面において異なる。すなわち、上記関係式におけるねじれ角ψは、右歯面において正角+ψの値であり、これを負角−ψの値と置き換えることにより左歯面の主曲率半径と工具との関係を得ることができる。
【0012】
さらに、はすば歯車にすることによって正面かみ合い率に重なりかみ合い率が加算され、全かみ合い率を2以上に取ることが容易になるので、一つの歯にかかる荷重変動が少なくなる。このため動力の伝達が滑らかに行われ、かみ合いに伴う騒音も少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、その実施例を示す添付図面に基づいて説明する。
図7は、円すい形歯車の正規の歯面と、コンケーブ円すい形歯車のコンケーブ歯面を比較して示したものである。この図で実線で示されているのがコンケーブ歯面Cであり、破線で示されているのが円すい形歯車の正規の歯面Nである。この二つの歯面C 、Nは、歯面上の接触点の軌跡V の近傍で一致しているが、歯すじ方向で、その軌跡曲線Vから離れるにつれて、コンケーブ歯面Cは正規の歯面Nから漸次離れるように形成されている。なお、lおよびl’はそれぞれの母線を示す。
【0014】
まず、本発明の実施例を説明する前に、本発明の基礎となるはすば円すい形インボリュート歯車(以下「はすば円すい形歯車」と呼ぶ)の形成について説明する。
【0015】
図1の(b)図を参照するに、歯車を創成するラックRaの、いわゆる基準ピッチ面をラック中心面CSと呼ぶ。このラック中心面CSが歯車軸Zに対して角δだけ傾いているインボリュートラックRaによって創成された歯車が円すい形歯車である。そして、図1(a),(b)に示されるように、ラック中心面CSにおける歯すじのねじれ角ψを有するはすばインボリュート歯車を創成するラックを仮定し、このラック中心面CSを歯車軸Zに対して角δだけ傾けたラックRaによって創成される歯車がはすば円すい形歯車である。
【0016】
このはすば円すい形歯車のピッチ円筒PCと創成用ラックRaの関係を図2に示す。創成用ラックRaは、ラック中心面CSと歯直角歯形TFによって表されている。そして、歯直角モジュールm 、歯直角圧力角α 、ラック中心面CSにおける歯すじのねじれ角ψ、創成された円すい角δおよび歯数zをこの歯車の基本諸元とする。
【0017】
図3(a),(b)および(c)は、本発明によるはすばコンケーブ円すい形歯車を、ラック型回転工具を用いて創成しているモデルを示している。図に示されるように、本発明のはすばコンケーブ円すい形歯車1は、はすば円すい形歯車を創成するラックRaの代りに、ラック型回転工具2によって創成される歯車である。図3において、創成されるはすばコンケーブ円すい形歯車1は、その基準ピッチ円半径 rで、歯車軸 Zを中心にして角速度ωで回転している。一方、この歯車1を創成するラック型回転工具2は、ω・rの速さでY’軸方向に並進している。このとき、ラック型回転工具2によって創成される歯面のピッチ点P における主曲率半径を求める。
【0018】
(1)座標系
図3および図4に示される座標系について説明する。
o−xyz ;静止座標系(歯車軸をz軸とする)
O−XYZ ;歯車に固定された回転座標系
o’−x’ y’ z’ ;静止座標系
O’−X’ Y’ Z’ ;ラック型回転工具に固定された並進座標系
−X ;O’ − X’ Y’ Z’をY’軸まわりに角δ回転した座標系
(O’−X’Y’Z’に固定された座標系)
−X ;O−XをX軸まわりに角ψ回転した座標系
(O’−X’Y’Z’に固定された座標系)
;歯車の基準ピッチ円半径
;ラック型回転工具のピッチ円半径
【0019】
図4において、任意点P(X ,Y ,Z)=P(X ,Y ,Z)とするとき(X ,Y ,Z )と(X ,Y ,Z)の間には次式の関係がある。ここに、M04は座標変換マトリックスであり、角φは歯車の回転角である。
【0020】
【数4】
Figure 0003577422
【0021】
(2)歯面の創成
図5には、はすばコンケーブ円すい形歯車の右歯面を創成する円すい面が示されている。次に、円すい面上の点Qの位置ベクトルrを求める。ここにu,vは曲面を表すパラメータである。
【0022】
【数5】
Figure 0003577422
式(2)を式(1)に代入すると円すい面は座標系O−X Y Zにおいて以下のように表される。
【数6】
Figure 0003577422
【0023】
式(2)の円すい面が角φとともに空間内を移動するときに形成する曲面を包絡面といい、包絡面の条件は次式(4)で与えられる。
【数7】
Figure 0003577422
【0024】
これより
【数8】
Figure 0003577422
を求めると包絡面は次式で表される。
【数9】
Figure 0003577422
【0025】
式(6)を詳細に表したものが式(7)である。
【数10】
Figure 0003577422
式(7)は、ラック型回転工具によって創成された歯車の右歯面を表している。
【0026】
(3)主曲率半径の導出
創成された歯面の任意点の位置ベクトルを r とする。
【数11】
Figure 0003577422
【0027】
この歯面のピッチ点における単位法線ベクトルnは次式で求められる。
【数12】
Figure 0003577422
歯面のピッチ点(P)における曲面の第1規格量E,F,G及び第2規格量L,M,Nは以下のように定義される。
【数13】
Figure 0003577422
【0028】
法せつ口、すなわち単位法線ベクトルnを含む平面で曲面を切断したとき、その平面と曲面の交線での曲率は次式で表せる。
【数14】
Figure 0003577422
du/dv=ξとすると
【数15】
Figure 0003577422
【0029】
式(12)においてR が極値であるならば、ξは等根となり式(12)から得られる判別式は0となる。この判別式はRの二次方程式となるため、二つの根として R ,R’ を求める。
判別式=0より
【数16】
Figure 0003577422
【0030】
よって、最小主曲率半径Rおよび最大主曲率半径R’は次式となる。
【数17】
Figure 0003577422
【0031】
以上のように、はすばコンケーブ円すい形歯車の最小主曲率半径 R 、最大主曲率半径 R’を式(14)より求めることができ、この関係式により主曲率半径 R 、R’とラック型回転工具のピッチ円半径 rとの関係が明らかである。したがって、所望の主曲率半径R、R’を選択すれば、適用すべきピッチ円半径 r を有するラック型回転工具を決定することができる。このラック型回転工具の軸断面は、歯直角モジュールmと歯直角圧力角α、によって決定され、そのピッチ円半径rは、歯車の基本諸元m、α、ψ、δ、z、および所望の歯車のピッチ点Pにおける最小主曲率半径Rおよび最大主曲率半径R’を満足するよう決定する。
【0032】
かくして、はすばコンケーブ円すい形歯車は、図6に示されるような製造装置により製造される。前述の理論解析では、工具による歯車の創成運動として創成される歯車を角速度ωで回転させると同時に速度ωrでy’軸方向に並進させているが、この製造装置では、歯車を角速度ωで回転させると同時に速度ωrで−y’軸方向に並進させて、理論解析と同じ創成運動を実現させている。そして、創成されるはすばコンケーブ円すい形歯車1は、ターンテーブル3に取り付けられ、コンピュータ4により制御される制御装置5からの指令により、駆動装置10、パルスモータ11を介して駆動されるウォームギヤ12より角速度ωで回転する。また同時に、創成されるはすばコンケーブ円すい形歯車1は、制御装置5功生要なピッチ円半径を有するラック形回転工具2が決定されて、その駆動部2aに取付けられる。一方、形成されるはすばコンケーブ円すい形歯車1は、制御装置5からの指令により駆動装置6、パルスモータ7、ギヤ列8を介して駆動されるウォームギヤ9により速度ω・rで−y’軸方向に移動し、両者の相互運動により創成されるものである。
【0033】
なお、本実施例では、ラック型回転工具を用いる場合について説明したが、ねじ状砥石を用いて実施する場合には、ねじ状砥石を空間内において一つの曲率半径上に動かすことによって同様の効果が得られるものである。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、はすばコンケーブ円すい形歯車の最小主曲率半径 R 最大主曲率半径 R’と創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rの関係を式(14)より求めることができ、この式(14)に基いて求めた所望の主曲率半径 R、R’を有するはすばコンケーブ円すい形歯車を創成するラック型回転工具を用いることにより、所望した、歯面間の接触が線接触に近づき、歯当り面積の広い、大きな動力の伝達が可能で、歯車騒音の少ないはすばコンケーブ円すい形歯車を容易かつ確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(a)および(b)図は、はすばインボリュート歯車およびはすば円すい形歯車を創成するラックを示す斜視図である。
【図2】図2の(a)および(b)は、はすば円すい形歯車の歯切りピッチ円筒と創成用ラックの関係を示す斜視図およびラックの平面図である。
【図3】図3の(a),(b)および(c)は、それぞれ、はすばコンケーブ円すい形歯車を、ラック型回転工具を用いて創成している状態を示す模式図である。
【図4】図4は、図3の座標系を示す斜視図である。
【図5】図5は、はすばコンケーブ円すい形歯車の右歯面を創成する、ラック型回転工具の円すい面を示す模式図である。
【図6】図6は、はすばコンケーブ円すい形歯車の製造装置の説明図である。
【図7】図7は、円すい形歯車の正規の歯面と、コンケーブ円すい形歯車のコンケーブ歯面との比較を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 はすばコンケーブ円すい形歯車
2 ラック型回転工具
3 仮定の創成用ラック
4 コンピュータ
5 制御装置
6、10 駆動装置
7,11 パルスモータ
9,12 ウォームギヤ
R 最小主曲率半径
R’ 最大主曲率半径
歯車の基準ピッチ円半径
ラック型回転工具のピッチ円半径
α 歯車の圧力角
δ 歯車の円すい角
ψ 歯車のねじれ角
ω 歯車の回転角速度
φ 歯車の回転角
o−xyz 静止座標系(歯車軸をz軸とする)
O−XYZ 歯車に固定された回転座標系
o’−x’ y’ z’ 静止座標系
O’−X’ Y’ Z’ ラック型回転工具に固定された並進座標系
−X O’ − X’ Y’ Z’をY ’軸まわりに角δ回転した座標系 (O’−X’Y’Z’に固定された座標系)
−X−XをX軸まわりに角ψ回転した座標系 (O’−X’Y’Z’に固定された座標系)

Claims (2)

  1. 交差軸または食い違い軸間で一対の円すい形歯車がかみ合う場合、インボリュートヘリコイドの創成母線群に基づいて形成される正規の歯面同士の接触点軌跡の内、取り付け位置が決定されると特定される歯たけ方向の軌跡曲線を含み、歯すじ方向で、その軌跡曲線から離れるにつれて、前記正規の歯面から漸次大きく離れるように形成されたコンケーブ形歯面を持つコンケーブ円すい形歯車において、歯車の基準ピッチ円半径r、圧力角α 、円すい角δおよび左右の歯面のピッチ点(P)における各最小主曲率半径Rおよび最大主曲率半径R’と、創成用ラック型回転工具のピッチ円半径 rおよびそのラック中心面の歯すじのねじれ角ψとの関係が、それぞれ下記式を満たすように創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rと歯すじのねじれ角ψとを決定してそれぞれの歯面を形成したことを特徴とするはすばコンケーブ円すい形歯車。

    Figure 0003577422
  2. 交差軸または食い違い軸間で一対の円すい形歯車がかみ合う場合、インボリュートヘリコイドの創成母線群に基づいて形成される正規の歯面同士の接触点軌跡の内、取り付け位置が決定されると特定される歯たけ方向の軌跡曲線を含み、歯すじ方向で、その軌跡曲線から離れるにつれて、前記正規の歯面から漸次大きく離れるように形成されたコンケーブ形歯面を持つコンケーブ円すい形歯車の製造方法において、歯車の基準ピッチ円半径r、圧力角α 、円すい角δ、右歯面のピッチ点(P)における最小主曲率半径Rおよび最大主曲率半径R’と、創成用ラック型回転工具のピッチ円半径rおよびそのラック中心面の歯すじのねじれ角ψとの関係が、下記式を満たすようにラック型回転工具のピッチ円半径rと歯すじのねじれ角ψとを決定して右歯面を形成し、さらに、同様に前記右歯面と角度が同じでねじれ方向のみ逆となる歯すじのねじれ角−ψを決定して左歯面を形成することを特徴とするはすばコンケーブ円すい形歯車の製造方法。

    Figure 0003577422
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