JP3575433B2 - 鼻汁吸取具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は鼻腔内へノズルの先端を挿入して、鼻汁を吸い取り除去する負圧鼻汁吸取具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鼻汁を吸引するために、ポンプ負圧力を作用させて、吸引ノズルを介して吸引除去する鼻汁吸引装置が知られている。これ等の中で、継続的吸引を行うものには、電動式のものや水道水流を利用したピトー管方式のものや、スポイドを活用した手動ポンプ式の負圧吸引によるものもある。
鼻腔内の鼻汁や、鼻腔外に流出した鼻汁を連続的に除去するもので、電動式や流体流を利用したピトー管式のものにあっては、連続的負圧力が確保され易く極めて好都合である。鼻腔内からノズルを介して鼻汁を除去するために、鼻腔内粘膜に吸引ノズル口が吸着して粘膜を損傷したり、負圧吸引気流が幼児の呼吸を防げたり、正圧気流が幼児の呼吸を困難にしたりすることなく連続吸引が行われなければならない。前記の方式のものではセンサーや制御装置によって、適正に制御運転されているから問題がないが、装置が複雑、大型、かつコスト高になって、一般家庭用ケアー具としては不向きである。
一方、簡易なケアー具においては簡便低価格であるが、連続的に負圧吸引するためにスポイドのゴム球袋を頻繁に拡縮して、その負圧作用により、外部に流れ出した鼻汁や鼻腔内の鼻汁を吸引しなければならない。スポイドのゴム球の押圧縮時、スポイドノズルの吐出気流や、スポイドの負圧作用による吸引気流が呼吸を防げたり、ノズルからの逆流吐出の刺激によって被ケアー者が嫌がったり、安眠中の眠りを覚まされたりして不評なものもある。またゴム球袋の連続的な押圧操作の雑音や、吸引ノズルからの正負圧気流が、不快感を与えるものもある。鼻汁吸取の基本機能が快適に実施できることへの期待は勿論であるが、芳香剤や鼻腔乾燥防止剤などの鼻腔内散布で快適性が感じられれば、鼻汁吸取具に親しみも湧き、幼児だけでなく、成人用としてもケアー用具としての適性が増す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
中空弾性球袋ポンプを円筒体の端部に装備し、他端には弾性ノズル体を配備した鼻汁吸取用具が知られている。
ポンプに手動押圧操作が加えられるとポンプ内が加圧され、ポンプ内圧力がそのままノズルへ吐出するのを防止したり、強い負圧吸引を緩和して、負圧吸引が持続する除吸引用具が要望されている。ノズル内には吐出防止弁が取付られ、中空弾性球袋ポンプが押圧されたとき、瞬発過加圧気流を器体外へ誘導排気するための吸排気弁が設けられていても確実に作動が継続するものが少ない。
前記の吐出防止弁及び吸排気弁は常に安定作動して、ポンプ内過加圧気流のノズル側への吐出を阻止しなければならないし、吸排気弁は確実にポンプ内過加圧気流を器体外へ排出して、ポンプ内を負圧に反転させて、鼻汁の安定吸引が行われるようにしなければならない。鼻汁の最初の吸引操作によって吸込まれた鼻汁が、ノズル内逆止弁や吸排気弁に粘着して、開弁動作が不安定になったり、ノズルの吸込圧や吐出圧を変化させて、ときに高い負圧力で、吸込ノズルから負圧吸引して鼻腔内粘膜を傷つけたり、老人や幼児を驚かせたりすることもある。吸引ノズル口が鼻腔内粘膜に吸着して、鼻腔内粘膜を傷付けたりすることは回避しなければならない。また、吸排気弁に付着した鼻汁が、過加圧を器体外に排出せず、負圧状態がセットできなくなり、不便をきたすこともすくなくない。これ等の不安定動作は、吐出防止逆止弁、さらに器体外吸排気弁が複数部品で構成されていて、弁体やその隙間を粘性鼻汁で閉塞したり、鼻汁の乾燥固形化によって動作不良が引き起こされていることが多い。
【0004】
【発明が解決するための手段】
例えば、樹脂などで形造られたノズル円筒体内に、弾性ノズル体篏着側と、中空球袋弾性ポンプ篏着側とを仕切る中壁でバッファ室を形成して、この中壁にポンプ室へ連通する細管パイプを、ノズル側に突出させて設け、ポンプ室の急過加圧変化に伴う瞬発性気流をバッファ室のクッション性と、ノズル側中壁に設けた細管パイプの通気抵抗緩和作用とで、ポンプの瞬発吐出気流を抑制して、吸引ノズルから瞬発性吐出気流を流出させないことが必要である。またポンプ負圧がノズル先端に作用して、鼻腔粘膜を損傷させないことも必要である。鼻汁吸取ノズル先端においては、吐出気流が無く、負圧吸込気流が設定値以下で、除吸引するものが好ましい。
バッファ室は、弾性ノズル体と、円筒体と、円筒体中壁とで包囲されて形成される。更に弾性ノズル体内は、吸引ノズルに通ずる通路が形成される。弾性ノズル体通路には、ポンプ側を凸状に、ノズル側を凹状に、形成された弾性隔膜が設けられて、凸状頂部には−カット、又は+カット、又は放射状の*スターカットの切り込みが設けられる。ポンプ側の過加圧に対しては、切り込みのカット片全部が、閉止閉弁して、吐出気流を阻止する。ポンプの負圧力に対しては隔膜全切片が、切片先端からポンプ側へ引き寄せられて、開口開弁するので、一方向弁の役割と逆止弁の役割を付与させることができる。この逆止弁は隔膜切片の先端から負圧力に応じて開弁するので、低圧でも作動して少量気流で鼻汁を徐々に吸引し、吸引を持続させることに役立つ。
また、円筒体内中壁に設けられた細管パイプ連通管は、ポンプ内瞬発過加圧をバッファ室内へ少量緩流させて、ポンプ内瞬発過加圧を緩和する。また、細管パイプの通気抵抗の作用と、ポンプ室に開口した過加圧吸排気路及びこの吸排気経路に設けられた圧力緩和弁の作用で、高圧を器体外へ排出して、ノズルからの吐出を回避する。
一方、吸引ノズルから吸込まれた鼻汁は、バッファ室に蓄積されることになるが、中壁に設けられた細管パイプはバッファ室中空位置に開口されて、吸込まれた鼻汁が細管開口部に容易に付着しないので、粘性鼻汁で詰まったり、過加圧吸排気路の圧力緩和弁を詰まらせたり、鼻汁が付着乾燥して機能を損なうことを回避することができる。
前記により、弾性球袋ポンプを用いた鼻汁吸取具では、弾性球袋ポンプの負圧力発生時には、多量の空気が過加圧吸排気経路を通ってポンプ外へ排出される。従って吐出気流が、ノズル体内を経由してノズル先端から吐出気流となって鼻腔内へ吐出されることはない。更に細管ノズルやバッファ室及び、過加圧吸排気経路の圧力緩和弁の作用で吐出を阻止して、球体ポンプ内気流を器体外へ排出して、球袋内圧力を負圧に反転させることができる。
この排気経路内には過加圧に対応して設定圧以上になると、反転作動する圧力緩和弁が設けられているから加過圧空気は一瞬にしてポンプ外へ排出される。内圧が負圧に反転した弾性球袋ポンプは、弾性球袋の形状復元作用によって、負圧吸引力を発生する。これがノズル先端から鼻汁を吸引する負圧源であり、球袋変形が復元するまで負圧吸引が継続される。弾性体の硬度と、弾性球袋の大きさ、形状によって、適正吸引力や吸引持続時間が設定されるものである。しかるに鼻腔内粘膜を傷つけない負圧強さが設定されて、安定鼻汁ケアー用具が提供される。圧力緩和弁は、例えば樹脂製で、支陵体を支点として反転して、過加圧や、過負圧を流通させる。過加圧力や過負圧力に対する圧力緩和弁の作動は、圧力緩和弁を支持する枕の支陵の位置や、支陵の数によって設定される。
ノズル口からの強い吐出気流や、ノズル口が鼻腔粘膜に吸着するような、圧力を防止して、安全作動する鼻汁吸取具が要望されている現状にマッチする。また用済後の用具のノズル端を損傷から保護し、空気中のホコリや、雑菌からも、保護するキャップの必要性も要望されている。
【0005】
【発明の効果】
本発明の負圧吸引鼻汁吸取具に於いては、円筒体をはさんで一端に弾性吸引ノズル体を設け、他端に弾性球袋ポンプを装着して、球袋ポンプを押圧してポンプ外に、ポンプ内過加圧空気を排出して弾性球袋を変形させ、その復元力を利用した負圧力によって、吸引ノズルから鼻腔内鼻汁を吸引するものである。ポンプの拡縮操作の早い場合でも、緩和弁の反転速動性によって、優れた応答性が得られる。
球袋ポンプが押圧されると、ポンプ内空気は、加圧または過加圧されて、気体がポンプ外に放出される。放出気流の排気が完了すると、ポンプ内は負圧に転じ、吸引ノズルから鼻汁を吸引しはじめることになる。ノズル逆止弁によってポンプ加圧時の逆流気流を防止しノズル口からの吐出気流を阻止するし、ポンプ内の加圧または過加圧気流をポンプ外へ排出除去する過加圧緩和弁を設け、吸引ノズル口からの吐出気流や、激しい負圧吸引気流を防止することができる。逆止隔膜は吐出流を確実に阻止し、鼻汁粘液が付着乾燥していても弾性球袋ポンプ内が負圧の時にはスター状の切片全体に負受圧し切込部が強制開弁し通路が開路するので安定動作が確保される。
上記の如く本発明に於いては、吸引ノズル口には急激な過加圧や過負圧が直接作用することを回避するバッファ室が設けられているし、バッファ室に連通する細管パイプの通気抵抗が多量の瞬時気流を抑制しているし、逆止隔膜との作用で、ノズル吐出気流や強い吸引気流を発生させない。また付着鼻汁の乾燥で吸込み通路が閉塞することがない。
放射状に切り込まれた凸状隔膜は正圧に対して閉弁作用が高まり、負圧に対しては放射状切片を容易に開弁させる逆止機能が付与されているから、ノズル正圧には勿論、負圧に対しても異常な正圧や負圧をノズル口に作用させない。
バッファ室に連通する細管パイプを、バッファ室中空部に開口させているから、細管端部への鼻汁の付着や詰まりが回避される。
さらに、ポンプ室には過加圧吸排気経路を設け、この過加圧吸排気経路には設定過加圧以上の過加圧によって、反転する圧力緩和弁を設けて過加圧を緩和するから、異常な吐出気流の発生を防止することができるし、ノズル吸引口の鼻腔粘膜への吸着が回避される。
本発明の負圧鼻汁吸取具により吸引ノズル口に、強い吐出気流を発生させたり、異常な吸引力を発生させたりすることを防止することが可能であり、快適で衛生的な鼻汁吸取具が提供できる。
【0006】
【作用】
鼻腔内は極めてデリケートで、吸引ノズルから強い吐出気流が流出すると呼吸を困難にしたり、鼻腔内の鼻汁を奥へ押し込んだり、更には鼻腔粘膜を傷付ける場合もあって、快適性はおろか危険でもある。また、強い負圧吸引力は強い吸引気流を発生させて不快感を覚えるし、ノズル先端が鼻腔粘膜に吸着して危険でもある。
本発明による負圧鼻汁吸取具に於いては、
・円筒体の一端に装着された、中空球袋ポンプは、瞬発性外力に対して弾性球袋押圧ポンプ内空気が、瞬発加圧されて吐出態勢になっても、隔膜逆止弁や過加圧緩和弁の安定した作動が期待できる。
・円筒体の一端に弾性ノズル体を装備して、ノズル体の中空ノズル内に、ポンプ側を凸状に、ノズル側を凹状に成形した隔膜を設け、該隔膜の凸状頂部には放射状の切り込みを設けて、ポンプ正圧の吐出気流を逆止し、ポンプ負圧に対しては放射切り込み片を、低い負圧力で開弁して、放射状切片先端から開弁させる逆止弁が設けられていて安定動作が得られる。もし鼻汁が乾燥付着しても、ポンプ負圧が逆止弁全体へ作用して、開路・開弁し安定作動する。
・円筒体の他端には、中空弾性球袋ポンプが嵌着されて、中空弾性球袋ポンプは押圧縮拡が繰返されて、ポンプ内の負圧時に、ノズル端から鼻汁が除吸引される。ポンプ内負圧力はノズル内隔膜の肉厚と、弾性体硬度及び、中空弾性球袋の硬度及び、球袋形状に応じて復元力が決まるもので、適切な吸引圧値が選択設計される。
吐出力は、ポンプ側に凸状の隔膜の放射状切り込み弁を縮閉して、ポンプ吸排気通路に設けられた、反転動作する圧力緩和弁の反転により、ノズル側への吐出が阻止される。
・大きな瞬発性負圧力が発生しても、バッファ室に突出した細管ノズルの通気抵抗や、バッファ室のバッファ効果により、緩和されるので鼻腔粘膜を傷付ける危険が生じない。また、吸引負圧力は、球袋ポンプの弾性体硬度や、球袋の形状に依存するから、低圧で持続性が考慮された設計になっている。過加圧吸排気経路の圧力緩和弁により、高い正圧や過負圧は除去され、ポンプ内に発生した負圧は、ノズル内隔膜を介して連通されているから、放射状切り込み部によって吸い込み気流が制御されて、吸引ノズルからの除吸が達成される。
【0007】
【実施例】
図1は本発明、負圧鼻汁吸取具1の一実施例の断面図である。弾性球袋ポンプ2、弾性ノズル体3、円筒体4、過加圧緩和弁5及び保護キャップ6の部品で構成され、ネジやナットなどの締結部品を用いることなく組立られている。吸引ノズル口から、清水やぬるま湯を吸引して、簡易洗浄ができるし、使用後の分解と洗浄及び、再組立を行うとき、工具を用いず行えるものである。
周壁肉厚が略一様に成形された弾性球袋ポンプ2は、押圧外力に応じて自在に変形し、外力が除去されると、球体ポンプ2を構成する弾性材の剛性により復元するもので、負圧発生源となる。負圧の強さは、弾性材の硬度や、肉厚、中空球袋の形状により決まる。この球体ポンプ2は、円筒体4の一端に弾性を利用して着脱自在に、かつ、気密的に嵌着されている。また、円筒体4の他端には、円筒体4の内径に、気密的に摺動嵌合する、複数のシール10、10’を周設した弾性ノズル体3が着脱自在、かつ、気密的に嵌着されている。
弾性球袋ポンプ2が押圧されると、ポンプ内に正圧が発生し、急激な押圧縮が加えられると、球袋ポンプ2内には過加圧が発生する。
球袋ポンプ2と、弾性ノズル体3にはさまれて構成されている円筒体4内には、球袋ポンプ2側と、弾性ノズル体3側を仕切る中壁12が設けられ、この中壁12のノズル体3側には、弾性球袋ポンプ2に連通する細管パイプ8が突出して設けられている。細管パイプ8が設けられている中壁12を含む円筒体4の内壁と、弾性ノズル体3とで包囲されるバッファ室7を形成する。そして、バッファ室7のほぼ中央空間に、細管パイプ8の連通口を開口して、球袋ポンプ2内に発生した過加圧は、細管パイプ8の通気抵抗に抗して、バッファ室7に流出する。瞬発過加圧に対しては、細管パイプ8の通気抵抗によって、瞬発過加圧気体の多量流動は制御されて、少量の気体移動が生じて、バッファ室7と球袋ポンプ2内の圧力は平衡する。球袋ポンプ2に発生した過加圧は、細管パイプ8とバッファ室7の相乗作用で緩和されて、弾性ノズル体3のノズル出口から吐出しない。更に、ノズル体3内の弾性隔膜9は、逆止作用するスターカットが施されているから、ポンプ内過加圧は、ノズル端15から吐出気流となって、鼻腔内に流出することを、阻止する逆止構造になっている。
弾性ノズル体3内には、ノズル端15に連通する吸排気路11が設けられており、その通路には、球袋ポンプ2側に凸状、吸引ノズル側に凹状の適厚を有する弾性隔膜9が設けられている。凸状の隔膜9の頂部には*(スター)状の切片9’9’’が施されて、複数9’9’’の切片が、スター状の切込み施加工前の凸状と略同一形状を保持している。そして球袋ポンプ2によって加圧されると、バッファ室内への多量気流や吐出気流が、抑制緩和されつつ、バッファ室が加圧される。バッファ室内の加圧は、弾性隔膜9の切片を閉止させる逆止弁を構成する。球袋ポンプ2内の被加圧空気は、後述の過加圧吸排気路13を経由して、過加圧緩和弁5を加圧側から反らせて、過加圧吸排気路13を開路して、過加圧気体を器体外に排出する。ポンプ内圧力が設定値に到達すると、過加圧緩和弁5は、常態に戻り器体外への排気は止まり、押圧で変形した球袋ポンプ2は復元過程に入り球袋ポンプ2内は、負圧環境に反転する。そして弾性ノズル体3内も負圧に転じ、弾性隔膜9の複数切片9’9’’の先端から開口して、作用圧力に応じてノズル通路が開口形成される。過加圧は細管ノズル体8とバッファ室7の作用で緩和されて、弾性ノズル体内に形成された隔膜9の切片に作用する。負圧力が設定値より大きい場合には、過加圧緩和弁5が反転作動する。過加圧緩和弁5の過加正圧及び過加負圧時の弁体の反転状態を図2の拡大図に示した。
過加圧が球袋ポンプ外に排気される過加圧吸排気路13は、球袋ポンプ2内からポンプ外へ開口して、球袋ポンプ2内が過加圧のときは、過加圧吸排気路13からポンプ内空気が排出され、球袋ポンプ2内が過負圧のときは、過負圧を吸引緩和するために、外部空気が過加圧吸排気路13を通って吸気されるものである。過加圧吸排気路13には過加圧緩和弁5が設けられていて、正圧及び負圧の過加圧に反応して、過加圧緩和弁5を反転させて吸排気路13を瞬時拡開するものである。過加圧緩和弁5は、弁座枕A16及び弁座枕B17と弁座枕C18によって反転自在に狭持されている。球袋ポンプ2に過加正圧が加わると、ポンプ内気流が過加圧吸排気路13を通って、過加圧緩和弁5を球袋ポンプ2内から押圧する。この時過加圧緩和弁5は弁座枕A16及び弁座枕B17及び、弁座枕C18に狭持さて反転して、過加圧緩和弁5の両端部は、過加正圧に押されて湾曲(図2拡大図)して過加圧吸排気路13を開路させて、過加正圧を緩和する。そして過加圧が排気されて設定圧に達すると、過加圧緩和弁5は、常態に復帰して、過加圧吸排気路13は閉止される。また球袋ポンプ2内が負圧になると、過加圧緩和弁5の両端部はポンプ2側に吸引され、弁座枕A16と弁座枕B17の陵辺に支持されて、過負圧に吸圧されて過加圧緩和弁5の負圧作動設定値になれば、過加圧緩和弁5は弁座枕A16と弁座枕B17に支持されて両端が湾曲して過加圧吸排気路13が、器体外に開路されて外気が過負圧吸気されて、設定値に達する。以上の如く過加圧や過負圧に対して、過加圧緩和弁5が作動して弾性球袋ポンプ2内の圧力は、常に好ましいポンプ内正圧やポンプ内負圧が保持されるので、安全性のある快適な負圧鼻汁吸引具を構成する。保護キャップは弾性ノズル体を保護し、防菌と防塵を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鼻汁吸取具の断面図
【図2】過加負圧及び過加正圧による過加圧緩和弁の反転状態図
【符号の説明】
1 負圧鼻汁吸取具
2 弾性球袋ポンプ
3 弾性ノズル体
4 円筒体
5 過加圧緩和弁
6 保護キャップ
7 バッファ室
8 細管パイプ
9 弾性隔膜
9’ 切片
9’’ 切片
10 シール
10’シール
11 吸排気路
12 中壁
13 中壁連通孔
16 弁座枕A
17 弁座枕B
18 弁座枕C

Claims (5)

  1. 円筒状の本体部と、先端に吸引ノズルを備え、本体部の一端部に装着される中空弾性ノズル体と、本体部の他端に弾性嵌着される中空弾性球袋ポンプとを備えてなる鼻汁吸取具であって、
    本体部の中程には、本体部の内部空間を中空弾性ノズル体側と中空弾性球袋ポンプ側とに仕切る中壁が設けられて、この中壁と本体部と中空弾性ノズル体とで囲まれたバッファ室が形成されており、
    中壁には、バッファ室とポンプ室とを連通させる連通孔が形成されているとともに、ポンプ室には、ポンプ室と外部とを連通させる吸排気経路が設けられており、
    吸排気経路の通気断面積は、前記連通孔の通気断面積よりも大きく、吸排気経路には、ポンプ室内の正負過加圧を緩和する圧力緩和弁が設けられており、
    圧力緩和弁が、過加圧または過負圧に対して支陵に支持されて反転作動することを特徴とする鼻汁吸取具。
  2. 円筒状の本体部と、先端に吸引ノズルを備え、本体部の一端部に装着される中空弾性ノズル体と、本体部の他端に弾性嵌着される中空弾性球袋ポンプとを備えてなる鼻汁吸取具であって、
    本体部の中程には、本体部の内部空間を中空弾性ノズル体側と中空弾性球袋ポンプ側とに仕切る中壁が設けられて、この中壁と本体部と中空弾性ノズル体とで囲まれたバッファ室が形成されており、
    中壁には、バッファ室とポンプ室とを連通させる連通孔が形成されており、この連通孔が中壁からバッファ室内に向かって延びるパイプ状に形成されているとともに、
    ポンプ室には、ポンプ室と外部とを連通させる吸排気経路が設けられており、
    吸排気経路の通気断面積は、前記連通孔の通気断面積よりも大きく、吸排気経路には、ポンプ室内の正負過加圧を緩和する圧力緩和弁が設けられていることを特徴とする鼻汁吸取具。
  3. 中空弾性ノズル体の内部に、ノズル側を凹状に、ポンプ側を凸状に形成した弾性隔膜が設けられており、この弾性隔膜のほぼ中央部に、−カット、+カット又は*カット(スターカット)等の切り込みが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の鼻汁吸取具。
  4. 圧力緩和弁を、過加圧時には複支陵に支持させ、過負圧時には単支陵に支持させることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の鼻汁吸引具。
  5. 支陵の断面が3角形であることを特徴とする請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに記載の鼻汁吸取具。
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