JP3575432B2 - 回線切替装置及び回線切替方法 - Google Patents

回線切替装置及び回線切替方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重化されたATM(Asynchronous Transfer Mode;非同期転送モード)通信回線の切替装置及び方法に関し、特に、バイ方式のAPS(Automatic Protection Switching)を採用した切替装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信ネットワークの信頼性を確保するため、特に、高い信頼性を必要とする局用やISP向けの通信回線が二重化されている。二重化された通信回線は、運用回線(ワーキングライン)と予備系の保護回線(プロテクションライン)とから構成されている。そして運用回線に障害が発生すると、その回線の両側の通信装置間で連携し、その運用回線と保護回線とが自動的に切り替えられる。
【0003】
このような自動切替機能(APS(Automatic Protection Switching)機能)には、SONET、ETSI、ITU−T及びNTT等の複数の勧告が存在する。これら勧告どうしの内容には多少の相違がある。
【0004】
しかし、いずれの勧告においても、APS機能の動作モードは、ユニ方式とバイ方式の二方式に大別される。ユニ方式とは、双方向通信回線を構成する一対の送信パス及び受信パスのうち、障害が発生したパスについてのみ運用回線と保護回線とを切り替える方式である。一方、バイ方式とは、送受信パスのどちらか一方において障害が発生した場合、送受信パスの両方とも一斉に運用回線と保護回線とを切り替える方式である。現在、これら二方式のうち、運用面の利便性等の優れたバイ方式APSが主に採用されている。
【0005】
バイ方式APSでは、運用回線及び保護回線の両方に、それぞれ一対の送受信パスを有している。そして、運用回線はデータ通信用に用いられ、保護回線はAPS制御信号の送受信用に用いられている。
ただし、セル信号は、運用回線を介して送信されるだけでなく、そのセル信号のコピー信号が保護回線を介して送信されている。また、制御信号も、保護回線を介して送信されるだけでなく、その制御信号のコピー信号が運用回線を介して送信されている。
【0006】
運用回線に障害が発生した場合、それを検出した通信装置は保護回線を介して障害情報を対向装置に通知する。そして、両装置が一定時間以内に運用回線と保護回線との切替動作を行う。その結果、切替後は、元の保護回線が新しい運用回線となり、データ通信が継続される。
なお、保護回線に障害が発生した場合にも、それを検出した通信装置が対向装置に障害発生を通知する。しかし、この場合、制御信号は運用回線を介して送信できるので、運用回線と保護回線との切替は行われない。
【0007】
ここで、図5〜図8を参照して、バイ方式APS機能の従来例について説明する。
まず、図5に、従来例のAPS切替装置の基本的な構成を示す。図5では、それぞれAPS機能を有する第一装置1及び第二装置2間で、双方向通信を行う様子を示している。第一及び第二第一装置1及び2間の通信回線は二重化されており、運用回線3と予備系の保護回線4とにより構成されている。各回線は、双方向通信回線であり、それぞれ一対の送受信パスにより構成されている。
【0008】
次に、第一装置1から第二装置2へ送信セルTxを送信する場合のデータの流れについて説明する。まず、送信セルTxは、第一装置1のブリッジ11でコピーされる。そして、送信セルTxは、運用回線3のパス32と、保護回線4のパス42との両方の通信経路で送信される。
【0009】
通信回線3及び保護回線4を介して送られてきた送信セルTxは、第二装置2のセレクタ22へ送られる。セレクタ22では、通信回線3を介して送られてきたセルだけを受信セルRxとして選択的に受信する。また、保護回線4を介して送られたセルは、輻輳を避けるため廃棄される。
【0010】
また、第二装置2から送信セルTxを運用回線3のパス31を介して第一装置1へ送信する場合も、送信セルTxがブリッジ21でコピーされる。そして、送信セルTxと並行に、コピーされた送信セルが保護回線4のパス41を介して第一装置1へ送られる。第一装置1のセレクタ12では、運用回線3から送られてきたセルのみを受信セルRxとして受信し、保護回線4から送られてきたセルを廃棄する。
【0011】
次に、図6を参照して、モジュールタイプのATMスイッチの装置モデルにおける、図5に示した第一装置1のブリッジ11及びセレクタ12に相当する構成概念ついて説明する。
図6に示すSW15は、筐体の中のメインCPUを載せたSWエンジンモジュールを表す。
【0012】
CPU16からSW15を介して出力される送信セルは、図5のブリッジ11に相当する同報部17でコピーされ、運用回線3のパス32と、保護回線4のパス42とからそれぞれ送信される。
【0013】
一方、運用回線3のパス31及び保護回線4のパス41からそれぞれ送られてきたセル信号は、それぞれ物理層14w及び14p、フィルタ121w及び121p、さらにセレクタ122を順次に経てSW15へ入力される。
ただし、正常時には、運用回線3上のフィルタ121wだけが開いた状態(セル信号を通過させる状態)となっており、保護回線121pは閉じた状態(セル信号を通過させない状態)となっている。
【0014】
運用回線3と保護回線4とを切り替える方法としては、物理層で切り替える方法と、ATM層で切り替える方法とがある。物理層による切替は、図6に示した物理層(PHY)14wと物理層(PHY)14pとを切り替えることにより実現できる。
【0015】
また、ATM層での切替は、図6に示しフィルタ121とセレクタ122とが連動して行うことができる。すなわち、フィルタ121wとフィルタ122とを論理的に切り替えて、セレクタ122で選択するフィルタを切り替えることにより行うことができる。この場合、フィルタ121w、121p及びセレクタ122が、図5に示したセレクタ12に相当することになる。
【0016】
次に、図7を参照して、図5に示した機能ブロックを実質的に有しているAPS対応カードの構成例について説明する。
モジュールタイプのATMスイッチの装置モデルにおいては、ATMやEthernet等のネットワーク仕様に対応した回線カードを実装する構成となっており、図7では、回線カードとして、APS対応カード30を実装した様子を示している。
【0017】
図7において、SW35は、図6に示したSW15と同様に、筐体の中のメインCPUを載せたSWエンジンモジュールを表している。すなわち、SW35は、装置モデルのうち、CPU36とAPS対応カード30とを除いた残りの部分を表している。
【0018】
図7に示すAPS対応カード30は、運用回線3と保護回線4とをそれぞれ二系統ずつ備えている。各回線3及び4からAPS対応カード30に入力した光信号は、光信号/電気信号変換器(OE/EO)31、物理層(PHY)34、セレクタ(SEL)32、及び、トラフィック制御33を順次に経てSW35へ入力される。各PHY34、トラフィック制御33の動作は、CPU36により制御されている。また、出力されるセル信号は、入力信号の逆順路で出力される。
【0019】
次に、図8を参照して、運用回線3に障害が発生した場合の、運用回線3と保護回線4との切替動作について説明する。
図8は、従来例におけるAPS切替動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、運用回線3を構成する一対のパスのうち、第二装置2から第一装置1へセルを送信するパスに障害が発生した場合について説明する。
【0020】
障害が発生すると(図8のステップS1)、第一装置1へセル信号が到達しなくなる。このため、ここでは、装置Aとして第一装置1が、障害を検出する(図8のステップA1)。
【0021】
障害を検出した第一装置1は、図5に示すセレクタ12により運用回線3と保護回線4とを切り替える。
ところで、回線を切り替える際には、運用回線3のうち、第一装置1から第二装置2へセルを転送し続けている正常な方のパスも強制的に切り替えられる。このため、第二装置2において運用回線3の正常な方のパスから送られてきたセル信号と、保護回線4から送られてきたセル信号との輻輳を避ける必要がある。そこで、回線の切替にあたっては、まず、元の運用回線3を保護回線とし(図8のステップA2)、その後、元の保護回線4を新しい運用回線とする(図8のステップA3)。
【0022】
具体的には、ATMレイヤで切り替える場合、図6に示したフィルタ121において、まず、開状態となっていた運用回線3上のフィルタ121wを閉状態とする(ステップA2)。次に、閉状態となっていた保護回線4上のフィルタ121pを開状態とする(ステップA3)。その結果、元の運用回線3が新しく保護回線となり、元の保護回線4が新しく運用回線として利用されることになる。
【0023】
また、図7に示したAPS対応カード30においては、トラフィック制御33の指示により、セレクタ(SEL)32が、上記のステップA2及びステップA3の順序で、論理的に回線切替を行う。
【0024】
次に、第一装置1は、対向装置である第二装置2へ、障害を通知する(図8のステップA4)。この障害通知は、第二装置2に回線切替を要求する信号でもある。
なお、障害を検出した場合に、自己の回線切替と障害通知とを実行する順序は、勧告によって異なっている。
【0025】
障害通知信号を受信した第二装置2(装置B)は、運用回線3で障害が発生したことを認識する(図8のステップB1)。
続いて、第二装置2は、第一装置1と同様にして運用回線と保護回線とを切り替える。すなわち、まず、元の運用回線3を保護回線とし(図8のステップB2)、その後、元の保護回線4を新しい運用回線とする(図8のステップB3)。回線切替が完了すると、第二装置2は、回線切替完了を第一装置1へ通知する(図8のステップB4)。
【0026】
第一装置1は、回線切替完了通知によって、切替完了を認識する(図8のステップA5)。
そして、新しい運用回線にてデータ通信が再開される(図8のステップS2)。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、バイ方式のAPSでは、上述したように、運用回線を構成する一対の送受信パスのうち一方のパスだけで障害が発生した場合においても、両方のパスを切り替える。このため、正常にセル信号を伝送しているパスも強制的に切り替えられてしまう。
【0028】
その上、回線切替にあたっては、セル信号の輻輳を防ぐため、先に、元の運用回線を新しい保護回線に切り替え、その後、元の保護回線を新しい運用回線に切り替える。このため、一時的に、二重通信回線が両方ともに保護回線となる時間帯が生じる。例えば、図5において、第一装置1のセレクタ12や、第二装置2のセレクタ22が、いずれのパスの端子にも接続されていない時間帯が生じる。
【0029】
その結果、この時間帯に正常なパスを介して送信されたセル信号は、全て廃棄されてしまうことになる。したがって、高い信頼性を確保するために通信回線を二重化したにもかかわらず、回線切替時にセル損失が生じてしまうという問題があった。
【0030】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、バイ方式APS機能による線切替時のセル損失の発生を回避できるATM回線切替装置及び方法の提供を目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、本発明の請求項1に係る切替装置によれば、通信装置間を接続する双方向通信回線を二重に設けたATM転送システムにおける通信装置を構成し、
二重の通信回線を構成する第一及び第二回線の両方を介してセル信号を対向装置へ送信する同報部と、第一回線を運用回線として選択し、第二回線を予備の保護回線とし、運用回線を伝送してきたセル信号を受信し、保護回線を伝送してきたセル信号を廃棄し、第一回線に障害が発生した場合に、第一回線を保護回線とした後、第二回線を運用回線として選択する選択部とを備えた回線切替装置であって、
選択部が第一回線を保護回線とした後、第二回線を運用回線として選択するまでの間に、第一又は第二回線を伝送してきたセル信号を当該セル信号が選択部に到達する手前で蓄積するセル蓄積メモリを備えた構成としてある。
【0032】
このように、本発明の回線切替装置によれば、回線切替の際に第一回線が保護回線とされてから、第二回線が運用回線として選択されるまでの間、すなわち、第一及び第二回線の両方が保護回線となっている時間帯に、伝送されてきたセル信号を蓄積することができる。その結果、この時間帯に伝送されてきたセル信号の損失を防ぐことができる。このため、ATM転送システムのより一層の高信頼化を図ることができる。
【0033】
また、請求項2記載の発明によれば、セル蓄積メモリとして、回線カード内の記憶部を利用する構成としてある。
回線カードは、通常、バックプレッシャのためのメモリとそのコントロール機能を有している。それをセル蓄積メモリと蓄積位置管理に利用すれば、ハードウエアの変更なしに、ソフトウエア処理だけで、本発明を適用することができる。
【0034】
また、本発明の請求項3に係る回線切替方法によれば、通信装置間を第一及び第二回線からなる二重の双方向通信回線で接続し、第一及び第二回線の両方を介してセル信号を対向装置へ送信し、第一回線を運用回線として選択し、第二回線を予備の保護回線とし、運用回線を伝送してきたセル信号を受信し、保護回線を伝送してきたセル信号を廃棄するATM転送システムにおいて、第一回線に障害が発生した場合に、障害の発生を検出した通信装置が障害発生を対向装置へ通知し、第一回線の両側の通信装置がそれぞれ、第一回線を保護回線とした後、第二回線を運用回線として選択することにより、運用回線と保護回線とを切り替えるにあたり、
第一回線を保護回線とした後、第二回線を運用回線として選択するまでの間に、第一又は第二回線を伝送してきたセル信号を蓄積する方法としてある。
【0035】
このように、本発明の回線切替装置によれば、回線切替の際に第一回線が保護回線とされてから、第二回線が運用回線として選択されるまでの間、すなわち、第一及び第二回線の両方が保護回線となっている時間帯に、伝送されてきたセル信号を蓄積する。これにより、この時間帯に伝送されてきたセル信号の損失を防ぐことができる。このため、ATM転送システムのより一層の高信頼化を図ることができる。
【0036】
また、請求項4記載の発明によれば、第一回線を保護回線とする前に、当該通信装置内に設けられたセル蓄積メモリへのセル信号の蓄積を開始し、第二回線を運用回線として選択した後、セル蓄積メモリへのセル信号の蓄積を終了し、当該セル蓄積メモリに蓄積されているセル信号を当該通信装置内へ送出する方法としてある。
これにより、回線切替時のセル損失の発生をより確実に防止することができる。
【0037】
また、請求項5記載の発明によれば、通信装置が第一回線の障害の発生を検出した場合、障害の発生を対向装置へ通知する方法としてある。
これにより、障害が発生した回線を挟んで互いに対向する通信装置どうしが連携して回線切替を行うことができる。
【0038】
また、請求項6記載の発明によれば、通信装置が第一回線に障害が発生したことを対向装置より通知された場合、第二回線を運用回線として選択した後、対向装置へ回線切替完了を通知する方法としてある。
これにより、回線の障害を検出した通信装置が、対向装置での回線切替が完了したことを容易に確認することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1を参照して、モジュールタイプのATMスイッチの装置モデルにおける、切替装置の構成概念ついて説明する。
なお、図1に示すSW15は、筐体の中のメインCPUを載せたSWエンジンモジュールを表す。
【0040】
CPU16からSW15を介して出力される送信セルは、図5のブリッジ11に相当する同報部17でコピーされ、運用回線3のパス32と、保護回線4のパス42とからそれぞれ送信される。
【0041】
一方、運用回線3のパス31及び保護回線4のパス41からそれぞれ送られてきたセル信号は、それぞれ物理層14w及び14p、セル蓄積メモリ13w及び13p、フィルタ121w及び121p、さらにセレクタ122を順次に経てSW15へ入力される。
ただし、正常時には、運用回線3上のフィルタ121wだけが開いた状態(セル信号を通過させる状態)となっており、保護回線121pは閉じた状態(セル信号を通過させない状態)となっている。
【0042】
運用回線3と保護回線4とのATM層での切り替えは、図1に示しフィルタ121とセレクタ122とが連動して行う。すなわち、フィルタ121wとフィルタ122とを論理的に切り替えて、セレクタ122で選択するフィルタを切り替えることにより行う。したがって、フィルタ121及びセレクタが本発明の選択部に相当する。
【0043】
切替にあたっては、運用回線3のパス31に障害が発生した場合、運用回線3のパス31及び32の両方を新しい保護回線とした後、保護回線4のパス41及び42を新しい運用回線として選択する。
【0044】
なお、本実施形態では、物理層14w及び14pとフィルタ121との間に、セル蓄積メモリ13を設けている点が、図6に示した従来の切替装置の構成概念と異なっている。
ただし、セル蓄積メモリ13には、正常時にはセル信号が蓄積されず、回線切替の際にセル信号が蓄積される。すなわち、運用回線3が新しい保護回線となった後、保護回線4が新しい運用回線として選択されるするまでの間に、パス31、パス41又はパス42を介して伝送されてきたセル信号を、当該セル信号がフィルタ121(フィルタ121w又は121p)に到達する手前で、セル蓄積メモリ13に蓄積する。
【0045】
これにより、切替時に、二重の双方向通信回線3及び4が両方ともに保護回線となっている時間帯に、正常なパスを伝送されてきたセル信号を蓄積することができる。その結果、この時間帯に伝送されてきたセル信号の損失を防ぐことができる。
【0046】
次に、図2を参照して、図6に示した機能ブロックを実質的に有しているAPS対応カードの構成例について説明する。
モジュールタイプのATMスイッチの装置モデルにおいては、ATMやEthernet等のネットワーク仕様に対応した回線カードを実装する構成となっており、図2では、回線カードとして、APS対応カード40を実装した様子を示している。
【0047】
図2において、SW45は、図1に示したSW15と同様に、筐体の中のメインCPUを載せたSWエンジンモジュールを表している。すなわち、SW45は、装置モデルのうち、CPU46とAPS対応カード40とを除いた残りの部分を表している。
【0048】
図2に示すAPS対応カード40は、運用回線3と保護回線4とをそれぞれ二系統ずつ備えている。各回線3及び4からAPS対応カード40に入力した光信号は、光信号/電気信号変換器(OE/EO)41、物理層(PHY)44、マルチプレクサ(MUX)42、及び、ATM管理機能ブロックであるIXB(input expandable buffer)47を順次に経てSW45へ入力される。各PHY44、IXB47の動作は、CPU46により制御されている。
【0049】
また、出力されるセル信号は、SW45から、ATM管理機能ブロックであるOXB(input expandable buffer)48、マルチプレクサ(MXU)42、物理層(PHY)44及び光信号/電気信号変換器(OE/EO)41を順次に経て、運用回線3及び保護回線4へ出力される。
【0050】
ここで、図3に、IXB47の内部構成を示す。
図3に示すように、IXB47は、ATMインプット71、ヘッダ変換機能部72、ヘッダ変換メモリ73、IXB機能部74、セル蓄積メモリ75、蓄積位置管理部76及びフィルタ77により構成されている。
マルチプレクサ(MUX)42からIXB47に入力されたセル信号(ATMセル)は、まず、ATMインプット71でヘッダを抽出され、、ヘッダ変換機能部72及びIXB機能部74を順次に経てフィルタ77へ送られる。
【0051】
ヘッダ変換機能部72は、ヘッダ切替機能を有する。そして、ヘッダ変換機能部72は、ヘッダ変換メモリ73から登録されているヘッダを読み出し、受信したセル信号の5バイトヘッダと変換し、SWエンジン47内で使うルーティング情報等のヘッダをセル信号に付与する。
【0052】
IXB機能部74は、IXB機能を実現するための周囲のヘッダ変換機能部72やセル蓄積メモリ75等の統括管理をCPU48からの命令に基づいて行う。また、IXB機能部74は、シェーピング機能やトラフィックカウンタ等のトラフィック管理機能を有するとともに、SWエンジン47とCPU48に対するバックプレッシャのコントロールを行うバックプレッシャ管理機能を有する。
【0053】
フィルタ77は、CPU48からの指示に基づいて、セル信号を論理的に選択的して、通過し又は廃棄する。すなわち、保護回線4から伝送されてきたセル信号は全て廃棄され、保護回線3から伝送されてきたセル信号のみがフィルタ77を通過する。
そして、フィルタ77が選択するセル信号を変更することにより、回線切替えを行うことができる。
【0054】
回線切替中、CPU48は、蓄積位置管理部76に命令を出し、切替動作が終了するまでの間、IXB機能部74に転送されてくるセル信号を全てセル蓄積メモリ75にバッファリングさせる。これにより、受信セルは、全てフィルタ77に到達する前にバッファリングされることになる。その結果、切替動作中に、フィルタ77によってセルが廃棄されることがなくなる。このように、受信セルをバッファリングするため、回線切替動作が行われるフィルタ77の位置よりも回線側に、受信セルを蓄積する機能を設ける必要がある。
【0055】
次に、図4を参照して、運用回線3に障害が発生した場合の、運用回線3と保護回線4との切替動作について説明する。
図4は、実施形態におけるAPS切替動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、図2に示した運用回線3を構成する一対のパス31及び32のうち、第二装置2から第一装置1へセルを送信するパス31に障害が発生した場合について説明する。
【0056】
障害が発生すると(図4のステップS1)、第一装置1へセル信号が到達しなくなる。このため、第一装置1(装置A)が、パス31上の障害の発生を検出する(図4のステップA1)。
【0057】
障害を検出した第一装置1のCPU48は、まず、図3に示した蓄積位置管理部76に命令を出し、セル蓄積メモリ75に受信セルのバッファリングを開始させる(図4のステップA10)。
そして、フィルタ77にセル信号が流れてこなくなった状態で、第一装置1は、フィルタ77により運用回線3と保護回線4とを切り替える(図4のステップA2及びA3)。
【0058】
回線を切り替える際には、運用回線3のうち、第一装置1から第二装置2へセルを転送し続けている正常な方のパス32も強制的に切り替えられる。このため、第二装置2において運用回線3の正常な方のパス32から送られてきたセル信号と、保護回線4から送られてきたセル信号42との輻輳を避ける必要がある。そこで、回線の切替にあたっては、まず、元の運用回線3を保護回線とし(図4のステップA2)、その後、元の保護回線4を新しい運用回線とする(図4のステップA3)。
【0059】
具体的には、図1に示したフィルタ121において、まず、開状態となっていた運用回線3上のフィルタ121wを閉状態とする(ステップA2)。次に、閉状態となっていた保護回線4上のフィルタ121pを開状態とする(ステップA3)。その結果、元の運用回線3が新しく保護回線となり、元の保護回線4が新しく運用回線として利用されることになる。
【0060】
また、図3示したIXB47のフィルタ77APS対応カード40においては、トラフィック制御33の指示により、セレクタ(SEL)32が、上記のステップA2及びステップA3の順序で、論理的に回線切替を行う。
【0061】
次に、第一装置1は、対向装置である第二装置2へ、障害を通知する(図4のステップA4)。この障害通知は、第二装置2に回線切替を要求する信号でもある。
なお、障害を検出した場合に、自己の回線切替と障害通知とを実行する順序は、勧告によって異なっている。
【0062】
また、この実施形態では、対向装置に障害通知後、セル蓄積メモリ75におけるセル信号の蓄積を終了させ、蓄積されたセル信号を順次にSW47へ送出する(図4のステップA11)。
なお、保護回線を運用回線に変更後、対向装置に障害を通知する前に、セル信号の蓄積を終了してもよい。
【0063】
一方、障害通知信号を受信した第二装置2(装置B)は、運用回線3で障害が発生したことを認識する(図4のステップB1)。
障害通知を受けた第二装置2は、第一装置1と同様に、セル蓄積メモリに受信セルのバッファリングを開始させる(図4のステップB10)。
【0064】
続いて、第二装置2は、第一装置1と同様にして運用回線と保護回線とを切り替える。すなわち、まず、元の運用回線3を保護回線とし(図4のステップB2)、その後、元の保護回線4を新しい運用回線とする(図4のステップB3)。回線切替が完了すると、第二装置2は、回線切替完了を第一装置1へ通知する(図4のステップB4)。
【0065】
第一装置1は、回線切替完了通知によって、切替完了を認識する(図4のステップA5)。
そして、新しい運用回線にてデータ通信が再開される(図4のステップS2)。
【0066】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態においては、運用回線と保護回線とを一対一で設けた例について説明したが、本発明では、複数の運用回線に対して一つの保護回線を設けた場合にも適用することができる。
【0067】
また、上述した実施形態では、回線障害を検出した通信装置が、回線切替後に、対向装置へ障害発生を通知した例について説明したが、本発明では、回線切替と障害発生通知の順序はこれに限定されない。例えば、障害発生を通知した後、回線切替を行ってもよい。
【0068】
また、上述した実施形態では、運用回線の障害発生を検出して回線を切り替えた場合の例について説明したが、本発明は、障害発生時以外の回線切替にも適用することができる。例えば、ローカルコンソールからのコマンド入力による上位命令等により回線を切り替える場合にも適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、回線切替の際に第一回線が保護回線とされてから、第二回線が運用回線として選択されるまでの間、すなわち、第一及び第二回線の両方が保護回線となっている時間帯に、伝送されてきたセル信号を蓄積することができる。その結果、この時間帯に伝送されてきたセル信号の損失を防ぐことができる。このため、ATM転送システムのより一層の高信頼化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のAPS切替機能の概念を説明するための機能ブロック図である。
【図2】APS対応カードにおける実施形態を説明するための機能ブロック図である。
【図3】図2のIXBの内部構成を説明するための機能ブロック図である。
【図4】実施形態におけるAPS切替動作を説明するためのシーケンス図である。
【図5】従来例のAPS切替機能を有する通信装置間の双方向通信を説明するための回路図である。
【図6】従来例のAPS切替機能の概念を説明するための機能ブロック図である。
【図7】APS対応カードにおける従来例を説明するための機能ブロック図である。
【図8】従来例におけるAPS切替動作を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 第一装置
2 第二装置
3 運用回線
4 保護回線
11、21 ブリッジ
12、22 セレクタ
13 バッファメモリ
14w、14p 物理層(PHY)
15、35、45 SW
16、35、36 CPU
17 同報部
30、40 APS対応カード
31、41 OE/EO変換部
32 選択部(SEL)
33 トラフィック制御部
34、44 物理層(PHY)
42 マルチプレクサ(MUX)
47 IXB(ATMセル管理機能ブロック)
48 OXB
71 ATMインプット
72 ヘッダ変換機能部
73 ヘッダ変換メモリ
74 IXB機能部
75 セル蓄積メモリ
76 蓄積位置管理部
77 フィルタ
121 フィルタ
122 セレクタ

Claims (6)

  1. 通信装置間を接続する双方向通信回線を二重に設けたATM転送システムにおける通信装置を構成し、
    二重の前記通信回線を構成する第一及び第二回線の両方を介してセル信号を対向装置へ送信する同報部と、
    前記第一回線を運用回線として選択し、前記第二回線を予備の保護回線とし、前記運用回線を伝送してきたセル信号を受信し、前記保護回線を伝送してきたセル信号を廃棄し、前記第一回線に障害が発生した場合に、前記第一回線を保護回線とした後、前記第二回線を運用回線として選択する選択部と、
    を備えた回線切替装置であって、
    前記選択部が前記第一回線を保護回線とした後、前記第二回線を運用回線として選択するまでの間に、前記第一又は第二回線を伝送してきたセル信号を当該セル信号が前記選択部に到達する手前で蓄積するセル蓄積メモリを備えた
    ことを特徴とする回線切替装置。
  2. 前記セル蓄積メモリとして、回線カード内の記憶部を利用することを特徴とする請求項1記載の回線切替装置。
  3. 通信装置間を第一及び第二回線からなる二重の双方向通信回線で接続し、前記第一及び第二回線の両方を介してセル信号を対向装置へ送信し、前記第一回線を運用回線として選択し、前記第二回線を予備の保護回線とし、前記運用回線を伝送してきたセル信号を受信し、前記保護回線を伝送してきたセル信号を廃棄するATM転送システムにおいて、前記第一回線に障害が発生した場合に、前記障害の発生を検出した通信装置が障害発生を対向装置へ通知し、前記第一回線の両側の通信装置がそれぞれ、前記第一回線を保護回線とした後、前記第二回線を運用回線として選択することにより、運用回線と保護回線とを切り替えるにあたり、
    前記第一回線を保護回線とした後、前記第二回線を運用回線として選択するまでの間に、前記第一又は第二回線を伝送してきたセル信号を蓄積する
    ことを特徴とする回線切替方法。
  4. 前記第一回線を保護回線とする前に、当該通信装置内に設けられた前記セル蓄積メモリへのセル信号の蓄積を開始し、前記第二回線を運用回線として選択した後、前記セル蓄積メモリへのセル信号の蓄積を終了し、当該セル蓄積メモリに蓄積されているセル信号を当該通信装置内へ送出する
    ことを特徴とする請求項3記載の回線切替方法。
  5. 前記通信装置が前記第一回線の障害の発生を検出した場合、
    前記障害の発生を対向装置へ通知する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の回線切替方法。
  6. 前記通信装置が前記第一回線に障害が発生したことを対向装置より通知された場合、
    前記第二回線を運用回線として選択した後、前記対向装置へ回線切替完了を通知する
    ことを特徴とする請求項3、4又は5記載の回線切替方法。
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