JP3574966B2 - 船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法とそのシステム、及び、船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシングに使用される動力引張装置 - Google Patents

船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法とそのシステム、及び、船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシングに使用される動力引張装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法とそのシステム、及び、船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシングに使用される動力引張装置に関し、特にロールオン・オフ船での実施に適するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロールオン・オフ船等では、甲板(床面)上に車両(荷体)を乗り入れて特定位置に整列させると共に各車両毎に甲板上での水平方向の位置決めを行った後、各車両のラッシングを行っている。
このラッシングでは、各車両毎に車両と甲板との間に、手操作倍力引張機構を備えた引張用索具を掛け渡し、この索具を手操作倍力引張機構の手操作により緊張させて各車両を甲板へ向け適当な引張力で引いた状態としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のラッシングでは、多くの労力と時間がかかり、不経済である。本発明はこの問題点を解消させることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した方法発明では、動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体と前記動力引張装置との間に引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する動力引張装置の被案内体に適当引張力で下方へ引張させるように実施する。
【0005】
さらに詳細には、請求項2に記載したように、動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体列の列方向で隣接した荷体の側部間にはベルト部材と、このベルト部材の長さを長短に変化させるための手操作引張機構とを備えた引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する動力引張装置の被案内体に適当引張力で下方へ引張させるように実施する
【0006】
この際、請求項3に記載したように、上記動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を複数列に整列させ、各荷体列の列方向で隣接した荷体の側部間にはベルト部材と、このベルト部材の長さを長短に変化させるための手操作引張機構とを備えた引張用索具を掛け渡し、隣接した2つの荷体列の横方向で対向した一対の引張用索具をその対応する一つの動力引張装置の前記索掛け部材に挿通させて引張させると共に一群の動力引張装置を一箇所で制御するように実施するのがよい。
【0007】
これら請求項1〜3の各発明によれば、ラッシングが、隣接した荷体間に引張用索具を掛け渡す作業と、動力引張装置にその対応する引張用索具を下方へ引張させる作業とにより実施される。
上記各発明は次のように変形できるのであって、即ち、請求項4に記載したように、動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、また前記索掛け部材は起立支持部材と、この起立支持部材に支持されるフック掛止板とを具備し、前記起立支持部材は前記被案内体に固定された円柱部とこれの先端に位置された膨大部とを備えたものとなし、また前記フック掛止板は椀形の円弧面板になすと共に、この円弧面板の中央部に位置され前記円柱部に遊動自在に外嵌される位置規制透孔と、この位置規制透孔の周囲に等角配置された4個所に形成されたフック掛止孔とを備えたものとなすのであり、このような状況の下で、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体とこれに対応した前記動力引張装置の前記フック掛止板との間に引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する前記動力引張装置に適当引張力で下方へ引張させるように実施する。
この発明によれば、前記フック掛止板に掛け止められた4本の引張用索具の緊張度や引張方向にアンバランスが生じても、前記フック掛止板が前記球体部周りへ変位してアンバランスを解消させるものとなる。
【0008】
上記各発明を実施する場合、請求項に記載したように、特定位置に荷体を整列状態で載置される床面に、荷体列の列方向で隣接した荷体間に掛け渡された引張用索具を適当力で下方へ引張した状態に保持するものとした動力引張装置を荷体配置に関連して配設し、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとした構成となす。
【0009】
この際、前記動力引張装置は、請求項に記載したように、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方には、床面と同体に固定された案内部材を介して上下方向へ案内され上端部に環状となされた索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を上下向きの空気圧シリンダ装置で上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置と、この上下駆動装置の存在した空間を液密空間となすための蛇腹部材と、前記被案内体を任意な特定高さ位置に係止するための係止機構と、この係止機構を圧縮空気とスプリングにより係脱作動させるものとした係脱駆動装置とを設けるほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けた構成となす。
【0010】
請求項又はの発明に於いて、索掛け部材は被案内体と共に下方変位して上記引張用索具を下方へ引張するように作用する。また請求項の発明では一本のラッシングベルト具が隣接した二つの荷体を床面へ向け引張するように作用する。また請求項の発明では、索掛け部材や被案内体は不使用時に凹み部内に位置して蓋体で覆われた状態となり、床面上に於ける荷体の走行移動に対し障害をなさないものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図14は本発明を実施したロールオン・オフ船に関するもので、図1は側面図、図2は左右方向の断面図、図3はC甲板の平面図、図4は車両の支持状態を示しAは側面図で、Bは平面図、図5は車両の支持状態を示す後面図、図6は動力引張装置の側面視断面図、図7は動力引張装置を図6の場合と90度異なる方向から見た側面視断面図、図8は動力引張装置の主に下部を示す平面図、図9は動力引張装置の上部を示す平面図、図10はラッシングベルト具を示しAは平面図で、Bは側面図、図11は動力引張装置の開閉蓋を開放した状態を示す図、図12は動力引張装置の索掛け部材を上昇させた後であってラッシングベルト具を緊張させる前の状態を示す図、図13は動力引張装置の索掛け部材を下降させた後であってラッシングベルト具を緊張させた状態を示す図、図14は車両のラッシング状態を示すものでAは凪ぎ時の状態を示す平面図、Bは通常時の状態及び時化時の状態を示す平面図である。
【0012】
図1及び図2に於いて、1は船体であり、船体1の上部から順に車両を載せるための床面fとしてのB甲板、C甲板及びD甲板等が形成されている。2は船首ランプ、3は船尾ランプ、そして4a、4b、4c及び4dは艙内ランプである。
【0013】
B甲板、C甲板及びD甲板等はコンテナを載置した多数の荷体(車両)sを支持するものとなしてあり、その状態をC甲板について代表的に示すと図3に示すとおりである。図3中、sはC甲板上に整列状態で配置された車両で、単体の長さは例えば12m程度となされており、またそれぞれの車両sは図4及び図5に示すように前部は可搬形支持台5で支持され、後部は各車両sのシャーシに装着された車輪6で支持されており、移動に際しては牽引車に牽引されて走行移動されるものとなされている。
【0014】
B甲板、C甲板及びD甲板等のそれぞれには車両sの配置に関連した多数の特定位置(図3に○印で示している)p毎に一つの動力引張装置7を設けている。この一つの動力引張装置7について図6〜図9を参照して説明すると、次のとおりである。
【0015】
即ち、甲板fの各特定位置pに形成される凹み部8を備えている。この凹み部8は上下向きの四角筒部材8aと、これの下端に固着した底板8bからなる。四角筒部材8aの上端近傍の外周囲にはその全周囲に渡って張出支持部材9が固着してあり、この張出支持部材9の外周縁は結合片10a、10b、10cを介して甲板fに結合されている。四角筒部材8aの内方で凡そ半分深さ位置には図7に示すように四角筒部材8aから張り出させた横向き支持片11a及びこれに結合された中間支持片11bを介して上下向きとなされた断面四角形の案内孔12aを備えた案内部材12が固定されている。12bは案内孔12aを取り巻く周壁部である。案内孔12aには四角棒部材からなる被案内体13が上下変位自在に内挿されており、この被案内体13の下端には被案内体13が案内孔12aから上方へ抜け出るのを規制するための係止部材14が固着され、上端には被案内体13に上下方向の駆動力を付与するための駆動力伝達板15が固着されている。そして、この駆動力伝達板15の上面には環状となされた索掛け部材16が固着されている。
【0016】
横向き支持片11aの張出方向と直交した方向で対向した案内部材12の側面のそれぞれに図6及び図8に示すように上下駆動装置17としての空気圧シリンダ装置が上下向きに固定されている。各シリンダ装置17の出力ロッド17aは駆動力伝達板15の下面に固着された鈎状部材18を介して被案内体13に結合されている。
【0017】
案内部材12の下部には被案内体13を任意な特定高さ位置に係止するための係止機構19が形成してある。この係止機構19は案内部材12の下部の対向箇所に固定され中心部に断面四角形の横向き案内孔20aを形成された一対からなる上下向き案内板20、20と、横向き案内孔20a、20aに摺動変位自在に内挿された爪部材21、21と、被案内体13の対向した各側面の上下方向部分の一定間隔位置に形成され側面視三角状の爪部材21先端を嵌入されるものとなされた側面視三角状の係止用凹み13aとからなり、爪部材21が被案内体13側へ押されている状態に於いて、被案内体13が下方へ押されると、爪部材21先端の傾斜面部が係止用凹み13aの傾斜面部上を摺接して被案内体13の下方変位が行われるが、逆に被案内体13が上方へ押されると、爪部材21先端の下面が係止用凹み13aの水平面部に衝接して被案内体13の上方変位が規制される構成となしてある。
【0018】
上記各上下向き案内板20には上記係止機構19を係脱作動させるための係脱駆動装置として作用する比較的小さな横向きの空気圧シリンダ装置22が固定してあり、各スプリングプッシュ式空気圧シリンダ装置22はその出力ロッド22aの先端をその対応した爪部材21の外方端に横向きピン23を介して結合されたものとなされている。
【0019】
四角筒部材8aの比較的浅い箇所の内周面の全周囲には断面が鈎状となされた支持片24を固着し、一方、駆動力伝達板15の外周面の全周囲にはこれを横外方へ延長した横向き延長板25を固定し、この延長板25の外周縁と前記支持片24の下面周縁とを上下向きへの伸縮自在となされた四角筒形蛇腹部材26で結合し、これにより四角筒部材8a内方で延長板25の下側空間は四角筒形蛇腹部材26を介して液密空間spとなされている。
【0020】
前記支持片24よりも上側で保護枠体28を挟むように対向した四角筒部材8aの対向辺部の内面上端縁には図7に示すように案内用丸棒dが固着してある。そして凹み部8の上面開口には凹み部8を覆うための蓋体27が設けてある。この蓋体27は保護枠体28と閉鎖蓋29とからなる。保護枠体28は図9等に示すように二つの縦部材a、aと、これら縦部材a、aを結合した3つの横部材bと、縦部材a、aの外側面に固着された把手部材a1、a1とからなり、基端は四角筒部材8aの内周面の一辺部に固着されたヒンジ部材30に支点軸31を介して枢着され、先端は四角筒部材8aの内周面の前記一辺部と対向した他辺部に固着された受け部材31aに支持され、この支持状態の下で上端面が四角筒部材8aの上端面と同一高さとなるようになされている。閉鎖蓋29は四角筒部材8aの上面開口を覆う大きさの四角板を具備すると共にこの四角板29aの一辺部を前記ヒンジ部材30の存在した側の張出支持部材9部分に固着されたヒンジ部材32に支点軸33を介して枢支され、且つ、四角板29aの下面にコ形に屈曲された囲み用突起部材34を固着すると共にこの囲み用突起部材34の表面や四角板29aの下面にゴム質のパッキン材cを被着し、閉鎖状態では囲み用突起部材34が四角筒部材8aの上端縁の外周面を取り囲み、四角板29aの下面がパッキン材cを介して四角筒部材8aの上端縁に支持され、凹み部8の内方が液密状に保持されるようになされている。
【0021】
図10は上記した動力引張装置7と関連して使用される引張用索具35としてのラッシングベルト具を示している。このラッシングベルト具35は、一対のフック部材36、36と、これらフック部材36、36を結合した細長状のベルト部材37と、このベルト部材37のフック部材36、36間長さを長短に変化させるための手操作引張機構38とからなっている。この際、ベルト部材37はナイロン繊維を織って形成されており、また手操作引張機構38によりベルト部材37を順次に短縮させる。
【0022】
さらに図示はしてないが、複数列の車両sに対応した一群の動力引張装置7毎に空気圧シリンダ装置17、22を適宜に作動させるための圧縮空気系統やこの系統の空気流れを制御するための一括操作装置が設けられている。
【0023】
次に上記したロールオン・オフ船の甲板f上に車両sを載せて、ラッシングするまでの手順や、各部の作用等について説明する。
船体1を岸壁に係留し、船首ランプ2や船尾ランプ3を開放降下させて岸壁に掛け渡した状態としておき、牽引車でコンテナの積載された車両sを牽引することによりそれを岸壁から船内へ向け走行移動させて先ずD甲板上に移動させ、さらに必要に応じて艙内ランプ4a〜4dを経て他の甲板f上に走行移動させることを繰り返し、多数の車両sを図3に示すように各甲板f上の特定位置に整列させる。
【0024】
この整列作業中、動力引張装置7の蓋体27は図6に実線で示すように完全に閉鎖した状態となされるのであり、従って甲板f上での車両sの走行移動は動力引張装置7の存在に害されることなく行われると共に、閉鎖蓋29は保護枠体28に下面を支持されるため、車両sの車輪6が閉鎖蓋29上に載ってもその重量で変形することはない。
【0025】
一方では、整列された各車両sの車輪6に車止めを施すと共に、図4に示すように車両sのシャーシ前部を可搬形支持台5に支持させるのであり、これにより各車両sは甲板f上の特定位置に位置決めされた状態となる。
【0026】
次に複数列の車両s群毎にラッシングを次のように実施する。
先ず、閉鎖蓋29を支点軸33回りの上方へ揺動させ図6及び図11に示す特定位置k1に一時的に固定させると共に、保護枠体28を支点軸31回りの上方へ揺動させ図6及び図12に示す特定位置k2に一時的に固定させる。そして、索掛け部材16に挿通された状態のまま図11に示すように四角筒形蛇腹部材26内に収納されたラッシングベルト具35の両端部を甲板f上に取り出した後、動力引張装置7の図示しない一括操作装置の操作部材を操作して空気圧シリンダ装置17、17を伸張作動させるように圧縮空気を供給する。これにより、被案内体13や索掛け部材16は図6中に仮想線k3で示すように最大高さまで上昇して、その位置を保持される。
【0027】
次に、図4及び図5に示すように各ラッシングベルト具35の一方のフック部材36を車両s列の列方向で隣接した一側の車両sの側部に固着された係止部材eに係止させ、他方のフック部材36を他側の車両sの側部に固着された係止部材eに係止させることを繰り返し、各車両s列毎に隣接した車両s、s間にラッシングベルト具35を掛け渡す。この際、各ラッシングベルト具35は手操作引張用倍力機構38の操作ハンドル39を操作して図12に示すように適当にベルト部材37の弛みが除去された状態となす。
【0028】
このときの車両s、動力引張装置7及びラッシングベルト具35の関係は好ましくは図4及び図5に示すように、隣接した2つの車両s列の横方向で対向した一対のラッシングベルト具35、35を一つの動力引張装置7に引張させ得るようになす。しかし、他の車両s列と対向しない車両s列の側部では図4及び図5に示すような2つの車両s列を同一の動力引張装置7に引張させるラッシングは行えないため手作業により適宜にラッシングするか、或いは動力引張装置7の索掛け部材16で一方の車両s列のみのラッシングベルト具35を下方へ引張させるようにする。また各車両s列の端部については手作業により適宜にラッシングするか、或いは車両s列の端部に掛けたラッシングベルト具35を動力引張装置7に引張させるようにする。この際、動力引張装置7は上記したものと同一のものでもよいが片引きによる力の不均衡を解消させるように適宜に変形することも差し支えない。
【0029】
次に一括操作装置の操作部材を操作し、スプリングプッシュ式空気圧シリンダ装置22、22のスプリング力により、このシリンダ装置22、22の伸張力で爪部材21、21を係止用凹み13a、13a側へ適当力で押し付けた状態とする。また他の空気圧シリンダ装置17、17にはこれを短縮作動させるように圧縮空気を供給する。これにより、一群の動力引張装置7の索掛け部材16は一斉に被案内体13と一緒に下方変位されてその関係する全てのラッシングベルト具35を下方へ引張するのであり、この引張によりラッシングベルト具35は案内用丸棒d、dに案内されつつ図13に示す状態となって緊張し、その対応する複数の車両s列の車両s群を同時にこれら車両sを支持する甲板fへ向けて適当な引張力で引いた状態となる。この際、図4及び図5に示すように二本のラッシングベルト具35、35が同じ索掛け部材16に掛けられた状態の動力引張装置7は同時に4台の車両sに下向きの引張力を付与した状態となる。この状態に於ける被案内体13は空気圧シリンダ装置22の押圧力で爪部材21、21が係止用凹み13a、13aに嵌入することによりその位置を確実に保持される。
【0030】
その他の車両s列についても同様に処理することにより、各甲板f上の車両sは全てラッシングされた状態となる。これにより、各車両sは基本的に図14Bに示すように四隅をラッシングベルト具35で下方へ引張された状態となる。
【0031】
ラッシングが終了したとき、スプリングプッシュ式空気圧シリンダ装置22により押付力は維持されるが、空気圧シリンダ装置17、17への圧縮空気の供給は停止される。航海中等に於いてラッシングベルト具35の引張力が不足することがあり得るが、このような場合は空気圧シリンダ装置17、17に幾分高い圧力の圧縮空気を供給して被案内体13をさらに大きな力で下方変位させるようにする。これにより、爪部材21、21はそれまでよりも上側の係止用凹み13a、13aに嵌合し、被案内体13はラッシングベルト具35にさらに大きな引張力を付与するような位置に係止されるものとなり、ラッシングの増締めが行われる。
なお、上述のように甲板f上に固定された車両sを陸揚げするときは上記手順の逆を行う。
【0032】
上記使用例でのラッシングは通常時に実施されるものであるが、海が凪ぎで航走距離が短いようなときは、各車両sは図14Aに示すようにシャーシ後側のラッシングベルト具35を省略しシャーシ前側の左右隅部のみをラッシングベルト具35で下方へ引張する状態となされる。一方、海が時化るようなときは、各車両sは図14に示すように、シャーシ四隅をラッシングベルト具35で下方へ引張する状態となされる。
【0033】
図15は動力引張装置7の変形例を示す図であり、これの特徴的部分を説明すると次のとおりである。即ち、前記保護枠及び、これに関連したヒンジ部材30、支点軸31及び受け部材31aは省略し、これに代わるものとして、閉鎖蓋29の下面に補強リブ28aを固着している。閉鎖蓋29の下面中央部には突出片40が固着してあり、この突出片40にフック部材41が支点軸42を介してバネにより規制されている。この際、バネはその弾力で閉鎖蓋29の下面に対し起立姿勢に保持する。また索掛け部材16からは蓋押上げ引下げ手段としての逆U字形棒部材43が起立させてある。この棒部材43は索掛け部材16の上下移動距離に関連した特定長さとなされている。その他の構成は先の実施例と同一である。なお、図15中、先の実施例と同一の部位には同一符が付されている。
【0034】
この動力引張装置7の使用例及び作動を説明すると、図15には索掛け部16が最上位置に上昇され、蓋体27が開放されている状態が示されているが、この状態から蓋体27を閉鎖するときは、先ず空気圧シリンダ装置17を短縮作動させて策掛け部材16を下降させる。このときラッシングベルト具35を凹み部8内に収納した後、手作業により蓋体27を閉鎖側へ揺動させると、フック部材41は図19(a)に示すように逆U字形棒部材43の上辺部43aに自動掛止する。次に空気圧シリンダ装置17をさらに短縮作動させると、逆U字形棒部材43も索掛け部材16と同体状に降下してフック部材41を下方へ移動させ、最終的には図19(b)に示すようにフック部材41を引張し、蓋体27は閉鎖状態となって、この状態を保持される。この閉鎖状態では、閉鎖蓋29の下面は四角筒部材8aの上縁にパッキン材cを介して水密状に圧接され、凹み部8内の空間は水の侵入しない状態となるのであり、甲板洗浄などはこの状態で行われる。
【0035】
一方、この閉鎖状態から蓋体27を開放するときは、空気圧シリンダ装置17を伸張させて、索掛け部材16を最上位置に上昇させる。これにより、閉鎖蓋29は逆U字形棒部材43及びフック部材41を介して押し上げられて半開き状態となる。このとき、フック部材41は逆U字形棒部材43の上辺部43aから図19(a)に示す状態を経て図19(c)に示すように自動離脱するので、このまま、閉鎖蓋29を手作業により開放側へ揺動させる。これにより、各部は図15に示す状態となる。
【0036】
図16〜図18は動力引張装置7のさらに別の変形例に係り、図16は斜視図、図17は索掛け部材16の周辺構造を示す図、そして図18は索掛け部材16の一部を示す平面図である。これらの図を参照して、この変形例のうちで図15に示す変形例と異なる部分を説明すると、次のとおりである。即ち、索掛け部材
16を図15に示すものに代えて、駆動力伝達板15の上面に固着された起立支持部材44と、この支持部材44に支持されるフック掛止板45とを具備するものとなしてある。起立支持部材44は図17に示すように、駆動力伝達板15に下端を固着された円柱部44aと、この円柱部44aの先端に膨大部を形成するべく固定された球体部44bとからなっている。そして、フック掛止板45はお椀形の円弧面板となされると共に、図17に示すように、中央部に位置し前記円柱部44aに外嵌される位置規制透孔46と、この透孔46の周囲に等角配置された4箇所に形成されたフック掛止孔47とを備えている。この際、位置規制透孔46は球体部44bの通過しない大きさとなされ且つフック掛止板45を円柱部44a回りの遊動自在に位置決めするものとなされる。逆U字形棒部材43は索掛け部材16から起立させないで、駆動力伝達板15の上面から起立させている。その他の構成は先の実施例と同一である。なお、図16〜図18中、先の実施例と同一の部位には同一符が付されている。
【0037】
この動力引張装置7の使用例及び作動を説明すると、1本のラッシングベルト具35を先の実施例のものよりも短くなしておき、各ラッシングベルト具35の一方のフック部材36を一つの車両sの係止部材eに掛け止め、他方のフック部材36をフック掛止板45のフック掛止孔47に掛け止めるようにする。例えば、図4のように配列された車両s群をラッシングする場合は、フック掛止板45の周囲の4台の車両sのそれそれの係止部材eとフック掛止板45の4つのフック掛止孔47のそれぞれとの間に各ラッシングベルト具35を上記したように掛け渡すようにする。
【0038】
このように掛け渡された4本のラッシングベルト具35は空気圧シリンダ装置17の短縮作動により緊張されるが、この際、フック掛止板45はお椀形であり、しかも球体部44bにより支持されるため、その位置は無理なく任意方向へ変位される状態にある。従って、4本のラッシングベルト具35の緊張度や引張方向にアンバランスが生じたとしても、直ちにフック掛止板45がそのアンバランスによる力に起因してアンバランスを解消させるように球体部44b周りへ変位するものとなる。
【0039】
上記した各例の動力引張装置7は蓋体27を開閉するときに何れも手作業が必要となるものとなされたが、構造の複雑化やコスト高を容認し得るときは、蓋体27の開閉を適宜な動力駆動装置により行わせるようになすことも差し支えない。
【0040】
【発明の効果】
以上のように構成した本願各発明によれば、床面(甲板)上に載置された荷体(車両)のラッシングを圧縮空気を使用して少ない手間で能率的に行うことができ、また上下駆動装置17が液密空間spに存在するものとなるほか、蓋体27が凹み部8を覆って、凹み部8内が液密状になると共に床面f上での荷体の走行移動に対し被案内体13が障害をなさないようになるのであり、特にロールオン・ロールオフ船での実施に適するものである。
また請求項2によれば少ない数の動力引張装置によりベルト部材37を使用したラッシングが行えるのであり、請求項3によれば1つの動力引張装置により荷体(車両)の四点を、索掛け部材16に挿通されたラッシングベルト具35により下方へ引張することができ、この際、手操作引張機構38によりラッシングベルト具35のベルト部材37の長さを長短に変化させることができる請求項4によればフック掛止板45に掛け止められた4本の引張用索具35の緊張度や引張方向にアンバランスが生じても、これをフック掛止板45の作用により解消させることができる。
【0041】
また請求項5によれば簡易な機構により確実に圧縮空気を使用して荷体(車両)のラッシングが行えるものであり、請求項6によれば上記効用のほか、係止機構19が圧縮空気とスプリングで係脱作動されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールオン・オフ船の側面図である。
【図2】上記ロールオン・オフ船の左右方向の断面図である。
【図3】上記ロールオン・オフ船のC甲板の平面図である。
【図4】上記ロールオン・オフ船に於ける車両の支持状態を示しAは側面図で、Bは平面図である。
【図5】上記ロールオン・オフ船に於ける車両の支持状態を示す後面図である。
【図6】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の側面視断面図である。
【図7】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置を図6の場合と90度異なる方向から見た側面視断面図である。
【図8】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の主に下部を示す平面図である。
【図9】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の上部を示す平面図である。
【図10】上記ロールオン・オフ船に於けるラッシングベルト具を示しAは平面図で、Bは側面図である。
【図11】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の開閉蓋を開放した状態を示す図である。
【図12】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の索掛け部材を上昇させた後であってラッシングベルト具を緊張させる前の状態を示す図である。
【図13】上記ロールオン・オフ船に於ける動力引張装置の索掛け部材を下降させた後であってラッシングベルト具を緊張させた状態を示す図である。
【図14】上記ロールオン・オフ船に於ける車両のラッシング状態を示すもので、Aは凪ぎ時の状態を示す平面図、Bは通常時の状態及び時化時の状態を示す平面図である。
【図15】上記動力引張装置の変形例を示す図である。
【図16】上記動力引張装置のさらに別の変形例を示す斜視図である。
【図17】上記動力引張装置の索掛け部材の周辺構造を示す図である。
【図18】図17に示す索掛け部材の一部を示す平面図である。
【図19】蓋体を開閉させたときのフック部材と逆U字形棒部材との関係を示す状態説明図である。
【符号の説明】
7 動力引張装置
8 凹み部
12 案内部材
13 被案内体
16 索掛け部材
17 上下駆動装置(空気圧シリンダ装置)
19 係止機構
22 係脱駆動装置(スプリングプッシュ式空気圧シリンダ装置)
26 蛇腹部材
27 蓋体
35 引張用索具(ラッシングベルト具)
37 ベルト部材
38 手操作引張機構
44 起立支持部材
44a 円柱部
44b 膨大部(球体部)
45 フック掛止板
46 位置規制透孔
47 フック掛止孔
f 床面(甲板)
s 荷体(車両)
sp 液密空間

Claims (6)

  1. 動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体と前記動力引張装置との間に引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する動力引張装置の被案内体に適当引張力で下方へ引張させるように実施することを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法。
  2. 動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体列の列方向で隣接した荷体の側部間にはベルト部材と、このベルト部材の長さを長短に変化させるための手操作引張機構とを備えた引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する動力引張装置の被案内体に適当引張力で下方へ引張させるように実施することを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法。
  3. 動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に環状となされた索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を複数列に整列させ、各荷体列の列方向で隣接した荷体の側部間にはベルト部材と、このベルト部材の長さを長短に変化させるための手操作引張機構とを備えた引張用索具を掛け渡し、隣接した2つの荷体列の横方向で対向した一対の引張用索具をその対応する一つの動力引張装置の前記索掛け部材に挿通させて引張させると共に一群の前記動力引張装置を一箇所で制御するように実施することを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法。
  4. 動力による下向きの引張力を付与するものとした動力引張装置の多数を床面上の特定配置個所に設置しておき、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなすのであり、また前記索掛け部材は起立支持部材と、この起立支持部材に支持されるフック掛止板とを具備し、前記起立支持部材は前記被案内体に固定された円柱部とこれの先端に位置された膨大部とを備えたものとな し、前記フック掛止板は椀形の円弧面板になすと共に、この円弧面板の中央部に位置され前記円柱部に遊動自在に外嵌される位置規制透孔と、この位置規制透孔の周囲に等角配置された4個所に形成されたフック掛止孔とを備えたものとなすのであり、このような状況の下で、これら動力引張装置の配置に関連して多数の荷体を整列させ、各荷体とこれに対応した前記動力引張装置の前記フック掛止板との間に引張用索具を掛け渡し、各引張用索具をその対応する前記動力引張装置に適当引張力で下方へ引張させるように実施することを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシング方法。
  5. 特定位置に荷体を整列状態で載置される床面に、荷体列の列方向で隣接した荷体間に掛け渡された引張用索具を適当力で下方へ引張した状態に保持するものとした動力引張装置を荷体配置に関連して配設し、この際、前記動力引張装置は、床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方に、上下方向へ案内され上端部に索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を圧縮空気により上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置とを設け、この上下駆動装置の存在した空間を前記凹み部内に設けられた蛇腹部材を介して液密空間となすほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたものとなしていることを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシングシステム。
  6. 床面に凹み部を形成し、この凹み部の内方には、床面と同体に固定された案内部材を介して上下方向へ案内され上端部に環状となされた索掛け部材を固定された棒部材からなる被案内体と、この被案内体を上下向きの空気圧シリンダ装置で上下方向へ変位させるものとした上下駆動装置と、この上下駆動装置の存在した空間を液密空間となすための蛇腹部材と、前記被案内体を任意な特定高さ位置に係止するための係止機構と、この係止機構を圧縮空気とスプリングにより係脱作動させるものとした係脱駆動装置とを設けるほか、前記凹み部の上面開口に、この凹み部を覆ってこれの内方を液密状にすると共に前記床面上での荷体の走行移動に対し前記被案内体が障害をなさないようにするための蓋体を設けたことを特徴とする船舶等の移動構造物に於ける荷体のラッシングに使用される動力引張装置。
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