JP3574448B2 - 通信システムにおける符号生成装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信システムにおける符号生成装置及び方法に関し、特に、再伝送方式を使用する通信システムにおいてターボ符号を使用して補完符号(complementary codes)を生成するための装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、再伝送方式(例:ハイブリッドARQ(Hybrid Automatic Repeat Request))を使用するシステムは、伝送効率(throughput)を改善するために軟性結合(Soft combining)を使用する。前記軟性結合は、パケットダイバーシティ結合(packet diversity combining)とパケット符号結合(packet code combining)に分けられる。一般的に、前記2つの結合方式を軟性パケット結合(Soft Packet Combining)と称する。前記パケットダイバーシティ結合方式は、前記パケット符号結合方式に比べて性能面において次善(sub−optimal)の方式であるが、具現の便宜のため、性能の損失が小さい時によく使用される。
【0003】
パケット伝送システムは、伝送効率を増加させるために、前記パケット符号結合方式を使用する。つまり、送信器は、それぞれのパケット伝送において相違する符号率を有する符号を伝送する。前記受信されたパケットから誤りが検出される場合、受信器は、再伝送を要求し、元のパケットと再伝送されるパケットとの間の軟性結合(Soft Combining)を遂行する。前記再伝送されたパケットは、以前のパケットと異なる符号を有する可能性がある。前記パケット符号結合方式は、符号率がRであるN個のパケットを受信して結合し、実効符号率(effective code rate)がR/Nである符号に転換してから復号することによって符号利得(coding gain)を得る方式である。
【0004】
一方、前記パケットダイバーシティ結合において、前記送信器は、それぞれのパケットの伝送において、同一の符号率Rを有する符号を伝送する。前記受信されたパケットから誤りが検出される場合、前記受信器は、再伝送を要求し、前記元のパケットと前記再伝送されるパケットとの軟性結合を遂行する。前記再伝送されるパケットは、前記以前のパケットと同一の符号を有する。従って、前記パケットダイバーシティ結合方式は、ランダムチャネル上においてシンボルエネルギーの平均化過程(symbol averaging)とみなすことができる。前記パケットダイバーシティ結合方式は、受信シンボルの軟性出力(soft output)を平均することによって雑音電力を減少させ、フェーディングチャネル(fading channel)を通して同一の符号が繰り返して伝送されるので、多重性チャネル(multipath channel)によって提供される多重性利得(diversity gain)を獲得することができる。しかしながら、前記パケット符号結合方式は、符号構成(code structure)によって得られる追加的な符号利得(coding gain)を提供しない。
【0005】
大部分のパケット移動通信システムは、具現の容易さのため、パケットダイバーシティ結合を使用し、同期方式のIS−2000システム及び非同期方式のUMTSシステムに適用するために研究されている。その理由は、既存のパケット通信システムがコンボルーション符号(convolutional codes)を使用し、低い符号率の前記コンボルーション符号が使用される場合は、前記パケット符号結合を使用しても大きい利得が提供されないからである。R=1/3を使用するシステムが再伝送を支援する場合、前記パケットダイバーシティ結合方式と前記パケット符号結合方式との性能の差はあまり大きくない。従って、具現する際の複雑さを考慮して前記パケットダイバーシティ結合方式を使用した。しかしながら、前記ターボ符号は、反復復号(iterative decoding)によって性能特性が“シャノンチャンネルキャパシティリミット(Shannon Channel Capacity limit)”に近接するように設計された誤り訂正符号であり、前記コンボルーション符号とは異なって符号率による性能の差が明らかに存在するので、誤り訂正符号(Forward Error Correction Codes: FEC)としてターボ符号を使用する場合は、他のパケット結合メカニズムが要求される。従って、ターボ符号を再伝送方式に使用するパケット通信システムにおいてパケット符号結合方式を使用することが性能を最適化する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、ターボ符号を使用する再伝送システムにおいて、最適の符号結合のためのサブ符号を生成するための装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、通信システムにおいてターボ符号を使用して補完符号(complementary codes)を生成するための装置及び方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、通信システムにおいてターボ符号からサブ符号を生成する装置及び方法を提供する。前記サブ符号を生成する装置において、ターボ符号器は、入力される情報ビットストリームに応答して情報シンボル、第1パリティシンボル、及び第2パリティシンボルを発生し、サブ符号発生器は、穿孔マトリックスを使用して、前記情報シンボル、前記第1及び第2パリティシンボルからサブ符号を発生する。ここで、前記サブ符号の数は、前記穿孔マトリックスの数と同一である。前記サブ符号発生器は、前記第1サブ符号のための初期船方穿孔マトリックスを生成するために、前記穿孔マトリックス内で選択されるシンボルの数Nsと前記初期穿孔マトリックス内の列の数との差が前記ターボ符号器内の構成符号器の数と同一であるか、もしくはそれより大きい場合、前記ターボ符号器から出力される前記情報シンボルから前記初期穿孔マトリックス内の列の数と同一の情報シンボルを選択する。次に、前記サブ符号発生器は、前記ターボ符号器からの前記第1及び第2パリティシンボルのうち前記差と同一の第1及び第2パリティシンボルを選択し、ここで、前記選択された第1パリティシンボルの数を前記選択された第2パリティシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従う好適な実施形態について添付図を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明確にする目的で、関連した公知機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
本発明は、ターボ符号を使用する再伝送システムにおいて、最適のパケット結合のためのサブ符号を生成する方法を提案し、パケット符号結合方式及びパケットダイバーシティ結合方式をデータ率(data rate)によって選択的に使用するシステムを提案する。前記提案されたシステムの長所及び性能利得に関して説明する。
【0009】
まず、前記データ率によってパケット符号結合方式及びパケットダイバーシティ結合方式を選択的に使用するシステムの動作を説明する。
例えば、R=1/5のターボ符号を使用するシステムにおいて、再伝送されたパケットの軟性結合によって生成される符号の全体符号率が1/5に至るまでは、パケット符号結合が使用される。次の再伝送されるパケットに対しては、まず、パケットダイバーシティ結合を遂行し、次に、パケット符号結合を遂行する。第1のパケットが1/3の符号率で伝送される場合、再伝送要求の時には全体符号率が1/5になるように、必要なリダンダンシー(redundancy)シンボルを提供する。従って、受信器が2つのパケットを全部受信すると、前記全体符号率は1/5になる。以後に伝送されるパケットに対してはそれぞれを繰り返して伝送し、受信器は、ケットダイバーシティ結合を遂行した後、符号率1/5で再伝送されたパケットをパケット符号結合する。
【0010】
図1は、ターボ符号の場合の、パケット符号結合とパケットダイバーシティ結合との間の性能差を示すグラフである。図1に示すように、同一のシンボルエネルギー(Es)を仮定する場合、低い符号率(1/6)のターボ符号は、高い符号率(1/3)のターボ符号より相当の性能利得を有し、前記パケット符号結合から3dBの性能利得を得る。従って、R=1/3のターボ符号をR=1/6のサブ符号をパケット符号結合して生成する場合、1/3より低い符号率を有するターボ符号による利得及び他の符号の符号結合による利得を同時に得ることができる。
【0011】
より具体的に説明すると、同一の符号シンボルエネルギーEs及び同一の所定の符号率を仮定する場合、ターボ符号は、コンボルーション符号とは異なって反復復号が十分提供される時のみに、“シャノンチャンネルキャパシティリミット(Shannon Channel Capacity limit)”に近接する性能を符号率によって提供する。同一の符号シンボルエネルギーEsを仮定する場合、低い符号率のターボ符号が、高い符号率のターボ符号より大きな性能利得を提供することは周知である。例えば、符号率がR=1/3からR=1/6に減少する時、“シャノンチャンネルキャパシティリミット(Shannon Channel Capacity limit)”の変化を分析してその性能差を予測することができる。ここで、ハイブリッドARQを使用するシステムにおいて再伝送毎に同一のシンボルエネルギーEsを使用するので、図1に示す性能曲線に対してR=1/3またはR=1/6に関係なく同一のシンボルエネルギーEsを仮定する。
【0012】
付加的白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise: AWGN)チャネル上で、R=1/3の符号を1回繰り返して、前記2つの符号をパケットダイバーシティ結合する場合、シンボルエネルギー対雑音比(Es/No)の面から最大利得3dBが得られる。R=1/6の符号を使用する場合も同一である。従って、R=1/3ターボ符号の性能曲線がパケットダイバーシティ結合利得(gain)によって+3dBのスケール(scale)の分だけ左側に平行移動し、R=1/6ターボ符号の性能曲線もR=1/3と同一のシンボルエネルギーを使用する時、+3dBスケールの分だけ左側に平行移動する。ここで、前記性能曲線は、符号率による符号性能の比較のために測定されるエネルギー対雑音比(Eb/No)を基準にして描いた曲線である。結果的に、前記R=1/3ターボ符号の性能曲線とR=1/6ターボ符号の性能曲線との差が前記パケットダイバーシティ結合と前記パケット符号結合との性能差と同一である。前記符号率による性能差は、“シャノンチャンネルキャパシティリミット(Shannon Channel Capacity limit)”によって予測することができ、最小の性能差は、要求される最小の信号対雑音比(minimum required SNR)を使用して得ることができる。
【0013】
符号率がRであり、符号器のブロックサイズLが非常に大きいターボ符号を使用するシステムにおいて、誤りのないチャネルを提供するための最小Eb/Noは、式(1)によって決定される。
【数1】
Figure 0003574448
前式によると、AWGNにおいてそれぞれの符号率によるターボ符号で要求される最小のEb/Noは、表1のようである。表1において、代表的なEb/No(typical Eb/No)は、前記ターボ符号の符号化ブロックサイズLが1024である時、ビットエラー率(Bit error rate : BER)を0.00001より小さくするために要求されるEb/Noを示す。
【0014】
【表1】
Figure 0003574448
【0015】
表1に示すように、符号率3/4、2/3、1/2、3/8、1/3、1/4、1/5、及び1/6に対して、それぞれ要求されるEb/Noは、0.86、0.57、0.0、−0.414、−0.55、−0.82、−.0975、及び−1.084dBである。R=1/3の符号を使用するシステムとR=1/6の符号を使用するシステムとの間には少なくとも0.53dBの性能差が存在する。これは、“シャノンチャンネルキャパシティリミット(Shannon Channel Capacity limit)”による最小の性能差である。実際具現できる復号器及びシステム環境を考慮すると、前記の差は増加する。シミュレーションによると、R=2/3の符号を使用してパケット符号結合を使用するシステムとR=2/3の符号を使用してパケットダイバーシティ結合を使用するシステムとの間には約1.12dBの性能差がある。
【0016】
表2は、2/3のサブ符号符号率を使用するシステムにおいて1回の再伝送を遂行した後の、パケット符号結合とパケットダイバーシティ結合との間の性能差を示す。表2に示すように、最小の性能差は1.12dBであり、前記パケット符号結合方式はターボ符号を使用するシステムにおいて高い性能利得を発生する。
【0017】
【表2】
Figure 0003574448
【0018】
前述したように、ターボ符号を使用する再伝送システムにおいて、前記パケット符号結合方式は優れた性能をみせる。従って、本発明は、ターボ符号を使用する再伝送システムにおいて、最適のパケット符号結合のためのサブ符号生成方法を提供する。所定の規則によってパケット符号結合のためのサブ符号を生成すると、前述の符号結合利得を得ることができ、同一のサイズのサブ符号に対してそれぞれの再伝送を要求するシステムの性能を最大化することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施形態によるターボ符号を利用してサブ符号を生成するための装置を示すブロック図である。図2に示すように、前記サブ符号を生成する装置は、ターボ符号器、サブ符号発生器204、及び制御器205から構成される。
まず、前記ターボ符号器に関して説明すると、第1構成符号器(component encoderまたはconstituent encoder)201は、入力される情報ビットストリームを符号化して第1符号シンボル、つまり、情報シンボルX、第1パリティシンボルY0及びY1を出力する。インターリーバ(interleaver)202は、前記入力される情報ビットストリームを所定の規則によってインターリービングする。第2構成符号器203は、前記インターリービングされた情報ビットストリームを符号化して第2符号シンボル、つまり、情報シンボルX’、第2パリティシンボルY’0及びY’1を出力する。従って、前記ターボ符号器の出力シンボルは、前記第1及び第2符号シンボルである。前記第2構成符号器203から発生する情報シンボルX’は実際伝送されないので、前記ターボ符号器の符号率は1/5になる。
【0020】
サブ符号発生器204は、前記第1構成符号器201及び前記第2構成符号器203から受信される前記第1及び第2符号シンボルから、制御器205の制御下で穿孔及び反復してサブ符号を発生する。前記制御器205は、図4乃至図6のアルゴリズムを通して生成された穿孔(及び反復)マトリックスを貯蔵し、前記穿孔マトリックスによるシンボル選択信号を前記サブ符号発生器204に出力する。そうすると、前記サブ符号発生器204は、前記シンボル選択信号によって所定の穿孔範囲に属する符号シンボルのうち所定の個数のシンボルを選択する。
【0021】
ここで、X、Y0、Y1、Y’0、Y’1は、下記のように定義される。
X:システマティックコードシンボル(systematic code symbol)または情報シンボル
Y0:前記ターボ符号器の上位構成符号器からのリダンダンシーシンボル
Y1:前記ターボ符号器の上位構成符号器からのリダンダンシーシンボル
Y’0:前記ターボ符号器の下位構成符号器からのリダンダンシーシンボル
Y’1:前記ターボ符号器の下位構成符号器からのリダンダンシーシンボル
【0022】
図4乃至図6は、本発明の実施形態によるサブ符号(または、穿孔マトリックス)を生成するための手順を示すフローチャートである。特に、図4は、前記サブ符号集合において第1サブ符号Cを生成するための手順を示し、図5は、前記サブ符号集合において中間サブ符号C乃至Cs−2を生成するための手順を示し、図6は、前記サブ符号集合において最後のサブ符号Cs−1を生成するための手順を示す図である。
【0023】
以下、ENC1(以下、第1符号シンボルと称する)は、前記第1構成符号器201から出力される情報シンボルX及び第1パリティシンボルY0及びY1を示し、ENC2(以下、第2符号シンボルと称する)は、前記第2構成符号器203から出力される第2パリティシンボルY’0及びY’1を示す。
図4を参照すると、段階401で、送信器で提供できる最大の符号率Rmaxを設定する。前記値は、大部分、前記システムにおいて使用される伝送データ率によって与えられる。最小の符号率RminはRmax(=k/n)の整数倍に設定される。ここで、kは入力シンボルの数であり、nは出力シンボルの数である。Rminは任意に決定することができるが、通常、ターボ符号の場合にR=1/7の以下では符号率の減少によって符号利得が飽和するので、1/6、1/7、またはその以下の符号率を使用する。さらに、受信器の復号器の実際符号率、つまり、母符号率(R)を決定する。前記母符号率(R)は、Rminより大きく設定される。
【0024】
実際のシステムの具現の時、前記最大符号率Rmax及び最小符号率Rminは予め設定される値である。他の意味で、前記最大符号率Rmaxは、生成しようとするサブ符号の符号率を示し、前記最小符号率Rminは、前記サブ符号の符号結合の後の目標(target)符号率を示す。一般的に、前記最小符号率Rminは、前記送信器における符号器の符号率である。
【0025】
段階403で、前記最大符号率Rmax及び最小符号率Rminを使用して式(2)によってサブ符号の個数を計算する。ここで、前記サブ符号の数または穿孔マトリックスの数は、RmaxとRminの比を超える最小整数である。
【数2】
Figure 0003574448
ここで、
【数3】
Figure 0003574448
は、*の値と同一であるか、もしくはそれより大きい最小整数を示す。
【0026】
段階405で、変数mを初期値1に設定し、段階407で、C(=m×k)を決定する。ここで、Cは、それぞれの穿孔マトリックスの列(column)の数であり、前記最大符号率Rmaxによって決定される。例えば、前記最大符号率が3/4である場合、Cは3、6、9、…になることができ、伝送される第1サブ符号の生成の時には最小の可能値に決定される。ここで、前記最大符号率Rmax=3/4に対して、Cは3に設定される。
【0027】
段階407で、前記変数mとRmax=k/nからの符号シンボルの数である符号長を乗算して、前記穿孔マトリックスから選択されるシンボルの数であるNsを決定する。Nsは、それぞれの穿孔マトリックス内で選択されるシンボルの数または選択される位置の数であり、C/Rmaxによって計算される。
【0028】
段階409において、(Ns−C)を、前記送信器におけるターボ符号器内の構成符号器の数と比較する。前記提案されているターボ符号器は、一般的に2つの構成符号器から構成される。従って、2つの構成符号器が使用されると仮定する。前記ターボ符号器は、既存の他の単一符号を使用する符号器とは異なって、図2に示すように2つの構成符号器が前記インターリーバによって並列に連結された構成を有するので、段階409において、(Ns−C)が2以上であるか否かを検査する。言い換えると、前記ターボ符号器の固有の特性を保存するためには、前記情報シンボルを全て伝送した後、それぞれの構成符号器から少なくとも1つのパリティシンボルが伝送されるべきである。
【0029】
(Ns−C)が2より小さい場合、前記第1パリティシンボル集合及び第2パリティシンボル集合のいずれかから1つのシンボルのみを選択する。ターボ符号の観点から、両方のケースとも問題点がある。第1のケースにおいて、第2パリティシンボルを使用せずに生成されたサブ符号は、ターボ符号でなく、第1構成符号器のみから構成された拘束長(constraint)K=4のコンボルーション符号であり、前記ターボ符号器において使用可能なインターリーバ利得を提供しない。一方、第2のケースにおいても、第1構成符号器からパリティシンボルなしでシステマティックシンボル(systematic symbol)のみが伝送されるので、サブ符号の符号率は1になる。これは、符号利得のない符号化しないシステム(uncoded system)と同様である。従って、ターボ符号器の性能を提供するために、(Ns−C)は2と同一であるか、もしくはそれより大きい値を有すべきである。
【0030】
段階409で、(Ns−C)が2と同一であるか、もしくはそれより大きい場合、段階411で、前記穿孔マトリックスからC個の情報シンボルを選択し、所定のタイプによって残りのシンボルを選択する。タイプ1の場合、段階413で、式(3)によって前記第1パリティシンボル及び前記第2パリティシンボルから前記残りのシンボルを選択する。前記第1パリティシンボルから選択されたシンボルの数は前記第2パリティシンボルから選択されるシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きい。例えば、前記残りのシンボルの数(Ns−C)が3である場合、式(3)によって、第1パリティシンボルから2つのシンボルが選択され、それから、前記第2パリティシンボルから1つのシンボルが選択される。
【数4】
Figure 0003574448
ここで、
【数5】
Figure 0003574448
は、*と同一であるかより小さい最大整数を示す。
【0031】
タイプ2の場合、段階415で、式(4)によって第1パリティシンボル及び第2パリティシンボルから前記残りのシンボルを選択する。a及びbをそれぞれ前記第1及び第2パリティシンボルから選択されるシンボル選択分配比とする場合、前記第1パリティシンボルからa(Ns−C)対(a+b)の比と同一であるか、もしくはそれより大きい最小整数のシンボルを選択し、前記第2パリティシンボルからb(Ns−C)対(a+b)の比と同一であるか、もしくはそれより小さい最大整数のシンボルを選択する。
【数6】
Figure 0003574448
ここで、a+b=1であり、a及びbは、それぞれENC1及びENC2に対するシンボル選択分配比を示す。
【0032】
段階409で、前記条件を満足しないと、つまり、(Ns−C)が2より小さい場合、段階417で、前記変数mを1の分だけ増加させた後、前記手順は段階407に戻る。段階409は、現在の穿孔範囲(穿孔マトリックスのサイズ)内で前記ターボ符号の特性が保存できるサブ符号を生成することができるか否かを決定する段階である。前記ターボ符号の特性を保存することができない場合、段階417で、前記穿孔範囲を拡張する。
【0033】
前述したように、初期穿孔マトリックスは、前記ターボ符号器において、全ての情報シンボルを選択し、第1及び第2パリティシンボル集合から少なくとも1つのシンボルを選択することができるように構成される。
以下、図5を参照して、中間の穿孔マトリックスを生成する方法を説明する。図5の過程を繰り返して、C乃至Cs−2の穿孔マトリックスを生成する。
【0034】
図5を参照すると、所定のタイプによって段階501または段階503を遂行する。タイプ1の場合、段階501で、式(5)によって前記第1パリティシンボル集合及び第2パリティシンボル集合からNsのシンボルを選択する。Nsは、Rmax(=k/n)から与えられる変数m及び最大符号率の符号シンボル数nを乗算した値である。選択される第1パリティシンボルの数は、選択される第2パリティシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きい。ここで、前記以前に生成された穿孔マトリックスから選択されなかったシンボルを選択する。
【数7】
Figure 0003574448
【0035】
タイプ2の場合、段階503で、式(6)によって前記第1パリティシンボル集合及び前記第2パリティシンボル集合から所定の比率によってNsのシンボルを選択する。a及びbがそれぞれ前記第1及び第2パリティシンボルから選択されるシンボル選択分配比である場合、前記第1パリティシンボルからNs対(a+b)の比と同一であるか、もしくはそれより大きい最小整数のシンボルを選択し、前記第2パリティシンボルからb(Ns)対(a+b)の比と同一であるかより小さい最大整数のシンボルを選択する。ここで、前記以前の穿孔マトリックスから選択されなかったシンボルを選択する。
【数8】
Figure 0003574448
【0036】
以下、図6を参照して、最後の穿孔マトリックスCs−1を生成する方法を説明する。
図6を参照すると、段階601で、以前の穿孔マトリックスから前記選択されなかった残りのシンボルを全て選択する。前記選択されたシンボルの個数はNs2に定義される。段階603で、(Ns−Ns2)によって新しいNsが定義される。図4乃至図6に示す過程によって前記穿孔マトリックスから全ての位置におけるシンボルが選択されるので、前記新しいNsは、反復選択されるシンボルの数になる。段階605で、前記新しいNsが0より大きいか否かを検査する。前記新しいNsが0である場合、前記過程は終了する。前記新しいNsが0より大きい場合は、前記情報シンボルから新しいNsの分だけのシンボルを反復選択する。言い換えると、前記選択されたシンボルを繰り返して伝送することを意味する。
【0037】
以下、本発明による前記サブ符号生成過程を具体的な数値の代入を通して説明する。
例えば、Rmax=3/4であり、R=1/5である場合、Rminは1/6になり、Sは6/(4/3)=4.5→5になる。従って、5つの穿孔マトリックスが生成される。{C,C,C,C,C} : Rmax=3/4
【0038】
前記サブ符号の符号率が3/4であり、サブ符号の数が5であるので、前記サブ符号を符号結合すると、((1/S)×Rmax=(1/5)×(3/4)=3/20)によって前記サブ符号の符号率は3/20になる。これは、2つの情報ビットを伝送する場合、受信器が20個の符号シンボルを受信することを意味する。しかしながら、S×n=5×4=20及びS×k=5×3=15によって生成されるシンボルは15個であるので、前記15個のシンボルのうち5つのシンボルを繰り返して伝送する。前記繰り返されるシンボルは情報シンボルであることが望ましい。前記例において、それぞれのサブ符号において情報シンボルXが1回繰り返されると、復号器は、S個のサブ符号が全て受信される時、情報シンボルがそれぞれのS個のサブ符号に対して2回繰り返されたR=1/5の符号を受信する。
【0039】
図4乃至図6に示す過程を通して生成されたサブ符号は、一種の補完符号(complementary codes)である。しかしながら、反復選択されるシンボルが存在し、それぞれのサブ符号が相違する特性を有するので、完全な補完符号と言えない。前記サブ符号はターボ符号から生成されるので、準補完ターボ符号(Quasi−Complementary Turbo Codes: 以下、QCTCと称する)と称する。前記準補完ターボ符号を使用するハイブリッドARQシステムは、再伝送方式を採用する。
【0040】
前記ハイブリッドARQシステムは、パケット符号結合(Packet code combining)を使用する代表的なシステムである。現在提案されているハイブリッドARQシステム、つまり、HARQ TypeI、TypeII、及びTypeIIIにおいてパケット符号結合を使用することができる。前記システムにおいて、前記準補完ターボ符号を使用して再伝送技術を具現ことができる。パケット伝送のための基本単位である情報ビットブロックをトランスポートユニット(transport unit: TU)に定義すると、前記ハイブリッドシステムにおいて、それぞれのTU伝送毎に1つのサブ符号Cを選択する。
【0041】
再伝送の基本単位及び初期伝送に使用されるTUは、同一のサイズを有することも、異なるサイズを有することもできる。1回の初期伝送及びそれぞれの再伝送毎に、下記のようなQCTC集合を使用する。
前記準補完ターボ符号Cは、符号集合サイズSを有し、サブ符号C(i=0,1,2…S−1)を組み合わせることによって、母符号(mother code)Cを再構成(reconstruction)することができるか、前記母符号の符号率Rmより小さい符号率を有する新しい符号Cを生成することができる。ここで、前記母符号は、前記符号器(encoder)において使用できる最小の符号率を意味する。次に、前記QCTCは下記のように定義される。
【0042】
符号率R=Rmの元の符号Cまたは符号率R<Rmの符号C
【数9】
Figure 0003574448
ここで、Sは符号率Riのサブ符号の数であり、Rmは、母符号率である。
QCTCを使用して初期伝送及びそれぞれの再伝送に対して同一のサイズのTUを伝送するシステムの動作を説明する。勿論、異なるTUを使用する伝送方式も本発明において支援することができる。ここで、説明サブ符号の数Sは4であり、前記母符号の符号率Rは1/5である。
【0043】
<段階1>初期伝送及びそれぞれの再伝送において、その伝送はTU単位で遂行され、前記QCTCのサブ符号Cが伝送される。
<段階2>初期に伝送されたパケット及び再伝送されたパケットの軟性結合によって生成された全体の符号率が1/5より大きい場合、それぞれの再伝送の要請の時に前記QCTCのサブ符号CがC、C、C、…、CS−1の順に伝送される。この過程は、パケット符号結合を遂行する段階である。
【0044】
<段階3>初期に伝送されたパケットと再伝送されたパケットの軟性結合によって生成された全体の符号率が1/5と同一であるか、もしくはそれより小さい場合、それぞれの再伝送の要請の時に前記QCTCのサブ符号CがC、C、C、…、CS−1の順に繰り返して伝送される。この過程は、パケットダイバーシティ結合を遂行する段階である。
<段階4>前記QCTC集合のサイズは、任意の値を取ることができ、前記母符号率によって決定される。母符号率Rが1/5で、再伝送のためのサブ符号率が2/3である場合、最大4つのサブ符号を使用することができる。
【0045】
表3は、現在IS−2000の1XEVDVシステムにおいて使用できると予想される順方向トラヒックチャネルパケットデータ率(forward traffic channel packet data rates)によるQCTCの集合を示す。ここで、母符号率はR=1/5であり、サブ符号の符号率はR=2/3、1/3、または、1/6である。
【表3】
Figure 0003574448
【0046】
表3に示すように、サブ符号の符号率1/6が母符号率1/5より小さいので、それぞれの伝送の時に同一の符号Cが使用される。サブ符号の符号率が1/3である場合は、前記母符号率1/5より大きいので、それぞれの伝送の時に異なる符号C及びCが使用される。この場合、前記符号集合のサイズSは2になる。サブ符号の符号率が2/3である場合は、母符号率1/5より大きいので、それぞれの伝送の時に異なる符号C、C、C、Cが使用される。前記符号集合のサイズSは4になる。Sの分だけサブ符号が全て伝送されると、前記受信器は、前記母符号率Rを復元することができ、前記符号器によって提供される最大符号利得を獲得することができる。
【0047】
表4は、それぞれのサブ符号の符号率による穿孔マトリックスの例を示す。
【表4】
Figure 0003574448
【0048】
表4に示すように、符号率が1/5であるターボ符号を母符号として使用し、4つの情報ビットによって発生した符号シンボルをもって符号率2/3のサブ符号を生成する場合、4つの情報ビットから20個の符号シンボルが発生する。前記20個のシンボルのうち14個のシンボルを穿孔して符号率2/3のサブ符号を生成する。前記サブ符号をパケットダイバーシティ結合すると、前記穿孔マトリックスによって生成されるCは、それぞれの再伝送の要求の時に繰り返して伝送される。一方、パケット符号結合を遂行すると、それぞれの再伝送の要求の時に、異なる符号シンボルが伝送される。前記集合内の全てのサブ符号(C、C、C、C)を伝送した後、前記パケットダイバーシティ結合を遂行する。パケット符号結合を使用するHARQ TypeIIIの場合、4回の伝送が遂行された後、前記母符号の符号シンボル全部で復号を遂行することができる。
【0049】
一方、表4の穿孔マトリックスにおける“1”は、その位置のシンボルが選択(または伝送)されることを示し、“0”は、その位置のシンボルが穿孔されることを示す。“2”は、前記位置のシンボルが2回繰り返して伝送されることを意味する。前記穿孔(反復)マトリックスは、下記の条件を満足するように設計される。
【0050】
<条件1>反復が使用されるQCTCのサブ符号は、情報シンボルXを繰り返す。
<条件2>反復を使用する前記QCTCのサブ符号は、情報シンボルXを繰り返す場合、全てのサブ符号を結合した前記QCTCで前記反復周期が最小の一定数になるように設定する。
<条件3>穿孔が使用される場合、前記QCTCのサブ符号は情報シンボルXを除いたリダンダンシーシンボルをなるべく穿孔する。
<条件4>穿孔が使用される場合、前記QCTCのサブ符号は情報シンボルXを除いたリダンダンシーシンボルをなるべく均一に穿孔する。
【0051】
前記穿孔マトリックスの生成条件を満足するR=1/6の穿孔及び反復マトリックスに関して説明する。2回繰り返されたシンボルXを軟性結合した後に復号を遂行するので、実際復号器のために使用される符号率は1/5である。前記情報シンボルXのエネルギーが増加されたR=1/5の符号を使用する場合、通常の均一なシンボルエネルギーを使用するR=1/5の符号に比べて性能が改善される。つまり、繰り返されるのに最も適したシンボルは、情報シンボルである。表4に示す穿孔及び反復マトリックスは、前記情報シンボルの均一な反復を通して前記情報シンボルのエネルギーを増加させるように構成される。
【0052】
表4において、R=1/6の場合、伝送される符号シンボルの数列は下記のようである。
:X,X,Y0,Y1,Y’0,Y’1,X,X,Y0,Y1,Y’0,Y’1,…
1つの情報シンボルの入力に対して6つの符号シンボルが生成されるので、前記サブ符号の符号率は1/6になる。
R=1/3の場合、伝送される符号シンボルの数列は、下記のようである。
:X,Y0,Y’0,X,Y0,Y’0,X,Y0,Y’0,X,Y0,Y’0,…
:X,Y1,Y’1,X,Y1,Y’1,X,Y1,Y’1,X,Y1,Y’1,…
【0053】
1つの情報シンボルの入力に対して3つの符号シンボルが生成されるので、前記サブ符号の符号率は1/3になる。異なる穿孔マトリックスが使用されるので、それぞれの伝送の時には異なる符号が伝送される。C及びCを軟性結合した後、Xは2回繰り返して伝送され、それぞれY0、Y1、Y’0、及びY’1は、1回伝送される。従って、この場合、符号率が1/5である復号器を使用することができ、前述した前記穿孔マトリックスの生成条件を満足するので、性能を保障することができる。
【0054】
表4のR=2/3の1番目のケースにおいて、伝送される符号シンボルの数列は下記のようである。
:Y0,X,Y’0,Y0,X,Y’0,Y0,X,Y’0,Y0,X,Y’0,…
:X,Y’0,Y0,X,Y’0,Y0,X,Y’0,Y0,X,Y’0,Y0,…
:Y1,X,Y’1,Y1,X,Y’1,Y1,X,Y’1,Y1,X,Y’1,…
:X,Y’1,Y1,X,Y’1,Y1,X,Y’1,Y1,X,Y’1,Y1,…
【0055】
2つの情報シンボルの入力に対して3つの符号シンボルが生成されるので、前記サブ符号の符号率は2/3になる。異なる穿孔マトリックスが使用されるので、それぞれの伝送の時に相違する符号が伝送される。C、C、C、及びCを軟性結合した後にXは2回繰り返して伝送され、それぞれのY0、Y1、Y’0、及びY’1は1回伝送される。従って、R=1/6のケースと同一に符号率が1/5である復号器を使用することができ、前記穿孔マトリックスが前述した条件を満足するので、性能を保障することができる。
【0056】
表4のR=2/3の2番目のケースにおいて、伝送される符号シンボルの数列は下記のようである。
:X,Y0,X,X,Y’0,X,X,Y0,X,X,Y’0,X,X,Y0,X,X,Y’0,X,…
:Y’0,Y0,Y’0,Y0,Y0,Y’0,Y’0,Y0,Y’0,Y0,Y0,Y’0,…
:Y1,Y1,Y’1,Y’1,Y1,Y’1,Y1,Y1,Y’1,Y’1Y1、Y’1,…
:X,Y’1,X,X,Y1,X,X,Y’1,X,X,Y1,X,…
【0057】
4つの情報シンボルの入力に対して6つの符号シンボルが生成されるので、前記サブ符号の符号率は2/3になる。異なる穿孔マトリックスが使用されるので、それぞれの伝送の時に異なる符号が伝送される。C、C、C、及びCを軟性結合した後にXは2回繰り返して伝送され、Y0、Y1、Y’0、及びY’1は1回伝送される。従って、R=1/6のケースと同一に符号率が1/5である復号器を使用することができ、前記穿孔マトリックスが前述した条件を満足するので、性能を保障することができる。
【0058】
図3は、本発明によるR=2/3及びS=4のQCTCを使用する場合、パケット符号結合を使用するHARQの性能とパケットダイバーシティ結合を使用するHARQの性能をデータ処理率(data throughput)に基づいて比較したグラフである。図3に示すように、前記QCTCを使用してパケット符号結合するHARQ301及び前記QCTCを使用してパケットダイバーシティ結合するHARQ302は、前記QCTCを使用しないHARQ303より優れた性能をみせる。同一の実時間データ処理率(例:0.25)の場合、前記HARQ301において約−4dBのEs/Noが要求され、前記HARQ302において約−1.3dBが要求され、前記HARQ303においては約−1dBが要求される。つまり、本発明によって前記QCTCを使用する場合、小さいシンボルエネルギーをもって高いデータ処理率を得ることができる。
【0059】
前述の如く、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲は前記実施形態によって限られるべきではなく、本発明の範囲内で様々な変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0060】
【発明の効果】
前述してきたように、本発明によってターボ符号を使用するパケット再伝送システムにおいて、所定の規則によって最適のパケット符号結合のために生成されるサブ符号は、伝送効率(throughput)を著しく向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターボ符号を使用するパケットデータシステムにおいて、パケット符号結合とパケットダイバーシティ結合との性能差を示すグラフである。
【図2】本発明の実施形態によるサブ符号生成装置のブロック図である。
【図3】サブ符号を使用しない再伝送方式、サブ符号を使用してダイバーシティ結合を遂行する再伝送方式、及びサブ符号を使用して符号結合を遂行する再伝送方式の性能を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態による準補完ターボ符号のサブ符号集合において第1サブ符号を生成するための手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態による準補完ターボ符号のサブ符号集合において中間のサブ符号を生成するための手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態による準補完ターボ符号のサブ符号集合において最後のサブ符号を生成するための手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
201…第1構成符号器
202…インターリーバ
203…第2構成符号器
204…サブ符号発生器
205…制御器

Claims (21)

  1. 入力される情報ビットストリームに応答して情報シンボル、第1パリティシンボル、及び第2パリティシンボルを発生するターボ符号器と、
    穿孔マトリックスを使用して、前記情報シンボル、前記第1及び第2パリティシンボルから前記穿孔マトリックスと同一の数のサブ符号を発生するサブ符号発生器と
    を含む通信システムで第1サブ符号を発生するための初期穿孔マトリックスを生成する方法において、
    前記穿孔マトリックス内で選択されるシンボルの数Nsと前記初期穿孔マトリックス内の列の数との差が、前記ターボ符号器内の構成符号器の数と同一であるか、もしくはそれより大きい場合、前記ターボ符号器から出力される前記情報シンボルから、前記初期穿孔マトリックス内の列の数と同数の情報シンボルを選択する過程と、
    前記ターボ符号器からの前記第1及び第2パリティシンボルのうち前記差と同数の第1及び第2パリティシンボルを選択し、前記選択された第1パリティシンボルの数を前記選択された第2パリティシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きくする過程と
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記差が前記構成符号器の数より小さい場合、前記穿孔マトリックスの列の数を整数倍に拡張する過程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 第2穿孔マトリックスの生成の時、前記初期穿孔マトリックスにおいて選択されなかった第1及び第2パリティシンボルから前記Ns個のシンボルを選択し、前記選択された第1パリティシンボルの数を前記選択された第2パリティシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きくする過程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 最後の穿孔マトリックスの生成の時、前記最後の穿孔マトリックスを除いた他の穿孔マトリックス内の前記第1及び第2パリティシンボルのうち選択されなかった残りのパリティシンボルを選択し、前記他の穿孔マトリックス内の前記残りの選択されなかったパリティシンボルの数Ns2に対して(Ns−Ns2)個の情報シンボルを反復選択する過程をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 前記通信システムは、前記サブ符号をハイブリッドARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)に利用することを特徴とする請求項3記載の方法。
  6. 前記列の数をCとし、前記サブ符号の符号率をRmaxとする時、前記選択されるシンボルの数NsはC/Rmaxによって決定されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 入力される情報ビットストリームに応答して情報シンボル、第1パリティシンボル、及び第2パリティシンボルを発生するターボ符号器を含む通信システムで、所定の穿孔範囲に属する情報シンボル、第1及び第2パリティシンボルから所定の数Nsのシンボルを選択して伝送される第1サブ符号を生成する方法において、
    前記Nsと前記情報シンボルの数との差が前記ターボ符号器内の構成符号器の数と同一であるか、もしくはそれより大きい場合、前記穿孔範囲に属する全ての情報シンボルを選択する過程と、
    前記差と同一の数の第1及び第2パリティシンボルを選択し、前記選択された第1パリティシンボルの数を前記選択された第2パリティシンボルの数と同一にするか、もしくはそれより大きくする過程と
    を含むことを特徴とする方法。
  8. 前記差が前記構成符号器の数より小さい場合、前記穿孔範囲を整数倍に拡張する過程をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 第2サブ符号の生成の時、前記第1及び第2パリティシンボルのうち前記第1サブ符号で選択されなかったシンボルから前記Ns個のシンボルを選択し、前記選択された第1パリティシンボルの数を前記選択された第2パリティシンボルの数と同一にするか、もしくはそれより大きくする過程をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
  10. 最後のサブ符号の生成の時、前記最後のサブ符号を除いた他のサブ符号において選択されなかった残りの前記第1及び第2パリティシンボルを選択し、前記選択されなかった他のパリティシンボルの数Ns2に対して(Ns−Ns2)個の情報シンボルを反復選択する過程をさらに含むことを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 前記通信システムは、前記サブ符号をハイブリッドARQに利用することを特徴とする請求項7記載の方法。
  12. 前記穿孔マトリックスの列の数をCとし、前記サブ符号の符号率をRmaxとする時、前記選択されるシンボルの数NsはC/Rmaxによって決定されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  13. 入力される情報ビットストリームに応答して情報シンボル、第1第2パリティシンボル、及び第2パリティシンボルを発生するターボ符号器と、前記情報シンボル、前記第1及び第2パリティシンボルを穿孔してサブ符号を発生するサブ符号発生器とを含むシステムで、前記情報シンボル、前記第1及び第2パリティシンボルを穿孔するための穿孔マトリックスを発生する方法において、
    前記ターボ符号器に対して与えられた最大符号率Rmax及び与えられた最小符号率Rminに対して、RmaxとRminの比と同一であるか大きい最小整数を計算することによって前記穿孔マトリックスの数Sを決定する過程と、
    前記穿孔マトリックスの列の数Cに対して、C/Rmaxによってそれぞれ穿孔マトリックスから選択されるシンボルの数Nsを決定する過程と、
    前記NsとCとの差(Ns−C)が前記ターボ符号器内の構成符号器の数と同一であるか大きい場合、第1穿孔マトリックスはC個の情報シンボルを選択し、前記第1及び第2パリティシンボルに対するシンボル選択分配比をa及びbとする時、a(Ns−C)と(a+b)の比と同一であるかより大きい最小整数の第1パリティシンボルを選択し、b(Ns−C)と(a+b)の比と同一であるかより小さい最大整数の第2パリティシンボルを選択するように第1穿孔マトリックスを生成する過程と
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 前記NsとCとの差が前記構成符号器の数より小さい場合、前記穿孔マトリックスの列の数を整数倍に拡張する過程をさらに含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記情報シンボルを選択せず、aNsと(a+b)の比と同一であるかより大きい最小整数の第1パリティシンボルを選択し、bNsと(a+b)の比と同一であるか、もしくはそれより小さい最大整数の第2パリティシンボルを選択することによって、前記第1及び第2パリティシンボルが前記第1穿孔マトリックス及び他の穿孔マトリックスと相違するように、前記第1及び最後の穿孔マトリックスを除いた中間の穿孔マトリックスを生成する過程をさらに含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 前記最後の穿孔マトリックスを除いた他の穿孔マトリックスにおいて残りの選択されなかった前記第1及び第2パリティシンボルを選択し、前記選択されなかった残りのパリティシンボルの数Ns2に対して(Ns−Ns2)個の情報シンボルを反復選択することによって前記最後の穿孔マトリックスを生成する過程をさらに含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 前記通信システムは、前記サブ符号をハイブリッドARQに利用することを特徴とする請求項13記載の方法。
  18. 通信システムでサブ符号を生成する装置において、
    入力される情報ビットストリームを、与えられた符号率で符号化して、情報シンボル、第1パリティシンボル、及び第2パリティシンボルを発生するターボ符号器と、
    選択されるシンボルの所定の数Nsと所定の穿孔範囲に属する情報シンボルの数との差が前記ターボ符号器内の構成符号器の数と同一であるか、もしくはそれより大きい場合、前記所定の穿孔範囲に属する全ての情報シンボルを選択し、前記差と同一の数の第1及び第2パリティシンボルを選択することによって(ここで、前記選択された第1パリティシンボルの数が前記選択された第2パリティシンボルの数と同一であるか大きい)伝送される第1サブ符号を生成するサブ符号発生器と
    を含むことを特徴とする装置。
  19. 前記サブ符号発生器は、情報シンボルを選択せず、前記第1及び第2パリティシンボルからNs個のシンボルを選択することによって第2サブ符号を生成し、前記選択された第1パリティシンボルの数は前記選択された第2パリティシンボルの数と同一であるか、もしくはそれより大きいことを特徴とする請求項18記載の装置。
  20. 前記サブ符号発生器は、最後のサブ符号を除いた残りのサブ符号において選択されなかった残りの第1及び第2パリティシンボルを選択し、前記残りのサブ符号において選択されなかった他のパリティシンボルの数Ns2に対して(Ns−Ns2)個の情報シンボルを反復選択することによって前記最後のサブ符号を生成することを特徴とする請求項19記載の装置。
  21. 前記サブ符号発生器は、前記差が前記構成符号器の数より小さい場合、前記穿孔範囲を整数倍に拡張して前記サブ符号を生成することを特徴とする請求項18記載の装置。
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