JP3574439B2 - 多孔性イオン伝導性セリア膜コーティングで三相界面が拡張された微細構造の電極およびその製造方法 - Google Patents

多孔性イオン伝導性セリア膜コーティングで三相界面が拡張された微細構造の電極およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン伝導性セラミックセリア膜コーティングによって電極/電解質/気体の接する三相界面(triple phase boundary)を拡張させることによって、その性能が向上された、固体酸化物燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell、以下、SOFC)、センサ(sensor)、そして固体状態装置(solid state devices)などに使用される電極およびその製造方法に関し、さらに詳細には、電子伝導とイオン伝導経路が互いに独立的、連続的に存在するように予め製造されたSOFC、またはセンサの電極を多孔性酸素イオン伝導性セラミックセリア膜でゾル−ゲル法を利用してコーティングすることによって、連結断切(interconnection cut−off)問題が解決され、電極/電解質/気体の接する三相界面が大きく拡張されて電極性能が向上されるだけでなく、ゾル−ゲル工程によって低い温度で電極製造を可能にして余計な界面生成物の形成を抑制する新規の電極およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
SOFCの空気極(cathode)材料として電子伝導性セラミック物質は一般にLaSrMnO(以下、LSM)が使用されており(文献M. J. L. Ostergard and M. Mogensen, Electrochemica Acta. 38, 2015−2020(1993)およびH. Kamata, A. Hosaka, Yuji Ikegami and J. Mizusaki, H. Tagawa, in first European Solid Oxide Fuel Cell Forum, eds. Ulf Bossel, Proceedings vol 2, 725−733(1994)参照)、電解質との熱膨脹特性を考慮して電子伝導性材料であるLSMとイオン伝導性であるイットリア安定化ジルコニア(yttria stabilized zirconia、以下、YSZ)などの電解質材料を混合して空気極として製造する方法が普遍的に使用される。これらの空気極は、YSZなどのイオン伝導性固体酸化物で製造された緻密な電解質表面に接合されてSOFCを構成する。現在大容量に開発されているSOFCは、電池作動温度が1000℃付近と高温であることから、分離板(separator)材料として加工が容易で、安価の金属材料を使用できない問題がある。また、電池を長時間作動する中に電極粒子らの燒結による反応面積の減少から電池性能が減少される短所もある(文献J. Mizusaki, H. Tagawa, K. Tsuneyoshi, A. Sawata, M. Katou, and K. Hirano, ”The La0.6Ca0.4MnO YSZ Composite As an SOFC Air Electrode,” Denki Kangaku, 58, pp. 520〜527(1990))。したがって、電池の作動温度を下げるのが好ましく、現在、多くの研究者が500℃〜800℃で作動する低温型SOFCの開発に多くの努力を傾けている。また、センサと固体状態装置などにおいても低温で作動可能なように活発な研究が行われてきている。
しかし、電解質としてYSZを使用し、700〜800℃で作動される一般のSOFC、センサ、そして固体状態装置などにおいて、電極の性能は燃料極の性能に比べて非常に低いので、その性能を向上させる必要がある。
SOFC空気極の性能は、大きく、空気極と電解質の接触およびSrZrOまたは LaZr などの界面抵抗物質生成から発生される界面抵抗と、空気極での反応によって発生される電極分極抵抗によって決定されるため、これらの抵抗値を下げることによって空気極の性能向上を可能にし得る。特に、700〜800℃で作動される低温型SOFCの場合、空気極での酸素還元反応による電極分極抵抗(Rel) と電極−電解質間の界面抵抗(iRinterface) によってSOFC性能が大きな影響を受けるため(文献T.Tsai and S. A. Barnett, in Solid Oxide Fuel Cells V, eds. U. Stimming, S. C. Singhal, H. Tagawa and W Lehnert, The Electrochemical Society Proceedings Series PV 97−18, 368−375(1997)およびM. Suzuki, H. Sasaki, S. Otoshi, A. Kajimura, N. Sugiura, and M. Ippommatsu, J. Electrochem. Soc. 141, 1928−1931(1994)参照)、高性能SOFCを製作するためには必ず空気極における電極分極(electrode polarization)抵抗および空気極−電解質の界面抵抗を減少させなければならない。
SOFC空気極で起こる反応(1/2 O + 2e → O2−)は空気極、電解質および酸素の接する三相界面で主に起こり、この三相界面は電解質と空気極の接触形態によって大きな影響を受ける。したがって、酸素がよく拡散されながら電解質と空気極の接触面積を増加させる構造の空気極−電解質界面を形成させると、空気極−電解質の界面抵抗が減少されるとともに、反応の起こる三相界面の面積増加によって電極分極抵抗も減少されるため、全体的に空気極の性能が向上される。このように電極の微細構造を調節することによって電極性能を増加させる方法としては、微細な電極粉末をよく分散させることによって電極/電解質界面にパッキング密度を最大化する2次元的な方法(M. Suzuki, H. Sasaki, S. Otoshi, A. Kajimura, N. Sugiura, and M. Ippommatsu, ”High Performance Solid Oxide Fuel Cell Cathode Fabricated by Electrochemical Vapor Deposition,” J. Electrochem. Soc., 141(7), pp. 1928〜1931(1994))、そして電極反応が三相界面の以外に、電解質から離れた電極側でも起こるようにする3次元的な方法が挙げられる(T. Kenjo and M. Nishiya, ”LaMnO Air Cathodes Containing ZrO Electrolyte for High Temperature Solid Oxide Fuel Cells”, Solid State Ionics, 57, pp. 295〜302(1992))。前記3次元的な方法は電極性能向上の側面では好ましいものの、混合伝導体またはイオンおよび電子伝導経路(path)を同時に有する複合体でのみ可能である。したがって、電極粉末(電子伝導材料)と電解質粉末(イオン伝導材料)を混合して電極を製造することによって、相互浸透性微細構造を有するようにし、電極性能を増大させる方法が広く使用されており、最近では、かかる電極に電気化学触媒(electrocatalyst)を浸透(infiltration)させて電池性能を増大させる方法などが提案されている(USP 5543239、USP 6017647)。
電極−電解質界面の接触を向上させる最も簡単な方法は、電極−電解質の接合温度を調節することである。YSZを電解質として使用して作動される一般のSOFCの製造過程では、空気極を電解質と接合させるために、空気極物質を電解質表面にコーティングさせた後、1100〜1400℃温度で燒結する。しかし、LSMの含まれた空気極物質を1200℃以上の温度で電解質と接合させると、電極−電解質界面で抵抗物質のSrZrOまたはLaZrが生成されてSOFCの性能を低下させる(文献M. Mogensen and Steen Skaarup, Solid State Ionics 86−88, 1151−1160(1996)参照)。一方、燒結温度を1200℃より低くする場合には、空気極と電解質界面間の接合が容易でないため、空気極−電解質の界面抵抗が非常に大きく、結果としてSOFCの性能が劣化してしまう。
前述の如く、空気極−電解質接触面積および三相界面の面積を向上させるために、現在LSM粉末とYSZ粉末を固状混合(solid state mixing)して相互浸透性微細構造を有するように空気極を製造する技術が普遍的に使用されている(文献T.Kenjo and M. Nishiya, Solid State Ionics 57, 295−302(1992), USP 5543239, USP 6017647参照)。しかし、この場合も電極−電解質接合温度をよく調節しないと性能の高い電池は製作できない。すなわち、接合を容易にするために燒結温度を1200℃以上に上げる場合、空気極−電解質界面に抵抗物質のSrZrOまたはLaZrが形成され、これらは電池性能を低減させる重要な要因として作用することになる。また、イオン伝導のための粉末と電子伝導のための粉末を混合するとき、YSZの混合体積比が増加することによって電子伝達経路が断絶されて抵抗が大きく増加する連結断切問題が生じてしまう(文献D.W. Dees, T.D. Claar, T.E. Easler, D.C. Fee, and F.C. Mrazek, J. Electrochem. Soc. 134, 2141(1987)参照)。したがって、電子伝導の役割をする粉末と電解質粉末を混合して相互浸透性微細構造を作る場合、電極に対する電解質粉末の重量比または体積比が特定値以上である場合に限ってその製造が可能である(USP 5937246、USP 5993988、USP 6017647)。
Virkar等(USP 5543239)は電気化学反応が3次元的に増えるように新規の電極微細構造を提案した。すなわち、電解質上に電解質材料を含んだスラリーをコーティングして熱処理することによって、多孔性の電解質層を緻密な電解質層上に形成させ、この多孔性電解質層に電極の役割をする電気化学触媒材料の溶液を浸透(infiltration)させることによって三相界面を3次元的に増やす方法を報告した。しかし、この方法は、多孔性電解質層を形成し、緻密な電解質と接合するために1450℃程度の高い焼成温度を必要とする。また、電子伝導を担う電気化学触媒材料(LSM、Pt、LSCFなど)が多孔性電解質層全体を充分にコーティングできない場合、内部抵抗(internal resistance : IR)が大きく増加する短所があり、LSMまたはLSCFなどのぺロブスカイト(perovskite)型材料の低い融点のため、長時間運転による電極表面積減少から電気化学反応部位が減少し、電池性能が劣化する短所がある。特に、本発明による電極の微細構造は多孔性電極に多孔性酸素イオン伝導膜をコーティングしてなったものであって、Virkarの方法である多孔性電解質に多孔性電極物質をコーティングした電極微細構造と異なるだけでなく、本発明の電極微細構造はゾル−ゲル工程を利用して低温で合成可能な利点がある。また、本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極は、電極物質より燒結し難い電解質SDC(samaria−doped ceria)物質を電極および電解質周囲にコーティングすることによって、Virkarの方法で表れがちの高温における電極燒結による表面積減少も抑制できる。
Wallin等(USP 5937264、5993986、6017647)は、電子伝導材料とイオン伝導材料を混合する既存の方法で空気極を製造した後、この電極に再び電気化学触媒材料を溶液状態に浸透させることによって、電極性能を増加させることができると報告した。しかし、この方法もまた、電子伝導材料とイオン伝導材料を混合することによって、所謂、相互浸透性網目構造(interpenetrating networks)を製造するため、電子伝導材料と電解質の間の界面抵抗物質の生成と連結断切発生という問題点を抱えている。
YSZゾルをSOFCに適用した事例は日本特許(JP 06283179、JP 02038362)と米国特許(USP 5993988)などに開示されている。日本特許平6−283179は、空気極(cathode)または燃料極(anode)の支持体上にYSZスラリーをコーティングし、熱処理の後に発生する割れ目(crack)またはピンホール(pinholes)をYSZゾルを利用して塞ぐことによって、緻密なYSZ電解質薄膜を形成する方法に関するものである。したがって、多孔性SDC膜を電極および電解質に形成させ、図1に示すように、電解質から離れた多孔性電極部分にも電極/電解質/気体の三相界面を連続的に拡張させることによって電極分極を減少させる本発明の概念とはその接近方法が異なる。
Ohara等(USP 5993988)は、ニッケルアセテート四水和物(nickel acetate tetrahydrate)溶液とYSZゾルを混合してスプレー熱分解(spray pyrolysis)することによって、NiO粒子がYSZ粒子によって取り囲まれた複合体粉末を製造した。Ohara等が作った複合体粉末は、還元の後燒結性が良好なNi粒子をよく分散されたYSZ粒子によって抑制する方法であって、図1に示したような本発明による電極微細構造を形成する方法とは異なっている。Ohara等の方法によれば、例えば、Ni:YSZの量が90:10〜50:50モル%である特定範囲でのみその製造が可能である。これは、前述したように、YSZ添加量が増加すると、電子伝導性が大きく減少される連結断切問題が生ずるからである。また、前記方法は、Niの燒結を抑制するために、YSZ粒子が部分的にNi粒子を覆ってピンニング(pinning)効果によってNi粒子の燒結を抑制するメカニズムに従っているが、この場合、電子経路が断絶されてYSZ粒子が三相界面を連続的に形成できないため、本発明による電極の微細構造のように電極の電気化学的性能を極大化させることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のような既存電極の問題点を解決するために案出されたものであって、その目的は、SOFC、センサ、そして固体状態装置などに使用される電極にイオン伝導性セラミック膜を形成させることによって、電子伝導経路およびイオン伝導経路が独立的、連続的に保持されながら、電極/電解質/気体の接する三相界面がさらに拡張されて電極性能が向上され、連結断切問題が解決されるだけでなく、ゾル−ゲル工程を用いた低温電極製造条件によって余計な界面生成物の形成が抑制された新規の電極およびその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極は、電子伝導経路およびイオン伝導経路が独立して存在するように、予め製造された固体酸化物燃料電池、センサ、または固体状態装置の電極を多孔性酸素イオン伝導性セラミックセリア膜でコーティングして電極/電解質/気体の接する三相界面が拡張された微細構造を有する電極であって、前記電極の構造において、電子伝導または混合伝導を示す材料は電極の骨格をなし、イオン伝導または混合伝導を示す材料は電極と電解質周囲にコーティングフィルムをなし、前記コーティングフィルムは電解質表面から断絶されたイオン伝導経路が存在しなく、前記コーティングされたフィルムは三相界面を提供できるようにコーティングフィルムまたは電極/コーティングフィルム界面に気体透過可能な気孔或いは微細気孔を形成することを特徴とする。
本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極において、前記多孔性酸素イオン伝導性セラミックセリア膜は、30%以下のGdがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾル、30%以下のSmがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾル、30%以下のYがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾル、30%以下のSrがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾル、30%以下のLaがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾル、および30%以下のCaがドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾルから構成される群から一つ以上選択された酸化物ゾルを使用することを特徴とする。
また、本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極において、前記電子伝導を示す電極材料は、Pt、Ag、Au、Rh、Ir、Pd、Ru、xが0.5以下である(LaSr)MnO、xが0.5以下である(LaCa)MnO、xが0.6以下である(LaSr)CoO、xが0.4以下でありyが0.8以下である(LaSr)(CoFe)Oから構成された群から一つ以上選択された金属または酸化物であることを特徴とする。
本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極製造方法は、(a)電子伝導材料の電極を緻密な電解質表面にコーティングした後、燒結し接着させる段階と、(b)イオン伝導性セラミックセリア重合ゾルまたは粒子ゾルを用意する段階と、(c)前記段階(a)で接着される電極および電解質周囲を前記段階(b)のセリア重合ゾルまたは粒子ゾルでゾル−ゲル法を利用して浸漬コーティング(dip coating)し、連続される多孔性イオン伝導性セラミックセリア膜を形成させる段階と、を含めて構成されることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、酸素イオン伝導ゾルを使用した場合、電解質と電極界面間の接合および三相界面増加効果を示す概念図である。電子伝導材料を湿式工程(wet process)を利用して緻密な電解質表面にコーティングした後、界面抵抗物質を生成しない低い温度、例えばLSMの場合は1100℃でまず2時間接着した後、酸素イオン伝導材料のゾルを、例えばSDCを利用して電極および電解質周囲にコーティングすることによって、図1に示すように、電気化学反応部位として電極/電解質/気体の接する三相界面を大きく増やす効果を得るのである。また、電子伝導経路とイオン伝導経路が、図1に示すように、互いに独立的、連続的に存在することによってイオン伝導物質添加による連結断切問題が起こらなく、低い温度でも不完全な電極の接着力をコーティング膜の形成から克服できた。このような構造となるためには、第一に、電極の骨格構造が電子伝導または混合伝導を示す材料でなければいけなく、第二に、コーティングされた膜(film)はイオン伝導または混合伝導を示し、電極/電解質周囲の三相界面から断絶されたイオン伝導経路が存在してはいけなく、第三に、コーティングされた膜は三相界面を提供できるように気孔を持っていなければならない。
一般に、セラミック粉末は粒子大きさが小さいほど粉末の表面積は大きく、燒結性は増大される。したがって、微細なセラミック粒子が分散されたゾル溶液を製造した後、これを利用して電極/電解質周辺に酸素イオン伝導性セラミックコーティング膜を形成させると、電極−電解質の接触面積が増加して界面抵抗が低減されるだけでなく、電極、電解質および反応気体が接する三相界面の面積も追加的に拡大されて電極の性能が向上される。
本発明によるSDCゾルを利用して電極/電解質周辺に酸素イオン伝導性セラミックセリア膜を形成させて三相界面を拡張させる方法において、電極の性能向上のためには、図1に示すように、電極/電解質周辺にSDCコーティング膜が形成されなくてはならないので、このSDCコーティング膜の形成に適するようにSDCゾルを合成する。本発明で使用される酸素イオン伝導性セラミックセリア膜は、商用で販売される10nm粒子大きさのセリアゾル(Alfa社、米国)に酸素イオン伝導の向上のためにサマリウム(Sm)塩を添加したSDCゾルである。前記製造されたSDCゾルを予めYSZ電解質に接合された電極に浸漬コーティングすることによって、SDCコーティング膜を図1のように電極/電解質周辺に形成させる。すなわち、本発明によって製造されたSDCゾルをLSMまたはPtのような電子伝導性電極の接合されている電池(cell)に繰り返し浸漬コーティングし、気体透過可能な微細気孔を有する酸素イオン伝導性コーティング膜を電極/電解質の周辺に形成させて三相界面を拡張させるのである。
図1に示すように、本発明によれば、電極−電解質の接触面積が増加して界面抵抗が低減されるだけでなく、電極、電解質および反応気体が接する三相界面の面積も拡大されて電極の性能向上が可能であることがわかる。
以下、本発明の目的、特徴および利点を、添付される図面とともに提供された本発明の好ましい実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0006】
<実施例1>
SDCゾルの製造方法は次のようである。
まず、粒子大きさ10nmのセリアゾル(Alfa AESAR、米国、20wt% in HO) 50gを蒸留水100gに希釈したゾルを製造する。次いで、6.45gのサマリウム硝酸塩六水和物 (Sm nitrate hexahydrate,(Sm(NO)・6HO)、99.9%、Aldrich、米国)を50gの蒸留水に溶かした溶液を製造する。希釈ゾル(150g)に先立って製造したサマリウム硝酸塩(Sm nitrate)溶液を滴下(dropping)しながら攪拌して最終Sm0.2Ce0.8ゾルを完成する。
<実施例2>
実施例1で製造されたSDCゾルを、予め製造されたLSM電極の接合されたYSZ電解質ディスクに浸漬コーティングしてSDCコーティング膜を電極/電解質周辺に形成させた。このとき、LSM電極は直径25 mmと厚さ1 mmのディスク形態のYSZ電解質にコーティングした後、1100℃で2時間焼成して製造した。浸漬コーティング時間は30秒から10分まで変更しながらコーティングし、その結果から得られた最適浸漬コーティング時間は1分であった。
SDCゾルを製造しLSM電極に浸漬コーティング(dip coating)することによってSDCコーティング膜が電解質と電極周囲に形成された前記電極微細構造に対するSEM写真は図2のようであり、図2(a)〜(d)示すように、に示すように、本発明による電極の微細構造は、ゾル‐ゲルコーティング工程で電極自体の気孔を埋め込まないことによって(電極表面がSDC膜によって覆われない、JP 06283179、JP 02038362との相異点)、電極を通じた反応気体の拡散を妨げない微細構造であることがわかる。また、SEMイメージを比較した結果、LSM電極周囲をSDCコーティング膜が覆っていることがわかり、図1のような電極微細構造を成していることが確認できた。
電極だけの性能を分析するために電解質両面に対称されるように電極を製造した対称電池(symmetric cell)を製造し、インピーダンス分析を行った。このとき電気化学測定サンプル(sample)は電解質のYSZディスク両面に1cmの面積で接合して使用したし、電極分極抵抗の減少は交流インピーダンス法(Solartron 1260(frequency analyzer) and 1287(electrochemical interface))で分析した。図3(a)は、SDCコーティングによるLSM電極の電極分極抵抗(electrode resistance)の減少を分析したグラフである。ここで、電極分極抵抗値は、対称電池なのでインピーダンス曲線の低周波側の実数軸(Z’)接点値から高周波側の実数軸接点値を引いて2で分けた値であって、つまり、Rel =(R‐R)/2となる。
図3(a)のLSMにSDCゾルをコーティングした電極のインピーダンス曲線に示すように、SDC(Sm0.2Ce0.8)はYSZより数倍程度高い酸素イオン伝導度を持っているため、700℃の低い作動温度の空気雰囲気条件で約0.2Ωcm以下の低い電極抵抗を表した。
【0007】
<比較例1>
当該技術分野で通常の方法であるYSZ粉末(Tohso,TZ−8YS)とLSM(La0.85Sr0.15MnO、Praxair)粉末を50:50重量%で混合し、1200℃で2時間焼成して製造した。
【0008】
<比較例2>
YSZゾルを実施例2のような方法で予め製造されたLSM電極の接合されたYSZ電解質ディスクに浸漬コーティングしてYSZコーティング膜を電極/電解質 三相界面の周辺に形成させた。このとき、LSM電極は、実施例2におけると同様に、La0.85Sr0.15MnO(Praxair、米国)粉末を実施例2に使用されたYSZ電解質ディスク上に50〜70μmの厚さにテープキャスティング(tape casting)した後、界面抵抗物が生成されない温度である1100℃で2時間焼成して製造した。
前記実施例2、比較例1、および比較例2に対する電極抵抗値を測定して下記の表1に表し、図3bに比較例1の電極抵抗減少を示すインピーダンス分析結果を表した。
【0009】
【表1】
Figure 0003574439
前記表1、図3(a)、および図3(b)からわかるように、SDCゾルコーティングを実施した場合、実施しなかったLSM電極に比べて桁外れの性能増大を示し、例えば、通常の方法で製造した電極に比べては最大1000〜80倍の電極抵抗低減を表し、YSZゾルコーティングされた電極に比べては約20倍以上電極抵抗が低減された。
図4に、LSM粉末とYSZ粉末を混合して既存の方法で複合電極を製造した電極と、SDCゾルを利用して製造した電極に対するXRD分析結果を示した。粉末形態で混合した既存の複合電極の場合1200℃以下では電極の接着力がなかったし、1200℃以上の高温で接合した場合LaZrが形成された(図4の[b]、[c]、および[d])。しかし、SDCゾルをコーティングして製造した電極では低い焼成温度(1000℃以下)によっていずれの界面化合物も検出されなかったし(図4の[e])、電極、電解質、そして酸素の接する三相界面も追加的に拡張させる役割をし、極めて優れた電極性能(図3(b)参照)を表すことを確認した。
図5(a)および図5(b)は、前記の燃料極支持型電池に各々10回SDCゾル(実施例2)またはYSZゾル(比較例2)コーティングを実施した場合、電池の温度別I‐V特性曲線を示している。図5(a)及び図5(b)から分かるように
、700℃、空気雰囲気条件で10回SDCゾルをコーティングしたLSM電極を装着した単電池は、(0.4W/cm)YSZゾルをコーティングした電極を装着した単電池(0.2W/cm)に比べて2倍高い電池性能を表した。これは、前述の如く、SDCコーティング膜がYSZコーティング膜より数倍高い酸素イオン伝導度を有するためである。したがって、同じ条件で図1のような電極微細構造を形成するとき酸素イオン伝導度の高い物質、例えば、SDCのような物質を電極/電解質界面周囲にコーティングするのが好ましいことがわかる。
本発明によってPt電極またはLa0.85Sr0.15MnO電極はAg、Au、Rh、Ir、Pd、Ruの他に、xが0.5以下である(LaSr)MnO、 xが0.5以下である(LaCa)MnO、xが0.6以下である(LaSr)CoO、xが0.4以下で、yが0.8以下である(LaSr)(CoFe)O電極などで代替できる。
また、ここで、SDCゾルの代わりにGd、Sm、Y、Sr、La、そしてCaが30%以下にドーピングされたCeO重合ゾルまたは粒子ゾルを使用することができる。
【0010】
<実施例3>
SOFCの構成要素のうち高温作動の時燒結に最も大きい影響を受ける燃料極(anode)物質である多孔性NiにSDCゾルをコーティングし、1000℃で3時間熱処理した後、長さ収縮率と気孔率変化を測定した。
本発明による電極の微細構造は、図1のように多孔性電極の周囲に酸素イオン伝導膜を形成する形態のものであって、Virkar等の方法(USP 5,543,239)とは反対概念の電極微細構造を有している。Virkar等の方法は、多孔性電解質に電気化学触媒(electrocatalyst)を形成する方法であって、これもまた、電気化学反応部位の三相界面を大きく拡張させる方法である。しかし、前記Virkarの方法は三相界面を増やす側面から電気化学触媒または電極粒子が微細であるほど有利であるが、電気化学触媒または電極材料の大部分は電解質として使用されるYSZより低い温度で燒結され易く、結果として、前記微細な粒子は高温で燒結されて電気伝導度を失うことになる(USP 5,543,239, 6, 10−12)。
本発明はVirkarの方法とは異なって、燒結され易い電気化学触媒または電極周囲に酸素イオン伝導体であるSDC(samaria doped ceria)膜をコーティングする方法であって、前記SDCは電気化学触媒または電極物質より難燒結性の材料であるため、高温で電極物質の燒結をかえって抑制できるという特長がある。
前記実施例3はこれを確認するための実験であって、測定結果は下記表2に表した。
【0011】
【表2】
Figure 0003574439
前記表2に表すように、SDCゾルをコーティングしなかったNi電極は1000℃熱処理の後、長さ収縮率が28%程度と非常に大きく、気孔率も27%程度であって、熱処理前の78〜82%に比べて収縮による気孔率減少が非常に大きく表された。しかし、SDCゾルコーティング電極の場合には5%以下の低い収縮率を表すだけでなく、気孔率もコーティング量によって70〜78%であって、コーティング前電極の78〜82%と比較して気孔率の減少が殆どなかった。
したがって、前述のように、電極周囲にSDC膜をコーティングすることによって、電極の電気化学的性能が大きく増大するだけでなく、付随的に電極の燒結抑制効果も得られることが確認できた。
【0012】
<実施例4>
電極性能向上による単電池(full cell)での電池性能向上程度を確認するために実施例1のSDCゾルをLSM空気極が装着された燃料極支持型(anode−suppported)SOFC電池に実施例2のような方法でコーティングした。このとき、8モル%YDZ電解質の厚さは約30μmであり、燃料極厚さは約1mmであった。
図6は通常の方法で製造した空気極を装着した電池とSDCゾルを10回コーティングして製造した空気極を装着した電池の性能を比較したI‐V曲線である。既存の1000℃で作動していたSOFCの電力密度水準を700℃以下でも得られ、特に、SDCゾルをコーティングしたLSM電極を装着した電池の場合、700℃と800℃、空気雰囲気で各々約0.4W/cmと0.7W/cmの高い電池性能を確認した。本発明のような電極微細構造を持つ空気極を装着した電池性能が、通常の方法で製造した当該技術分野の平均水準の空気極を装着した電池に比べて約15倍以上高い電力密度を表した。
以上の如く、SDCゾルを適用して低い温度(800℃未満)で予め製造された既存の固体電気化学的装置(solid state electrochemical devices)などの電極/電解質周囲にSDCコーティング膜を形成させることによって、電極−電解質界面生成物を抑制し、接触抵抗を減少させ、さらに電極反応の起こる三相界面を追加的に拡大させて既存電極の性能を大きく向上させることができた。
したがって、本発明は、電極と電解質粉末を混合して相互浸透性網目構造をなす従来の方法に比べて、簡単且つ経済的に界面抵抗物の生成問題および連結断切問題などを解決し、三相界面の増大で電気化学反応部位を増やすことによって既存のSOFCおよびセンサ電極の性能を極めて有効に向上させた。特に、本発明で提示された新規形態の微細構造を有するように電極微細構造を改善すると、表1、図3、図5、そして図6に示してあるように、650〜800℃の低温で作動されるSOFCおよびセンサを製造することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明による三相界面が拡張された微細構造の電極は、電極および電解質周囲に多孔性イオン伝導性セラミック膜を形成することによって、電気化学反応部位である、電極/電解質/気体の接する三相界面が追加的に大きく拡張された微細構造をもつようにすることによって、電子伝導経路およびイオン伝導経路が互いに独立的、連続的に保持されながら電池性能を増加させ、既存の電極製造で生じる連結断切問題を解決した。また、低温合成の可能なゾル‐ゲル工程によって低い温度で電極を改造(modification)できるようにすることによって余計な界面生成物の形成を抑制した。
さらに、本発明による電極は、低温工程の可能なゾル‐ゲル(Sol−Gel)法を利用して高価の装備や出発物質を必要とせず、電極微細構造を容易に制御するため、経済的であることは勿論、電極−電解質界面抵抗および電極分極抵抗も有効に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を使用した場合の、電極と電解質の接触向上および三相界面拡大効果を示す概念図。
【図2】本発明による方法を使用した場合の、電極/電解質周囲に形成されたイオン伝導性セラミックセリアコーティング膜を示すSEM写真。
(a)SDCコーティング前の電極表面
(b)SDCコーティング後の電極表面
(c)SDCコーティング前の電極/電解質界面のSEM
(d)SDCコーティング後の電極/電解質界面のSEM
【図3】本発明を使用した場合の、サマリウムの添加されたセリア(samaria−doped ceria:SDC)ゾルをコーティングしたLa0.85Sr0.15MnO(LSM)電極の分極抵抗(Rel) 減少を表すインピーダンス分析結果を示すグラフ。
(a)SDCコーティングされたLSM空気極(700℃)
(b)非処理LSM空気極(700℃)
【図4】本発明による方法を使用した場合およびそうでない場合に対する焼成温度によるLSM/電解質界面のXRD分析結果を示すグラフ。
(a)LSM(1100℃) (b)LSM(1200℃) (c)LSM(1300℃)
(d)LSM(1400℃) (e)LSM/SDCゾルコーティング(1000℃)
【図5】本発明を使用した場合の、SDCゾルとYSZゾルをコーティングしたLSM電極を装着したSOFC単電池の温度による性能曲線比較を示すグラフ。
(a)SDCコーティングされたLSM空気極
(b)YSZコーティングされたLSM空気極
【図6】本発明を使用した場合の、SDCゾルをコーティングしたLSM電極を装着したSOFC単電池の性能曲線と、通常のYSZ、LSM粉末を混合して製造した電極を装着したSOFC単電池の性能を比較したグラフ。

Claims (4)

  1. 固体酸化物燃料電池、センサ、または固体状態装置に使用される電極において、
    電子伝導性材料から成る電極と、イオン伝導性材料から成る電解質と、前記電極および前記電解質の周囲にコーティングされた多孔性酸素イオン伝導性セラミックセリア膜とから構成され、
    前記多孔性酸素イオン伝導性セラミックセリア膜は、
    30mole% 以下の Gd がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Sm がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Y がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Sr がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の La がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、および 30mole% 以下の Ca がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾルから構成される群から一つ以上選択された酸化物ゾルを使用してコーティングされたもので、気体透過可能な気孔又は微細気孔を形成してあり、イオン伝導性及び電子伝導性を持って、断絶なく連続的に連結されていることを特徴とする、電極、電解質及び気体が接する三相界面が拡張された微細構造の電極。
  2. 前記電極の電子伝導性材料は
    Pt、Ag、Au、Rh、Ir、Pd、Ru、xが0.5以下である(La1-xSrx)MnO3、xが0.5以下である(La1-xCax)MnO3、xが0.6以下である(La1-xSrx)CoO3、xが0.4以下で、yが0.8以下である(La1-xSrx)(Co1-yFey)O3から構成された群から一つ以上選択された金属または酸化物であることを特徴とする請求項1記載の三相界面が拡張された微細構造の電極。
  3. (a) 電子伝導性材料から成る電極をイオン伝導性材料から成る緻密な電解質表面にコーティングした後、燒結し接着させる段階と、
    (b) イオン伝導性セラミックセリア重合ゾルまたは粒子ゾルを用意する段階と、
    (c) 前記段階 (a) で接着される電極及び電解質周囲を上記段階 (b) のセリア重合ゾルまたは粒子ゾルでゾル−ゲル法を利用して浸漬コーティングし、連続される多孔性イオン伝導性セラミックセリア膜を形成させる段階と、を含み、
    前記イオン伝導性セラミックセリア重合ゾルまたは粒子ゾルは、
    30mole% 以下の Gd がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Sm がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Y がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の Sr がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、 30mole% 以下の La がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾル、および 30mole% 以下の Ca がドーピングされた CeO 2 重合ゾルまたは粒子ゾルから構成される群から一つ以上を選択し、使用することを特徴とする、電極、電解質及び気体が接する三相界面が拡張された微細構造の電極製造方法。
  4. 前記電極の電子伝導性材料は
    Pt、Ag、Au、Rh、Ir、Pd、Ru、xが0.5以下である(La1-xSrx)MnO3、xが0.5以下である(La1-xCax)MnO3、xが0.6以下である(La1-xSrx)CoO3、xが0.4以下で、yが0.8以下である(La1-xSrx)(Co1-yFey)O3から構成された群から一つ以上選択された金属または酸化物であることを特徴とする請求項記載の三相界面が拡張された微細構造の電極部製造方法。
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