JP3574265B2 - プリテンショナ付シートベルト装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、車両衝突時にベルトの弛みを除去することが可能なプリテンショナ付シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両の乗員の身体を座席に安全に保持するためのシートベルト装置においては、乗員のシートベルト装着感を低減するためにリトラクターがシートベルトを巻き取る力を低くする設定する傾向がある。これにより、乗員の身体に装着されたシートベルトの弛みが増加するため、車両衝突等の緊急時にシートベルトの弛みにより乗員を有効に拘束できなくなるおそれがある。そこで、緊急時にシートベルトを巻取りその弛みを除去すべくリトラクターの巻取り軸を巻取り方向へ瞬時に回転させるプリテンショナーをリトラクターに組み込んだプリテンショナ付シートベルト装置が使用されている。
【0003】
このようなプリテンショナ付シートベルト装置の一例として特開平5−162614号公報に開示されたものがある。
この装置100は、図3に示すように、緊急時にガス発生器101からガスが発生し、このガス圧力にてシリンダ102内をピストン103が図中上方に移動し、このピストン103の移動により該ピストン103に一端が固定されたワイヤ104を引き出し、ワイヤ104を巻き懸けた図示せぬカップリング装置を介してシートベルトの巻取り軸を回転させ、シートベルトを巻き取り弛みを吸収するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のプリテンショナ付シートベルト装置100は、ガス発生器101を収納するマニホールドケース105と、ピストン103を移動自在に収納するシリンダ102とが別体であったので、部品点数が多くなると共に組み立て工数が増加し、コストアップになるという問題があった。また、ガス発生器の作動時にマニホールドケース105とシリンダ102との結合部からガス圧の漏れが発生する恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、部品点数を低減して組み立て工数を低減でき、且つ、ガス発生器により発生されたガス圧力の漏れのないプリテンショナ付シートベルト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、車両衝突時にガス発生器から発生したガス圧力でラックを押圧駆動してピニオンギヤを回転させ、前記ピニオンギヤでリトラクタの巻取り軸をシートベルトの弛みが除去される方向に回転させるプリテンショナを備えたシートベルト装置において、前記ガス発生器を収納するマニホールドケースと、前記ラックの上部側を収納するシリンダとを一体化し、前記シリンダの先端に取付け部を設け、前記ピニオンギヤの収納ケースに前記取付け部を嵌めこむ凹溝を設けたことを特徴とするプリテンショナ付シートベルト装置によって達成することができる。
【0007】
このプリテンショナ付シートベルト装置は、マニホールドケースとケーシングとが一体化されているので部品点数を低減でき、これによって、組み立て工数の低減及びコストダウンが可能になる。また、マニホールドケースとケーシングとが一体化されているので、ガス発生器により発生されたガス圧力が、それらの部材間で漏れることがない。さらに、シリンダの先端の取付け部をピニオンギヤの収納ケースの凹溝に嵌めこむだけで取付けできるので、組み立てが容易になる。
【0008】
また、本発明の上記目的は、前記凹溝は、前記シリンダ内を動く前記ラックの軸方向に対して垂直方向に、その上側と下側とがその中央部に対して飛び出しているような溝形状であることを特徴とするプリテンショナ付シートベルト装置によっても達成することができる。
さらに、本発明の上記目的は、前記取付け部は、鍔部であることを特徴とするプリテンショナ付シートベルト装置によっても達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリテンショナ付シートベルト装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1、本発明に係るプリテンショナ付シートベルト装置の要部を示す分解斜視図、図2は図1のA矢視図である。
【0010】
図1に示すように、このプリンテンショナ付きシートベルト装置1は、ガス発生器11を収納するマニホールドケース12の下側にシリンダ13が、例えばアルミ及び亜鉛のダイキャストによって一体成形されている。また、シリンダ13の先端には、取付け用の鍔部15が設けられている。
【0011】
シリンダ13内には、ピストン16が摺動自在に挿入され、ピストン16の下側にはOリング17が摺動自在に挿入されている。更に、Oリング17の下側には、ラック18の上部側が摺動自在に挿入されている。ラック18の上端部には円板部19が設けられている。ラック18には、下側から所定の長さだけ歯20が設けられている。
【0012】
ラック18は、ラックギヤケース21の両側が開放された案内部22に適宜な隙間を空けて挿入され、ギヤ24と噛み合っている。案内部22の側方には、ギヤ挿入部23が設けられ、このギヤ挿入部23にギヤ24が挿入されている。ギヤ24は、キャリア28部材に相対回転不可能に固定されている。キャリア部材28には、3つの遊星ギヤ25がそれぞれ回転自在にピン28aで支持されている。また、遊星ギヤ25は、図示せぬリトラクタの巻取り軸に係合する太陽ギアの回りを公転する。
【0013】
図1乃至図2に示すように案内部22の上部側には凹溝26が設けられ、この凹溝26にシリンダ13の鍔部15が嵌め込まれている。凹溝26は、シリンダ13内を動くラック18の軸方向に対して垂直方向に、その上側と下側とがその中央部に対して飛び出しているような溝形状である。鍔部15は、凹溝26の側方から押し込むだけで嵌め込むことができる。なお、図1中の符号27はクラッチギヤケース21のカバーであり、鍔部15を側方から凹溝26に嵌め込んだ後、ラックギアケース21にビス止めすることで、鍔部15を挟持固定するものである。これ以外の部分は従来と同様なので詳細な説明は省略する。
【0014】
このプリテンショナ付シートベルト装置1は、車両衝突時にガス発生器11から高圧ガスが発生し、この高圧ガスがマニホールドケース12及びシリンダ13内に充満される。そして、この高圧ガスによってピストン16、Oリング17及びラック18の円板部19が押圧されてラック18が降下する。これによって、ラック18に歯合されているギヤ24及びキャリア部材28が回転し、キャリア部材28に支持された遊星ギヤ25が図示せぬ太陽ギヤの回りを公転し、太陽ギヤを増速回転させる。太陽ギヤの増速回転により、巻取り軸が回転し、シートベルトが巻き取られて弛みが吸収される。
【0015】
このプリテンショナ付シートベルト装置1は、ガス発生器11を収納するマニホールドケース12と、ラック18の上部側を収納するシリンダ13とが一体成形されているので、部品点数を低減することができ、これによって、組み立て工数を低減してコストダウンが可能になる。さらに、シリンダ13の鍔部15を凹溝26に直線的に押し込むだけで嵌め込むことができるので、組み立てが更に容易になる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、第1発明のプリテンショナ付シートベルト装置によれば、ガス発生器を収納するマニホールドケースと、ラックの上部側を収納するシリンダとを一体化したので、部品点数を削減でき、これによって、組み立て工数を低減してコストダウンが可能になる。また、マニホールドケースとシリンダとが一体化されているので、ガス発生器により発生されたガス圧力が、それらの部材間で漏れることがない。さらに、シリンダの先端に取付け部を設け、ピニオンギヤの収納ケースに取付け部を嵌め込む凹溝を設けたので、シリンダを直線的に押し込むだけで嵌め込むことができ、組み立てを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリテンショナ付シートベルト装置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】従来のプリテンショナ付シートベルト装置の要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 プリテンショナ付シートベルト装置
11 ガス発生器
12 マニホールドケース
13 シリンダ
15 鍔部
18 ラック
21 ラックギヤケース
24 ギヤ
25 ピニオン
Claims (3)
- 車両衝突時にガス発生器から発生したガス圧力でラックを押圧駆動してピニオンギヤを回転させ、前記ピニオンギヤでリトラクタの巻取り軸をシートベルトの弛みが除去される方向に回転させるプリテンショナを備えたシートベルト装置において、
前記ガス発生器を収納するマニホールドケースと、前記ラックの上部側を収納するシリンダとを一体化し、前記シリンダの先端に取付け部を設け、前記ピニオンギヤの収納ケースに前記取付け部を嵌めこむ凹溝を設けたことを特徴とするプリテンショナ付シートベルト装置。 - 前記凹溝は、前記シリンダ内を動く前記ラックの軸方向に対して垂直方向に、その上側と下側とがその中央部に対して飛び出しているような溝形状であることを特徴とする請求項1に記載のプリテンショナ付シートベルト装置。
- 前記取付け部は、鍔部であることを特徴とする請求項1または2に記載のプリテンショナ付シートベルト装置。
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- 1996-03-01 JP JP06899496A patent/JP3574265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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