JP3573830B2 - 勾配増幅器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明の分野は核磁気共鳴イメージング方法およびシステムである。更に詳しく述べると本発明は、高速パルスシーケンスで使用するための磁界勾配の発生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人体組織のような物質に一様な磁界(分極磁界B0 )が加えられたとき、組織内のスピンの個々の磁気モーメントはこの分極磁界と整列しようとするが、それを中心としてそれらの特性ラーモア周波数でランダムな順序に歳差運動を行う。x−y平面内にラーモア周波数に近い磁界(励起磁界B1 )が物質すなわち組織に加えられると、正味の整列したモーメントMzがx−y平面へ回転すなわち「傾いて」、正味横磁気モーメントMtを作成する。励起されたスピンにより信号が放出され、励起信号B1 が終了した後、この信号を受けて処理することにより画像を形成することができる。
【0003】
これらの信号を使用して画像を作成するとき、磁界勾配(Gx、GyおよびGz)が用いられる。通常、イメージングすべき領域(関心のある領域)は、使用している特定の局在化(localization)法に応じてこれらの勾配が変えられる一連の測定サイクルによってスキャンされる。結果として得られる受信NMR信号の組をディジタル化して処理することにより、多数の周知の再構成手法の内の一つを使って画像が再構成される。
【0004】
医用画像を作成するために現在使用されているほとんどのNMRスキャンでは、必要なデータを取得するために何分もかかる。このスキャン時間の短縮は考慮すべき重要な点である。スキャン時間が短縮されると、患者のスループットが増大し、患者の快適さが増し、運動アーチファクトを減少することにより画像品質が向上するからである。ある種のパルスシーケンスでは、繰返し時間(TR)が非常に短いので、分単位でなく秒単位で完全なスキャンを行うことができる。
【0005】
たとえば、短時間でNMR画像データを取得することの概念は、1977年にエコープラナ(echo−planar)パルスシーケンスがピータ・マンズフィールド(Peter Mansfield)によって(J.Phys.C.10:L55−L58,1977に所載)提案されて以来知られてきた。標準的なパルスシーケンスとは対照的に、エコープラナパルスシーケンスは各RF励起パルス毎に一組のNMR信号を作成する。これらのNMR信号は別々に位相符号化できるので、64のビュー(view)より成る1スキャン全体は継続時間が20から100ミリ秒の単一パルスシーケンスで取得することができる。エコープラナイメージング法(EPI)の利点は周知であり、臨床環境でEPIを実施できるようにする装置および方法が長い間必要とされてきた。
【0006】
臨床環境でEPIパルスシーケンスおよび他の高速パルスシーケンスを適用する際の主要な制限の一つは、商用に利用できるMRIシステムでは必要な磁界勾配パルスを作成できないということである。高速パルスシーケンスは、継続時間が非常に短い磁界勾配パルスを必要とする。また、継続時間が非常に短い磁界勾配パルスは勾配コイル電流の非常に速い立ち上がり時間を必要とする。電流の立ち上がり時間を速くするために使用される方法には、小さな局部コイルを用いることにより勾配コイルのインダクタンスを小さくし、勾配増幅器の電圧および電力を大きくすることが含まれる。後者の解決策は電圧を10倍大きくしなければならず、これに比例して勾配増幅器のコストが増大する。
【0007】
コストを比例的に増大させることなく勾配増幅器の電圧を上昇させるために、多数の方法が使用されてきた。一つの方式では、既存の増幅器に充電コンデンサおよびスイッチング回路網を付加することにより、コイルのインダクタンスを共振させて急速にコイル電流を所望のレベルに動かしている。正弦波パルスまたは正弦波遷移をそなえた「台形」パルスをこの手法で作成することができる。もう一つの手法では、全ブリッジスイッチング回路網の内側にずっと大きい充電コンデンサを使用して、コイルにほとんど一定の電圧を印加することにより、急速な傾斜を作成し、台形の平坦部分の間フリーホイール電流を流している。これらの方法のどちらでも、回路を区分けして、既存の勾配増幅器によりシステムの電気損失を補給する一方、付加された高電圧回路によりコイルのインダクタンスに無効電力を供給し、この無効電力が各電流パルスの終わりにコンデンサに戻されるようにしている。各手法では、制御されたレベルでコンデンサ電圧が各パルスを開始させるようにエネルギの流れを管理する方法が必要とされる。
【0008】
上記の手法のどちらでも、コイルの電圧はコンデンサによって決まるので、勾配パルスの形状に望ましくない波形の制約が課される。本発明の目的は、一方の増幅器が低電圧損失を補給するように最適化され、他方の増幅器が高電圧無効電力を供給するように最適化された2つの増幅器の利点を保持しつつ、これらの制約を除くことである。
【0009】
【発明の概要】
本発明はMRIシステムの中の勾配コイルに電流を供給するための勾配増幅器に関するものである。更に詳しく述べると、本発明では、(a)勾配コイルと直列回路に接続されていて、勾配電流指令に応動して、定常状態の条件下で指令された電流Iを上記勾配コイルに流入させる電圧を作成する低電圧増幅器、(b)上記勾配コイルと直列回路に接続されていて、電圧指令に応動して上記直列回路に電圧を作成する高電圧増幅器、および(c)上記勾配電流指令を受けて、上記勾配電流指令の変化速度に比例する上記電圧指令を作成するように接続された微分回路が設けられる。上記高電圧増幅器はフィルタ回路網を駆動するインバータを含み、その電圧出力は上記電圧指令に応動して上記インバータをパルス幅変調することによって制御される。
【0010】
本発明の一般的な目的は、コスト効率の良い方法で定常状態電流レベル相互の間の遷移の間に勾配コイルに高電圧を供給することである。高電圧供給は、勾配電流の変化の間だけ作用し始める。その結果、高電圧を供給するためにパルス幅変調式インバータを使用することができ、そして高電圧を制御する為にインバータに低コストのスイッチ素子を用いることができる。
【0011】
本発明の更にもう一つの目的は、指令された勾配電流波形を正確に作成することである。低電圧増幅器は勾配電流指令に応動して、NMRデータが取得される定常状態期間の間に非常に正確な電流波形を作成する。
【0012】
【好適実施態様の説明】
まず図1には、本発明を含む好ましいMRIシステムの主要構成要素が示されている。このシステムの動作は、キーボード制御パネル102およびディスプレイ104を含む操作卓100から制御される。操作卓100はリンク116を介して別個のコンピュータシステム107と通信する。コンピュータシステム107により、操作者はスクリーン104上の画像の作成および表示を制御することができる。コンピュータシステム107には、バックプレーンを介して相互に通信する多数のモジュールが含まれている。これらのモジュールには、画像プロセッサモジュール106、CPUモジュール108、および画像データアレーを記憶するための、当業者にはフレームバッファとして知られているメモリモジュール113が含まれている。コンピュータシステム107は、画像データおよびプログラムの記憶のために、ディスク記憶装置111およびテープ駆動装置112に結合されている。コンピュータシステム107は、高速直列リンク115を介して別個のシステム制御器122と通信する。
【0013】
システム制御器122には、バックプレーンによって一緒に接続された一組のモジュールが含まれている。これらのモジュールには、CPUモジュール119、および直列リンク125を介して操作卓100に接続されるパルス発生器モジュール121が含まれる。このリンク125を介して、システム制御器122は遂行すべきスキャンシーケンスを示す指令を操作者から受ける。パルス発生器モジュール121は、システム構成要素を動作させることにより所望のスキャンシーケンスを実行する。パルス発生器モジュール121は、作成されるべきRFパルスのタイミング、強さ、および形状、ならびにデータ取得窓のタイミングおよび長さを示すデータを作成する。パルス発生器モジュール121は一組の勾配増幅器127に接続されて、スキャンの間に作成されるべき勾配パルスのタイミングおよび形状を示す。パルス発生器モジュール121は生理的取得制御器129から患者データを受けることも行う。生理的取得制御器129は、患者に接続された多数の異なるセンサからの信号、たとえば電極からのECG信号、またはふいごからの呼吸信号を受ける。そして最後に、パルス発生器モジュール121はスキャン室インタフェース回路133に接続される。スキャン室インタフェース回路133は、患者および磁石システムの状態に対応する種々のセンサからの信号を受ける。患者位置決めシステム134がスキャンのための所望の位置に患者を動かすための指令を受けるのも、スキャン室インタフェース回路133を介して行われる。
【0014】
パルス発生器モジュール121によって作成される勾配波形は、Gx増幅器、Gy増幅器およびGz増幅器で構成される勾配増幅システム127に印加される。各勾配増幅器は、全体が139で表された勾配コイル集合体の中の対応する勾配コイルを励起することにより、取得された信号を位置符号化するために使用される磁界勾配を作成する。好適実施例では、3つの勾配増幅器は同じである。それらの構成および動作の詳細な説明は、後で図2および図3を参照して行う。
【0015】
勾配コイル集合体139は磁石集合体141の一部を形成する。磁石集合体141には、分極磁石140および全身RFコイル152が含まれている。システム制御器122の中のトランシーバモジュール150はパルスを発生する。これらのパルスは、RF増幅器151により増幅され、送/受スイッチ154によりRFコイル152に結合される。患者の中の励起された核から結果として放射される信号は同じRFコイル152によって検知し、送/受スイッチ154を介して前置増幅器153に結合することができる。増幅されたNMR信号は、トランシーバ150の受信部で復調され、フィルタリングされ、ディジタル化される。送/受スイッチ154はパルス発生器モジュール121からの信号によって制御される。これにより、送信モードの間は、RF増幅器151がコイル152に電気的に接続され、受信モードの間は、前置増幅器153がコイル152に電気的に接続される。送/受スイッチ154により、別個のRFコイル(たとえば、頭部コイルまたは表面コイル)を送信モードまたは受信モードで使用することができる。
【0016】
RFコイル152によってピックアップされたNMR信号はトランシーバモジュール150によってディジタル化され、システム制御器122の中のメモリモジュール160に転送される。スキャンが完了して、データアレー全体がメモリモジュール160に取得されると、アレープロセッサ161はデータをフーリエ変換して、画像データのアレーとする。この画像データは直列リンク115を介してコンピュータシステム107に伝えられる。コンピュータシステム107は画像データをディスクメモリ111に記憶させる。操作卓100から受けた指令に応動して、この画像データはテープ駆動装置112に保管してもよく、あるいは画像プロセッサ106で更に処理し、操作卓100に伝えて、表示装置104上に表示してもよい。
【0017】
トランシーバ150の更に詳細な説明については、ここに引用する米国特許第4,952,877号および第4,992,736号を参照されたい。
更に図1および図2を参照して説明する。3個の勾配増幅器127は各々別個の勾配コイルを駆動することにより、3つの勾配磁界Gx、GyおよびGzを作成する。これらの勾配コイルの1つが図2に200で示されており、その特性はインダクタンスLおよび直流抵抗Rで表される。勾配コイル200は、破線201で示される低電圧増幅器および破線203で示される高電圧増幅器と直列回路に接続されている。したがって、勾配コイル200に印加される電圧は増幅器201および203が発生する電圧の和であり、結果として得られる電流は主としてこの電圧およびコイル200のリアクタンス要素Lおよび抵抗要素Rによって決まる。
【0018】
上記のように、パルス発生器モジュール121は波形の形で勾配電流指令を作成する。この勾配電流指令は制御線210を介して低電圧増幅器201に直接印加される。後で詳しく説明するように、低電圧増幅器201は、この勾配電流指令に応動して、指令された電流を勾配コイル200に流れさせる電圧を直列回路に発生する。しかし、勾配コイル200のインダクタンスLのため、この電流は電流の鋭い(急速な)遷移の間、指令された電流波形に「追従」しない。高電圧増幅器203の目的は、電流遷移の間、直列回路に高電圧を印加することによってこの電流遅れを補償し、これにより勾配コイルの磁界へ又は勾配コイルの磁界から無効エネルギを迅速に転送することである。
【0019】
この目的のため、微分回路212が、線210の勾配電流指令を受けて、線214に電圧指令を発生するように接続され、この線214の電圧指令は高電圧増幅器203の入力に印加される。電圧指令は勾配コイルのインダクタンス(L)と指令された勾配電流の変化速度(dI/dt)との積に比例し、もちろん指令された勾配電流パルスの前縁の間および後縁の間、最大となる。後で説明するように、高電圧増幅器はこの電圧指令に比例する電圧を直列回路に発生する。
【0020】
やはり図2に示すように、低電圧増幅器201は低電圧直流電源222に接続された電力増幅器220を中心として構成される。電力増幅器220は閉ループ系の一部を形成する。この閉ループ系で、直列回路に流れる電流が抵抗224によって検知されて、増幅器226を介して加算点228に帰還される。加算点228で、これは線210の勾配電流指令から減算される。差すなわち誤差信号は230で増幅され、増幅器220の電圧出力を制御するように印加される。このようにして、増幅器220は勾配コイル200に電圧を印加し、指令された電流を流れさせる。
【0021】
高電圧増幅器203は全ブリッジインバータ240を中心として形成される。全ブリッジインバータ240は高電圧直流電源242をLRCフィルタ244に結合する。パルス幅変調(PWM)発生器246はインバータ240の中の4個の半導体スイッチ(図示しない)の導電率を制御する。これにより、LRCフィルタ244の中のコンデンサ250と抵抗252の両端間に所望の平均電圧が供給されるような時間比で、高直流バス電圧がスイッチオンおよびスイッチオフされる。1991年にアディソン−ウェズレイ(Addison−Wesley)社により発行されたジェー・ジー・カサキアン(J.G.Kassakian)、エム・エフ・シュレヒト(M.F.Schlecht)およびジー・シー・バーギーズ(G.C.Verghese)著の「プリンシプルズ・オブ・パワー・エレクトロニクス(Principles of Power Electronics)」の183頁に説明されているような、31kHzの搬送波周波数で動作するインバータが好ましい。PWM発生器246には同書の185頁に説明されているようなものが好ましい。
【0022】
インバータ240およびPWM発生器246は閉ループ系の一部を形成する。この閉ループ系では、直列回路の中のコンデンサ250と抵抗252の両端間に生じる電圧は増幅器260を介して加算点262に帰還される。帰還電圧は線214の電圧指令から減算される。その差信号は増幅器264を介してPWM発生器246の入力に印加される。PWM発生器246がインバータ240の中の4個の半導体スイッチの点弧を制御することにより、適当な正味電圧がLRCフィルタ244に印加される。勾配電流指令パルスの初めに、電圧指令(LdI/dt)は大きな正の値であり、勾配コイル200を含む直列回路に高電圧源242を印加するようにインバータ240が制御される。これにより、コイルの磁界に無効電力が供給されることにより、勾配コイルの電流が急速に増大する。磁界および勾配コイル電流が指令レベルに達すると、電圧指令(LdI/dt)は零に減り、インバータ240がターンオフすることにより高電圧源242が切り離される。
【0023】
勾配電流指令パルスの後縁で、勾配コイルの磁界の中に蓄積された無効電力はインバータ240によって高電圧コンデンサ248に急速に結合される。勾配電流指令パルスの後縁は負の電圧指令(−LdI/dt)を生じる。これによりインバータ240は、コンデンサ250と抵抗252の両端間の電圧をコンデンサ248に印加する。勾配電流の上昇の間に高電圧源242が供給する無効電力はこのように、勾配電流の下降の間に事実上戻され、直列回路の電流は急速に指令されたレベルに下降する。
【0024】
勾配コイル電流を指令された値に増大させるために、高電圧源コンデンサ248から0.5LI2 に等しいエネルギが高電圧源コンデンサ248から引き出されて、勾配コイル200のインダクタンス(L)を充電する。これにより、コンデンサ電圧が少し小さくなる。ほとんどのMRIパルスシーケンスでは、勾配電流はある期間に亘って一定の定常状態のレベルに保持された後に零に戻る。勾配電流が零に戻されたとき、0.5LI2 に等しいエネルギがコンデンサ248および無損失系に転送されて戻され、充電によりコンデンサの電圧がその始動電圧に戻される。しかし、MRIスキャンシーケンスの間にコンデンサが繰り返し放電および再充電されるにつれて、エネルギ損失によりコンデンサ電圧が少し低下する。
【0025】
本発明の第一の好適実施態様では、このエネルギの「不足」は低電圧増幅器201および高電圧増幅器203の動作により低電圧電源222から供給される。更に詳しく述べると、MRIパルスシーケンスの内の、低勾配磁界がNMRの物理的現象に悪影響を及ぼさない部分の間、パルス発生器121が制御線275に充電指令を送出する。この指令により、スイッチ276が動作して、線277の電流指令を低電圧増幅器201に印加させる。また、充電指令により、スイッチ280も動作して、線282の電圧指令を高電圧増幅器203に印加させる。電流指令は、高電圧コンデンサ248の失われた電荷を補給するのに充分な電流を直列回路に充電指令の継続時間に亘って供給するように、ポテンショメータ284によって設定される。電圧指令は、低電圧増幅器201が生じる再充電電流の流れに抗する電圧を調節するために、ポテンショメータ286によって設定される。インバータ240とインダクタ288はブースト調節器を構成する。ブースト調節器の動作は当業者には周知である。このブースト調節器は電力スイッチを閉じることにより、フィルタコンデンサ250に蓄積されたエネルギを転送してインダクタ288の磁界を電流で「充電」した後、このスイッチを開いて電流が高電圧コンデンサ248に流入できるようにする。このように、コンデンサ248の電荷がスキャンを通じて維持されるので、高電圧が比較的一定の値に保たれる。
【0026】
特に図3に示すように本発明の第2の実施態様では、低電圧増幅器201および高電圧増幅器203が含まれる。低電圧増幅器201および高電圧増幅器203は、前に説明した低電圧増幅器201および高電圧増幅器203と基本的に同じである。2つの実施態様の間の主要な相違は、スキャンの間に高電圧コンデンサ248を再充電するための方法および手段である。更に詳しく述べると、充電基準指令がポテンショメータ290によって作成され、加算回路292に印加される。高電圧コンデンサ248の両端間の電圧が増幅器294を介して帰還されて、線296に電圧帰還信号を形成する。この電圧帰還信号は加算回路292により減算されて、電圧誤差信号が形成される。この電圧誤差信号は、増幅器298を介してアナログスイッチ299の入力に直接印加されるとともに、インバータ300を介してもう一つのスイッチ入力に間接的に印加される。ステアリング論理回路302がスイッチ299を制御することにより、制御線304を介して高電圧増幅器の中の加算回路262に電圧誤差信号を印加するか、その反転信号を印加するかを決定する。
【0027】
ステアリング論理回路302は、増幅器226から電流帰還信号を受け、且つ増幅器260から電圧帰還信号を受けて、電力の流れの向き、すなわちコンデンサ248への入りまたは出を決める。高電圧電源242が勾配コイル200に電流を供給しているときは電圧誤差信号が高電圧コンデンサ248から流出する電荷を減らし、また回路動作の再充電相の間は電圧誤差信号がコンデンサ248に流入する電荷を増やすように、ステアリング論理回路302はスイッチ299を動作させる。第1の実施態様と同様に、スキャンを通じてコンデンサ248上に一定の電荷を維持するために必要な電流は低電圧電源222から供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いるMRIシステムのブロック図である。
【図2】図1のMRIシステムの一部を形成する勾配増幅器の第1の実施態様の電気ブロック図である。
【図3】勾配増幅器の第2の実施態様の電気ブロック図である。
【符号の説明】
200 勾配コイル
201 低電圧増幅器
203 高電圧増幅器
212 微分回路
220 電力増幅器
226 増幅器
228 加算回路
240 全ブリッジインバータ
242 高電圧直流電源
244 LRCフィルタ
246 パルス幅変調発生器
248 高電圧コンデンサ
250 フィルタコンデンサ
260 増幅器
262 加算回路
290 充電基準指令用ポテンショメータ
292 加算回路
294 増幅器
296 電圧帰還信号の線
Claims (9)
- 勾配電流指令に応動してNMRシステムの中の勾配コイルに電流を供給するための勾配増幅器に於いて、
勾配コイルと直列回路に接続されていて、勾配電流指令を受けるための入力を持つ低電圧増幅器であって、指令された電流を上記直列回路に流入させる電圧を作成するように動作する低電圧増幅器、
上記勾配コイルと直列回路に接続されていて、電圧指令を受けるための入力を持つ高電圧増幅器であって、上記電圧指令に応動して上記直列回路に電圧を作成するように動作する高電圧増幅器、および
上記勾配電流指令を受けて、上記勾配電流指令の変化速度に比例する上記電圧指令を作成するように接続された微分回路
を含むことを特徴とする勾配増幅器。 - 上記高電圧増幅器は、高電圧源を上記直列回路に結合するインバータを含み、上記インバータの動作が上記電圧指令に応動するパルス幅変調発生器によって制御される請求項1記載の勾配増幅器。
- 更に、上記高電圧増幅器により上記直列回路に生じた上記電圧を表す電圧帰還信号を作成する手段、および上記電圧指令および上記電圧帰還信号から電圧誤差信号を作成する加算回路を含み、上記電圧誤差信号が上記パルス幅変調発生器に結合される請求項2記載の勾配増幅器。
- 上記直列回路の中に接続されたコンデンサを含むフィルタを介して、上記インバータが上記直列回路に接続されている請求項2記載の勾配増幅器。
- 上記低電圧増幅器は、上記直列回路に生じる電流を表す電流帰還信号を作成する手段、上記勾配電流指令および上記電流帰還信号から電流誤差信号を作成する加算回路、および上記電流誤差信号を受けて、上記の指令された電流を上記直列回路に流入させる上記電圧を作成する増幅器を含んでいる請求項1記載の勾配増幅器。
- 上記高電圧増幅器は、高電圧コンデンサを持つ高電圧源、上記高電圧源と上記直列回路との間に接続されたインバータ、および上記電圧指令に応動して上記インバータを制御することにより、上記高電圧源からの電力を上記直列回路に与えるか又は上記直列回路から電力を除去してこの電力を上記高電圧源に戻す手段を含んでいる請求項1記載の勾配増幅器。
- 更に、充電信号を作成する充電指令手段を含み、上記高電圧増幅器は、上記充電信号を上記電圧指令と加算して、上記高電圧源と上記直列回路との間の上記インバータにより供給される電力を変えることにより、複数の勾配電流指令を受けるスキャンの間に上記高電圧コンデンサが事実上一定の平均電荷を維持するようする手段を含んでいる請求項6記載の勾配増幅器。
- 上記充電信号は上記低電圧増幅器にも結合されて、上記勾配電流指令と加算されることにより、上記低電圧増幅器が上記直列回路に生じる電流が変えられる請求項7記載の勾配増幅器。
- 上記充電指令手段は、上記高電圧源に接続されていて、高電圧の大きさを表す帰還信号を作成する電圧帰還回路、および上記帰還信号を充電基準指令に加算することにより上記充電信号を作成する手段を含んでいる請求項7記載の勾配増幅器。
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