JP3573269B2 - 符号分割アレー・アンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号分割多元接続(CDMA)基地局用のアンテナ、特にアレー・アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
セルラー方式の移動体電話装置においては、サービスすべきエリアをセルと呼ばれる小区画に切り分け、それぞれのセルに基地局を配置し、基地局は自分の属するセル内を無線区間として、セル内にある移動局を把握し、セル内の移動局からの通信回線要求、もしくはセル内の移動局に対する通話要求に対して、通話回線の確保を行い、また通話終了後は速やかに通話回線の終了操作をおこなう。
【0003】
また、移動局が通話状態にあり、移動することにより隣接セルに移動する場合、無線通信路が確保されている間(移動局が自セル内にいる間)に、隣接セルに移動する可能性を察知し、移動する先であるセルの基地局と連携して、通話がとぎれる事無く、通信回線を引き渡す操作を行う。
【0004】
ここで、周波数分割多元接続(FDMA)を用いたセルラ一方式移動体電話装置においては、多くの移動局に対するサービスを同時に行うために、多数の周波数チャンネルを用意し、通話中の移動局毎に異なる周波数チャンネルを用意し、基地局はそれぞれの周波数チャンネルに対応して同時に通話回線を確保している。
【0005】
一方、移動局を小型、軽量、低消費電力化するために、一般に移動局は同時には1周波数のみの受信を行えるのみであるため、移動局が移動して隣接セルに移る場合、事前に基地局は移動する先の基地局の周波数チャンネル情報等を通知し、速やかに移動局を隣接セルの基地局に引き渡す操作を行うが、移動局の周波数設定の変更等の作業により時間を要し、セル間の切り替えに、通話の瞬断は避けられない問題があった。
【0006】
これに対して、符号分割多元接続(CDMA)を用いたセルラー方式の移動体電話装置においては、多くの移動局に対するサービスを同時に行うために、互いに相関の小さい(場合によって直交した)符号系列を多数用意し、それぞれの通話に対応する情報をこの符号系列それぞれにて拡散して送信している。受信時には通話回線に対応する符号にて逆拡散することにより、必要な通話情報を取得できる。
【0007】
この符号分割多元接続(CDMA)においては同一周波数にて複数の通話回線が確保できるため、移動局が移動して隣接セルに移る場合、移動局は同一周波数を受信し、自セルの基地局からの通話を継続すると同時に、隣接セル基地局からの自局に対する拡散符号系列で逆拡散することにより、同一周波数にて送信される隣接セル基地局からの自局に対する回線を確保することができる。従って、移動局が隣接セルに移動した場合の通話回線の切り替えは上記FDMAの場合に比較して、はるかにスムーズに行われる。
【0008】
ところで、セルラー方式の移動体電話装置は、セルに対応して小無線区間で通話回線を確保するため、広域的に見れば、同一周波数をセル単位で再利用しており、周波数利用効率を著しく増加させた。しかし、近年移動局の増加に伴い、同時通話回線の増加が必要となり、また、都市部においては基地局設置のための新たな場所の確保が難しい等の理由から、従来以下の小ゾーンセルによる周波数再利用が難しくなった。
【0009】
そこで、指向性アンテナを用いることにより、同一基地局において、基地局からの方位角により従来のセル領域を分割して、それぞれ独立した領域として扱う方式(セクター方式)となった。ここで、セルを分割する領域をセクターと呼ぶ。従来のセルのみの構成と比較して、セクターを用いる方式はセルを小区域化して基地局数を増加させたのと等価な周波数利用効率が得られると同時に、移動局の移動に関しては、セクター間での移動がセル間の移動と比較して多いため、同一基地局にて移動に伴う操作が出来、基地局間でのやり取りを必要とするセル間の移動に対応する操作の煩雑さを回避できるという特長を持っていた。
【0010】
CDMAを用いた場合、受信された信号を分離すべき符号にて逆拡散する操作により、必要な信号を個別に取得できる。ここで、複数のアンテナ・エレメント(信号の合成を目的とした複数のアンテナをアンテナ・エレメントと呼び、以降アンテナ・エレメントの集合体をアンテナと呼び、以下区別して記す)で取得された信号を、区別すべき符号毎に位相合成することにより特定の信号に対するアンテナ指向性を、区別すべき信号毎同時に形成できる。この様な複数のアンテナ・エレメントを空間的に分離して配置し、区別すべき符号に対応して個別に同時に振幅および位相調整して合成するアンテナを符号分割アレー・アンテナと呼ぶ。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
符号分割アレー・アンテナは複数のアンテナ・エレメントからの信号を振幅および位相調整して合成し、アンテナの指向性を分離すべき信号毎に制御するアンテナである。ここで、複数のアンテナ・エレメントの信号の位相合成の場合、従来からレーダーに用いられてきたフェーズド・アレー・アンテナは、送信信号が既知で、単一であるため、各アンテナ・エレメントからの信号を合成するには、送信信号に対応する1通りの信号合成を行えばよかった。
【0012】
しかし、符号分割アレー・アンテアの場合、すべてのアンテナ・エレメントからの信号を一旦取り込み、信号合成を行うべき複数の信号について、振幅および位相調整して加算する合成を同時に行う必要があった。特に、アンテナが屋外に設置される場合には、アンテナ・エレメントの数だけ屋外から信号を引き込む必要があり、信号線数が著しく増加するという問題があった。また、既存の固定指向性アンテナにより構成された基地局のアンテナを容易に符号分離アレー・アンテナに変更できない問題点があった。
【0013】
そこで、本発明は、符号分割アレー・アンテアにおいて、同時刻の複数アンテナ・エレメントの信号を用いて、分離すべき信号各々に対して重み付け加算する操作を、隣接アンテナ・エレメント間の限られた数の信号線のみを用いて行うと共に、分離された各信号を屋内装置に伝送することを目的とする。
【0014】
さらに、本発明は、符号分割アレー・アンテナにおいて、アンテナエレメントや送信部、受信部により構成される各アンテナユニット部に故障が生じた場合や、任意のアンテナユニット部を点検或いは修理などのために取り外す場合にも、アレイアンテナの動作を中断させることなく継続することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の符号分割アレー・アンテナは、複数のアンテナ・エレメントと、該複数のアンテナ・エレメントより取り出された信号を所定時間間隔で同期して個別にサンプリングするサンプリング手段と、このサンプリング手段でサンプリングされたサンプリング信号を、隣接する前記アンテナ・エレメント毎に単位遅延時間づつ順次長く設定された時間で遅延させる遅延手段と、この遅延手段でそれぞれ遅延されたサンプリング信号に、分離すべき信号各々に対して振幅および位相を調整する調整手段と、各アンテナ・エレメント間で同期した所定時間幅のサンプリング信号をそれぞれ保持する記憶手段と、前記調整手段で調整された信号を、前記遅延手段の遅延時間の短い側から逐次加算する加算手段を備え、振幅及び位相調整された信号を遅延操作と隣接アンテナ・エレメント間の加算操作の繰り返しにより、同時刻の複数アンテナ・エレメントの信号を重み付け加算する操作を、隣接アンテナ・エレメント間の限られた数の信号線のみを用いて、分離すべき信号各々に対して行うとともに、同一時刻で同一時間幅の各アンテナ・エレメントのサンプリング信号を共通線を用いて処理装置に伝送することを特徴とする。
【0016】
この請求項1記載の構成によれば、同時刻の複数アンテナ・エレメントの信号を重み付け加算する操作を、振幅及び位相調整された信号を遅延操作と隣接アンテナ・エレメント間の加算操作の繰り返しにより行うことで、屋内の信号処理装置への信号線数を、アンテナ・エレメント数に関わらず、セクタ数などの分離すべき信号数に見合った数に抑制できると共に、隣接するアンテナ・エレメント間の限られた数の配線のみを用いて、全体の配線長を短くすることができる。また、重み付けされていない生の受信データを処理装置に送ることができ、これに基づいて分離すべき信号に対する重み付けを常に適正に設定することができる。また、このための信号線は、共通線を用いるため、少ない線数とすることができる。
【0019】
請求項2記載の符号分割アレー・アンテナは、請求項1に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナ・エレメントおよび分離すべき信号各々に対するアンテナ・エレメントの振幅および位相調整を、各アンテナ・エレメント、分離すべき信号に対応するアドレスを設定するアドレス共通線、および振幅および位相調整量を設定するデータ共通線により行うことを特徴とする。
【0020】
この請求項2記載の構成によれば、各アンテナ・エレメントおよび分離すべき信号各々に対するアンテナ・エレメントの振幅および位相調整を、アドレス共通線およびデータ共通線により行うことができるから、振幅および位相調整のための信号線数を削減することができる。
【0021】
請求項3記載の符号分割アレー・アンテナは、請求項1または2に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して、前記加算手段の遅延時間と等しい遅延時間を持つバイパス手段を設け、このバイパス手段により前記加算手段をバイパス可能としたことを特徴とする。
【0022】
この請求項3記載の構成によれば、請求項1または2に記載された、加算処理を各アンテナエレメントで分散して処理する符号分割アレー・アンテナにおいて、各加算手段毎にバイパス手段を設けているから、アレイアンテナの機能を維持したまま必要に応じてバイパスさせる処置を執ることができる。
【0023】
請求項4記載の符号分割アレー・アンテナは、請求項3記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して設けられ、少なくとも前記サンプリング手段と前記遅延手段と前記調整手段と前記加算手段とを含むアンテナユニット部の故障を検知する故障検知手段を設け、この故障検知手段が故障を検知したときに前記バイパス手段を動作させ、前記加算手段をバイパスさせることを特徴とする。
【0024】
この請求項4記載の構成によれば、各アンテナユニット部に故障が発生した場合に、その故障発生に応じて加算手段は自動的にバイパスされるから、著しくアレイ・アンテナの信頼性を向上させることができる。
【0025】
請求項5記載の符号分割アレー・アンテナは、請求項3載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して設けられ、少なくとも前記サンプリング手段と前記遅延手段と前記調整手段と前記加算手段とを含むアンテナユニット部を取り外し可能に構成すると共に、このアンテナユニット部の取り外しを検知する取り外し検知手段を設け、この取り外し検知手段が取り外しを検知したときに前記バイパス手段を動作させ、前記加算手段をバイパスさせることを特徴とする。
【0026】
この請求項5記載の構成によれば、任意のアンテナユニット部を、点検とか、修理のために取り外す場合にも、その取り外しに応じて加算手段は自動的にバイパスされるから、アレイアンテナの動作を中断させることなく、当該アンテナユニット部の修理などが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図1乃至図3を参照して説明する。
【0028】
図1、図2は本発明の実施例に係る符号分割アレー・アンテナの特に受信系に関わるブロック図である。図1において、アンテナ・エレメント1−1〜アンテナ・エレメント1−Nは、基地局に空間的に分離設置されており、本実施例では18個のアンテナ・エレメントが円環状に配置されたアレイ・アンテナを想定している。送受共用器2−1〜送受共用器2−Nは、送信信号或いは受信信号を切り換えて振り分ける。受信回路部3−1〜受信回路部3−Nは、受信した信号を増幅・周波数変換する。A/D変換回路部4−1〜A/D変換回路部4−Nは、各アンテナ・エレメントにおける受信したアナログ信号を、各アンテナ・エレメント間で同期してディジタル信号に変換する。
【0029】
遅延回路部5−1〜遅延回路部5−Nは、後述するレジスタ部8−1Aおよびレジスタ部8−1B間などで行う加算に充分な時間幅に対して、整数倍の遅延時間を持っている。そしてこの例では、遅延回路部5−1が1単位遅延時間、遅延回路部5−2が2単位遅延時間、遅延回路部5−NがN単位遅延時間というように、隣接するアンテナ・エレメント毎に1単位遅延時間づつ、遅延時間が長くなっている。なお、最初の遅延回路部5−1の遅延時間を0とすることもでき、この場合当然ながら順次1単位遅延時間づづ短くされる。
【0030】
重み付け・記憶回路部6−1〜重み付け・記憶回路部6−Nは、各アンテナ・エレメントに対して、分離すべき信号それぞれに対する振幅及び位相調整するための重み付けと共に、各受信信号を記憶するものであり、この詳細が図2に示されている。
【0031】
図2で重み付け・記憶回路部6−1を代表して見ると、各アンテナ・エレメントに対して、分離すべき信号それぞれに対する振幅及び位相調整するための重み付け回路部6−1Aと、入力された信号に各重みWt1〜Wtnを掛けた値をそれぞれレジスタRe1〜Re12に記憶させる重み付け結果を保持するレジスタ部6−1Bと、各アンテナ・エレメントで同一時刻に同一時間幅にわたって同期取得された信号をそのままの形で保持しておくための記憶回路部6−1Cとから構成されており、各重みの値は外部からの制御信号により変更される。なお、重み付け・記憶回路部6−2〜重み付け・記憶回路部6−Nも同様である。
【0032】
初期値設定レジスタ7は、分離すべき信号それぞれに対する初期値を設定しておく。
【0033】
加算手段8−1〜加算手段8−Nは、各アンテナ・エレメント間をつなぐ信号線10−0〜信号線10−N−1を介して送られてきた前段からの信号と重み付け・記憶回路部6−1ないし重み付け・記憶回路部6−Nからの重み付けされた信号とを加算し、次段に出力するものであり、この詳細が図2に示されている。図2で加算手段8−1を代表してみると、隣接アンテナ・エレメントからの信号(この場合は初期値設定レジスタ7の設定値である)を保持するためのレジスタ部8−1Aと、各アンテナ・エレメントの信号を加算するためのレジスタ部8−1Bと、隣接アンテナ・エレメントからの信号との加算結果を入れるレジスタ部8−1Cとからなり、それぞれレジスタRe1〜レジスタRe12を有している。
【0034】
結果保持レジスタ9は、屋内側に設けられ、加算手段8−1〜加算手段8−Nで逐次重み付け加算され、屋内装置へ伝送するための信号線10Nを介して送られてきた結果を保持するもので、この保持された結果が、それぞれ分離された信号となる。
【0035】
重み付け制御回路11は、各アンテナ・エレメントの振幅及び位相を調整するためもので、制御線12を介して重み付け・記憶回路部6−1〜重み付け・記憶回路部6−Nを制御する。
【0036】
ここで、レジスタ部6−1B、レジスタ部8−1A、レジスタ部8−1B、レジスタ部8−1Cなどは、それぞれRe1〜Re12の12個のレジスタを有している。この内、レジスタRe1〜レジスタRe6は、この基地局のエリアであるセルを方位角によって区分された6つのセクタに対するものであり、レジスタRe7〜レジスタRe10は、任意の位置或いは形状のセクタに対応するためのものである。また、レジスタRe11,レジスタRe12は、記憶回路部6−1Cに保持された、各アンテナ・エレメントで同一時刻に同一時間幅にわたって同期取得された信号を、加算手段8−1〜加算手段8−Nを介して、結果保持レジスタ9に伝送するためのものである。
【0037】
このため、重み付け・記憶回路部6−1に設定される重み値は、重みWt1〜重みWT6は方位角によって区分された6つのセクタに対する値に設定され、重みWt7〜重みWt10は任意の位置或いは形状のセクタに対応する値に設定され、また、重みWt11,重みWt12は零に設定される。
【0038】
図3は本発明の実施例に係る符号分割アレー・アンテナの特に送信系に関わるブロック図である。図3においては、符号分割アレー・アンテナのアンテナ・エレメントの内、アンテナ・エレメント1−1,アンテナ・エレメント1−2について示している。他のアンテナ・エレメントについても同様である。
【0039】
図3において、屋内側の信号処理装置(図示していない)から信号線25にて送られてきた各セクタ毎の信号は、重み付け回路部24−1、重み付け回路部24−2に供給される。重み付け回路部24−1、重み付け回路部24−2は、制御線12を介して屋内側の信号処理装置(図示していない)から重み値Wt1〜重み値Wt6がそれぞれ設定されており、これら重み値Wt1〜重み値Wt6と各セクタ毎の信号とが掛け算されて出力される。
【0040】
加算回路部23−1,加算回路部23−2では、重み付け回路部24−1、重み付け回路部24−2からの各重み付けされた信号を加算する。この加算信号がD/A変換回路部22−1、D/A変換回路部22−2でアナログ信号に変換される。変調回路部21−1、変調回路部21−2では、アナログ信号に変換された重み付け加算信号で搬送波を変調する。そして変調された搬送波が、送受共用器2−1、送受共用器2−2を介して、アンテナ・エレメント1−1、アンテナ・エレメント1−2から送信される。
【0041】
さて、このように構成される、本発明の実施例に係る、符号分割アレー・アンテナの受信動作を、図1,図2を参照して説明する。
【0042】
各アンテナ・エレメント1‐1〜1‐Nで受信された信号は、送受共用器2−1〜送受共用器2−Nで分岐され受信回路部3−1〜受信回路部3−Nに供給される。受信回路部3‐1〜受信回路部3‐Nで、受信信号は増幅、周波数フィルタリング、周波数ダウン・コンバートされ、A/D変換回路部4−1〜A/D変換回路部4−Nでデジタル信号に変換された後、遅延回路部5‐1〜遅延回路部5‐Nに供給される。
【0043】
この遅延回路部5‐1〜遅延回路部5‐Nにおける遅延量は、レジスタ8‐1A+レジスタ8−1B=レジスタ8−1Cの加算(なお、2〜Nに付いても同様)を行うために必要な単位遅延時間τの整数倍の時間であり、それぞれ次のように設定される。遅延回路部5−1については「τ」、遅延回路部5−2については「2τ」、・・・、遅延回路部部5−Nについては「Nτ」というように、隣接するアンテナ・エレメント毎に順次τ時間だけ長く設定される。なお、最初の遅延回路部5−1の遅延時間を「0」とすることもでき、この場合当然ながら各アンテナ・エレメントではτ時間づづ短くされる。
【0044】
遅延回路部5−1〜遅延回路部5−Nを通過した信号は、分離すべき信号毎に6‐1A〜6‐NAにて振幅及び位相調整されて、一日レジスタ6‐1B〜6‐NBに保持された後、レジスタ8‐1B〜レジスタ8‐NBにセットされる。
【0045】
分離されるべき信号はそれぞれ、初期値設定レジスタ7で初期値が設定され(この場合初期値は0に設定されている)、レジスタ8‐1Aにセットされ、τ時間だけ遅延されているレジスタ8‐1Bの信号との間で、それぞれ加算され、レジスタ8‐1Cに保持される。ここで、この加算に要する時間は、前記した「τ」より短い。レジスタ8‐1Cの信号は、アンテナ・エレメント間の信号線10‐1によりレジスタ8−2Aにセットされる。
【0046】
一方、遅延回路部5−2で「2τ」だけ遅延させられ、重み付けされた信号がレジスタ8−2Bにセットされる。この時、レジスタ8−2Aにセットされた信号と、レジスタ8−2Bにセットされた信号とは、アンテナ・エレメント1−1とアンテナ・エレメント1−2で同時刻にサンプリングされた信号であり、レジスタ8−2Aにセットされた信号と、レジスタ8−2Bにセットされた信号とが加算され、レジスタ8‐2Cに入力される。
【0047】
この加算操作が各アンテナ・エレメント毎に繰り返えされて、分離すべき信号毎に振幅位相調整された信号が加算され、屋内装置へ信号線10−Nで伝送される。この操作はA/D変換回路部で各アンテナ・エレメント毎に同期サンプリングした時間周期で繰り返される。
【0048】
以上の構成とすることにより、分離すべき信号は各アンテナ・エレメントにおいて、隣接アンテナ・エレメント間の接続により、順次分散的に重み付け加算されるため、各アンテナ・エレメントにおいては、隣接アンテナ・エレメントからの信号との加算を行い、次隣接のアンテナ・エレメントに伝送すれば良く、配線構成が簡素化される。
【0049】
次に、本発明実施例では、各アンテナ・エレメントで、分離すべき信号に対する振幅及び位相調整値を設定するために、重み付け回路部6−1A〜重み付け回路部6−1Nを備えているが、それぞれの重みWt1〜重みWt12は、重みWt1〜重みWT6が方位角によって区分された6つのセクタに対する値に設定され、重みWt7〜重みWt10が任意の位置或いは形状のセクタに対応する値に設定され、また、重みWt11,重みWt12が零に設定される。これらの重みWt1〜重みWt12の値は、屋内に設けられた重み付け制御回路11から、各アンテナ・エレメントに対応するアドレス共通線と設定値を伝送するためのデータ共通線より成る制御線12により必要に応じて設定変更される。
【0050】
次に、本発明実施例では、各アンテナ・エレメント毎に同一時刻に同一時間幅にわたって同期取得された信号を記憶保持する記憶回路部6−1C〜記憶回路部6−NCを設けている。そして、これら記憶回路部6−1C〜記憶回路部6−NCに記憶された信号を、それぞれ単独に結果保持レジスタ9に伝送するようにしている。
【0051】
この伝送の手段として、重み付け回路部6−1A〜重み付け回路部6−NAの重みWt11,重みWt12を「0」とすることにより、加算手段8−1〜加算手段8−NのすべてのレジスタRe11、すべてのレジスタRe12には重み付けされた信号は一切保持されないようにされている。
【0052】
そして、重み付け制御回路11から制御線12を介して記憶回路部6−1C〜記憶回路部6−NCに与えられる読み出し指示に従って、記憶回路部6−1C〜記憶回路部6−NCから同一時間幅に渡り同期サンプリングされた信号が読み出され、それぞれ自分のアンテナ・エレメントに属するレジスタ部8−1B〜レジスタ部8−NBのレジスタRe11、Re12に保持される。この後、各アンテナ・エレメント間で順次伝送され、それぞれ単独に結果保持レジスタ9に保持され、また取り出される。
【0053】
このようにして屋内装置側に伝送された、各アンテナ・エレメントの同一時間幅に渡る同期サンプリングされた信号を用いて、重み付け・記憶回路部6−1〜重み付け・記憶回路部6−Nの各重みWt1〜Wt10の適正化のために、分離すべき信号毎に過去の調整値との差分により適正化がはかれると同時に、分離すべき信号毎に繰り返し解析により適正化を行う事ができる。
【0054】
なお、分離すべき信号としては、固定指向性アンテナに対応するセクター信号としても、個別移動局に対する個別チャンネル信号としても、また同一移動局に対する複数マルチバス信号としても良く、その割り当て、或いは利用の仕方は希望により、任意に設定することができる。
【0055】
以上より、屋外に設置されているアンテナ・アンテナに対して、屋内装置との信号線数の著しい増加を軽減することができるし、また既存の固定指向性アンテナにより構成された基地局のアンテナを容易に符号分離アレー・アンテナに変更変更することができる。
【0056】
次に、本発明の実施例に係る、符号分割アレー・アンテナの送信動作を、図3を参照して説明する。
【0057】
図3で、屋内側の信号処理装置(図示していない)から信号線25にて送られてきた各セクタ毎の信号は、重み付け回路部24−1、重み付け回路部24−2で重み値Wt1〜重み値Wt6と掛け算されて出力される。そして、代表してアンテナ・エレメント1−1についてみると、重み付けされた各セクタ分の信号が加算器23−1で加算される。
【0058】
この加算信号がD/A変換回路部22−1でアナログ信号に変換され、変調回路部21−1で搬送波を変調する。そして変調された搬送波が、送受共用器2−1を介して、アンテナ・エレメント1−1から送信される。この送信動作は、他のアンテナ・エレメント1−2〜アンテナ・エレメント1−Nでも同様に行われる。
【0059】
なお、この例ではセクタを6として説明しているが、このほかに個別移動局に対する個別チャンネル信号、同一移動局に対する複数マルチバス信号、など必要に応じて、受信系と同様にその数と用途を設定することができる。
【0060】
これによると、送信系においても、屋内装置との間の信号線は設定したセクタ数などの制限された数で済むから、経済的に符号分割アレイ・アンテナ構成することができる。
【0061】
つぎに、図4は、加算手段に対するバイパス構成を示す図である。先に図1〜図3を参照して説明した符号分割アレー・アンテナは、隣接するアンテナエレメントからの信号に重み付け、遅延させたアンテナエレメントの信号を加算し、その加算された信号を別の側の隣接アンテナエレメントに伝達する。この別の側の隣接アンテナエレメントでも、加算、伝達が行われ、このようにして順次、加算しつつ伝達されている。
【0062】
このため、1つのアンテナエレメントに対応するアンテナユニット部に故障が生じた場合とか、点検、修理のために任意のアンテナエレメントを取り外す場合にも、全体としてのアレイ・アンテナの動作を確保する必要がある。図4に示す実施例はこのような、課題に対応するものである。
【0063】
図4において、図1〜図3で説明した構成要素には同一の符号を付しており、再度の説明は省略する。また、各アンテナエレメントに対応して同様の図面となるため、ここでは第1番目のアンテナエレメント1−1に対応するものについて説明する。
【0064】
アンテナユニット部40−1は、アンテナ・エレメント1−1、重み付け回路部24−1、加算器23−1、D/A変換回路部22−1、変調回路部21−1、送受共用器2−1等からなる送信部、受信回路部3−1、A/D変換回路部4−1、遅延回路部5−1、重み付け・記憶回路部6−1等からなる受信部、加算手段8−1、さらに故障検知手段34−1、スイッチ手段33−1A、33−1Bを有している。尚、アンテナ・エレメント1−1は、このアンテナユニット部40−1の外部に別に設けることもできる。また、このアンテナユニット部40−1は、マザーボードに抜き差し可能に取り付けられる。
【0065】
取り外し検知手段35−1は、アンテナユニット部40−1がマザーボードから取り外されたことを検知する。また、36−1はオア回路、37−1はノット回路である。
【0066】
バイパス手段30−1は、スイッチ32−1A、32−1B、遅延手段31−1から構成されている。この遅延手段31−1は、レジスタ部31−1A、遅延部31−1B、及びレジスタ部31−1Cからなり、その遅延時間は、レジスタ8−1A、8−1B、8−1Cからなる加算手段の遅延時間と等しく設定されている。
【0067】
このように構成された図4の動作について、説明する。通常動作時、則ち故障検知手段34−1、取り外し検知手段35−1がともに動作していないときには、各スイッチは図示の状態にある。信号線10−0から供給された信号はスイッチ33−1Aを通って加算手段8−1に入力され、所定の加算動作が行われて、スイッチ33−1Bを通って、信号線10−1により、つぎの隣接するアンテナユニット部40−2に供給される。
【0068】
さて、アンテナユニット部40−1のいずれかの構成要素が故障したとすると、故障検知手段34−1がその故障を検知して、故障検知信号がオア回路36−1を介して、スイッチ33−1A、33−1Bを開放する。同時に、故障検知信号がオア回路36−1、ノット回路37−1を介して、スイッチ32−1A、32−1Bを閉成する。これにより、加算手段8−1は、両側の隣接するアンテナユニット部から切り離され、代わってバイパス手段30−1が両側の隣接するアンテナユニット部間に接続される。
【0069】
この場合、バイパス手段30−1の遅延時間は遅延手段31−1により切り離された加算手段8−1の遅延時間と同じ値に設定されているから、アレー・アンテナとしての時間的な整合には何ら問題はない。そして、多数のアンテナエレメントの内の一部のアンテナエレメントがバイパスされることにより、アンテナビームパターンに影響が生じるが、バイパスされたアンテナエレメントを補完するように、故障したアンテナエレメントを制御部に伝達することにより新たな重み付けが指令されたり、あるいは自動アレイ調整手段等により、他のアンテナエレメントの重み付けが調整される。
【0070】
また、図4において、点検或いは修理のために、アンテナユニット部40−1がマザーボードから取り外される場合について説明する。アンテナユニット部40−1を引き抜くときは、その引き抜き動作を取り外し検知手段34−1で検知し、その検知信号がオア回路36−1に供給される。その後は故障検知のときと同様にして、バイパス手段30−1が接続され、同様に機能する。
【0071】
この図4のバイパス手段30−1〜30−Nにより、例えアンテナユニット部40−1〜40−Nが故障もしくは取り外されたとしても、複数用意されたアンテナエレメントの内の1部のアンテナエレメントからの信号が欠落するだけで、アレイアンテナ全体の動作を妨げるものではない。また、各々のアンテナエレメントからの信号を重み付けする際に、故障もしくは取り外されたアンテナエレメントを補完するように重み付けし直すことにより、例え1部のアンテナエレメントに故障が発生し、或いは点検、修理などで取り外された場合においても、ほとんどアレー・アンテナの動作を乱すことがない。
【0072】
【発明の効果】
この請求項1記載の構成によれば、同時刻の複数アンテナ・エレメントの信号を重み付け加算する操作を、振幅及び位相調整された信号を遅延操作と隣接アンテナ・エレメント間の加算操作の繰り返しにより行うことで、屋内の信号処理装置への信号線数を、アンテナ・エレメント数に関わらず、セクタ数などの分離すべき信号数に見合った数に抑制できると共に、隣接するアンテナ・エレメント間の限られた数の配線のみを用いて、全体の配線長を短くすることができる。また、重み付けされていない生の受信データを処理装置に送ることができ、これに基づいて分離すべき信号に対する重み付けを常に適正に設定することができる。また、このための信号線は、共通線を用いるため、少ない線数とすることができる。
【0074】
請求項2の構成によれば、請求項1と同様の効果を奏すると共に、各アンテナ・エレメントおよび分離すべき信号各々に対するアンテナ・エレメントの振幅および位相調整を、アドレス共通線およびデータ共通線により行うことができるから、振幅および位相調整のための信号線数を削減することができる。
【0075】
請求項3記載の構成によれば、請求項1または2に記載された、加算処理を各アンテナエレメントで分散して処理する符号分割アレー・アンテナにおいて、各加算手段毎にバイパス手段を設けているから、アレイアンテナの機能を維持したまま必要に応じてバイパスさせる処置を執ることができる。
【0076】
請求項4記載の構成によれば、各アンテナユニット部に故障が発生した場合に、その故障発生に応じて加算手段は自動的にバイパスされるから、著しくアレイ・アンテナの信頼性を向上させることができる。
【0077】
請求項5記載の構成によれば、任意のアンテナユニット部を、点検とか、修理のために取り外す場合にも、その取り外しに応じて加算手段は自動的にバイパスされるから、アレイアンテナの動作を中断させることなく、当該アンテナユニット部の修理などが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る符号分割アレー・アンテナの受信系に関わるブロック図。
【図2】本発明の実施例に係る符号分割アレー・アンテナの受信系に関わるブロック図。
【図3】本発明の実施例に係る符号分割アレー・アンテナの送信系に関わるブロック図。
【図4】本発明の実施例に係る、加算手段に対するバイパス構成を示す図。
【符号の説明】
1 アンテナ・エレメント
2 送受共用器
3 受信回路部
4 A/D変換回路部
5 遅延回路部
6 重み付け・記憶回路部
7 初期値設定レジスタ
8 加算手段
9 結果保持レジスタ
10 信号線
11 重み付け制御回路
12 制御線
30 バイパス手段
31 遅延手段
32、33 スイッチ
34 故障検知手段
35 取り外し検知手段
36 オア回路
37 ノット回路
40 アンテナユニット部
Claims (5)
- 複数のアンテナ・エレメントと、
該複数のアンテナ・エレメントより取り出された信号を所定時間間隔で同期して個別にサンプリングするサンプリング手段と、
このサンプリング手段でサンプリングされたサンプリング信号を、隣接する前記アンテナ・エレメント毎に単位遅延時間づつ順次長く設定された時間で遅延させる遅延手段と、
この遅延手段でそれぞれ遅延されたサンプリング信号に、分離すべき信号各々に対して振幅および位相を調整する調整手段と、
各アンテナ・エレメント間で同期した所定時間幅のサンプリング信号をそれぞれ保持する記憶手段と、
前記調整手段で調整された信号を、前記遅延手段の遅延時間の短い側から逐次加算する加算手段を備え、
振幅及び位相調整された信号を遅延操作と隣接アンテナ・エレメント間の加算操作の繰り返しにより、同時刻の複数アンテナ・エレメントの信号を重み付け加算する操作を、隣接アンテナ・エレメント間の限られた数の信号線のみを用いて、分離すべき信号各々に対して行うとともに、同一時刻で同一時間幅の各アンテナ・エレメントのサンプリング信号を共通線を用いて処理装置に伝送することを特徴とする符号分割アレー・アンテナ。 - 請求項1に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナ・エレメントおよび分離すべき信号各々に対するアンテナ・エレメントの振幅および位相調整を、各アンテナ・エレメント、分離すべき信号に対応するアドレスを設定するアドレス共通線、および振幅および位相調整量を設定するデータ共通線により行うことを特徴とする符号分割アレー・アンテナ。
- 請求項1または2に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して、前記加算手段の遅延時間と等しい遅延時間を持つバイパス手段を設け、このバイパス手段により前記加算手段をバイパス可能としたことを特徴とする符号分割アレー・アンテナ。
- 請求項3に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して設けられ、少なくとも前記サンプリング手段と前記遅延手段と前記調整手段と前記加算手段とを含むアンテナユニット部の故障を検知する故障検知手段を設け、この故障検知手段が故障を検知したときに前記バイパス手段を動作させ、前記加算手段をバイパスさせることを特徴とする符号分割アレー・アンテナ。
- 請求項3に記載の符号分割アレー・アンテナにおいて、各アンテナエレメントに対応して設けられ、少なくとも前記サンプリング手段と前記遅延手段と前記調整手段と前記加算手段とを含むアンテナユニット部を取り外し可能に構成すると共に、このアンテナユニット部の取り外しを検知する取り外し検知手段を設け、この取り外し検知手段が取り外しを検知したときに前記バイパス手段を動作させ、前記加算手段をバイパスさせることを特徴とする符号分割アレー・アンテナ。
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