JP3573062B2 - 電子ファイリングシステム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバ−クライアント構成の電子ファイリングシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバ−クライアント構成の従来の電子ファイリングシステムでは、サーバ側に管理対象となるドキュメントに対して、ドキュメント全体とドキュメントに関する属性を登録し、ユーザからドキュメント閲覧の要求が有れば、ドキュメント閲覧時にクライアント側にドキュメント全体を転送している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の電子ファイリングシステムでは、ドキュメント閲覧時にドキュメント全体を転送する必要があったため、以下のような問題点があった。
【０００４】
第１の問題点は、ドキュメント中の一部分についての情報を取得するために、ドキュメント全体を取得しなければいけなかったことである。
【０００５】
第２の問題点は、必要な通信環境を用意できない場合に、システムの利用が難しかったことである。その理由は、ドキュメント転送にかかる時間が非現実的であったり、ドキュメントデータ転送によって引き起こされる通信環境の性能劣化が無視できない状況になるためである。
【０００６】
第３の問題点は、データ転送量の削減を図る場合には、解像度を下げる等、ドキュメントの品質を下げる方法がとられていたことである。
【０００７】
本発明の目的は、上述した問題点を解決することにあり、ドキュメント中の一部分についての情報を取得するために、ドキュメント全体を転送する必要のない電子ファイリングシステムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリングシステムにおいて、
前記サーバは、部分データの抽出処理内容を格納する抽出項目ＤＢと、
ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと前記抽出項目ＤＢで指示されている抽出処理内容とから抽出処理を行って予め部分データを作成する部分データ抽出部と、
前記部分データ抽出部によって作成された部分データを格納する部分データＤＢと、
部分データのドキュメントに関する情報を格納するドキュメント属性ＤＢとを備え、
クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメント検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする。
【０００９】
本発明は、データ登録時にはドキュメントＤＢ（データベース）にドキュメントを格納し、それとは別に部分データ抽出部によってドキュメントから抽出された部分データを部分データＤＢに格納する。データ検索におけるドキュメント転送では、ドキュメントＤＢ、部分データＤＢからクライアントの要求にあったドキュメントを転送する。
【００１０】
このようにして、本発明では、ドキュメントの部分データの提供を行うことが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１２】
本発明は、クライアント−サーバ方式の電子ファイリングシステムであり、図１は、本発明の電子ファイリングシステムの第１の実施の形態を示す構成図である。図１において、クライアント側は、キーボード等の入力装置１と、クライアント側サービス部２と、ディスプレイ等の出力装置３により構成される。
【００１３】
サーバ側は、サーバ側サービス部４と、情報を格納するデータ蓄積部５と、部分データを格納する部分データ蓄積部６により構成され、サーバ側サービス部４は、指示分析部４１と、データ登録部４２と、部分データ抽出部４３と、データ検索部４４とを備え、データ蓄積部５は、ドキュメント属性ＤＢ５１と、ドキュメントＤＢ５２と、抽出項目ＤＢ５３を備え、部分データ蓄積部６は、部分データＤＢ６１を備えている。
【００１４】
図２は、データ蓄積部および部分データ蓄積部の各ＤＢ（データベース）に格納されるデータの内容を説明する図である。
【００１５】
図２に示すように、ドキュメント属性ＤＢ５１には、格納データとして、ドキュメント属性項目である「ドキュメント番号」、「登録日」を格納し、ドキュメントＤＢ５２には、ドキュメントの実体を格納し、抽出項目ＤＢ５３には、抽出処理内容である「図面枠部分の抽出処理」を格納し、部分データＤＢ６１には、部分データである「登録するドキュメントより図面枠部分を抽出したドキュメント」を格納する。
【００１６】
次に、第１の実施の形態の各部の動作について説明する。
【００１７】
図１において、クライアント側サービス部２は、入力装置１から与えられた入力を指示分析部４１に引き渡す。また、データ検索部４４から与えられた検索結果を出力装置３に表示する。
【００１８】
指示分析部４１は、クライアント側サービス部２から与えられた指示に従い、指示が登録処理の場合は、データ登録部４２、部分データ抽出部４３を起動し、検索処理の場合は、データ検索部４４を起動し、必要なデータを各処理に引き渡す。
【００１９】
データ登録部４２は、指示分析部４１から与えられたドキュメント番号、登録日をドキュメント属性ＤＢ５１に格納し、ドキュメントをドキュメントＤＢ５２に格納し、部分データ抽出部４３から与えられる部分データを部分データＤＢ６１に格納する。
【００２０】
部分データ抽出部４３は、指示分析部４１から与えられたドキュメントと抽出項目ＤＢ５３で指示されている処理内容から部分データ抽出処理を行い、作成された部分データをデータ登録部４２に引き渡す。
【００２１】
データ検索部４４は、指示分析部４１から与えられた指示に従ってドキュメント検索を行い、ドキュメント属性ＤＢ５１、ドキュメントＤＢ５２、部分データＤＢ６１から検索結果のドキュメントとドキュメント属性を取得し、クライアント側サービス部２に引き渡す。
【００２２】
ドキュメント属性ＤＢ５１は、ドキュメントに関する情報を格納し、ドキュメントＤＢ５２は、ドキュメントを格納する。
【００２３】
抽出項目ＤＢ５３は、部分データ抽出部４３での抽出処理内容を予め格納し、部分データＤＢ６１は、部分データ抽出部４３によって処理された部分データを格納する。
【００２４】
次に、具体例を用いて第１の実施の形態の動作について説明する。
【００２５】
例えば、入力装置１から「登録処理」、「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」、「ドキュメント ＤＯＣ０１」が入力されたとする。入力装置１からの入力は、クライアント側サービス部２を経由して指示分析部４１に渡される。
【００２６】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ登録部４２を起動して、データとして「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」、「ドキュメント ＤＯＣ０１」を引き渡す。また、部分データ抽出部４３を起動し、データとして「ドキュメント ＤＯＣ０１」を引き渡す。
【００２７】
部分データ抽出部４３では、抽出項目ＤＢ５３から抽出処理として「図面枠部分のみ抽出」を取得し、「ドキュメント ＤＯＣ０１」から「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を作成して、その結果をデータ登録部４２に引き渡す。
【００２８】
データ登録部４２では、ドキュメント属性ＤＢ５１に「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」を格納し、ドキュメントＤＢ５２に「ドキュメント ＤＯＣ０１」を格納し、部分データＤＢ６１に「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を格納する。
【００２９】
次に、入力装置１から「検索処理」、「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「検索結果として図面枠部分のみ抽出したドキュメントを取得する」が入力されたとする。入力装置１からの入力は、クライアント側サービス部２を経由して指示分析部４１に渡される。
【００３０】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ検索部４４を起動して、データとして「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「検索結果として図面枠部分のみ抽出したドキュメントを取得する」を引き渡す。
【００３１】
データ検索部４４では「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」に該当するデータをドキュメント属性ＤＢ５１、ドキュメントＤＢ５２、部分データＤＢ６１から検索して「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を取得し、クライアント側サービス部２に引き渡す。クライアント側サービス部２では出力装置３に表示する。
【００３２】
次に、本発明の第２の実施の形態について説明する。図３は、本発明の電子ファイリングシステムの第２の実施の形態を示す構成図である。
【００３３】
図３に示す第２の実施の形態では、第１の実施の形態でサーバ側に存在していたデータ抽出部が、クライアント側に存在してクライアント側サービス部２から起動される。
【００３４】
図３において、入力装置１への入力が「登録処理」、「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」であり、抽出項目ＤＢ５３に格納される抽出処理が「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す」である例を示す。したがって、この場合、データ抽出処理がクライアント側で行われること、抽出処理が階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す処理であることが第１の実施の形態と異なる。
【００３５】
入力装置１から与えられた入力は、クライアント側サービス部装置２で解釈されて、データ抽出部２１が起動され、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」が引き渡される。
【００３６】
データ抽出部２１では、抽出項目ＤＢ５３から抽出処理内容「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す」を取得し、引き渡された「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」から「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を作成し、クライアント側サービス部装置２に引き渡す。
【００３７】
クライアント側サービス部装置２は、入力装置１から引き渡された「登録処理」、「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」に加えて「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を指示分析部４１に引き渡す。
【００３８】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ登録部４２を起動して、データとして「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」、「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を引き渡す。
【００３９】
データ登録部４２ではドキュメント属性ＤＢ５１に「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」を格納し、ドキュメントＤＢ５２に「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」を格納し、、部分データＤＢ６１に「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を格納する。
【００４０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ドキュメントに対し部分的なデータ取得を可能にすることによって、部分データ閲覧を行うユーザに対してシステム利用時のレスポンスを改善することができる。
【００４１】
また、本発明は、ドキュメントに対し部分的なデータ取得を可能にすることによって、必要な通信回線容量、通信時間の削減が図られ、従来では利用が難しかった低速度通信環境（電話回線を利用したシステムの利用等）へのサービス提供が可能となるため、システム利用可能な通信環境を従来よりも広げることが可能となる。
【００４２】
さらに、本発明は、ドキュメントから情報を抽出する範囲を限定していくことにより、ドキュメントの品質を落とさずに転送データ量の削減が可能となるため、転送データ量の削減を図る場合に、転送するドキュメントの品質を下げない方向での手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電子ファイリングシステムの第１の実施の形態を示す構成図である。
【図２】データ蓄積部および部分データ蓄積部の各ＤＢ（データベース）に格納されるデータの内容を説明する図である。
【図３】本発明の電子ファイリングシステムの第２の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
１ 入力装置
２ クライアント側サービス部
３ 出力装置
４ サーバ側サービス部
５ データ蓄積部
６ 部分データ蓄積部
２１ 部分データ抽出部
４１ 指示分析部
４２ データ登録部
４３ 部分データ抽出部
４４ データ検索部
５１ ドキュメント属性ＤＢ
５２ ドキュメントＤＢ
５３ 抽出項目ＤＢ
６１ 部分データＤＢ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバ−クライアント構成の電子ファイリングシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバ−クライアント構成の従来の電子ファイリングシステムでは、サーバ側に管理対象となるドキュメントに対して、ドキュメント全体とドキュメントに関する属性を登録し、ユーザからドキュメント閲覧の要求が有れば、ドキュメント閲覧時にクライアント側にドキュメント全体を転送している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の電子ファイリングシステムでは、ドキュメント閲覧時にドキュメント全体を転送する必要があったため、以下のような問題点があった。
【０００４】
第１の問題点は、ドキュメント中の一部分についての情報を取得するために、ドキュメント全体を取得しなければいけなかったことである。
【０００５】
第２の問題点は、必要な通信環境を用意できない場合に、システムの利用が難しかったことである。その理由は、ドキュメント転送にかかる時間が非現実的であったり、ドキュメントデータ転送によって引き起こされる通信環境の性能劣化が無視できない状況になるためである。
【０００６】
第３の問題点は、データ転送量の削減を図る場合には、解像度を下げる等、ドキュメントの品質を下げる方法がとられていたことである。
【０００７】
本発明の目的は、上述した問題点を解決することにあり、ドキュメント中の一部分についての情報を取得するために、ドキュメント全体を転送する必要のない電子ファイリングシステムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリングシステムにおいて、
前記サーバは、部分データの抽出処理内容を格納する抽出項目ＤＢと、
ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと前記抽出項目ＤＢで指示されている抽出処理内容とから抽出処理を行って予め部分データを作成する部分データ抽出部と、
前記部分データ抽出部によって作成された部分データを格納する部分データＤＢと、
部分データのドキュメントに関する情報を格納するドキュメント属性ＤＢとを備え、
クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメント検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする。
【０００９】
本発明は、データ登録時にはドキュメントＤＢ（データベース）にドキュメントを格納し、それとは別に部分データ抽出部によってドキュメントから抽出された部分データを部分データＤＢに格納する。データ検索におけるドキュメント転送では、ドキュメントＤＢ、部分データＤＢからクライアントの要求にあったドキュメントを転送する。
【００１０】
このようにして、本発明では、ドキュメントの部分データの提供を行うことが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１２】
本発明は、クライアント−サーバ方式の電子ファイリングシステムであり、図１は、本発明の電子ファイリングシステムの第１の実施の形態を示す構成図である。図１において、クライアント側は、キーボード等の入力装置１と、クライアント側サービス部２と、ディスプレイ等の出力装置３により構成される。
【００１３】
サーバ側は、サーバ側サービス部４と、情報を格納するデータ蓄積部５と、部分データを格納する部分データ蓄積部６により構成され、サーバ側サービス部４は、指示分析部４１と、データ登録部４２と、部分データ抽出部４３と、データ検索部４４とを備え、データ蓄積部５は、ドキュメント属性ＤＢ５１と、ドキュメントＤＢ５２と、抽出項目ＤＢ５３を備え、部分データ蓄積部６は、部分データＤＢ６１を備えている。
【００１４】
図２は、データ蓄積部および部分データ蓄積部の各ＤＢ（データベース）に格納されるデータの内容を説明する図である。
【００１５】
図２に示すように、ドキュメント属性ＤＢ５１には、格納データとして、ドキュメント属性項目である「ドキュメント番号」、「登録日」を格納し、ドキュメントＤＢ５２には、ドキュメントの実体を格納し、抽出項目ＤＢ５３には、抽出処理内容である「図面枠部分の抽出処理」を格納し、部分データＤＢ６１には、部分データである「登録するドキュメントより図面枠部分を抽出したドキュメント」を格納する。
【００１６】
次に、第１の実施の形態の各部の動作について説明する。
【００１７】
図１において、クライアント側サービス部２は、入力装置１から与えられた入力を指示分析部４１に引き渡す。また、データ検索部４４から与えられた検索結果を出力装置３に表示する。
【００１８】
指示分析部４１は、クライアント側サービス部２から与えられた指示に従い、指示が登録処理の場合は、データ登録部４２、部分データ抽出部４３を起動し、検索処理の場合は、データ検索部４４を起動し、必要なデータを各処理に引き渡す。
【００１９】
データ登録部４２は、指示分析部４１から与えられたドキュメント番号、登録日をドキュメント属性ＤＢ５１に格納し、ドキュメントをドキュメントＤＢ５２に格納し、部分データ抽出部４３から与えられる部分データを部分データＤＢ６１に格納する。
【００２０】
部分データ抽出部４３は、指示分析部４１から与えられたドキュメントと抽出項目ＤＢ５３で指示されている処理内容から部分データ抽出処理を行い、作成された部分データをデータ登録部４２に引き渡す。
【００２１】
データ検索部４４は、指示分析部４１から与えられた指示に従ってドキュメント検索を行い、ドキュメント属性ＤＢ５１、ドキュメントＤＢ５２、部分データＤＢ６１から検索結果のドキュメントとドキュメント属性を取得し、クライアント側サービス部２に引き渡す。
【００２２】
ドキュメント属性ＤＢ５１は、ドキュメントに関する情報を格納し、ドキュメントＤＢ５２は、ドキュメントを格納する。
【００２３】
抽出項目ＤＢ５３は、部分データ抽出部４３での抽出処理内容を予め格納し、部分データＤＢ６１は、部分データ抽出部４３によって処理された部分データを格納する。
【００２４】
次に、具体例を用いて第１の実施の形態の動作について説明する。
【００２５】
例えば、入力装置１から「登録処理」、「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」、「ドキュメント ＤＯＣ０１」が入力されたとする。入力装置１からの入力は、クライアント側サービス部２を経由して指示分析部４１に渡される。
【００２６】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ登録部４２を起動して、データとして「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」、「ドキュメント ＤＯＣ０１」を引き渡す。また、部分データ抽出部４３を起動し、データとして「ドキュメント ＤＯＣ０１」を引き渡す。
【００２７】
部分データ抽出部４３では、抽出項目ＤＢ５３から抽出処理として「図面枠部分のみ抽出」を取得し、「ドキュメント ＤＯＣ０１」から「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を作成して、その結果をデータ登録部４２に引き渡す。
【００２８】
データ登録部４２では、ドキュメント属性ＤＢ５１に「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「登録日として２０００／０４／０１」を格納し、ドキュメントＤＢ５２に「ドキュメント ＤＯＣ０１」を格納し、部分データＤＢ６１に「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を格納する。
【００２９】
次に、入力装置１から「検索処理」、「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「検索結果として図面枠部分のみ抽出したドキュメントを取得する」が入力されたとする。入力装置１からの入力は、クライアント側サービス部２を経由して指示分析部４１に渡される。
【００３０】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ検索部４４を起動して、データとして「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」、「検索結果として図面枠部分のみ抽出したドキュメントを取得する」を引き渡す。
【００３１】
データ検索部４４では「ドキュメント番号としてＤＯＣ０１」に該当するデータをドキュメント属性ＤＢ５１、ドキュメントＤＢ５２、部分データＤＢ６１から検索して「図面枠部分のみ抽出したドキュメント」を取得し、クライアント側サービス部２に引き渡す。クライアント側サービス部２では出力装置３に表示する。
【００３２】
次に、本発明の第２の実施の形態について説明する。図３は、本発明の電子ファイリングシステムの第２の実施の形態を示す構成図である。
【００３３】
図３に示す第２の実施の形態では、第１の実施の形態でサーバ側に存在していたデータ抽出部が、クライアント側に存在してクライアント側サービス部２から起動される。
【００３４】
図３において、入力装置１への入力が「登録処理」、「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」であり、抽出項目ＤＢ５３に格納される抽出処理が「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す」である例を示す。したがって、この場合、データ抽出処理がクライアント側で行われること、抽出処理が階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す処理であることが第１の実施の形態と異なる。
【００３５】
入力装置１から与えられた入力は、クライアント側サービス部装置２で解釈されて、データ抽出部２１が起動され、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」が引き渡される。
【００３６】
データ抽出部２１では、抽出項目ＤＢ５３から抽出処理内容「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す」を取得し、引き渡された「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」から「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を作成し、クライアント側サービス部装置２に引き渡す。
【００３７】
クライアント側サービス部装置２は、入力装置１から引き渡された「登録処理」、「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」に加えて「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を指示分析部４１に引き渡す。
【００３８】
指示分析部４１では指示を解釈し、データ登録部４２を起動して、データとして「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」、「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」、「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を引き渡す。
【００３９】
データ登録部４２ではドキュメント属性ＤＢ５１に「ドキュメント番号がＺＵＭＥＮ０１」を格納し、ドキュメントＤＢ５２に「ドキュメント ＺＵＭＥＮ０１」を格納し、、部分データＤＢ６１に「階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントのみ取得したドキュメント」を格納する。
【００４０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ドキュメントに対し部分的なデータ取得を可能にすることによって、部分データ閲覧を行うユーザに対してシステム利用時のレスポンスを改善することができる。
【００４１】
また、本発明は、ドキュメントに対し部分的なデータ取得を可能にすることによって、必要な通信回線容量、通信時間の削減が図られ、従来では利用が難しかった低速度通信環境（電話回線を利用したシステムの利用等）へのサービス提供が可能となるため、システム利用可能な通信環境を従来よりも広げることが可能となる。
【００４２】
さらに、本発明は、ドキュメントから情報を抽出する範囲を限定していくことにより、ドキュメントの品質を落とさずに転送データ量の削減が可能となるため、転送データ量の削減を図る場合に、転送するドキュメントの品質を下げない方向での手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電子ファイリングシステムの第１の実施の形態を示す構成図である。
【図２】データ蓄積部および部分データ蓄積部の各ＤＢ（データベース）に格納されるデータの内容を説明する図である。
【図３】本発明の電子ファイリングシステムの第２の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
１ 入力装置
２ クライアント側サービス部
３ 出力装置
４ サーバ側サービス部
５ データ蓄積部
６ 部分データ蓄積部
２１ 部分データ抽出部
４１ 指示分析部
４２ データ登録部
４３ 部分データ抽出部
４４ データ検索部
５１ ドキュメント属性ＤＢ
５２ ドキュメントＤＢ
５３ 抽出項目ＤＢ
６１ 部分データＤＢ
Claims (6)
- ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリングシステムにおいて、
前記サーバは、部分データの抽出処理内容を格納する抽出項目ＤＢと、
ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと前記抽出項目ＤＢで指示されている抽出処理内容とから抽出処理を行って予め部分データを作成する部分データ抽出部と、
前記部分データ抽出部によって作成された部分データを格納する部分データＤＢと、
部分データのドキュメントに関する情報を格納するドキュメント属性ＤＢとを備え、
クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメント検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする電子ファイリングシステム。 - ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリングシステムにおいて、
前記クライアントは、ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと指示される抽出処理内容とから部分データ抽出処理を行って予め部分データを作成する部分データ抽出部を備え、
前記サーバは、前記部分データ抽出部における部分データの抽出処理内容を格納する抽出項目ＤＢと、
前記部分データ抽出部によって作成された部分データを格納する部分データＤＢと、
部分データのドキュメントに関する情報を格納するドキュメント属性ＤＢとを備え、
前記サーバが、クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメントの検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする電子ファイリングシステム。 - 前記部分データの抽出処理内容は、図面枠部分のみを抽出する処理または階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す処理であることを特徴とする請求項１または２に記載の電子ファイリングシステム。
- ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリング方法において、
前記サーバは、予め部分データの抽出処理内容を格納し、ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと格納されている前記抽出処理内容とから抽出処理を行って予め部分データを作成し、作成された前記部分データを格納し、作成された前記部分データのドキュメントに関する情報を格納し、ドキュメントの検索時に、クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメント検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする電子ファイリング方法。 - ドキュメントとドキュメントに関する属性について管理を行うサーバとクライアント構成の電子ファイリング方法において、
前記クライアントは、ドキュメントの登録時に、クライアントユーザから与えられるドキュメントと指示される抽出処理内容とから部分データ抽出処理を行って予め部分データを作成し、
前記サーバは、前記部分データ抽出処理における前記抽出処理内容を予め格納し、前記クライアントで作成された前記部分データを格納し、前記クライアントで作成された前記部分データのドキュメントに関する情報を格納し、ドキュメントの検索時に、クライアントユーザから与えられる指示に従ってドキュメント検索を行い、検索結果の部分データを取得し、前記クライアントへ出力することを特徴とする電子ファイリング方法。 - 前記部分データの抽出処理内容は、図面枠部分のみを抽出する処理または階層化されたドキュメントから特定階層のドキュメントを取り出す処理であることを特徴とする請求項４または５に記載の電子ファイリング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000152510A JP3573062B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 電子ファイリングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000152510A JP3573062B2 (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 電子ファイリングシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001331782A JP2001331782A (ja) | 2001-11-30 |
| JP3573062B2 true JP3573062B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
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