JP3572566B2 - かん水システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋上などに人工緑化地盤を形成するためのかん水システムの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
建物の屋上をはじめ、植栽による人工地盤上の緑化では、軽くて保水力のあるパーライト系のものを中心に、人工軽量土壌材が使用される場合が増加している。しかしながら、保水性が良くても長期にわたって降雨がないと、やはりかん水する必要がある。この場合、植栽域が広域であるとか、或はかん水を自動化するとなると、地上からの散水栓や、地上、地中、底面部などにかん水配管を全域にわたって設置するなどかん水配管が必要となり、それだけ配管施工の手間とコストがかかることになる。また、配管が植栽域内に配置されるため、植栽を植え替えるとなると配管が邪魔になったり、給水位置を変える場合には配管を付け替えるなどの問題を生じる。
【0003】
一方、図3に示すように、育成用土壌1の底面部に透水性シート2を介して保水性のよい材料(パーライト等)3を敷き降雨時にそこに保水させておき、乾燥時には自然に上部の土壌へ水を補償するような方法がある。なお、4は土壌支持材である。この方法では、常に底部保水層の水荷重が建物側に掛かってくるとか、そこからの水移動が蒸発に頼るとなると液状水としてうまく上部土壌へ供給されるのか、或は天水のみに頼る場合にはやはり水枯れの問題がある。
【0004】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、植栽全域にわたるかん水用配管を不要とし、低コストで広域にわたる人工緑化地盤を形成することができるかん水システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明のかん水システムは、建物5の屋上6に形成する植栽全域を複数の流水ブロック7に分け、各流水ブロックは、水勾配9aが設けられた水槽を構成し、流水ブロックの底部には通水層11が形成され、該通水層の上部には透水性シート12を介して人工軽量土壌層13が形成され、各流水ブロックの通水層11ならびに人工軽量土壌層13の底部L迄に順次、給水および排水を行うことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のかん水システムの1実施形態を示し、図1(A)は建物の屋上を示す斜視図、図1(B)は断面図、図1(C)は通水層の変形例を示す図である。
【0007】
図1(A)において、建物5の屋上6に形成する植栽全域をいくつかの複数の流水ブロックに分けている。図1(B)に示すように、各流水ブロック7を構成する側壁8及び底壁9には遮水シート10が張設され水槽が形成されている。底壁9には水勾配9aが設けられている。流水ブロック7の底部には、保水性は有さず通水性が極めて良く、且つ上部の土壌の荷重に耐えるような粗粒状材料からなる通水層11が形成され、この通水層11の上部には、透水性シート12を介して植栽基盤となる人工軽量土壌(パーライト等)層13が形成されている。また、通水層11の上流側には給水弁14を有する給水管15が接続され、通水層11の下流側には排水弁16を有する排水管17が接続されている。
【0008】
図1(C)は通水層の変形例を示し、波状板11aに通水孔11bを設けた例である。
【0009】
上記構成からなる本発明のかん水システムのかん水方法について説明する。かん水の必要が生じた時点で、先ず、排水弁16を閉、給水弁14を開として、通水層11内ならびに人工軽量土壌層13の底部の一定の給水レベルL迄緩慢に水を供給する。緩慢に水を供給することにより、流水ブロック7内全域に浸水し、やがて人工軽量土壌層13が下面より毛管現象により土壌中に浸透、保水されることになる。一定の給水レベルLに達したところで給水を止め、根腐れ防止と建物への荷重軽減のために、排水弁16を開いて、ここから土壌に保水された量以外の水は全て排水してしまう。これらの一連の操作を次々にブロックを変えて行い、この各ブロックからの排水は全て回収して、再び次のブロックの給水として使うようにしている。なお、水圧等を調節できる場合には、給水弁及び排水弁を含め、給水管は排水管と共用することもできる。
【0010】
本発明においては、植栽全域をいくつかの複数の流水ブロックに分けることにより、建物にかかる水荷重を少なくし、また、水勾配9aによるかん水時の上下流間での水位レベル差(例えば水勾配が1/100のとき、10mで10cmの差)をできるだけ少なくし、流水ブロック内への給水量を減らすようにしている。従って、建物への荷重制限が厳しくない場所や、水勾配方向の距離が短い場合には、流水ブロックの数は減らすことができる。また、水勾配のある流水ブロック7内での供給水量を減らす方法として、図2に示すように、通水層11の下面にスペーサ19を配設するようにしてもよい。
【0011】
本発明によるかん水方法は、流水ブロック7の底面部の透水性、連通性を良くして、底面部から次第に土壌上部へ向けて保水させようとするものであり、通常は、基本的には人工軽量土壌の保水力に頼るため、乾燥時に時々運転するようにすればよい。なお、図3に示す構造では、底面部が保水性が良いため透水性、連通性が得られ難く、本発明の方法は適用し難い。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
【0013】
(イ)植栽全域にわたるかん水用の配管が不要になり、低コストによる広域かん水方法を提供することができる。
【0014】
(ロ)従来の底面部に保水或は水貯留する方式に比べ、流水ブロック化による建物への荷重を減らすことができる。
【0015】
(ハ)時間をかけてもブロック内全体に水はいきわたり、一旦、土壌の一部を水で飽和状態にして、土壌に保水されれば良しとする方法であり、自動かん水装置に求められるような植栽域間でのかん水量の均等性調節機能、或は給水水圧は不要である。
【0016】
(ニ)底面かん水なので地上散水のように周辺の影響に気を配ることなく、いつでもかん水できる。
【0017】
(ホ)排水回収型の底面かん水方式なので、地上散水のような散逸水が減り、場合によっては色々なα水などの「超水」を送り込むことが可能となる。また、炎天下でも配管内の昇温の心配がない。
【0018】
(ヘ)露地での「地下水脈」の自然の基本が生きている。
【0019】
(ト)排水レベルを上げることにより常時、水貯留することも可能であり、保水型の機構としても転用でき、或はその水位も調節することができる。
【0020】
(チ)耐根シートを防水シートとして、また透水材下面部材として兼用できる。
【0021】
(リ)植栽域内の配管がないため、防水層(シート)のメンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のかん水システムの1実施形態を示し、図1(A)は建物の屋上を示す斜視図、図1(B)は断面図、図1(C)は通水層の変形例を示す図である。
【図2】本発明の変形例を示す模式図である。
【図3】従来のかん水方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
5…建物
6…屋上
7…流水ブロック
9a…水勾配
11…通水層
12…透水性シート
13…人工軽量土壌層
Claims (2)
- 建物の屋上に形成する植栽全域を複数の流水ブロックに分け、各流水ブロックは、水勾配が設けられた水槽を構成し、流水ブロックの底部には通水層が形成され、該通水層の上部には透水性シートを介して人工軽量土壌層が形成され、各流水ブロックの通水層ならびに人工軽量土壌層の底部迄に順次、給水および排水を行うことを特徴とするかん水システム。
- 前記通水層内にスペーサを配設したことを特徴とする請求項1記載のかん水システム。
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JP32304497A JP3572566B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | かん水システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32304497A JP3572566B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | かん水システム |
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Family Applications (1)
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JP32304497A Expired - Fee Related JP3572566B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | かん水システム |
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- 1997-11-25 JP JP32304497A patent/JP3572566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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