JP3572558B2 - 生産物の変更管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電子ファイルから構成される生産物の変更を、一貫性を保ちながら管理するための、生産物の変更管理システムに関するものである。
【0002】
コンピュータプログラムに代表されるような、複数の電子ファイルが構成要素となって、一つ以上の生産物を形成しているような生産物の製造・保守過程においては、人間のミス等に基づいて生産物に作り込んでしまった障害を検出し、その障害を除去するために、電子ファイルを変更するといった繰り返し作業の中で、品質の高い生産物を効率的に製造することが必要である。
【0003】
そのため、障害状況,ファイル版数,生産物の構成に関するデータを一貫して確実に記録し、利用者の要求に応じて必要な管理データを提示することをコンピュータによって支援する、生産物の変更管理システムが要望されている。
【0004】
【従来の技術】
複数の電子ファイルから構成されるような生産物の製造・保守過程において、生産物から障害が検出されると、障害がファイルのどの部分に起因して生じているかの原因特定がまず行われ、さらに、特定された原因にあたる部分を、ファイルの編集装置等を利用して修正し、この修正されたファイルを用いて、再度新しい生産物を生成するといった繰り返し作業が行われる。
【0005】
このような作業の流れの中で、生産物の品質保証という観点から、例えば、どのような障害が検出されたか、障害の処置状況はどのようになっているか、障害を処置するために変更したファイル名は何か、変更した後のファイル版数は何か、といった管理情報が記録として蓄積され、また、必要に応じて参照される。これらの情報は、生産物が製品として出荷可能な品質を備えているか否かという重要な判断を下すための基礎データとして使用されるものである。
【0006】
従来、これらの管理情報を記録し蓄積するための手段として、障害管理システムと、版数構成管理システムという、いずれも、コンピュータによって管理情報の生成,記録,蓄積が可能な、二つの独立のシステムが適用されていた。
【0007】
障害管理システムとは、障害に関する情報を、例えば障害管理台帳の形式で登録,参照,変更することができるようなシステムを総称している。一方、版数構成管理システムとは、ファイルの変更経歴としての個々のファイルに対する、全版数とそれに対応したファイル内容、および生産物の構成情報として凍結(記憶)されたファイル名と版数の組み合わせ情報を蓄積し、必要に応じて復元することができるようなシステムを総称している。
【0008】
これらのシステムを適用することによって、従来のコンピュータを適用しない方法に比べて、障害管理データ内での一貫性と、版数構成管理データ内での一貫性は飛躍的に向上した。
【0009】
ところが、変更管理を行う上で必要な、障害管理データと版数構成管理データとの連携データ、すなわち、ある障害は何というファイルを変更して、変更後のファイルの版数は何か、といった部分は、どちらか一方のシステムのデータを他方に、人手によって書き移していたため、障害管理データと、版数構成管理データとの間の一貫性を保つという点では不十分であった。
【0010】
最近になって、このような問題点を解決するため、障害管理データと版数構成管理データの生成,登録を、システム側で予め定めた流れに沿って行うことによって、双方の管理データの間の一貫性を確保することができるような、新しい変更管理システムが見受けられるようになってきた。
【0011】
例えば具体的には、登録済みの障害の一覧から一つを選択すると、変更可能なファイルの一覧が表示され、そこから任意のファイルを選択すると、そのファイルを編集するための編集装置が起動され、さらに変更が終了して、障害の処置が完了したことを利用者が宣言すると、変更後の版数が割り当てられると同時に、選択された障害識別子に対して、変更ファイル名と版数が対応付けられて蓄積されるという仕組みのものがあった。このようなものによって、障害管理データと版数構成管理データ間の一貫性は、確実に保証されるようになった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の技術における新しい変更管理システムでは、次のような、新たな二つの問題を生じていた。
【0013】
第1の問題は、管理データの生成,登録の作業の流れが、システムによって予め定められているため、利用者の作業手順が制約を受けるようになってしまったことに起因している。具体的には、ファイルを変更する前には、必ず障害管理票が登録されていなければならないようになっている。あるいは、ある障害を処置するために変更を加えている最中に、そのファイルが全く別の障害の原因になっていることに突然気づいたため、そのまま急遽、別障害の処置を行うと、別障害に関する管理情報がその場ですぐに登録できないといったことが起こる。そのため、利用者はシステムで定められている通りの手順を踏まなければならず、その結果として、臨機応変に作業することができないことによる、作業効率の低下と、利用者のストレスの増加といった問題が生じていた。
【0014】
第2の問題は、新しい変更管理システムが、専用システムであることに起因している。すなわち、障害管理データと、版数構成管理データ間の一貫性を確保するためには、専用システムを使用しなければならず、それまで利用者が使用していた障害管理システムや、版数管理システムが使用できないため、蓄積された過去の管理データがすべて使い物にならなかったり、あるいは利用者が専用システムが動作可能な環境を持っていないような場合には使用できず、その結果として、汎用的に使用できないという問題を生じていた。
【0015】
本発明は、このような従来技術の課題を解決しようとするものであって、利用者の作業手順に制約を発生させることがなく、しかも、利用者が従来使用していたシステムでも、新しく手配したシステムでも、汎用的に対応して、障害管理データと版数構成管理データとの間の一貫性を確保することができる、生産物の変更管理システムを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の態様(1) の原理構成を示したものである。態様(1) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムは、相互に他方の状況に拘束されることなく、自由な手順で使用することができ、双方のシステムが持つ連携すべき管理データの一貫性を、任意のタイミングで確保することができる処理部を、双方のシステムの外部に持つ構成を有している。
【0017】
一般的な障害管理システム10は、障害に関する情報を、例えば障害管理台帳の形式で登録,参照,変更することができる、一般的に知られているシステムであって、障害管理HMI部11と、障害管理処理部12は、障害管理アクセス権データ部13と、障害管理データ部14とを有している。障害管理HMI部11は、障害に関する管理データを登録,参照,変更するためのHMI(Human Machine Interface )である。障害管理処理部12は、障害管理HMI部11から入力された管理データを、障害管理データ部14に登録したり、または障害管理データ部14から取り出した管理データを、障害管理HMI部11を介して表示したりする。
【0018】
障害管理データ部14は、障害に関する管理データ自身であり、例えばファイルであったり、リレーショナルデータベースであったりする。障害管理アクセス権データ部13は、障害管理データ部14内の管理データのうち、特にそのアクセスに当たって、利用者を制限する必要があるものに対して、個々の管理データが、どの利用者にとってアクセス可能であるかという情報を保持している。
【0019】
一般的な版数構成管理システム15は、ファイルの変更履歴情報を生成したり、または参照したりすることと、ファイル構成を凍結(記憶)したり、その凍結情報を参照したりすることができる、一般的に知られているシステムであり、版数構成管理HMI部16と、版数構成管理処理部17と、版数構成管理データ部18と、版数構成管理アクセス権データ部19とを有している。
【0020】
版数構成管理HMI部16は、ファイルの変更履歴を生成したり、参照したり、ファイル構成の凍結情報を生成したり,参照したりするためのHMIである。版数構成管理処理部17は、ファイルの変更履歴およびファイル構成の凍結情報を生成し、その結果を版数構成管理データ部18に書き込んだり、あるいは版数構成管理データ部18から取り出した管理データを、版数構成管理HMI部16を通じて表示したりする。
【0021】
版数構成管理データ部18は、ファイル変更履歴とファイル構成の凍結情報自身であり、例えばファイルであったり、リレーショナルデータベースであったりする。版数構成管理アクセス権データ部19は、版数構成管理データ部18内の管理データのうち、特にそのアクセスに当たって利用者を制限する必要のあるものに対して、個々の管理データが、どの利用者にとってアクセス可能であるかという情報を保持している。
【0022】
管理データ・インタフェース部20は、すべての管理データにアクセスするためのインタフェースであり、具体的には、例えば管理データがファイルであれば、ファイルのリード/ライト処理であり、管理データがリレーショナルデータベースであれば、SQL(Structured Query Language )文等の生成,実行処理である。一貫性確保HMI部21は、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18間の一貫性を確保するために、利用者が起動するすべての機能と、その実行結果を表示するためのHMIである。
【0023】
利用者情報取得部22は、管理データ間一貫性確保部24を起動している利用者の識別情報、例えばシステムへのログインIDを取得して、アクセス権照合部23に通知する。アクセス権照合部23は、管理データ間一貫性確保部24が障害管理システム10、または版数構成管理システム15内の管理データにアクセスしようとしたときに、利用者情報取得部22から通知された利用者に、該当管理データへのアクセス権があるかどうかを照合する。
【0024】
管理データ間一貫性確保部24は、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18間の一貫性を確保するために、障害管理システム10および版数構成管理システム15とは非同期で起動され、連携データの登録,矛盾検出のための解析処理の実行を行うが、詳細な原理は、後述の態様(7) ,態様(8) ,態様(9) ,態様(10),態様(11)で説明する。
【0025】
図2は、本発明の態様(2) の原理構成を示したものである。態様(2) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムが異なるものになった場合でも、容易に対応して変更管理システムを実現できるようにするために、双方のシステムが持つ連携データにアクセスする際に、必要となる構成情報を外部から定義することができる構成を有している。
【0026】
図2において、構成データ設定処理部25と構成データ部26以外の部分の構成と動作は、図1において説明した通りである。
【0027】
構成データ部26は、障害管理データ部14および版数構成管理データ部18にあって、管理データ間一貫性確保部24が必要とする連携データの、データ格納形式と、個々のデータの格納場所,データサイズ,データ個数等に関する情報を持っている。構成データ設定処理部25は、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18の構成に合わせるために、一貫性確保HMI部21を通じて外部から構成データ部26を変更するための処理を行う。
【0028】
図3は、本発明の態様(3) の原理構成を示したものである。態様(3) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムが異なるものになった場合でも、容易に対応して変更管理システムを実現できるようにするために、アクセスすべき連携データのうち、双方のシステム側にないものについては、外部の連携データに格納,参照する構成をとっている。
【0029】
図3において、連携データ部27と管理情報生成部28以外の部分の構成と動作は、図1において説明した通りである
【0030】
連携データ部27は、管理データ間一貫性確保部24が必要とする連携データの一部を、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18が、もともと持っていない場合に使用される連携データ格納部分である。管理情報生成部28は、連携データ部27に格納されている情報を取り出し、利用者にわかりやすい所定の形式に加工する処理を行う。
【0031】
図4は、本発明の態様(4) の原理構成を示したものである。態様(4) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムが異なるものになった場合でも、容易に対応して変更管理システムを実現できるようにするために、構成情報を外部から定義する処理と、外部の連携データを併せ持つ構成をとっている。
【0032】
図4において、各部の構成と動作は、図1,図2,図3において説明した通りである。
【0033】
図5は、本発明の態様(5) の原理構成を示したものである。態様(5) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムが異なるものになった場合でも、容易に対応して変更管理システムを実現できるようにするために、双方のシステムが持つ連携データをアクセスする際に照合する必要がある、個々のデータごとのアクセス権データを、外部に持つ構成をとっている。
【0034】
アクセス権データ部29は、管理データ間一貫性確保部24が、障害管理データ部14および版数構成管理データ部18にアクセスする際に、アクセス権照合部23が必要とする、個々の連携データごとに、どの利用者がアクセス可能かという情報を持っている。
【0035】
図6は、本発明の態様(6) の原理構成を示したものである。態様(6) においては、障害管理システムおよび版数構成管理システムが異なるものになった場合でも、容易に対応して変更管理システムを実現できるようにするために、構成情報を外部から定義する処理と、外部に連携データとアクセス権データを併せ持つ構成をとっている。
【0036】
図6において、各部の構成と動作は、図1,図2,図3および図5において説明した通りである。
【0037】
図7は、本発明の態様(7) の原理構成を示したものである。態様(7) においては、障害識別子−変更ファイル−ファイル版数の一貫性を確保するために、一貫性をとるべき状態になっているデータのみを効率よく取り出す処理と、利用者が双方のシステムの管理データの対応付けを確実に行えるHMIを持っている。
【0038】
管理データ間一貫性確保部24の内部以外の部分の構成と動作は、上述の各図について説明した通りである。対応付け操作制御部24−1は、障害識別子−変更ファイル−ファイル版数の対応付けを利用者が行ないやすい所定の形式に編集する処理を行う。データ登録待ち障害取り出し部24−2は、障害管理データ部14の中から、変更ファイル名とファイル版数の両方または一方が登録待ちになっている障害識別子を取り出すことと、確定した変更ファイル名またはファイル版数を障害管理データ部14に格納する処理を行う。
【0039】
起動日時格納部24−3は、一貫性の確保処理が起動され、変更済ファイル情報取り出し部24−4が情報を取り出した前回の日時データを記録している。変更済ファイル情報取り出し部24−4は、起動日時格納部24−3から取り出した日時よりも、ファイル最終更新日時が新しいファイル名とその版数を、版数構成管理データ部18から取り出す処理を行う。
【0040】
図8は、本発明の態様(8) の原理構成を示したものである。態様(8) においては、一貫性確保処理として、個々の障害が、どのファイル構成凍結版数、すなわち通称ベースラインにおいて盛り込まれたかを、自動的に判断する機構を有している。
【0041】
図8において、管理データ間一貫性確保部24の内部構成と動作以外については、上述の各図で説明した通りである。
【0042】
解決済障害データ取り出し部24−5は、障害管理データ部14から、解決済みであると判断できる障害に対する障害番号等からなる障害識別子,変更ファイル名,ファイル版数の組み合わせ一式を取り出すことと、確定したベースライン版数を障害管理データ部14に格納する処理を行う。凍結版数特定部24−6は、解決済障害データ取り出し部24−5により取り出された変更ファイル名とファイル版数をもとに、それらがどのベースライン版数において取り込まれたかを、版数構成管理データ部18を検索して確定する。
【0043】
図9は、本発明の態様(9) の原理構成を示したものである。態様(9) においては、障害管理システム側にベースライン版数を管理する機構がない場合に、外部データとして障害識別子とベースライン情報の対応を管理し、利用者にその情報を通知することができるようになっている。
【0044】
図9において、管理データ間一貫性確保部24の内部構成と動作以外については、上述の各図で説明した通りである。また、解決済障害取り出し部24−5と、凍結版数特定部24−6の機能については、図8の説明で述べた通りである。
【0045】
凍結版数データ格納部24−7は、障害識別子と、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数を対応させて格納する外部データである。解決済障害選別部24−8は、凍結版数データ格納部24−7に存在する障害識別子を取り出して、その結果を解決済障害データ取り出し部24−5に通知する。障害解決表生成部24−9は、利用者の意思に従って凍結版数データ格納部24−7の情報を、障害解決表として出力するために、情報の体裁を例えば一覧表等の所定の形式に整える処理を行う。
【0046】
図10は、本発明の態様(10)の原理構成を示したものである。態様(10)においては、障害識別子−変更ファイル−ファイル版数の一貫性を確保するために、障害管理システムと版数構成管理システムの双方が持つ管理データを解析して、矛盾を検出する機構を有している。
【0047】
図10において、管理データ間一貫性確保部24の内部構成と動作以外については、上述の各図で説明した通りである。
【0048】
障害版数データ取り出し部24−10は、障害管理データ部14から障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数のすべての組み合わせを取り出して、その結果を矛盾検出部24−12に通知する。ファイル版数データ取り出し部24−11は、版数構成管理データ部18からファイル名−ファイル版数のすべての組み合わせを取り出して、その結果を矛盾検出部24−12に通知する。
【0049】
矛盾検出部24−12は、それぞれから通知されたファイル名とファイル版数を照合することによって、双方の管理データ間の矛盾を自動的に検出して、検出状況を一貫性確保HMI部21を通じて利用者に通知する。
【0050】
図11は、本発明の態様(11)の原理構成を示したものである。態様(11)においては、態様(7) で説明した一貫性の確保操作を行おうとしているときに、利用者側のなんらかの理由で、例えば障害通知レポートを未発行のために、障害識別子を割り当てられていないものの、ファイルは既に修正済みであるようなことがあっても、その障害通知レポートの発行を後で忘れることがないようにするための、障害識別子のリザーブ機構を持っている。
【0051】
障害識別子リザーブ部24−13以外の部分の構成と動作については、上述の各図で説明した通りである。
【0052】
障害識別子リザーブ部24−13は、対応付け操作制御部24−1から利用者が入力した障害識別子と、変更済ファイル情報取り出し部24−4が取り出したファイル名とファイル版数を、例えば、障害通知レポートのリザーブとして、障害管理データ部14に書き込む処理を行う。
【0053】
以下、図1に示された原理構成図に基づいて、態様(1) における本発明の作用を説明する。利用者によって、任意のタイミングで障害管理データ部14のデータと、版数構成管理データ部18のデータとの間の一貫性を確保する要求を受けたとき、一貫性確保HMI部21は、まず利用者情報取得部22に利用者識別子を通知するとともに、管理データ間一貫性確保部24に一貫性確保要求を通知する。
【0054】
要求を受けた管理データ間一貫性確保部24は、データアクセス権の有無の確認を行ないながら、障害管理データ部14および版数構成管理データ部18からの管理データを取り出して、態様(7),(8),(9),(10),(11) で示される方式によって、一貫性確保のための解析を行ない、再度、管理データを障害管理データ部14および版数構成管理部18の一方または両方へ書き込む。
【0055】
管理データの取り出しおよび書き込みのため、まず、管理データ間一貫性確保部24は、データアクセス要求を管理データ・インタフェース部20に送る。データアクセス要求を受けた管理データ・インタフェース部20は、要求を解釈して、障害管理データ部14および版数構成管理データ部18からのデータ取り出しおよび書き込みのための命令文を生成し、取り出しの場合はそのデータを、書き込みの場合は書き込み完了成否を、管理データ間一貫性確保部24に返す。
【0056】
なお、アクセス要求が通知される前に、アクセス権照合部23は、利用者情報取得部22に格納された利用者識別子が、アクセスしようとしている管理データにアクセス可能か否かを、障害管理アクセス権データ部13および版数構成管理アクセス権データ部19に格納されている、アクセス権情報と照合した上で、アクセス可能な場合だけ、管理データ間一貫性確保部24がデータアクセス要求を発生させるように制御を行っている。
【0057】
以下、図2に示された原理構成図に基づいて、態様(2) における本発明の作用を説明する。基本的な作用は、前述した態様(1) の場合と同じであるが、管理データ間一貫性確保部24およびアクセス権照合部23が、管理データの格納位置やサイズ,個数等の構成データを構成データ部26から取り出した上で、管理データ・インタフェース部20にデータアクセス要求を通知する点が異なっている。さらに構成データ部26は、任意のタイミングで、利用者からの要求を受けた構成データ設定処理部25を通じて、追加,変更,削除等を行うことができる。
【0058】
以下、図3に示された原理構成図に基づいて、態様(3) における本発明の作用を説明する。基本的な作用は、前述した態様(1) の場合と同じであるが、管理データ間一貫性確保部24による一貫性確保のための解析処理において取り出す管理データまたは書き込む管理データが、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18に、もともと存在しない場合に、管理データ間一貫性確保部24は、連携データ部27にアクセスを行うことによって、変更管理に必要な情報を記録として残す点が異なっている。
【0059】
さらに、これらの管理データは、もともと障害管理システム10や版数構成管理システム15に存在せず、参照の手段もないため、利用者からの参照要求があった場合は、管理情報生成部28が、連携データ部27から情報を取り出して編集した上で、一貫性確保HMI部21を通じて、利用者に情報の提供を行う。
【0060】
図4に示された態様(4) における本発明の作用は、態様(2) における作用と、態様(3) における作用との両方を持ち、それぞれの作用は独立して行われるものであるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
以下、図5に示された原理構成図に基づいて、態様(5) における本発明の作用を説明する。基本的な作用は、前述した態様(1) の場合と同じであるが、アクセス権照合部23によるアクセス権の照合処理の一部または全部において、障害管理アクセス権データ部13および版数構成管理アクセス権データ部19から、アクセス権情報を取り出す代わりに、アクセス権データ部29から取り出す点が異なっている。
【0062】
図6に示された態様(6) における本発明の作用は、態様(2) における作用と、態様(3) における作用と、態様(5) における作用のすべてを持ち、それぞれの作用は独立して行われるものであるため、詳細な説明は省略する。
【0063】
以下、図7に示された原理構成図に基づいて、態様(7) における本発明の作用を説明する。利用者によって、任意のタイミングで障害管理データ部14のデータと、版数構成管理データ部18のデータ間の一貫性を確保する要求を、一貫性確保HMI部21を通じて受けた対応付け制御部24−1は、変更済ファイル情報取り出し部24−2に対して、ファイル名−ファイル版数を組み合わせた情報の版数構成管理データ部18からの取り出し要求を行うとともに、データ登録待ち障害取り出し部24−2に対して、障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数を組み合わせた情報の、障害管理データ部14からの取り出し要求も行う。
【0064】
まず、要求を受けた変更済ファイル情報取り出し部24−4は、起動日時格納部24−3から、一貫性確保処理が起動された前回の日時データを取り出し、版数構成管理データ部18内で管理されているすべてのファイルの最終更新日時との比較を行って、前回の日時データよりも新しい最終更新日時を持つファイル名−ファイル版数の組み合わせをすべて取り出し、そのデータを対応付け操作制御部24−1に通知する。
【0065】
一方、要求を受けたデータ登録待ち障害取り出し部24−2は、変更ファイル名およびファイル版数の、一方または両方が未登録状態の障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数の組み合わせをすべて取り出して、そのデータを、対応付け操作制御部24−1に通知する。データを受けた対応付け操作制御部24−1は、障害管理データ部14から取り出された障害識別子と、版数構成管理データ部18から取り出されたファイル名−ファイル版数の組み合わせとの対応付けを、利用者が行ないやすい形式、例えば一覧のような形式に編集して、一貫性確保HMI部21に通知する。
【0066】
そして、対応付け操作制御部24−1が、利用者によって対応付けられた障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数の、障害管理データ部14への書き込み要求を、管理データ・インタフェース部20に対して行ない、書き込み命令が実行されることによって、障害管理データ部14に、一貫性の保証された変更ファイル名とファイル版数が登録される。
【0067】
以下、図8に示された原理構成図に基づいて、態様(8) における本発明の作用を説明する。解決済障害データ取り出し部24−5は、利用者によって、一貫性確保HMI21を通じて、任意のタイミングで障害管理データ部14のデータと、版数構成管理データ部18のデータ間の一貫性を確保する要求を受けたとき、障害管理データ部14の中で、障害が解決していることを示す管理データが、予めわかっているものとして、解決済みの障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数の組み合わせ取り出す。
【0068】
このとき、障害管理データ部14内に、障害識別子ごとにその障害処置が盛り込まれた、通称ベースライン版数データを格納する領域を持ち、その領域に既にベースライン版数が登録済みのものについては、解決済みであっても、障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数の組み合わせを取り出さない。
【0069】
次に、取り出されたデータを、凍結版数特定部24−6が、障害識別子一つずつに対して、変更ファイル名とファイル版数の組み合わせをもとに、版数構成管理データ部18のベースライン版数ごとに存在するファイル構成情報を、ベースライン版数の古いものから新しいものへと、順番に検索して、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数を特定する。
【0070】
このとき、一つの障害識別子に対して、複数の変更ファイル名とファイル版数との組み合わせがある場合は、変更ファイルごとに、一つずつベースライン版数を特定してゆき、特定できたベースライン版数の中で、最も新しいものが、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数であると判断する。
【0071】
そして、特定されたベースライン版数と、それに対応した障害識別子は、管理データ・インタフェース部20に通知され、障害管理データ部14への書き込み命令が実行されることによって、障害管理データ部14に、一貫性が保証されたベースライン版数が登録される。
【0072】
以下、図9に示された原理構成図に基づいて、態様(9) における本発明の作用を説明する。解決済障害データ取り出し部24−5は、利用者によって、一貫性確保HMI21を通じて、任意のタイミングで障害管理データ部14のデータと、版数構成管理データ部18のデータ間の一貫性を確保する要求を受けたとき、まず、解決済障害選別部24−8を呼び出す。
【0073】
ここで、解決済障害選別部24−8は、凍結版数データ格納部24−7に格納されている障害識別子を取り出し、その結果を解決済障害データ取り出し部24−5に通知する。解決済障害データ取り出し部24−5は、通知された障害識別子を除く、解決済みの障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数の組み合わせを、障害管理データ部14から取り出す。
【0074】
次に、取り出されたデータを、凍結版数特定部24−6が、障害識別子一つずつに対して、変更ファイル名とファイル版数の組み合わせをもとに、版数構成管理データ部18のベースライン版数ごとに存在するファイル構成情報を、ベースライン版数の古いものから新しいものへと、順番に検索して、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数を特定する。
【0075】
このとき、一つの障害識別子に対して、複数の変更ファイル名とファイル版数との組み合わせがある場合は、変更ファイルごとに、一つずつベースライン版数を特定してゆき、特定できたベースライン版数の中で、最も新しいものを、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数であると判断する。
【0076】
このようにして特定されたベースライン版数とそれに対応する障害識別子とは、凍結版数特定部24−6によって、凍結版数データ格納部24−7に書き込まれる。またベースラインに関する情報を参照する場合は、一貫性確保HMI部21によって起動された障害解決表生成部24−9は、凍結版数データ格納部24−7によって障害識別子−ベースライン版数の情報を取り出し、利用者が見やすい所定の形式に編集した上で、一貫性確保HMI部21を通じて、利用者に情報を提供する。
【0077】
以下、図10に示された原理構成図に基づいて、態様(10)における本発明の作用を説明する。障害版数データ取り出し部24−10は、利用者によって、一貫性確保HMI21を通じて、任意のタイミングで障害管理データ部14のデータと、版数構成管理データ部18のデータ間の矛盾を検出する要求を受けたとき、障害管理データ部14から、障害識別子−変更ファイル名−ファイル版数を組み合わせたすべての情報(以降、便宜上、データ1と呼ぶ)を取り出す。
【0078】
また、同じ要求を受けたファイル版数データ取り出し部24−11は、版数構成管理データ部18から、ファイル名−ファイル版数を組み合わせた、すべての情報(以降、便宜上、データ2と呼ぶ)を取り出す。そして、矛盾検出部24−12が、データ1とデータ2を読み込んで、次にあげる二つの矛盾検出処理を行う。
【0079】
第1の矛盾として、矛盾検出部24−12は、データ1側に存在するが、データ2側に存在しないファイル名−ファイル版数の組み合わせを検出して、一貫性確保HMI部21を通じて利用者に通知する。これによって、障害管理システム側での、利用者による変更ファイル名またはファイル版数の記入誤りか、または版数構成管理システム側でのファイル改版登録操作忘れのどちらか一方に基づく、データの組み合わせが検出される。
【0080】
第2の矛盾として、データ2側に存在するが、データ1側に存在しないファイル名−ファイル版数の組み合わせを検出して、同様に利用者に通知する。これによって、どの障害処置にも対応していないファイルの変更を検出することができる。
【0081】
以下、図11に示された原理構成図に基づいて、態様(11)における本発明の作用を説明する。態様(11)の基本的な作用は、前述した態様(7) における作用と同じであるが、次の点で異なっている。
【0082】
障害管理データ部14から取り出した障害識別子を、版数構成管理データ部18から取り出したファイル名−ファイル版数に対応付けようとした場合に、対応付けるべき障害識別子が存在しないことを、利用者が判断したときは、その判断をもとに、障害識別子リザーブ部24−13が、リザーブ用の障害識別子とそれに対応付けられる版数構成管理データ部18から取り出したファイル名−ファイル版数を、障害管理データ部14に書き込む。その後、利用者は任意のタイミングで、障害管理システムを起動して、リザーブ用の障害識別子を正式なものと置換したうえで、その他の管理データの登録を行う。
【0083】
以下、本発明の課題を解決するための具体的手段を列挙する。
【0084】
(1) 生産物を構成する電子ファイルにおいて検出された障害に関する情報を登録するとともに、これを参照し変更することが可能な障害管理処理部12と、障害管理処理部12の登録情報を格納する障害管理データ部14と、障害管理処理部12が障害管理データ部14にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権を定義する障害管理アクセス権データ部13と、利用者が障害管理処理部12を利用する際のインタフェースをとる障害管理HMI部11とを備えた障害管理システム10と、生産物を構成する電子ファイルの変更に伴う版数構成の履歴情報を登録するとともに、これを参照し変更することが可能な版数構成管理処理部17と、版数構成管理処理部17の登録情報を格納する版数構成管理データ部18と、版数構成管理処理部17が版数構成管理データ部18にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権を定義する版数構成管理アクセス権データ部19と、利用者が版数構成管理処理部17を利用する際のインタフェースをとる版数構成管理HMI部16とを備えた版数構成管理システム15とに対して、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18とを読み書きすることが可能な管理データ・インタフェース部20と、管理データ・インタフェース部20から読み込まれた生産物の障害データと版数構成データとの連携関係を解析するとともに解析結果に応じて管理データ・インタフェース部20に対して連携関係にある障害データと版数構成データ(以下連携データという)の書き込みを指示する管理データ間一貫性確保部24と、利用者が管理データ間一貫性確保部24を利用する際のインタフェースをとる一貫性確保HMI部21と、管理データ間一貫性確保部24を起動しようとしている利用者の利用者情報を取得するための利用者情報取得部22と、障害管理アクセス権データ部13または版数構成管理アクセス権データ部19における利用者のアクセス権を照合するアクセス権照合部23とを備えることによって、障害管理データ部14と版数構成管理データ18とにおける管理データの一貫性を確保できるようにする。
【0085】
(2) (1) の場合に、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18におけるデータ中、管理データ間一貫性確保部24が必要とする連携データについてのみ、データの所在とデータの構成に関するデータを格納する構成データ部26と、利用者が構成データ部26の設定を任意に変更可能にするための構成データ設定処理部25とを備え、管理データ・インタフェース部20が、構成データ部26を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行う。
【0086】
(3) (1) の場合に、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18内にある連携データの一部または全部を持つことが可能な連携データ部27と、連携データ部27におけるデータを含む管理情報を利用者に提示する形式に生成する管理情報生成部28とを備え、管理データ間一貫性確保部24が連携データ部27に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、障害管理システム10または版数構成管理システム15が連携データの一部または全部を持たない場合でも、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18とにおける管理データの一貫性を確保できるようにする。
【0087】
(4) (2) の場合に、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18内にある連携データの一部または全部を持つことが可能な連携データ部27と、連携データ部27におけるデータを含む管理情報を利用者に提示する形式に生成する管理情報生成部28とを備え、管理データ・インタフェース部20が、構成データ部26を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行うとともに、管理データ間一貫性確保部24が連携データ部27に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、障害管理システム10または版数構成管理システム15が連携データの一部または全部を持たない場合でも、障害管理データ部14と版数構成管理データ部18とにおける管理データの一貫性を確保できるようにする。
【0088】
(5) (1) の場合に、管理データ・インタフェース部20が、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権の一部または全部が定義されたアクセス権データ部29を備え、管理データ・インタフェース部20が、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18にアクセスする際にアクセス権データ部29も参照することによって、障害管理システム10および/または版数構成管理システム15がアクセス権データの一部または全部を外部から参照可能な形式で持たない場合でも、管理データの不用意な書き換えを防止できるようにする。
【0089】
(6)(4)の場合に、管理データ・インタフェース部20が、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権の一部または全部が定義されたアクセス権データ部29を備え、管理データ・インタフェース部20が、構成データ部26を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行うとともに、障害管理データ部14または版数構成管理データ部18にアクセスする際にアクセス権データ部29を参照することによって、障害管理システム10および/または版数構成管理システム15がアクセス権データの一部または全部を外部から参照可能な形式で持たない場合でも、管理データの不用意な書き換えを防止できるようにし、管理データ間一貫性確保部24が連携データ部27に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、障害管理システム10または版数構成管理システム15が連携データの一部または全部を持たない場合でも、障害管理データ部14と版数構成管理データ18とにおける管理データの一貫性を確保できるようにする。
【0090】
(7) (1) の場合に、管理データ間一貫性確保部24に、管理データ間一貫性確保部24が前回起動された日時を格納する起動日時格納部24−3と、起動日時格納部24−3に格納されている日時データをもとに、その日時から後に更新されたファイルの情報を版数構成管理データ部18から取り出すことが可能な変更済ファイル情報取り出し部24−4と、障害に関する管理データの登録待ちになっている障害を識別する障害識別子を障害管理データ部14から取り出すことが可能なデータ登録待ち障害取り出し部24−2と、変更済ファイル情報取り出し部24−4が取り出したファイル情報と、データ登録待ち障害取り出し部24−2が取り出した障害識別子を利用者が対応付け可能な所定の形式に加工する対応付け操作制御部24−1とを備え、利用者が一貫性確保HMI部21を通じて障害識別子と変更ファイル名の対応付けを行なって、その結果を対応付け操作制御部24−1が管理データ・インタフェース部20を介して障害管理データ部14および/または版数構成管理データ部18に書き込むようにする。
【0091】
(8) (7) の場合に、管理データ間一貫性確保部24に、対応付け操作制御部24−1を通じて入力された障害識別子とそれに関する管理データを障害管理データ部14内に登録することが可能な障害識別子リザーブ部24−13を備え、利用者が変更ファイル名と版数を障害識別子に対応付けようとしたとき、対応付けすべき障害識別子が存在しなかった場合は、利用者が一貫性確保HMI部21から入力した障害識別子と該当する変更ファイル名と版数を、障害識別子リザーブ部24−13が障害管理データ部14に書き込むようにする。
【0092】
(9) (1) の場合に、管理データ間一貫性確保部24に、障害管理データ部14から解決済みの障害に関する情報を取り出すことができる解決済障害データ取り出し部24−5と、特定のファイル名とその版数をキーとして版数構成管理データ部18内を検索することができる凍結版数特定部24−6とを備え、解決済障害データ取り出し部24−5が障害管理データ部14から取り出した解決済みの障害識別子と変更ファイル名およびその版数を凍結版数特定部24−6に渡すことによって、この情報をキーとして凍結版数特定部24−6が版数構成管理データ部18内の凍結された構成の版数すなわちベースラインを古いものから新しいものへ順に検索して、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数を特定し、さらに特定されたベースライン版数を管理データ・インタフェース部20を介して障害管理データ部14および/または版数構成管理データ部18に書き込むことによって、個々の障害がどのベースラインにおいて解決されたかを認識できるようにする。
【0093】
(10) (9) の場合に、管理データ間一貫性確保部24に、障害識別子と、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数とを対応させて格納する凍結版数データ格納部24−7と、凍結版数データ格納部24−7に存在する障害識別子を取り出し、解決済障害データ取り出し部24−5が障害管理データ部14からその障害に関する変更ファイル名とファイル版数を取り出さないように制御する解決済障害選別部24−8と、利用者の意思に従って凍結版数データ格納部24−7の情報を障害解決表として出力するために情報を所定の形式に編集する障害解決表生成部24−9とを備え、解決済障害データ取り出し部24−5が、解決済障害選別部24−8から指定された障害識別子以外の解決済障害の変更ファイル名とファイル版数を障害管理データ部14から取り出すとともに、凍結版数特定部24−6が、特定したベースライン版数を凍結版数データ格納部24−7に書き込むことによって、既存の障害管理システムがベースライン版数を管理する機構を持たないか、または障害管理データ部14にベースライン版数を格納する領域を有しない場合でも、個々の障害がどのベースライン版数において解決されたかを利用者が確認できるようにする。
【0094】
(11) (1) の場合に、管理データ間一貫性確保部24に、障害管理データ部14から変更ファイル名とその版数とを取り出すことが可能な障害版数データ取り出し部24−10と、版数構成管理データ部18から管理対象となっているすべてのファイル名と版数とを取り出すことが可能なファイル版数データ取り出し部24−11と、障害版数データ取り出し部24−10とファイル版数データ取り出し部24−11とから取り出したファイル名および版数を照合して連携データの矛盾を検出し、矛盾の状況を一貫性確保HMI部21に通知する矛盾検出部24−12とを備え、矛盾検出部24−12が、障害管理データ部14側から取り出したファイル名と版数の組み合わせと一致しないものが版数構成管理データ部18側にあることによって第1の矛盾(矛盾1)を検出し、版数構成管理データ部18側から取り出したファイル名と版数の組み合わせと一致しないものが障害管理データ部14側にあることによって第2の矛盾(矛盾2)を検出して、各矛盾検出状況を一貫性確保HMI部21を通じて利用者に通知する。
【0095】
【発明の実施の形態】
図12は、本発明の一実施形態を示したものであって、本発明を1台のUNIXマシン30上で実現した場合の構成を示している。
【0096】
図12に示された実施形態においては、障害管理システム31は、RDBMS(Relational Database Management System )32におけるリレーショナルデータベースを基盤として、障害に関する管理データを、データベース33内のテーブル形式で保持している。版数構成管理システム34は、生産物にあたるファイル群35の変更履歴としてのファイル版数情報および構成情報を、テキスト形式の管理情報ファイル36として保持している。
【0097】
図中、一貫性確保処理37は、障害管理システム側のデータベース33と、版数構成管理システム側の管理情報ファイル36にアクセスして、双方の一貫性を確保する、本発明の核となる部分である。また、図1〜図11に示された原理構成図における障害管理HMI部,版数構成管理HMI部および一貫性確保HMI部は、図12における、コンソール(CRT)38とキーボード(KBD)39に相当する。
【0098】
図13,図14は、それぞれ障害管理システムの画面例(1),(2) を示したものであって、図1〜図6に示された原理構成図における障害管理HMI部に相当する。図15は、障害管理システムのデータベース内の管理データの格納例を示し、図1〜図6に示された原理構成図における障害管理データ部および障害管理アクセス権データ部に相当する。
【0099】
図13は、障害管理システムのトップメニューであって、1番の障害通知票発行では、障害検出に伴い通知票を新規に発行する。発行は、図14に示される障害通知票登録画面によって行う。2番の障害通知票更新では、障害の原因解析→処置実行→…に伴い、発行済みの通知票を適宜更新する。更新は同様に、図14に示される登録画面によって行う。3番の障害通知票承認では、通知票に対して責任者の承認を行う。4番の管理情報出力では、データベースに登録されている通知票の一覧や、利用者が指定した管理データを出力する。Eの終了では、システムの終了が行われる。
【0100】
図13に示された障害管理システムのトップメニューで、1番または2番を起動すると、図14に示された障害通知票の登録画面に移る。利用者は、図14の画面で障害に関する種々の管理データを手入力やメニューからの選択方式等によって登録し、ここで登録された管理データが、図15に示すテーブルに格納されていゆく。図13において、障害レポート番号(RepNo.)は、障害識別子に対応している。
【0101】
図16は、版数構成管理システムの画面例を示したものであって、図1〜図6に示された原理構成図における版数構成管理HMI部に相当する。図17は、版数情報ファイルの例を示し、版数情報を格納するファイルの内容の一例を示したものである。図18は構成情報ファイルの例(1) を示し、構成情報を格納するファイルの内容の一例を示している。図17,図18は、図1〜図6に示された原理構成図における版数構成管理データ部および版数構成管理アクセス権データ部に相当する。
【0102】
図16は、版数構成管理システムのトップメニューであって、1番のファイル取り出しでは、変更したいファイルを管理領域から取り出す操作を行う。2番のファイル登録では、変更したファイルを管理領域に登録する。これによって、ファイルの版数が上がってゆく。3番のベースライン設定では、ファイルの構成情報を凍結し、その構成に新しいベースライン版数を割り当てる。4番の管理情報出力では、ファイル版数,構成に関する情報を出力する。Eの終了では、システムの終了が行われる。
【0103】
図16に示された版数構成管理システムのトップメニューで、2番を起動すると、変更が加えられたファイルに対して、新しいファイル版数が割り当てられ、その管理情報として、図17に示す版数情報ファイルが生成される。またトップメニューから3番を起動すると、ベースライン情報として図18に示す構成情報ファイルが生成される。
【0104】
図19は、管理データ間一貫性確保処理の画面例を示したものであって、図1〜図11に示された原理構成図における一貫性確保HMI部に相当する。
【0105】
図19は、管理データ間一貫性確保処理メニューであって、1番の障害情報−変更情報対応付けでは、障害管理システム側に版数構成管理システム側のファイル名および版数の情報を取り込む(本発明の態様(7),(11)に対応)。2番のベースライン版数特定では、障害がどのベースラインで処理されたかを検出する(本発明の態様(8),(9) に対応)。3番の矛盾検出では、障害管理システム側と版数構成管理システム側の間のデータの矛盾を検出する(本発明の態様(10)に対応)。Eの終了では、処理の終了が行われる。
【0106】
図20は、本発明の態様(1) の動作例のフローチャートであって、図12に示された実施形態をもとに、態様(1) の動作例をフローチャート化したものである。図19に示されたメニューから起動された処理に応じて、アクセスするデータの参照権を確認した上で、必要な管理データを取り出して、一貫性を確保するための解析処理等を行う。
【0107】
図21,図22は、本発明の態様(2) の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(2) の動作例をフローチャート化したものである。図23は、障害管理データに関する構成データの一例を示したものであって、図2,図4,図6における構成データ部に相当する。また図24は、命令文生成のフローチャートであって、変更が終わっている障害識別子と、それに対応する変更ファイル名情報の一覧を障害管理データから取り出すための命令文を、構成データをもとにして生成するためのフローチャートを示している。
【0108】
図25,図26は、本発明の態様(3) の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(3) の動作例をフローチャート化したものである。図25,図26は、障害管理システムが、ファイルの変更に関する管理機能を持たずに、図15で示された変更情報テーブルが、障害管理システム内の管理データに存在しない場合の例である。このような場合、ファイルの変更に関する管理データを、障害管理システムの外部に持ち、外部データ部からも管理データを取り出して、一貫性確保のための解析処理を行ない、その解析結果を障害管理システム側だけでなく、外部データ部にも格納する。
【0109】
態様(4) の動作例をフローチャート化したものは、図21, 図22と、図25,図26を統合したものとなるので、図示を省略する。
【0110】
図27,図28は、本発明の態様(5) の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(5) の動作例をフローチャート化したものである。図27,図28は、障害管理システムが、メインテーブルと変更情報テーブルへのアクセス機能(具体的には図13におけるメニューの1番や2番を起動すること)を、UNIXユーザIDをもとに、起動できないようにすることによって、管理データへのアクセスを制御していて、図15に示したようなアクセス権定義テーブルを持たない場合の例である。このような場合、アクセス権に関する情報を、障害管理システムの外部に持ち、メインテーブルや変更情報テーブルにアクセスする際に、外部のアクセス権データを参照する。
【0111】
態様(6) の動作例をフローチャート化したものは、図21, 図22と、図25,図26および図27,図28を統合したものとなるので、図示を省略する。
【0112】
図29は、本発明の態様(7) の動作例のフローチャートであって、図12に示された実施形態をもとに、態様(7) の動作例をフローチャート化したものである。図29は、障害管理システム側に、版数構成管理システム側から変更ファイル名とファイル版数を取り込む場合の例である。また図30は、対応付け画面の例(1) を示したものであって、障害情報−変更情報対応付け操作画面を示し、利用者が、障害RepNo.とファイル名−ファイル版数を対応付けするための画面の一例である。
【0113】
図31は、構成情報ファイルの例(2) を示したものである。また図32,図33は、本発明の態様(8) の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(8) の動作例をフローチャート化したものであり、具体的なベースライン版数特定処理を、図31に示された構成情報ファイルの例を用いて説明する。
【0114】
図15に示されたように、障害RepNo.がPRREP−CT−1の障害は、system1.ini の1.0.1 版と、system2.ini の1.0.5 版で処置されているため、まずsystem1.ini の1.0.1 版がどのベースライン版数で取り込まれたかを検査する。この例の場合、For Integ−Test/2.0である。同様に、system2.ini については、For Integ−Test/3.0である。両方の変更が盛り込まれて、初めてこの障害が解決することから、この障害の処置は、ベースライン版数For Integ−Test/3.0で盛り込まれたと判断する。
【0115】
図34,図35は、本発明の態様(9) の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(9) の動作例をフローチャート化したものである。ファイルの版数構成管理システムと連携しない障害のみを扱う障害管理システムでは、ベースライン版数を管理データとして格納する領域を持たないのが一般的である。このような場合、障害RepNo.とその処置が盛り込まれたベースライン版数の対応データを、外部データとして持つことによって、一貫性を確保することができる。
【0116】
図36,図37は、本発明の態様(10)の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(10)の動作例をフローチャート化したものである。
【0117】
図38,図39は、本発明の態様(11)の動作例のフローチャート(1/2),(2/2) であって、図12に示された実施形態をもとに、態様(11)の動作例をフローチャート化したものである。図40は、対応付け画面の例(2) を示したものであって、図30の対応付け画面の例(1) を拡張したものであり、版数構成管理システム側から取り出したファイル名−ファイル版数の組み合わせに対応付ける障害RepNo.がない(例えば、障害通知レポートの発行遅れのような)場合に、リザーブ用の障害RepNo.を手入力するための機能を持つ。
【0118】
ここで、入力されたリザーブ用障害RepNo.とそれに対応付けたファイル名−ファイル版数は、障害管理システム側の管理データに書き込まれることによって、利用者が、いずれ、正式な障害RepNo.を獲得できるようになる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の態様(1) によれば、障害管理データ登録と版数構成管理操作に関して、システム側で予め定められた手順をとらなくても、双方の管理データの一貫性を確保することができるようになるので、変更管理を行う作業者の効率を低下させることなく、一貫性の高い変更管理を実現することができる。
【0120】
本発明の態様(2) によれば、変更管理システムを導入する際に、利用者が使用したい障害管理システムと版数構成管理システムが持つ管理データの構成に制約を受けることなく、利用者自身が外部から構成を定義するだけで、態様(1) のような変更管理システムを、容易に、汎用的に実現することができるようになる。
【0121】
本発明の態様(3) によれば、変更管理システムを導入する際に、利用者が使用したい障害管理システムと版数構成管理システムが、精度の高い変更管理を実現する上で、必要不可欠な管理データを持っていない場合でも、不足している管理データの管理機構を、外部に別途持つことによって、態様(1) のような変更管理システムを、容易に、汎用的に実現することができるようになる。
【0122】
本発明の態様(4) によれば、変更管理システムを導入する際に、利用者が使用したい障害管理システムと版数構成管理システムが、態様(2) および態様(3) における制約を両方持っていた場合でも、態様(1) のような変更管理システムを、容易に、汎用的に実現することができるようになる。
【0123】
本発明の態様(5) によれば、変更管理システムを導入する際に、利用者が使用したい障害管理システムと版数構成管理システムが、管理データへのアクセス権に関する情報を、外部から参照できるような形式で持っていない場合でも、態様(1) のような変更管理システムを、容易に、汎用的に実現することができるようになる。
【0124】
本発明の態様(6) によれば、変更管理システムを導入する際に、利用者が使用したい障害管理システムと版数構成管理システムが、態様(2),態様(3) および態様(5) における制約をすべて持っていたとしても、態様(1) のような変更管理システムを、容易に、汎用的に実現することができるようになる。
【0125】
本発明の態様(7) によれば、態様(1) 〜態様(6) のような変更管理システムを導入した場合の管理データの登録作業に関して、検出された個々の障害が、どのファイルの第何版で処置されたかという管理データを、正確に登録することができるようになる。
【0126】
本発明の態様(8) によれば、態様(1) 〜態様(6) のような変更管理システムを導入した場合の管理データの登録作業に関して、検出された個々の障害の処置が、生産物の凍結構成版数の第何版で取り込まれたかという管理データを、正確に登録することができるようになる。
【0127】
本発明の態様(9) によれば、態様(3) のような変更管理システムを導入した場合の管理データの登録作業に関して、検出された個々の障害の処置が、生産物の凍結構成版数の第何版で取り込まれたかという管理データを、効率的に登録することができるようになる。
【0128】
本発明の態様(10)によれば、態様(1) 〜態様(6) のような変更管理システムを導入した場合の、登録済みの管理データに矛盾がないか否かのチェック作業が自動化されるので、このようなチェック作業が省力化され、しかも正確に行われるようになる。
【0129】
本発明の態様(11)によれば、態様(1) 〜態様(6) のような変更管理システムを導入した場合の、態様(7) における管理データの登録作業に関して、障害管理システム側での障害事実の登録作業が遅れているような状況でも、問題なく、管理データを正確に登録することができるようになる。
【0130】
このように本発明によれば、生産物の製造および保守過程における、効率的な変更管理を、利用者の都合に応じた環境で、容易に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の態様(1) の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の態様(2) の原理構成を示す図である。
【図3】本発明の態様(3) の原理構成を示す図である。
【図4】本発明の態様(4) の原理構成を示す図である。
【図5】本発明の態様(5) の原理構成を示す図である。
【図6】本発明の態様(6) の原理構成を示す図である。
【図7】本発明の態様(7) の原理構成を示す図である。
【図8】本発明の態様(8) の原理構成を示す図である。
【図9】本発明の態様(9) の原理構成を示す図である。
【図10】本発明の態様(10)の原理構成を示す図である。
【図11】本発明の態様(11)の原理構成を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態を示す図である。
【図13】障害管理システムの画面例(1) を示す図である。
【図14】障害管理システムの画面例(2) を示す図である。
【図15】障害管理システムのデータベース内の管理データの格納例を示す図である。
【図16】版数構成管理システムの画面例を示す図である。
【図17】版数情報ファイルの例を示す図である。
【図18】構成情報ファイルの例(1) を示す図である。
【図19】管理データ間一貫性確保処理の画面例を示す図である。
【図20】本発明の態様(1) の動作例のフローチャートである。
【図21】本発明の態様(2) の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図22】本発明の態様(2) の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図23】障害管理データに関する構成データの一例を示す図である。
【図24】命令文生成のフローチャートである。
【図25】本発明の態様(3) の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図26】本発明の態様(3) の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図27】本発明の態様(5) の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図28】本発明の態様(5) の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図29】本発明の態様(7) の動作例のフローチャートである。
【図30】対応付け画面の例(1) を示す図である。
【図31】構成情報ファイルの例(2) を示す図である。
【図32】本発明の態様(8) の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図33】本発明の態様(8) の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図34】本発明の態様(9) の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図35】本発明の態様(9) の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図36】本発明の態様(10)の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図37】本発明の態様(10)の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図38】本発明の態様(11)の動作例のフローチャート(1/2) である。
【図39】本発明の態様(11)の動作例のフローチャート(2/2) である。
【図40】対応付け画面の例(2) を示す図である。
【符号の説明】
10 障害管理システム
11 障害管理HMI部
12 障害管理処理部
13 障害管理アクセス権データ部
14 障害管理データ部
15 版数構成管理システム
16 版数構成管理HMI部
17 版数構成管理処理部
18 版数構成管理データ部
19 版数構成管理アクセス権データ部
20 管理データ・インタフェース部
21 一貫性確保HMI部
22 利用者情報取得部
23 アクセス権照合部
24 管理データ間一貫性確保部
25 構成データ設定処理部
26 構成データ部
27 連携データ部
28 管理情報生成部
29 アクセス権データ部
24−1 対応付け操作制御部
24−2 データ登録待ち障害取り出し部
24−3 起動日時格納部
24−4 変更済ファイル情報取り出し部
24−5 解決済障害データ取り出し部
24−6 凍結版数特定部
24−7 凍結版数データ格納部
24−10 障害版数データ取り出し部
24−11 ファイル版数データ取り出し部
24−12 矛盾検出部

Claims (11)

  1. 生産物を構成する電子ファイルにおいて検出された障害に関する情報を登録するとともに、これを参照し変更することが可能な障害管理処理部と、該障害管理処理部の登録情報を格納する障害管理データ部と、前記障害管理処理部が障害管理データ部にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権を定義する障害管理アクセス権データ部と、利用者が前記障害管理処理部を利用する際のインタフェースをとる障害管理HMI部とを備えた障害管理システムと、
    生産物を構成する電子ファイルの変更に伴う版数構成の履歴情報を登録するとともに、これを参照し変更することが可能な版数構成管理処理部と、該版数構成管理処理部の登録情報を格納する版数構成管理データ部と、前記版数構成管理処理部が版数構成管理データ部にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権を定義する版数構成管理アクセス権データ部と、利用者が前記版数構成管理処理部を利用する際のインタフェースをとる版数構成管理HMI部とを備えた版数構成管理システムとに対して、
    前記障害管理データ部と版数構成管理データ部とを読み書きすることが可能な管理データ・インタフェース部と、該管理データ・インタフェース部から読み込まれた生産物の障害データと版数構成データとの連携関係を解析するとともに該解析結果に応じて管理データ・インタフェース部に対して連携関係にある障害データと版数構成データ(以下連携データという)の書き込みを指示する管理データ間一貫性確保部と、利用者が該管理データ間一貫性確保部を利用する際のインタフェースをとる一貫性確保HMI部と、前記管理データ間一貫性確保部を起動しようとしている利用者の利用者情報を取得するための利用者情報取得部と、前記障害管理アクセス権データ部または版数構成管理アクセス権データ部における利用者のアクセス権を照合するアクセス権照合部とを備えることによって、
    前記障害管理データ部と版数構成管理データとにおける管理データの一貫性を確保できるようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  2. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記障害管理データ部と版数構成管理データ部におけるデータ中、前記管理データ間一貫性確保部が必要とする連携データについてのみ、データの所在とデータの構成に関するデータを格納する構成データ部と、利用者が構成データ部の設定を任意に変更可能にするための構成データ設定処理部とを備え、
    管理データ・インタフェース部が、該構成データ部を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行うようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  3. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記障害管理データ部または版数構成管理データ部内にある連携データの一部または全部を持つことが可能な連携データ部と、該連携データ部におけるデータを含む管理情報を利用者に提示する形式に生成する管理情報生成部とを備え、
    前記管理データ間一貫性確保部が該連携データ部に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、前記障害管理システムまたは版数構成管理システムが連携データの一部または全部を持たない場合でも、前記障害管理データ部と版数構成管理データ部とにおける管理データの一貫性を確保できるようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  4. 請求項2に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記障害管理データ部または版数構成管理データ部内にある連携データの一部または全部を持つことが可能な連携データ部と、該連携データ部におけるデータを含む管理情報を利用者に提示する形式に生成する管理情報生成部とを備え、
    前記管理データ・インタフェース部が、構成データ部を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行うとともに、前記管理データ間一貫性確保部が前記連携データ部に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、前記障害管理システムまたは版数構成管理システムが連携データの一部または全部を持たない場合でも、前記障害管理データ部と版数構成管理データ部とにおける管理データの一貫性を確保できるようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  5. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、管理データ・インタフェース部が、障害管理データ部または版数構成管理データ部にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権の一部または全部が定義されたアクセス権データ部を備え、
    管理データ・インタフェース部が、障害管理データ部または版数構成管理データ部にアクセスする際に該アクセス権データ部も参照することによって、前記障害管理システムおよび/または版数構成管理システムがアクセス権データの一部または全部を外部から参照可能な形式で持たない場合でも、管理データの不用意な書き換えを防止できるようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  6. 請求項4に記載の生産物の変更管理システムにおいて、管理データ・インタフェース部が、障害管理データ部または版数構成管理データ部にアクセスする際の利用者ごとのアクセス権の一部または全部が定義されたアクセス権データ部を備え、
    前記管理データ・インタフェース部が、構成データ部を参照して必要な連携データの構成情報を確認してから、必要な連携データの読み書きを行うとともに、障害管理データ部または版数構成管理データ部にアクセスする際に該アクセス権データ部を参照することによって、前記障害管理システムおよび/または版数構成管理システムがアクセス権データの一部または全部を外部から参照可能な形式で持たない場合でも、管理データの不用意な書き換えを防止できるようにし、前記管理データ間一貫性確保部が前記連携データ部に対して、連携データの参照または書き込みを行うことによって、前記障害管理システムまたは版数構成管理システムが連携データの一部または全部を持たない場合でも、前記障害管理データ部と版数構成管理データとにおける管理データの一貫性を確保できるようにしたことを特徴とする生産物の変更管理システム。
  7. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記管理データ間一貫性確保部に、該管理データ間一貫性確保部が前回起動された日時を格納する起動日時格納部と、該起動日時格納部に格納されている日時データをもとに、その日時から後に更新されたファイルの情報を版数構成管理データ部から取り出すことが可能な変更済ファイル情報取り出し部と、障害に関する管理データの登録待ちになっている障害についての障害識別子を障害管理データ部から取り出すことが可能なデータ登録待ち障害取り出し部と、前記変更済ファイル情報取り出し部が取り出したファイル情報と、データ登録待ち障害取り出し部が取り出した障害識別子を利用者が対応付け可能な所定の形式に加工する対応付け操作制御部とを備え、
    利用者が一貫性確保HMI部を通じて障害識別子と変更ファイル名の対応付けを行なって、その結果を対応付け操作制御部が管理データ・インタフェース部を介して障害管理データ部および/または版数構成管理データ部に書き込むようにしたことを特徴とする管理データ間の一貫性確保方式。
  8. 請求項7に記載の管理データ間の一貫性確保方式において、管理データ間一貫性確保部に、対応付け操作制御部を通じて入力された障害識別子とそれに関する管理データを障害管理データ部内に登録することが可能な障害識別子リザーブ部を備え、
    利用者が変更ファイル名と版数を障害識別子に対応付けようとしたとき、対応付けすべき障害識別子が存在しなかった場合は、利用者が一貫性確保HMI部から入力した障害識別子と該当する変更ファイル名と版数を、障害識別子リザーブ部が障害管理データ部に書き込むようにしたことを特徴とする管理データ間の一貫性確保方式。
  9. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記管理データ間一貫性確保部に、障害管理データ部から解決済みの障害に関する情報を取り出すことができる解決済障害データ取り出し部と、特定のファイル名とその版数をキーとして版数構成管理データ部内を検索することができる凍結版数特定部とを備え、
    前記解決済障害データ取り出し部が障害管理データ部から取り出した解決済みの障害識別子と変更ファイル名およびその版数を凍結版数特定部に渡すことによって、該情報をキーとして凍結版数特定部が版数構成管理データ部内の凍結された構成の版数すなわちベースラインを古いものから新しいものへ順に検索して、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数を特定し、さらに特定されたベースライン版数を管理データ・インタフェース部を介して障害管理データ部および/または版数構成管理データ部に書き込むことによって、個々の障害がどのベースラインにおいて解決されたかを認識できるようにしたことを特徴とする管理データ間の一貫性確保方式。
  10. 請求項9に記載の管理データ間の一貫性確保方式において、管理データ間一貫性確保部に、障害識別子と、その障害処置が盛り込まれたベースライン版数とを対応させて格納する凍結版数データ格納部と、該凍結版数データ格納部に存在する障害識別子を取り出し、解決済障害データ取り出し部が障害管理データ部からその障害に関する変更ファイル名とファイル版数を取り出さないように制御する解決済障害選別部と、利用者の意思に従って凍結版数データ格納部の情報を障害解決表として出力するために情報を所定の形式に編集する障害解決表生成部とを備え、
    解決済障害データ取り出し部が、解決済障害選別部から指定された障害識別子以外の解決済障害の変更ファイル名とファイル版数を障害管理データ部から取り出すとともに、凍結版数特定部が、特定したベースライン版数を凍結版数データ格納部に書き込むことによって、既存の障害管理システムがベースライン版数を管理する機構を持たないか、または障害管理データ部にベースライン版数を格納する領域を有しない場合でも、個々の障害がどのベースライン版数において解決されたかを利用者が確認できるようにしたことを特徴とする管理データ間の一貫性確保方式。
  11. 請求項1に記載の生産物の変更管理システムにおいて、前記管理データ間一貫性確保部に、障害管理データ部から変更ファイル名とその版数とを取り出すことが可能な障害版数データ取り出し部と、版数構成管理データ部から管理対象となっているすべてのファイル名と版数とを取り出すことが可能なファイル版数データ取り出し部と、該障害版数データ取り出し部とファイル版数データ取り出し部とから取り出したファイル名および版数を照合して連携データの矛盾を検出し、該矛盾の状況を一貫性確保HMI部に通知する矛盾検出部とを備え、
    該矛盾検出部が、障害管理データ部側から取り出したファイル名と版数の組み合わせと一致しないものが版数構成管理データ部側にあることによって第1の矛盾(矛盾1)を検出し、版数構成管理データ部側から取り出したファイル名と版数の組み合わせと一致しないものが障害管理データ部側にあることによって第2の矛盾(矛盾2)を検出して、該各矛盾検出状況を一貫性確保HMI部を通じて利用者に通知することを特徴とする管理データ間の一貫性確保方式。
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