JP3572474B2 - 扁平コアレス振動モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、小型無線通信装置(ページャ、携帯電話機)の無音報知源やマッサージャの振動源として好適な扁平コアレス振動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より扁平コアレス振動モータとして特開昭63−290153号公報や実願昭63−111868号に開示されたものがある。
これらは、いずれも図6に示すように、ケース28とブラケット29からなるハウジングH内に偏心させたロータRを配し、この偏心ロータRはロータホルダ30、シャフト31を介して前記ケース28、ブラケット29にそれぞれ配した含油軸受32、33で回転自在に支承してなるような構造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような複数個の電機子コイルを片側に偏在させたものは、重心の移動量が大きく採れるので、市場において好評であるが、反面マグネットからの磁束を有効に拾えず動作点残留磁束密度の大きい高価な希土類マグネットを使用せざるを得ない。
【0004】
【発明の目的】
この発明の目的は、ロータ自体で遠心力を発生させながらもロータの全面に等分に配した電機子コイルによってマグネットからの磁束を有効に拾えるようにし、動作点残留磁束密度の低い安価なフエライトマグネットを採用できる構成を提案することにより、コスト的に有利な扁平コアレス振動モータを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するには、ロータの全面に等分に電機子コイルを配し、このロータ自体にアンバランス手段を講じれば達成できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明は、請求項1に示すようにケースとブラケットからなるハウジング内に等分に配した少なくとも3個の電機子コイルからなる扁平なロータを配し、このロータにコミュテータを配すると共にこのコミュテータにブラシを摺接させ、かつ前記ロータに空隙を介してマグネットを臨ませ、軸を前記ハウジングより外方に突き出さないようにした扁平コアレスモータにおいて、前記ロータが回転時に遠心力を発生するように前記等分に配した電機子コイルのうち少なくとも1個の電機子コイルを他に比べて低密度線材で巻き線してなるようにすればよい。
このようにすると、ロータは常時マグネットからの磁束を有効に拾え、アンバランスが得られる。
【0007】
また、請求項2に示すように前記等分に配した電機子コイルは3個で構成され、そのうち1個をアルミニューム線にすると共に他の2個を銅線にしたり、請求項3に示すように前記等分に配した電機子コイルは6個で構成され、そのうち3個をアルミニューム線にすると共に他の3個を銅線にした実施の形態が採れる。 このようにすると、銅とアルミの密度差によってアンバランスが得られる。
【0008】
さらに、請求項4に示すようにさらに大きな遠心力を発生さし、かつ有効導体長を大にするために前記銅線にした電機子コイルはロータの外周において軸方向に折れ曲がって巻き線してなるものにするのがよい。
【0009】
さらにまた、請求項5に示すように前記等分に配した電機子コイルはコミュテータを構成する印刷配線板に載置され、前記銅線にした電機子コイル側を密度6以上の高密度樹脂で一体成形してなるものか、請求項6に示すように前記等分に配した電機子コイルはコミュテータを構成する印刷配線板に載置され、前記銅線にした電機子コイル側を密度6以上の高密度樹脂で一体成形すると共に、前記アルミニューム線にした電機子コイル側を密度1.6以下の低密度樹脂で一体成形してなるがよい。
このようにすると、よりいっそうアンバランスが得られる。
【0010】
そして、請求項5に示すように軸をハウジングの一部に固定し、この軸にロータとして前記アルミニューム線にした電機子コイル側を密度1.6以下の低密度摺動性樹脂自体で回転自在に支承させるように構成すれば、組付けが簡単にできる。
【0011】
【第1の実施例】
この発明の第1の実施例は、図1に示すようにハウジングHの一部を構成するブラケット1の中央に、一体に立ち上げた軸ホルダ1aを介して細手のステンレス製の軸2を、一端を圧入することによって固定させており、この軸2に開放端から偏心させたロータ3を回転自在に装着させている。この偏心させたロータ3は、具体的には図2に示すように3個の空心電機子コイル3a,3bおよび3cを平板コンミテータを構成する印刷配線板5の裏側に約120度ピッチで等分に載置してあり、そのうち1個の空心電機子コイル3cをアルミニューム線で、他の2個の空心電機子コイル3a,3bを通常の銅線で構成している。この2個の空心電機子コイル3a,3bは、有効導体長を稼ぎ、かつ、重心の移動量を大にするためにロータ3の外周で軸方向マグネット側に折れ曲がって巻き線されている。
このロータ3はさらに銅線で構成した2個の空心電機子コイル3a,3b側を比重6以上の高密度樹脂J1で中央に配した軸受4と共に一体成形してある。
前記ブラケット1には、前記ロータ3に空隙を介して臨むN,S交互に90度開角で着磁された湿式製法のフエライト製のリング状マグネット6を載置させ、このマグネット6の内側に摺接開角90゜で一対のブラシ7、7を植設して前記平板コンミテータを構成する印刷配線板5の表側に適切な押接力で摺接させている。
【0012】
一方ハウジングの他部を構成するケース8は、中央に前記細手のステンレス製の軸2の他端が装着されるテーパ状の透孔8aが配され、この透孔8aの周囲は押しつぶされて薄肉になっており、ここにポリエステルフイルムPがのりNを介して貼り付けられている。このポリエステルフイルムPには、前記偏心させたロータ3を土手部3dを介して前記一対のブラシ7,7の押接力によって摺接させているが、この土手部3dには、さらに、軸と同心状の溝Vが設けられており、この溝Vには潤滑剤としてグリースGが埋め込まれている。
このため、前記のようにロータ3は常時ケース8側に付勢され、ポリエステルフイルムPで回転自在に押さえられるので、ケース8側に移動して当たるおそれがなく、空隙を常に一定にして回転位置がばらつくこともなく安定して回転支承させることができ、潤滑剤としてグリースGは溝Vよって長期にわたってる保持されることになる。この場合、溝は動圧発生用V字型にしてもよい。
このように構成すると、予め準備完成しておいたロータ3をこれも予め準備完成しておいた前記ブラケット1に軸2の開放端からはめ込み、ケース8を被せてその開口縁8bでブラケット1の外周をかしめればよいので組み付けが簡単にできる。
【0013】
なお本実施例の変形例としてコイン電池型、すなわちケースとブラケットを給電電極とするために図3に示すように、ケース88の前記軸2の他端を受ける凹所88aをケース88から絶縁するために摺動性の良い樹脂88bで形成するとともにブラケット11の外周にポリエチレンテレフタレート樹脂などの絶縁手段11aをアウトサート成形し、組み付け時に前記ケース88と絶縁させるようにしてもよい。この場合には、摺動性の良い樹脂88b側に軸と同心状の溝Vが設けられている。もちろん、この場合も溝は動圧発生用V字型にしてもよい。
なお本例においてはケースとブラケットを給電電極とするために、前記ブラシの一方77はブラケット11に直接半田付すると共に、他方のブラシ78は、フレキシブル板Fを介してマグネット6の下を通り、ケース88の内側に接続させている。
【0014】
また、前記軸2の他端を受ける凹所を絶縁と摺動性を機能させるように形成するには、図4の概略要部断面で示すように軸2を受けるためにケース8に配した透孔Tを前記軸2より少し大に形成し、周囲に配したのり付きのポリエステルフイルムP1を介してこの透孔Tに前記軸2の他端が半分位入り込むように構成してもよい。
この場合のり付きのポリエステルフイルムP1の厚みによってモータ自体の厚みや空隙が犠牲にならないようにケース8の前記透孔Tの周囲を潰してここに前記ののり付きのポリエステルフイルムP1を貼り付けるのがよい。
このようにすると、薄型を犠牲にすることなく、絶縁と摺動性を維持した構成がとれることになる。したがって、前記のコイン電池型にも採用できるのはいうまでもない。
なお、このようなモータの動作原理は、たとえば特開昭51−36507号などで公知であるので、ここではその説明を省略する。
【0015】
【第2の実施例】
次に、図5に示すようにこの発明の第二の実施例としてロータ33を6個の空心電機子コイルからなるもので構成したものを説明する。すなわち、60度のピッチで等分に配置した6個の空心電機子コイルのうち、片側の3個33a、33bおよび33cを通常の銅線で構成し、他の3個33d、33eおよび33fをアルミニューム線で構成したものである。そして、前記の3個の空心電機子コイル33a、33bおよび33cは、有効導体長を稼ぎ、かつ重心の移動量を大にするためにロータ33の外周で軸方向に折れ曲がって巻き線されているのは上記の第一の実施例と同様である。
このロータ33はさらに銅線で構成した3個の空心電機子コイル側を比重6以上の高密度樹脂で一体成形すると共に、アルミニューム線で構成した他の3個の空心電機子コイル側を比重1.5以下の軸受44をかねた、たとえばチタン酸カリウムウイスカ入り低密度摺動性樹脂J2で一体成形してある。
この場合、変形例として平板コンミテータを構成する印刷配線板55にアルミニューム線で構成した他の3個の空心電機子コイル33d、33eおよび33fを接着などにより固定することによって低密度摺動性樹脂で一体成形するのを省略することもできるので、より重心の移動量を大にすることも可能となる。
なお、このような60度のピッチで等分に配置した6個の空心電機子コイルからなるものの動作原理については、本出願人が先に提案した特願平2−221663号に詳記してあるので、ここではその説明を省略する。
また、上記実施例はコスト的に有利な軸固定型で説明したが、軸回転型にも利用できるのはもちろんである。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明では、ロータ自体で遠心力を発生させながらもロータの全面に等分に配した電機子コイルによってマグネットからの磁束を有効に拾えるようにし、動作点残留磁束密度の低い安価なフエライトマグネットを採用できることになるので、コスト的に有利な扁平コアレス振動モータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扁平コアレス振動モータの第1の実施例の要部断面図である。
【図2】同実施例における偏心ロータの要部平面図である。
【図3】同実施例の変形例の要部断面図である。
【図4】同実施例の変形例の要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の偏心ロータの要部平面図である。
【図6】従来の扁平コアレス振動モータの要部断面図である。
【符号の説明】
1、11‥‥ブラケット
2‥‥軸
3、33‥‥偏心ロータ
4、44‥‥軸受
5‥‥コミュテータ
6‥‥マグネット
7、77,78‥‥ブラシ
8、88‥‥ケース
11a‥‥絶縁手段
12‥‥皿形ケース
P‥‥ポリエステルフイルム
P1‥‥のり付きのポリエステルフイルム
V‥‥溝
J1、J2‥‥ロータを構成する樹脂

Claims (7)

  1. ケースとブラケットからなるハウジング内に等分に配した少なくとも3個の電機子コイルからなる扁平なロータを配し、このロータにコミュテータを配すると共にこのコミュテータにブラシを摺接させ、かつ前記ロータに空隙を介してマグネットを臨ませ、軸を前記ハウジングより外方に突き出さないようにした扁平コアレスモータにおいて、前記ロータが回転時に遠心力を発生するように前記等分に配した電機子コイルのうち少なくとも1個の電機子コイルを他に比べて低密度線材で巻き線してなる扁平コアレス振動モータ。
  2. 前記等分に配した電機子コイルは3個で構成され、そのうち1個をアルミニューム線にすると共に他の2個を銅線にした請求項1記載の扁平コアレス振動モータ。
  3. 前記等分に配した電機子コイルは6個で構成され、そのうち3個をアルミニューム線にすると共に他の3個を銅線にした請求項1記載の扁平コアレス振動モータ。
  4. さらに大きな遠心力を発生させ、かつ有効導体長を大にするために前記銅線にした電機子コイルはロータの外周において軸方向マグネット側に折れ曲がって巻き線してなる請求項ないし3のいずれか1つに記載の扁平コアレス振動モータ。
  5. 前記等分に配した電機子コイルはコミュテータを構成する印刷配線板に載置され、前記銅線にした電機子コイル側を密度6以上の高密度樹脂で一体成形してなる請求項ないし4のいずれか1つに記載の扁平コアレス振動モータ。
  6. 前記等分に配した電機子コイルはコミュテータを構成する印刷配線板に載置され、前記銅線にした電機子コイル側を密度6以上の高密度樹脂で一体成形すると共に、前記アルミニューム線にした電機子コイル側を密度1.6以下の低密度樹脂で一体成形してなる請求項ないし5のいずれか1つに記載の扁平コアレス振動モータ。
  7. 軸をハウジングの一部に固定し、この軸にロータとして前記アルミニューム線にした電機子コイル側を密度1.6以下のチタン酸カリウムウイスカ入りの低密度摺動性樹脂自体で回転自在に支承させた請求項ないし6のいずれか1つに記載の扁平コアレス振動モータ。
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