JP3572321B2 - 携帯型電位治療装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横臥姿勢での電位治療は勿論、立ち姿勢や歩行姿勢での電位治療を行い得るようにした、携帯型電位治療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電位治療装置は、交流電界、直流電界または絶縁状態に置いた人体に電気エネルギー(例えば高電位)を与えて治療する機器である。この電位治療装置を用いて、例えば人体を絶縁状態に置いた状態で300〜10000Vの負電位を与えると、循環血液中のナトリウムおよびカルシウムのイオン化量が増大するため、酸性化している人体を弱アルカリ化することができる。
【0003】
このような電位治療装置の従来例としては、交流電源方式の電位治療装置と、電池(一次電池、充電式電池を含む)駆動方式の電位治療装置とがある。例えば特許第2649160号公報の第1図〜第3図に記載されたものは、据え置き型として構成されており、交流電源方式を採用しているものと推定される。この従来装置の内、上記公報の第1図に記載されたものは、感電を防止しつつ正電位療法を行うため、治療対象であるマット上に横臥した人体および電位発生器のアース電極を接地するとともに、絶縁体で覆われたマット内に設けた正電位電極に正電位を印加するようにしている。また、上記公報の第2図および第3図に記載されたものは、負電位療法を行うため、電位発生器のアース電極を接地するとともに、絶縁体で覆われたマット上に横臥した人体に負電位電極を介して負電位を印加するようにしている。
【0004】
一方、本願出願人が先に提案した実用新案登録第3050778号には、電源として電池を使用することにより可搬性を向上させるようにした電池式電位治療装置が記載されている。この電池式電位治療装置は、電池(複数個の乾電池等)より成る電源部から昇圧トランスの一次側にバイアス電圧を断続的に印加したとき該昇圧トランスの二次側に発生する高圧パルスを負電位を有する高圧パルスに変換して、その負電位を有する高圧パルスを電極部から治療部位に出力するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
交流電源方式の電位治療装置の場合、装置本体から正電位または負電位を印加される電極(電床板)等をふとん、クッション、車両のシート、イス等に内蔵させて、その上に治療対象となる人間が横臥した状態または腰掛けた状態で電位治療を行うため、電位治療装置の設置場所がコンセントの近傍に限定されてしまい、必然的に電位治療装置を据え置き型として使用することになる。このような据え置き型の電位治療装置では、出力レベルが絶対アース(地面)との位置関係に応じて大きく変動してしまうという不具合がある。
【0006】
一方、電池式電位治療装置の場合、設置場所がコンセントの近傍に限定されないため、交流電源方式の電位治療装置に比べて設置場所の自由度が著しく向上している。しかし、設置面積の広い電床板と、常時携帯するには大きくかつ重い電位発生器とを具備しているため、電位治療対象である人体に電池式電位治療装置を装着した状態での電位治療、例えば立ち姿勢での電位治療や歩行姿勢での電位治療を行うのは困難である。そのため、現在に至るまで、「移動使用可能な小型の携帯型電位治療装置」は実現されていない。
【0007】
本発明は、立ち姿勢での電位治療や歩行姿勢での電位治療を行い得る、小型で軽量な携帯型電位治療装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的のため、請求項1に記載の第1発明は、電池から印加される所定直流電圧に基づいて負電位を有する高圧高周波パルスを発生する携帯型電位発生器と、特定治療部位に装着可能な形状を有し前記携帯型電位発生器の負電位電極に接続される電床と、前記携帯型電位発生器の零電位電極に一端を接続されるアンテナ部材とを具備し、前記電床を前記特定治療部位に装着するとともに前記アンテナ部材の他端を前記特定治療部位とは異なる特定部位に接触させた状態で前記携帯型電位発生器から前記電床に負電位を有する高圧高周波パルスを出力することにより、電位治療を行うようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の第2発明は、前記携帯型電位発生器は、2.4〜9Vの直流電圧に基づいて300〜3000V,5〜100KHzの負電位を有する高圧高周波パルスを発生することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の第3発明は、前記電床は、腹部用電床、足用電床、腕用電床、手首用電床、足首用電床、靴中敷き電床の何れかであることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の第4発明は、前記アンテナ部材は、導電性部材を把持しやすい形状に成形して成る把持部と、該把持部および前記携帯型電位発生器の零電位電極間を保護回路を介して電気的に接続するリード部とを具備して成ることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
第1発明においては、電池から印加される所定直流電圧に基づいて負電位を有する高圧高周波パルスを発生する携帯型電位発生器は、携帯可能な大きさ(例えばポケットに収納し得る大きさ)になっているため、電位治療を行う際に、治療対象者が前記携帯型電位発生器を携帯し、治療対象者の特定治療部位に電床を装着して該電床を前記携帯型電位発生器の負電位電極に接続するとともに、前記携帯型電位発生器の零電位電極に一端を接続されるアンテナ部材の他端を前記特定治療部位とは異なる特定部位(例えば手)に接触させた状態で、前記携帯型電位発生器から前記電床に負電位を有する高圧高周波パルスを出力すると、電床から導入された負電位を有する高圧高周波パルスにより前記特定治療部位が負電位になるとともに前記特定部位が零電位になって、電子が前記特定部位から前記特定治療部位に向かって効率よく移動することになり、出力効率が大幅に向上する。したがって、立ち姿勢での電位治療や歩行姿勢での電位治療を行い得る、小型で軽量な携帯型電位治療装置を提供することができる。
【0013】
第2発明においては、携帯型電位発生器は、2.4〜9Vの直流電圧に基づいて300〜3000V,5〜100KHzの負電位を有する高圧高周波パルスを発生するから、第1発明の携帯型電位治療装置による電位治療に要求される負電位を有する高圧高周波パルスを発生し得るものとなる。
【0014】
第3発明においては、前記電床は、腹部用電床、足用電床、腕用電床、手首用電床、足首用電床、靴中敷き電床の何れかであるから、前記電床として腹部用電床を用いた場合には特定治療部位である腹部の部分強化的電位治療を行うことができ、前記電床として足用電床を用いた場合には特定治療部位である足の部分強化的電位治療を行うことができ、前記電床として腕用電床を用いた場合には特定治療部位である腕の部分強化的電位治療を行うことができ、前記電床として手首用電床を用いた場合には特定治療部位である手首の部分強化的電位治療を行うことができ、 前記電床として足首用電床を用いた場合には特定治療部位である足首の部分強化的電位治療を行うことができ、前記電床として靴中敷き電床を用いた場合には特定治療部位である足の裏の部分強化的電位治療を行うことができる。
【0015】
第4発明においては、前記アンテナ部材は、導電性部材を把持しやすい形状に成形して成る把持部と、該把持部および前記携帯型電位発生器の零電位電極間を保護回路を介して電気的に接続するリード部とを具備して成るから、前記把持部を把持することにより、容易かつ安全に第1発明の携帯型電位治療装置による電位治療を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態の携帯型電位治療装置の全体構成を例示する図である。本実施形態の携帯型電位治療装置1は、携帯型電位発生器2と、電床3と、アンテナ部材4とを具備して成る。
【0017】
上記携帯型電位発生器2は、図2(a),(b)の外形図に示すように、外形寸法が約85×50×16mmで、重量が70〜110g(本実施形態では90g)であり、ポケット等に収納して携帯使用し得る小型軽量の電位発生器として構成されている。この携帯型電位発生器2の表面には、図2(a)に示すように、電位発生を開始させるスタートスイッチ5と、タイマ動作時間を15分/30分の何れか一方に設定したりタイマを強制OFFにするOFF/タイマ設定スイッチ6と、動作状態を強/弱の何れか一方に切り換える切換スイッチ7と、動作中点灯する出力表示部8とが設けられている。また、携帯型電位発生器2の側面には、図2(b)に示すように、出力ジャック9が設けられている。
【0018】
上記携帯型電位発生器2の内部電気回路は、基本的には上述した本願出願人による実用新案登録第3050778号の電池式電位治療装置(従来装置)と同様に構成されているものとするが、上記従来装置に対して以下のような変更が加えられている。
第1に、昇圧トランスを薄型化することにより電位発生器全体を大幅に小型化および軽量化した。
第2に、内部電気回路を構成する半導体や抵抗等のパーツをチップ化することにより小型化および軽量化を図った。
第3に、出力ジャック9内に、内部電気回路の負電位電極に接続される負電位端子に加えて零電位端子を設け、この零電位端子を抵抗(例えば100kΩ)およびコンデンサ(例えば0.1μF)の直列回路より成る保護回路(図示せず)を介して内部電気回路の零電位電極に接続した。
【0019】
なお、上記携帯型電位発生器2に要求される基本的なスペックは、「電源として使用した電池(一次電池または充電式電池)から供給される2.4〜9Vの直流電圧に基づいて300〜3000V,5〜100KHzの負電位を有する高圧高周波パルスを発生すること」である。本実施形態では、電源として使用した4本の単四型乾電池(例えばアルカリ乾電池)から供給される6Vの直流電圧を内蔵する昇圧トランスで昇圧したときに発生する高圧パルスを−500V、5.4KHzの負電位を有する高圧パルスに変換して出力するようにしている。この負電位を有する高圧パルスは、内部電気回路の負電位電極に接続された出力ジャック9の負電位端子から電床3を経て特定治療部位に導かれることになるが、この負電位を有する高圧パルスの出力と同時に、本実施形態では、後述するようにして内部電気回路の零電位電極の零電位を上記保護回路およびアンテナ部材4を介して手等の特定部位に印加するようにしている。
【0020】
上記電床3としては、腹部用電床3−1、足用電床3−2、腕用電床3−3、手首用電床3−4、足首用電床3−5、靴中敷き電床3−6等の複数種類の電床が用意されており、電位治療を希望する特定治療部位に応じて適宜使い分けるものとする。
【0021】
上記腹部用電床3−1は、図3に示すように腹巻型に構成されており、表面全体を絶縁被覆した電床板10と、電床板10を収容する腹巻11と、電床板10に植設したリード線12が電気的に接続されるプラグ13とを具備して成る。上記絶縁被覆には、塩化ビニル、ナイロンおよびオレフィン系の何れか1つもしくはゴム系材料を用いるものとする。上記電床板10の外形寸法は約500×160×1mmである。上記腹巻11の外形寸法は約970×200×2mmであり、その中央部には電床板10を収容するポケット11aが形成されており、ポケット11aの周囲の何れか1個所(例えば図示上側)には開口が形成されている。また、ポケット11aの左右両側には締結部材である面ファスナ11bが設けられているため、これら面ファスナ11bを重ね合わせることにより人体の腹部に腹部用電床3−1を装着することができる。なお、上記リード線12に電気的に接続されるプラグ13には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0022】
上記足用電床3−2は、図4に示すように、表面全体を絶縁被覆した電床板10電床板14と、電床板14を収容する足用帯15と、電床板14に植設したリード線16が電気的に接続されるプラグ17とを具備して成る。上記電床板14の外形寸法は約450×160×1mmである。上記ポケット部材15の外形寸法は約700×220×2mmであり、その中央部には電床板14を収容するポケット15aが形成されており、ポケット15aの周囲の何れか1個所(例えば図示上側)には開口が形成されている。また、ポケット15aの左右両側には締結部材である面ファスナ15bが設けられているため、これら面ファスナ15bを重ね合わせることにより人体の足部に足用電床3−2を装着することができる。なお、上記リード線16に電気的に接続されるプラグ17には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0023】
上記腕用電床3−3は、図5に示すように、表面全体を絶縁被覆した電床板18を裏面に貼り付けた電床部材19と、電床板18に植設したリード線20を電気的に接続されるプラグ21とを具備して成る。上記電床部材19の外形寸法は約720×300×2mmであり、上記電床板18の外形寸法は電床部材19よりも若干小さい寸法である。上記電床部材19の中央部には装着しやすくするための楕円状の切欠19aが形成されている。上記電床部材19の電床板18とは反対側の面の右端部には締結部材である面ファスナ19bが2個所に設けられ、それと対応して上記電床部材19の左端部には締結部材である面ファスナ19cが4個所に設けられているため、これら面ファスナ19b,19cを重ね合わせることにより人体の腕部に腕用電床3−3を装着することができる。なお、上記リード線20に電気的に接続されるプラグ21には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0024】
上記手首用電床3−4は、図6に示すように、表面全体を絶縁被覆した導電部材(導電ラバー、導電繊維等)22と、裏面に導電部材22を貼り付けた伸縮性を有するリストバンド23と、導電部材22に植設したリード線24を電気的に接続されるプラグ25とを具備して成る。上記リストバンド23は、長さが約200mmで、幅が約30〜40mmで、厚さが約2mmであり、上記導電部材22の外形寸法はリストバンド23よりも若干小さい寸法である。上記リストバンド23の長さを腕時計のバンドのように調整して締結部23aで固定することにより人体の手首部に手首用電床3−4を装着することができる。なお、上記リード線24に電気的に接続されるプラグ25には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0025】
上記足首用電床3−5は、図7(a)に示すように、表面全体を絶縁被覆した導電部材(導電ラバー、導電繊維等)を収容した伸縮性を有する足首バンド26と、上記導電部材に植設したリード線27を電気的に接続されるプラグ28とを具備して成る。上記足首バンド26は、長さが約400mmで、幅が約80mmで、厚さが約2mmであり、上記導電部材の外形寸法は足首バンド26よりも若干小さい寸法である。上記足首バンド26の中央部には携帯型電位発生器2を収容するためのポケット26aが形成されており、上記足首バンド26の左右両端部には締結部材である面ファスナ26bがそれぞれ設けられているため、これら面ファスナ26bを重ね合わせることにより図7(b)に示すように人体の足首部に足首用電床3−5を装着することができる。なお、上記リード線27に電気的に接続されるプラグ28には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0026】
上記靴中敷き電床3−6は、図8に示すように、表面全体を絶縁被覆した導電部材(導電ラバー、導電繊維等)を収容した伸縮性を有する中敷き29と、上記導電部材に植設したリード線30を電気的に接続されるプラグ31とを具備して成る。上記中敷き29は、靴サイズ22cmに対応する大きさで、厚さが約2mmである。この靴中敷き電床3−6は、靴の中に入れて使用することにより人体の足の裏に装着することができる。なお、上記リード線30に電気的に接続されるプラグ31には、後述するようにしてアンテナ部材4も電気的に接続されている。
【0027】
上記アンテナ部材4は、図9に示すように、金属や導電ラバー等の導電性部材を把持しやすい形状に成形して成る把持部4aと、把持部4aおよび携帯型電位発生器2の零電位電極間を上述した抵抗およびコンデンサの直列回路より成る保護回路を介して電気的に接続するリード部4bとを具備して成り、リード部4bの先端は上記プラグ13等に接続されている。上記把持部4aは、長さが約100mmで、太さが約φ10mmの棒状に形成されている。なお、把持部4aを、リング状にしたり、両端部を曲線的に盛り上げた形状とすることにより把持しやすい形状を実現してもよい。この導電性を有する把持部4aは、使用する電床に対応する特定治療部位とは異なる特定部位(例えば特定治療部位が腹部の場合には特定部位を左手または右手とし、特定治療部位が左手首部の場合には特定部位を右手とする)に接触させた状態で使用するものとする。
【0028】
次に、本実施形態の携帯型電位治療装置1による電位治療を、図1の構成における電床3として図3の腹部用電床3−1を用いた腹部電位治療の場合を例に挙げて説明する。
腹部電位治療を行う場合、まず、治療対象者は、治療準備のため、腹部用電床3−1を着衣の上から特定治療部位である腹部に装着し、腹部用電床3−1およびアンテナ部材4に接続されたプラグ13を携帯型電位発生器2の出力ジャック9に差し込むとともに、アンテナ部材4の把持部4aを前記特定治療部位とは異なる特定部位(例えば左手)に接触させておく。
【0029】
次に、携帯型電位発生器2のOFF/タイマ設定スイッチ6を操作して動作時間を15分/30分の何れか一方に設定するとともに、切換スイッチ7を操作して動作状態を強/弱の何れかに切り換えておく。その後、スタートスイッチ5を押下すると、携帯型電位発生器2の負電位電極からリード線12を介して腹部用電床3−1に−500V、5.4KHzの負電位を有する高圧高周波パルスが出力されて、腹部用電床3−1に近接する特定治療部位に印加されることになる。
【0030】
このとき、治療対象者の左手には、保護回路を介して携帯型電位発生器2の零電位電極に電気的に接続されたアンテナ部材4の把持部4aが接触しており、携帯型電位発生器2の零電位電極および負電位電極が絶対アース(地面)に対してフローティング状態となっているため、特定部位である左手の方が治療対象部位である腹部よりも相対的に電位が高くなり、アンテナ部材4およびそれに接触する人体がアンテナとして機能することになる。したがって、携帯型電位発生器2から腹部用電床3−1を経て腹部に導入された負電位出力により、アンテナとして機能する左手から特定治療部位である腹部に向かって電子の移動が発生するため、人体に負電位を効率的かつ有効に作用させることが可能になり、負電位の出力効率が大幅に向上する。
【0031】
上述した「アンテナ部材を用いる人体アンテナ化方式」の効果を確認するために、アンテナ部材使用時および不使用時の比較試験を行ったところ、以下のような試験結果が得られた。
まず、図1の構成においてアンテナ部材4を使用しない場合には、アンテナ部材4を接触させるべき左手に電位検知器を密着させた場合、僅かに電位を検知した。一方、図1の構成において、アンテナ部材4を左手に接触させるとともに右手に電位検知器を接近させた場合、ならびに、アンテナ部材4を右手に接触させるとともに左手に電位検知器を接近させた場合、何れの場合においても、手と電位検知器との間を10〜20mm離間させても電位を検知した。ここで、電位の強さは距離の2乗に反比例することから、アンテナ部材4を用いたことによる出力効率向上効果は極めて大きいものとなっている。
【0032】
したがって、本実施形態の携帯型電位治療装置1においては、電位発生器として上述した本願出願人の従来装置に比べて大幅に小型化および軽量化した携帯型電位発生器2を使用したときの出力低下の影響を上記出力効率向上効果によってキャンセルすることができるので、所望の通り、立ち姿勢での電位治療や歩行姿勢での電位治療を行い得る携帯型電位治療装置を提供することができ、治療対象者の使い勝手が大幅に向上することになる。
【0033】
また、本実施形態の携帯型電位治療装置1においては、携帯型電位発生器2の零電位電極とアンテナ部材4のリード部4bとを抵抗およびコンデンサの直列回路より成る保護回路を介して電気的に接続しているため、携帯型電位発生器2の零電位電極から不所望な過大電流等が流れるような状況が生じたとしても、その過大電流をカットすることができ、極めて安全性が高くなっている。
【0034】
さらに、本実施形態の携帯型電位治療装置1では、携帯型電位発生器2の出力周波数を5.4KHzとしたが、この出力周波数を高くするほど、上述した人体アンテナ化方式による出力効率向上効果が大きくすることができる。
【0035】
なお、本実施形態の「人体アンテナ化方式」を従来の交流電源方式の電位治療装置に適用した場合、出力周波数が50Hzまたは60Hzであるため、出力効率向上効果は期待できない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の携帯型電位治療装置の全体構成を例示する図である。
【図2】(a),(b)は第1実施形態の携帯型電位発生器の外形図である。
【図3】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する腹部用電床の構成を示す図である。
【図4】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する足用電床の構成を示す図である。
【図5】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する腕用電床の構成を示す図である。
【図6】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する手首用電床の構成を示す図である。
【図7】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する足首用電床の構成を示す図である。
【図8】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用する靴中敷き電床の構成を示す図である。
【図9】第1実施形態の携帯型電位治療装置で使用するアンテナ部材の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯型電位治療装置
2 携帯型電位発生器
3 電床
3−1 腹部用電床
3−2 足用電床
3−3 腕用電床
3−4 手首用電床
3−5 足首用電床
3−6 靴中敷き電床
4 アンテナ部材
4a 把持部
4b リード部
5 スタートスイッチ
6 OFF/タイマ設定スイッチ
7 切換スイッチ
8 出力表示部
9 出力ジャック
10,14,18 電床板
11 腹巻
12,16,20,24,27,30 リード線
13,17,21,25,28,31 プラグ
15 足用帯び
19 電床部材
22 導電部材
23 リストバンド
26 足首バンド
29 中敷き

Claims (4)

  1. 電池から印加される所定直流電圧に基づいて負電位を有する高圧高周波パルスを発生する携帯型電位発生器と、特定治療部位に装着可能な形状を有し前記携帯型電位発生器の負電位電極に接続される電床と、前記携帯型電位発生器の零電位電極に一端を接続されるアンテナ部材とを具備し、
    前記電床を前記特定治療部位に装着するとともに前記アンテナ部材の他端を前記特定治療部位とは異なる特定部位に接触させた状態で前記携帯型電位発生器から前記電床に負電位を有する高圧高周波パルスを出力することにより、電位治療を行うようにしたことを特徴とする携帯型電位治療装置。
  2. 前記携帯型電位発生器は、2.4〜9Vの直流電圧に基づいて300〜3000V,5〜100KHzの負電位を有する高圧高周波パルスを発生することを特徴とする請求項1記載の携帯型電位治療装置。
  3. 前記電床は、腹部用電床、足用電床、腕用電床、手首用電床、足首用電床、靴中敷き電床の何れかであることを特徴とする請求項1または2記載の携帯型電位治療装置。
  4. 前記アンテナ部材は、導電性部材を把持しやすい形状に成形して成る把持部と、該把持部および前記携帯型電位発生器の零電位電極間を保護回路を介して電気的に接続するリード部とを具備して成ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の携帯型電位治療装置。
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