JP3572189B2 - 顔の形状の鑑別法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、見た目の美しさを演出するのに有用な、顔の形状の鑑別法に関する。
【0002】
【従来の技術】
美しい顔立ちは誰しもが望んで止まないものであるが、その実現は多くの困難が存在する。これは、顔立の美しさを構成する要素が複雑で、且つ、未だ解明し尽くされていないためである。これまでの種々の研究では、例えば、顔の目の印象大きさ、顔の下半部の形状、目の位置、額の広さなどがその要因であることが判明している。しかしながら、例えば顔の下半部の形状等を決定している要因としては、骨格特性などが知られているのみで、これらの顔の形状の形成要素は研究未着手と言っても差し支えないの現状と言わざるを得ない。即ち、形成要素を踏まえた顔の形状の鑑別法の登場が待たれていた。
【0003】
一方、超音波を用いて皮下脂肪を測定することは既に行われているが、この方法を用いて測定した顔の皮下脂肪の薄さ(厚さ)が、フェースライン等の顔の形状の美しさと深く関連していることは全く知られていなかった。又、これまでは皮下脂肪層の厚さは厚い方がハリと艶があるとされており、脂肪層が薄いことが顔の印象形成に好ましいことは何等言われていなかった。即ち、その様なことは認識だにされていなかった。更に、脂肪層の厚さと肌のハリとは独立した要素であることも知られていなかった。更に、この二軸を用いて鑑別できるフェースラインの美しい人がいわゆる小顔の人であることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの様な状況を踏まえて為されたものであり、顔の形状の形成要素を明らかにし、鑑別する方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者らはこの様な状況を踏まえて、顔の形状の形成要素を明らかにし、鑑別する方法を求めて、鋭意研究を重ねた結果、顔の脂肪層の厚さと肌のハリとを指標にすることによりかかる鑑別が可能であることを見いだし、発明を完成させるに至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明のフェースラインの美しさの鑑別法
本発明のフェースラインの美しさの鑑別法は、顎から首筋にかけてのフェースライン近傍の皮下脂肪層の厚さと肌のハリとを測定し、該皮下脂肪層の厚さが10mm以上であるか、または10mm未満であるかと、肌のハリとして肌の外力による変形に対する復元力の大きさとを指標とすることを特徴とする。本発明の鑑別法は、美しさの大きな要素となっている、顔の下半部の境界線である、いわゆるフェースラインが挙げられる。即ち、フェースラインとは首筋と顔下半部との境界であり、これまでの研究により、このフェースラインの美しさ、明確さが見た目の美人の印象を形成する最も大きな印象であることを既に本発明者らは突き止めている。即ち、このフェースラインの美しさを鑑別しうることにより見た目の美人の印象をも鑑別しうる。
【0007】
(2)本発明の鑑別法の要素である皮下脂肪層の厚さ
本発明の構成要素である皮下脂肪層の厚さは、既に知られている方法によって測定することができる。この様な測定方法としては、例えば、皮膚を摘んで皮膚厚をはかる方法や超音波を用いて測定する方法が例示できる。これは、超音波による測定が非破壊的測定であり、何の苦痛も被測定者に与えることなく的確に測定ができるからである。これらの内で最も好ましいものは超音波を用いる方法であり、使用する波長としては10〜30メガヘルツ、更に好ましくは15〜25メガヘルツを用いて測定すればよい。これは、脂肪層が通常かなり深部にまで及ぶことがあるからである。この様な測定は、一般に市販されている超音波測定装置を使用することにより容易に行うことができる。この様な超音波測定装置は胎児や内臓の非破壊検査の目的で使用されており、その安全性は十分に確保されている。従って、本発明の鑑別法で用いた場合、対象者に悪影響を及ぼすことはない。又、測定部位としては、フェースラインに近い部分、即ち、顎から首筋にかけてがこのましい。かかる測定に於いて、10mm以上厚さの脂肪層が存在する場合は、脂肪層が厚いと判断され、この様な場合にはフェースライン等の顔の形状は美しいと言えず、逆に10mm未満の厚さであれば、脂肪層は薄いと判断され、この様な場合にはフェースライン等の顔の形状は美しいと判断される。即ち、本発明鑑別法では、顔の脂肪層が薄いほどフェースラインの美しい顔であると鑑別する。これは従来言われていたハリ・艶は脂肪層の厚さによって生じるという話とは異なっている。
【0008】
(3)本発明の鑑別法の要素である肌のハリ
本発明鑑別法では、更に独立した軸として、肌のハリを要素とする。これは、本発明者らの研究によれば、フェースラインの美しい人の群を詳細に調べてみると、フェースラインの美しい人は肌にハリがあるか、乃至はフェースライン付近の皮下脂肪層が薄いかという特質を有しており、その中でも特にフェースラインが著しく美しい人は、フェースライン付近の皮下脂肪層が薄く、且つ、肌の外力による変形に対する復元力が大きい、即ち、肌のハリもあると言う特質を有していることを見いだした。このことは後記実施例に示す。即ちこのことは、皮下脂肪層の厚さと肌のハリがフェースラインの美しさに影響を及ぼす独立した二軸であることを示している。
【0009】
この様な、肌の外力による変形に対する復元力の大きさ、即ち、肌のハリは、例えば、キュートメーターを用いて測定することができる。キュートメーターの代表的な機種としては、キュートメーターSEM575型(COURAGE+KHAZAKA社製)等が例示できる。これ以外には、肌の弾性をパラメーターとして用いることもできるし、吸引などの外力による肌の変形とその回復を手製の測定器を用いてこれをパラメーターにすることもできる。しかしながら最も好ましいものは、客観的な蓄積データの多いキュートメーターを用いる方法である。これらの復元力の内、キュートメーターに対する復元力は頬の部位に於いては40を閾値とし、これ以上の場合を肌にハリがあると判断し、これ未満を肌にハリがないと判断するのが適当であり、首の部分に於いては60を閾値とし、これ以上を肌にハリがあると判断し、これ未満をハリがないと判断して鑑別するのが適当である。勿論、直線的に回帰させて判断することも可能である。
【0010】
この様に、本発明の鑑別法により、皮下脂肪層の厚さと肌のハリより、美しいフェースラインを有すると鑑別された顔は、見た感じ、即ち、顔の印象に於いて顔が小さいと認識される。これは近年はやりの小顔に相当するものであり、皮下脂肪層の厚さと肌のハリによりフェースラインを鑑別することにより、小顔の程度を鑑別することもできる
【0011】
更に、本発明の鑑別法は既に知られている顔の印象形成要素と組み合わせて、顔の鑑別をより確度の高いものにすることに用いることができる。既に知られている顔の印象形成要素としては、例えば、額の広さの印象、目の大きさ印象、口の大きさ印象などが挙げられる。これらの印象形成要素については、メークアップパターンによって印象の形成を変えることが可能であり、これを応用すれば本発明の鑑別法を用いて顔の印象を好ましく見せることも可能である。即ち、フェースラインを明確に見せ、小顔の印象を形成する等のメークアップパターンの指標ともなりうる。
【0012】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【0013】
<実施例1>
任意に選出した年齢21歳〜45歳の103名の女性パネラーを、フェースラインの明確さを指標に分類し、フェースラインが最も明確に判別しうる人から10名(明確群)とフェースラインが最も判別しにくい人から10名(不明確群)を二次選抜した。これらの人についてフェースライン付近の脂肪層の厚さを超音波測定装置(リオン株式会社製、UX−02型超音波診断装置)を用い、15メガヘルツの周波数で測定した。結果を10名の平均皮下脂肪層の厚さとして表1に示す。この表より本発明の評価法の評価項目である、脂肪層の厚さとフェースラインの明確さは良く一致していることがわかる。更に、キュートメーター(SEM575)を用いて、頬部と首部の肌のハリを測定した。この結果も表1に示す。この結果は肌のハリとフェースラインの明確さが良く一致していることを示す。即ち、フェースラインのはっきりしている人ほど脂肪層が薄く、肌のハリがあることがわかる。
【0014】
【表1】
Figure 0003572189
【0015】
<実施例2>
上記の明確群と不明確群について、顔の好ましさを、男女10名づつの判定者により、++:非常に好ましい、+:好ましい、±:普通、−:好ましくないの基準で判定してもらった。結果を出現例数として表2に示す。この表より、フェースラインの美しさは印象の好ましさと一致することがわかる。更に、実施例1の結果と考え合わせると、本発明の鑑別法により印象の好ましさを鑑別できることがわかる。
【0016】
【表2】
Figure 0003572189
【0017】
<実施例3>
上記の明確群と不明確群について、顔の大きさの印象を、男女10名づつの実施例2と同じ判定者により、++:非常に小顔である、+:小顔である、±:普通、−:大顔であるの基準で判定してもらった。結果を出現例数として表3に示す。この表より、フェースラインの美しさは印象の好ましさと一致することがわかる。更に、実施例1の結果より、本発明の鑑別法により小顔の鑑別も為しうることがわかる。
【0018】
【表3】
Figure 0003572189
【0019】
<実施例4>
任意に選出した年齢21歳〜45歳の103名の女性パネラーの皮下脂肪の厚さを実施例1に記載した方法で測定し、最も薄い人から20名を選出した。これらの人について、実施例1の肌のハリの測定方法で肌のハリを測定した。これら20名をフェースラインに注目し、フェースラインが美しい群(第一群)、フェースラインが普通の群(第二群)、フェースラインが不明瞭な群(第三群)に分け集計した。結果を平均値として表4に示す。この表より、皮下脂肪の厚さと肌のハリはフェースラインの美しさ・明確さに対して独立した軸であることがわかる。
【0020】
【表4】
Figure 0003572189
【0021】
<実施例5>
代表的なフェースラインの美しい明確な人の皮下脂肪層と肌のハリを測定した。測定は実施例1と同様に行った。皮下脂肪層の厚さは7.2mmであった。肌のハリは頬部が46.3、首部が69.7であった。皮下脂肪の測定の図を図1に示す。
【0022】
<実施例6>
代表的なフェースラインの不明確な人の皮下脂肪層を測定した。測定は実施例1と同様に行った。皮下脂肪層の厚さは15.2mmであった。肌のハリは頬部が37.5で、首部が53.0であった。この皮下脂肪の測定の測定図を図2に示す。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、フェースラインの形成要素を明らかにし、顎から首筋にかけてのフェースラインの美しさを鑑別する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の皮下脂肪の超音波測定を表す図である。
【図2】実施例の皮下脂肪の超音波測定を表す図である。

Claims (3)

  1. フェースライン近傍の皮下脂肪層の厚さと肌のハリとを測定し、該皮下脂肪層の厚さが10mm以上であるか、または10mm未満であるかと、該肌のハリとして肌の外力による変形に対する復元力の大きさとを指標とする、顎から首筋にかけてのフェースラインの美しさの鑑別法。
  2. 皮下脂肪層の厚さが10〜30メガヘルツの超音波で測定されたことを特徴とする、請求項に記載の鑑別法。
  3. 皮膚外力によ変形に対する復元力の大きさキュートメーターによ測定において、頬の部位に於いては40を閾値とし、首の部分に於いては60を閾値とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鑑別法。
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