JP3569837B2 - 食器乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は乾燥室内または食器類の雑菌、臭気を殺菌、脱臭させるようにした食器乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雑菌や臭気に対して殺菌と脱臭を行うオゾン発生装置を備えた食器乾燥機の一例として、特開平2−1210号公報に開示された発明があり、図20および図21にそれを示す。
【0003】
図において、51は食器乾燥機の本体、52は本体51内部の所定位置に配設された食器棚、53は本体51の上部を覆うように配設された開閉自在なカバーである。本体51の下部には、モータ54およびモータ54に装着されたファン55がそれぞれ配設されており、本体51底面に設けられた吸気孔57より吸い込まれた空気は除塵用フィルター58を通過して加熱用ヒータ56で温風となり、ファン55により吐出口59から食器棚52へ吹き出される。60は食器棚52に載置される食器、61はカバー53の上部に設けられた排気孔、62は食器棚52の下部に配設され取り出し自在な水受皿、63は除塵用フィルター58の上部に配設されたオゾン発生器である。
【0004】
オゾン発生器63は、図21に示すように、高圧電極64、低圧電極65、高圧電極64と低圧電極65のギャップ66、およびオゾン発生装置用高電圧発生装置67によって構成されている。68はカバー53の排気孔61の本体51内部側に取り外し可能に配設されたオゾン分解フィルター(二酸化マンガン)で、オゾンを分解、処理する触媒の役目をしている。
【0005】
このように構成された食器乾燥機においては、図20に示すように、本体51内部の食器棚52に食器60をセットし、カバー53を閉めて電源スイッチを「ON」にすると、モータ54が回転し、ヒータ56が加熱する。そして、ファン55によって吸気孔57から吸い込まれた空気は除塵用フィルター58を通過してヒータ56によって温められて温風となり、吐出口59から本体51内部に流出されて食器60の表面に付着している水分を蒸発させる。この時、吸気孔57から吐出口59までの経路に配設されたオゾン発生器63によって温められた空気とともにオゾンが本体51内部に流出され、このオゾンにより本体51内部の臭気成分の脱臭および殺菌が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の食器乾燥機は、食器60の洗浄、すすぎを行っても残っている臭気成分および本体51内部で増殖する雑菌をオゾンによって脱臭、殺菌し、悪臭の発生および雑菌の増殖を防止するとしている。しかしながら、オゾンは量が過ぎると有害物質となり人体に影響を与えるなど取扱いが難しく危険であった。そこで、危険性をなくすために従来の食器乾燥機のようにオゾン分解フィルター68をカバー63に設けるなどしていたが、危険性を完全に無くすことができず、構造もきわめて複雑であった。また、オゾンを発生させるためには高電圧が必要であるため、食器乾燥機の設置場所が限定されるとともに、安全性についても問題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で確実に脱臭および殺菌が行える安全性の高い食器乾燥機を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る食器乾燥機は、食器類が収容される水切かごが載置される水受板を有し、水受板の下部にヒータおよび電動送風機からなる温風発生装置を備えた本体ケースと、本体ケースの上方を覆い本体ケースとの間に乾燥室を形成する蓋体とからなり、蓋体を非光透過性材料により構成し、この蓋体の乾燥室側表面に光によって反応する光触媒を塗布するとともに、水受板および水切かごの表面に光触媒を塗布し、水受板に光触媒を反応させる紫外線ランプを設けて紫外線ランプの乾燥室側にカバーを設け、さらに、蓋体の開閉に連動して紫外線ランプをON/OFFさせる第1のスイッチを本体ケースの上縁部に設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1はこの発明の第1の実施形態を断面で示した模式図、図2は第1の実施形態の分解斜視図である。図において、1は食器乾燥機の本体ケース、2,3は本体ケース1の上方を覆い本体ケース1との間に乾燥室4を形成した蓋体を構成する前蓋および後蓋で、両者2,3はそれぞれの両側壁に設けられた軸受部を本体ケース1の両側面に突出して設けられた支持部5の回転軸5aに貫入することによって回動自在に支持されている。また、前蓋2の上面には排気口6が設けられており、前蓋2および後蓋3は光透過性材料で構成され、その乾燥室4側表面には例えば酸化チタンなどの光触媒7がコーティングされている。8は乾燥室4の下部に本体ケース1と一体に設けられ、食器類10が収容される水切かご9が載置される水受板で、水受板8および水切かご9の表面には前蓋2および後蓋3と同様に光触媒7がコーティングされている。
【0016】
11はモータ12とファン13からなる送風機およびヒータ14によって構成された温風発生装置で、水受板8の下部後方に設けられており、その上面となる水受板8には温風発生装置11からの温風を乾燥室4に供給する第1の送風孔15が設けられ、温風発生装置11の下面となる本体ケース1の底面には外気を吸い込む吸気孔(図示せず)が設けられている。
【0017】
16は本体ケース1の下部前面に開口部17を有し、まな板や包丁などの調理道具18が収容されるボックス19が開口部17から水受板8の下方一側の縦方向に着脱可能に収納される付属収納部で、その側面後方には温風発生装置11からの温風を付属収納部16内に供給する第2の送風孔22が設けられており、付属収納部16の上面となる水受板8には付属収納部16に供給された温風を乾燥室4に供給する第3の送風孔23が設けられている。また、ボックス19は光透過性材料で構成され表面に例えば酸化チタンなどの光触媒7がコーティングされた内箱20と外箱21とからなり、内箱20はその底面に設けられた長孔20aに外箱21に設けられた突起21aを嵌合させることによって外箱21に連結されるとともに、外箱21の底面に沿って摺動し、ボックス19を伸縮可能に構成している。24は本体ケース1の下方前方に設けられた水受部で、これに対向する水受板8には水抜穴(図示せず)が設けられている。なお、水受板8は食器類10から落下した水滴が水抜穴へ流下するように傾斜されており、第1および第3の送風孔15,23の上部にはこれらを覆うように乾燥室4側表面に光触媒7がコーティングされたカバー25a,25bがそれぞれ設置されている。
【0018】
このように構成したこの実施形態において、食器類10および調理道具18を乾燥する場合、まず、前蓋2を開放して食器類10が収容された水切かご9を水受板8上に載置し、乾燥室4内に収納する。ついで、前蓋2を閉塞した後、ボックス19に調理道具18を収容して本体ケース1の付属収納部16に収納し、本体ケース1の前面に設けたスイッチ26を操作して温風発生装置11を駆動する。この時、食器類10に付着している余分な水滴は水受板8に落下し、水抜穴を通って水受部24に集められる。
【0019】
温風発生装置11が駆動されると、ファン13の回転により温風発生装置11内に吸い込まれた外気がヒータ14によって加熱されて温風となり、その大部分が、図1の矢印Xに示すように、第1の送風孔15から乾燥室4内に吹き出され、乾燥室4内に広がりながら食器類10を乾燥しつつ排気口6から排気される。一方、温風発生装置11からの温風の一部は、図1の矢印Yに示すように、第2の送風孔22から付属収納部16内に供給され、調理道具18を乾燥する。そして、温風は第3の送風孔23から乾燥室4内に供給され、排気口6から排気される。
【0020】
乾燥中、本体ケース1に太陽または紫外線を発光させる光源(蛍光灯でもよい)の光が当たると、光は光透過性材料で構成された前蓋2および後蓋3を透過して乾燥室4内の水受板8および水切かご9に照射され、さらにボックス19に照射される。ついで、前蓋2、後蓋3、水受板8、水切かご9およびボックス19の光触媒7は、照射された光によって励起されて電子が飛び出した跡にできる正孔が水を酸化して強い酸化力を有する水酸化ラジカルを生み出し、この水酸化ラジカルの酸化力によって食器類10および調理道具18等に付着している雑菌の有機物質が分解され殺菌される。そして、乾燥室4内に溜まった悪臭も光触媒反応によってその成分が分解され脱臭される。なお、乾燥中以外でも、本体ケース1に光が当たっていれば光触媒7が反応し、乾燥室4内の水切かご9等を殺菌し脱臭する。
【0021】
このように、本体ケース1を太陽または蛍光灯の光が当たる場所に設置することによって、光触媒7は乾燥中にかかわらず非乾燥中においても反応し、反応で得られた酸化力によって乾燥室4内または食器類10等を常に衛生的に保つ。これにより、簡単な構造で効果の高い殺菌、脱臭を行うことができ、人体に対しても無害で安全性の高い食器乾燥機を得ることができる。
【0022】
実施形態2.
図3はこの発明の第2の実施形態の分解斜視図、図4はそのA−A断面図、図5は図3のB−B断面図、図6は第2の実施形態に係る本体ケースの上面図である。この第2の実施形態は、第1の実施形態の水受板8を断面ほぼ凹字状に形成し、その前方側部に蛍光灯27と、蛍光灯27を保持するホルダー29を有し、蛍光灯27を覆うように設けられたランプカバー28とを設けたもので、水受板8の後方側面には第1の送風孔15および第3の送風孔23が設けられており、蛍光灯27に対向する水受板8には、図5に示すように、付属収納部16に蛍光灯27の光を供給する照射孔30が設けられている。また、本体ケース1には、その前面に乾燥モードを選択する操作部31aを有し、蛍光灯27等と電気的に接続されて選択された乾燥モードに基づいて食器類10等の乾燥を行うコントロール部31が設けられている。なお、ランプカバー28は防水加工が施されているとともに、乾燥室4側表面には光触媒7がコーティングされている。また、図4または図6に示す38は、水受板8からの水滴を水受部24へ流下させる水抜穴である。
【0023】
そして、コントロール部31は、図7に示すように、蛍光灯27を点灯または消灯させるためのスイッチ32と、乾燥室4内の空気の温度を検出する温度検出素子33と、検出した温度および選択された各乾燥モードに基づいて乾燥時間を演算するマイクロコンピュータ34と、乾燥時間および乾燥モードに基づいてモータ12とヒータ14をそれぞれ駆動する駆動回路35,36と、蛍光灯27を点灯または消灯させるスイッチ32をON/OFFするスイッチ駆動回路37とから構成されており、乾燥中または非乾燥中において蛍光灯27をある一定のサイクルまたはタイミングで点灯もしくは消灯させるように制御している。
【0024】
このように構成したこの実施形態においても、実施形態1で説明した場合と同様に、食器類10が収容された水切かご9を乾燥室4内に収納し、調理道具18が収容されたボックス19を付属収納部16内に収納する。ついで、本体ケース1に設けられた操作部31aを操作して乾燥モードを選択すると、温風発生装置11が駆動され、ヒータ14によって加熱された温風が乾燥室4および付属収納部16内に供給されて食器類10および調理道具18を乾燥する。
【0025】
この時、温度検出素子33は乾燥室4内の温度を検出しており、マイクロコンピュータ34は検出された温度および選択された乾燥モードに基づいて乾燥時間T0 を演算する。そして、コントロール部31は、演算された乾燥時間T0 中、モータ12およびヒータ14の駆動回路35,36に通電して温風による食器類10等の乾燥を行うとともに、スイッチ駆動回路37に通電してスイッチ32をON/OFFさせ、蛍光灯27を点灯または消灯させる。
【0026】
蛍光灯27を点灯または消灯させる時間、サイクルまたはタイミングは、図8,9,10,11,12に示すように、各乾燥モードおよび乾燥時間T0 に対応されている。つまり、モータ12およびファン13からなる送風機とヒータ14がONされる通常の温風乾燥モード時において、乾燥時間T0 がある所定時間Tより長かった場合、図9に示すように、乾燥時間T0 中、一定時間T1 だけ蛍光灯27を点灯させる。また、乾燥時間T0 がある所定時間Tより短かった場合は、図11に示すように、乾燥時間T0 中、一定時間T2 だけ蛍光灯27を点灯させる。ここで、一定時間T1 とT2 の関係は、T1 <T2 である。一方、ヒータ14がOFFされ送風機がONされる送風乾燥モード時においては、乾燥時間T0 の長さに関わらず、図8(a)に示すように、乾燥時間T0 とさらに一定時間T3 だけ蛍光灯27を点灯させる。
【0027】
また、通常の温風乾燥モード時において、乾燥時間T0 がある所定時間Tより長かった場合は、図10(a)に示すように、一定時間T1 だけ蛍光灯27を点灯させ、乾燥時間T0 終了後、再度一定時間T11だけ点灯させるか、または図10(b)に示すように、乾燥時間T0 終了後、一定時間T12だけ複数回点灯させるようにしてもよい。そして、乾燥時間T0 がある所定時間Tより短かった場合は、図12(a)に示すように、一定時間T2 だけ蛍光灯27を点灯させ、乾燥時間T0 終了後、再度一定時間T21だけ点灯させるか、または図12(b)に示すように、乾燥時間T0 終了後、一定時間T22だけ複数回点灯させるようにしてもよい。送風乾燥モード時においては、図8(b)に示すように、乾燥時間T0 と乾燥時間T0 終了後、一定時間T31だけ複数回点灯させ、または図8(c)に示すように、乾燥時間T0 と乾燥時間T0 終了して一定時間T4 経過後、一定時間T32だけ複数回点灯させると同時に送風機も蛍光灯27と同様に一定時間T32だけ複数回ONさせるようにしてもよい。
【0028】
そして、水受板8等にコーティングされた光触媒7は太陽などの外からの光と蛍光灯27の光によって反応し、反応で得られた酸化力によって乾燥室4内または食器類10等を殺菌、脱臭する。
【0029】
このように、水受板8に蛍光灯27を設けることにより本体ケース1外からの光だけでなく光が照射しにくい付属収納部16へも光が届くようになるので、外部からの光が弱い場合でもより多くの光によって光触媒7を反応させることができ、一層効果的で強力な殺菌および脱臭を行うことができる。また、乾燥時間T0 の長短により蛍光灯27を点灯させる時間を可変させるとともに乾燥終了後も点灯制御し、送風乾燥の場合でも乾燥中または終了後も点灯制御するので、高温で食器類の乾燥および殺菌を行っていた従来の食器乾燥機では乾燥することができなかったまたは低温で長時間乾燥させていた例えばうるし塗りの食器も乾燥することができ、食器の種類に対して制限のない使い勝手のよい食器乾燥機を得ることができる。
【0030】
実施形態3.
図13はこの発明の第3の実施形態の分解斜視図、図14はそのC−C断面図、図15は第3の実施形態に係る本体ケースの上面図、図16は図13のD−D断面図である。この第3の実施形態は、第2の実施形態の蛍光灯27に代えて紫外線ランプ39を設け、前蓋2、後蓋3およびボックス19を非光透過性材料により構成するするとともに、紫外線ランプ39と電気的に接続され紫外線ランプ39の点灯中における前蓋2の開閉またはボックス19の着脱によりON/OFFされる第1のスイッチ40と、第2のスイッチ41を本体ケース1の上縁部1aと付属収納部16にそれぞれ設けたものである。なお、前蓋2に設けた排気口6は紫外線ランプ39の光が外に漏れないような構造となっている。
【0031】
紫外線ランプ39は、蛍光灯27と同様に紫外線ランプ39を保持するホルダー43を有し、防水加工されて乾燥室4側表面に光触媒7がコーティングされたランプカバー42が紫外線ランプ39を覆うように設けられており、図17に示すように、コントロール部31のスイッチ駆動回路37によってON/OFFされるスイッチ32に電気的に接続されており、実施形態2の図8,9,10,11,12に示すような一定のサイクルまたはタイミングで点灯もしくは消灯するようになっている。
【0032】
第1のスイッチ40は、図14および図15に示すように、前蓋2の外縁部2aが載置される本体ケース1の上縁部1aに、前蓋2の外縁部2aの突起部2bによって押圧される第1のスイッチ40のアクチュエータが上方を向くように設けられており、第2のスイッチ41は、図16に示すように、付属収納部16の後部に、付属収納部16内に収納されたボックス19の外箱21の後側面に設けられた突起部19aよって押圧される第2のスイッチ41のアクチュエータが前方を向くように設けられている。そして、第1のスイッチ40および第2のスイッチ41は、図17に示すように、紫外線ランプ39に直列に接続されており、紫外線ランプ39の点灯中、前蓋2が開放したりまたはボックス19が引き出されると、第1のスイッチ40または第2のスイッチ41がOFFされて紫外線ランプ39が消灯するように構成されている。
【0033】
このように構成したこの実施形態においても、実施形態1で説明した場合と同様に、食器類10が収容された水切かご9を乾燥室4内に収納し、調理道具18が収容されたボックス19を付属収納部16内に収納する。この時、第1のスイッチ40は前蓋2の外縁部2aの突起部2bによって押圧され、第2のスイッチ41はボックス19の外箱21の後側面に設けられた突起部19aよって押圧されて、紫外線ランプ39は通電可能状態となっている。ついで、本体ケース1に設けられた操作部31aを操作して乾燥を開始すると、温風発生装置11は駆動し、ヒータ14によって加熱された温風が乾燥室4および付属収納部16内に供給されて食器類10および調理道具18を乾燥する。また、紫外線ランプ39も通電されて点灯する。そして、水受板8等にコーティングされた光触媒7は紫外線ランプ39の光によって反応し、反応で得られた酸化力によって乾燥室4内または食器類10等を殺菌、脱臭する。
【0034】
紫外線ランプ39の点灯中において、図18に示すように、前蓋2が開放されると、前蓋2の突起部2bが第1のスイッチ40から離れて第1のスイッチ40はOFFされ、紫外線ランプ39の通電が停止されて消灯する。また、図19に示すように、ボックス19が付属収納部16から引き出されると、ボックス19の突起部19aが第2のスイッチ41から離れて第2のスイッチ41はOFFされ、紫外線ランプ39の通電が停止されて消灯する。そして、前蓋2を閉塞またはボックス19を収納すると、第1のスイッチ40および第2のスイッチ41は突起部2b,19aによって押圧されて両スイッチ40,41はONし、紫外線ランプ39は再び点灯する。
なお、この実施形態においても、実施形態2で説明した制御方法を実施することができる。
【0035】
このように、紫外線ランプ39を用いることによって、光触媒7の反応の最適条件を作り出し、最適条件下による効果的な殺菌および脱臭を行うことができる。また、紫外線ランプ39の光が食器乾燥機の外部に漏れないように前蓋2、後蓋3およびボックス19を非光透過性材料で構成するとともに、紫外線ランプ39の点灯中に誤って前蓋2を開放してしまったり、ボックス19を付属収納部16から引き出してしまった場合でも、第1のスイッチ40および第2のスイッチ41を介して紫外線ランプ39を消灯することができるので、安全性の高い食器乾燥機を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のようにこの発明に係る食器乾燥機は、食器類が収容される水切かごが載置される水受板を有し、水受板の下部にヒータおよび電動送風機からなる温風発生装置を備えた本体ケースと、本体ケースの上方を覆い本体ケースとの間に乾燥室を形成する蓋体とからなり、蓋体を非光透過性材料により構成し、この蓋体の乾燥室側表面に光によって反応する光触媒を塗布するとともに、水受板および水切かごの表面に光触媒を塗布し、水受板に光触媒を反応させる紫外線ランプを設けて紫外線ランプの乾燥室側にカバーを設け、さらに、蓋体の開閉に連動して紫外線ランプをON/OFFさせる第1のスイッチを本体ケースの上縁部に設けたので、紫外線ランプに対する安全性を有して光触媒の反応の最適条件を作り出し、最適条件下による効果的な殺菌および脱臭を行うことができる食器乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を断面で示した模式図である。
【図2】第1の実施形態の分解斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施形態の分解斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】この発明の第2の実施形態に係る本体ケースの上面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係るコントロール部のブロック図である。
【図8】この発明の第2の実施形態に係る蛍光灯の送風乾燥モード時におけるタイミングチャートである。
【図9】この発明の第2の実施形態に係る蛍光灯の温風乾燥モード時における乾燥時間がある所定時間より長かった場合のタイミングチャートである。
【図10】この発明の第2の実施形態に係る蛍光灯の温風乾燥モード時における乾燥時間がある所定時間より長かった場合のタイミングチャートである。
【図11】この発明の第2の実施形態に係る蛍光灯の温風乾燥モード時における乾燥時間がある所定時間より短かった場合のタイミングチャートである。
【図12】この発明の第2の実施形態に係る蛍光灯の温風乾燥モード時における乾燥時間がある所定時間より短かった場合のタイミングチャートである。
【図13】この発明の第3の実施形態の分解斜視図である。
【図14】図13のC−C断面図である。
【図15】この発明の第3の実施形態に係る本体ケースの上面図である。
【図16】図13のD−D断面図である。
【図17】この発明の第3の実施形態に係るコントロール部のブロック図である。
【図18】図14の作用説明図である。
【図19】図16の作用説明図である。
【図20】従来の食器乾燥機の模式図である。
【図21】従来の食器乾燥機のオゾン発生装置の構成図である。
【符号の説明】
1 本体ケース、1a 上縁部、2 前蓋、2a 外縁部、3 後蓋、4 乾燥室、7 光触媒、8 水受板、9 水切かご、10 食器類、11 温風発生装置、12 モータ、13 ファン、14 ヒータ、16 付属収納部、17 開口部、18 調理道具、19 ボックス、27 蛍光灯、28,42 ランプカバー、29,43 ホルダー、30 照射孔、39 紫外線ランプ、40 第1のスイッチ、41 第2のスイッチ。
Claims (1)
- 食器類が収容される水切かごが載置される水受板を有し、該水受板の下部にヒータおよび電動送風機からなる温風発生装置を備えた本体ケースと、該本体ケースの上方を覆い本体ケースとの間に乾燥室を形成する蓋体とからなり、
前記蓋体を非光透過性材料により構成し、該蓋体の乾燥室側表面に光によって反応する光触媒を塗布するとともに、前記水受板および水切かごの表面に光触媒を塗布し、前記水受板に前記光触媒を反応させる紫外線ランプを設けて該紫外線ランプの乾燥室側にカバーを設け、さらに、前記蓋体の開閉に連動して前記紫外線ランプをON/OFFさせる第1のスイッチを前記本体ケースの上縁部に設けたことを特徴とする食器乾燥機。
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