JP3569690B2 - 流動氷製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細な氷粒が処理液中に混在するシャーベット状の流動氷を生成するための流動氷製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
魚などの魚介類は、その鮮度を維持するため、冷却(又は冷凍)した状態で保存されたり、或いは、輸送されたりしている。かかる場合の簡易な冷却手段として、一般に、魚体を保冷するためにカットアイス等の氷塊が用いられている。この氷塊を用いた冷却では、例えば、小石状の氷塊を充填した容器内に多数の魚体を収容し、各魚体間の隙間を氷塊で埋めることによって魚体が冷却されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の氷塊による冷却では、各魚体間を埋める各氷塊間に隙間が生じてしまう。結果、氷塊と魚体とは部分的にしか接触しないため、魚体の温度を充分に低下させることができず、魚体の鮮度が低下してしまうという問題点があった。そこで、魚体を冷却する冷却媒体としてシャーベット状の流動性を有する流動氷を用いることが考えられる。
【0004】
シャーベット状の流動氷によれば、魚介類を冷却保存する場合に各魚体間を隙間なく埋めて、個々の魚体が流動氷により包み込まれる。しかも、各魚体の全表面には流動氷が密着するので、魚体の温度を充分に低下させて、かかる魚体の鮮度が良好に維持されるのである。しかしながら、このようなシャーベット状の流動氷を製造する装置は、未だ、一般に普及していないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、微細な氷粒が処理液中に混在するシャーベット状の流動氷を生成すると共に、その流動氷を大量に貯留することができる流動氷製造装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の流動氷製造装置は、微細な氷粒が処理液中に混在するシャーベット状の流動氷を生成するための過冷却槽と、その過冷却槽により生成された流動氷を貯留するための貯留タンクとを備えたものであって、前記過冷却槽は、処理液が流通可能に形成された冷却通路と、その冷却通路に隣接して設けられ冷媒が流通可能に形成された冷媒通路と、その冷媒通路と前記冷却通路とを隔絶する隔壁とを備えており、前記貯留タンクは、前記過冷却槽により生成された流動氷と共に処理液を貯留する貯留空間と、その貯留空間の上部に設けられ流動氷を噴出する噴出ノズルと、その噴出ノズル及び前記冷却通路の下流側を連通させる接続部材と、前記貯留空間の底部および前記冷却通路の上流側を連通させると共にその冷却通路へ前記貯留空間内に貯留される処理液を圧送する圧送装置と、前記貯留空間の底部に開閉可能に設けられその貯留空間から流動氷を排出する排出口と、前記貯留空間の底部に設けられ氷粒が混在する処理液や流動氷を吸い込む吸込口と、その吸込口により吸い込まれる処理液や流動氷に混在する氷粒を粉砕する粉砕部と、その粉砕部により粉砕された氷粒が混在する処理液や流動氷を圧出する吐出口とを有した粉砕圧送装置と、その粉砕圧送装置の吐出口から吐き出される処理液や流動氷を前記貯留空間の上部へ移送する移送部材と、その移送部材により移送される処理液や流動氷を前記貯留空間内の上部から噴出する補助噴出ノズルと、前記貯留空間内で旋回される羽根部材を有すると共にその羽根部材の旋回によって前記貯留空間に貯留される流動氷を攪拌する攪拌装置とを備えていることを特徴とする流動氷製造装置。
【0007】
この請求項1記載の流動氷製造装置によれば、処理液は、圧送装置によって、貯留タンクの貯留空間における底部から過冷却槽の冷却通路へ供給され、その冷却通路の上流側から下流側へ流動させられる。冷却通路を流通する処理液は、冷媒通路を流通する冷媒によって隔壁越しに冷却され、凝固温度以下の過冷却状態とされる。ところが、過冷却状態とされた処理液は、冷却通路を流通する間に、その液中に含まれる不純物の作用により、過冷却状態が解除される。
【0008】
処理液の過冷却状態が解除されると、不純物を氷核として処理水液中に微細氷粒が生じ、この微細氷粒が処理液に混入することにより、流動性を有するシャーベット状の流動氷が生成される。生成された流動氷は、その流動性を維持しつつ冷却通路を流動して、圧送装置の圧送によって冷却通路から接続部材へ押し出され、接続部材によって貯留タンクの噴出ノズルへ移送される。
【0009】
この移送によって噴出ノズルに達した流動氷は、その噴出ノズルにより貯留空間内の上部から貯留空間内へ噴出され、その貯留空間に貯留される処理液の液面へ向けて落下して、その液面に浮遊して貯留される。この液面へ落下して貯留された流動氷は、撹拌装置の羽根部材が貯留空間内で旋回することによって攪拌され、この撹拌によって流動氷中の氷粒の成長が抑制され、且つ、流動氷の流動性の低下が抑制される。
【0010】
その後、上記の一連の動作を継続すると、貯留タンクの貯留空間内に貯留される処理液は、過冷却槽によって流動氷に逐次変化されて、接続部材により貯留タンクへ送り戻されて、噴出ノズルにより貯留空間内へ噴出されて貯留される。その結果、噴出ノズルにより噴出された流動氷は貯留空間の上部から底部に達するまでの量が蓄積される。貯留空間の底部に達した流動氷は、排出口が開放されると、その排出口から貯留タンクの外へ排出されて、魚介類の冷却保存などの各種用途に使用される。
【0011】
また、例えば、貯留空間に貯留される流動氷中の氷粒が成長して流動氷の流動性が低下した場合には、粉砕圧送装置の吸込口によって、氷粒が混在した処理液や流動氷が貯留空間の底部から粉砕圧送装置の粉砕部へ吸い込まれ、その粉砕部によって氷粒が微細に粉砕される。このように氷粒が粉砕された処理液や流動氷は、吐出口によって移送部材へ圧出された後、移送部材によって補助噴出ノズルへ移送され、その補助噴出ノズルによって貯留空間内の上部から貯留空間内へ噴出される。
【0012】
請求項2記載の流動氷製造装置は、請求項1記載の流動氷製造装置において、前記過冷却槽は、前記隔壁における前記冷却通路側の表面に付着する氷を掻き取る掻き取り部材を備えている。
【0013】
請求項3記載の流動氷製造装置は、請求項1又は2に記載の流動氷製造装置において、前記隔壁は略筒状に形成され、前記冷却通路はその隔壁の内周に設けられ、前記冷媒通路は前記隔壁の外周に螺旋状に形成されている。
【0014】
この請求項3記載の流動氷製造装置によれば、請求項1又は2に記載の流動氷製造装置と同様に作用する上、冷却通路を流通する処理液は、隔壁の外周に螺旋状に形成された冷媒通路を流通する冷媒により冷却される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の流動氷製造装置の一実施例である製氷装置1の概略図である。本実施例では、流動氷を生成するための原料となる処理液として、純水や淡水などの塩分の含有量が極めて低い水(以下、単に「処理水」と称す。)Wを用いて説明するが、当然のことながら、処理液として塩水や海水などの塩分を含んだ水を用いても良い。
【0016】
図1に示すように、製氷装置1は、主に、過冷却器2と、貯留タンク3と、冷凍機4,5と、循環ポンプ6と、送水管7と、送氷管8と、冷媒管9,11と、電磁膨張弁10,12とを備えている。過冷却器2は、貯留タンク3から供給される処理水Wを原料として、微細氷粒が混在したシャーベット状の流動氷Iを生成するためのものであり、貯留タンク3は、過冷却器2へ供給される処理水Wと共に、その過冷却器2により生成された流動氷Iを貯留するためのタンクである。なお、過冷却器2および貯留タンク3の詳細については後述する。
【0017】
冷凍機4,5は、例えば、フレオンR−22を冷媒として使用しており、気化した冷媒(以下、「冷媒ガス」と称す。)を液状の冷媒(以下、「冷媒液」と称す。)に相変化させて、その冷媒液により処理液Wを冷却する装置である。この冷凍機4,5は、冷媒ガスを高温高圧に圧縮する圧縮機(図示せず)と、その圧縮機によって圧縮された冷媒ガスを冷却水等により熱交換させて凝縮液化して冷媒液とする凝縮器(図示せず)とを備えている。
【0018】
循環ポンプ6は、貯留タンク3に貯留される処理水Wを過冷却器2へ圧送するため、送水管7の中間部分に設けられるポンプ装置であり、送水管7は、処理水Wを移送するために過冷却器2と貯留タンク3とを連通させて接続する配管パイプである。また、送水管7には、貯留タンク3と循環ポンプ6との間部分に止め弁7aが、循環ポンプ6と過冷却器2との間部分に止め弁7bが、それぞれ配設されている。送氷管8は、過冷却器2により生成された流動氷Iを貯留タンク3へ移送するために過冷却器2と貯留タンク3とを連通させて接続する配管パイプであり、その中間部分には止め弁8aが配設されている。
【0019】
冷媒管9は、過冷却器2と冷凍機4との間で冷媒を循環させるための配管パイプであって、供給管9a及び返送管9bを備えている。供給管9aは、冷凍機4から過冷却器2へ冷媒液を供給するために過冷却器2と冷凍機4とを接続しており、返送管9bは、過冷却器2から冷凍機4へ冷媒ガスを送り返すために過冷却器2と冷凍機4とを接続している。電磁膨張弁10は、冷凍機4により供給管9aへ供給された冷媒液を膨張させて低圧化させる電磁弁であり、供給管9aの中間部分に配設されている。また、冷媒管9の返送管9bには止め弁9cが配設されている。
【0020】
冷媒管11は、貯留タンク3と冷凍機5との間で冷媒を循環させるための配管パイプであって、供給管11a及び返送管11bを備えている。供給管11aは、冷凍機5から貯留タンク3へ冷媒液を供給するために貯留タンク3と冷凍機5とを接続しており、返送管11bは、貯留タンク3から排出された冷媒ガスを冷凍機5へ送り返すために貯留タンク3と冷凍機5とを接続している。電磁膨張弁12は、冷凍機5により供給管11aへ供給された冷媒液を膨張させて低圧化させる電磁弁であり、供給管11aの中間部分に配設されている。また、冷媒管11の返送管11bには止め弁11cが配設されている。
【0021】
図2及び図3を参照して、過冷却器2の詳細について説明する。図2は、過冷却器2の縦断面図であり、図3は、図2のIII−III線における横断面図である。図2に示すように、過冷却器2は、略円筒状に形成された内筒体13と、その内筒体13の外周に周設される略円筒状の外筒体14とを備えている。内筒体13の内部には処理水Wが流通(通過)する処理水流路13aが形成されている。なお、図2では、送水管7、送氷間8及び冷媒管9の図示を省略している。
【0022】
処理水流路13aは、内筒体13内に形成される略円柱状の空洞であり、内筒体13の下部から上部へ向けて縦長状に連通されている。内筒体13の下部には処理水流路13aと連通した開口である処理水流入口15が形成され、この処理水流入口15は上記した送水管7の一端側と連通して接続されている。一方、内筒体13の上部には処理水流路13aと連通した開口である流動氷流出口16が形成され、この流動氷流出口16は上記した送氷管8の一端側と連通して接続されている。
【0023】
外筒体14には、内筒体13における処理水流入口15側の端部から流動氷流出口16側の端部へ向けて、内筒体13の外周に螺旋状に連通した冷媒流路14aが形成されている。外筒体14の下部には冷媒流路14aと連通した開口である冷媒流入口17が形成され、この冷媒流入口17には上記した冷媒管9の供給管9aの一端側が接続されている。
【0024】
また、外筒体14の上部には冷媒流路14aと連通した開口である冷媒流出口18が形成され、この冷媒流出口18には上記した冷媒管9の返送管9bの一端側が接続されている。一方、冷媒管9の供給管9aの他端側、及び、冷媒管9の返送管9bの他端側は冷凍機4とそれぞれ接続されており、これらの冷凍機4、冷媒管9及び冷媒流路14aによって、冷媒の循環経路が構成されている。
【0025】
また、処理水流路13a内には、内筒体13の長手方向(図1上下方向)に長尺な軸体であるドラム軸19が配設されており、このドラム軸19は、内筒体13の長手方向両端部(上下端部)に取着されたベアリング軸受け20,20を介して回動可能に支持されている。ドラム軸19の外周には、そのドラム軸19の軸方向に連続して形成された掻き爪21が取着されており、この掻き爪21によって、内筒体13の内周面に付着する微細氷粒を内筒体13の長手方向のほぼ全域にわたって掻き取ることができる。
【0026】
図3に示すように、掻き爪21は、ドラム軸19の外周に略等角間隔で3つ取着されている。これらの掻き爪21は、内筒体13の内周面へ向けて突出されており、その突出端21aと内筒体13の内周面との間には若干の隙間が設けられている。一方、図2に示すように、内筒体13の上部には、ドラム軸19の一端部(上端部)が連結される減速機22と、その減速機22に出力軸(図示せず)が連結される駆動モータ23とが取り付けられている。
【0027】
駆動モータ23は、その出力軸を回転させることにより、回転力を減速機22に伝達する駆動装置である。減速機22は、図示しないギヤ機構により構成されており、駆動モータ23の出力軸の回転力を増幅すると共に、その増幅された回転力によりドラム軸19を回転させるものである。また、外筒体14の外周は、断熱材24によって包囲されており、冷媒流路14a内を流通する冷媒と外気との熱交換を防止している。
【0028】
図1に戻って説明する。貯留タンク3は、過冷却器2により生成される流動氷I、及び、過冷却器2へ供給される処理水Wを貯留するためのものであり、流動氷I及び処理水Wを貯留する空間である貯留空間25が設けられている。貯留空間25には処理液Wが貯留されており、この処理液Wの水面には流動氷Iが浮いている。また、貯留タンク3の上部には、貯留空間25内へ処理水Wを補給するための開口である補給口3aが設けられており、この補給口3aは、製氷装置1の稼働する場合、蓋体により塞がれている。
【0029】
貯留空間25の上部には、その貯留空間25内へ流動氷Iを噴出するノズル装置である噴出ノズル26が配設されており、この噴出ノズル26には、送氷管8の他端側が接続されている。一方、貯留空間25の下部には、その貯留空間25と連通した開口である処理水流出口27が形成されており、この処理水流出口27には上記した送水管7の他端側が接続されている。結果、上記した循環ポンプ6が配設された送水管7、処理水流路13a、送氷管8及び貯留空間25によって、処理水W及び流動氷Iの循環経路が構成されている。
【0030】
ここで、噴出ノズル26は、処理水流出口27が形成される貯留空間25の底部から充分に離れた貯留空間25の上部に設けられるので、貯留空間25に噴出された流動氷Iが循環ポンプ6により処理水Wと共に処理水流入口27へ吸い込まれて過冷却器2へ送り戻されることを防止することができる。仮に、流動氷Iが過冷却器2へ送り戻されてしまうと、その流動氷Iが処理水流路13a内で更に冷却されるために微細氷粒が急激に成長して、かかる流動氷Iを含んだ処理水Wの流動性が急激に低下して、ドラム軸19の回転を阻害したり、或いは、処理水流路13aを閉塞してしまう恐れがあるのである。
【0031】
貯留タンク3の上部中央には、駆動モータ28が取り付けられており、この駆動モータ28の出力軸には、貯留空間25の上部から下部へ垂下される回転軸29が連設されている。回転軸29には、その軸方向(図1上下方向)に間隔を隔てて一対のプロペラ状の攪拌羽根30,30が取着されている。攪拌羽根30,30は、駆動モータ28の回転駆動によって回転軸29が回転されると、その回転に伴って貯留空間25内で旋回され、この旋回により貯留空間25内の処理水Wや流動氷Iを攪拌する。この攪拌によって、貯留空間25に貯留される流動氷I中の氷粒の成長を抑制でき、且つ、流動氷Iの流動性の低下を抑制することができる。
【0032】
また、貯留空間25の下部には、その貯留空間25とその外部とを連通させるための開口である流動氷排出口31が形成されている。この流動氷排出口31は、貯留空間25に貯留された流動氷Iを貯留タンク3の外部へ排出するための開口であり、その流動氷排出口31の開口量を調節して開閉する開閉弁32を備えている。流動氷排出口31は、後述する分岐管36より大口径に形成されており、分岐管36に比べて大量の流動氷Iを短時間に貯留タンク3の外へ排出させることができるものである。
【0033】
更に、貯留空間25の底部には、カッタポンプ33が配設されている。カッタポンプ33は、公知の水中粉砕ポンプであり、処理水Wや流動氷Iを吸い込む吸込口33aと、その吸込口33aにより吸い込まれた処理水Wや流動氷Iに混在する氷粒(或いは氷塊)を粉砕するカッタ羽根(図示せず)が搭載されたポンプ本体33bと、そのポンプ本体33bから処理水Wや流動氷Iを圧出する吐出口33cとを備えている。このカッタポンプ33によれば、処理水Wや流動氷Iが吸込口33aによりポンプ本体33bへ吸い込まれ、カッタ羽根によって粒径が大きくなった氷粒を粉砕して再び微細化することができ、貯留タンク3内で長期間貯留された流動氷Iの流動性を回復させることができるのである。
【0034】
また、カッタポンプ33の吐出口33cには、還流管34の一端側が接続されている。この還流管34は、カッタポンプ33の吐出口33cから吐き出された処理水Wや流動氷Iを補助噴出ノズル35へ移送するための配管パイプであり、貯留空間25の上部へ向けて配管されている。補助噴出ノズル35は、還流管34の他端側に接続されたノズル装置である。補助噴出ノズル35は、カッタポンプ33により氷粒が粉砕された処理水Wや流動氷Iを貯留空間25内へ噴出するためのものであり、かかる貯留空間25内の上部に配設されている。
【0035】
ここで、補助噴出ノズル35は、噴出ノズル26と同様に、処理水流出口27が形成される貯留空間25の底部から充分に離れた貯留空間25の上部に設けられるので、貯留空間25に噴出された流動氷Iが循環ポンプ6により処理水Wと共に処理水流入口27へ吸い込まれて過冷却器2へ送り戻されることを防止することができる。
【0036】
また、還流管34には、カッタポンプ33と補助噴出ノズル35との間部分に分岐管36が接続されている。この分岐管36は、カッタポンプ33の吐出口33cから吐き出された流動氷Iを貯留タンク3の外部へ排出するためのものであり、流動氷排出口31の他、かかる分岐管36からも流動氷Iを貯留タンク3の外へ排出して取り出すことができる。
【0037】
還流管34には補助噴出ノズル35と分岐管36の接続部分との間に止め弁34aが配設されており、分岐管36にも止め弁36aが配設されている。これらの両止め弁34a,36aによれば、止め弁34aを開放して止め弁36aを閉塞すれば、処理水Wや流動氷Iはカッタポンプ33により補助噴出ノズル35へ移送される。一方で、止め弁34aを閉塞して止め弁36aを開放すれば、処理水Wや流動氷Iはカッタポンプ33により分岐管36により貯留タンク3の外へ排出される。
【0038】
このように、止め弁34a,36aの開閉を調節することによって、カッタポンプ33により補助噴出ノズル35へ圧送される流動氷Iの流動経路を変更して、かかる流動氷Iを分岐管36から貯留タンク3の外へ排出して取り出すことができる。即ち、カッタポンプ33を、流動氷Iの排出用ポンプとして供用することができるのである。
【0039】
また、貯留空間25における貯留タンク3の壁面近傍(図1右側)には、冷却コイル37が配設されている。この冷却コイル37は、貯留空間25内の流動氷Iや処理水Wを冷却するためのものであり、ステンレス等の耐腐蝕性を有する材料で形成されたコイル状の配管パイプである。冷却コイル37は、図1の右方からの側面視形状が蛇行状に形成されており、その上端に冷媒管11の供給管11aの一端側が接続され、その下端に冷媒管11の返送管11bの一端側が接続されている。一方、冷媒管11の供給管11aの他端側、及び、冷媒管11の返送管11bの他端側は冷凍機5とそれぞれ接続されており、これらの冷凍機5、冷媒管11及び冷却コイル37によって、冷媒の循環経路が構成されている。
【0040】
次に、製氷装置1の動作について説明する。まず、循環ポンプ6が稼動されると、その循環ポンプ6の吸引力によって、貯留タンク3の貯留空間25における底部から処理水Wが吸引される。吸引された処理水Wは、処理水流出口27から送水管7へ流出し、循環ポンプ6および送水管7を経て、過冷却器2の処理水流入口15から処理水流路13a内へ流入する。処理水流路13aへ流入した処理水Wは、処理水流路13a内を上方へ向けて流動し、この流動中に冷凍機4が供給する冷媒によって冷却される。この冷却された処理水Wは、凝固温度以下に冷却されて過冷却状態となるが、内筒体13の内周面や処理水W中に含まれる不純物と接触すると、過冷却状態が解除される。
【0041】
水などの液体は、凝固温度(0℃)以下の温度条件下で凍結して氷となるが、所定の条件下においては凝固温度以下の状態でも凍結せずに流動性を有する液状を保持する場合がある。一般に、かかる状態を過冷却状態と称している。過冷却状態では液相である水と固相である氷とが平衡状態となっているが、この過冷却状態の水(過冷却水)に衝撃を加えたり、或いは、過冷却水中の不純物(氷核)が存在すると、過冷却状態が解除されて微細氷粒を含有したシャーベット状の流動氷が得られるのである。
【0042】
さて、処理水Wの過冷却状態が解除されると、処理水W中に微細氷粒が生じると共に、内筒体13の内周面に結晶氷が付着して析出される。内筒体13の内周面に付着した結晶氷は、掻き爪21により掻き取られて処理水Wに混入されて、処理水W中に生じた微細氷粒と混ざり合って、流動性を有するシャーベット状の流動氷Iが生成される。流動氷Iは、その流動性を維持しつつ、処理水流路13aを上方へ向けて流動し、循環ポンプ6の圧送によって処理水流路13aから流動氷流出口16へ押し出され、流動氷流出口16から送氷管8へ流出される。
【0043】
送氷管8へ流出した流動氷Iは、送氷管8を経て噴出ノズル26へ到達し、その噴出ノズル26から貯留空間25内へ噴出される。噴出された流動氷Iは、処理水Wの水面へ向けて落下して、その水面に浮遊して貯留される。その後、過冷却器2の稼動を継続すると、貯留タンク3内に貯留される処理水Wは、送水管7、過冷却器2及び送氷管8を経ることによって流動氷Iに逐次変化され、貯留タンク3へ送り戻されて貯留される。この処理を繰り返し継続すると、噴出ノズル26から噴出された流動氷Iは、貯留空間25の上部から底部に達するまでの量が蓄積される。
【0044】
貯留空間25の底部に達した流動氷Iは、開閉弁32が開かれると、流動氷排出口31から貯留タンク3の外へ排出されて、魚介類の冷却保存などの各種用途に使用される。以上説明したように、製氷装置1によれば、貯留タンク3は、過冷却器2により生成された流動氷Iの流動性を維持したまま大量に貯留することができる。
【0045】
ここで、冷凍機4による処理水Wの冷却について説明する。冷凍機4により供給される高圧の冷媒液は、冷媒管9の供給管9aへ供給され、電磁膨張弁10により膨張されて低圧化されて、過冷却器2の冷媒流入口17から冷媒流路14a内へ流入される。冷媒流路14aへ流入した冷媒液は、内筒体13の周囲を螺旋状に上方へ向けて流動し、処理水流路13aを通過する処理水Wを内筒体13越しに冷却して、処理水Wを過冷却状態とする。
【0046】
冷媒流路14aは内筒体13の周囲に螺旋状に形成されるので、例えば、冷媒流路における冷媒流入口17から冷媒流出口18までの経路を直線状に形成する場合に比べて、冷媒流路14aの経路長さ大きくして冷媒の通過時間を長期化することができ、冷媒による処理水Wの冷却効率を向上させることができる。この冷媒流路14aを通過する冷媒液は、処理水流路13a内の処理水Wとの間で熱交換して処理水Wを冷却することによって気化される。
【0047】
気化された冷媒ガスは、冷媒流路14aを通過した後に冷媒流出口18から返送管9bを経て、冷凍機4へ送り戻される。この冷凍機4は、圧縮機によって冷媒ガスを高温高圧に圧縮した後、その高温高圧の冷媒ガスを凝縮器により凝縮液化して冷媒液に戻して、再び、供給管9aへ供給する。この一連の冷媒の循環によって、過冷却器2の処理水流路13aを通過する処理水Wは過冷却されるのである。なお、詳細な説明は省略したが、冷凍機5による冷却コイル37を用いた冷却も、冷凍機4による処理水Wと同様に行われる。
【0048】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることが容易に推察できるものである。
【0049】
例えば、本実施例では、カッタポンプ33自体を貯留空間25内に配設(設置)したが、カッタポンプの設置箇所は、必ずしもこれに限られるものではなく、貯留空間25内の底部から配管パイプを貯留タンク3の外部へ引き出して、その配管パイプを貯留タンク3の外部に設置したカッタポンプに接続するようにしても良い。このようにすれば、カッタポンプを貯留空間25内に設置する必要がないので、カッタポンプの容積分、流動氷Iの貯留量を増加させることができる。更に、流動氷Iにより水温が低下した貯留空間25内でカッタポンプを稼動させる必要がなく、カッタポンプの稼動効率を改善することもできる。
【0050】
本実施例では、貯留タンク3の貯留空間25内を冷却する冷却コイル37の形状を蛇行状に形成したが、かかる冷却コイルの形状は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、貯留タンク3の内周面に沿って螺旋状に形成しても良い。
【0051】
また、本実施例では、冷却コイル37によって貯留空間25内を強制的に冷却する構成としたが、例えば、貯留タンク3の外周を断熱材などで包囲することにより断熱して、貯留空間25内の温度上昇を抑制すれば、必ずしも冷却コイル37を配設する必要はない。即ち、冷却コイル37、冷媒管11、及び冷凍機5は、製氷装置1の稼動環境に応じて任意的に設置すれば良い。加えて、冷却コイル37を使用しない場合には冷凍機5を稼動させる電力が不要なるので、その分、製氷装置1の稼動コストを低減することができるのである。
【0052】
本実施例では、1個の貯留タンク3を用いて説明したが、貯留タンク3の個数は必ずしもこれに限られるものではなく、2個以上の貯留タンク3を並設しても良い。このようにすれば、貯留タンク3の個数を増減させることにより流動氷Iの貯留量を増減させることができるので、製氷装置1の設備規模を拡大する場合に大容量の貯留タンクを別途製造する必要がなく、その分、設備コストを低減することができる。
【0053】
本実施例の過冷却器2は、処理水Wが通過する処理水流路13aを有する内筒体13が設けられ、その内筒体13の外周に冷媒が通過する冷媒流路14aが設けられて、掻き爪21によって内筒体13の内周面に付着する氷を掻き取るように構成された。しかしながら、過冷却器は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、外筒体の外周部分に処理水が通過する冷却通路を更に設けると共に、外筒体の外周面に付着する氷を掻き取るための掻き爪を更に設けても良い。これによれば、冷媒通路を通過する冷媒によって冷却される処理水は、内筒体の内周面および外筒体の外周面の双方に氷を析出することができる。この析出した氷が掻き爪によって掻き取られて流動氷が生成されれば、かかる流動氷の生成量を更に増加させることができるのである。
【0054】
また、本実施例では、本発明の過冷却槽として掻き取り方式による過冷却器2を用いて説明したが、過冷却槽の形態は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、処理水が通過するチューブと、そのチューブの周囲に周設され冷媒が通過するシェルとを備えたシェルアンドチューブ方式の過冷却器を用いても良い。更に、本実施例では、冷凍機4,5に使用される冷媒としてフレオンR−22を用いて説明したが、冷媒の種類は必ずしもこれに限られるものではなく、当然のことながら、他の冷媒を用いても良い。
【0055】
加えて、本実施例の製氷装置1の設置場所は、例えば、陸上に限られるものではなく、
水上で使用される漁船などの船舶に搭載しても良い。かかる場合には、船舶の船倉に設けられる魚介類を貯蓄する船倉タンクとして貯留タンク3を適用すれば、貯留タンク3の貯留空間25内に貯留される流動氷Iにより魚介類を冷却しつつ輸送することができる。しかも、船底部分に取水口を設け、かかる取水口からポンプ装置により海水等を取水すれば、冷凍機4,5の凝縮器に使用される冷却水として用いることもできる。
【0056】
また、上記の船倉タンクが大型の場合には、その船倉タンク内を複数のブロックに区画することもできる。この場合、噴出ノズルによって過冷却器2で生成された流動氷Iを船倉タンクの各ブロックへそれぞれ噴出するように構成したり、或いは、補助噴出ノズルによって、カッタポンプ33から吐き出される流動氷Iを船倉タンクの各部ロックへ噴出するように構成すれば、船倉タンクの各部ロックへ流動氷Iを個別に供給することができるのである。
【0057】
【発明の効果】
本発明の流動氷製造装置によれば、貯留タンクは、過冷却槽の冷却通路で生成された流動氷の流動性を維持したまま貯留空間内で貯留でき、その貯留された流動氷を必要に応じて排出口から貯留空間外へ排出して利用者に提供することができるという効果がある。しかも、貯留タンクは流動氷と共にその原料となる処理液をまとめて貯留するので、処理水を流動氷と分離して貯留する設備が不要となり、その分、設備コストを低減することができるという効果がある。
【0058】
また、流動氷を貯留タンク内へ噴出する噴出ノズルは、貯留空間内の上部に設けられており、圧送装置が連通される貯留空間の底部から充分に離れているので、貯留空間に噴出されたばかりの流動氷が処理液と共に過冷却槽へ送り戻されることを防止することができるという効果がある。よって、流動氷が過冷却槽へ送り戻されることにより更に冷却されて、その流動氷の微細氷粒が急激に成長することが防止されるので、かかる微細氷粒の成長によって冷却通路の閉塞されたりすることを防ぐことができるのである。
【0059】
また、貯留空間に貯留される流動氷中の氷粒が成長して流動氷の流動性が低下した場合、粉砕圧送装置の粉砕部によって、その成長拡大した氷粒を粉砕して再び微細化することができるので、貯留空間内で長期間貯留された流動氷の流動性の低下を防止することができるという効果がある。しかも、補助噴出ノズルは、噴出ノズルと同様に、貯留空間内の上部に設けられており、圧送装置が連通される貯留空間内の底部から充分に離れているので、補助噴出ノズルにより貯留空間へ噴出された流動氷が過冷却槽へ圧送されることを防止することができるという効果がある。
【0060】
更に、攪拌装置の羽根部材は、貯留空間内で旋回することによって、貯留空間に貯留される流動氷を攪拌することができるので、かかる流動氷中の氷粒の成長を抑制でき、且つ、流動氷の流動性の低下を抑制することができるという効果がある。
【0061】
特に、請求項2記載の流動氷製造装置によれば掻き取り部材は、隔壁における冷却通路側の表面に付着した結晶氷を掻き取って、流動氷に混在する微細氷粒を生成することができる。よって、単に、処理液中に含まれる不純物を氷核として微細氷粒を生成する場合に比べて、流動氷の生成量を増加させることができるという効果がある。
【0062】
また特に、請求項3記載の流動氷製造装置によれば理液が流通する冷却通路は略筒状の隔壁の内周に設けられ、冷媒が流通する冷媒通路は隔壁の外周に螺旋状に形成されている。よって、冷媒通路の経路を直線状に形成する場合に比べて、冷媒通路の経路長さを大きくして冷媒の通過時間を長期化することができ、冷媒による処理液の冷却効率を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である製氷装置の概略図である。
【図2】過冷却器の縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線における横断面図である。
【符号の説明】
1 製氷装置(流動氷製造装置)
2 過冷却器(過冷却槽)
3 貯留タンク
6 循環ポンプ(圧送装置の一部)
7 送水管(圧送装置の一部)
8 送氷管(接続部材)
13 内筒体(隔壁)
13a 処理水流路(冷却通路)
14a 冷媒流路(冷媒通路)
21 掻き爪(掻き取り部材の一部)
25 貯留空間
26 噴出ノズル
28 駆動モータ(攪拌装置の一部)
29 回転軸(攪拌装置の一部)
30 攪拌羽根(羽根部材、攪拌装置の一部)
31 流動氷排出口(排出口の一部)
32 開閉弁(排出口の一部)
33 カッタポンプ(粉砕圧送装置)
33a 吸込口
33b ポンプ本体(粉砕部)
33c 吐出口
34 還流管(移送部材)
35 補助噴出ノズル
I 流動氷
W 処理水(処理液)

Claims (3)

  1. 微細な氷粒が処理液中に混在するシャーベット状の流動氷を生成するための過冷却槽と、その過冷却槽により生成された流動氷を貯留するための貯留タンクとを備えた流動氷製造装置であって、
    前記過冷却槽は、
    処理液が流通可能に形成された冷却通路と、
    その冷却通路に隣接して設けられ冷媒が流通可能に形成された冷媒通路と、
    その冷媒通路と前記冷却通路とを隔絶する隔壁とを備えており、
    前記貯留タンクは、
    前記過冷却槽により生成された流動氷と共に処理液を貯留する貯留空間と、
    その貯留空間の上部に設けられ流動氷を噴出する噴出ノズルと、
    その噴出ノズル及び前記冷却通路の下流側を連通させる接続部材と、
    前記貯留空間の底部および前記冷却通路の上流側を連通させると共にその冷却通路へ前記貯留空間内に貯留される処理液を圧送する圧送装置と、
    前記貯留空間の底部に開閉可能に設けられその貯留空間から流動氷を排出する排出口と
    前記貯留空間の底部に設けられ氷粒が混在する処理液や流動氷を吸い込む吸込口と、その吸込口により吸い込まれる処理液や流動氷に混在する氷粒を粉砕する粉砕部と、その粉砕部により粉砕された氷粒が混在する処理液や流動氷を圧出する吐出口とを有した粉砕圧送装置と、
    その粉砕圧送装置の吐出口から吐き出される処理液や流動氷を前記貯留空間の上部へ移送する移送部材と、
    その移送部材により移送される処理液や流動氷を前記貯留空間内の上部から噴出する補助噴出ノズルと、
    前記貯留空間内で旋回される羽根部材を有すると共にその羽根部材の旋回によって前記貯留空間に貯留される流動氷を攪拌する攪拌装置とを備えていることを特徴とする流動氷製造装置。
  2. 前記過冷却槽は、前記隔壁における前記冷却通路側の表面に付着する氷を掻き取る掻き取り部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の流動氷製造装置。
  3. 前記隔壁は略筒状に形成され、前記冷却通路はその隔壁の内周に設けられ、前記冷媒通路は前記隔壁の外周に螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流動氷製造装置。
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