JP3569688B2 - 育苗システム及びその構築方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水稲の苗が植えられた育苗箱が配設され水の給排水を行なって苗を育成させる育苗用プールを地面上に備えた育苗システム及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14に示すように、従来、育苗用プールPは、育苗用プールPを設置する領域の四方に盛土や角材等で枠1を形成し、枠1上部から育苗用プールPを設置する領域全面にビニルシート2を敷設して枠の外側でビニルシート2を土や石3等で固定して形成していた。
育苗用プールPを形成するとき、育苗用プールPを設置する領域は予め地表面の均し固め作業が行なわれる。均し固め作業は、例えば、地表土を耕起して柔らかくしプールとする領域の四隅に水平糸を張って水平位置を確かめながら均し板や足踏等人手により均し固めていた。
また、形成した育苗用プールPの水槽内に育苗箱Bを配設するときは、育苗用プールPの内外に通じる渡し板を設けそこに育苗箱Bを積載した一輪車等を人手により操作して育苗用プールP内部に育苗箱Bを運搬していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の育苗用プールPは、直接地面に育苗用プールPを設置しているため、育苗用プールPに給水した水の排水は枠1に敷設したビニルシート2を広げて、単に排水元と排水先の高低差のポテンシャルエネルギーにより行なわれていた。従って、直接地面に設置した育苗用プールPではポテンシャルエネルギーが小さく排水能が悪いという問題がある。
更に、排水は育苗用プールPの設置面と同じ面に直接行なわれるため、排水の度に育苗用プールPの設置面を水浸しにして地盤を軟化させてしまい育苗用プールPの設置安定性を低下させるという問題がある。地盤の軟化は、育苗用プールPに関する作業性(シートの掛け渡し等)にも悪影響を与えるという問題がある。
また、従来の育苗用プールPを形成する場合には、予め育苗用プールPの設置面を水平にすべく人手により設置面の均し固め作業を要していた。この作業は、ある程度設置面を耕してから板等の先で地表面を均し足踏み等により固めて行なわれており、非常に煩雑であるという問題がある。
また、育苗箱Bを育苗用プールP内に運搬する場合には人手により育苗箱Bを積載した一輪車を渡し板を介して水槽内に移動させて、育苗箱Bを人手により水槽内に配設しており配設の効率が悪いという問題がある。また、一輪車の加重により水槽底面である設置面に凹凸ができてしまい育苗箱Bの水槽内における設置安定性が低下するという問題がある。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、排水効率、排水効率に伴う作業性の向上及び育苗用プールの設置安定性、更には育苗用プールの形成作業効率、育苗箱の配設効率及び育苗箱の設置安定性の向上を図ることができる育苗システム及びその構築方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、
水稲の苗が植えられた育苗箱が配設され水の給排水を行なって該苗を育成させる育苗用プールを地面上に備えた育苗システムにおいて、上記地面に上記育苗用プールが設置され該地面の一般面より高さの高い設置面を有した土台を設けた構成とした。土台を設けその上に一般面より高さの高い設置面を形成し、そこに育苗用プールを形成したので、育苗用プールに給水された水に土台の高さ分のポテンシャルエネルギーが加わり、設置面上から一般面へ排水する際の排水力が高まる。このとき、排水は一般面に対して行なわれるので育苗用プールの設置面が排水により軟化されることがなくなり育苗用プールの設置安定性が保たれる。
また、上記育苗用プールを、枠体と該枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに上記育苗箱が列設される水槽部及び該水槽部を上記枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体と該プール体から水を排出させる排出部とを備えた構成とした。所望の場所に枠体を設置するだけで、育苗用プールの外周を定められるので、育苗用プールの形成を容易に行なうことができる。
更に、必要に応じ、上記プール体の保持部を、上記水槽部の側面上部に設けられ上記枠体を上から包持して上記枠体の外側を被覆する被覆体と、該被覆体に延設され上記水槽部の底部と上記土台の設置面との間に挾持される延設体を備えた構成とした。水槽部に給水した水の重さと枠体の重さとによりプール体が枠体に固定され水槽部の形状が保たれる。
更にまた、必要に応じ、上記枠体を、分解組立可能な複数の枠部材で構成した。枠体の持ち運びが容易になるとともに、枠体の大きさを枠部材の組み合わせで変えることができ、枠体の設置作業性が向上する。
【0006】
また、必要に応じ、上記枠体を、上記枠部材間に介装される拡張枠部材を備え、該拡張枠部材の介装により上記地面に接地されて上記土台の外周を画成する土台用型枠として構成可能にした構成とした。枠体の構成要素である枠部材をそのまま用いて土台用型枠の構成要素にすることができるので用いる構成部材の簡素化が図られる。
更に、必要に応じ、上記土台用型枠で上記土台の外周を画成した際、上記土台用型枠を走行して上記土台の設置面を均す均し装置を備えた構成とした。直接人手により均し作業を行なうことなく均し作業を楽に行なうことができ、かつ均し精度が高まる。
更にまた、必要に応じ、上記均し装置を、上記土台用型枠をレールにして移動可能なローラを有した本体と、該本体に設けられ該本体を移動させる際に上記土台用型枠内部の地面を均すことが可能な板状の均し体とを備えた構成とした。土台用型枠上にて本体を移動させることにより均し体が地面に接触して地面の凹凸をなくすことができるので、均し作業効率が良くなる。
また、必要に応じ、上記枠体をレールにして移動可能なローラを有した移動体と、該移動体に設置され上記育苗箱を積載させる積載部とを備えて構成される運搬装置を備えた構成とした。枠体上にて移動体を移動させることにより積載部も枠体上を移動して所望の位置まで育苗箱を移動させることができるので、育苗箱の配設効率が良くなる。
【0007】
また、他の本発明の技術的手段は、水稲の苗が植えられた育苗箱が配設され水の給排水を行なって該苗を育成させる育苗用プールを地面上に備え、上記地面に上記育苗用プールが設置され該地面の一般面より高さの高い設置面を有した土台を設けた育苗システムの構築方法において、上記育苗用プールを、枠体と該枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに上記育苗箱が列設される水槽部及び該水槽部を上記枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体と該プール体から水を排出させる排出部とを備えて構成し、上記育苗用プールの枠体よりも枠内面積が大きく上記地面に接地されて上記土台の外周を画成する土台用型枠を用い、該土台用型枠内に地面の一般面より高い設置面を有する上記土台を形成する土台形成工程と、形成した上記土台上に育苗用プールの上記枠体を設置する枠体設置工程と、上記プール体を上記枠体に設けるプール体設置工程と、上記水槽部内に上記育苗箱を配設する育苗箱配設工程とを備えた構成とした。土台形成工程では、育苗用プールを地面より高い位置に設置するために、土台用型枠を用いて所定の大きさの土台を形成する。土台用型枠を用いているので土台の外周を容易に定めることができる。従って、育苗用プールは地面より高い位置に設置でき、育苗用プールから地面への排水力が高まり排水効率に伴う作業性を向上させる。また、育苗用プールの設置面は排水により水浸しになることがないので、設置面が軟化しないため育苗用プールの設置安定性が高まりかつ育苗用プールの形成作業効率を向上させる。
枠体設置工程では、育苗用プールの外周を容易に構成することができるので育苗用プールの形成作業効率を向上させることができる。
プール体設置工程では、プール体を設置した枠体の内側に嵌めて育苗箱を設置して給排水を行なう水槽部を形成する。
育苗箱配設工程では、育苗箱を水槽部に配設し育苗箱の配設効率及び育苗箱の設置安定性を向上させる。
また、必要に応じ、上記枠体を分解組立可能な複数の枠部材で構成し、上記土台用型枠として、上記枠体の該枠部材間に拡張枠部材を介装したものを用いた構成とした。育苗用プールの構成要素である枠体の枠部材を利用して土台用型枠を容易に形成できる。枠体と土台用型枠とは分解組立可能であり、持ち運びを容易にすることができ、かつ共通の枠部材を用いるのでシステムで用いる構成要素を簡素化することができる。
【0008】
更に、必要に応じ、上記土台形成工程において、上記土台用型枠内に、板状体で上記地面の凸部を削り、削った土で上記地面の凹部を埋めて一定の高さに均し、均した地表面にローラで加重を均一に与えて固化した構成とした。現場の地面の凹凸を利用して土台を形成することができるので、育苗用プールの形成作業効率を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記土台形成工程において、上記地表面を均した際に余分な土が生じた場合には、上記土台用型枠の一部を取外して土台用型枠外に放出する構成とした。均し後の不要な土砂は均し装置で容易に均し面から外部に押しだされる。
また、必要に応じ、上記育苗箱配設工程において、上記育苗箱の配設を上記枠体上を上記育苗箱を搭載して移動可能な運搬装置を用いて行なった構成とした。枠体上を運搬装置を移動し、所定の位置にて育苗箱を積み降ろすことができるので育苗箱の配設効率を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記保持部が、上記水槽部の側面上部に設けられ上記枠体を上から包持して上記枠体の外側を被覆する被覆体と、該被覆体に延設され上記水槽部の底部と上記土台の設置面との間に挾持される延設体があるものにおいて、上記育苗箱を配設後に該被覆体及び該延設体を、上記枠体を上から被せて該延設部の先端を上記水槽部の底部と上記土台上面との間に挾持させた構成とした。特別な部材を用いることなく、枠体にプール体を容易に固定させることができるので、育苗用プールの形成作業効率を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る育苗システム及びその構築方法を説明する。尚、実施の形態に係る育苗システムの構築方法は、実施の形態に係る育苗システムによって実現されるので、本育苗システムの作用の説明において説明する。
図1及び図2に示すように、育苗システムSは、水稲の苗が植えられた育苗箱Bが配設され水の給排水を行なって苗を育成させる育苗用プールPを地面e上に設置した構成からなる。
育苗システムSでは、地面eに育苗用プールPが設置され地面eの一般面n(平面)より高さの高い設置面cを有した土台10を設けた。
土台10は、ここでは地面eから形成したが、種々の材質の台座を用いることができる。
育苗用プールPは、枠体11と枠体11の内側に嵌められて水が入れられるとともに育苗箱Bが列設される水槽部12及び水槽部12を枠体11に保持する保持部13を有した可撓性樹脂で形成されたプール体14と水槽部12から枠体11及びプール体14を貫通して水を排出させる排出部15とを備えた。
【0010】
枠体11は、図3(1)に示すように、四角状に形成され分解組立可能な複数の枠部材11aで構成している。枠部材11aは、枠体11の角部(ここでは4つ)及び辺部(ここでは6つ)の部材からなり部材の一方が差し込み凹部x、他方が差し込み凸部yとなり分解及び組立をすることができる。枠体11の材質は、限定されず、合成樹脂や金属等枠体11として所望の強度を備えていればよい。
また、枠部材11aは、図3(2)に示すように、枠部材11a間に介装される拡張枠部材16を備え、拡張枠部材16の介装により地面に接地されて土台10の外周を画成する土台用型枠17を形成する。拡張枠部材16も、枠部材11aと同様の材質形状であればよい。土台用型枠17は、育苗用プールPを設置する土台10を形成するために必要な構成部材である。
プール体14はビニールシートで形成され、水槽部12は、ビニールシートを合わせて上開放の箱状に形成している。
図4に示すように、プール体14の保持部13は、水槽部12の側面上部に設けられ枠体11を上から包持して枠体11の外側を被覆する被覆体13aと、被覆体13aに延設され水槽部12の底部と土台10の設置面cとの間に挾持される延設体13bとを備える。被覆体13aが枠体11に接着し、延設体13bが被覆体13aの被覆位置を固定して水槽部12の設定を安定にする。挾持方法としては、図4(1)に示すように、延設体13bを折り畳んで水槽部12の底部と土台10の設置面cとの間に挾持させて先端を外に出すようにするのが好ましい。この場合、先端を引っ張れば容易に挾持を外すことができる。また、図4(2)に示すように、単に、延設体13bを水槽部12の底部と土台10の設置面cとの間に挾持させることもできる。
排出部15は、水槽部12と枠体11と被覆体13aとを貫通し、水槽部12に給水された水を水槽部12外に導出することができる管状体で形成している。管状体の下端部は、一般面nに接地されている。
【0011】
また、育苗システムSは、図5(1)に示すように、土台用型枠17で土台の外周を画成した際、土台用型枠17を走行して土台10の設置面cを均す均し装置20を備えている。図5(2)に示すように、均し装置20は、土台用型枠17をレールにして移動可能なローラ21を有した本体22と、本体22に設けられ本体22を移動させる際に土台用型枠17内部の地面eを均すことが可能な板状の均し体23とを備えている。本体22は、均し体23に対する地面eの負荷に対抗できるように加重付与部24にて所望の加重を加え、均し体23に対する地面eの負荷に対抗できるようにしている。均し体23は、本体22に直接着脱可能に取付けており、地面eの性状に応じて異なる大きさの均し体23を用いて均し面の位置を変更可能にしている。また、均し体23の両端には補助ローラ25が設けられている。補助ローラ25は、均し体23の移動を補助するとともに移動に際し均し体23を支持する。更に、本体22の枠体11側面には、土台用型枠17から均し装置20が脱落しないようにガイド26が設けられている。
また、育苗システムSは、図6に示すように、均し装置20で地面eを均した後、土台用型枠17を走行して均し面を転圧する転圧装置30を備えている。転圧装置30は、均し装置20と同様に、土台用型枠17をレールにして移動可能なローラ31を有した転圧本体32と、転圧本体32に設けられ転圧本体32を移動させる際に土台用型枠17内部の地面eを転圧する転圧ローラ33と、装置の脱落防止のためのガイド34とを備えている。転圧ローラ33は、転圧本体32から取外すことができ加重量の異なる転圧ローラ33を選択して転圧本体32に取付けることができる。
【0012】
更に、育苗システムSには、図7に示すように、育苗箱Bの運搬装置40を備えている。運搬装置40は、枠体11をレールにして移動可能なローラ41を有した移動体42と、移動体42に設置され育苗箱Bを積載させる積載部43とを備えている。また、運搬装置40を枠体11上に誘導させるための誘導レール44を備え、水槽部12に育苗箱Bを配設するときは、枠体11に誘導レール44を敷設して育苗箱Bが積載された運搬装置40を枠体11上に移動させて所定の位置に育苗箱Bを配設する。
積載部43は、図8に示すように、2種類の形態を備えることができる。図8(a)には、底部d全体が板で覆われている積載部43が示される。この場合、運搬の際に積載部43内に溜った水等が水槽部12に落下し水槽部12を汚す虞がない。図8(b)には、底部dが間隙を有するように複数の棒体で覆われている積載部43が示される。この場合、運搬装置40の軽量化が図られる。
【0013】
したがって、本発明の育苗システムSは、図9に示すフローに従って以下のようにして構築することができる。
(土台形成工程)
先ず、育苗用プールPを設置する領域(地面e)を定め(図10(1)参照)、土台用型枠17を置く箇所を略水平に均し一般面nを形成する(図10(2)参照)。一般面nに、土台用型枠17の構成要素である複数の枠部材11a及び拡張枠部材16を用いて土台用型枠17を組み立てる(図10(3)参照)。ここで、地面eが平面の場合は、そのまま地面eを一般面nにすることができる。土台用型枠17は、所定の枠部材11a及び拡張枠部材16を差し込み凸部yと差し込み凹部xとを差し込んで組み合わせることにより所望の大きさにすることができる。土台用型枠17は、枠体11の構成要素を共用しているので、システムSの構成要素を簡素化させるとともに構成要素毎に分割して運搬させることができる。
【0014】
土台用型枠17内部の地面eを均すために、均し装置20を土台用型枠17に乗せる。均し装置20を土台用型枠17上で移動させることにより、均し体23の下端23aが地面eを擦るようにして移動し下端23aの位置より上部に突出している地面部分(凸部)を削る(図10(4)参照)。均し装置20の土台用型枠17上の移動は、人手によるものでもモータ等の動力源を用いてもよい。下端23aの位置より下方にある地面部分(凹部)に、削った土や外部から供給した土を足して埋めることで平面の形成を行なう。地面eを均一にした際に余分な土が生じた場合には、図11に示すように、余分な土を均し体23で土台用型枠17内の一端側に寄せておき一旦土台用型枠17の一端部分を取外して余分な土を外部へ排除する。土台用型枠17は、組立分解可能なので容易に取外しが行なわれる。その際に、土台用型枠17上と地面eとを接続する誘導レール(図7(1)の誘導レール44参照)を敷いて均し装置20も土台用型枠17から降ろす。
続けて、誘導レールを介して転圧装置30を土台用型枠17内に誘導して、土台用型枠17上を移動させ所定の加圧を均した面に与えて転圧し土台10を固化させて設置面cを得る(図10(5)(6)参照)。転圧の際には、土台用型枠17の一端部を取外しても取付けていてもよい。
【0015】
(枠体設置工程、プール体設置工程及び育苗箱配設工程)
形成した土台10の上に枠部材11aで枠体11を形成して設置する。
(図12(1)参照)。枠体11は、土台用型枠17の構成部材の拡張枠部材16を除いた枠部材11aで構成し、土台10の設置面cに設置することができる大きさにしている。
設置した枠体11内に可撓性樹脂からなるシート状のプール体14を配置する(図12(2)参照)。プール体14に設けられている保持部13は水槽部12側に垂らした状態にしておき、水槽部12内へ育苗箱Bの運搬を行なう。
運搬に際しては、誘導レール44を枠体11上に掛け、育苗箱Bを積載した運搬装置40を運搬用レールに乗せて枠体11上に誘導して行なう(図12(3)参照)。運搬は、運搬装置40が誘導レール44に乗ったら運搬装置40を枠体11上に移動させて所定の位置にて育苗箱Bを水槽部12内に降ろせばよく、直接人手による作業は割愛され運搬作業が軽減される。運搬の際には、未だプール体14が枠体11に被覆されていないので、運搬装置40の移動によりプール体14を傷つけることなく運搬作業を行なうことができる。
水槽部12内に所望の育苗箱Bを配設した後(図12(4)参照)、運搬装置40と誘導レール44を取外し、保持部13で枠体11を包持する(図12(5)参照)。包持は、被覆体13aを枠体11の外側面に密着させ延設体13bを水槽部12の底に挾持させて行なう。挾持させるだけで、後に水槽部12に給水した水の重さ及び枠体11の重さによりプール体14が枠体11と一体に固定される。
【0016】
以上の如く構築した育苗システムSによれば、育苗用プールPに給水した水の排水は、排出部15より土台10下の地面eに対して行なわれる。従って、排出元と排出先とは高低差が生じるので排水効率が向上する。排水効率が向上すると給排水処理等の排水効率に伴う作業性が向上する。また、育苗用プールPの設置面cには排水されないので、設置面cが排水により軟化することがなく育苗用プールの設置安定性が良くなり、育苗用プールPの形成作業効率が向上する。
また、土台10の形成は、分解組立可能な土台用型枠17を用い、均し装置20、転圧装置30を用いて容易に行なうことができ、育苗用プールPを形成するにも分解組立可能な枠体11を用いて容易に行なうことができるので、育苗用プールPの形成作業効率が向上する。
また、育苗箱Bの配設は、運搬装置40を用いて育苗箱Bを育苗用プールP上に運搬して水槽部12内に移設して行なうので育苗箱Bの配設効率が向上し、育苗箱Bの設置安定性も向上する。
【0017】
また、図13には育苗システムSを複数隣接させた構成が示される。個々の育苗システムSは、排出部15をメインの主排水管fに接続させることにより、排水のための配管構成を単純化することができる。また、隣接させたことにより、隣り合う枠体11上に補助レールrを取付けてその上に運搬装置40を乗せて隣り合う育苗用プールPの水槽部12に育苗箱Bを効率良く配設させることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の育苗システムによれば、地面に育苗用プールが設置され地面の一般面より高さの高い設置面を有した土台を設けたので、育苗用プールに給水された水に土台の高さ分のポテンシャルエネルギーが加わり、設置面上から一般面へ排水する際の排水力を高めることができる。このとき、排水は一般面に対して行なわれるので育苗用プールの設置面が排水により軟化されることがなくなり育苗用プールの設置安定性を保つことができる。
また、育苗用プールを、枠体と枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに育苗箱が列設される水槽部及び水槽部を枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体とプール体から水を排出させる排出部とを備えて構成したことから、枠を予め形成してあるので育苗用プールを容易に形成することができる。
更に、プール体の保持部を、水槽部の側面上部に設けられ枠体を上から包持して枠体の外側を被覆する被覆体と、被覆体に延設され水槽部の底部と土台の設置面との間に挾持される延設体を備えて構成した場合には、特別の部材を用いることなく水槽部の固定を容易に行なうことができる。
更にまた、枠体を、分解組立可能な複数の枠部材で構成した場合には、枠体の運搬及び設置作業を容易にし設置作業性を向上することができる。
また、枠体を、枠部材間に介装される拡張枠部材を備え、拡張枠部材の介装により地面に接地されて土台の外周を画成する土台用型枠として構成可能にした場合には、共通の部材を用いる分構成部材の簡素化を図ることができる。
更に、土台用型枠で土台の外周を画成した際、土台用型枠を走行して土台の設置面を均す均し装置を備えて構成した場合には、均し作業を容易に行なうことができる。
更にまた、均し装置を、土台用型枠をレールにして移動可能なローラを有した本体と、本体に設けられ本体を移動させる際に土台用型枠内部の地面を均すことが可能な板状の均し体とを備えて構成した場合には、特定面を一括して容易に均し作業を行なうことができる。
また、枠体をレールにして移動可能なローラを有した移動体と、移動体に設置され育苗箱を積載させる積載部とを備えて構成される運搬装置を備えて構成した場合には、容易に運搬作業を行なうことができる。
【0019】
本発明の育苗システムの構築方法によれば、育苗用プールを、枠体と枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに育苗箱が列設される水槽部及び水槽部を枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体とプール体から水を排出させる排出部とを備えて構成し、育苗用プールの枠体よりも枠内面積が大きく地面に接地されて土台の外周を画成する土台用型枠を用い、土台用型枠内に地面の一般面より高い設置面を有する土台を形成する土台形成工程と、形成した土台上に育苗用プールの枠体を設置する枠体設置工程と、プール体を枠体に設けるプール体設置工程と、水槽部内に育苗箱を配設する育苗箱配設工程とを備えて構成したので、土台用型枠を用いて地面から土台を形成し、その上に枠体を有する育苗用プールを形成して給排水を行なうので排水時のエネルギーが増し排水効を高めることができる。
また、枠体を分解組立可能な複数の枠部材で構成し、土台用型枠として、枠体の枠部材間に拡張枠部材を介装したものを用いた場合には、枠部材を共用して構成部材を簡素化することができる。
更に、土台形成工程において、土台用型枠内を板状体で地面の凸部を削り、削った土で地面の凹部を埋めて一定の高さに均し、均した地表面にローラで加重を均一に与えて固化した場合には、現場の地面から土台を容易に形成することができる。
更にまた、土台形成工程において、地表面を均した際に余分な土が生じた場合に土台用型枠の一部を取外して土台用型枠外に放出する場合には、土台形成の作業を容易にすることができる。
また、育苗箱配設工程において、育苗箱の運搬を枠体上を育苗箱を搭載して移動可能な運搬装置を用いて行なった場合には、育苗箱の配設効率を高めることができる。
更に、保持部が、水槽部の側面上部に設けられ枠体を上から包持して枠体の外側を被覆する被覆体と、被覆体に延設され水槽部の底部と土台の設置面との間に挾持される延設体があるものにおいて、育苗箱を配設後に被覆体及び延設体を、枠体上から被せて延設部の先端を水槽部の底部と土台上面との間に挾持させた場合には、枠体にプール体を容易に固定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る育苗システムを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る育苗システムを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る育苗システムの枠体及び土台用枠体を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る育苗システムのプール体の固定箇所を示す図であり、(1)は延設体部分の断面図であり、(2)は他の状態の延設体部分の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る育苗システム上の均し装置を示す図であり、(1)は斜視図であり、(2)は断面図ある。
【図6】本発明の実施の形態に係る育苗システム上の転圧装置を示す図であり、(1)は斜視図であり、(2)は断面図ある。
【図7】本発明の実施の形態に係る育苗システムの運搬装置を示す図であり、(1)は斜視図であり、(2)は断面図ある。
【図8】本発明の実施の形態に係る運搬装置の積載部を示す図であり、(1)は底が塞がれている積載部の平面図及び縦断面図であり、(2)は間隙を有する積載部の平面図及び縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る育苗システムの設営工程を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る育苗システムの構築方法における土台形成工程の図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る育苗システムの構築方法における土台形成工程における残土処理の図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る育苗システムの構築方法における枠体設置工程、プール体設置工程及び育苗箱配設工程の図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る育苗システムを連設させた構成を示す図である。
【図14】従来の育苗用プールの設置状態を示す図である。
【符号の説明】
S 育苗システム
P 育苗用プール
B 育苗箱
e 地面
n 一般面
c 設置面
10 土台
11 枠体
12 水槽部
13 保持部
14 プール体
15 排出部
16 拡張枠部材
17 土台用型枠
20 均し装置
21 ローラ
22 本体
23 均し体
24 加重付与部
30 転圧装置
31 ローラ
32 転圧本体
33 転圧ローラ
34 ガイド
40 運搬装置
41 ローラ
42 移動体
43 積載部
44 誘導レール

Claims (13)

  1. 水稲の苗が植えられた育苗箱が配設され水の給排水を行なって該苗を育成させる育苗用プールを地面上に備えた育苗システムにおいて、
    上記地面に上記育苗用プールが設置され該地面の一般面より高さの高い設置面を有した土台を設け、
    上記育苗用プールを、枠体と該枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに上記育苗箱が列設される水槽部及び該水槽部を上記枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体と該プール体から水を排出させる排出部とを備えて構成したことを特徴とする育苗システム。
  2. 上記プール体の保持部を、上記水槽部の側面上部に設けられ上記枠体を上から包持して上記枠体の外側を被覆する被覆体と、該被覆体に延設され上記水槽部の底部と上記土台の設置面との間に挾持される延設体を備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の育苗システム。
  3. 上記枠体を、分解組立可能な複数の枠部材で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の育苗システム。
  4. 上記枠体を、上記枠部材間に介装される拡張枠部材を備え、該拡張枠部材の介装により上記地面に接地されて上記土台の外周を画成する土台用型枠として構成可能にしたことを特徴とする請求項1,2または3記載の育苗システム。
  5. 上記土台用型枠で上記土台の外周を画成した際、該土台用型枠を走行して上記土台の設置面を均す均し装置を備えたことを特徴とする請求項4記載の育苗システム。
  6. 上記均し装置を、上記土台用型枠をレールにして移動可能なローラを有した本体と、該本体に設けられ該本体を移動させる際に上記土台用型枠内部の地面を均すことが可能な板状の均し体とを備えて構成したことを特徴とする請求項5記載の育苗システム。
  7. 上記枠体をレールにして移動可能なローラを有した移動体と、該移動体に設置され上記育苗箱を積載させる積載部とを備えて構成される運搬装置を備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の育苗システム。
  8. 水稲の苗が植えられた育苗箱が配設され水の給排水を行なって該苗を育成させる育苗用プールを地面上に備え、該地面に上記育苗用プールが設置され該地面の一般面より高さの高い設置面を有した土台を設けた育苗システムの構築方法において、
    上記育苗用プールを、枠体と該枠体の内側に嵌められて水が入れられるとともに上記育苗箱が列設される水槽部及び該水槽部を上記枠体に保持する保持部を有した可撓性樹脂で形成されたプール体と該プール体から水を排出させる排出部とを備えて構成し、
    上記育苗用プールの枠体よりも枠内面積が大きく上記地面に接地されて上記土台の外周を画成する土台用型枠を用い、該土台用型枠内に地面の一般面より高い設置面を有する上記土台を形成する土台形成工程と、
    形成した上記土台上に育苗用プールの上記枠体を設置する枠体設置工程と、
    上記プール体を上記枠体に設けるプール体設置工程と、
    上記水槽部内に上記育苗箱を配設する育苗箱配設工程とを備えて構成したことを特徴とする育苗システムの構築方法。
  9. 上記枠体を分解組立可能な複数の枠部材で構成し、上記土台用型枠として、上記枠体の該枠部材間に拡張枠部材を介装したものを用いたことを特徴とする請求項8記載の育苗システムの構築方法。
  10. 上記土台形成工程において、上記土台用型枠内に、板状体で上記地面の凸部を削り、削った土で上記地面の凹部を埋めて一定の高さに均し、均した地表面にローラで加重を均一に与えて固化したことを特徴とする請求項8または9記載の育苗システムの構築方法。
  11. 上記土台形成工程において、上記地表面を均した際に余分な土が生じた場合には、上記土台用型枠の一部を取外して上記土台用型枠外に放出することを特徴とする請求項10記載の育苗システムの構築方法。
  12. 上記育苗箱配設工程において、上記育苗箱の配設を上記枠体上を上記育苗箱を搭載して移動可能な運搬装置を用いて行なったことを特徴とする請求項8,9,10または11記載の育苗システムの構築方法。
  13. 上記保持部が、上記水槽部の側面上部に設けられ上記枠体を上から包持して上記枠体の外側を被覆する被覆体と、該被覆体に延設され上記水槽部の底部と上記土台の設置面との間に挾持される延設体があるものにおいて、上記育苗箱を配設後に該被覆体及び該延設体を、上記枠体を上から被せて該延設部の先端を上記水槽部の底部と上記土台上面との間に挾持させたことを特徴とする請求項8,9,10,11または12記載の育苗システムの構築方法。
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