JP3569638B2 - 肌表面状態評価シート及び評価方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は肌表面状態評価シート及び評価方法に関し、更に詳細には肌の手入れ方法及び化粧品の選択を行うために肌の状態を客観的に評価するために用いる肌表面状態評価シート及び評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肌に最も適した手入れ方法や肌に適正な化粧品を選択するには、肌の性状を熟知した専門家による肌理(キメ)の細やかさ及び滑らかさという肌理分析などを含む種々の要素についての正確な診断評価に基づいたカウンセリングによる方法が一般的であった。
【0003】
しかし、専門家によるカウンセリングは、受診の機会が得にくい。また、より精密にこれらの肌状態を評価しようとする時には、その取り扱いにある程度熟練した技術を要する機器を用いる場合が少なくない。しかし、このような機器を取り扱うことのできる専門家の数は少なく、従って、多くの人がこれを効率的に受診することは難しかった。
【0004】
また、このようなカウンセリングで示される自己の肌状態の評価は、受診者が自らの触覚や視覚を駆使することによる実感として獲得するものではないため、受診者においてその評価結果への信頼性に疑念を抱かせる虞もあった。
【0005】
これに代わる簡易なカウンセリング方法も従来種々存在していたが、これらの方法もその多くは問診を中心とするものであったため、やはり受診者に対し充分な実感を伴った評価は示し得なかった。
【0006】
一方で、一部肌の形態を模擬した見本を用い、実際に受診者が自己の五感をもって、これを自己の肌状態と比較することにより皮膚の含有する水分或いは皮脂の状態を評価する方法も存在していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来方法は、肌理の細やかさや滑らかさという肌の表面状態を評価することを第一義的な目的とするものではなかった。また、これらの従来方法は、肌の弾性に関する評価、或いは皮膚の含有する水分や皮脂の状態に関する評価などをそれぞれ単体で行うものであったため、受診者にとって自己の肌状態について複数の要素を総合的にかつ簡便に評価しようとする上では不便が生じていた。
【0008】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、肌の手入れ方法や化粧品を選択する際の基準となる自己の肌の表面状態など複数の要素を、専門家の手を借りずに、自己の触覚を中心に客観的にかつ簡便に評価することのできる肌表面状態評価シート及び評価方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は肌表面状態評価シートであり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明の肌表面状態評価シートは、シート本体と、このシート本体に形成され且つそれぞれ異なる肌角層剥離状態を複数の肌角層剥離量モデル部で表示した肌角層剥離量表示部と、シート本体に形成され且つそれぞれ異なる肌皮脂量状態を複数の肌皮脂量モデル部で表示した肌皮脂量表示部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
<本発明における付加的構成>
本発明の肌表面状態評価シートは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素に更に以下のような構成を加えた場合であっても成立する。その付加的構成要素とは、更にシート本体に貼り付けられ且つそれぞれ異なる肌表面に対応した表面状態に形成された複数の肌表面模擬片で表示した肌表面評価表示部を備えていることを特徴とする。
【0011】
<本発明における具体的構成>
本発明の肌表面状態評価シートは、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記肌表面評価表示部における前記各肌表面模擬片を、表面の疎度及び滑らかさの異なる複数の布地から構成することができ、或いは肌表面模擬片を、それぞれ異なる肌表面に対応した表面状態に形成されたシリコーン樹脂で形成することができる。
【0012】
更に、本発明は肌表面状態評価方法であり、前述した技術的課題を解決するために以下のように構成されている。すなわち、本発明の肌表面状態評価方法は、それぞれ異なる肌角層剥離状態を複数の肌角層剥離量モデル部で表示した肌角層剥離量表示部と、それぞれ異なる肌皮脂量状態を複数の肌皮脂量モデル部で表示した肌皮脂量表示部とを用意し、表面に粘着剤が塗布された角層剥離テープを人の肌に貼り付けた後それを剥がして角層剥離量を前記肌角層剥離量表示部と照らし合わせて比較評価すること、次いで皮脂吸収紙を人の肌に押し付けて後その表面の変化を前記肌皮脂量表示部と照らし合わせて比較評価することから構成されていることを特徴とする。
【0013】
<本発明における付加的構成>
本発明の肌表面状態評価方法は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素に更に以下のような構成を加えた場合であっても成立する。その付加的構成要素とは、更に、それぞれ異なる肌表面に対応する表面状態に形成された複数の肌表面模擬片で表示した肌表面評価表示部を用意し、前記肌表面模擬片の各々と実際の肌表面とを手指で摩擦して比較評価することを含んで構成されていることを特徴とする。
【0014】
前述した本発明の肌表面状態評価シート及び評価方法によると、適正な化粧品を選択するに当たって、使用者は表面に粘着剤が塗布された肌角層剥離テープを例えば頬などに貼り付けた後それを剥がし、当該肌角層剥離テープの粘着剤層に付着した肌角層の剥離状態を、シート本体に設けられた肌角層剥離量表示部における複数の肌角層剥離量モデル部と照らし合わせて最も近似する肌角層剥離状態を選ぶ。これより、肌荒れの程度がどのランクに属するかの判定(評価)する。
【0015】
次いで、皮脂吸収紙を例えば顔の額に押し付けた後その表面の変化を肌皮脂量表示部に照らし合わせて最も近似する肌皮脂量状態を選ぶ。選ばれた肌皮脂量状態を参考にして評価欄から、例えば「脂っぽいところ」と「脂がすくないところ」のいずれかを選んで判定(評価)する。そして、この2つの判定から肌の状態を割り出し、この肌に最も適した化粧品の使用や手入れ法をアドバイスする。このアドバイスコメントもシート本体に表示されている。
【0016】
なお、このような肌の角層剥離状態(カサつき度チェック)や皮脂量状態(脂っぽさ度チェック)による総合判定により欠点改善の手入れを繰り返し、肌理分析でその効果を確認することができる。すなわち、良い肌の条件としては、カサつき度チェックに影響を与える水分と脂っぽさ度チェックの脂分のバランスが取れていることである。これら両指標を改善することによって、結果的につるつる度が上がることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の肌表面状態評価シート及び評価方法を図に示される実施の形態について更に詳細に説明する。図1には本発明の一実施形態である肌表面状態評価シート10が示されている。この肌表面状態評価シート10は、紙製のシート本体11を含む。このシート本体11は2つ折りにされて全4ページが確保され、1ページの大きさはB5判とされている。
【0018】
この2つ折りのシート本体11における第1ページ11aは、参考的に設けられた肌理分析手段が記載されている。すなわち、この第1ページ11aには、図2に示されるように「あなたの肌はどのくらいつるつる!?」とのタイトルが記載された表題欄12が設けられ、肌理分析のページであることが示されている。
【0019】
この表題欄12の下には、肌表面評価表示部13が形成されている。この肌表面評価表示部13は、それぞれ異なる肌表面に対応した表面状態に形成された4つの肌表面模擬片13a〜13dをシート本体11に貼り付けて構成されている。これら4つの肌表面模擬片13a〜13dは、それぞれの表面の滑らかさが段階的に異なる四角形の布片で構成されている。
【0020】
人間の肌表面の性状は、滑らかさ等の官能用語で表現されるため、4つの肌表面模擬片13a〜13dにおいて最左端に位置する最も表面が滑らかな肌表面模擬片13aの下には、「つるつるすべすべ」の名称を付けた付記欄14aが設けられている。
【0021】
また、最右端に位置する最も表面がかさついた肌表面模擬片13dの下には、「カサカサゴワゴワ」の名称を付けた付記欄14bが設けられている。この2つの付記欄14a、14bの間には、他の2つの肌表面模擬片13b、13cが肌表面模擬片13aと肌表面模擬片13dとの間に位置する中間状態で且つそれらの間の変化過程であることを表示すべく両端に矢印が付いた双方向矢印線14cが設けられている。
【0022】
この布片としては、例えば「つるつるすべすべ」の肌表面模擬片13aには200メッシュ以上400メッシュ以下のアセテートサテンを、肌表面模擬片13bには125メッシュ以上200メッシュ以下のアセテートサテンを、また肌表面模擬片13cには85メッシュ以上125メッシュ以下のアセテートサテンを、そして「カサカサゴワゴワ」の肌表面模擬片13dには75メッシュ以上85メッシュ以下の綿ブロードを使用することが好ましい。
【0023】
また、このような肌表面模擬片として、ポリエステルスクリーン等も含め種々の布地を使用することができる。布地表面の平均摩擦係数の変動の度合いで滑らかさの段階を特定する場合には、その布地の各々の表面に50グラムの摩擦子をのせ、これを1mm/secの速度で移動させた場合に生じる動摩擦の平均摩擦係数の変動の度合いが、0.80以上1.15未満、1.15以上1.60未満、1.35以上1.80未満、1.80以上2.90未満の各場合が前述した4つの肌表面模擬片に対応する。
【0024】
この場合における平均摩擦係数の変動の度合いの計測については、株式会社カトーテックの摩擦感テスターKES−SEを使用することができる。なお、平均摩擦係数は、摩擦子にかかる摩擦力を摩擦子の荷重で除して求めた値である。また、布地としてポリエステルスクリーンを使用する場合には、そのポリエステルスクリーンの平均摩擦係数の変動の度合いが、0.90前後、1.38前後、1.56前後、2.36前後、3.25前後で前述した肌状態に最も近似して対応する。
【0025】
左側の付記欄14aの真下と右側の付記欄14bの真下には、それぞれ肌理評価欄15a、15bが設けられている。前者の肌理評価欄15aは「つるつる感触はいい肌のひとつのしるし」との文章で文字表示され、後者の肌理評価欄15bは「カサカサ感触はちょっと心配なサイン」との文章で文字表示されている。これにより、肌理の状態が肌表面模擬片13a、13bに属する時には肌理評価欄15aを選び、肌理の状態が肌表面模擬片13c、13dに属する時には肌理評価欄15bを選ぶ。この評価シートを使って肌理の状態を判断する場合には、使用者が自分の触覚で確認する。
【0026】
2つ折りのシート本体11を広げると、左側が第2ページ11b、右側が第3ページ11cとなる。第2ページ11bは、図3に示されるように▲1▼肌荒れ分析のページである。すなわち、この第2ページ11bには、上部に「カサつき度チェック」とのタイトルが記載された表題欄16が設けられ、肌荒れ分析のページであることが示されている。そして、この表題欄16の下には肌角層剥離量表示部17が形成されている。
【0027】
この肌角層剥離量表示部17は、それぞれ異なる肌角層剥離状態を表示する4つの肌角層剥離量モデル部17a〜17dが横一列に並んで構成されている。各肌角層剥離量モデル部17a〜17dは、写真を印刷表示したものである。これらの各肌角層剥離量モデル部17a〜17dは、事前に多くの対象者について肌角層剥離テープを肌、特に頬に貼り付けて剥がした時のテープ粘着剤層に付着した肌角層剥離状態を写真に撮って収集し、それらを統計処理して肌角層剥離状態を4段階に分け、各段階の平均的な肌角層剥離状態を写真で印刷表示したものである。
【0028】
最も左側に位置する肌角層剥離量モデル部17aは、薄く均一に肌角層が剥離する良好状態であり、従ってその下には「うすく均一」と記載された付記欄18aが設けられ、これに隣接する肌角層剥離量モデル部17b、17cの下にはこれら2つのモデル部に架かるように「所々重なりあって不均一」と記載された共通の付記欄18bが設けられている。
【0029】
更に、これに隣接する最も右側の肌角層剥離量モデル部17dの下には「あつく重なりあって不均一」と記載された付記欄18cが設けられている。4つの肌角層剥離量モデル部を横一列に配置して構成された各肌角層剥離量表示部17の右下には、後述する肌表面状態評価シートの使い方で説明されている肌角層剥離テープを検査する場所として黒丸を印刷した検査部19が設けられている。
【0030】
すなわち、頬などに貼り付けた肌角層剥離テープを剥がした後、それをこの検査部19の上に浮かせて位置決めし、この検査部19の黒色を背景にして肌角層剥離テープに付着している肌角層の剥離状態を見る。そして、この検査部19を挟んで肌角層剥離量表示部17の下方には、2つの肌角層剥離量評価欄20a、20bが設けられている。
【0031】
前者の肌角層剥離量評価欄20aは「うすく均一にはがれるのはうるおいがある状態」との文章で文字表示され、2つの肌角層剥離量モデル部17a、17bに架かるように細長く形成されている。また、後者の肌角層剥離量評価欄20bは「何層も重なりあってはがれるのはうるおい不足が原因」との文章で文字表示され、2つの肌角層剥離量モデル部17b、17dに架かるように細長く形成されている。
【0032】
これにより、肌剥離テープで採取した肌角層剥離量の状態が、2つの肌角層剥離量モデル部17a、17bに属する場合には前者の角層剥離量評価欄20aを選び、また他の2つの肌角層剥離量モデル部17c、17dに属する時には肌角層剥離量評価欄20bを選ぶことになる。
【0033】
次に、シート本体11の第3ページ11cは、▲2▼皮脂分析のページである。すなわち、この第3ページ11cには、図4に示されているように、その上部に「脂っぽさ度チェック」とのタイトルが記載された表題欄21が設けられ、皮脂分析のページであることが示されている。そして、この表題欄21の下方におけるこのページのほぼ全面に人の顔の絵22がイラスト的に書かれている。
【0034】
この絵22の顔における額部には額皮脂量表示部23が設けられ、この額皮脂量表示部23は異なる3種類の肌皮脂量の状態を表示する額皮脂量モデル部23a〜23cを横一列に配置して構成されている。そして、各額皮脂量モデル部23a〜23cの下には左から「多い」、「ふつう」、「少ない」の文字が付記されている。
【0035】
また、この絵22の顔における頬部には頬皮脂量表示部24が設けられ、この頬皮脂量表示部24は異なる3種類の肌皮脂量の状態を表示する頬皮脂量モデル部24a〜24cを縦一列に配置して構成されている。そして、各頬皮脂量モデル部24a〜24cの右横には上から「多い」、「ふつう」、「少ない」の文字が付記されている。
【0036】
額及び頬におけるそれぞれ異なる3種類の肌皮脂量の状態を表示する額皮脂量モデル部23a〜23c及び頬皮脂量モデル部24a〜24dは、予め皮脂吸収紙で多くの対象者の額及び頬における皮脂量データを採取し、統計処理をして各々の皮脂量を3段階に分け、各段階の平均的な皮脂吸収紙を写真で表示したものである。
【0037】
そして、その結果として2つの評価欄25、26が、絵22の下のスペースに左右に並んで配置されている。前者の皮脂量評価欄25は「脂っぽいところ」との文章による文字表示部25aと脂っぽさの目安となる皮脂量濃度表示部25bとで構成されている。また、後者の皮脂量評価欄26も同様に、「脂が少ないところ」との文章による文字表示部26aと脂が少ない状態の目安となる皮脂量濃度表示部26bとで構成されている。
【0038】
これにより、後述する肌表面状態評価シートの使い方で説明されているように額部と頬部にそれぞれ貼り付けた2枚の皮脂吸収を剥がした後、皮脂吸収紙の表面変化を見て、前述した額皮脂量モデル部23a〜23c及び頬皮脂量モデル部24a〜24dを参考にすると共に皮脂量評価欄25、26における皮脂量濃度表示部25b、26bで再確認して脂っぽいか、或いは脂が少ないかのいずれかを決める。
【0039】
最後に、シート本体11の第4ページ11dは総合分析のページであり、前述した▲1▼肌荒れ分析、及び▲2▼皮脂分析の2項目を総合的に分析した結果に応じて、各肌の状態に関する簡単な情報及びそれぞれの状態に応じた肌の手入れ方法についての指針、選択する化粧品等が記載されている。
【0040】
すなわち、この第4ページ11dには、上部に「お手入れアドバイス」とのタイトルを記載した表題欄27が設けられ、総合分析のページであることが示されている。そして、この表題欄27の下には肌手入れ法指針表28が掲載されている。
【0041】
この肌手入れ法指針表28は、前述した▲1▼肌荒れ分析、▲2▼皮脂分析の2項目を総合的に分析して、「脂っぽさが気になるとき」、及び「カサつきが気になるとき」の2つに分類された縦欄28a、28bを備えている。
【0042】
更に、この肌手入れ法指針表28は、前述の如く2つに分類された縦欄28a、28bを、上から「クリーン」、「アクティブ」、「モイスチャー」及び「プロテクト」の4つの手入れ欄29a〜29dに区切られ、それらの各該当欄にはそれぞれについての肌の手入れ方法や最適な化粧品が記載されている。ここで使用している用語「クリーン」とは、いわゆる洗顔のことであり、また「アクティブ」及び「モイスチャー」とは、いわゆる基礎化粧の過程であり、「プロテクト」とはいわゆるメークのことを意味している。
【0043】
次に、前述した実施形態に係る肌表面状態評価シートの使い方、言い換えれば肌表面状態評価方法について説明する。適正な化粧品の選択或いは肌の手入れをするに当たって、使用者は最初に、シート本体11の第1ページ11aをめくって第2ページ11bを広げ、▲1▼肌荒れ分析を行う。
【0044】
この肌表面状態評価シート10には、肌角層剥離テープ及び皮脂吸収紙が添付されている。肌荒れ分析では、添付の肌角層剥離テープを使用して行う。すなわち、この肌角層剥離テープを例えば頬などに貼り付けた後それを剥がす。
【0045】
そして、この肌角層剥離テープをシート本体11の第2ページ11bに形成された検査部19上に、その表面から浮かせて配置し、肌角層剥離テープの粘着剤層に付着した角層の剥離状態を確認し、肌角層剥離量表示部17における複数の肌角層剥離量モデル部17a〜17dと照らし合わせて最も近似する肌角層剥離状態を選び、最終的に、肌荒れの程度がどのランクに属するか、言い換えれば2つの肌角層剥離量評価欄20a、20bのいずれに属するかを自分自身で判定(評価)をする。
【0046】
この肌荒れ分析が終わると、次に右側の第3ページ11cを見ながら▲2▼皮脂分析を行う。この皮脂分析も、添付の2枚の皮脂吸収紙を額と頬とに押し付けた後それぞれの皮脂吸収紙の表面変化状態を、絵22の額部に設けられた3種類の肌皮脂量モデル23a〜23cに照らし合わせ、その中から最も近似するものを選ぶ。
【0047】
他方、頬に押し付けた皮脂吸収紙の表面変化状態については、絵22の頬部に設けられた3種類の頬皮脂量モデル部24a〜24cから最も近似するものを選ぶ。そして、選ばれた額皮脂量モデル部と頬皮脂量モデル部とから、皮脂量評価結果欄25、26における皮脂量濃度表示部25b、26bと文字表示部25a、26aとを参考にして肌の脂っぽさの程度がどのランクに属するか、言い換えれば2つの皮脂量評価欄25、26のいずれに属するかを自分自身で判定(評価)をする。
【0048】
その後、2つの分析結果(判定)から第4ページ11dにおけるお手入れアドバイスを参照し、肌手入れ法指針表28における該当縦欄を選び、洗顔、基礎化粧、及びメークなどの各欄における記載から、最もその肌に適した手入れ方法又は使用する化粧品などを参考にして欠点を改善する。
【0049】
なお、シート本体11の第1ページ11aを用いて行う肌理分析は、第4ページ11dに記載された肌手入れ法指針表28の総合結果を選択する直接の要素とはならない。しかし、良い肌の条件としては、カサつき度チェックに影響を与える水分と脂っぽさ度チェックの脂分のバランスが取れていることである。
【0050】
すなわち、これら両指標(カサつき度や脂っぽさ度)を改善することによって、結果的につるつる度が上がることになる。従って、肌の角層剥離状態(カサつき度チェック)や皮脂量状態(脂っぽさ度チェック)による総合判定により欠点改善の手入れを繰り返し、肌理分析でこの評価シートを使用し始めた状態と比較してその効果を確認することができる。
【0051】
この肌理分析を行う際に、使用者はシート本体11の第1ページ11aに設けられた肌表面評価表示部13における4つの肌表面模擬片13a〜13dの表面及び自己の肌表面を手指でこすって、自己の肌表面に最も近似する肌表面模擬片を特定する。使用者は、特定された肌表面模擬片に付記された記載を読んで自己の肌の滑らかさについて客観的に判断(評価)する。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の肌表面状態評価シート及び評価方法によれば、化粧品を購買しようとする者或いは肌の手入れをする者に対し、化粧品の選択や肌の手入れの基準となる自己の肌の状態等種々の要素を、専門家の手を借りずに、自己の触覚を中心に客観的にかつ簡便に評価でき、しかもこれらの要素(分析)を総合して肌の手入れ方法や化粧品の選択についてのアドバイスを受ける(読む)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る肌表面状態評価シートの全体を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1における肌表面状態評価シートの第1ページ即ち表紙の記載内容を示す平面図である。
【図3】図1における肌表面状態評価シートの第2ページの記載を示す平面図である。
【図4】図1におけるる肌表面状態評価シートの第3ページの記載を示す平面図である。
【図5】図1における肌表面状態評価シートの第4ページ即ち裏表紙の記載を示す平面図である。
【符号の説明】
10 肌表面状態評価シート
11a 第1ページ
11b 第2ページ
11c 第3ページ
11d 第4ページ
12 表題欄
13 肌表面評価表示部
13a〜13d 肌表面模擬片
14a、14b 付記欄
14c 双方向矢印線
15a、15b 肌理評価表示欄
16 表題欄
17 肌角層剥離量表示部
17a〜17d 肌角層剥離量モデル部
18a〜18c 付記欄
19 検査部
20a、20b 肌角層剥離量評価欄
21 表題欄
22 人の顔の絵
23a〜23c 額皮脂量モデル部
24a〜24c 頬皮脂量モデル部
25 皮脂量評価欄
25a 文字表示部
25b 皮脂量濃度表示部
26 皮脂量評価欄
26a 文字表示部
26b 皮脂量濃度表示部
27 表題欄
28 肌手入れ法指針表

Claims (6)

  1. シート本体と、このシート本体に形成され且つそれぞれ異なる肌角層剥離状態を複数の肌角層剥離量モデル部で表示した肌角層剥離量表示部と、前記シート本体に形成され且つそれぞれ異なる肌皮脂量状態を複数の肌皮脂量モデル部で表示した肌皮脂量表示部とを備えていることを特徴とする肌表面状態評価シート。
  2. 前記肌表面状態評価シートが、更に前記シート本体に貼り付けられ且つそれぞれ異なる肌表面に対応した表面状態に形成された複数の肌表面模擬片で表示した肌表面評価表示部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の肌表面状態評価シート。
  3. 前記肌表面評価表示部における前記各肌表面模擬片が、表面の疎度及び滑らかさの異なる複数の布地から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の肌表面状態評価シート。
  4. 前記肌表面評価表示部における前記各肌表面模擬片が、それぞれ異なる肌表面に対応した表面状態に形成されたシリコーン樹脂から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の肌表面状態評価シート。
  5. それぞれ異なる肌角層剥離状態を複数の肌角層剥離量モデル部で表示した肌角層剥離量表示部と、それぞれ異なる肌皮脂量状態を複数の肌皮脂量モデル部で表示した肌皮脂量表示部とを用意し、表面に粘着剤が塗布された角層剥離テープを人の肌に貼り付けた後それを剥がして角層剥離量を前記肌角層剥離量表示部と照らし合わせて比較評価すること、次いで皮脂吸収紙を人の肌に押し付けて後その表面の変化を前記肌皮脂量表示部と照らし合わせて比較評価することから構成されていることを特徴とする肌表面状態評価方法。
  6. 前記肌表面状態評価方法が、更に、それぞれ異なる肌表面に対応する表面状態に形成された複数の肌表面模擬片で表示した肌表面評価表示部を用意し、前記肌表面模擬片の各々と実際の肌表面とを手指で摩擦して比較評価することを含んでなる請求項5に記載の肌表面状態評価方法。
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