JP3569298B2 - ロッドレンズアレイを用いた画像入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ロッドレンズアレイを用いた画像入力装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
高密度の画像データを得るため、CCD等の受光素子を直線上に配置したラインセンサにより結像面をスキャンするスキャニングシステムを用いた画像入力装置が知られている。このスキャニングシステムに用いられる光学系として、複数個のロッドレンズを整列させて配列したロッドレンズアレイが知られている。ロッドレンズとは、断面形状が円形で、中心から周辺にかけて放物線状の屈折率分布を有するオプティカルファイバ−であり、例えば商品名セルフォックレンズアレイとして市販されている。
【0003】
この画像入力装置は、具体的には、例えばXYの二次元的な広がりを持つフィルム(読取画像)の支持面に対して、X方向に向けてロッドレンズアレイとラインセンサを配設し、このロッドレンズアレイとラインセンサをフィルムに対してY方向にスキャンすることで、フィルム全体の像をラインセンサ上に順次結像させる。この画像入力装置によると、ラインセンサの画素の配列ピッチを5,000 画素/line、Y方向の送りピッチ(読取ピッチ)を7〜8μm 程度として、35mmフィルムをスキャンしたとき、約1,500 万画素に相当する画像情報を取り出すことができる。これは、約1,600 万画素と言われている35mm銀塩フィルムの情報量にほぼ等しく、きわめて高密度の画像情報が得られる。
【0004】
ところが、ロッドレンズアレイは、見掛け上の焦点深度が浅いという問題点がある。このため、スキャンされるフィルム等の読取画像に反りやうねりがあると、その反りやうねりが僅かであっても、その部分での画像の質、つまりMTFが劣化するという不都合があった。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、ロッドレンズアレイを用いた画像入力装置についての以上の問題意識に基づき、ロッドレンズアレイの見掛け上の焦点深度を深くすることができ、従って、画像の質の劣化を抑制することができる画像入力装置を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、ロッドレンズアレイを用いた画像入力装置において見掛け上の焦点深度が浅くなる原因の一つは、隣接する複数のロッドレンズが同一点の結像に関与し、そのためデフォーカスがあると、全体のボケ量が大きくなって、焦点深度が浅くなることを見出して完成されたものである。
【0007】本発明は、ロッドレンズアレイの各ロッドレンズの少なくとも一方の端部にそれぞれ、該ロッドレンズの外周部から該ロッドレンズの反対方向に延びる遮光部材を設けてあり、この遮光部材は、一つのロッドレンズの光軸上の結像点に関し、ロッドレンズに隣接するロッドレンズのみを結像に関与させ、他のロッドレンズを結像に関与させないように、光線を遮光することを特徴としている。
【0008】
このように遮光部材を設けると、本来結像に寄与すべきロッドレンズから離れたロッドレンズが結像に関与する(影響する)ことが少なくなり、その結果、デフォーカスがあったときのボケ量が小さくなり、焦点深度が深くなる。このため、読取画像に避けられない僅かな反りやうねりがあっても、画像の質の劣化を抑制することができる。
【0009】
また、上記遮光部材は、円筒状とすると、形状が単純で最も好ましい。しかし、円筒状以外の筒状、例えば、四角筒状、六角筒状であっても、端面の形状を変形させることで、光学的には、円筒状と同等の機能を与えることが可能である。
【0010】
【実施例】
以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。Y軸方向の一対のガイドロッド11には、Y軸テーブル12が移動自在に支持されている。Y軸テーブル12には、ガイドロッド11と平行な雌ねじ筒13が固定されていて、この雌ねじ筒13にステッピングモータ14によって回転駆動される雄ねじ軸15が螺合して、送りねじ機構が構成されている。16は、雄ねじ軸15とステッピングモータ14の回転軸を接続するカップリングである。
【0011】
このY軸テーブル12上には、Y軸方向と直交するX軸方向に向けて、ロッドレンズアレイユニット20が固定されている。このロッドレンズアレイユニット20は、ケーシング21内に、ロッドレンズアレイ22AとCCDラインセンサ27を設けたもので、ロッドレンズアレイ22Aは、X軸方向に整列させた多数のロッドレンズ22を黒色樹脂材料23で固定してなっている。ロッドレンズ22は、図2では紙面に垂直な方向に多数が整列しており、各ロッドレンズ22の前側には、本発明の特徴とする円筒状遮光部材24が支持部材25を介して固定され、多数の円筒状遮光部材24の前面は、赤外カットフィルタ26で覆われている。
【0012】
CCDラインセンサ27は、ロッドレンズ22の後側に固定されており、ロッドレンズ22の光軸上に位置するCCDチップ28を有している。このCCDチップ28は、ロッドレンズ22の整列方向(X方向、図2の紙面に垂直な方向)に多数の受光素子を並べたもので、その前面は、保護ガラス29で覆われている。
【0013】
一方、Y軸テーブル12の上方には、固定部材30上に固定されたフィルムマウントホルダ31と、平面型光源32とが位置している。つまり、このフィルムマウントホルダ31と平面型光源32は、Y軸テーブル12が移動しても移動しない。フィルムマウントホルダ31は、フィルム33を有するフィルムマウント34を挿脱自在に支持するもので、フィルム33は、XYの二次元平面内に位置するように支持される。平面型光源32は、このフィルム33を背面から均一に照明するものである。
【0014】
フィルム33とロッドレンズ22の一端面との距離a、CCDチップ28とロッドレンズ22の他端面との距離b、及びロッドレンズ22の長さcは、中心から周辺にかけて放物線状の屈折率分布を有するロッドレンズ22によって、フィルム33の像がCCDチップ28上に正立等倍像として結像するように予め定められている。
【0015】
以上の画像読取装置は、Y軸テーブル12をY方向に送りながら、CCDチップ28により、フィルム33の画像をX方向に読み取っていくと、フィルム33の全体の画像情報を高密度で読み取ることができ、フィルム33が完全な平面であれば、高いMTFの質のよい画像情報を得ることができる。
【0016】
ところが、実際には、フィルム33を高い平面性で保持することは極めて困難である。そしてロッドレンズアレイ22Aは、見掛け上の焦点深度が浅いために、僅かなフィルム33の反りやうねりが画像を劣化させる原因となる。本発明は、ロッドレンズアレイ22Aの見掛け上の焦点深度を、円筒状遮光部材24によって高めたものである。図3及び図4について、その理由を説明する。
【0017】
図3は、円筒状遮光部材24を有する本発明装置、図4は、比較のために、円筒状遮光部材24を有しない従来装置をそれぞれ示している。いま、フィルム33が正規のピント面PからΔLだけずれたデフォーカス面Dに位置している場合を考える。ロッドレンズアレイ22Aは、基本的には、複数の整列したロッドレンズ22によってそれぞれ形成される像が互いに重なり合うことを利用した光学素子である。従って、特定のロッドレンズ22(0) の両側にそれぞれ2本のロッドレンズ22を考えたとき、ロッドレンズ22(0) の光軸上の点Qの像は、この5本のロッドレンズ22によってそれぞれ結像される。ところが、ΔLのデフォーカスがある場合には、デフォーカス面Dにおけるロッドレンズ22(0) によるボケ量をδ 、ロッドレンズ22(0) のすぐ隣りのロッドレンズ22(1) による同ボケ量をδ 、さらにロッドレンズ22(1) の隣りのロッドレンズ22(2) による同ボケ量をδ とすると、図4のように、δ 、δ は、δ の外側にボケの範囲を拡大する作用があり、その結果、全体のボケ量は、これらの総和のボケ量δとなる。この総ボケ量δは、より多数のロッドレンズ22を考えれば、さらに増大する。
【0018】
本発明は、円筒状遮光部材24によって、結像に関与するロッドレンズ22の数を減らし、もって、このボケ量の増大を抑制したものである。図3を参照すると明らかなように、本発明の円筒状遮光部材24は、ロッドレンズ22(2) がロッドレンズ22(1) の光軸上のQ点の結像に関与するのを防ぐ。つまり、円筒状遮光部材24は、ロッドレンズ22(2) からの光線がQ点に入射するのを防ぐ。このため、デフォーカス面Dにおける総ボケ量δは、ロッドレンズ22(0) によるボケ量δ の外側に、ロッドレンズ22(1) によるボケ量δ を加えた量となり、図4の従来例の場合に比べて小さくなる。従って、見掛け上の焦点深度が深くなり、フィルム33のうねりや反りによる画像劣化の影響が小さくなる。つまり、最小錯乱円径が同じであれば、焦点深度が大きくなり、焦点深度を同じとすれば、エッジ尖鋭度(MTF)は向上する。
【0019】
上記実施例は、ロッドレンズ22のフィルム33側に円筒状遮光部材24を設けたものであるが、CCDラインセンサ27側に円筒状遮光部材24を設けても全く同じ効果を得ることができる。
【0020】
また、図5は、筒状遮光部材の他の形状例を示している。この遮光部材は、四角筒状遮光部材24Aのロッドレンズ22とは反対側の端部に弧状の切欠24A’を設けて、円筒状遮光部材24と光学的に同等の機能を与えたものである。
【0021】
本発明の技術思想が図1に示した機械構成に限定されないことは明らかである。例えば、フィルムマウント34の支持機構、フィルムマウント34とロッドレンズアレイユニット20の相対移動機構、フィルムマウント34の照明機構等は、種々変形が可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ロッドレンズアレイを用いた画像入力装置において、ロッドレンズアレイの見掛け上の焦点深度を深くすることができ、従って、読取画像に僅かな反りやうねりがあっても読取画像の質を高く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像入力装置の実施例を示す主要構成要素の斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明による画像入力装置のデフォーカス量とボケ量との関係を示す説明図である。
【図4】図3に対応する、従来装置におけるデフォーカス量とボケ量との関係を示す説明図である。
【図5】筒状遮光部材の他の形状例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ガイドロッド
12 Y軸テーブル
13 雌ねじ筒
14 ステッピングモータ
15 雄ねじ軸
20 ロッドレンズアレイユニット
22 ロッドレンズ
22A ロッドレンズアレイ
24 円筒状遮光部材
27 CCDラインセンサ
28 CCDチップ
33 フィルム(読取画像)

Claims (2)

  1. 読取画像を、複数個のロッドレンズを整列させたロッドレンズアレイを介して、ラインセンサ上に結像させる画像入力装置において、
    上記ロッドレンズアレイの各ロッドレンズの少なくとも一方の端部にそれぞれ、該ロッドレンズの外周部から該ロッドレンズの反対方向に延びる遮光部材を設けてあり、
    上記遮光部材は、一つのロッドレンズの光軸上の結像点に関し、該ロッドレンズに隣接するロッドレンズのみを結像に関与させ、他のロッドレンズを結像に関与させないように、光線を遮光することを特徴とするロッドレンズアレイを用いた画像入力装置。
  2. 前記遮光部材は、円筒状である請求項1記載のロッドレンズアレイを用いた画像入力装置。
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