JP3568820B2 - 鍛造プレスのメインスリーブ取付け方法及び取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鍛造プレスの偏心軸を支承するメインスリーブをプレスフレーム(以下単にフレームという)へ装着するときの固定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鍛造プレスの偏心軸1を支承する左右のメインスリーブ21、22をフレーム3へ装着するには図3、図4に示すように、フレーム3の左右両側にメインスリーブ21、22の外径よりもやや大きめのメインスリーブ挿入用の穴41、42を穿設し、これらの穴41、42に左右のメインスリーブ21、22を挿入し、左右のメインスリーブ21、22の夫々の下面側に設けたキー溝に勾配キー501、502を打ち込んで各メインスリーブ21、22をフレーム3へ固定していた。
【0003】
メインスリーブ21、22の外径の形状は、上側部は偏心軸にかかる鍛造荷重をフレーム3へ伝達するためフレームの穴41、42と同径に形成し、広い面積で接触させるようにしており、一方、下側部はメインスリーブと偏心軸の自重が作用する程度であるからメインスリーブをフレーム3に固定するための勾配キーを打ち込めるに十分なスペースに形成している。
【0004】
61、62は左右のメインスリーブ21、22の夫々の上部外端面に嵌入しメインスリーブ21、22の軸周りの動きを抑止するための固定用キーで、フレーム3にボルト付けされている。71、72は夫々勾配キー501、502のキー押えでフレーム3にボルト付けされている。
このように従来のメインスリーブ21、22のフレーム3への固定手段は上下2箇所で支持しており、勾配キー501、502の打ち込んだ上下方向の変形量でメインスリーブ21、22をフレーム3に弾性的にクランプし固定している。
【0005】
しかしながら、上記のようにメインスリーブ下側とプレスフレームの間隙に勾配キーを打ち込んでメインスリーブをフレームにクランプする固定手段ではプレスの稼働時、鍛造荷重がスライド8、リストピン9、コネクチィングロッド10、偏心軸1を介してメインスリーブ21、22に作用し、フレーム3の穴41、42に上下方向の鍛造荷重が作用し、フレーム穴41、42の形状が図2に示すように上下方向に縦長の楕円形に変形される。
【0006】
そうなると、勾配キー501、502を打ち込んでメインスリーブ21、22を弾性変形させプレスフレーム3にクランプしていた弾性力が低下し、各メインスリーブ21、22がフレーム穴41、42から浮いた状態になりガタが起きて、勾配キー501、502の摩耗、該キーを固定しているボルトの緩みや折損等のトラブルを引き起こす怖れがある。
【0007】
これを解決するにはメインスリーブ固定用の勾配キーの打込み代を大きくすれば良いが、これを大きくするとメインスリーブ21、22の内径に組み込まれているメインブッシュ111、112の変形も大きくなり偏心軸1のジャーナル部とメインブッシュ111、112の隙間が小さくなり、潤滑油の供給が不十分となり焼き付きを起こす等の問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、メインスリーブ固定用の勾配キーの打込み代を大きくすることにより発生するメインブッシュの焼付き現象を起こさせることがなく、また、鍛造荷重を受けてフレーム穴が変形することによるメインスリーブとプレスフレームのガタに起因して発生する勾配キーその他の部品損傷による部品交換や、キーの打込み、固定ボルトの増し締め作業等保守点検作業を低減できるメインスリーブのフレームへの取付け構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
鍛造プレスの偏心軸を支承するメインスリーブをプレスフレームの挿入穴に挿入してメインスリーブの下面に勾配キーを打込みメインスリーブをプレスフレームに固定するに際し、鍛造荷重により前記フレームの挿入穴が変形したとき、該穴の下側内周面のうちで殆ど移動しない内周面位置のメインスリーブ支承面2箇所に勾配キーを打込んでメインスリーブをプレスフレームに固定することを特徴とする。そして、前記穴の下側内周面のうちで殆ど移動しない内周面位置はメインスリーブ直下位置から中心角が夫々30゜ないし45゜隔たった上方2箇所の位置であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明にかかるメインスリーブ21のフレーム3への取付け構造の実施態様を示す説明図で、フレーム3の左端面側を示している。図3、図4に示す従来のメインスリーブ取付け構造と比べて相違するところは、勾配キーを打込む箇所が相違するだけで他の構造は同一である。
図2に示すように、円形のフレーム穴4がプレス荷重を受けて4’のように縦長の楕円形に変形しても、該穴4の下端部Qから両側に夫々中心角θ上方に隔たった位置P、P’の箇所は不変であることに着目し、かかる箇所に勾配キーを打ち込めばフレームに鍛造荷重がかかったときでもメインスリーブとフレームの間にガタが発生しにくいことに気付いた。
【0011】
そこで、図1においてフレーム穴41の下端部から両側に夫々中心角θ上方に隔たった位置にメインスリーブ21固定用の勾配キー51、51’を打ち込むようにしたことである。なお、θは30〜45゜が好適である。したがって、メインスリーブの左右斜め下方位置はキー51、51’が打てるスペースをとっていることと、メインスリーブ固定用の勾配キーが1個増加し2個になったこと及び勾配キーの打込み位置が前記したように従来位置と相違するだけで、固定用キー61、キー押え71、等の構造及びその他の構造については従来と同一構造である。
なお、上記説明は左側メインスリーブ21に対する固定構造について述べたが、右側メインスリーブ22に対してても左側メインスリーブ21と同一構造となっているので説明を省略する。
【0012】
本発明は上記の構造から構成されているため、鍛造荷重によりフレーム3が変形してもフレーム3の勾配キー打込み箇所が不変であるため、該キーが弛むことがなくメインスリーブ21、22がフレーム3にしっかりとクランプされている。
【0013】
【発明の効果】
本発明は上記のように勾配キーの打込み位置を変更しただけで、鍛造荷重によりフレーム穴が変形してメインスリーブとフレーム間にガタを発生させることなく固定できるので、従来のような勾配キーの打込み代を大きくすることにより発生するメインブッシュの焼付き現象を起こさせることがない。
また、鍛造荷重を受けてフレーム穴が変形することによるメインスリーブとプレスフレームのガタに起因して発生する勾配キーその他の部品損傷による部品交換や、キーの打込み、固定ボルトの増し締め作業等保守作業を余儀なくさせられるという煩雑な作業を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるメインスリーブの取付け構造の実施態様を示すプレスフレームの左端面図。
【図2】プレスフレームが鍛造荷重を受けて変形する態様の説明図。
【図3】公知のプレスのメインスリーブのプレスフレームへの取付け構造を示す要部の縦断面図。
【図4】図3におけるA−A矢視図。
【符号の説明】
1 偏心軸
21 左側メインスリーブ
22 右側メインスリーブ
3 プレスフレーム
41 左側メインスリーブ挿入穴
42 右側メインスリーブ挿入穴
51 左側メインスリーブ固定用勾配キー
51’ 左側メインスリーブ固定用勾配キー
61、62 固定用キー
71、72 固定用キー押え
8 スライド
9 リストピン
10 コネクチングロッド
111、112メインブッシュ
501 公知の左側メインスリーブ固定用勾配キー
502 公知の右側メインスリーブ固定用勾配キー
Claims (2)
- 鍛造プレスの偏心軸を支承するメインスリーブをプレスフレームの挿入穴に挿入してメインスリーブの下面に勾配キーを打込みメインスリーブをプレスフレームに固定するメインスリーブ取付け方法において、前記挿入穴の下側内周面のメインスリーブ直下位置から中心角が夫々30°ないし45°隔たった上方2箇所のメインスリーブ支承面位置に勾配キーを打込んでメインスリーブをプレスフレームに固定することを特徴とする鍛造プレスのメインスリーブ取付け方法。
- 鍛造プレスの偏心軸を支承する左右のメインスリーブをプレスフレームの左右の挿入穴に夫々挿入し、各メインスリーブの下面に勾配キーを打込んでプレスフレームに固定するメインスリーブ取付け構造において、勾配キーの打込み位置をメインスリーブ直下位置から中心角が夫々30°ないし45°隔たった上方2箇所の位置としたことを特徴とする鍛造プレスのメインスリーブ取付け構造。
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JP10301399A JP3568820B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 鍛造プレスのメインスリーブ取付け方法及び取付け構造 |
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Family Applications (1)
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JP10301399A Expired - Fee Related JP3568820B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | 鍛造プレスのメインスリーブ取付け方法及び取付け構造 |
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1999
- 1999-03-08 JP JP10301399A patent/JP3568820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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