JP3568416B2 - 光学式ピックアップのガイド軸固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式ピックアップを移動可能に支持するガイド軸を固定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近製品化されてきたDVD方式のディスクプレーヤーが発売されているが斯かるDVD方式のディスクは記録密度が高密度であるため、信号を読み取るためのレーザービームは、CD方式のディスクより小さなスポットにする必要があるとともにディスク面に対して光学式ピックアップの光軸が垂直になるように取付ける必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
高密度記録されているディスクより信号を正確に読み取るためには光学式ピックアップの光軸をディスク面に対して垂直にする必要があり、斯かる光軸をディスク面に対して垂直にするための調整、即ちスキューと呼ばれる調整を行なうように構成されている。斯かる調整を行なう技術としてはターンテーブルの光学式ピックアップに対す角度を調整する方式があるが正確に調整することが困難であった。
【0004】
本発明は、斯かる点を改良したガイド軸固定装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の光学式ピックアップのガイド軸固定装置は、固定基板に固定され第1ガイド軸と該第1ガイド軸にほぼ平行に設けられた第2ガイド軸とを備え、該第2ガイド軸の一端は、該固定基板に設けられ第1支持部材によ回動可能に支持され且つ、該第2ガイド軸の他端は、該固定基板に設けられ第2支持部材にて回動可能に支持され調整部材の取付け孔への嵌合により支持され、該第1ガイド軸と、該第2ガイド軸とにより、光学式ピックアップのディスクの径方向への移動を可能に支持させた光学式ピックアップのガイド軸固定装置であって、前記調整部材の回動中心軸と、該調整部材の前記取付け孔の中心軸とを一致しない関係とさせることで、前記第2支持部材に対する前記調整部材の回動中心軸と、前記第2ガイド軸の中心軸との関係が偏芯関係とされ、該調整部材の軸部の先端部に調整用の平面部が設けられ、該平面部は、該軸部の両側に互いに平行になるように形成され、該調整部材を回転させると、該第2ガイド軸も回転されることを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の一実施例を示す斜視図、図2は本発明の要部を示す拡大斜視図、図3は要部を示す斜視図である。
【0007】
図1において、1は固定基板であり、ディスクを回転させるスピンドルモータ(図示せず)が取付けられる取付け基板2がネジ3によって固定されている。4は固定基板1に固定されている第1ガイド軸、5は前記第1ガイド軸4にほぼ平行に設けられる第2ガイド軸であり、一端は固定基板1にネジ6により固定されている第1支持部材7により回動可能に支持されている。8は前記固定基板1にネジ9によって固定されている第2支持部材であり、円形の取付け孔8Aが形成されている。
【0008】
10は前記第2支持部材8に形成されている取付け孔8Aに軸部10Aが回動可能に嵌合されている調整部材であり、前記第2ガイド軸5の端部が嵌合される取付け孔10Bが形成されている。また、10Cは前記調整部材10の軸部10Aの先端部に設けられている調整用の平面部であり、該軸部10Aの両側に互いに平行になるように形成されているとともに図示したように調整部材10より突出するように構成されている。図3において、調整部材10の回動中心軸Pと取付け孔10Bの中心軸Qとは一致しない関係、即ち偏芯関係になるように構成されている。
【0009】
11は光学式ピックアップ(図示せず)が固装されているピックアップ支持部材であり、前記第1ガイド軸4に支持されている第1腕部11A及び前記第2ガイド軸5により支持されている第2腕部11Bが形成されている。前記第1腕部11Aには前記第1ガイド軸4が挿通される孔12が形成され、また前記第2腕部11Bには前記第2ガイド軸5が係合されるU字溝13が形成されている。斯かる構成によれば前記ピックアップ支持部材11は、前記第1ガイド軸4及び第2ガイド軸5とによってディスクの径方向、即ち矢印A方向及びB方向への移動を可能に支持されることになる。
【0010】
14は前記ピックアップ支持部材11に形成されている第1腕部11Aに取付け固定されているラック歯車、15は固定基板1に回転可能に取付けられているとともに前記ラック歯車14と常時噛み合った状態にある伝達歯車であり、その下部には電動機16の回転軸16Aに固着されているウオーム歯車17と噛み合った状態にある大径歯車18が一体形成されている。
【0011】
以上の如く本発明は構成されているが、つぎに動作について説明する。前記ピックアップ支持部材11は第1ガイド軸4及び第2ガイド軸5によってディスクの径方向への変位を可能に支持されており、斯かる状態において、電動機16が回転するとその回転がウオーム歯車17、大径歯車18及び伝達歯車15を介して前記ラック歯車14に伝達されるので、前記ピックアップ支持部材11は径方向に移動せしめられることになる。従って、ディスクに記録されている信号を光学式ピックアップにより読み取ることが出来る。
【0012】
以上の如く光学式ピックアップの移動動作は行われるが、次にディスク面に対する光軸の調整、スキュー調整について説明する。斯かる調整は調整部材10の軸部10Aの先端部に設けられている平面部10Cを治具によって掴み、第2支持部材8の取付け孔8A内において回転させることにより行われる。前記調整部材10を回転させると第2ガイド軸5も回転するが、このとき該第2ガイド軸5の回動中心軸、即ち取付け孔10Bの中心軸Qが前記調整部材10の回動中心軸Pに対して偏芯しているため、前記第2ガイド軸5は第1支持部材7を支点として上下方向、即ち矢印C方向及びD方向へ変位することになる。このように前記第2ガイド軸5が変位する結果、光学式ピックアップより照射される光ビームの軸とディスク面との角度が変化することになるのでスキュー調整することが出来る。
【0013】
また、本実施例において、調整部材10が支持される第2支持部材8を矢印A方向の端部、即ちディスクの外周側に設けたので最も面ブレが大きくなる位置におけるスキュー調整が行われることになる。従って、ディスクの内周から外周までのスキュー調整を正確に行なうことが出来る。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、固定基板に固定され第1ガイド軸と第1ガイド軸にほぼ平行に設けられた第2ガイド軸とを備え、第2ガイド軸の一端は、固定基板に設けられ第1支持部材によ回動可能に支持され、且つ、第2ガイド軸の他端は、固定基板に設けられた第2支持部材にて回動可能に支持される調整部材の取付け孔への嵌合により支持され、第1ガイド軸と、第2ガイド軸とにより、光学式ピックアップのディスクの径方向への移動を可能に支持させた光学式ピックアップのガイド軸固定装置であって、調整部材の回動中心軸と、調整部材の取付け孔の中心軸とを一致しない関係とさせることで、第2支持部材に対する調整部材の回動中心軸と、第2ガイド軸の中心軸との関係が偏芯関係とされ、調整部材の軸部の先端部に調整用の平面部が設けられ、平面部は、軸部の両側に互いに平行になるように形成され、調整部材を回転させると、第2ガイド軸も回転されるようにしたので、前記調整部材を回動させることにより第2ガイド軸変位させることが出来、その変位動作により光学式ピックアップより照射される光ビームの光軸をディスク面に対して最適な状態にするためのスキュー調整を正確に行なうことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である
【図2】本発明の要部を示す拡大斜視図である
【図3】本発明の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 固定基板
4 第1ガイド軸
5 第2ガイド軸
7 第1支持部材
8 第2支持部材
10 調整部材
10A 軸部
10B 取付け孔
10C 平面部
11 ピックアップ支持部材
11A 第1腕部
11B 第2腕部
回動中心軸
中心軸(取付け孔の中心軸)

Claims (1)

  1. 固定基板に固定され第1ガイド軸と該第1ガイド軸にほぼ平行に設けられた第2ガイド軸とを備え、該第2ガイド軸の一端は、該固定基板に設けられ第1支持部材によ回動可能に支持され且つ、該第2ガイド軸の他端は、該固定基板に設けられ第2支持部材にて回動可能に支持され調整部材の取付け孔への嵌合により支持され、該第1ガイド軸と、該第2ガイド軸とにより、光学式ピックアップのディスクの径方向への移動を可能に支持させた光学式ピックアップのガイド軸固定装置であっ
    前記調整部材の回動中心軸と、該調整部材の前記取付け孔の中心軸とを一致しない関係とさせることで、前記第2支持部材に対する前記調整部材の回動中心軸と、前記第2ガイド軸の中心軸との関係が偏芯関係とされ、該調整部材の軸部の先端部に調整用の平面部が設けられ、該平面部は、該軸部の両側に互いに平行になるように形成され、該調整部材を回転させると、該第2ガイド軸も回転されることを特徴とする光学式ピックアップのガイド軸固定装置。
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