JP3568381B2 - 金属溶湯用ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属溶湯用ポンプに関し、詳しくは、ピストンの往復駆動によってシリンダ内の作動室から送出される金属溶湯を外部に案内する排出管を備え、前記シリンダと前記排出管とを夫々実質的にセラミック系材料で形成してあるピストン式の金属溶湯用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属溶湯用ポンプにおいては、アルミニウムダイキャスト用の溶湯ポンプを例に挙げれば、図11に示すように、ポンプ本体Pは、上下姿勢に保持金具20によって保持炉40の炉蓋41に取付けあり、その下部が溶湯表面下に浸漬する状態で設けられた窒化珪素製のシリンダ1と、これに上下摺動自在に内嵌する同じく窒化珪素製のピストン14と、前記シリンダ1内の作動室5に連通する吸入口12及び排出口1bとを備えている。前記保持金具20の上部には、ピストン駆動機構22を支持する支持構造21を設けてある。ここに支持された前記ピストン駆動機構22は、上下方向に取付けられた複動型のシリンダ装置からなり、内部に同じく復動型のシリンダ装置で構成された弁操作機構24を備えている。前記排出口1bは、前記シリンダ1に設けられ、排出管10内の排出路に開口している。この排出管10は、その一端側を前記シリンダ1の排出口1bに位置を合わせて、セラミック系接着剤を用いて前記シリンダ1に接着してあり、他端側は前記炉蓋41に別途保持されていた。尚、この項の説明並びに図11においては、後述の実施例のための各図面中の要素と同じ要素及び同等の機能を有する要素に関しては、同一の符号を付して、説明の重複を避けるためにその説明を一部省略し、後記実施例の説明に譲る。
【0003】
前記作動室5は、前記シリンダ1内に、前記シリンダ1の内壁との間を夫々ほぼシール状態で取付けられた窒化珪素製の円環状の上部シール51と、同じく窒化珪素製の円環状の下部シール53との間に区画して形成されており、前記上部シール51と前記下部シール53とに前記ピストン14のピストン軸部14bが上下摺動可能に内嵌されており、この摺動面間からの僅かの金属溶湯の漏れを許容するようにしている。さらに、前記上部シール51の上部には、前記シリンダ1に内挿された、これもセラミック製のスペーサ筒8が設けられており、前記スペーサ筒8は、前記保持金具20の円形の貫通孔の内周部に取付けられていて、前記上部シール51はこのスペーサ筒8によって位置決めされ、さらに、前記下部シール53は、前記上部シール51との間に介装された前記排出部スペーサ52によって位置決めされるようになっている。前記下部シール53の下面にあたる位置には、前記シリンダ1の内面に段差を設けてあり、この段差部を前記下部シール53に対する接当面に形成してあるので、粉体焼結成形されるセラミック材料で各部品を構成してある金属溶湯用ポンプは、前記シリンダ1内に、上から前記ピストン14及び下部シール53、排出部スペーサ52、上部シール51、スペーサ筒8を順に挿入し、前記段差部によって前記下部シール53を位置決めして、組み合わせることにより無理無く簡単に組み立てられる構造にしてあった。
【0004】
さらに、前記シリンダ1は、上端部端縁が鍔状に周囲に延出されており、この延出部に前記保持金具20が気密に取付けてあり、前記シリンダ1の下端部には、中央部に円形の摺動孔を開口した底板を備え、その上方空間を前記排出口1bと隔離する前記下部シール53との間に前記作動室5を形成している。前記作動室5内には前記ピストン14のピストン部14aが上下摺動自在に内嵌されており、前記作動室5は、前記ピストン部14aによって上下に区画され、前記ピストン部14aの下方の第一作動室5Aと、前記ピストン部14aの上方の第二作動室5Bとに分割構成されている。
【0005】
前記ピストン14を上下摺動操作するピストン軸部14bは中空の管状体で構成され、ピストン部14aの下方にも前記ピストン軸部14bが延出してあり、前記シリンダ1の下端部の前記摺動孔に、前記延出したピストン軸部14bが上下摺動自在に内嵌されている。前記ピストン軸部14b内には摺動弁体19が上下摺動自在に内嵌して設けてあり、前記両作動室5A,5Bの何れかと前記吸入口12とを連通する第一状態と、前記両作動室5A,5Bの何れかと前記排出口1bとを連通する第二状態とに切換え可能に、前記摺動弁体19に弁内流路13aを設けてある。前記第一状態と第二状態との切り替えは、前記ピストン駆動機構22内に備えるエアシリンダから成る弁操作機構24の操作装置に操作軸25の上下動作によって行われる。前記ピストン軸部14bと前記ピストン駆動機構22の駆動軸23とは、前記ピストン軸部14bの上端に張出形成された鍔部を前記駆動軸23の下端部に備える連結機構で挟み付けて連結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の金属溶湯用ポンプにおいては、排出管10が、例えば図11に示したように、その一端側を前記シリンダ1の排出口1bに位置を合わせて、セラミック系接着剤を用いて前記シリンダ1に接着されており、他端側は前記炉蓋41に別途保持されている関係上、前記接着された排出管10の前記シリンダ1への取付部が強度的な不安が残っている。つまり、前記排出管10の端部だけを前記シリンダ1の外周面4に接着してあるだけであり、接着面積を大きくできないから、セラミック系接着剤の高強度のものを用いたにしても、十分な接着強度を期待し難く、しかも、他端側が別途炉蓋41に保持されているから、アルミニウム溶湯中に浸漬される部分の排出管10の温度上昇と前記炉蓋41部の温度上昇との差によって、熱膨張差を生ずるから、極僅かではあっても相対移動が起こり、前記接着部に内部応力を生ずる結果、前記排出管10と前記シリンダ1の外周面4との接着部に剥離を生ずる可能性があり、もしも前記排出管10が前記シリンダ1から外れると、金属溶湯を搬送先に供給できなくなるという問題を有していた。
そこで、本発明の金属溶湯用ポンプは、上記の問題点を解決し、その保持機構を簡単にしながら、排出管のポンプ本体への取り付け状態を安定に維持することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔特徴構成〕
上記の目的のための本発明の金属溶湯用ポンプの第1特徴構成は、請求項1に記載の如く、排出管を、シリンダの周部に沿わせると共に接触させて一体に保持して、ポンプ本体に固定してある点にある
【0008】
〔各特徴構成の作用効果〕
上記第1特徴構成によれば、排出管全体を確実にポンプ本体に保持できるようになる。つまり、排出管とシリンダとの間の接触面を大きくとれるから、前記排出管の前記ポンプ本体に対する姿勢を安定して維持でき、しかも、接着すれば、接着面積を大きくできるから、前記排出管を前記シリンダに強固に取り付けることができるようになる。しかも、従来のように前記排出管の他端側を別途保持する必要がないので、ポンプの保持のための保持機構が簡単になる。殊に、密度が大で、溶融温度の高い金属溶湯を搬送する場合には、搬送に伴う前記排出管への動的負荷が無視できなくなるから、前記排出管を前記シリンダの外周面から離間させようとする外力が大きくなり、上記の嵌合連結部材による前記排出管の前記シリンダへの取付状態の拘束は特に効果的である。
その結果、その保持機構が簡単でありながら、排出管のポンプ本体への取り付け状態が安定に維持できるようになった。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記本発明の金属溶湯用ポンプの実施の形態について、後記実施例に説明するアルミニウムダイキャスト用溶湯ポンプの例を基に、図1、図2、図5及び図8を参照しながら以下に説明する。尚、前記従来の技術において説明した要素と同じ要素並びに同等の機能を有する要素に関しては、先の図11に付したと同一の符号を付してある。
【0010】
上記溶湯ポンプは、図1示すように、シリンダ1と、ピストン14とを備える単動ピストンポンプで構成されたポンプ本体Pを、前記ポンプ本体Pから送出する金属溶湯を排出する排出管10を一体に保持した状態で、前記シリンダ1が縦方向に、且つ、その下部を金属溶湯を貯留する容器、例えば保持炉40内の前記金属溶湯中に浸漬するように、前記容器の蓋、例えば炉蓋41に取り付けて用いるもので、主要部をセラミック材料で形成される。前記ポンプ本体Pは、耐熱性、耐久性を維持するために、前記シリンダ1及び前記ピストン14、排出管10等の金属溶湯と接触するポンプの主要部をセラミック材料で形成する。セラミック材料としては、窒化珪素系セラミック材が熱的安定性、耐食性、耐久性、強度の各面から好適に用いられる。勿論、他の炭化珪素系、硼化珪素系、硼窒化珪素系等の珪素系セラミック材料、高純度アルミナ等のアルミニウム系セラミック材料等の窯業系材料も使用可能である。
【0011】
前記ポンプ本体Pは、作用説明図である図8に示すように、前記排出管10と一体に形成してあり、前記シリンダ1内に、ピストン14を収容し、そのピストン14が往復駆動されることにより、吸入行程で金属溶湯を吸入し、加圧行程で吸引した金属溶湯を加圧して前記排出部6から送出する作動室5を設け、前記作動室5から前記排出部6を経て排出される金属溶湯を、前記排出管10から供給先、例えばダイキャスト装置に加圧供給できるように、前記ポンプ本体Pは、前記排出管10と一体にした状態で、前記容器40の蓋41に取り付けられるように構成する(例えば図5参照)。尚、前記ピストン14はピストン部14aと作動軸であるピストン軸部14bとを一体形成して、前記ピストン軸部14bは、前記ピストン14を駆動する金属製の駆動軸23と連結し、ピストン駆動機構22からの駆動力を前記ピストン14に伝達するように構成すれば(例えば図2、3参照)、簡単な構造で、取り扱いが容易になる。また、前記ピストン14内には、吸入行程では前記容器から金属溶湯を前記作動室5内に吸入し、加圧行程では前記作動室5内に吸入した金属溶湯を前記排出部6から前記排出管10に加圧送出するように、ポンプ内流路13を切り替える摺動弁体19を備えて、往復操作される切替弁17を組み込んで切替弁機構を構成することができる。その摺動弁体19は、これに連続する軸部18と共にセラミック材料で形成したセラミック本体部29を形成してけばよく、前記軸部18を金属製の弁操作機構24の操作軸25に連結するように構成すればよい。
【0012】
前記ポンプ本体Pは、図1に示すように、前記シリンダ1をその上端部で保持する保持金具20で前記容器40の蓋41に固定して、その上に支持構造21を設けて、ピストン駆動機構22及び前記摺動弁体19の弁操作機構24を前記蓋41上に固定して取り付ける。前記保持金具20は、前記排出管10を、前記ポンプ本体Pのシリンダ1の周部に沿わせ、且つ、前記外周面4に接触させて一体に保持するように構成する(図5参照)。
【0013】
前記排出管10は、図5に示すように、前記シリンダ1の外周面4に沿う本体接当面10aを形成して前記ポンプ本体Pに、前記本体接当面10aを前記シリンダ1の外周面4に沿わせて前記ポンプ本体Pと一体に取り付ける。前記本体接当面10aを前記外周面4にセラミック系接着剤で接着してあることが好ましい。このポンプ本体Pに一体に取り付けられた排出管10を係合固定する嵌合連結部材11を前記シリンダ1に外嵌固定してあればさらによい。例えば前記排出管10の前記排出部6に接続する下端部外面には、丸孔からなる係止凹部10bを被係止部として設けておき、前記嵌合連結部材11の上面に円柱状の係止突起11aを形成して、前記シリンダ1に前記嵌合連結部材11の係止部を前記排出管10の被係止部に係入させ、前記嵌合連結部材11を前記シリンダ1に固定する。このように構成してあれば、前記排出管10と前記シリンダ1の外周面4との取り付けを補強するものとなる。
【0014】
前記排出管10を前記シリンダ1に接着固定する場合に使用するセラミック系接着剤としては、スミセラム(朝日化学工業製)、アロンセラミック(東亜合成化学製)等が好適に使用可能である。
【0015】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
〈1〉上記実施の形態に於いては、縦置きの単動ピストンポンプの排出管を固定する例について説明したが、ポンプの姿勢は縦置きに限るものではなく、任意の姿勢で使用されるポンプポンプであってよい。また、ポンプの形式も単動ピストンポンプに限らず、復動ピストンポンプにも適用可能である。
【0016】
〈2〉上記実施の形態に於いては、排出管10を、前記シリンダ1の外周面4に沿う本体接当面10aを形成して前記ポンプ本体Pに、前記本体接当面10aを前記シリンダ1の外周面4に沿わせて前記ポンプ本体Pと一体に取り付ける例について説明したが、前記本体接当面10aを前記外周面4に沿わせて形成する代わりに、前記シリンダ1の外周部と前記本体接当面10aとに互いにに沿う面を形成するようにしてあってもよい。例えば、図9に示すように、前記外周部に平面的に形成された接当面1cを形成し、前記本体接当面10aをこの接当面1cに沿う面に形成してあってもよい。
【0017】
〈3〉尚、前記本体接当面10aを前記外周面4にセラミック系接着剤で接着してあることが好ましいとしたが、他の固定手段を用いて接着しないように構成してもよい。例えば、上記図10に示すように、前記シリンダ1の接当面1cの下端部から前記排出間10を載置可能な受面を形成して、前記受け面に、前記排出管10の下端部に形成した凹溝からなる係止凹部10bに係入する凸条からなる係止凸部1dを形成して、前記係止凸部1dと前記係止凹部10bとの係合により、前記排出管10の下部を前記シリンダ1に固定し、前記排出管10の上部は、上記実施の形態で説明した保持金具20で固定するようにすることができる。前記排出管10内の流路と前記シリンダ1の排出口1bとの間は、例えば、図示のようなシールリング32を流路接続部に介装することでその漏れ止めをすればよい。
【0018】
〈4〉尚、上記図9及び10には、接当面1cを、シリンダ1の外周面4よりも高く形成したものを図示したが、前記外周面4を削ることで形成してあってもよい。また、前記接当面1c及び前記本体接当面10aは、曲面で形成してあってもよく、屈曲平面で形成してあってもよい。殊に、前記接当面1c及び前記本体接当面10aを屈曲平面で形成すれば、両者の横方向の位置合わせが容易となる。さらに、図示のように、前記凸条からなる係止凸部1dと前記凹溝からなる係止凹部10bとを係合させれば、ピンを係合させる場合に比して係合強度を高くすることができるが、この場合にも上記実施形態で説明した嵌合連結部材11に形成した係止突起11aのような係止凸部1dを前記係止凹部10bに係合させるようにしてあってもよい。当然ながら、両者の凹凸関係は逆であってもよい。さらに、前記係止凸部の代わりに、前記シリンダ1に形成した受面と前記排出管10とに係止凹部を形成して、両係止凹部に係止部材を係合させてもよく、前記受面の下方から貫通するピン穴を穿って、係合ピンを挿通してもよい。
【0019】
〈5〉上記〈4〉に示した形態に代えて、前記シリンダ1に形成する接当面1cに係止凹部を設け、前記排出管10にその係止凹部に係入する係止凸部を形成して、前記シリンダ1と前記排出管10とに同時に外嵌する外嵌結合部材で両者を固定するようにしてあってもよい。尚、この場合には、前記外嵌結合部材の代わりに前記シリンダ1と前記排出管10とを接着するようにしてもよい。
【0020】
【実施例】
上記本発明の金属溶湯用ポンプの実施例として、アルミニウムダイキャスト用溶湯ポンプの例について、以下に、図面を参照しながら説明する。尚、前記従来の技術における要素と同じ要素並びに同等の機能を有する要素に関しては、先の図11に付したと同一の符号を付してある。
【0021】
機能説明図として図8に示したように、金属溶湯ポンプは、シリンダ1と、ピストン14とを備える単動ピストンポンプで構成されたポンプ本体Pを、前記シリンダ1が縦方向に、且つ、その下部を金属溶湯であるアルミニウム溶湯中に浸漬するように、前記アルミニウム溶湯の温度を維持する保持炉40の炉蓋41に取り付けてある。前記ポンプ本体Pの排出部である溶湯排出部6には、排出管10を取り付けて、アルミニウム溶湯を前記炉蓋41の上方に案内して、ダイキャスト装置に供給するように構成してある。前記シリンダ1内には、前記ピストン14を収容し、そのピストン14が往復駆動されることにより、吸入行程でアルミニウム溶湯を吸入する作動室5を設けてあり、加圧行程で前記作動室5内に吸引したアルミニウム溶湯を加圧して、前記溶湯排出部6から、前記排出管10を経て前記ダイキャスト装置にアルミニウム溶湯を加圧供給できるように構成してある。前記シリンダ1及び前記ピストン14等のアルミニウム溶湯と接触する溶湯ポンプの主要部はセラミック材料で形成してある。その吸入行程は同図(イ)の状態から開始して、同図(ロ)の状態で完了し、それに引き続く加圧行程つまり排出行程は、同図(ハ)の状態から開始して、同図(ニ)の状態で完了する。そして、図1に示すように、前記ピストン14はピストン部14aと作動軸33であるピストン軸部14bとを一体形成してあり、前記ピストン軸部14bは、前記ピストン14を駆動する金属製の駆動軸23と連結して、ピストン駆動機構22からの駆動力を前記ピストン14に伝達するように構成してある。さらに、前記ピストン14内には、吸入行程では前記保持炉40からアルミニウム溶湯を前記作動室5内に吸入し、加圧行程では前記作動室5内に吸入したアルミニウム溶湯を前記溶湯排出部6から排出管10に加圧送出するように、ポンプ内流路13を切り替える摺動弁体19を備えて、往復操作される切替弁17を組み込んで切替弁機構を構成してある(図2参照)。その摺動弁体19は、これに連続する軸部18と共にセラミック材料で形成したセラミック本体部29を形成しており、前記軸部18を金属製の弁操作機構24の操作軸25に連結してある。
【0022】
前記ポンプ本体Pは、前記シリンダ1をその上端部で保持する保持金具20で前記保持炉40の炉蓋41に固定してあり、その上に支持構造21を設けて、前記ピストン駆動機構22及び前記摺動弁体19の弁操作機構24を前記炉蓋41上に固定してある。前記保持金具20は、前記排出管10の保持金具をも兼ねており、前記ポンプ本体Pと前記排出管10とを一体に保持している(図5参照)。尚、前記排出管10は、前記シリンダ1に接触させて一体に保持して、前記ポンプ本体Pに固定される。
【0023】
図2に示すように、前記シリンダ1は、窒化珪素系セラミック材を成形燒結した直円筒からなり、作動室5の上方にテーパ部1aを設けて、上方の内径をシリンダ径よりも大きく仕上げてある。このような形状により、前記シリンダ1の下端部に、前記ピストン14が出退自在な開口部2が形成される。そして、図2及び図3に示すように、前記シリンダ1の下部に前記ピストン部14aを配置して、前記ピストン部14aに対して、前記開口部2の反対側に金属溶湯を吸排する作動室5を形成して、単動ピストンポンプに構成してある。そして、前記ピストン部14aは、その吸入行程の吸入死点において、前記ピストン部14aの前記開口部2側の開放側端部15が、前記開口部2外に位置するように構成してある。このような構成により、前記ピストン部14aが引退している間は、前記シリンダ内壁3の前記ピストン部14aの前記開口部側の端部までは前記保持炉40内に貯留されているアルミニウム溶湯に接して、前記貯留されているアルミニウム溶湯によって洗われ、且つ、前記ピストン14の吸入行程の際に、前記ピストン部14aと前記シリンダ1との間に介在する異物は、前記シリンダ内壁3と前記ピストン部14aの外周面との間から前記アルミニウム溶湯中に排出される。さらに、吸入死点においては前記ピストン部14aの前記開放側端部15の外周部も前記アルミニウム溶湯に接して洗われるから、前記ピストン部14aの前記開口部2側からは確実に前記ピストン14と前記シリンダ1との間に介在する異物は排出除去される。さらに、前記前記作動室5の、前記ピストン14の加圧行程における加圧死点側の加圧側端部5aに、シリンダ内壁3の内径を拡径した内径拡大部3aを形成してある。この内径拡大部3aは、前記ピストン部14aと前記シリンダ内壁3との間に介在する異物を前記ピストン14の吸入行程の際に排出させる異物排出空間として作用し、排出された異物を一時貯留する働きを有するもので、前記異物は、前記ピストン14の吸入行程の際に、吸入される金属溶湯の流動に伴い除去され、吸入された被搬送物と共に排出される。
【0024】
前記作動室5は、前記テーパ部1aに内嵌自在なテーパ面6bを外周に形成した、前記シリンダ1とは別体に形成された溶湯排出部6を、上方から前記シリンダ1に挿入内嵌して、前記溶湯排出部6の下部の壁で上部隔壁を形成し、前記上部隔壁と前記ピストン部14aの上面との間に形成してある。この溶湯排出部6は、円筒状に形成された前記シリンダ1と同材の燒結材からなり、外周面を前記テーパ面6bに形成し、内径を前記ピストン軸部14bが摺動嵌合するように定めた案内部6cを形成して、その内周面を上下端部を除いて拡径してある。この拡径部6aがこの溶湯排出部6におけるポンプ内流路13となり、前記拡径部6aの上下の前記案内部6cの内周面が前記ピストン軸部14bの案内面となる。前記下側の案内部6cが前記作動室5の上部隔壁を形成している。そして、前記シリンダ1に開口部2を設けた構成と、この溶湯排出部6の構成により、前記ピストン14は、前記開口部2から前記ピストン軸部14bを前記案内面内に挿入し、上方に配置したピストン駆動機構22と連結すれば、ポンプを構成できるのである。従って、この溶湯ポンプのピストン14は、ポンプ本体Pを解体することなく、前記ピストン駆動機構22との連結を解けば、前記開口部2から前記シリンダ1の下方に抜き出すことができるのである。尚、前記溶湯排出部6は、その上方の、同質のセラミック材料で形成された上部蓋体7との間に、同様に同質材で形成されたスペーサ筒8を介装して前記シリンダ1に取り付けるようにしてあり、前記上部蓋体7の下面と前記溶湯排出部6の上面とには、前記スペーサ筒8の上下に形成された係合突起を係入させる係止切欠を形成してあり、相互の回転を防止するように構成してある。前記ポンプ本体Pを構成する前記上部蓋体7と前記シリンダ1とは一体に前記保持金具20によって前記保持炉40の炉蓋41に固定される。前記溶湯排出部6と前記シリンダ内壁3との間及び前記案内部6cの内周面と前記ピストン軸部14bとの間のシール及び潤滑には、金属溶湯である溶融金属を利用するように構成してある。つまり、溶融金属の表面張力の高いことと粘性の低いことを利用して、シールすべき隙間に溶融金属を一部侵入させて封止体とし、その一部侵入した溶融金属によって前記案内部6cにおける潤滑を図るものである。このために、前記溶湯排出部6の上方の、溶融金属液面の下方に、前記シリンダ1と前記スペーサ筒8との前記保持炉40内のアルミニウム溶湯の湯面Sより低い位置に溶湯流入口Hを形成し、積極的に前記溶湯排出部6の上方に溶融金属の流入を促し、流入した溶融金属によって前記作動室5の上方を封止するようにしてある。
【0025】
前記ピストン14は、軸断面をT字状に形成して、前記ピストン部14aに連続する前記ピストン軸部14bを一体形成したもので、前記ピストン14には、後述のように、切替弁機構を内部に形成可能に、前記往復操作される切替弁17の摺動弁体19に対する円筒状の弁座16と、これに連続する前記切替弁17の軸部18を内挿して案内する円筒状空間と、前記弁座16の内方に形成される弁内流路13aを前記作動室5に連通させるピストン内流路13bと、前記弁内流路13aを前記溶湯排出部6に連通させる吐出開口9とを備えている。このピストン部14aの外径は、前記シリンダ内壁3の内径より僅かに小径にしてあり、前記シリンダ内壁3に対して容易に低抵抗で摺動できるようにしてある。これは、金属溶湯が溶融アルミニウムであり、その表面張力が高いことを利用して、通常のピストンポンプにおけるピストンリングを設けないようにしたものである。この構成により、ピストン14の燒結による形成が極めて容易になり、リング溝の研削加工等の加工工程を大幅に削減してある。尚、前記ピストン部14aと前記シリンダ1内周面との間の隙間が適当な間隙寸法であれば、前記ピストン部14aと前記シリンダ1との間に僅かにアルミニウム溶湯が侵入し、これが潤滑剤として機能すると共に、ピストンリングと同様のシール効果も発揮するのである。尚、前記ピストン部14aからピストン軸部14bにわたって形成される円筒状の空間と、前記ピストン内流路とは、前記ピストン14の燒結に際して、適宜中子を使用することにより形成可能である。
【0026】
前記切替弁17は、図2〜4に示すように、ピストン14内部に形成される円筒状の弁座16に対して往復摺動操作される、棒状のセラミック本体部29の内部に金属製の内嵌棒状体30を内嵌挿通して形成されたセラミック製の軸部18の端部に摺動弁体19を形成して構成したものであり、前記摺動弁体19は、中間部の周面を縮径した円柱体で形成され、前記ピストン14内に円筒形内面で形成された前記弁座16に内嵌し上下に摺動するように構成して、前記中間部の縮径した周面と前記弁座との間に前記弁内流路13aを形成してある。そして、吸入行程では、前記摺動弁体19は最低位、即ち前記ピストン軸部14bの所定の位置に前記溶湯排出部6に向けて開口する吐出開口9を前記摺動弁体19の上端部で形成される第一弁部19aにより閉塞する吸入位置に位置し、同時に、前記摺動弁体19の下端部で形成される第二弁部19bは、その吸入位置で、前記弁座16即ち前記ピストン部14aから外方に離間して、前記弁内流路13aを前記アルミニウム溶湯内に連通させるように構成してある。また、吐出行程では、前記摺動弁体19は最高位、即ち前記第二弁部19bが前記ピストン14内部に収まって前記弁内流路13aと前記保持炉40内のアルミニウム溶湯との流通を断ち、同時に前記吐出開口9を前記弁内流路13aに開口させるように、前記第一弁部19aは前記吐出開口9よりも上方に位置する吐出位置に位置を切り替えられるように構成してある。上記のように前記第二弁部19bが前記ピストン14から突出するので、前記第一弁部19aと前記第二弁部19bとの間に、前記弁座16面に沿って摺接して摺動弁体19を案内する案内突起部19cを、前記縮径した中間部の周方向に複数形成してある(図4参照)。この案内部19cが弁座16面 に周接していることによって、切替弁17が吸入位置から加圧位置に切り替わり、前記第二弁部19cがピストン14内部に引退して、弁座15に接当するに際して、支障なく移動できる。
【0027】
前記切替弁17の動作は、前記ピストン14の動作と連動させてある。つまり、前記吸入行程では、前記摺動弁体19は吸入位置、即ち前記第二弁部19bが前記ピストン部14aから突出する位置にあり、前記弁内流路13aに前記第二弁部19bの上方の中間部の周囲の弁内流路13aから前記ピストン14内に形成されたポンプ内流路13を通じて前記作動室5内に吸入される(図3参照)。そして、前記加圧行程では、前記摺動弁体19は吐出位置、即ち前記第二弁部19bが前記ピストン部14a内に位置して、前記弁内流路13aを前記アルミニウム溶湯から隔絶すると共に、前記第一弁部19aが前記吐出開口9の上方に位置して、前記弁内流路13aを前記溶湯排出部6内のポンプ内流路13に連通させ、前記作動室5内に吸入したアルミニウム溶湯を前記溶湯排出部6を経て前記排出管10に送り出すように構成されている(図2参照)。従って、吸入行程では、前記ピストン14内に形成してある前記弁座16に開口し、且つ、前記ピストン部14aの前記作動室5側の面に開口するピストン内流路13bが前記弁内流路13aと連通するから、前記保持炉40内のアルミニウム溶湯は、前記作動室5内に吸入される。また、吐出行程では、前記ピストン内流路13bは、前記吐出開口9に連通しており、前記作動室5に吸入されたアルミニウム溶湯は、前記吐出開口9から前記溶湯排出部6を経て前記排出管10に加圧送出される。
【0028】
前記排出管10の前記ポンプ本体Pへの固定には、本発明の特徴とする構成を採用している。つまり、前記排出管10には、図4に示すように、前記シリンダ1の外周面4に沿う本体接当面10aを形成してあり、前記本体接当面10aを前記シリンダ1の外周面4に沿わせてセラミック系接着剤で接着されている。そして、図5に示すように、前記溶湯排出部6に接続する下端部には、係合部を成す丸孔からなる係止凹部10bを設けてあり、前記シリンダ1に外嵌固定する嵌合連結部材11に係合させる。この嵌合連結部材11との係合は、前記排出管10と前記シリンダ1の外周面4との接着を補強するものである。
【0029】
前記嵌合連結部材11は、前記シリンダ1と実質的に同質材料からなるとともに、円環状に形成して、前記シリンダ1に外嵌自在にしてあり、図4及び図5に示すように、前記排出管10の係止凹部10bと係合する円柱状突起で形成された係止突起11aを備えている。前記嵌合連結部材11は、前記シリンダ1の下端部から外嵌され、前記係止突起11aを前記排出管10の係止凹部10bに係入させて、前記排出管10を係合保持した状態でセラミック系接着剤で前記シリンダ1の外周面4に接着固定されている。尚、その保持状態を確実に維持するために、前記外嵌連結部材11にはピン挿入用のピン穴11bを穿孔し、対応する前記シリンダ1の外周面4にも係合切欠4aを設けて、係合ピンを挿入して位置を固定するようにしてある。
【0030】
作動軸33の一例である前記ピストン軸部14bと前記金属製の駆動軸23とは、前記ピストン軸部14bがセラミック製であるために脆く、通常の機械的連結、例えばネジ嵌合連結や、フランジ連結が耐久性の面で問題を有していることから、特異な連結方法を採用してある。つまり、図6及び図7に示すように、前記作動軸33としてのピストン軸部14bの一端側には、前記駆動軸23に連結する第一連結部26を構成し、前記駆動軸23の他端側には、前記ピストン軸部14bに連結する第二連結部27を構成し、前記両連結部26、27の間に係止部材28を係止させた状態で連結してある。前記第一連結部26は、前記ピストン軸部14bの一端側の外周部26aに第一係止凹部26bを形成して構成してあり、前記第二連結部27は金属製で、前記駆動軸23の他端側を前記第一連結部26に外嵌自在に形成するとともに、その内周部27aに第二係止凹部27bを形成して構成してあり、前記係止部材28は、前記第一係止凹部26bと前記第二係止凹部27bとの間に介在して前記第一連結部26と前記第二連結部27との両者に係止するように構成して、前記係止部材28を前記第二連結部27と前記第一連結部26との間に介在させた状態で、前記第一連結部26に前記第二連結部27を外嵌して、前記ピストン軸部14bと前記駆動軸23とを連結してある。具体的には、前記両係止凹部26b,27bを、前記外周部26aと、前記内周部27aとに、夫々周方向に連続する断面部分円形状の環状溝で形成し、前記係止部材28は、例えばコバールのようなセラミック製のピストン軸部14bと熱膨張係数の大差ない低膨張合金製の断面円形の円環を2分割して形成し、前記第二連結部27も、周方向に2分割してある。前記第二連結部27は小ネジを用いて一体に結合される。尚、前記係止部材28及び前記第二連結部27の分割数は任意であり、3分割でも4分割でもよい。前記両係止凹部26b,27bとして、前記ピストン軸部14b、前記駆動軸23共に、その長手方向に各3条の環状溝を、両軸14b,23共に同一間隔で形成してある。尚、この係止凹部26b,27bは、夫々長手方向に複数形成してあればよく、両者の係止凹部26b,27b間に前記係止部材28を夫々介在させて係止できればよく、2条であっても4条であってもよく、さらに多くの溝を形成してあってもよい。そして、前記各環状溝夫々の間に、3対の前記係止部材28を夫々介在させて係止するように構成してある。この連結は、前記ピストン軸部14bの第一連結部26に形成された3条の環状溝夫々に2分割形成された円環からなる各係止部材28を係止させた状態で、前記2分割された駆動軸23の第二連結部27を外嵌し、前記第二係止凹部27bを夫々の係止部材28に係合させてビスで一体に結合させる。前記第二連結部27は、前記駆動軸23の本体部のフランジに連結される(図2参照)。尚、前記駆動軸23との連結は、どのような連結方法も採用可能である。この駆動軸23は、図1に示すように、前記炉蓋41の上に設けられた支持構造21に支持されるサーボモータを原動機とするピストン駆動機構22によって駆動され、駆動方向変換機構として、ボールネジを備えるネジ結合を用い、前記駆動軸23の本体部に取り付け、前記サーボモータの出力軸に雄ねじを螺設して、前記両ネジの谷の間に軸力伝達用の複数のボールを介装し、前記外側ネジを前後駆動してポンプ動作をさせるように構成してある。このために、上下限リミットスイッチを設けて、上下限点夫々で前記サーボモータを反転させるように構成してある。以上のように構成してあるから、前記駆動軸23と前記ピストン14とは、係止部材28を介しての相互の係止状態が軸力を伝達できる構造であるから、前記駆動軸23からの軸力が十分にピストン14に伝達され、しかも、セラミック製のピストン軸部14bには曲げ応力が発生しないから、応力集中も避けられるので、前記駆動軸23と前記ピストン14との連結部に損傷を生ずるおそれがなくなった。
【0031】
前記切替弁17を操作する金属製の操作軸25は、弁操作機構24のエアシリンダで押し引き駆動される(図1参照)が、前記切替弁17の軸部18は実質的にセラミック材料で構成されており、前記金属製の操作軸25との連結が、前記ピストン軸部14bと前記駆動軸23との連結と同様に困難を伴うのに鑑み、ここにも特異な連結構造を採用してある。つまり、図2に示すように、前記連結構造は、セラミック軸として前記切替弁17の軸部18と摺動弁体19とを一体に形成して構成するセラミック本体部29と、前記セラミック本体部29にその一端側から内嵌挿通する金属製の内嵌棒状体30とで構成し、前記内嵌棒状体30を前記セラミック本体部29に内嵌挿通した状態で、その他端側に、前記セラミック本体部29に係止する係止部30aを形成し、前記接続部30bに、前記セラミック本体部29を前記係止部30aとの間で前記内嵌棒状体30に保持する、前記内嵌棒状体30に螺設された雄ねじに螺合する雌ねじ部材と、前記内嵌棒状体30に外嵌し、前記雌ねじ部材と前記セラミック本体部29との間に介装される管状部材とからなる保持機構31を設けて、前記セラミック本体部29を前記係止部30aに向けて押圧保持し、前記内嵌棒状体30を、前記操作軸25に接続してある。具体的には、前記軸部18と前記摺動弁体19とを連続して備える前記セラミック本体部29に、軸方向に貫通する前記内嵌棒状体30を挿通する挿通孔を設けるとともに、前記挿通孔の他端側、つまり第二弁部19bの前記開口部2側の前記挿通孔の軸断面形状を僅かに張り出したT字形に形成して被係止部29aを形成し、前記内嵌棒状体30の他端側も軸断面形状も同様に僅かに張り出したT字形に形成して前記係止部30aを形成して、前記内嵌棒状体30を前記セラミック本体部29の他端側から前記挿通孔に挿通し、前記係止部30aを前記被係止部29aに係止させる。この状態で、前記内嵌棒状体30の一端側に前記保持機構31を止め付けて、前記セラミック本体部29を前記係止部30aに向けて押圧保持して、前記切替弁17を一体に形成する。そして、前記一体に形成した切替弁17の接続部30bを、前記操作軸25にフランジ接続するのである。このように構成したから、前記接続部30bと操作軸25との接続には、従来から用いられている金属軸同士の接続構造が使用できるようになった。つまり、上記フランジ接続の代わりにネジ接続することも可能であり、また、他の嵌合接続手段を用いることも可能である。前記保持機構31は、前記内嵌棒状体30の一端側からスペーサ管を外嵌し、さらに、バネ体を介装して前記内嵌棒状体30の一端側に螺設された雄ねじにナットを螺合し、前記バネ体の弾力により前記セラミック本体部29を前記係止部30aに向けて押圧保持するのである。前記バネ体としては、複数枚重ねた皿バネが好適に用いられる。
【0032】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶湯ポンプの実施例の一部切欠側面図
【図2】本発明に係る溶湯ポンプの実施例の構成説明用縦断面図
【図3】本発明に係る溶湯ポンプの実施例の要部縦断面図
【図4】図3に示す溶湯ポンプの平断面図
【図5】本発明に係る溶湯ポンプのシリンダと排出管の組み付け説明用斜視図
【図6】本発明に係る溶湯ポンプの一例を示す要部縦断面図
【図7】図6に示した要部の平断面図
【図8】本発明に係る溶湯ポンプの動作説明図
【図9】本発明に係る溶湯ポンプの他の例を示す要部縦断面図
【図10】図9のに示した例の要部平断面図
【図11】従来の溶湯ポンプを説明する縦断面図
【符号の説明】
1 シリンダ
5 作動室
10 排出管
14 ピストン
P ポンプ本体

Claims (1)

  1. ピストン(14)の往復駆動によってシリンダ(1)内の作動室(5)から送出される金属溶湯を外部に案内する排出管(10)を備え、
    前記シリンダ(1)と前記排出管(10)とを夫々実質的にセラミック系材料で形成してあるピストン式の金属溶湯用ポンプであって、
    前記排出管(10)を、前記シリンダ(1)の周部に沿わせると共に接触させて一体に保持して、ポンプ本体(P)に固定してある金属溶湯用ポンプ
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