JP3567549B2 - 熱機械分析装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、恒温槽内において種々の材料(試料)を冷却或いは加熱しながら圧縮、引張り、曲げ、振動等の静または動荷重をかけその材料(試料)の静又は動粘弾性を測定する熱機械分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱機械分析装置では、試料を冷却或いは加熱しながら荷重をかける場合、該試料の両端部を掴み具で把持し、上下(鉛直)方向或いは左右(水平)方向に荷重を加える。このように試料は両側を把持する構造となっているため当然のことながら芯合わせを必要とする。従来、このような芯合わせ作業を行う場合には上下或いは左右の負荷系の軸芯を同時機械加工することにより一致させるか、上下或いは左右の対の掴み具の内の一方の固定部の取付穴と取付ボルトのクリアランスを調整しながら一致させるか、一対の掴み具の内の一方と固定壁側との隙間に種々の厚みのシムを挟んで調整しながら一致させるか、等の作業のいずれかを必要としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記するように、試料の上下或いは左右方向の荷重の際の軸芯を一致させる場合、負荷系の軸芯を一致させるための把持具には同時機械加工が不可能な形状のものもあるため、このような場合対処しにくい。また、取付穴と取付ボルトのクリアランスを調整しながら一致させる方法は比較的精度を要しない場合にはよいが、取付精度を要する場合には対処しづらい。更に、把持具と固定部との間にシムを挟んで軸芯を一致させる方法では、何種類かの厚みのあるシムが必要となるため不経済であり且つ煩雑である。また、一般的に試料を上下或いは左右方向から把持具で把持して軸芯を一致させる場合、X方向及びY歩行に調整しなければならないため上記するような従来の方法では芯合わせは極めて煩雑である。軸芯を一致させることが困難であれば試験結果もそれだけ不正確となる恐れがある。
【0004】
この発明は上記する課題に着目してなされたものであり、試料を両側から挟んで軸芯を一致させる場合、操作が簡単で且つ容易に芯合わせを行うことのできる熱機械分析装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項1に記載の熱機械分析装置が、試料を把持する一対の掴み具と、この一対の掴み具に各々の一端が固定された一対のロッドと、前記ロッドの一方に対して偏心して固定され回転させることによりこの一対のロッドの軸心を一致させる軸心調整手段と、前記軸心調整手段を横方向に移動調整して固定部に固定可能とするハウジングと、前記ロッドに荷重を加える手段と、試料を温調する手段と、を備えて成ることを特徴とする。
【0006】
熱機械分析装置を上記手段とすると、上方ロッド1(上方掴み具9)と下方ロッド2(下方掴み具11)との中心線が一致しない場合、前記軸心調整手段であるアダプタ5を回転させることによりX方向の芯合わせを行うことができ、また同様の手段を備えたハウジング2を横方向に移動させるだけでY方向の芯合わせを行うことができるため芯合わせを行うことが極めて簡単となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明の動的熱機械分析装置の側面図、図2はその正面図である。
この動的熱機械分析装置は、上方ロッド1と、下方ロッド3と、軸心調整手段を構成するアダプタ5及びハウジング2を介して前記上方ロッド1を固定保持するア−ム4と、ベッド6の上に設置され前記下方ロッド3を上下に振動させる荷重手段となる加振器7と、で構成されている。尚、荷重手段としては、加振器の他静的荷重(引張りや圧縮や曲げ)を加える荷重装置が設置されることもある。前記上方ロッド1の下端部には上方掴み具9が固定用の止めねじ8によって着脱可能に装着され、下方ロッド3の上端部には下方掴み具11が固定用の止めねじ10によって着脱可能に装着される。また、前記下方ロッド3はテ−ブル12に装着したばね取付具14及び該ばね取付具14の上に設置した円形板ばね13を挟持するように取り付けられたばね受け16の穴を貫通させてある。即ち、これらのばね取付具14及びばね受け16は試料Mを振動させるとき下方ロッド3のガイドの役目をすることになる。
尚、取り付けられた試料M及び上方ロッド1、下方ロッド3の一部は加熱・冷却の可能な槽18内に設置される。この熱機械分析装置では例えば低温時は硬く高温時には柔らかくなるプラスチック、ゴム等の粘弾性特性等が測定される。
【0008】
図3は前記上方ロッド1の下端部に装着される上方掴み具9(以下、掴み具9とすることがある)の詳細であり、図3(A)は側面図、図3(B)は底面図、図3(C)は正面図である。尚、下方掴み具11も同様の構成とするので説明は省略する。
この掴み具9は、取付部9aとフランジ部9bと試料取付部9cとで構成され、取付部9aは前記上方ロッド1に嵌め入れ止めねじ8で固定され、試料取付部9cには試料Mを押さえ板15で押さえてねじ17で固定する。尚、芯出し用の試料Mには固い金属製の基準試験片を使用し、試料Mの中心線と掴み具9との中心線は一致させて取り付ける。また、詳細は後述するが、図3(A)に示すように、下方掴み具11の中心線と上方掴み具9の左右方向の中心線が一致しない場合はアダプタ5を回転させることにより一致させ、図3(C)に示すように、下方掴み具11の中心線と上方掴み具9の前後方向の中心線が一致しない場合はハウジング2を横方向に移動させることにより一致させる。
【0009】
図4は図1のP部拡大詳細図であって、図4(A)は前記アダプタ5部分の上面図、図4(B)は側面図である。
図1に示すP部分は、前記上方ロッド1と上下移動可能なア−ム4とを連結している部分である。即ち、上方ロッド1には固定具19が固定して取り付けられ、一方前記ア−ム4の端部の鍔部4aにはハウジング2が取付ボルト21(図1のP部参照)により固定して取り付けられるが、この場合該ハウジング2のボルト穴2bは長穴として該ハウジング2をア−ム4に固定する際軸心を合わせるため横方向に移動調整して固定できるようにしてある。該ハウジング2に穿設した穴2aにはアダプタ5が回転可能に嵌め入れてあり、且つ適当な位置で止めねじ23により回転不能に止めることができるようにしてある。また、前記上方ロッド1に固定した固定具19とアダプタ5との間には両ねじにより荷重検出用のロ−ドセル20が取り付けられている。更に、前記アダプタ5の軸中心線は上方ロッド1の軸中心線に対してdだけ偏心させてある。従って、アダプタ5を左右いずれかの方向に回転させると上方ロッド1は偏心回転する。
【0010】
この熱機械分析装置の構成は以上のようであるが、次に下方ロッド3(下方掴み具11)と上方ロッド1(上方掴み具9)との中心線(軸芯)を一致させるためには次ような操作を行う。
(1)ア−ム4の端部に固定して取り付けられているハウジング2の取付ボルト21を予め緩めると共にアダプタ5をハウジング2に固定する止めねじ23及び上方掴み具9の固定用の止めねじ8も同様に緩めておく。
(2)ア−ム4を下方向に降ろし、上方掴み具9と下方掴み具11とを近接させ、どの程度中心線が一致しないかおよその検討をつけておく。
(3)次に、アダプタ5を回転させて上方掴み具9の中心と下方掴み具11の中心とを一致させる(図3(A)参照)。
(4)上方掴み具9の中心と下方掴み具11の中心が一致したら、固い基準試験片(剛性の高い金属試験片)を上方掴み具9で把持させる。
(5)上方掴み具9の固定用の止めねじ8を締め付けて上方掴み具9を上方ロッド1に固着する。
(6)アダプタ5とハウジング2とを止めねじ23により固定する。
(7)次に、ハウジング2を左右に移動調整して上方掴み具9の負荷中心線と下方掴み具11の負荷中心線を一致させ、一致したら取付ボルト21で該ハウジング2をア−ム4のフランジ部4aに固定する(図3(C)参照)。
以上のようにして上方掴み具9の中心線と下方掴み具11とのX方向及びY方向の軸芯を一致させることができる。そして一旦芯合わせができたら基準試験片は外し、実際の試験で用いる試料を取り付ければ自動的に芯合わせされた状態となる。
【0011】
即ち、図5に示すように、下方掴み具11の軸中心O0 に対して上方掴み具9の軸中心(試料の中心でもある)O1 がX方向にa、Y方向にb偏心している場合、先ずaが0となるようにアダプタ5を回転させてX方向の中心を一致させて止めねじ23でアダプタ5をハウジング2に固定し、次にbが0となるようにハウジング2を横方向に移動させてY方向の中心を一致させるのである。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明の熱機械分析装置によれば、上方掴み具の中心と下方掴み具の軸中心とを簡単に一致させることができる。即ち、試料の荷重中心を簡単且つ効率的に一致させることができる。従って、試料に正確な動的(圧縮、引張り、曲げ)荷重を与えることができるのでより正確な試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱機械分析装置の側面図である。
【図2】この発明の熱機械分析装置の正面図である。
【図3】この発明の熱機械分析装置を構成する上方ロッドの下端部に装着される上方掴み具の詳細であり、図3(A)は側面図、図3(B)は底面図、図3(C)は正面図である。
【図4】図1のP部拡大詳細図であって、図4(A)はアダプタ部分の上面図であり、図4(B)は側面図である。
【図5】この発明の熱機械分析装置を構成する下方掴み具の軸中心O0に対して上方掴み具 の軸中心(試料の中心でもある)O1がX方向にa、Y方向にb偏心している状態を示す平面図である。
【発明の属する技術分野】
この発明は、恒温槽内において種々の材料(試料)を冷却或いは加熱しながら圧縮、引張り、曲げ、振動等の静または動荷重をかけその材料(試料)の静又は動粘弾性を測定する熱機械分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱機械分析装置では、試料を冷却或いは加熱しながら荷重をかける場合、該試料の両端部を掴み具で把持し、上下(鉛直)方向或いは左右(水平)方向に荷重を加える。このように試料は両側を把持する構造となっているため当然のことながら芯合わせを必要とする。従来、このような芯合わせ作業を行う場合には上下或いは左右の負荷系の軸芯を同時機械加工することにより一致させるか、上下或いは左右の対の掴み具の内の一方の固定部の取付穴と取付ボルトのクリアランスを調整しながら一致させるか、一対の掴み具の内の一方と固定壁側との隙間に種々の厚みのシムを挟んで調整しながら一致させるか、等の作業のいずれかを必要としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記するように、試料の上下或いは左右方向の荷重の際の軸芯を一致させる場合、負荷系の軸芯を一致させるための把持具には同時機械加工が不可能な形状のものもあるため、このような場合対処しにくい。また、取付穴と取付ボルトのクリアランスを調整しながら一致させる方法は比較的精度を要しない場合にはよいが、取付精度を要する場合には対処しづらい。更に、把持具と固定部との間にシムを挟んで軸芯を一致させる方法では、何種類かの厚みのあるシムが必要となるため不経済であり且つ煩雑である。また、一般的に試料を上下或いは左右方向から把持具で把持して軸芯を一致させる場合、X方向及びY歩行に調整しなければならないため上記するような従来の方法では芯合わせは極めて煩雑である。軸芯を一致させることが困難であれば試験結果もそれだけ不正確となる恐れがある。
【0004】
この発明は上記する課題に着目してなされたものであり、試料を両側から挟んで軸芯を一致させる場合、操作が簡単で且つ容易に芯合わせを行うことのできる熱機械分析装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項1に記載の熱機械分析装置が、試料を把持する一対の掴み具と、この一対の掴み具に各々の一端が固定された一対のロッドと、前記ロッドの一方に対して偏心して固定され回転させることによりこの一対のロッドの軸心を一致させる軸心調整手段と、前記軸心調整手段を横方向に移動調整して固定部に固定可能とするハウジングと、前記ロッドに荷重を加える手段と、試料を温調する手段と、を備えて成ることを特徴とする。
【0006】
熱機械分析装置を上記手段とすると、上方ロッド1(上方掴み具9)と下方ロッド2(下方掴み具11)との中心線が一致しない場合、前記軸心調整手段であるアダプタ5を回転させることによりX方向の芯合わせを行うことができ、また同様の手段を備えたハウジング2を横方向に移動させるだけでY方向の芯合わせを行うことができるため芯合わせを行うことが極めて簡単となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明の動的熱機械分析装置の側面図、図2はその正面図である。
この動的熱機械分析装置は、上方ロッド1と、下方ロッド3と、軸心調整手段を構成するアダプタ5及びハウジング2を介して前記上方ロッド1を固定保持するア−ム4と、ベッド6の上に設置され前記下方ロッド3を上下に振動させる荷重手段となる加振器7と、で構成されている。尚、荷重手段としては、加振器の他静的荷重(引張りや圧縮や曲げ)を加える荷重装置が設置されることもある。前記上方ロッド1の下端部には上方掴み具9が固定用の止めねじ8によって着脱可能に装着され、下方ロッド3の上端部には下方掴み具11が固定用の止めねじ10によって着脱可能に装着される。また、前記下方ロッド3はテ−ブル12に装着したばね取付具14及び該ばね取付具14の上に設置した円形板ばね13を挟持するように取り付けられたばね受け16の穴を貫通させてある。即ち、これらのばね取付具14及びばね受け16は試料Mを振動させるとき下方ロッド3のガイドの役目をすることになる。
尚、取り付けられた試料M及び上方ロッド1、下方ロッド3の一部は加熱・冷却の可能な槽18内に設置される。この熱機械分析装置では例えば低温時は硬く高温時には柔らかくなるプラスチック、ゴム等の粘弾性特性等が測定される。
【0008】
図3は前記上方ロッド1の下端部に装着される上方掴み具9(以下、掴み具9とすることがある)の詳細であり、図3(A)は側面図、図3(B)は底面図、図3(C)は正面図である。尚、下方掴み具11も同様の構成とするので説明は省略する。
この掴み具9は、取付部9aとフランジ部9bと試料取付部9cとで構成され、取付部9aは前記上方ロッド1に嵌め入れ止めねじ8で固定され、試料取付部9cには試料Mを押さえ板15で押さえてねじ17で固定する。尚、芯出し用の試料Mには固い金属製の基準試験片を使用し、試料Mの中心線と掴み具9との中心線は一致させて取り付ける。また、詳細は後述するが、図3(A)に示すように、下方掴み具11の中心線と上方掴み具9の左右方向の中心線が一致しない場合はアダプタ5を回転させることにより一致させ、図3(C)に示すように、下方掴み具11の中心線と上方掴み具9の前後方向の中心線が一致しない場合はハウジング2を横方向に移動させることにより一致させる。
【0009】
図4は図1のP部拡大詳細図であって、図4(A)は前記アダプタ5部分の上面図、図4(B)は側面図である。
図1に示すP部分は、前記上方ロッド1と上下移動可能なア−ム4とを連結している部分である。即ち、上方ロッド1には固定具19が固定して取り付けられ、一方前記ア−ム4の端部の鍔部4aにはハウジング2が取付ボルト21(図1のP部参照)により固定して取り付けられるが、この場合該ハウジング2のボルト穴2bは長穴として該ハウジング2をア−ム4に固定する際軸心を合わせるため横方向に移動調整して固定できるようにしてある。該ハウジング2に穿設した穴2aにはアダプタ5が回転可能に嵌め入れてあり、且つ適当な位置で止めねじ23により回転不能に止めることができるようにしてある。また、前記上方ロッド1に固定した固定具19とアダプタ5との間には両ねじにより荷重検出用のロ−ドセル20が取り付けられている。更に、前記アダプタ5の軸中心線は上方ロッド1の軸中心線に対してdだけ偏心させてある。従って、アダプタ5を左右いずれかの方向に回転させると上方ロッド1は偏心回転する。
【0010】
この熱機械分析装置の構成は以上のようであるが、次に下方ロッド3(下方掴み具11)と上方ロッド1(上方掴み具9)との中心線(軸芯)を一致させるためには次ような操作を行う。
(1)ア−ム4の端部に固定して取り付けられているハウジング2の取付ボルト21を予め緩めると共にアダプタ5をハウジング2に固定する止めねじ23及び上方掴み具9の固定用の止めねじ8も同様に緩めておく。
(2)ア−ム4を下方向に降ろし、上方掴み具9と下方掴み具11とを近接させ、どの程度中心線が一致しないかおよその検討をつけておく。
(3)次に、アダプタ5を回転させて上方掴み具9の中心と下方掴み具11の中心とを一致させる(図3(A)参照)。
(4)上方掴み具9の中心と下方掴み具11の中心が一致したら、固い基準試験片(剛性の高い金属試験片)を上方掴み具9で把持させる。
(5)上方掴み具9の固定用の止めねじ8を締め付けて上方掴み具9を上方ロッド1に固着する。
(6)アダプタ5とハウジング2とを止めねじ23により固定する。
(7)次に、ハウジング2を左右に移動調整して上方掴み具9の負荷中心線と下方掴み具11の負荷中心線を一致させ、一致したら取付ボルト21で該ハウジング2をア−ム4のフランジ部4aに固定する(図3(C)参照)。
以上のようにして上方掴み具9の中心線と下方掴み具11とのX方向及びY方向の軸芯を一致させることができる。そして一旦芯合わせができたら基準試験片は外し、実際の試験で用いる試料を取り付ければ自動的に芯合わせされた状態となる。
【0011】
即ち、図5に示すように、下方掴み具11の軸中心O0 に対して上方掴み具9の軸中心(試料の中心でもある)O1 がX方向にa、Y方向にb偏心している場合、先ずaが0となるようにアダプタ5を回転させてX方向の中心を一致させて止めねじ23でアダプタ5をハウジング2に固定し、次にbが0となるようにハウジング2を横方向に移動させてY方向の中心を一致させるのである。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明の熱機械分析装置によれば、上方掴み具の中心と下方掴み具の軸中心とを簡単に一致させることができる。即ち、試料の荷重中心を簡単且つ効率的に一致させることができる。従って、試料に正確な動的(圧縮、引張り、曲げ)荷重を与えることができるのでより正確な試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱機械分析装置の側面図である。
【図2】この発明の熱機械分析装置の正面図である。
【図3】この発明の熱機械分析装置を構成する上方ロッドの下端部に装着される上方掴み具の詳細であり、図3(A)は側面図、図3(B)は底面図、図3(C)は正面図である。
【図4】図1のP部拡大詳細図であって、図4(A)はアダプタ部分の上面図であり、図4(B)は側面図である。
【図5】この発明の熱機械分析装置を構成する下方掴み具の軸中心O0に対して上方掴み具 の軸中心(試料の中心でもある)O1がX方向にa、Y方向にb偏心している状態を示す平面図である。
Claims (1)
- 試料を把持する一対の掴み具と、この一対の掴み具に各々の一端が固定された一対のロッドと、前記ロッドの一方に対して偏心して固定され回転させることによりこの一対のロッドの軸心を一致させる軸心調整手段と、前記軸心調整手段を横方向に移動調整して固定部に固定可能とするハウジングと、前記ロッドに荷重を加える手段と、試料を温調する手段と、を備えて成る熱機械分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26226795A JP3567549B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 熱機械分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26226795A JP3567549B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 熱機械分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979961A JPH0979961A (ja) | 1997-03-28 |
JP3567549B2 true JP3567549B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=17373422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26226795A Expired - Fee Related JP3567549B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 熱機械分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3567549B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109870375B (zh) * | 2019-03-14 | 2022-06-24 | 华东理工大学 | 一种低温高频疲劳试验系统 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP26226795A patent/JP3567549B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0979961A (ja) | 1997-03-28 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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