JP3567383B2 - Power take-out device - Google Patents

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JP3567383B2
JP3567383B2 JP01569594A JP1569594A JP3567383B2 JP 3567383 B2 JP3567383 B2 JP 3567383B2 JP 01569594 A JP01569594 A JP 01569594A JP 1569594 A JP1569594 A JP 1569594A JP 3567383 B2 JP3567383 B2 JP 3567383B2
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power take
oil
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coil spring
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Inventor
常雄 井上
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東京いすゞ自動車株式会社
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は動力取出し装置に関するもので、更に詳細には、駆動源に連結される動力取出し軸と出力軸とを、コイルスプリングの巻き付けと開放により接・断する電磁式スプリングクラッチにて係脱可能に連結する動力取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の走行用のエンジンから走行以外の用途に使用するための動力を取出す装置としては、フライホイールケース部分から動力を取出すようにしたフライホイール動力取出し装置(FPTOともいう)が知られている。例えば、図5に示す消防自動車1においては、エンジン2の動力がその出力軸からフライホイールケース3内のフライホイール、クラッチ4、ミッション5、走行用のプロペラシャフト6及びデフ7を介して左右の後輪8に伝達される一方、フライホイールケース3に設けたフライホイール動力取出し装置9によりエンジン2の動力が動力取出し軸10からポンプ駆動用のプロペラシャフト11を介して消防ポンプ12に伝達されるようになっている。
【0003】
この場合、フライホイールケース3には、図6に示すように外周後方へ突出したケーシング13が設けられ、このケーシング13内にはエンジン2の出力軸2aと歯車14,15,16を介して連結された動力取出し軸10が回転自在に支持されている。そして、動力取出し軸10には電磁式スプリングクラッチ17を介して出力軸としての出力筒部18が回転自在に設けられ、この出力筒部18から上記ポンプ駆動用のプロペラシャフト11に動力が伝達されるようになっている。
【0004】
上記電磁式スプリングクラッチ17は、上記ケーシング13の後端部に固定された円環状の電磁コイル19と、動力取出し軸10上に固定され、上記電磁コイル19を円環状の溝20内に収容した回転磁性部材21と、この回転磁性部材21と所定の空隙をもって対面するように上記出力筒部18にコイルスプリング22を介して固定された円環状のアーマチュア23とから主に構成されている。上記コイルスプリング22の内側には、動力取出し軸10上に固定された入力ハブ24と出力筒部18に固定された出力ハブ25とが配置され、電磁コイル19の励磁によりアーマチュア23が回転磁性部材21に圧接して回転すると、その回転方向に螺旋状となっているコイルスプリング22が入力ハブ24上及び出力ハブ25上に巻き付いて動力が伝達される。また、電磁コイル19が非励磁状態になると、コイルスプリング22の巻き付きが開放されて動力取出し軸10からの動力の伝達が断たれるようになっている。なお、電磁式コイルスプリング17全体はカバー26によって覆われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の動力取出し装置においては、アーマチュア23と動力伝達用のコイルスプリング22との間に隙間があると共に、アーマチュア23がカバー26から離れた位置に取付けられるため、連結時の衝撃音が拡大されて不快音を発生するという問題があった。また、コイルスプリング22の巻き付けによる摩擦力によって動力の伝達を短時間にかつ頻繁に行うため、コイルスプリング22の折損が生じたり、ケーシングの軸受部にガタツキが生じるという問題もあった。また、コイルスプリング22の摩擦面に錆が発生し、その錆が軸受部に付着して軸受の性能を低下させると共に、寿命を低下させるという問題や、長期間の使用によりコイルスプリング22と入力ハブ24及び出力ハブ25の摩擦面に摩耗粉が発生し、この摩耗粉が軸受部等の隙間に堆積して動作不良をきたす虞れがあった。更には、コイルスプリング22の巻き付けを利用するので連結時間が非常に短くなり、そのためコイルスプリング22の内部発生応力が異常に大きくなり、負荷慣性を小さなものに限定しなければならないという不都合もあった。
【0006】
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、動力伝達時の連結音及び衝撃の緩和を図り、寿命の増大及び大慣性負荷の起動等を可能にした動力取出し装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の動力取出し装置は、駆動源に連結される動力取出し軸と、出力軸とを、コイルスプリングの巻き付けと開放により接・断する電磁式スプリングクラッチにて係脱可能に連結する動力取出し装置を前提とし、上記電磁式スプリングクラッチをケーシング内に内蔵すると共に、ケーシング内に形成された油溜め室又はこの油溜め室に連通する油雰囲気空間内に、上記コイルスプリングと上記動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を配置して、上記油溜め室内に収容される潤滑油又は上記油雰囲気空間内に収容される潤滑油の油ミストに上記コイルスプリングと上記動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を接触させるようにした、ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0008】
この発明において、上記ケーシングを一体的に形成しても差し支えないが、好ましくはケーシングを、動力取出し軸及び電磁式スプリングクラッチの一部を包囲する第1のケーシング半体と、出力軸及び電磁式スプリングクラッチの残りの部分を包囲する第2のケーシング半体とで構成し、上記第1のケーシング半体と第2のケーシング半体とを着脱可能に連結すると共に、上記動力取出し軸と出力軸とを分割可能に形成する方がよい(請求項2)。
【0009】
【作用】
上記のように構成されるこの発明の動力取出し装置によれば、電磁式スプリングクラッチをケーシング内に内蔵すると共に、ケーシング内に形成された油溜め室内にコイルスプリングを配置することにより、連結時の衝撃音を油溜め室内の油によって吸収することができる。また、油中使用のため、コイルスプリングの摩擦係数を低下して起動時の衝撃を緩和することができる上、起動時間を緩和できるので、大慣性負荷の起動が可能となる。また、油膜によってコイルスプリングを被覆するので、錆の発生を防止することができる(請求項1)。
【0010】
また、油溜め室内に収容される潤滑油又は油雰囲気空間内に収容される潤滑油の油ミストにコイルスプリングと動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を接触させることにより、コイルスプリングと軸受を油雰囲気(潤滑油、潤滑油の油ミスト)におくことができるので、コイルスプリングと軸受を錆から防止することができる。
【0011】
また、ケーシングを、動力取出し軸及び電磁式スプリングクラッチの一部を包囲する第1のケーシング半体と、出力軸及び電磁式スプリングクラッチの残りの部分を包囲する第2のケーシング半体とで構成し、第1のケーシング半体と第2のケーシング半体とを着脱可能に連結すると共に、動力取出し軸と出力軸とを分割可能に形成することにより、保守・点検や油溜め室内の潤滑油の交換が可能となり、潤滑油内に混入された摩耗粉を回収することができる。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明の動力取出し装置をフライホイール動力取出し装置に適用した場合について説明する。なお、従来の動力取出し装置と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0013】
図1はこの発明の動力取出し装置の上半分断面図、図2は図1の側面図が示されている。
【0014】
この発明の動力取出し装置9Aは、フライホイールケース3から切離されてユニット化されたケーシング13を有している。このケーシング13は、フライホイールケース3に固定ボルト27をもって固定される第1のケーシング半体13aと、この第1のケーシング半体13aに連結ボルト28をもって着脱可能に連結される第2のケーシング半体13bとで構成されている。
【0015】
第1のケーシング半体13aのフライホイールケース3側には、動力取出し軸10が軸受29とオイルシール30を介して回転自在にかつ気水密に支持され、この動力取出し軸10の一端には、図示しないエンジン(駆動源)の出力軸2aに取付けられた駆動歯車14と中間歯車15を介して噛合する従動歯車16が取付けられている。この場合、従動歯車16と動力取出し軸10には互いに係合するスプライン31が形成され、従動歯車16は動力取出し軸10に対してその軸端の押え板32及びナット33を介して着脱可能に取付けられている。
【0016】
上記動力取出し軸10の他端には、これと同心状に出力軸34に設けられた筒部34aとこの筒部34aに固定ボルト35をもって固定された出力ハブ25が軸受36を介して回転自在に設けられている。出力軸34は段状に形成されており、図示しないポンプ駆動用のプロペラシャフトに連結する側の小径部は、2つの軸受37,37とオイルシール38を介して第2のケーシング半体13bにて回転自在かつ気水密に支持されている。
【0017】
上記第1のケーシング半体13aと第2のケーシング半体13bとはシール部材39を介して当接されると共に、連結ボルト28によって着脱可能に連結されている。そして、これら第1のケーシング半体13aと第2のケーシング半体13bとで油溜め室40が構成され、この油溜め室40に連通する油雰囲気空間41内に出力軸34の2つの軸受37,37が配置されるようになっている。なお、第1のケーシング半体13aには油注入口42が設けられ、この油注入口42にボルトにて形成される蓋43がねじ結合されている。また、第2のケーシング半体13bの中間部より下方位置の両側には油面計44が設けられ、この油面計44によって油溜め室40内に収容された潤滑油の油面(図1の想像線で示す)のレベルを外部から監視することができるようになっている。
【0018】
一方、上記第1のケーシング半体13aと出力軸34の間には動力取出し軸10と出力軸34とをコイルスプリング22の巻き付けと開放により接・断して係脱可能に連結する電磁式スプリングクラッチ17が設けられている。この電磁式スプリングクラッチ17は、具体的には一方向回転連結とオーバランニング駆動ができる電磁ラップスプリングクラッチからなり、第1のケーシング半体13aに固定ねじ45にて固定された円環状の電磁コイル19と、動力取出し軸10上に固定され、電磁コイル19を円環状の溝20内に収容した回転磁性部材21と、この回転磁性部材21と所定の空隙をもって対面するように上記出力軸34にコイルスプリング22を介して固定された円環状のアーマチュア23とから主に構成されている。上記コイルスプリング22の内側には、動力取出し軸10上に設けられたスプライン46にて固定された入力ハブ24と出力軸34に固定された出力ハブ25とが配置され、電磁コイル19の励磁によりアーマチュア23が回転磁性部材21に圧接して回転すると、その回転方向に螺旋状となっているコイルスプリング22が入力ハブ24上及び出力ハブ25上に巻き付いて動力が伝達されるようになっている。また、電磁コイル19が非励磁状態になると、コイルスプリング22の巻き付きが開放されて動力取出し軸10からの動力の伝達が断たれるようになっている。
【0019】
なお、電磁式スプリングクラッチ17の構成部材である電磁コイル19、回転磁性部材21、コイルスプリング22及びアーマチュア23と軸受36は油溜め室40内に配置されている。また、上記第1のケーシング半体13aと第2のケーシング半体13bとが分割される際、第1のケーシング半体13aにて包囲される動力取出し軸10と電磁式スプリングクラッチ17の電磁コイル19及び回転磁性部材21と、第2のケーシング半体13bにて包囲される出力軸34と電磁式スプリングクラッチ17のコイルスプリング22及びアーマチュア23とが分離される。また、この分割の際、軸受36の内輪36aは動力取出し軸10に残り、軸受36の外輪36bとコロ36cは出力軸34の筒部34aと出力ハブ25の内側面に固定されて、内輪36aと分離される(図3参照)。なお、図中47はケーシング13をクラッチハウジング上から支持するための支持部材である。
【0020】
上記のように構成される動力取出し装置9Aにおいては、フライホイールケース3に固定された第1のケーシング半体13aに、連結ボルト28をもって第2のケーシング半体13bを連結することにより、ケーシング13内に電磁式スプリングクラッチ17を内蔵し、この電磁式スプリングクラッチ17を介して動力取出し軸10と出力軸34とを連結することができ、ケーシング13内に形成された油溜め室40内に収容される潤滑油にコイルスプリング22を浸漬あるいは油雰囲気下におくことができるので、クラッチの作動による連結時の衝撃音を油溜め室40内の潤滑油によって吸収することができる。また、油中使用のため、コイルスプリング22の摩擦係数を低下して起動時の衝撃を緩和することができる上、起動時間を緩和できるので、大慣性負荷の起動が可能となる。また、油膜によってコイルスプリング22を被覆するので、錆の発生を防止することができる。
【0021】
また、油溜め室40内に軸受36を配置し、油溜め室40に連通する油雰囲気空間41内に軸受37をおくことができるので、軸受36,37を油溜め室40内に収容された潤滑油又はこの潤滑油の油ミストに接触させて錆から防止することができ、軸受36,37の性能の低下防止と寿命の増大を図ることができる。
【0022】
また、第1のケーシング半体13aと第2のケーシング半体13bとを分割可能にするので、保守・点検や油溜め室40内の潤滑油の交換が可能となり、潤滑油内に混入された摩耗粉を回収することができる。したがって、メンテナンスの向上を図ることができる。
【0023】
なお、上記実施例では、ケーシング13が第1のケーシング半体13aと第2のケーシング半体13bとで構成される場合について説明したが、必ずしもケーシング13を分割可能に形成する必要はなく、ケーシング13を一体に形成してもよい。すなわち、図4に示すように、一端がフライホイールケース3に固定ボルト27をもって固定されるケーシング13の他端にオイルシール38を介して出力軸としての出力筒部34Aを回転自在にかつ気水密に支持して油溜め室40を形成し、この油溜め室40内に電磁式スプリングクラッチ17の回転磁性部材21,アーマチュア23及びコイルスプリング22を配置するようにしてもよい。なお、図4に示す実施例では、出力軸が出力筒部34Aにて形成されると共に、この出力筒部34Aの内方まで延びる動力取出し軸10と出力筒部34Aとの間に3つの軸受37,37,37を介在させる点と、軸受36及び軸受37を油溜め室40と遮断した点のみが上記第一実施例と異なる以外は第一実施例と同じであるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0024】
なお、上記実施例では、この発明の動力取出し装置をフライホイール動力取出し装置に適用した場合について説明したが、必ずしもフライホイール動力取出し装置に適用するものではなく、その他の動力取出し装置にも適用できることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明のフライホイール動力取出し装置によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0026】
1)請求項1記載の動力取出し装置によれば、連結時の衝撃音を油溜め室内の油によって吸収することができるので、騒音の防止を図ることができる。また、油中使用のため、コイルスプリングの摩擦係数を低下して起動時の衝撃を緩和することができる上、起動時間を緩和できるので、大慣性負荷の起動が可能となる。更には、油膜によってコイルスプリングを被覆するので、錆の発生を防止することができる。
【0027】
2)また、ケーシング内に形成された油溜め室又はこの油溜め室に連通する油雰囲気空間内に、コイルスプリングと動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を配置して、油溜め室内に収容される潤滑油又は油雰囲気空間内に収容される潤滑油の油ミストにコイルスプリングと動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を接触させることにより、コイルスプリングと軸受を油雰囲気(潤滑油、潤滑油の油ミスト)におくことができるので、コイルスプリングと軸受を錆から防止して装置の寿命の増大を図ることができる。
【0028】
3)請求項2記載の動力取出し装置によれば、第1のケーシング半体と第2のケーシング半体とを着脱可能に連結すると共に、動力取出し軸と出力軸とを分割可能に形成するので、保守・点検や油溜め室内の潤滑油の交換が可能となり、潤滑油内に混入された摩耗粉を回収することができると共に、メンテナンスの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動力取出し装置をフライホイール動力取出し装置に適用した状態の上半分断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】この発明の動力取出し装置を分解した状態の要部断面図である。
【図4】この発明の動力取出し装置の別の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のフライホイール動力取出し装置を備えた車両の概略的構成図である。
【図6】図5に示されたフライホイール動力取出し装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 動力取出し軸
13 ケーシング
13a 第1のケーシング半体
13b 第2のケーシング半体
17 電磁式スプリングクラッチ
19 電磁コイル
21 回転磁性部材
22 コイルスプリング
23 アーマチュア
28 連結ボルト
30 オイルシール
34 出力軸
34A 出力筒部(出力軸)
36 軸受
37 軸受
38 オイルシール
40 油溜め室
41 油雰囲気空間
[0001]
[Industrial applications]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a power take-off device, and more specifically, a power take-off shaft connected to a drive source and an output shaft can be disengaged by an electromagnetic spring clutch that connects and disconnects by winding and releasing a coil spring. And a power take-out device connected to the power take-out device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Generally, a flywheel power take-out device (also referred to as an FPTO) that takes power from a flywheel case portion is known as a device that takes out power for use other than traveling from an engine for traveling of a vehicle. I have. For example, in the fire engine 1 shown in FIG. 5, the power of the engine 2 is transmitted from its output shaft via the flywheel, clutch 4, transmission 5, propeller shaft 6 and differential 7 in the flywheel case 3 to the left and right. While being transmitted to the rear wheel 8, the power of the engine 2 is transmitted from the power take-out shaft 10 to the fire pump 12 via the propeller shaft 11 for driving the pump by the flywheel power take-out device 9 provided in the flywheel case 3. It has become.
[0003]
In this case, the flywheel case 3 is provided with a casing 13 projecting rearward in the outer periphery as shown in FIG. 6, and is connected to the output shaft 2a of the engine 2 via gears 14, 15, and 16 in the casing 13. The power take-off shaft 10 is rotatably supported. An output cylinder 18 as an output shaft is rotatably provided on the power take-out shaft 10 via an electromagnetic spring clutch 17, and power is transmitted from the output cylinder 18 to the propeller shaft 11 for driving the pump. It has become so.
[0004]
The electromagnetic spring clutch 17 is fixed on the power take-off shaft 10 with an annular electromagnetic coil 19 fixed to the rear end of the casing 13, and accommodates the electromagnetic coil 19 in an annular groove 20. It is mainly composed of a rotating magnetic member 21 and an annular armature 23 fixed to the output cylinder 18 via a coil spring 22 so as to face the rotating magnetic member 21 with a predetermined gap. An input hub 24 fixed on the power take-off shaft 10 and an output hub 25 fixed on the output cylinder 18 are arranged inside the coil spring 22, and the armature 23 is rotated by the excitation of the electromagnetic coil 19. When the coil spring 22 is pressed against and rotates with the coil 21, the helical coil spring 22 is wound around the input hub 24 and the output hub 25 in the direction of rotation, and power is transmitted. When the electromagnetic coil 19 is in the non-excited state, the winding of the coil spring 22 is released, and the transmission of power from the power take-out shaft 10 is cut off. The entire electromagnetic coil spring 17 is covered by a cover 26.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this type of conventional power take-out device, there is a gap between the armature 23 and the coil spring 22 for power transmission, and the armature 23 is mounted at a position distant from the cover 26. There is a problem that the sound is enlarged and unpleasant sound is generated. Further, since power is transmitted in a short time and frequently by the frictional force generated by winding the coil spring 22, there is a problem that the coil spring 22 is broken or the bearing of the casing is rattled. In addition, rust is generated on the friction surface of the coil spring 22, and the rust adheres to the bearing portion, thereby deteriorating the performance of the bearing and shortening the service life. Abrasion powder is generated on the friction surfaces of the motor 24 and the output hub 25, and the abrasion powder may accumulate in gaps such as bearings, causing malfunction. Furthermore, since the winding time of the coil spring 22 is used, the connection time is very short, so that the stress generated inside the coil spring 22 becomes abnormally large and the load inertia must be limited to a small value. .
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a power take-out device capable of mitigating connection noise and impact during power transmission, extending the life, and starting a large inertia load. Things.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a power take-off device according to the present invention is configured such that a power take-off shaft connected to a drive source and an output shaft are connected by an electromagnetic spring clutch that connects and disconnects by winding and releasing a coil spring. Assuming that the power take-off device is detachably connected, the above-mentioned electromagnetic spring clutch is built in the casing, and the coil is placed in an oil reservoir formed in the casing or in an oil atmosphere space communicating with the oil reservoir. A spring, a bearing of the power take-off shaft, and a bearing of the output shaft are arranged, and the coil spring and the power are supplied to lubricating oil contained in the oil reservoir or oil mist contained in the oil atmosphere space. The bearing of the take-out shaft and the bearing of the output shaft are brought into contact with each other ( claim 1 ).
[0008]
In the present invention, the casing may be integrally formed. However, preferably, the casing is formed of a first casing half surrounding a power take-off shaft and a part of an electromagnetic spring clutch, an output shaft and an electromagnetic type. A second casing half surrounding the remaining portion of the spring clutch, the first casing half and the second casing half being detachably connected, and the power take-off shaft and the output shaft Is preferably formed so as to be divisible ( claim 2 ).
[0009]
[Action]
According to the power take-out device of the present invention configured as described above, the electromagnetic spring clutch is housed in the casing, and the coil spring is arranged in the oil reservoir chamber formed in the casing, so that it can be connected at the time of connection. The impact noise can be absorbed by the oil in the sump chamber. In addition, since it is used in oil, the coefficient of friction of the coil spring can be reduced to reduce the impact at the time of startup, and the startup time can be reduced, so that a large inertia load can be started. Further, since the coil spring is covered with the oil film, it is possible to prevent rust from occurring (claim 1).
[0010]
In addition, the coil spring and the bearing of the output shaft and the bearing of the output shaft are brought into contact with the lubricating oil contained in the oil sump chamber or the oil mist of the lubricating oil contained in the oil atmosphere space, so that the coil spring and the bearing are formed. The coil spring and the bearing can be prevented from being rusted because they can be placed in an oil atmosphere (lubricating oil, lubricating oil mist) .
[0011]
Further, the casing includes a first casing half surrounding the power take-off shaft and a part of the electromagnetic spring clutch, and a second casing half surrounding the output shaft and the remaining part of the electromagnetic spring clutch. In addition, the first casing half and the second casing half are detachably connected to each other, and the power take-off shaft and the output shaft are formed so as to be splittable. Can be replaced, and abrasion powder mixed in the lubricating oil can be collected.
[0012]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. Here, a case where the power take-out device of the present invention is applied to a flywheel power take-out device will be described. The same parts as those of the conventional power take-out device will be described with the same reference numerals.
[0013]
FIG. 1 is a sectional view of the upper half of the power take-out device of the present invention, and FIG. 2 is a side view of FIG.
[0014]
The power take-out device 9A of the present invention has a casing 13 which is separated from the flywheel case 3 and is unitized. The casing 13 includes a first casing half 13 a fixed to the flywheel case 3 with fixing bolts 27, and a second casing half detachably connected to the first casing half 13 a with connection bolts 28. And a body 13b.
[0015]
On the flywheel case 3 side of the first casing half 13a, a power take-out shaft 10 is rotatably and water-tightly supported via a bearing 29 and an oil seal 30, and one end of the power take-out shaft 10 A driven gear 16 meshing via a drive gear 14 and an intermediate gear 15 mounted on an output shaft 2a of an engine (drive source) not shown is mounted. In this case, the driven gear 16 and the power take-out shaft 10 are formed with a spline 31 that engages with each other, and the driven gear 16 is detachably attached to the power take-out shaft 10 via a holding plate 32 and a nut 33 at the shaft end. Installed.
[0016]
At the other end of the power take-off shaft 10, a cylindrical portion 34a provided concentrically with the output shaft 34 and an output hub 25 fixed to the cylindrical portion 34a with fixing bolts 35 are rotatable via bearings 36. It is provided in. The output shaft 34 is formed in a stepped shape, and the small-diameter portion on the side connected to a propeller shaft (not shown) for driving a pump is connected to the second casing half 13 b via two bearings 37 and 37 and an oil seal 38. It is supported rotatably and airtight.
[0017]
The first casing half 13a and the second casing half 13b are in contact with each other via a seal member 39, and are detachably connected by connection bolts. The first casing half 13a and the second casing half 13b form an oil sump chamber 40, and the two bearings 37 of the output shaft 34 are placed in an oil atmosphere space 41 communicating with the oil sump chamber 40. , 37 are arranged. An oil inlet 42 is provided in the first casing half 13a, and a lid 43 formed by bolts is screwed to the oil inlet 42. Also, oil level gauges 44 are provided on both sides below the intermediate portion of the second casing half 13b, and the oil level of the lubricating oil stored in the oil sump chamber 40 by the oil level gauge 44 (see FIG. 1). Level (indicated by phantom lines) can be monitored externally.
[0018]
On the other hand, between the first casing half 13a and the output shaft 34, an electromagnetic spring for connecting and disconnecting the power take-off shaft 10 and the output shaft 34 by winding and releasing the coil spring 22 so as to be detachably connected. A clutch 17 is provided. The electromagnetic spring clutch 17 is, specifically, an electromagnetic wrap spring clutch capable of one-way rotation connection and overrunning drive, and is an annular electromagnetic coil fixed to the first casing half 13a with a fixing screw 45. 19, a rotating magnetic member 21 fixed on the power take-off shaft 10 and containing the electromagnetic coil 19 in an annular groove 20, and the output shaft 34 facing the rotating magnetic member 21 with a predetermined gap. An annular armature 23 fixed through a coil spring 22 is mainly used. An input hub 24 fixed by a spline 46 provided on the power take-off shaft 10 and an output hub 25 fixed to the output shaft 34 are disposed inside the coil spring 22. When the armature 23 rotates by pressing against the rotating magnetic member 21, the coil spring 22 helically wound in the rotating direction is wound around the input hub 24 and the output hub 25 to transmit power. . When the electromagnetic coil 19 is in the non-excited state, the winding of the coil spring 22 is released, and the transmission of power from the power take-out shaft 10 is cut off.
[0019]
The electromagnetic coil 19, the rotating magnetic member 21, the coil spring 22, the armature 23, and the bearing 36, which are components of the electromagnetic spring clutch 17, are arranged in the oil reservoir 40. Further, when the first casing half 13a and the second casing half 13b are divided, the power take-off shaft 10 and the electromagnetic coil of the electromagnetic spring clutch 17 surrounded by the first casing half 13a. 19, the rotating magnetic member 21, the output shaft 34 surrounded by the second casing half 13b, and the coil spring 22 and the armature 23 of the electromagnetic spring clutch 17 are separated. In this division, the inner ring 36a of the bearing 36 remains on the power take-out shaft 10, and the outer ring 36b and the roller 36c of the bearing 36 are fixed to the cylindrical portion 34a of the output shaft 34 and the inner surface of the output hub 25, and the inner ring 36a (See FIG. 3). In the figure, reference numeral 47 denotes a support member for supporting the casing 13 from above the clutch housing.
[0020]
In the power take-out device 9 </ b> A configured as described above, the second casing half 13 b is connected to the first casing half 13 a fixed to the flywheel case 3 with the connection bolt 28, so that the casing 13 The power take-out shaft 10 and the output shaft 34 can be connected via the electromagnetic spring clutch 17 and housed in an oil sump chamber 40 formed in the casing 13. Since the coil spring 22 can be immersed in the lubricating oil or can be kept in an oil atmosphere, the impact noise caused by the operation of the clutch at the time of connection can be absorbed by the lubricating oil in the oil reservoir 40. In addition, since it is used in oil, the friction coefficient of the coil spring 22 can be reduced to reduce the impact at the time of starting, and the starting time can be reduced, so that a large inertia load can be started. Further, since the coil spring 22 is covered with the oil film, rust can be prevented from being generated.
[0021]
Further, since the bearing 36 is arranged in the oil sump chamber 40 and the bearing 37 can be placed in the oil atmosphere space 41 communicating with the oil sump chamber 40, the bearings 36 and 37 are accommodated in the oil sump chamber 40. The lubricating oil or the oil mist of the lubricating oil can be brought into contact with the lubricating oil to prevent it from rusting, so that the performance of the bearings 36 and 37 can be prevented from lowering and the life can be increased.
[0022]
Further, since the first casing half 13a and the second casing half 13b can be divided, maintenance / inspection and replacement of the lubricating oil in the oil sump chamber 40 become possible, and the lubricating oil is mixed. Wear powder can be collected. Therefore, maintenance can be improved.
[0023]
In the above-described embodiment, the case where the casing 13 is constituted by the first casing half 13a and the second casing half 13b has been described. However, the casing 13 does not necessarily need to be formed so as to be splittable. 13 may be formed integrally. That is, as shown in FIG. 4, an output cylinder portion 34A as an output shaft is rotatably and airtightly connected to the other end of the casing 13 which is fixed to the flywheel case 3 with the fixing bolt 27 via the oil seal 38 at one end. To form an oil sump chamber 40, in which the rotating magnetic member 21, the armature 23, and the coil spring 22 of the electromagnetic spring clutch 17 may be arranged. In the embodiment shown in FIG. 4, the output shaft is formed by the output cylinder portion 34A, and three bearings are provided between the power take-out shaft 10 extending inside the output cylinder portion 34A and the output cylinder portion 34A. The third embodiment is the same as the first embodiment except that only the points 37, 37, 37 are interposed and the bearing 36 and the bearing 37 are isolated from the oil sump chamber 40. The same reference numerals are given and the description is omitted.
[0024]
In the above embodiment, the case where the power take-out device of the present invention is applied to a flywheel power take-out device has been described. Of course.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, according to the flywheel power take-out device of the present invention, since it is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0026]
1) According to the power take-out device of the first aspect, since the impact noise at the time of connection can be absorbed by the oil in the oil reservoir, noise can be prevented. In addition, since it is used in oil, the coefficient of friction of the coil spring can be reduced to reduce the impact at the time of startup, and the startup time can be reduced, so that a large inertia load can be started. Further, since the coil spring is covered with the oil film, rust can be prevented from being generated.
[0027]
2) A coil spring, a bearing of a power take-off shaft, and a bearing of an output shaft are arranged in an oil sump chamber formed in the casing or in an oil atmosphere space communicating with the oil sump chamber, and housed in the oil sump chamber. The coil spring and the bearing of the power take-off shaft and the bearing of the output shaft are brought into contact with the lubricating oil to be discharged or the oil mist of the lubricating oil contained in the oil atmosphere space, so that the coil spring and the bearing are brought into the oil atmosphere (lubricating oil, lubrication). (Oil mist) , the coil spring and the bearing can be prevented from rust, and the life of the device can be extended.
[0028]
3) According to the power take-off apparatus according to claim 2, as well as detachably connected with the first casing half and a second casing half, since the dividable form the output shaft with the power take-off shaft In addition, maintenance / inspection and replacement of the lubricating oil in the oil sump chamber can be performed, so that wear powder mixed in the lubricating oil can be collected and maintenance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an upper half sectional view showing a state where a power take-out device of the present invention is applied to a flywheel power take-out device.
FIG. 2 is a side view of FIG.
FIG. 3 is a sectional view of a main part of the power take-out device of the present invention in an exploded state.
FIG. 4 is a sectional view showing another embodiment of the power take-out device of the present invention.
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a vehicle provided with a conventional flywheel power take-out device.
FIG. 6 is an enlarged sectional view of the flywheel power take-out device shown in FIG. 5;
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 10 Power take-out shaft 13 Casing 13a First casing half 13b Second casing half 17 Electromagnetic spring clutch 19 Electromagnetic coil 21 Rotating magnetic member 22 Coil spring 23 Armature 28 Connecting bolt 30 Oil seal 34 Output shaft 34A Output cylinder (Output shaft)
36 bearing 37 bearing 38 oil seal 40 oil sump chamber 41 oil atmosphere space

Claims (2)

駆動源に連結される動力取出し軸と、出力軸とを、コイルスプリングの巻き付けと開放により接・断する電磁式スプリングクラッチにて係脱可能に連結する動力取出し装置において、
上記電磁式スプリングクラッチをケーシング内に内蔵すると共に、ケーシング内に形成された油溜め室又はこの油溜め室に連通する油雰囲気空間内に、上記コイルスプリングと上記動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を配置して、上記油溜め室内に収容される潤滑油又は上記油雰囲気空間内に収容される潤滑油の油ミストに上記コイルスプリングと上記動力取出し軸の軸受及び出力軸の軸受を接触させるようにした、ことを特徴とする動力取出し装置。
In a power take-off device, a power take-off shaft connected to a drive source and an output shaft are detachably connected by an electromagnetic spring clutch that connects and disconnects by winding and releasing a coil spring.
The electromagnetic spring clutch is built in the casing, and the coil spring, the bearing of the power take-off shaft, and the output shaft are disposed in an oil sump chamber formed in the casing or in an oil atmosphere space communicating with the oil sump chamber. A bearing is disposed, and the coil spring and the bearing of the power take-off shaft and the bearing of the output shaft are brought into contact with the lubricating oil contained in the oil sump chamber or the oil mist of the lubricating oil contained in the oil atmosphere space. and so, power take-off and wherein the.
ケーシングを、動力取出し軸及び電磁式スプリングクラッチの一部を包囲する第1のケーシング半体と、出力軸及び電磁式スプリングクラッチの残りの部分を包囲する第2のケーシング半体とで構成し、上記第1のケーシング半体と第2のケーシング半体とを着脱可能に連結すると共に、上記動力取出し軸と出力軸とを分割可能に形成してなることを特徴とする請求項1記載の動力取出し装置。A casing comprising a first casing half surrounding the power take-off shaft and a part of the electromagnetic spring clutch, and a second casing half surrounding the output shaft and the remaining part of the electromagnetic spring clutch; thereby removably connecting the a first casing half and a second casing half, the power according to claim 1, characterized by being dividable form the output shaft with the power take off shaft Take-out device.
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