JP3566101B2 - 曲げ金型のワーク排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲げ金型のワーク排出装置に係るものであって、さらに詳しくは、少なくとも基体部断面がコ字状に形成されて給送された板状ブランクのリブ内面に係合可能かつ基体部裏面に当接可能な突出部が前面に形成された曲げ芯金と、この曲げ芯金の突出部に対向する位置で往復動可能に設けられ板状ブランクを押圧して前記曲げ芯金の突出部に位置決め挟持するブランクホルダと、前記曲げ芯金と前記ブランクホルダとの間に挟持され所定長に切断された板状ブランクに曲げ加工をする複数個の曲げ工具とを備える曲げ金型から、加工されたワークを排出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係る曲げ金型で加工されるワークは、板状ブランクを基体部裏面側に折り返すように曲げ加工し、加工されたワークの折曲部が曲げ芯金の表裏両面にに密着状に接触するので、前後方向と左右の一方向とにはワークを移動させて排出することができない。 また、エアガンなどで吹き飛ばすこともできないものである。
【0003】
このため、従来の技術では例えば図8,図9に示すように、曲げ芯金1の側面で上下動可能な排出工具9A,9Bを設け、曲げ加工を終えた曲げ工具3,4,5,6,7,8とブランクホルダ2とが後退して、加工されたワークWaへの挟持作用が解放された後、排出工具9A,9Bを下降させてそれぞれの下端部をワークWaに当接させ、継続的に下降させて、図10,図11に示すように、ワークWaを下方に押圧して芯金1から排出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、加工されたワークを下方に押圧するように排出していたが、少なくとも基体部断面がコ字状に形成された板状ブランクに曲げ加工をする金型においては、板状ブランクのリブ内面に係合可能かつ基体部裏面に当接可能な曲げ芯金の突出部が干渉するので、加工されたワークを上下方向のみならず前後方向と左右の一方向とにも排出できないという問題があった。
【0005】
また、この問題を解決するために、例えば、板状ブランクのリブ内面に係合可能かつ基体部裏面に当接可能な曲げ芯金の突出部が、曲げ芯金の前面に進退移動可能となるように曲げ芯金を2体にして、曲げ加工が終えた後にこの突出部を後退させる手段もあるが、構造が煩雑で高価になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、少なくとも基体部断面がコ字状に形成された板状ブランクに曲げ加工をする金型においても、加工されたワークを排出できるとともに、構造が簡素で安価な装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明による曲げ金型のワーク排出装置は、少なくとも基体部断面がコ字状に形成されて給送された板状ブランクのリブ内面に係合可能かつ前記基体部裏面に当接可能な突出部と前記基体部軸線方向の一方の側面へ張り出した板状張出部とが前面に形成された曲げ芯金と、該曲げ芯金の突出部に対向する位置で往復動可能に設けられ前記板状ブランクを押圧して前記曲げ芯金の突出部に位置決め挟持するブランクホルダと、前記曲げ芯金と前記ブランクホルダとの間に挟持され所定長に切断された前記板状ブランクの両端に前記基体部裏面側に基体部軸線方向の曲げ加工をする複数個の曲げ工具とを備える曲げ金型に設けられ、前記曲げ芯金から前記板状ブランクの両端に両リブと同じ前記基体部裏面側に向かって折曲部が曲げられた加工されたワークを前記基体部軸線方向に排出する装置であって、前記曲げ芯金に係合する前記加工されたワークの前記折曲部に掛合可能な掛合面が形成され、かつ待機位置と前記一方の折曲部が前記曲げ芯金の板状張出部との接触から解放される後退位置との間で前記基体部軸線方向に往復動可能なノックアウトと、該ノックアウトを前記待機位置と前記後退位置との間で前記加工されたワークの前記基体部軸線方向に往復作動可能なノックアウト駆動手段と、前記ブランクホルダと前記複数個の曲げ工具が後退することにより、前記ノックアウトが前記加工されたワークの前記折曲部に前記掛合面を掛合して前記待機位置から前記後退位置に移動可能にするとともに該後退位置で前記加工されたワークが前記曲げ芯金から離れて自由落下可能にした形状の前記曲げ芯金とからなり、両端が両リブと同じ前記基体部裏面側に向かって曲げ加工され、前記両リブ内面が前記突出部にかつ前記一方の折曲部が前記板状張出部表裏に係合している前記加工されたワークを、前記ブランクホルダと前記複数個の曲げ工具が後退したあと、前記ノックアウトの前記掛合面を前記折曲部に掛合して、前記曲げ芯金との接触から解放される前記後退位置まで前記基体部軸線方向に移動し前記曲げ芯金から離れ排出するようにした装置である。
【0008】
この発明の構成によれば、加工されたワークの折曲部に掛合可能かつ基体部軸線方向に往復動可能なノックアウトを設けたので、曲げ加工を終えた曲げ工具とブランクホルダとが後退した後、このノックアウトを加工されたワークの基体部軸線方向に後退させ折曲部に掛合させて、加工されたワークを基体部軸線方向に移動させ容易に排出することができる。
【0009】
また、本発明による曲げ金型のワーク排出装置に係る前記ノックアウトは、一方側に形成された胴部と他方側に形成された掛合部とこの掛合部の近傍に形成され前記ノックアウト駆動手段の連結部材が係止可能な連結部とを備え、前記胴部が前記曲げ芯金に穿設された摺動穴に挿入され、加工されたワークの基体部裏面の近傍で往復動可能であるようにした装置である。
【0010】
この発明の構成によれば、装置の構造が簡素にできるので安価に構築することができる。 従って、万年筆またはボールペンに止着されるクリップを曲げ加工する金型からも、ワークを容易に排出することができるとともに、クリップを安価に製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明による曲げ金型のワーク排出装置に係る実施の形態について、図1〜図7を参照して以下のとおり説明する。
【0012】
図1(a)は板状ブランクの両端が基体部裏面側に向かって略直角に曲げ加工された後の横断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図、図2は両端がさらに基体部裏面側に曲げ加工された後の横断面図、図3は両端の曲げ加工が終了した後の横断面図、図4は両端の曲げ加工を終えた曲げ工具とブランクホルダとが後退した後の正面図、図5は図4のB−B矢視断面図、図6はノックアウトが後退しワークが曲げ芯金から排出されつつある正面図、図7は図6のC−C矢視断面図であって、板状ブランクを曲げ加工する曲げ金型10と、加工されたワークを排出するワーク排出装置20とに大別される。 なお、本例におけるワークは、万年筆またはボールペンに止着されるクリップを図示して説明する。
【0013】
曲げ金型10は、基体部断面がコ字状に形成されて給送された板状ブランクBのリブBc,Bc内面に係合可能かつ基体部裏面Bbに当接可能な横長状の突出部11cが前面に形成された曲げ芯金11と、この曲げ芯金11の突出部11c前面に対向する位置で往復動可能に設けられ板状ブランクBを押圧して曲げ芯金11に横寝態に位置決め挟持するブランクホルダ12と、曲げ芯金11とブランクホルダ12との間に挟持され所定長に切断された板状ブランクBに曲げ加工をする複数個の前左曲げ工具13,前右曲げ工具14,左曲げ工具15,右曲げ工具16(図2参照),後左曲げ工具17,後右曲げ工具18,補助芯金19とから構成される。
【0014】
曲げ芯金11は、図4に示すように、機台に拘持された芯金ホルダ11Aに螺着されている。 そして、図1に示すように、基体部11a前面の右方に板状張出部11bが形成され、基体部11aと板状張出部11bとの前面には、板状ブランクBのリブBc,Bc内面に係合可能かつ基体部裏面Bbに当接可能な横長状の突出部11cが形成され、基体部11aの前面に給送された板状ブランクBは、ブランクホルダ12によって曲げ芯金11の突出部11cに押圧され位置決め挟持される。 なお、この曲げ芯金11の板状張出部11bの裏面側には、後述するノックアウト21を摺動可能に挿入する摺動穴11dが、板状張出部11bと平行に基体部11aに穿設されている。
【0015】
また、板状ブランクBを押圧するブランクホルダ12は、曲げ芯金11の突出部11c前面に対向する前面12aが、曲げ芯金11の突出部11c前面と略平行、かつ、板状ブランクBの基体部表面Baに当接可能に形成され、曲げ芯金11に向かって前進することで板状ブランクBを押圧し、板状ブランクBは曲げ芯金11の突出部11cに位置決め挟持され、複数個の曲げ工具によって曲げ加工される。
【0016】
複数個の曲げ工具のうち、前左曲げ工具13と前右曲げ工具14とは、ブランクホルダ12の左右両端部から突出して曲げ加工される板状ブランクBの左折曲部Bdと右折曲部Beとに向かって往復動可能に設けられ、それぞれ前進することによって、図1に示すように、一方の前左曲げ工具13は前端右角部で板状ブランクBの左折曲部Bdを、他方の前右曲げ工具14は前端左角部で板状ブランクBの右折曲部Beを、それぞれ板状ブランクBの基体部裏面Bb側に向かって略直角に曲げ加工する。 なお、補助芯金19はこの曲げ加工のバックアップであって、図1に示す曲げ芯金11の図示左側面に摺接して上下移動(紙面の表裏方向への移動)可能に設けられ、下降端位置において、前左曲げ工具13によって略直角に曲げ加工される板状ブランクBの左折曲部Bd裏面側を規制する。
【0017】
また、左曲げ工具15と右曲げ工具16とは、図2に示すように、前左曲げ工具13および前右曲げ工具14の往復動と直交して往復動可能に設けられ、それぞれ前進することによって、一方の左曲げ工具15は前端角部で板状ブランクBの左折曲部Bdを、他方の右曲げ工具16は前端角部で板状ブランクBの右折曲部Beを、それぞれ板状ブランクBの基体部裏面Bb側に向かってさらに略半直角だけ曲げ加工する。
【0018】
また、後左曲げ工具17と後右曲げ工具18とは、前左曲げ工具13および前右曲げ工具14と対向して往復動可能に設けられ、図3に示すように、それぞれ前進することによって、一方の後左曲げ工具17は前端部で板状ブランクBの左折曲部Bdを、他方の後右曲げ工具18は前端面で板状ブランクBの右折曲部Beを、それぞれ板状ブランクBの基体部と略平行に曲げ加工する。
【0019】
次いで、ワーク排出装置20は、図4,図5に示すように、曲げ加工されたワークWの右折曲部Weに掛合可能かつ曲げ芯金11の横軸線方向(ワークWの基体部軸線方向)に往復動可能なノックアウト21と、このノックアウト21を曲げ芯金11の横軸線方向に往復作動させるエアアクチュエータ22と、このエアアクチュエータ22の往復作動量をノックアウト21に伝達する連結部材とから構成される。
【0020】
ノックアウト21は、図4,図5に示すように、曲げ芯金11の摺動穴11dに挿入され摺動可能な胴部21aが形成され、この胴部21aの一端側と連なり直立する掛合部21bが、一側面21fを曲げ芯金11の板状張出部11b裏面と摺接可能に形成されている。 さらに、掛合部21bの上端側には、胴部21aの反対側に向かって、かつ、平行に連結部21cが、一側面21gを曲げ芯金11の板状張出部11b裏面と摺接可能に形成され、この連結部21cの先端近傍には、後述する連結桿23の突子23aを挿入可能な挿入穴21dが穿設されている。
【0021】
このように形設されたノックアウト21は、その一側面21fと一側面21gとが、曲げ芯金11の板状張出部11b裏面と摺接可能に形成されているので、胴部21aが曲げ芯金11の摺動穴11dに挿入されて往復移動する際には、ノックアウト21は胴部21aの軸線に対して回動しないように規制されるとともに、ノックアウト21の後退作動によってその掛合面21eが曲げ加工されたワークWの右折曲部We先端に掛合され、ワークWを図示の右方へ排出する作用をする。
【0022】
また、このノックアウト21に、エアアクチュエータ22の往復作動量を伝達する連結部材は、連結桿23と連結板24とから構成される。 連結桿23には、棒状の一端部にノックアウト21の挿入穴21dに挿入可能な突子23aが下方に突出して形成されている。 また、連結板24には、連結桿23の他端部が嵌入可能な嵌入穴24aと、この嵌入穴24aに直交する雌ねじ24bと、嵌入穴24aに平行でボルトが挿通可能な挿通穴24cとが穿設されている。
【0023】
そして、ワーク排出装置20は、図4,図5に示すように、連結板24が、エアアクチュエータ22の作動ロッド22a端板に螺着され、連結桿23が、連結板24の嵌入穴24aに他端部が嵌入かつ螺着されるとともに、曲げ芯金11の摺動穴11dに胴部21aが挿入されたノックアウト21の挿入穴21dに突子23aが挿入されて、以下の位置関係においてエアアクチュエータ22が止着される。
【0024】
即ち、ノックアウト21の前進端は、その掛合面21eの位置が、曲げ芯金11の板状張出部11b裏面に接触するように曲げ加工されたワークWの右折曲部We先端よりも図示の左側になる位置で、また、ノックアウト21の後退端は、その掛合面21eの位置が、曲げ芯金11の板状張出部11b裏面に接触するように曲げ加工されたワークWの右折曲部We先端に掛合してワークWを図示の右側に移動させ、その右折曲部Weが、曲げ芯金11の板状張出部11b裏面との接触から解放され得る位置で、エアアクチュエータ22を位置決めして止着する。
【0025】
引き続いて、上述のように構成される曲げ金型のワーク排出装置に係る作用について、図1〜図7を参照して以下のとおり説明する。
【0026】
ワーク排出装置20は、板状ブランクBを曲げ加工する曲げ金型10の各曲げ工具の往復作動時期と関連的に作動するものであって、曲げ金型10の各曲げ工具が後退位置において、曲げ芯金11の突出部11c前面に板状ブランクBが給送され設定位置で位置決めされて停止した後、ブランクホルダ12が前進しその前面12aによって板状ブランクBが押圧されて曲げ芯金11の突出部11c前面に位置決め挟持され、図示しない切断工具の前進によって所定長に切断され、切断工具は後退する。 なお、板状ブランクBは、曲げ加工が終了するまで曲げ芯金11の突出部11c前面に位置決め挟持されている。
【0027】
次いで、補助芯金19が下降端に前進し、前左曲げ工具13と前右曲げ工具14とが前進して、図1に示すように、板状ブランクBの左折曲部Bdは、一方の前左曲げ工具13の前端右角部によって、また、板状ブランクBの右折曲部Beは、他方の前右曲げ工具14の前端左角部によって、それぞれ板状ブランクBの基体部裏面Bb側に向かって略直角に曲げ加工され、前左曲げ工具13と前右曲げ工具14とは前進端位置で停止し、補助芯金19は上昇端の待機位置に後退し、曲げ加工が終了するまでこの位置を維持する。 なお、ワーク排出装置20のノックアウト21は、予め前進端位置に前進されており、曲げ加工が終了するまでこの位置で待機するように設定されている。
【0028】
次いで、左曲げ工具15と右曲げ工具16とが前進して、図2に示すように、板状ブランクBの左折曲部Bdは、一方の左曲げ工具15の前端角部によって、また、板状ブランクBの右折曲部Beは、他方の右曲げ工具16の前端角部によって、それぞれ板状ブランクBの基体部裏面Bb側に向かってさらに略半直角だけ曲げ加工され、左曲げ工具15と右曲げ工具16とは待機位置に後退する。
【0029】
次いで、後左曲げ工具17と後右曲げ工具18とが前進して、図3に示すように、板状ブランクBの左折曲部Bdは、一方の後左曲げ工具17の前端部によって、また、板状ブランクBの右折曲部Beは、他方の後右曲げ工具18の前端面によって、それぞれ板状ブランクBの基体部裏面Bbと略平行に折り曲げられ加工は終了する。 そして、後左曲げ工具17と後右曲げ工具18とが待機位置に後退するとともに、前進端位置を維持していた前左曲げ工具13と前右曲げ工具14、および、ブランクホルダ12も、図4,図5に示すように、それぞれ待機位置に後退し、曲げ加工されたワークWはブランクホルダ12による挟持から解放される。
【0030】
しかしながら、曲げ加工されたワークWは、上述のようにブランクホルダ12による挟持から解放されても、基体部裏面Wbが曲げ芯金11の突出部11c前面と密着状に接触し、右折曲部We裏面が曲げ芯金11の板状張出部11b裏面と密着状に接触し、さらに、リブWc内面が曲げ芯金11の突出部11c側面に係合しているので、ブランクホルダ12の後退による挟持の解放のみではワークWは自由落下できず、曲げ芯金11から離脱されず排出されない。 従って、強制的に排出することが不可欠であって、ワーク排出装置20により以下のように排出する。
【0031】
ワーク排出装置20によるワークWの排出は、後左曲げ工具17と後右曲げ工具18、前左曲げ工具13と前右曲げ工具14、および、ブランクホルダ12がそれぞれ待機位置に後退し、曲げ加工されたワークWがブランクホルダ12による挟持から解放された後、図4,図5に示すエアアクチュエータ22を後退するように作動させる。 この作動によって、予め前進端位置に前進して待機していたノックアウト21を後退させ、その掛合面21eをワークWの右折曲部We先端に掛合させる。
【0032】
そして、エアアクチュエータ22を継続的に後退させると、図6,図7に示すように、ワークWは、ノックアウト21の掛合面21eによって図示の右方へ移動され、曲げ芯金11の突出部11c前面と、板状張出部11b裏面と、突出部11c側面とから離れて自由落下し、下部に設けられた図示しないワーク排出手段を経て所定位置に排出される。
【0033】
なお、本発明は、上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態に構成することができるものである。 例えば、ノックアウトの形状や配置、ノックアウトを往復駆動する手段、または、その連結手段などについて、様々な形態が推察できるものである。
【0034】
【発明の効果】
本発明による曲げ金型のワーク排出装置は、上述のとおりになされているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】
加工されたワークの折曲部に掛合可能かつ基体部軸線方向に往復動可能なノックアウトを設けたので、曲げ加工を終えた曲げ工具とブランクホルダとが後退した後、このノックアウトを加工されたワークの基体部軸線方向に後退させ折曲部に掛合させて、加工されたワークを基体部軸線方向に移動させ容易に排出することができる。
【0036】
また、装置の構造が簡素にできるので安価に構築することができる。 従って、万年筆またはボールペンに止着されるクリップを曲げ加工する金型からも、ワークを容易に排出することができるとともに、クリップを安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態を示す曲げ金型の説明図であって、(a)は板状ブランクの両端が基体部裏面側に向かって略直角に曲げ加工された後の横断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態を示す曲げ金型の説明図であって、両端がさらに基体部裏面側に曲げ加工された後の横断面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態を示す曲げ金型の説明図であって、両端の曲げ加工が終了した後の横断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態を示すワーク排出装置の説明図であって、両端の曲げ加工を終えた曲げ工具とブランクホルダとが後退した後の正面図である。
【図5】図4のB−B矢視断面図である。
【図6】本発明に係る実施の形態を示すワーク排出装置の説明図であって、ノックアウトが後退しワークが曲げ芯金から排出されつつある正面図である。
【図7】図6のC−C矢視断面図である。
【図8】従来の技術に係る説明図であって、両端の曲げ加工を終えた曲げ工具とブランクホルダとが後退した後の正面図である。
【図9】図8のD−D矢視断面図である。
【図10】従来の技術に係る説明図であって、排出工具が下降しワークが曲げ芯金から排出された正面図である。
【図11】図10のE−E矢視断面図である。
【符号の説明】
10 曲げ金型
11 曲げ芯金
11b 板状張出部
11c 突出部
12 ブランクホルダ
20 ワーク排出装置
21 ノックアウト
21a 胴部
21b 掛合部
21c 連結部
21e 掛合面
22 エアアクチュエータ
23 連結桿
24 連結板
B 板状ブランク
W ワーク
Wb 基体部裏面
Wc リブ
We 右折曲部

Claims (3)

  1. 少なくとも基体部断面がコ字状に形成されて給送された板状ブランクのリブ内面に係合可能かつ前記基体部裏面に当接可能な突出部と前記基体部軸線方向の一方の側面へ張り出した板状張出部とが前面に形成された曲げ芯金と、該曲げ芯金の突出部に対向する位置で往復動可能に設けられ前記板状ブランクを押圧して前記曲げ芯金の突出部に位置決め挟持するブランクホルダと、前記曲げ芯金と前記ブランクホルダとの間に挟持され所定長に切断された前記板状ブランクの両端に前記基体部裏面側に基体部軸線方向の曲げ加工をする複数個の曲げ工具とを備える曲げ金型に設けられ、前記曲げ芯金から前記板状ブランクの両端に両リブと同じ前記基体部裏面側に向かって折曲部が曲げられた加工されたワークを前記基体部軸線方向に排出する装置であって、
    前記曲げ芯金に係合する前記加工されたワークの前記折曲部に掛合可能な掛合面が形成され、かつ待機位置と前記一方の折曲部が前記曲げ芯金の板状張出部との接触から解放される後退位置との間で前記基体部軸線方向に往復動可能なノックアウトと、
    該ノックアウトを前記待機位置と前記後退位置との間で前記加工されたワークの前記基体部軸線方向に往復作動可能なノックアウト駆動手段と、
    記ブランクホルダと前記複数個の曲げ工具が後退することにより、前記ノックアウトが前記加工されたワークの前記折曲部に前記掛合面を掛合して前記待機位置から前記後退位置に移動可能にするとともに該後退位置で前記加工されたワークが前記曲げ芯金から離れて自由落下可能にした形状の前記曲げ芯金とからなり
    両端が両リブと同じ前記基体部裏面側に向かって曲げ加工され、前記両リブ内面が前記突出部にかつ前記一方の折曲部が前記板状張出部表裏に係合している前記加工されたワークを、前記ブランクホルダと前記複数個の曲げ工具が後退したあと、前記ノックアウトの前記掛合面を前記折曲部に掛合して、前記曲げ芯金との接触から解放される前記後退位置まで前記基体部軸線方向に移動し前記曲げ芯金から離れ排出するようにしたことを特徴とする曲げ金型のワーク排出装置。
  2. 前記ノックアウトは、一方側に形成された胴部と他方側に形成された前記掛合部と該掛合部の近傍に形成され前記ノックアウト駆動手段の連結部材が係止可能な連結部とを備え、前記胴部が前記曲げ芯金に穿設された摺動穴に挿入され、前記加工されたワークの基体部裏面の近傍で往復動可能である請求項1に記載の曲げ金型のワーク排出装置。
  3. 前記加工されるワークは、万年筆またはボールペンに止着されるクリップである請求項1または2に記載の曲げ金型のワーク排出装置。
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