JP3564702B2 - 光ケーブル接続管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ心線を集合した光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
光通信網の発展とともに多数の加入者宅への光ファイバの導入の検討が進められている。架空に敷設された光ケーブルを少数心の分岐光ケーブルと接続する際、光ケーブル接続箱が用いられている。
【0003】
この光ケーブル接続箱としては、特開平8−286085号公報に、多心ケーブルから複数のドロップケーブルを引き落とし中間分岐接続を行うため、箱筐体を半割り構造にして作業性を改善したものが開示されている。
【0004】
ところが、かかる光ケーブル接続箱は多心ケーブル用であるため、筐体が大きく、作業性向上を重視したため構造が複雑であるという問題がある。
【0005】
このような問題点を解消するには、接続箱でなく管状の筐体を採用することが考えられる。実際に、ヨーロッパ出願の公開公報の第0505104A1号には、コネクタ付きドロップケーブルのコネクタ部保護材として管状の筐体を採用したものが開示されている。
【0006】
しかしながら、ここで開示されているものは、コネクタ付きドロップケーブルのコネクタ部保護用に設計されているため、光ケーブルの接続部の固定用としては使用できない。また、この開示技術では、保護管の端部でケーブル外被の把持及びケーブルの防水を行っているため、外被把持構造及びケーブルシール部が複雑になるという問題がある。
【0007】
また、光ケーブルの接続部(即ち、光ファイバの接続部)や光ケーブルの分岐部は、通常光ケーブルそのものと比較して強度が弱いので、張力から保護する必要があるが、これらの従来技術ではその防止効果が得られなかった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、外被把持及びシールの構造を簡易化しつつ必要な部品点数を削減してサイズの小型化を図ることができるケーブル接続管を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光ケーブル接続管は、光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管において、前記光ケーブルの分岐部又は接続部を収納するための単一の収納溝が長手方向に沿って形成された棒状の収納部材、及び前記収納部材の両端部に設けられ、前記収納溝の端部に相当する溝が形成され前記長手方向に垂直な面内で前記収納部材よりも外側に張り出したストッパ板、を備えたフレームと、前記フレームを収納可能な内法寸法とされ、長手方向両端部の外側面に第1のネジ部を有する保護管と、前記収納溝に収納された光ケーブルにおける前記フレームより外側部分の外被を把持する把持部材と、前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が内面に形成された貫通孔を有し、当該第2のネジ部を前記第1のネジ部にネジ留めすることで前記把持部材を前記ストッパ板に押圧する押圧機能を有する締結部材と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
このような光ケーブル接続管によれば、フレームの長手方向に沿って形成された収納溝に、光ケーブル、当該光ケーブルに収容された光ファイバ心線、及び当該光ファイバ心線の接続部ないし分岐部を収納することができる。このとき当該接続部をフレームの中央部に収納し、光ファイバ心線、光ケーブルをフレーム端部側へ向けて順に収納できる。フレーム両端部に収納された光ケーブルについては、フレーム端部に設けられたストッパ板の溝に嵌め込まれ、さらにその外側まで張り出すこととなる。
【0011】
このような状態のフレーム及び光ケーブルに保護管を挿通し、当該保護管の外側に位置するケーブル部分に把持部材を嵌め込む。そして、両端から締結部材の貫通孔で覆い、貫通孔の内面に形成された第2のネジ部を保護管の長手方向両端部の第1のネジ部にネジ留めすることで把持部材をストッパ板に押圧する。これにより、把持部材が嵌め込まれた光ケーブルは、把持部材を介して長手方向内側への押圧力を受けることとなり、光ケーブルの外被を確実に把持することができる。
【0012】
このような光ケーブル接続管によれば、上記のように光ケーブルの外被を把持するとともに、フレーム両端部のストッパ板により接続部のシール性を向上させることができケーブルの防水を図ることができる。また、フレームの収納溝に、光ファイバ心線、及び当該光ファイバ心線の接続部又は分岐部を直線の状態で収納することができるので、光ケーブル接続管自体のサイズ、特に直径を小さくすることができる。
【0013】
即ち、本発明では、フレームに、ケーブル外被の把持及びシール機能、並びに光ファイバ心線及び当該光ファイバ心線の接続部又は分岐部の収納機能を持たせたので、ケーブル接続管として外被把持及びシールの構造を簡易化しつつ、部品点数を削減してサイズの小型化を図ることができる。
【0014】
なお、フレームの単一の収納溝への光ケーブルの収納については、さまざまな態様を採用することができる。即ち、収納溝を、深さ寸法を大きくして形成することで、単心数の光ケーブルを深さ方向に複数本数収納したり、複数心数の光ケーブルを縦にして収納してもよい。また、収納溝を、幅寸法を大きくして形成することで、単心数の光ケーブルを幅方向に複数本数収納したり、複数心数の平型の光ケーブルを縦に積んで収納してもよい。
【0015】
また、光ケーブル接続管の一方の端から単心数の光ケーブルを複数本数導入し、他方の端から複数心数の光ケーブルを導入し、収納溝の中央部で光ファイバ心線毎に接続する構成を採用することもできる。
【0016】
なお、上記の把持部材は、側面にスリットが形成された構成とすることが望ましい。このように、側面にスリットがある把持部材とすることで、当該把持部材を、保護管の外側に位置するケーブル部分に嵌め込み易くなる。また、当該把持部材が嵌め込まれた光ケーブルは、把持部材を介して長手方向内側への押圧力を受けることとなり、光ケーブルの外被をより確実に把持することができる。また、光ケーブルにかかる張力を係止し光ファイバの接続部又は分岐部にかかる張力を防止することも可能となる。
【0017】
ところで、上記の光ケーブル接続管は屋外・屋内の両方で使用可能であるが、主に屋内で使用される光ケーブル接続管については、以下のように構成することができる。
【0018】
即ち、当該光ケーブル接続管は、光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管において、前記光ケーブルの分岐部又は接続部を収納するための単一の収納溝が長手方向に沿って形成された棒状の収納部材、及び前記収納部材の両端部に設けられ、前記収納溝の端部に相当する溝が形成され前記長手方向に垂直な面内で前記収納部材よりも外側に張り出したストッパ板、を備えたフレームと、前記ストッパ板の間に配置され前記フレームを被うための長尺状のカバーと、を備え、前記ストッパ板の溝と前記カバーの内面とにより、光ケーブルを挟持する構成とされたことを特徴とする。
【0019】
この構成では、前述と同様のフレームを備えているので、前述と同様に、フレームの長手方向に沿って形成された収納溝に、光ケーブル、当該光ケーブルに収容された光ファイバ心線、及び当該光ファイバ心線の接続部又は分岐部を収納することができる。このとき当該接続部をフレームの中央部に収納し、光ファイバ心線、光ケーブルをフレーム端部側へ向けて順に収納できる。フレーム両端部に収納された光ケーブルについては、フレーム端部に設けられたストッパ板の溝に嵌め込まれ、さらにその外側まで張り出すこととなる。
【0020】
このような状態のフレーム及び光ケーブルに対し、長尺状のカバーをストッパ板の間に装着する。これにより、防塵機能及び表面保護機能を果たすことができ、屋内用のケーブル接続管として使用することができる。また、カバーの装着状態では、ストッパ板の溝とカバーの内面とにより光ケーブルが挟持されるので、光ケーブルの把持位置がずれたり光ケーブルが飛び出したりといった不具合を未然に防止することができる。
【0021】
なお、上記カバーの側面に長手方向に沿ってスリットを形成すれば、当該カバーの装着時にそのスリットを一時的に開くことで、その装着が容易となる。
【0022】
ところで、光ケーブル接続管に設けたフレームにおいて、収納溝の両端部近傍における側面に、光ケーブルの外被を把持する突起又はリブが溝深さ方向に沿って形成された構成とすることが望ましい。
【0023】
この場合、フレームの収納溝に光ケーブルを収納する場合、収納溝の両端部近傍に収納されるケーブル部分の外被が、溝側面の突起又はリブに当接し、物理的な係止のみで確実に把持されることとなる。このようにすることで光ケーブルにかかる張力が直接光ファイバの接続部にかかることを防止することができる。
【0024】
また、上記の突起又はリブによる光ケーブルの外被の把持は、接着剤を使用せず、物理的な係止のみで行われるため、収納溝へ光ケーブルを収納しなおすことで、長手方向に沿った光ケーブルの外被の把持位置を自在に調整することができる。このため、かかる外被の把持位置を調整することで、光ファイバ心線の心線余長が調整される。ここで心線余長を持たせないようにすることで、光ファイバ心線を直線的に収納することができる。
【0025】
これにより、従来の光ケーブル接続箱では、光ファイバ心線をループ取りし心線余長を収納していたところ、本発明では光ファイバ心線をループ取りし心線余長を収納する必要がなく当該収納スペースを不要とし、光ケーブル接続管のさらなるサイズ縮小を図ることができる。これに伴い、例えば、ドロップケーブルを延長接続したい時に、光ケーブル接続管の設置場所を問わず、当該延長接続が可能となる点で、実用性に非常に優れている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ケーブル接続管の実施の形態について説明する。なお、本発明に係る光ケーブル接続管としては、屋外でも使用可能な汎用性の有るケーブル接続管と、屋内用のケーブル接続管の2種類が有るが、前者は第1実施形態として、後者は第2実施形態として説明する。
【0027】
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態に係る光ケーブル接続管10の分解斜視図を示し、図2には、光ケーブル接続管10に関し左半分のみ中心軸断面を表す部分断面図を示す。
【0028】
このうち図1に示すように光ケーブル接続管10は、光ケーブル50を把持するフレーム12と、フレーム12を収納可能な内法寸法とされ両端部にネジ部14Aを有する保護管14と、フレーム12により把持された光ケーブル50の両端に配置されるブッシュ16と、ブッシュ16の外側から保護管14の両端部にネジ留めされる袋ナット18とを含んで構成される。
【0029】
図1、図3、図4に示すように、フレーム12は、略矩形状の断面とされたケーブル収納用の収納溝12C、12Dが長手方向に沿って直線状に形成されたケーブル保持部12Aと、ケーブル保持部12Aの両端に配置されケーブル保持部12Aよりも径方向外側に張り出したストッパ板12Bとを備えている。このうちケーブル保持部12Aにおいては、端部に設けられた収納溝12Dよりも、中央部に設けられた収納溝12Cの方が幅広とされており、図1に示すように収納溝12Cの中央には接続部20が配置される。一方の収納溝12Dには、その側面に、光ケーブル50の外被を把持するリブ12Eが溝深さ方向に沿って複数列形成されている。また、ストッパ板12Bには、収納溝12Dと連通するように溝12Fが形成されている。
【0030】
図5(a)、(b)に示すように、ブッシュ16には、角に丸みを付けた略長方形断面の貫通孔16Aが中心軸Aに沿って形成され、貫通孔16Aの長辺方向に沿って1本のスリット16Bが内周面から外周面にわたって形成されている。ブッシュ16は弾性を有する。このブッシュ16は、組み立て状態では、図2(a)、(b)に示すように、ストッパ板12Bの外側面に当接し、上記の収納溝12C、12Dに収納された光ケーブル50の外被を貫通孔16Aによって把持する。ブッシュ16は弾性体であればよく、ゴムや弾性プラスチックであってもよい。
【0031】
袋ナット18は、保護管14のネジ部14Aに螺合するネジ部が内面に形成された貫通孔を有し、当該ネジ部をネジ部14Aにネジ留めすることで、ブッシュ16をストッパ板12Bに押圧する機能を有する。
【0032】
なお、光ケーブル接続管10の組み立て時の長さ寸法(図2(a)の寸法L1)は、200〜300mm程度で、フレーム12の長さ寸法(図3(a)の寸法L2)は、168〜268mm程度とされている。
【0033】
以上のような構成の光ケーブル接続管10では、以下のような光ケーブルの接続部を収納することができる。即ち、対象となる光ケーブルは、図1、図6に示すドロップケーブル50と、図12に示す光コードとに大別される。
【0034】
図1、図6に示すようにドロップケーブル50は、その断面が、長辺の中央付近に切り欠きを有する略長方形とされ、光ケーブル心線を収納する心線収納部50Aが中心部に、テンションメンバを収納するテンションメンバ収納部50Bが心線収納部50Aを挟んで長辺方向両側に、それぞれ形成されている。なお、テンションメンバとしては、鋼線や繊維強化プラスチック(FRP)等が用いられ、外被50Cにはプラスチック素材(ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニール(PVC)等)が用いられる。
【0035】
一方、対象の光コードとしては、例えば、図12(a)に示す単心の光ファイバ心線52Aを収納する単心コード52が挙げられる。この単心コード52は、光ファイバ心線52Aを抗張力繊維52Cで被い、この抗張力繊維52Cをさらに外被(例えば、ポリ塩化ビニール(PVC)シース)52Bで被った構成となっている。他にも、単心コード52を2本並置・一体化した構成の2心コード58(図12(b))や、図12(c)に示すように光ファイバ心線を2本並置して構成した2心テープ心線60Aを抗張力繊維60Cで被い、抗張力繊維60Cを外被60Bで被った構成の2心テープコード60が挙げられる。
【0036】
以下、本実施形態の光ファイバ接続管10の接続・収納構造を、ドロップケーブル50を収納する場合について説明する。
【0037】
図1に示すように、光ケーブル接続管10によれば、フレーム12の収納溝12C、12D、12Fに、ドロップケーブル50、当該ドロップケーブル50に収容された光ファイバ心線50A、及び当該光ファイバ心線50Aの接続部20を収納することができる。このとき接続部20をフレーム12の中央部に収納し、光ファイバ心線50A、ドロップケーブル50をフレーム端部側へ向けて順に収納する。フレーム端部においてドロップケーブル50はストッパ板12Bの溝12Fに嵌め込まれ、さらにその外側まで張り出すこととなる。
【0038】
このとき収納溝12Dにおいては、図6に示すようにドロップケーブル50を矢印F方向に挿入するが、収納溝12Dの側面にはリブ12Eが溝深さ方向に沿って形成されているので、挿入されるドロップケーブル50の外被がリブ12Eに当接し、ドロップケーブル50は物理的な係止のみで確実に把持されることとなる。
【0039】
このような係止状態のフレーム12及びドロップケーブル50に保護管14を挿通し、当該保護管14の外側に張り出したドロップケーブル端部にブッシュ16を嵌め込む。このときブッシュ16の側面にはスリット16Bが形成されているので、上記嵌め込みが容易となっている。
【0040】
上記のブッシュ16を保護管14の端部近傍にてストッパ板12Bに当接させた状態で、両端から袋ナット18で覆い、袋ナット18の貫通孔表面に形成されたネジ部を保護管14のネジ部14Aにネジ留めすることで、ブッシュ16をストッパ板12Bに押圧する。これにより、ブッシュ16が嵌め込まれたドロップケーブル50は、ブッシュ16を介して長手方向に沿った中央側への押圧力を受けることとなり、ドロップケーブル50の外被を確実に把持することができる。
【0041】
このような光ケーブル接続管10によれば、上記のようにドロップケーブル50の外被を把持するとともに、フレーム12両端部のストッパ板12Bにより接続部20のシール性を向上させることができ防水を図ることができる。また、フレーム12の収納溝12C、12D、12Fに、光ファイバ心線50A、及び当該光ファイバ心線50Aの接続部20を直線状とした状態で収納することができるので、光ケーブル接続管10のサイズを小さくすることができる。即ち、フレーム12に、光ケーブル外被の把持及びシール機能、並びに光ファイバ心線50A及びその接続部20の収納機能を持たせたので、外被把持及びシールの構造を簡易化しつつ、必要な部品点数を削減して光ケーブル接続管の小型化を図ることができる。
【0042】
また、リブ12Eによるケーブル外被の把持は、接着剤を使用せず、物理的な係止のみで行われるため、収納溝12C、12Dへドロップケーブル50を収納しなおすことで、長手方向に沿ったケーブル外被の把持位置を自在に調整することができる。このため、光ファイバ心線50Aの心線余長が調整可能となる。ここで心線余長を持たせないようにすることで、光ファイバ心線を直線的に収納することができる。
【0043】
これにより、従来のように光ファイバ心線をループ取りし心線余長を収納していたところ、本実施形態では光ファイバ心線をループ取りし心線余長を収納する必要がなく当該収納スペースを不要とし、光ケーブル接続管のさらなるサイズ縮小を図ることができる。これに伴い、例えば、ドロップケーブルを延長接続したい時に、光ケーブル接続管の設置場所を問わず、当該延長接続が可能となる点で、実用性に非常に優れている。
【0044】
なお、上記では、光ケーブルのうちドロップケーブル50の収納・接続を説明したが、もちろん、光コードの収納・接続にも使用できる。但し、光コードの場合は、以下のような態様で収納・接続することができる。即ち、図7に示すように、光コード52から光ファイバ心線52Aを口出しする部分に、太い径のかしめ部54を形成して、このかしめ部54をフレーム12の溝12Gの側面に設けたリブ12Hでかしめることで光コード52を把持し、その外側部分を溝12Iに収納する構成を採用してもよい。
【0045】
図8に示すように、かしめ部54は、光コード52から口出しした光ファイバ心線52Aを金属製(例えばステンレス製)で硬い内部リング54Bに挿通し抗張力繊維52Cを外被52Bの内側から外側へ折り返した後、金属製(例えばステンレス製)で硬い外部リング54Aで外側から被うことにより、中心から順に光ファイバ心線52A、内部リング54B、抗張力繊維52C、外被52B、抗張力繊維52C、外部リング54Aが配置されるよう形成する。これにより光コード52を図7の矢印F方向に挿入すると、太い径とされたかしめ部54がリブ12Hでかしめられ、光コード52が確実に把持される。このとき、光コード52の外側部分は溝12Iに収納される。
【0046】
ところで、本実施形態の光ケーブル接続管は単一の収納溝を備えているが、かかる単一の収納溝への光ケーブルの収納については、さまざまな態様を採用することができる。即ち、収納溝を、深さ寸法を大きくして形成することで、単心数の光ケーブルを深さ方向に複数本数収納したり、複数心数の光ケーブルを縦にして収納してもよい。例えば、図9(a)のように2心テープコードC1、C2を縦にして、テープコードC1から口出しされた光ファイバ心線21、22を、テープコードC2から口出しされた光ファイバ心線23、24にそれぞれ接続部20A、20Bにて接続し、これら接続部20A、20Bを接続部20で一括収納する態様を採用することができる。もちろん、収納溝を、幅寸法を大きくして形成することで、単心数の光ケーブルを幅方向に複数本数収納したり、複数心数の光ケーブルを横にして収納してもよい。さらに、寸法の制約が無ければ、収納溝を複数本具備してもよい。
【0047】
また、光ケーブル接続管の一方の端から単心数の光ケーブルを複数本数導入し、他方の端から複数心数の光ケーブルを導入し、収納溝の中央部で光ファイバ心線毎に接続し分岐部とする構成を採用することもできる。例えば、図9(b)のように、一端から導入された2心テープコードC2からの光ファイバ心線21を、他端から導入された単心コードC3からの光ファイバ心線23に接続部20Aにて接続するとともに、一端から導入された2心テープコードC2からの光ファイバ心線22を、他端から導入された単心コードC4からの光ファイバ心線24に接続部20Bにて接続し、これら接続部20A、20Bを接続部20で一括収納する態様を採用することができる。
【0048】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態として、屋内用ケーブル接続管を説明する。
【0049】
図10に示すように、屋内用ケーブル接続管10Sは、第1実施形態と同様の構成のフレーム12と、2つのストッパ板12Bの間に配置されフレーム12を被うための長尺状のカバー30とを備えている。このカバー30には、図11に示すように、左右の下端に丸みを持つ略長方形断面の貫通孔30Aが長手方向に沿って形成され、貫通孔16Aの左右対称軸に沿って下端へ向けて1本のスリット30Bが内周面から外周面にわたって形成されている。
【0050】
この屋内用ケーブル接続管10Sで特徴的なことは、図10に示すストッパ板12Bの溝12Fとカバー30の貫通孔の内面30Cとによって、光ケーブル50を挟持する構成とされたことである。
【0051】
このような屋内用ケーブル接続管10Sでは、第1実施形態と同様のフレーム12を備えているので、フレーム12の長手方向に沿って直線状に形成された収納溝12C、12D、12Fに、光ケーブル50、当該光ケーブル50に収容された光ファイバ心線50A、及び当該光ファイバ心線50Aの接続部20を収納することができる。このとき当該接続部20をフレーム12の中央部に収納し、光ファイバ心線50A、光ケーブル50を順にフレーム端部側へ向けて収納する。フレーム両端部に収納された光ケーブル50については、フレーム端部に設けられたストッパ板12Bの溝12Fに嵌め込まれ、さらにその外側まで張り出すこととなる。
【0052】
このような状態のフレーム12及び光ケーブル50に対し、カバー30を、そのスリット30Bを一時的に開く等して2つのストッパ板12Bの間に装着することができる。これにより、屋内用ケーブル接続管10Sに必要とされる防塵機能及び表面保護機能を果たすことができる。
【0053】
また、上記特徴点により、カバー30の装着状態では、光ケーブル50がストッパ板12Bの溝12Fとカバー30の貫通孔内面とにより安定的に挟持されるので、光ケーブル50の把持位置がずれたり光ケーブル50が飛び出したりといった不具合を未然に防止することができる。また、フレーム12に形成された収納溝12D、12Fが開口し光ケーブル50が外れないようにカバー30が抑え込む作用を有している。さらに、このカバー30の上からステープル等で壁面に固定することもできる。
【0054】
なお、上記第2実施形態でも、光ケーブル50の把持は、接着剤を使用せず、物理的な係止のみで行われるため、フレーム12の収納溝12D、12Fへ光ケーブル50を収納しなおすことで、長手方向に沿った光ケーブル50の外被の把持位置を自在に調整することができる。このため、かかる外被の把持位置を調整することで、光ファイバ心線50Aの心線余長を自在に調整でき、心線余長を持たせないようにすることで光ファイバ心線50Aを直線的に収納することができる。これにより、第1実施形態と同様、光ファイバ心線50Aをループ取りし心線余長を収納する必要がなく当該収納スペースを不要とし、光ケーブル接続管のさらなるサイズ縮小を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フレームに、ケーブル外被の把持及びシール機能、並びに光ファイバ心線及び当該光ファイバ心線の接続部又は分岐部の収納機能を持たせたので、ケーブル接続管として外被把持及びシールの構造を簡易化しつつ、部品点数を削減してサイズの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光ケーブル接続管の分解斜視図である。
【図2】光ケーブル接続管において左半分のみ中心軸断面を表す部分断面図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図3】(a)はフレームの平面図、(b)はフレームの正面図である。
【図4】フレームの端部についての拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図5】ブッシュの構成図であり、(a)は(b)のV−V線断面図、(b)は右側面図である。
【図6】収納溝12Dへのドロップケーブルの取り付け構造を示す図である。
【図7】溝12Gへの光コードの取り付け構造を示す図である。
【図8】かしめ部の構成例を説明するための断面図である。
【図9】(a)は2心テープコード同士の接続態様を示す図であり、(b)は2心テープコードと単心コード2本とを接続する接続態様を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る光ケーブル接続管の分解斜視図である。
【図11】(a)はカバーの平面図、(b)はカバーの正面図、(c)はカバーの左側面図である。
【図12】(a)は単心コードの構造を説明するための図、(b)は2心コードの構造を説明するための図、(c)は2心テープコードの構造を説明するための図である。
【符号の説明】
10、10S…光ケーブル接続管、12…フレーム、12A…ケーブル保持部、12B…ストッパ板、12C、12D…収納溝、12E…リブ、12F…溝、14…保護管、14A…ネジ部、16…ブッシュ、16A…貫通孔、16B…スリット、18…袋ナット、20…接続部、30…カバー、30A…貫通孔、30B…スリット、50…光ケーブル、52…単心コード、58…2心コード、60…2心テープコード

Claims (4)

  1. 光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管において、
    前記光ケーブルの分岐部又は接続部を収納するための単一の収納溝が長手方向に沿って形成された棒状の収納部材、及び前記収納部材の両端部に設けられ、前記収納溝の端部に相当する溝が形成され前記長手方向に垂直な面内で前記収納部材よりも外側に張り出したストッパ板、を備えたフレームと、
    前記フレームを収納可能な内法寸法とされ、長手方向両端部の外側面に第1のネジ部を有する保護管と、
    前記収納溝に収納された光ケーブルにおける前記フレームより外側部分の外被を把持する把持部材と、
    前記第1のネジ部に螺合する第2のネジ部が内面に形成された貫通孔を有し、当該第2のネジ部を前記第1のネジ部にネジ留めすることで前記把持部材を前記ストッパ板に押圧する押圧機能を有する締結部材と、
    を備えた光ケーブル接続管。
  2. 前記把持部材は、側面にスリットが形成されたことを特徴とする請求項1記載の光ケーブル接続管。
  3. 光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管において、
    前記光ケーブルの分岐部又は接続部を収納するための単一の収納溝が長手方向に沿って形成された棒状の収納部材、及び前記収納部材の両端部に設けられ、前記収納溝の端部に相当する溝が形成され前記長手方向に垂直な面内で前記収納部材よりも外側に張り出したストッパ板、を備えたフレームと、
    前記ストッパ板の間に配置され前記フレームを被うための長尺状のカバーと、
    を備え、
    前記ストッパ板の溝と前記カバーの内面とにより、光ケーブルを挟持する構成とされたことを特徴とする光ケーブル接続管。
  4. 前記収納溝の両端部近傍における側面に、光ケーブルの外被を把持する突起又はリブが溝深さ方向に沿って形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光ケーブル接続管。
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