JP3564245B2 - 固体高分子電解質燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質燃料電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体高分子電解質燃料電池関する。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子電解質燃料電池は、図9に示すように、固体高分子電解質を酸化剤ガス極と燃料ガス極との電極で挟んだ発電セル1をセパレータ10で挟み、これらを複数重ね合わせて構成されており、上記セパレータ10により、発電セル1の酸化剤ガス極に酸化剤ガスを供給できるようにすると共に、発電セル1の燃料ガス極に燃料ガスを供給できるようにする一方、発電セル1を昇温・冷却する昇温・冷却水や発電セル1を加湿する加湿水を供給できるようにすることで、上記発電セル1で化学反応を起こさせて電力を得ることができるようになっている。このような固体高分子電解質燃料電池に用いられているメッシュ組込型および水−ガス型の従来のセパレータの構造を図面を用いて以下に説明する。
【0003】
[メッシュ組込型]
図10に示すように、メッシュ組込型のセパレータは、発電セルの積層方向一端に配設される第一のエンドセパレータ310(図10(a))と、他端に配設される第二のエンドセパレータ320(図10(b))と、上記エンドセパレータ310,320の間に配設される複数の中間セパレータ330(図10(c))とからなっている。
【0004】
第一のエンドセパレータ310は、図10(a)および図11に示すように、端板311と、昇温・冷却水第一流路板312と、昇温・冷却水第二流路板313と、酸化剤ガス流路板314と、組込板316とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板311〜314,316をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0005】
前記端板311は、前記一端の最外部に配設され、発電セルに酸化剤ガスを送給する酸化剤ガス流通穴311aおよび発電セルで使用された酸化剤ガスを送出する酸化剤ガス流通穴311bが対向して対をなす一組の辺の近傍に形成されると共に、発電セルに燃料ガスを送給する燃料ガス流通穴311cおよび発電セルで使用された燃料ガスを送出する燃料ガス流通穴311dが上記辺を除いた他の組の辺の近傍に形成される一方、昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴311e〜311hが四隅に各々形成されている。
【0006】
前記昇温・冷却水第一流路板312は、上記端板311に隣接して配設され、当該端板311の上記酸化剤ガス流通穴311a,311b、上記燃料ガス流通穴311c,311d、上記昇温・冷却水流通穴311e〜311hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴312a,312b、燃料ガス流通穴312c,312d、昇温・冷却水流通穴312e〜312hが上記端板311と同様に形成されると共に、上記昇温・冷却水流通穴312e,312f間を連絡する連絡溝312iおよび上記昇温・冷却水流通穴312g,312h間を連絡する連絡溝312jが形成されている。
【0007】
前記昇温・冷却水第二流路板313は、上記昇温・冷却水第一流路板312に隣接して配設され、当該第一流路板312の上記酸化剤ガス流通穴312a,312b、上記燃料ガス流通穴312c,312d、上記昇温・冷却水流通穴312e〜312hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴313a,313b、燃料ガス流通穴313c,313d、昇温・冷却水流通穴313e〜313hが上記第一流路板312と同様に形成されると共に、前記第一流路板312の前記連絡溝312i,312jを接続する流通溝313kが中央部分に複数形成されいる。
【0008】
前記酸化剤ガス流路板314は、上記昇温・冷却水第二流路板313に隣接して配設され、当該第二流路板313の上記酸化剤ガス流通穴313a,313b、上記燃料ガス流通穴313c,313d、上記昇温・冷却水流通穴313e〜313hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴314a,314b、燃料ガス流通穴314c,314d、昇温・冷却水流通穴314e〜314hが上記第二流路板313と同様に形成されると共に、上記酸化剤ガス流通穴314a,314bに酸化剤ガス流通溝314m,314nが形成されている。
【0009】
前記組込板316は、上記酸化剤ガス流路板314に隣接して配設され、当該酸化剤ガス流路板314の上記酸化剤ガス流通穴314a,314b、上記燃料ガス流通穴314c,314d、上記昇温・冷却水流通穴314e〜314hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴316a,316b、燃料ガス流通穴316c,316d、昇温・冷却水流通穴316e〜316hが上記酸化剤ガス流路板314と同様に形成されると共に、ステンレス製の図示しないメッシュを介して発電セルを組み込まれる組込穴316rが中央部分に形成され、上記酸化剤ガス流路板314の前記酸化剤ガス流通溝314m,314nと接続できるようになっている。
【0010】
このような第一のエンドセパレータ310において、酸化剤ガス、燃料ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0011】
酸化剤ガスは、例えば、端板311の酸化剤ガス流通路311aから内部に供給され、前記流路板312,313の酸化剤ガス流通穴312a,313aを介して酸化剤ガス流路板314の酸化剤ガス流通穴314aに流入し、組込板316の酸化剤ガス流通穴316aを介して前記中間セパレータ330へ送給されると共に、上記酸化剤ガス流路板314の前記酸化剤ガス流通溝314mを介して組込板316の組込穴316rに送り込まれて発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス流路板314の酸化剤ガス流通溝314nを介して酸化剤ガス流通穴314bに流入し、前記流路板313,312の酸化剤ガス流通穴313b,312bを介して端板311の酸化剤ガス流通路311bから外部へ送り出される。
【0012】
燃料ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、組込板316の燃料ガス流通穴316dから前記各流路板314,313,312の燃料ガス流通穴314d,313d,312dを介して端板311の燃料ガス流通穴311dに流入して外部へ送り出される。
【0013】
昇温・冷却水は、例えば、端板311の昇温・冷却水流通穴311e,311fから内部に供給され、昇温・冷却水第一流路板312の流通穴312e,312fに流入し、昇温・冷却水第二流路板313、酸化剤ガス流路板314、組込板316の昇温・冷却水流通穴313e,313f、314e,314f、316e,316fを介して前記中間セパレータ330へ送給されると共に、上記昇温・冷却水第一流路板312の前記連絡溝312iを介して上記昇温・冷却水第二流路板313の流通溝313kに流れ込み、上記酸化剤ガス流路板314や端板311を昇温・冷却することにより発電セルを昇温・冷却した後、上記昇温・冷却水第一流路板312の前記連絡溝312jを介して流通穴312g,312hに流入し、端板311の昇温・冷却水流通穴311g,311hから外部へ送り出されるかまたは昇温・冷却水第二流路板313、酸化剤ガス流路板314、組込板316の昇温・冷却水流通穴313g,313h、314g,314h、316g,316hを流れ、前記中間セパレータ330および前記第二のエンドセパレータ320を介して外部へ送り出される。
【0014】
一方、第二のエンドセパレータ320は、図10(b)および図12に示すように、端板321と、昇温・冷却水第一流路板322と、昇温・冷却水第二流路板323と、燃料ガス流路板325と、組込板326とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板321〜323,325,326をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0015】
前記端板321は、前記他端の最外部に配設され、前記エンドセパレータ310の前記端板311と同様な構造をなしている。
【0016】
前記昇温・冷却水第二流路板323は、上記端板321に隣接して配設され、前記エンドセパレータ310の前記昇温・冷却水第二流路板313と同様な構造をなしている。
【0017】
前記昇温・冷却水第一流路板322は、上記昇温・冷却水第二流路板323に隣接して配設され、前記エンドセパレータ310の前記昇温・冷却水第一流路板312と同様な構造をなしている。
【0018】
前記燃料ガス流路板325は、上記昇温・冷却水第二流路板323に隣接して配設され、当該第二流路板323の酸化剤ガス流通穴323a,323b、燃料ガス流通穴323c,323d、上記昇温・冷却水流通穴323e〜323hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴325a,325b、燃料ガス流通穴325c,325d、昇温・冷却水流通穴325e〜325hが上記第二流路板323と同様に形成されると共に、上記燃料ガス流通穴323c,323dに酸化剤ガス流通溝323p,323qが形成されている。
【0019】
前記組込板326は、上記燃料ガス流路板325に隣接して配設され、前記エンドセパレータ310の前記組込板316と同様な構造をなしており、その組込穴326rが上記燃料ガス流路板325の前記燃料ガス流通溝325p,325qに接続するようになっている。
【0020】
このような第二のエンドセパレータ320において、燃料ガス、酸化剤ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0021】
燃料ガスは、例えば、端板321の燃料ガス流通路321cから内部に供給され、前記流路板323,322の燃料ガス流通穴323c,322cを介して燃料ガス流路板325の燃料ガス流通穴325cに流入し、組込板326の燃料ガス流通穴326cを介して前記中間セパレータ330へ送給されると共に、上記燃料ガス流路板325の前記燃料ガス流通溝325pを介して組込板326の組込穴326rに送り込まれて発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス流路板325の燃料ガス流通溝325qを介して燃料ガス流通穴325dに流入し、前記流路板322,323の燃料ガス流通穴322d,323dを介して端板321の燃料ガス流通路321dから外部へ送り出される。
【0022】
酸化剤ガスは、例えば、各発電セルで使用された後、組込板326の酸化剤ガス流通穴326bから前記流路板322,323の酸化剤ガス流通穴322b,323bを介して端板321の酸化剤ガス流通穴321bに流入して外部へ送り出される。
【0023】
昇温・冷却水は、例えば、前記中間セパレータ330から組込板326、燃料ガス流路板325の昇温・冷却水流通穴326e,326f、325e,325fを介して昇温・冷却水第一流路板322の流通穴322e,322fに流入し、昇温・冷却水第二流路板323、端板321の昇温・冷却水流通穴323e,323f、321e,321fを介して外部へ送り出されると共に、上記昇温・冷却水第一流路板322の前記連絡溝322iを介して上記昇温・冷却水第二流路板323の流通溝323kに流れ込み、上記燃料ガス流路板325や端板321を昇温・冷却することにより発電セルを昇温・冷却した後、上記昇温・冷却水第一流路板322の前記連絡溝322jを介して流通穴322g,322hに流入し、昇温・冷却水第二流路板323の昇温・冷却水流通穴323g,323hを介して端板321の昇温・冷却水流通穴321g,321hから外部へ送り出されるかまたは燃料ガス流路板325、組込板326の昇温・冷却水流通穴325g,325h、326g,326hを流れ、前記中間セパレータ330および前記第二のエンドセパレータ320を介して外部へ送り出される。
【0024】
また、中間セパレータ330は、図10(c)および図13に示すように、昇温・冷却水第一流路板332と、昇温・冷却水第二流路板333と、酸化剤ガス流路板334と、燃料ガス流路板335と、対をなす組込板336とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板332〜336をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0025】
前記昇温・冷却水第一流路板332および昇温・冷却水第二流路板333は、前記エンドセパレータ310,320の昇温・冷却水第一流路板312,322および昇温・冷却水第二流路板313,323と同様な構造をなしている。
【0026】
前記酸化剤ガス流路板334は、上記昇温・冷却水第二流路板333に隣接して配設され、前記エンドセパレータ310の前記酸化剤ガス流路板314と同様な構造をなしている。
【0027】
前記燃料ガス流路板335は、上記昇温・冷却水第一流路板332に隣接して配設され、前記エンドセパレータ320の前記燃料ガス流路板325と同様な構造をなしている。
【0028】
対をなす前記組込板336は、前記エンドセパレータ310,320の前記組込板316,326と同様な構造をなしており、一方が上記酸化剤ガス流路板334に隣接して配設されて、当該一方の組込穴336rが当該酸化剤ガス流路板334の酸化剤ガス流通溝334m,334nと接続し、他方が上記燃料ガス流路板335に隣接して配設されて、当該他方の組込穴336rが当該燃料ガス流路板335の燃料ガス流通溝335p,335qと接続し、これら組込穴336rが隣接する他のセパレータの組込板の組込穴と接続して発電セルを保持するようになっている。
【0029】
このような中間セパレータ330において、酸化剤ガス、燃料ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0030】
酸化剤ガスは、例えば、前記エンドセパレータ310の組込板316の酸化剤ガス流通路316aから供給され、前記各板332〜336の酸化剤ガス流通穴332a〜336aを流通し、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ320に流れ込むと共に、酸化剤ガス流路板334の酸化剤ガス流通穴334aから酸化剤ガス流通溝334mを介して一方の組込板336の組込穴336rに流入して発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス流路板334の酸化剤ガス流通溝334nを介して酸化剤ガス流通穴334bに流入し、上記各板332,333,335,336の酸化剤ガス流通穴332b,333b,335b,336bを流れ、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ320へ流れ込む。
【0031】
燃料ガスは、例えば、前記エンドセパレータ320の組込板326の燃料ガス流通路326cから供給され、前記各板332〜336の燃料ガス流通穴332c〜336cを流通し、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ310に流れ込むと共に、燃料ガス流路板335の燃料ガス流通穴335cから燃料ガス流通溝335pを介して他方の組込板336の組込穴336rに流入して発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス流路板335の燃料ガス流通溝335qを介して燃料ガス流通穴335dに流入し、上記各板332〜334,336の燃料ガス流通穴332d〜334d,336dを流れ、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ310へ流れ込む。
【0032】
昇温・冷却水は、例えば、前記エンドセパレータ310の組込板316の昇温・冷却水流通穴316e,316fから供給され、前記各板332〜336の昇温・冷却水流通穴332e〜336e,332f〜336fを流通し、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ320に流れ込むと共に、昇温・冷却水第一流路板332の連絡溝332iを介して昇温・冷却水第二流路板333の流通溝333kに流れ込み、上記酸化剤ガス流路板334や燃料ガス流路板335を昇温・冷却することにより、発電セルを昇温・冷却した後、昇温・冷却水第一流路板332の連絡溝332jを介して昇温・冷却水流通穴332g,332hに流入し、上記各板333〜336の昇温・冷却水流通穴333g〜336g,333h〜336hを流れ、隣接する他の中間セパレータ330または前記エンドセパレータ320へ流れ込む。
【0033】
したがって、前記中間セパレータ330で発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記エンドセパレータ310,320で挟んでセルスタックを構成し、上記エンドセパレータ310に前述したようにして酸化剤ガスおよび昇温・冷却水を供給すると共に、上記エンドセパレータ320に前述したようにして燃料ガスを供給することにより、酸化剤ガスおよび燃料ガスが前述したようにして各セパレータ310,320,330内を流通し、発電セルで化学反応を起こして電力を発生させることができる一方、昇温・冷却水が前述したようにして各セパレータ310,320,330内を流通し、当該セパレータ310,320,330を所定の温度に保つことができるのである。
【0034】
[水−ガス型]
図14に示すように、水−ガス型のセパレータは、発電セルの積層方向一端に配設される第一のエンドセパレータ410(図14(a))と、他端に配設される第二のエンドセパレータ420(図14(b))と、上記エンドセパレータ410,420の間に配設される複数の中間セパレータ430(図14(c))とからなっている。
【0035】
第一のエンドセパレータ410は、図14(a)および図15に示すように、端板411と、酸化剤ガス加湿水第一流路板412と、酸化剤ガス加湿水第二流路板413と、酸化剤ガス加湿水第三流路板414と、酸化剤ガス加湿水第四流路板415と、酸化剤ガス加湿水第五流路板416とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板411〜416をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0036】
前記端板411は、前記一端の最外部に配設され、発電セルに酸化剤ガスを送給する酸化剤ガス流通穴411aおよび発電セルで使用された酸化剤ガスを送出する酸化剤ガス流通穴411bが対向して対をなす一組の辺の近傍に形成されると共に、発電セルに燃料ガスを送給する燃料ガス流通穴411cおよび発電セルで使用された燃料ガスを送出する燃料ガス流通穴411dが上記辺を除いた他の組の辺の近傍に形成される一方、酸化剤ガスを加湿する加湿水を流通させる酸化剤ガス加湿水流通穴411f,411hが四隅のうちの一組の対角上に形成され、燃料ガスを加湿する加湿水を流通させる燃料ガス加湿水流通穴411e,411gが四隅のうちの他の組の対角上に形成されている。
【0037】
前記酸化剤ガス加湿水第一流路板412は、上記端板411に隣接して配設され、当該端板411の上記酸化剤ガス流通穴411a,411b、上記燃料ガス流通穴411c,411d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴411f,411h、上記燃料ガス加湿水流通穴411e,411gに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴412a,412b、燃料ガス流通穴412c,412d、酸化剤ガス加湿水流通穴412f,412h、燃料ガス加湿水流通穴412e,412gが上記端板411と同様に形成される一方、上記酸化剤ガス流通穴412a,412bの近傍に上記燃料ガス流通穴412c,412d間を結ぶ線に沿って長手方向を向けた加湿水流通溝412kが対をなすようにして形成されると共に、酸化剤ガス流通穴412a近傍の上記加湿水流通溝412kと上記酸化剤ガス加湿水流通穴412fとを連絡する連絡溝412iおよび酸化剤ガス流通穴412b近傍の上記加湿水流通溝412kと上記酸化剤ガス加湿水流通穴412hとを連絡する連絡溝412jが形成されている。
【0038】
前記酸化剤ガス加湿水第二流路板413は、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板412に隣接して配設され、当該第一流路板412の上記酸化剤ガス流通穴412a,412b、上記燃料ガス流通穴412c,412d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴412f,412h、上記燃料ガス加湿水流通穴412e,412g、上記加湿水流通溝412kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴413a,413b、燃料ガス流通穴413c,413d、酸化剤ガス加湿水流通穴413f,413h、燃料ガス加湿水流通穴413e,413g、加湿水流通溝413kが上記第一流路板412と同様にして形成されている。
【0039】
前記酸化剤ガス加湿水第三流路板414は、上記酸化剤ガス加湿水第二流路板413に隣接して配設され、当該第二流路板413の上記酸化剤ガス流通穴413a,413b、上記燃料ガス流通穴413c,413d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴413f,413h、上記燃料ガス加湿水流通穴413e,413g、上記加湿水流通溝413kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴414a,414b、燃料ガス流通穴414c,414d、酸化剤ガス加湿水流通穴414f,414h、燃料ガス加湿水流通穴414e,414g、加湿水流通溝414kが上記第二流路板413と同様にして形成されると共に、上記酸化剤ガス流通穴414a,414bに酸化剤ガス流通溝414m,414nが形成されている。
【0040】
前記酸化剤ガス加湿水第四流路板415は、上記酸化剤ガス加湿水第三流路板414に隣接して配設され、当該第三流路板414の上記酸化剤ガス流通穴414a,414b、上記燃料ガス流通穴414c,414d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴414e,414g、上記燃料ガス加湿水流通穴414f,414h、上記加湿水流通溝414kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴415a,415b、燃料ガス流通穴415c,415d、酸化剤ガス加湿水流通穴415e,415g、燃料ガス加湿水流通穴415f,415h、加湿水流通溝415kが上記第三流路板414と同様にして形成されると共に、当該第三流路板414の前記酸化剤ガス流通溝414m,414nと接続する酸化剤ガス連絡溝415s,415tが形成されている。
【0041】
前記酸化剤ガス加湿水第五流路板416は、上記酸化剤ガス加湿水第四流路板415に隣接して配設され、当該第四流路板415の上記酸化剤ガス流通穴415a,415b、上記燃料ガス流通穴415c,415d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴415f,415h、上記燃料ガス加湿水流通穴415e,415gに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴416a,416b、燃料ガス流通穴416c,416d、酸化剤ガス加湿水流通穴416f,416h、燃料ガス加湿水流通穴416e,416gが上記第四流路板415と同様にして形成されると共に、当該第四流路板415の対をなす前記加湿水流通溝415k間および前記酸化剤ガス連絡溝415s,415t間を連絡する酸化剤ガス−水流通溝416uが複数形成されている。
【0042】
このような第一のエンドセパレータ410において、酸化剤ガス、燃料ガス、酸化剤ガス加湿水は、以下のようにして流通する。
【0043】
酸化剤ガスは、例えば、端板411の酸化剤ガス流通穴411aから内部に供給され、前記流路板412,413の酸化剤ガス流通穴412a,413aを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板414の酸化剤ガス流通穴414aに流入し、酸化剤ガス加湿水第四、五流路板415,416の酸化剤ガス流通穴415a,416aを介して前記中間セパレータ430へ送給されると共に、上記酸化剤ガス加湿水第三流路板414の酸化剤ガス流通溝414mおよび酸化剤ガス加湿水第四流路板415の酸化剤ガス連絡溝415sを介して酸化剤ガス加湿水第五流路板416の酸化剤ガス−水流通溝416uに送り込まれ、当該酸化剤ガス加湿水第五流路板416に隣接して配設される発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス加湿水第四流路板415の酸化剤ガス流通溝415tを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板414の酸化剤ガス流通溝414nに流入し、当該流路板414の酸化剤ガス流通穴414bから前記酸化剤ガス第二、一流路板413、412の酸化剤ガス流通穴413b,412bを介して端板411の酸化剤ガス流通穴411bから外部へ送り出される。
【0044】
燃料ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、酸化剤ガス加湿水第五、四、三、二、一流路板416,415,414,413,412の各燃料ガス流通穴416d〜412dを介して端板411の燃料ガス流通穴411dに流入して外部へ送り出される。
【0045】
酸化剤ガス加湿水は、例えば、端板411の酸化剤ガス加湿水流通穴411f,411hから内部に供給され、酸化剤ガス加湿水第一流路板412の酸化剤ガス加湿水流通穴412f,412hに流入し、酸化剤ガス加湿水第二〜五流路板413〜416の酸化剤ガス加湿水流通穴413f〜416f、413h〜416hを介して前記中間セパレータ430へ送給されると共に、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板412の前記連絡溝412i,412jを介して前記流通溝412kに流れ込み、酸化剤ガス加湿水第二〜四流路板413〜415の前記流通溝413k〜415kを介して酸化剤ガス加湿水第五流路板416の酸化剤ガス−水流通溝416uに流れ込み、当該流通溝416uを流通する酸化剤ガスを加湿すると同時に、発電セル等を昇温・冷却する。
【0046】
一方、第二のエンドセパレータ420は、図14(b)および図16に示すように、端板421と、燃料ガス加湿水第一流路板422と、燃料ガス加湿水第二流路板423と、燃料ガス加湿水第三流路板424と、燃料ガス加湿水第四流路板425と、燃料ガス加湿水第五流路板426とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板421〜426をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0047】
前記端板421は、前記他端の最外部に配設され、前記エンドセパレータ310の前記端板311と同様な構造をなしている。
【0048】
前記燃料ガス加湿水第一流路板422は、上記端板421に隣接して配設され、当該端板421の酸化剤ガス流通穴421a,421b、燃料ガス流通穴421c,421d、酸化剤ガス加湿水流通穴421f,421h、燃料ガス加湿水流通穴421e,421gに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴422a,422b、燃料ガス流通穴422c,422d、酸化剤ガス加湿水流通穴422f,422h、燃料ガス加湿水流通穴422e,422gが上記端板421と同様に形成される一方、上記燃料ガス流通穴422c,422dの近傍に上記酸化剤ガス流通穴422a,422b間を結ぶ線に沿って長手方向を向けた加湿水流通溝422kが対をなすようにして形成されると共に、燃料ガス流通穴422c近傍の上記加湿水流通溝422kと上記燃料ガス加湿水流通穴422eとを連絡する連絡溝422iおよび燃料ガス流通穴422d近傍の上記加湿水流通溝422kと上記燃料ガス加湿水流通穴422gとを連絡する連絡溝422jが形成されている。
【0049】
前記燃料ガス加湿水第二流路板423は、上記燃料ガス加湿水第一流路板422に隣接して配設され、当該第一流路板422の上記酸化剤ガス流通穴422a,422b、上記燃料ガス流通穴422c,422d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴422f,422h、上記燃料ガス加湿水流通穴422e,422g、上記加湿水流通溝422kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴423a,423b、燃料ガス流通穴423c,423d、酸化剤ガス加湿水流通穴423f,423h、燃料ガス加湿水流通穴423e,423g、加湿水流通溝423kが上記第一流路板422と同様にして形成されている。
【0050】
前記燃料ガス加湿水第三流路板424は、上記燃料ガス加湿水第二流路板423に隣接して配設され、当該第二流路板423の上記酸化剤ガス流通穴423a,423b、上記燃料ガス流通穴423c,423d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴423f,423h、上記燃料ガス加湿水流通穴423e,423g、上記加湿水流通溝423kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴424a,424b、燃料ガス流通穴424c,424d、酸化剤ガス加湿水流通穴424f,424h、燃料ガス加湿水流通穴424e,424g、加湿水流通溝424kが上記第二流路板423と同様にして形成されると共に、上記燃料ガス流通穴424c,424dに燃料ガス流通溝424p,424qが形成されている。
【0051】
前記燃料ガス加湿水第四流路板425は、上記燃料ガス加湿水第三流路板424に隣接して配設され、当該第三流路板424の上記酸化剤ガス流通穴424a,424b、上記燃料ガス流通穴424c,424d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴424f,424h、上記燃料ガス加湿水流通穴424e,424g、上記加湿水流通溝424kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴425a,425b、燃料ガス流通穴425c,425d、酸化剤ガス加湿水流通穴425f,425h、燃料ガス加湿水流通穴425e,425g、加湿水流通溝425kが上記第三流路板424と同様にして形成されると共に、当該第四流路板424の前記燃料ガス流通溝424p,424qと接続する燃料ガス連絡溝425s,425tが形成されている。
【0052】
前記燃料ガス加湿水第五流路板426は、上記燃料ガス加湿水第四流路板425に隣接して配設され、当該第四流路板425の上記酸化剤ガス流通穴425a,425b、上記燃料ガス流通穴425c,425d、上記酸化剤ガス加湿水流通穴425f,425h、上記燃料ガス加湿水流通穴425e,425gに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴426a,426b、燃料ガス流通穴426c,426d、酸化剤ガス加湿水流通穴426f,426h、燃料ガス加湿水流通穴426e,426gが上記第四流路板425と同様にして形成されると共に、当該第四流路板425の対をなす前記加湿水流通溝425k間および前記燃料ガス連絡溝425s,425t間を連絡する燃料ガス−水流通溝426uが複数形成されている。
【0053】
このような第二のエンドセパレータ420において、燃料ガス、酸化剤ガス、燃料ガス加湿水は、以下のようにして流通する。
【0054】
燃料ガスは、例えば、端板421の燃料ガス流通穴421cから内部に供給され、前記流路板422,423の燃料ガス流通穴422c,423cを介して燃料ガス加湿水第三流路板424の燃料ガス流通穴424cに流入し、燃料ガス加湿水第四、五流路板425,426の燃料ガス流通穴425c,426cを介して前記中間セパレータ430へ送給されると共に、上記燃料ガス加湿水第三流路板424の燃料ガス流通溝424pおよび燃料ガス加湿水第四流路板425の燃料ガス連絡溝425sを介して燃料ガス加湿水第五流路板426の燃料ガス−水流通溝426uに送り込まれ、当該燃料ガス加湿水第五流路板426に隣接して配設される発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス加湿水第四流路板425の燃料ガス流通溝425tを介して燃料ガス加湿水第三流路板424の酸化剤ガス流通溝424qに流入し、当該流路板424の酸化剤ガス流通穴424dから前記燃料ガス第二、一流路板423、422の燃料ガス流通穴423d,422dを介して端板421の燃料ガス流通穴421dから外部へ送り出される。
【0055】
酸化剤ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、燃料ガス加湿水第五、四、三、二、一流路板426,425,424,423,422の各酸化剤ガス流通穴426b〜422bを介して端板421の酸化剤ガス流通穴421bに流入して外部へ送り出される。
【0056】
燃料ガス加湿水は、例えば、端板421の燃料ガス加湿水流通穴421e,421gから内部に供給され、燃料ガス加湿水第一流路板422の燃料ガス加湿水流通穴422e,422gに流入し、燃料ガス加湿水第二〜五流路板423〜426の燃料ガス加湿水流通穴423e〜426e、423g〜426gを介して前記中間セパレータ430へ送給されると共に、上記燃料ガス加湿水第一流路板422の前記連絡溝422i,422jを介して前記流通溝422kに流れ込み、燃料ガス加湿水第二〜四流路板423〜425の前記流通溝423k〜425kを介して燃料ガス加湿水第五流路板426の燃料ガス−水流通溝426uに流れ込み、当該流通溝426uを流通する燃料ガスを加湿すると同時に、発電セル等を昇温・冷却する。
【0057】
また、中間セパレータ430は、図14(c)および図17に示すように、仕切板431と、酸化剤ガス加湿水第一流路板432と、酸化剤ガス加湿水第二流路板433と、酸化剤ガス加湿水第三流路板434と、酸化剤ガス加湿水第四流路板435と、酸化剤ガス加湿水第五流路板436と、燃料ガス加湿水第一流路板437と、燃料ガス加湿水第二流路板438と、燃料ガス加湿水第三流路板439と、燃料ガス加湿水第四流路板440と、燃料ガス加湿水第五流路板441とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板431〜441をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0058】
前記仕切板431は、前記エンドセパレータ410,420の端板411,421と同様な構造をなしている。
【0059】
前記酸化剤ガス加湿水第一流路板432は、上記仕切板431の一端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第一流路板412と同様な構造をなしている。
【0060】
前記酸化剤ガス加湿水第二流路板433は、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板432に隣接して配設され、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第二流路板413と同様な構造をなしている。
【0061】
前記酸化剤ガス加湿水第三流路板434は、上記酸化剤ガス加湿水第二流路板433に隣接して配設され、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第三流路板414と同様な構造をなしている。
【0062】
前記酸化剤ガス加湿水第四流路板435は、上記酸化剤ガス加湿水第三流路板434に隣接して配設され、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第四流路板415と同様な構造をなしている。
【0063】
前記酸化剤ガス加湿水第五流路板436は、上記酸化剤ガス加湿水第四流路板435に隣接して配設され、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第五流路板416と同様な構造をなしている。
【0064】
前記燃料ガス加湿水第一流路板437は、上記仕切板431の他端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第一流路板422と同様な構造をなしている。
【0065】
前記燃料ガス加湿水第二流路板438は、上記燃料ガス加湿水第一流路板437に隣接して配設され、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第二流路板423と同様な構造をなしている。
【0066】
前記燃料ガス加湿水第三流路板439は、上記燃料ガス加湿水第二流路板438に隣接して配設され、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第三流路板424と同様な構造をなしている。
【0067】
前記燃料ガス加湿水第四流路板440は、上記燃料ガス加湿水第三流路板439に隣接して配設され、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第四流路板425と同様な構造をなしている。
【0068】
前記燃料ガス加湿水第五流路板441は、上記燃料ガス加湿水第四流路板440に隣接して配設され、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第五流路板426と同様な構造をなしている。
【0069】
上述したような中間セパレータ430において、酸化剤ガス、燃料ガス、酸化剤ガス加湿水、燃料ガス加湿水は、以下のようにして流通する。
【0070】
酸化剤ガスは、例えば、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第五流路板416の酸化剤ガス流通穴416aから供給され、前記各板431〜441の酸化剤ガス流通穴431a〜441aを流通し、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ420に流れ込むと共に、酸化剤ガス加湿水第三流路板434の酸化剤ガス流通溝434mおよび酸化剤ガス加湿水第四流路板435の酸化剤ガス連絡溝435sを介して酸化剤ガス加湿水第五流路板436の酸化剤ガス−水流通路436uに送り込まれ、当該酸化剤ガス加湿水第五流路板436に隣接して配設される発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス加湿水第四流路板435の酸化剤ガス連絡溝435tおよび上記酸化剤ガス加湿水第三流路板434の酸化剤ガス流通溝434nを介して酸化剤ガス流通穴434bへ流入し、上記各板431〜433,435〜441の酸化剤ガス流通穴431b〜433b,435b〜441bを流れ、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ420に流れ込む。
【0071】
燃料ガスは、例えば、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第五流路板426の燃料ガス流通穴426cから供給され、前記各板431〜441の燃料ガス流通穴431c〜441cを流通し、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ410に流れ込むと共に、燃料ガス加湿水第三流路板439の燃料ガス流通溝439pおよび燃料ガス加湿水第四流路板440の燃料ガス連絡溝440sを介して燃料ガス加湿水第五流路板441の燃料ガス−水流通溝441uに送り込まれ、当該燃料ガス加湿水第五流路板441に隣接して配設される発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス加湿水第四流路板440の燃料ガス連絡溝440tおよび上記燃料ガス加湿水第三流路板439の燃料ガス流通溝439qを介して燃料ガス流通穴439dへ流入し、上記各板431〜438,440,441の燃料ガス流通穴431d〜438d,440d,441dを流れ、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ410に流れ込む。
【0072】
酸化剤ガス加湿水は、例えば、前記エンドセパレータ410の酸化剤ガス加湿水第五流路板416の酸化剤ガス加湿水流通穴416f,416hから供給され、前記各板431〜441の酸化剤ガス加湿水流通穴431f〜441f,431h〜441hを流通し、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ420に流れ込むと共に、酸化剤ガス加湿水第一流路板432の前記連絡溝432i,432jを介して前記流通溝432kに流れ込み、酸化剤ガス加湿水第二流路板433および酸化剤ガス加湿水第三、二流路板434、435の前記流通溝433k〜435kを介して酸化剤ガス加湿水第五流路板436の酸化剤ガス−水流通溝436uに流れ込み、当該流通溝436uを流通する酸化剤ガスを加湿すると同時に、発電セル等を昇温・冷却する。
【0073】
燃料ガス加湿水は、前記エンドセパレータ420の燃料ガス加湿水第五流路板426の燃料ガス加湿水流通穴426e,426gから供給され、前記各板431〜441の燃料ガス加湿水流通穴431e〜441e,431g〜441gを流通し、隣接する他の中間セパレータ430または前記エンドセパレータ410に流れ込むと共に、燃料ガス加湿水第一流路板437の前記連絡溝437i,437jを介して前記流通溝437kに流れ込み、燃料ガス加湿水第二〜四流路板438〜440の前記流通溝438k〜440kを介して燃料ガス加湿水第五流路板441の燃料ガス−水流通溝441uに流れ込み、当該流通溝441uを流通する燃料ガスを加湿すると同時に、発電セル等を昇温・冷却する。
【0074】
したがって、前記中間セパレータ430で発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記エンドセパレータ410,420で挟んでセルスタックを構成し、上記エンドセパレータ410に前述したようにして酸化剤ガスおよび酸化剤ガス加湿水を供給すると共に、上記エンドセパレータ420に前述したようにして燃料ガスおよび燃料ガス加湿水を供給することにより、酸化剤ガスおよび燃料ガスが前述したようにして各セパレータ410,420,430内を流通し、発電セルで化学反応を起こして電力を発生させることができる一方、酸化剤ガス加湿水および燃料ガス加湿水が前述したようにして各セパレータ410,420,430内を流通し、発電セルでの発電に伴う熱を吸収して当該発電セルを冷却すると同時に上記吸熱により気化して上記ガスを加湿し、発電セルの固体高分子電解質を加湿して、発電効率の低下を防ぐことができるのである。
【0075】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような従来の固体高分子電解質燃料電池おいては、各セパレータを構成する板の枚数が多い(メッシュ組込型では、エンドセパレータ310,320で5枚、中間セパレータ330で6枚、水−ガス型では、エンドセパレータ410,420で6枚、中間セパレータ430で11枚)ため製造コストが高くなってしまうだけでなく体積および重量が非常に大きくなってしまう。また、上述したようにセパレータの板の枚数が多いことから、セパレータの温度調整に時間がかかってしまい、特に、水−ガス型のセパレータにおいては、燃料ガス加湿水第五流路板416,436や酸化剤ガス加湿水第五流路板426,441を流れる加湿水の気化により冷却等の温度調整を行うため、中間セパレータ430の仕切板431の温度調整に時間がかかってしまい、迅速な温度調整が困難であった。
【0076】
このようなことから、本発明は小型にすることができると共に、迅速な温度調整が可能な固体高分子電解質燃料電池提供することを目的とした。
【0077】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明による固体高分子電解質燃料電池
酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通穴と、燃料ガスを流通させる燃料ガス流通穴と、昇温・冷却を行う昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴とが形成された端板と、
この端板に隣接して配設され、当該端板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該端板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該端板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、この昇温・冷却水流通穴に繋がって上記昇温・冷却水を表面全体に蛇行させながら流通させる昇温・冷却水流通溝とが形成された昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、この酸化剤ガス流通穴に繋がって上記酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通溝とが形成された酸化剤ガス流路板と、
この酸化剤ガス流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記酸化剤ガス流通溝と連絡し且つ発電セルを保持する組込穴とが形成された組込板と
からなる第一エンドセパレータと、
前記第一エンドセパレータの前記端板と同様な構造をなす端板と、
この端板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、この燃料ガス流通穴に繋がって前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通溝とが形成された燃料ガス流路板と、
この燃料ガス流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記燃料ガス流通溝と連絡し且つ発電セルを保持する組込穴とが形成された組込板と
からなる第二エンドセパレータと、
前記第一エンドセパレータまたは前記第二エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板の一端面に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス流路板と、
この酸化剤ガス流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記組込板と同様な構造をなす組込板と、
上記昇温・冷却水流路板の他端面に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス流路板と同様な構造をなす燃料ガス流路板と、
この燃料ガス流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記組込板と同様な構造をなす組込板と
からなる中間セパレータと
を備えてなることを特徴とする。
【0078】
また、第二番目の発明による固体高分子電解質燃料電池
酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通穴と、燃料ガスを流通させる燃料ガス流通穴と、昇温・冷却を行う昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴と、上記酸化剤ガスおよび上記燃料ガスを加湿する加湿水を流通させる加湿水流通穴とが形成された端板と、
この端板に隣接して配設され、当該端板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該端板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該端板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該端板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、この昇温・冷却水流通穴に繋がって上記昇温・冷却水を表面全体に蛇行させながら流通させる昇温・冷却水流通溝とが形成された昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、この酸化剤ガス流通穴に繋がって上記酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通溝と、上記昇温・冷却水流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、この加湿水流通穴と繋がって上記加湿水を流通させる酸化剤ガス加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第一流路板と、
この酸化剤ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通溝と連通する酸化剤ガス流通溝と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス加湿水流通溝と連通する酸化剤ガス加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第二流路板と、
この酸化剤ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通溝および上記酸化剤ガス加湿水流通溝と連絡する酸化剤ガス−加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第三流路板と
からなる第一エンドセパレータと、
前記第一エンドセパレータの前記端板と同様な構造をなす端板と、
この端板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、この燃料ガス流通穴に繋がって上記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通溝と、上記昇温・冷却水流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、この加湿水流通穴と繋がって上記加湿水を流通させる燃料ガス加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第一流路板と、
この燃料ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通溝と連通する燃料ガス流通溝と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス加湿水流通溝と連通する燃料ガス加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第二流路板と、
この燃料ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通溝および上記燃料ガス加湿水流通溝と連絡する燃料ガス−加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第三流路板と
からなる第二エンドセパレータと、
前記第一エンドセパレータまたは前記第二エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
この昇温・冷却水流路板の一端面に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第一流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第一流路板と、
この酸化剤ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第二流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第二流路板と、
この酸化剤ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第三流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第三流路板と、
上記昇温・冷却水流路板の他端面に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第一流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第一流路板と、
この燃料ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第二流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第二流路板と、
この燃料ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第三流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第三流路板と
からなる中間セパレータと
を備え、前記中間セパレータで発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記第一エンドセパレータ及び前記第二エンドセパレータで挟んでなることを特徴とする。
【0079】
【発明の実施の形態】
第一番目の発明による固体高分子電解質燃料電池実施の形態(メッシュ組込型セパレータ)および第二番目の発明による固体高分子電解質燃料電池の実施の形態(水−ガス型セパレータ)を図面を用いて以下に説明する。
【0080】
[メッシュ組込型]
図1に示すように、メッシュ組込型のセパレータは、発電セルの積層方向一端に配設される第一のエンドセパレータ110(図1(a))と、他端に配設される第二のエンドセパレータ120(図1(b))と、上記エンドセパレータ110,120の間に挟まれるようにして配設される複数の中間セパレータ130(図1(c))とからなっている。
【0081】
第一のエンドセパレータ110は、図1(a)および図2に示すように、端板111と、昇温・冷却水流路板112と、酸化剤ガス流路板113と、組込板115とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板111〜113,115をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0082】
前記端板111は、前記一端の最外部に配設され、発電セルに酸化剤ガスを送給する酸化剤ガス流通穴111aおよび発電セルで使用された酸化剤ガスを送出する酸化剤ガス流通穴111bが対向して対をなす一組の辺の近傍に形成されると共に、発電セルに燃料ガスを送給する燃料ガス流通穴111cおよび発電セルで使用された燃料ガスを送出する燃料ガス流通穴111dが上記辺を除いた他の組の辺の近傍に形成される一方、昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴111e〜111hが四隅に各々形成されている。
【0083】
前記昇温・冷却水流路板112は、上記端板111に隣接して配設され、当該端板111の上記酸化剤ガス流通穴111a,111b、上記燃料ガス流通穴111c,111d、上記昇温・冷却水流通穴111e〜111hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴112a,112b、燃料ガス流通穴112c,112d、昇温・冷却水流通穴112e〜112hが上記端板111と同様にして形成されると共に、中央部よりも上記燃料ガス流通穴112c寄りで蛇行しながら上記昇温・冷却水流通穴112e,112h間を接続する昇温・冷却水流通溝112iと、中央部よりも上記燃料ガス流通穴112d寄りで蛇行しながら上記昇温・冷却水流通穴112f,112g間を接続する昇温・冷却水流通溝112jとが形成されている。
【0084】
前記酸化剤ガス流路板113は、上記昇温・冷却水流路板112に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板112の上記酸化剤ガス流通穴112a,112b、上記燃料ガス流通穴112c,112d、上記昇温・冷却水流通穴112e〜112hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴113a,113b、燃料ガス流通穴113c,113d、昇温・冷却水流通穴113e〜113hが上記昇温・冷却水流路板112と同様にして形成されると共に、上記酸化剤ガス流通穴113a,113bに酸化剤ガス流通溝113m,113nが形成されている。
【0085】
前記組込板115は、上記酸化剤ガス流路板113に隣接して配設され、当該酸化剤ガス流路板113の上記酸化剤ガス流通穴113a,113b、上記燃料ガス流通穴113c,113d、上記昇温・冷却水流通穴113e〜113hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴115a,115b、燃料ガス流通穴115c,115d、昇温・冷却水流通穴115e〜115hが上記酸化剤ガス流路板113と同様にして形成されると共に、ステンレス製の図示しないメッシュを介して発電セルを組み込まれる組込穴115rが中央部分に形成され、上記酸化剤ガス流路板113の前記酸化剤ガス流通溝113m,113nと接続できるようになっている。
【0086】
このような第一のエンドセパレータ110において、酸化剤ガス、燃料ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0087】
酸化剤ガスは、例えば、端板111の酸化剤ガス流通路111aから内部に供給され、昇温・冷却水流路板112の酸化剤ガス流通穴112aを介して酸化剤ガス流路板113の酸化剤ガス流通穴113aに流入し、組込板115の酸化剤ガス流通穴115aを介して前記中間セパレータ130へ送給されると共に、上記酸化剤ガス流路板113の前記酸化剤ガス流通溝113mを介して組込板115の組込穴115rに送り込まれて発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス流路板113の酸化剤ガス流通溝113nを介して酸化剤ガス流通穴113bに流入し、前記流路板112の酸化剤ガス流通穴112bを介して端板111の酸化剤ガス流通路111bから外部へ送り出される。
【0088】
燃料ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、組込板115の燃料ガス流通穴115dから前記流路板113,112の燃料ガス流通穴113d,112dを介して端板111の燃料ガス流通穴111dに流入して外部へ送り出される。
【0089】
昇温・冷却水は、例えば、端板111の昇温・冷却水流通穴111e,111gから内部に供給され、昇温・冷却水流路板112の流通穴112e,112gに流入し、酸化剤ガス流路板113、組込板115の昇温・冷却水流通穴113e,113g、115e,115gを介して前記中間セパレータ130へ送給されると共に、上記昇温・冷却水流路板112の昇温・冷却水流通溝112i,112jに流れ込み、上記酸化剤ガス流路板113や端板111を昇温・冷却することにより発電セルを昇温・冷却しながら流通穴112h,112fに流入し、酸化剤ガス流路板113、組込板115の昇温・冷却水流通穴113e,113g、115e,115gを介して前記中間セパレータ130へ送給される。
【0090】
つまり、第一のエンドセパレータ110は、前述した従来の第一のエンドセパレータ310と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(4枚)て済むのである。
【0091】
一方、第二のエンドセパレータ120は、図1(b)および図3に示すように、端板121と、昇温・冷却水流路板122と、燃料ガス流路板124と、組込板125とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板121,122,124,125をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0092】
前記端板121は、前記他端の最外部に配設され、前記エンドセパレータ110の前記端板111と同様な構造をなしている。
【0093】
前記昇温・冷却水流路板122は、上記端板121に隣接して配設され、前記エンドセパレータ110の前記昇温・冷却水流路板112と同様な構造をなしている。
【0094】
前記燃料ガス流路板124は、上記昇温・冷却水流路板122に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板122の酸化剤ガス流通穴122a,122b、燃料ガス流通穴122c,122d、上記昇温・冷却水流通穴122e〜122hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴124a,124b、燃料ガス流通穴124c,124d、昇温・冷却水流通穴124e〜124hが上記昇温・冷却水流路板122と同様にして形成されると共に、上記燃料ガス流通穴124c,124dに燃料ガス流通溝124p,124qが形成されている。
【0095】
前記組込板125は、上記燃料ガス流路板124に隣接して配設され、前記エンドセパレータ110の前記組込板115と同様な構造をなしており、その組込穴125rが上記燃料ガス流路板124の前記燃料ガス流通溝124p,124qに接続するようになっている。
【0096】
このような第二のエンドセパレータ120において、燃料ガス、酸化剤ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0097】
燃料ガスは、例えば、端板121の燃料ガス流通路121cから内部に供給され、昇温・冷却水流路板122の燃料ガス流通穴122cを介して燃料ガス流路板124の燃料ガス流通穴124cに流入し、組込板125の燃料ガス流通穴125cを介して前記中間セパレータ130へ送給されると共に、上記燃料ガス流路板124の前記燃料ガス流通溝124pを介して組込板125の組込穴125rに送り込まれて発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス流路板124の燃料ガス流通溝124qを介して燃料ガス流通穴124dに流入し、前記流路板122の燃料ガス流通穴122dを介して端板121の燃料ガス流通路121dから外部へ送り出される。
【0098】
酸化剤ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、組込板125の酸化剤ガス流通穴125bから前記流路板124,122の酸化剤ガス流通穴124b,122bを介して端板121の酸化剤ガス流通穴121bに流入して外部へ送り出される。
【0099】
昇温・冷却水は、例えば、前記中間セパレータ130から組込板125、燃料ガス流路板124の昇温・冷却水流通穴125e,125g、124e,124gを介して昇温・冷却水流路板122の流通穴122e,122gに流入し、端板121の昇温・冷却水流通穴121e,121gを介して外部へ送り出されると共に、上記昇温・冷却水流路板122の前記昇温・冷却水流通溝122i,122jに流れ込み、上記燃料ガス流路板124や端板121を昇温・冷却しながら流通穴122h,122fに流入し、燃料ガス流路板124、組込板125の昇温・冷却水流通穴124h,124f、125h,125fを介して前記中間セパレータ130へ送給される。
【0100】
つまり、第二のエンドセパレータ120は、前述した従来の第二のエンドセパレータ320と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(4枚)て済むのである。
【0101】
また、中間セパレータ130は、図1(c)および図4に示すように、昇温・冷却水流路板132と、酸化剤ガス流路板133と、燃料ガス流路板134と、対をなす組込板135とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板132〜135をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0102】
前記昇温・冷却水流路板132は、前記エンドセパレータ110,120の昇温・冷却水流路板112,122と同様な構造をなしている。
【0103】
前記酸化剤ガス流路板133は、上記昇温・冷却水流路板132の一端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ110の前記酸化剤ガス流路板113と同様な構造をなしている。
【0104】
前記燃料ガス流路板134は、上記昇温・冷却水流路板132の他端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ120の前記燃料ガス流路板124と同様な構造をなしている。
【0105】
対をなす前記組込板135は、前記エンドセパレータ110,120の前記組込板115,125と同様な構造をなしており、一方が上記酸化剤ガス流路板133に隣接して配設されて、当該一方の組込穴135rが当該酸化剤ガス流路板133の酸化剤ガス流通溝133m,133nと接続し、他方が上記燃料ガス流路板134に隣接して配設されて、当該他方の組込穴135rが当該燃料ガス流路板134の燃料ガス流通溝134p,134qと接続し、これら組込穴135rが隣接する他のセパレータの組込板の組込穴と接続して発電セルを保持するようになっている。
【0106】
このような中間セパレータ130において、酸化剤ガス、燃料ガス、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0107】
酸化剤ガスは、例えば、前記エンドセパレータ110の組込板115の酸化剤ガス流通路115aから供給され、前記各板132〜135の酸化剤ガス流通穴132a〜135aを流通し、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ120に流れ込むと共に、酸化剤ガス流路板133の酸化剤ガス流通穴133aから酸化剤ガス流通溝133mを介して一方の組込板135の組込穴135rに流入して発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス流路板133の酸化剤ガス流通溝133nを介して酸化剤ガス流通穴133bに流入し、上記各板132,134,135の酸化剤ガス流通穴132b,134b,135bを流れ、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ120へ流れ込む。
【0108】
燃料ガスは、例えば、前記エンドセパレータ120の組込板125の燃料ガス流通路125cから供給され、前記各板132〜135の燃料ガス流通穴132c〜135cを流通し、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ110に流れ込むと共に、燃料ガス流路板134の燃料ガス流通穴134cから燃料ガス流通溝134pを介して他方の組込板135の組込穴135rに流入して発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス流路板134の燃料ガス流通溝134qを介して燃料ガス流通穴134dに流入し、上記各板132,133,135の酸化剤ガス流通穴132d,133d,135dを流れ、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ110へ流れ込む。
【0109】
昇温・冷却水は、例えば、前記エンドセパレータ110の組込板115の昇温・冷却水流通穴115e,115gから供給され、前記各板132〜135の昇温・冷却水流通穴132e〜135e,132g〜135gを流通し、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ120に流れ込むと共に、昇温・冷却水流路板132の昇温・冷却水流通溝132i,132jに流れ込み、上記酸化剤ガス流路板133や燃料ガス流路板134を昇温・冷却することにより発電セルを昇温・冷却しながら流通穴132h,132fに流入し、上記各板133〜135の昇温・冷却水流通穴133h〜135h、133f〜135fを流れ、隣接する他の中間セパレータ130または前記エンドセパレータ120へ流れ込む。
【0110】
つまり、中間セパレータ130は、前述した従来の中間セパレータ330と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(5枚)て済むのである。
【0111】
このような上記中間セパレータ130で発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記エンドセパレータ110,120で挟んでセルスタックを構成し、上記エンドセパレータ110に前述したようにして酸化剤ガスおよび昇温・冷却水を供給すると共に、上記エンドセパレータ120に前述したようにして燃料ガスを供給することにより、酸化剤ガスおよび燃料ガスが前述したようにして各セパレータ110,120,130内を流通し、発電セルで化学反応を起こして電力を発生させることができる一方、昇温・冷却水が前述したようにして各セパレータ110,120,130内を流通し、当該セパレータ110,120,130を所定の温度に保つことができる。
【0112】
したがって、このような固体高分子電解質燃料電池メッシュ組込型のセパレータによれば、従来のメッシュ組込型のセパレータの固体高分子電解質燃料電池と同様な機能を有しながらも、セパレータの構成枚数を少なくすることができる(エンドセパレータで1枚、中間セパレータで1枚)ので製造コストを低減することができると共に体積および重量を小さくすることができる。また、上述したようにセパレータの板の枚数が少ないので、温度調整を迅速に行うことができる。
【0113】
さらに、従来の各セパレータ310,320,330では、昇温・冷却水第一流路板312,322,332の連絡溝312i,312j,322i,322j,332i,332jから昇温・冷却水第二流路板313,323,333の複数の流通溝313k,323k,333kに分配するようにして昇温・冷却水を流通させていたため、板の中央部分の流通溝313k,323k,333kを流通する昇温・冷却水の流通速度が板の端部寄りの流通溝313k,323k,333kを流通する昇温・冷却水の流通速度よりも遅くなりやすく、均一な温度調整が困難であったが、上述したような各セパレータ110,120,130では、昇温・冷却水流路板112,122,132の昇温・冷却水流通穴112e〜112h,122e〜122h,132e〜132hから昇温・冷却水流通溝112i,112j,122i,122j,132i,132jへ流入した昇温・冷却水により分配することなく温度調整するようにしたので、昇温・冷却水の流通速度を全体的に均一にすることができ、均一な温度調整を容易に実現することができる。
【0114】
[水−ガス型]
図5に示すように、水−ガス型のセパレータは、発電セルの積層方向一端に配設される第一のエンドセパレータ210(図5(a))と、他端に配設される第二のエンドセパレータ220(図5(b))と、上記エンドセパレータ210,220の間に配設される複数の中間セパレータ230(図5(c))とからなっている。
【0115】
第一のエンドセパレータ210は、図5(a)および図6に示すように、端板211と、昇温・冷却水流路板212と、酸化剤ガス加湿水第一流路板213と、酸化剤ガス加湿水第二流路板214と、酸化剤ガス加湿水第三流路板215とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板211〜215をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0116】
前記端板211は、前記一端の最外部に配設され、発電セルに酸化剤ガスを送給する酸化剤ガス流通穴211aおよび発電セルで使用された酸化剤ガスを送出する酸化剤ガス流通穴211bが対向して対をなす一組の辺の近傍に形成されると共に、発電セルに燃料ガスを送給する燃料ガス流通穴211cおよび発電セルで使用された燃料ガスを送出する燃料ガス流通穴211dが上記辺を除いた他の組の辺の近傍に形成される一方、酸化剤ガスおよび燃料ガスを加湿する加湿水を流通させる加湿水流通穴211e,211gが四隅のうちの一組の対角上に形成され、昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴211f,211hが四隅のうちの他の組の対角上に形成されている。
【0117】
前記昇温・冷却水流路板212は、上記端板211に隣接して配設され、当該端板211の上記酸化剤ガス流通穴211a,211b、上記燃料ガス流通穴211c,211d、上記加湿水流通穴211e,211g、上記昇温・冷却水流通穴211f,211hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴212a,212b、燃料ガス流通穴212c,212d、加湿水流通穴212e,212g、昇温・冷却水流通穴212f,212hが上記端板211と同様に形成されると共に、上記昇温・冷却水流通穴212f,212h間を蛇行するようにして連結する昇温・冷却水流通溝212vが形成されている。
【0118】
前記酸化剤ガス加湿水第一流路板213は、上記昇温・冷却水流路板212に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板212の上記酸化剤ガス流通穴212a,212b、上記燃料ガス流通穴212c,212d、上記加湿水流通穴212e,212g、上記昇温・冷却水流通穴212f,212hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴213a,213b、燃料ガス流通穴213c,213d、加湿水流通穴213e,213g、昇温・冷却水流通穴213f,213hが上記昇温・冷却水流路板212と同様にして形成される一方、上記酸化剤ガス流通穴213a,213bに酸化剤ガス流通溝213m,213nが形成されると共に、上記酸化剤ガス流通穴213a,213bの近傍に上記燃料ガス流通穴213c,213d間を結ぶ線に沿って長手方向を向けた酸化剤ガス加湿水流通溝213kが対をなすようにして形成され、酸化剤ガス流通穴213a近傍の上記酸化剤ガス加湿水流通溝213kと上記加湿水流通穴213eとを連絡する連絡溝213iおよび酸化剤ガス流通穴213b近傍の上記酸化剤ガス加湿水流通溝213kと上記加湿水流通穴213gとを連絡する連絡溝213jが形成されている。
【0119】
前記酸化剤ガス加湿水第二流路板214は、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板213に隣接して配設され、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板213の上記酸化剤ガス流通穴213a,213b、上記燃料ガス流通穴213c,213d、上記加湿水流通穴213e,213g、上記昇温・冷却水流通穴213f,213h、上記酸化剤ガス加湿水流通溝213kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴214a,214b、燃料ガス流通穴214c,214d、加湿水流通穴214e,214g、昇温・冷却水流通穴214f,214h、酸化剤ガス加湿水流通溝214kが上記酸化剤ガス加湿水第一流路板213と同様にして形成されると共に、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板213の前記酸化剤ガス流通溝213m,213nと接続する酸化剤ガス連絡溝214s,214tが形成されている。
【0120】
前記酸化剤ガス加湿水第三流路板215は、上記第二流路板214に隣接して配設され、当該第二流路板214の上記酸化剤ガス流通穴214a,214b、上記燃料ガス流通穴214c,214d、上記加湿水流通穴214e,214g、上記昇温・冷却水流通穴214f,214hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴215a,215b、燃料ガス流通穴215c,215d、加湿水流通穴215e,215g、昇温・冷却水流通穴215f,215hが当該第二流路板214と同様にして形成されると共に、当該第二流路板214の対をなす前記加湿水流通溝214k間および前記酸化剤ガス連絡溝214s,214t間を連絡する酸化剤ガス−水流通溝215uが複数形成されている。
【0121】
このような第一のエンドセパレータ210において、酸化剤ガス、燃料ガス、加湿水、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0122】
酸化剤ガスは、例えば、端板211の酸化剤ガス流通穴211aから内部に供給され、昇温・冷却水流路板212の酸化剤ガス流通穴212aを介して酸化剤ガス加湿水第一流路板213の酸化剤ガス流通穴213aに流入し、酸化剤ガス加湿水第二、三流路板214,215の酸化剤ガス流通穴214a,215aを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板213の酸化剤ガス流通溝213mおよび酸化剤ガス加湿水第二流路板214の酸化剤ガス連絡溝214sを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板215の酸化剤ガス−水流通溝215uに送り込まれ、当該酸化剤ガス加湿水第三流路板215に隣接して配設される発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス加湿水第二流路板214の酸化剤ガス連絡溝214tを介して酸化剤ガス加湿水第一流路板213の酸化剤ガス流通溝213nに流入し、当該流路板213の酸化剤ガス流通穴213bから昇温・冷却水流路板212の酸化剤ガス流通穴212bを介して端板211の酸化剤ガス流通穴211bから外部へ送り出される。
【0123】
燃料ガスは、例えば、各発電セルで使用された後、酸化剤ガス加湿水第一〜三流路板213〜215および昇温・冷却水流路板212の燃料ガス流通穴212d〜215dを介して端板211の燃料ガス流通穴211dに流入して外部へ送り出される。
【0124】
加湿水は、例えば、端板211の加湿水流通穴211e,211gから内部に供給され、昇温・冷却水流路板212の加湿水流通穴212e,212gを介して酸化剤ガス加湿水第一流路板213の加湿水流通穴213e,213gに流入し、酸化剤ガス加湿水第二、三流路板214、215の加湿水流通穴214e,214g、215e,215gを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記酸化剤ガス加湿水流路板213の前記連絡溝213i,213jを介して前記酸化剤ガス加湿水流通溝213kに流れ込み、酸化剤ガス加湿水第二流路板214の前記酸化剤ガス加湿水流通溝214kを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板215の酸化剤ガス−水流通溝215uに流れ込み、当該流通溝215uを流通する酸化剤ガスを加湿する。
【0125】
昇温・冷却水は、例えば、端板211の昇温・冷却水流通穴211fから内部に供給され、昇温・冷却水流路板212の昇温・冷却水流通穴212fに流入し、酸化剤ガス加湿水第一〜三流路板213〜215の昇温・冷却水流通穴212f〜215fを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記昇温・冷却水流路板212の前記昇温・冷却水流通溝212vを流通し、端板211および酸化剤ガス加湿水流路板213を昇温・冷却することにより発電セル等を昇温・冷却しながら昇温・冷却水流通穴212hに流入し、端板211の昇温・冷却水流通穴211hから外部へ送り出される。
【0126】
つまり、第一のエンドセパレータ210は、前述した従来の第一のエンドセパレータ410と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(5枚)て済むのである。
【0127】
一方、第二のエンドセパレータ220は、図5(b)および図7に示すように、端板221と、昇温・冷却水流路板222と、燃料ガス加湿水第一流路板226と、燃料ガス加湿水第二流路板227と、燃料ガス加湿水第三流路板228とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板221、222、226〜228をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0128】
前記端板221は、前記他端の最外部に配設され、前記エンドセパレータ210の前記端板211と同様な構造をなしている。
【0129】
前記昇温・冷却水流路板222は、上記端板221に隣接して配設され、前記エンドセパレータ210の前記昇温・冷却水流路板212と同様な構造をなしている。
【0130】
前記燃料ガス加湿水第一流路板226は、上記昇温・冷却水流路板222に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板222の酸化剤ガス流通穴222a,222b、燃料ガス流通穴222c,222d、加湿水流通穴222e,222g、昇温・冷却水流通穴222f,222hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴226a,226b、燃料ガス流通穴226c,226d、加湿水流通穴226e,226g、昇温・冷却水流通穴226f,226hが上記昇温・冷却水流路板222と同様にして形成される一方、上記燃料ガス流通穴226c,226dに燃料ガス流通溝226p,226qが形成されると共に、上記燃料ガス流通穴226c,226dの近傍に上記酸化剤ガス流通穴226a,226b間を結ぶ線に沿って長手方向を向けた燃料ガス加湿水流通溝226kが対をなすようにして形成され、燃料ガス流通穴226c近傍の上記燃料ガス加湿水流通溝226kと上記加湿水流通穴226eとを連絡する連絡溝226iおよび燃料ガス流通穴226d近傍の上記燃料ガス加湿水流通溝226kと上記加湿水流通穴226gとを連絡する連絡溝226jが形成されている。
【0131】
前記燃料ガス加湿水第二流路板227は、上記燃料ガス加湿水第一流路板226に隣接して配設され、当該燃料ガス加湿水第一流路板226の上記酸化剤ガス流通穴226a,226b、上記燃料ガス流通穴226c,226d、上記加湿水流通穴226e,226g、上記昇温・冷却水流通穴226f,226h、上記燃料ガス加湿水流通溝226kに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴227a,227b、燃料ガス流通穴227c,227d、加湿水流通穴227e,227g、加湿水流通穴227f,227h、燃料ガス加湿水流通溝227kが上記燃料ガス加湿水第一流路板226と同様にして形成されると共に、当該燃料ガス加湿水第一流路板226の前記酸化剤ガス流通溝226p,226qと接続する酸化剤ガス連絡溝227s,227tが形成されている。
【0132】
前記燃料ガス加湿水第三流路板228は、上記燃料ガス加湿水第二流路板227に隣接して配設され、当該第二流路板227の上記酸化剤ガス流通穴227a,227b、上記燃料ガス流通穴227c,227d、上記加湿水流通穴227e,227g、上記昇温・冷却水流通穴227f,227hに各々対応して接続する酸化剤ガス流通穴228a,228b、燃料ガス流通穴228c,228d、加湿水流通穴228e,228g、昇温・冷却水流通穴228f,228hが上記第二流路板227と同様にして形成されると共に、当該第二流路板227の対をなす前記加湿水流通溝227k間および前記燃料ガス連絡溝227s,227t間を連絡する燃料ガス−水流通溝228uが複数形成されている。
【0133】
このような第二のエンドセパレータ220において、燃料ガス、酸化剤ガス、加湿水、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0134】
燃料ガスは、例えば、端板221の燃料ガス流通穴221cから内部に供給され、昇温・冷却水流路板222の燃料ガス流通穴222cを介して燃料ガス加湿水第一流路板226の燃料ガス流通穴226cに流入し、燃料ガス加湿水第二、三流路板227,228の燃料ガス流通穴227c,228cを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記燃料ガス加湿水第一流路板226の燃料ガス流通溝226pおよび燃料ガス加湿水第二流路板227の燃料ガス連絡溝227sを介して燃料ガス加湿水第三流路板228の燃料ガス−水流通溝228uに送り込まれ、当該燃料ガス加湿水第四流路板228に隣接して配設される発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス加湿水第二流路板227の酸化剤ガス連絡溝227tを介して燃料ガス加湿水第一流路板226の燃料ガス流通溝226qに流入し、当該流路板226の燃料ガス流通穴226dから昇温・冷却水流路板222の燃料ガス流通穴222dを介して端板221の燃料ガス流通穴221dから外部へ送り出される。
【0135】
酸化剤ガスは、各発電セルで使用された後、例えば、燃料ガス加湿水第一〜三流路板226〜228の酸化剤ガス流通穴226b〜228bおよび昇温・冷却水流路板222の酸化剤ガス流通穴222bを介して端板221の酸化剤ガス流通穴221bに流入して外部へ送り出される。
【0136】
加湿水は、例えば、端板221の加湿水流通穴221e,221gから内部に供給され、昇温・冷却水流路板222の加湿水流通穴222e,222gを介して燃料ガス加湿水第一流路板226の加湿水流通穴226e,226gに流入し、燃料ガス加湿水第二、三流路板227、228の加湿水流通穴227e,227g、228e,228gを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記燃料ガス加湿水第一流路板226の前記連絡溝226i,226jを介して前記燃料ガス加湿水流通溝226kに流れ込み、燃料ガス加湿水第二流路板227の前記燃料ガス加湿水流通溝227kを介して燃料ガス加湿水第三流路板228の燃料ガス−水流通溝228uに流れ込み、当該流通溝228uを流通する燃料ガスを加湿する。
【0137】
昇温・冷却水は、例えば、端板221の昇温・冷却水流通穴221fから内部に供給され、昇温・冷却水流路板222の昇温・冷却水流通穴222fに流入し、燃料ガス加湿水第一〜三流路板226〜228の昇温・冷却水流通穴226f〜228fを介して前記中間セパレータ230へ送給されると共に、上記昇温・冷却水流路板222の前記昇温・冷却水流通溝222vを流通し、端板221および燃料ガス加湿水第一流路板226を昇温・冷却することにより発電セル等を昇温・冷却しながら昇温・冷却水流通穴222hに流入し、端板221の昇温・冷却水流通穴221hから外部へ送り出される。
【0138】
つまり、第二のエンドセパレータ220は、前述した従来の第二のエンドセパレータ420と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(5枚)て済むのである。
【0139】
また、中間セパレータ230は、図5(c)および図8に示すように、昇温・冷却水流路板232と、酸化剤ガス加湿水第一流路板233と、酸化剤ガス加湿水第二流路板234と、酸化剤ガス加湿水第三流路板235と、燃料ガス加湿水第一流路板236と、燃料ガス加湿水第二流路板237と、燃料ガス加湿水第三流路板238とからなっており、ステンレスの薄板にレーザカット加工で後述する各種の溝や穴等を形成し、これら板232〜238をニッケルろう付することで一体化させたものである。
【0140】
前記昇温・冷却水流路板232は、前記エンドセパレータ210,220の昇温・冷却水流路板212,222と同様な構造をなしている。
【0141】
前記酸化剤ガス加湿水第一流路板233は、上記昇温・冷却水流路板232の一端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ210の酸化剤ガス加湿水第一流路板213と同様な構造をなしている。
【0142】
前記酸化剤ガス加湿水第二流路板234は、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板233に隣接して配設され、前記エンドセパレータ210の酸化剤ガス加湿水第二流路板214と同様な構造をなしている。
【0143】
前記酸化剤ガス加湿水第三流路板235は、上記酸化剤ガス加湿水第二流路板234に隣接して配設され、前記エンドセパレータ210の酸化剤ガス加湿水第三流路板215と同様な構造をなしている。
【0144】
前記燃料ガス加湿水第一流路板236は、上記昇温・冷却水流路板232の他端面に隣接して配設され、前記エンドセパレータ220の燃料ガス加湿水第一流路板226と同様な構造をなしている。
【0145】
前記燃料ガス加湿水第二流路板237は、上記燃料ガス加湿水第一流路板236に隣接して配設され、前記エンドセパレータ220の燃料ガス加湿水第二流路板227と同様な構造をなしている。
【0146】
前記燃料ガス加湿水第三流路板238は、上記燃料ガス加湿水第二流路板237に隣接して配設され、前記エンドセパレータ220の燃料ガス加湿水第三流路板228と同様な構造をなしている。
【0147】
上述したような中間セパレータ230において、酸化剤ガス、燃料ガス、加湿水、昇温・冷却水は、以下のようにして流通する。
【0148】
酸化剤ガスは、例えば、前記エンドセパレータ210の酸化剤ガス加湿水第三流路板215の酸化剤ガス流通穴215aから供給され、前記各板232〜238の酸化剤ガス流通穴232a〜238aを流通し、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ220に流れ込むと共に、上記酸化剤ガス加湿水第一流路板233の酸化剤ガス流通溝233mおよび酸化剤ガス加湿水第二流路板234の酸化剤ガス連絡溝234sを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板235の酸化剤ガス−水流通溝235uに送り込まれ、当該酸化剤ガス加湿水第三流路板235に隣接して配設される発電セルの酸化剤ガス極に供給されて使用された後、上記酸化剤ガス加湿水第二流路板234の酸化剤ガス連絡溝234tを介して酸化剤ガス加湿水第一流路板233の酸化剤ガス流通溝233nに流入し、当該流路板233の酸化剤ガス流通穴233bから上記各板232,234〜238の各酸化剤ガス流通穴232b,234b〜238bを流れ、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ220に流れ込む。
【0149】
燃料ガスは、例えば、前記エンドセパレータ220の燃料ガス加湿水第三流路板228の燃料ガス流通穴228cから供給され、前記各板232〜238の燃料ガス流通穴232c〜238cを流通し、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ210に流れ込むと共に、上記燃料ガス加湿水第一流路板236の燃料ガス流通溝236pおよび燃料ガス加湿水第二流路板237の燃料ガス連絡溝237sを介して燃料ガス加湿水第三流路板238の燃料ガス−水流通溝238uに送り込まれ、当該燃料ガス加湿水第三流路板238に隣接して配設される発電セルの燃料ガス極に供給されて使用された後、上記燃料ガス加湿水第二流路板237の燃料ガス連絡溝237tを介して燃料ガス加湿水第一流路板236の燃料ガス流通溝236qに流入し、当該流路板236の燃料ガス流通穴236dから上記各板232〜235,237,238の各燃料ガス流通穴232d〜235d,237d,238dを流れ、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ210に流れ込む。
【0150】
加湿水は、例えば、前記エンドセパレータ210の酸化剤ガス加湿水第三流路板215の加湿水流通穴215e,215gから供給され、前記各板232〜238の加湿水流通穴232e〜238e,232g〜238gを流通して、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ220に流れ込む一方、酸化剤ガス加湿水第一流路板233の前記連絡溝233i,233jを介して前記酸化剤ガス加湿水流通溝233kに流入し、酸化剤ガス加湿水第二流路板234の酸化剤ガス加湿水流通溝234kを介して酸化剤ガス加湿水第三流路板235の酸化剤ガス−水流通溝235uに流れ込み、当該流通溝235uを流通する酸化剤ガスを加湿すると共に、燃料ガス加湿水第一流路板236の前記連絡溝236i,236jを介して前記燃料ガス加湿水流通溝236kに流入し、燃料ガス加湿水第二流路板237の燃料ガス加湿水流通溝237kを介して燃料ガス加湿水第三流路板238の燃料ガス−水流通溝238uに流れ込み、当該流通溝238uを流通する燃料ガスを加湿する。
【0151】
昇温・冷却水は、例えば、前記エンドセパレータ220の燃料ガス加湿水第三流路板228の昇温・冷却水流通穴228fから供給され、前記各板232〜238の昇温・冷却水流通穴232f〜238fを流通して、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ210に流れ込む一方、昇温・冷却水流路板232の昇温・冷却水流通溝232vを流通して酸化剤ガス加湿水第一流路板233および燃料ガス加湿水第一流路板236を昇温・冷却することにより発電セル等を昇温・冷却しながら昇温・冷却水流通穴232hに流入し、上記各板233〜338の昇温・冷却水流通穴233h〜238hを流れ、隣接する他の中間セパレータ230または前記エンドセパレータ210へ流れ込む。
【0152】
つまり、中間セパレータ230は、前述した従来の中間セパレータ430と同様な機能を発現しながらも、その構成板の枚数が少なく(7枚)て済むのである。
【0153】
このような上記中間セパレータ230で発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記エンドセパレータ210,220で挟んでセルスタックを構成して、酸化剤ガス、燃料ガス、加湿水、昇温・冷却水を供給することにより、酸化剤ガスおよび燃料ガスが前述したようにして各セパレータ210,220,230内を流通し、発電セルで化学反応を起こして電力を発生させることができる一方、加湿水が前述したようにして各セパレータ210,220,230内を流通し、発電セルでの発電に伴う熱を吸収して当該発電セルを冷却すると同時に上記吸熱により気化して上記ガスを加湿し、発電セルの固体高分子電解質を加湿して発電効率の低下を防ぐことができると共に、昇温・冷却水が前述したようにして各セパレータ210,220,230内を流通し、当該セパレータ210,220,230を所定の温度に保つことができる。
【0154】
したがって、このような固体高分子電解質燃料電池水−ガス型のセパレータによれば、従来の水−ガス型のセパレータの固体高分子電解質燃料電池と同様な機能を有しながらも、セパレータの構成枚数を少なくすることができる(エンドセパレータで1枚、中間セパレータで4枚)ので製造コストを低減することができると共に体積および重量を小さくすることができる。また、中間セパレータ230を構成する板の枚数が上述のように少ないだけでなく、中間セパレータ230の内部中央に昇温・冷却水流路板232を配設したので、中間セパレータ230を迅速に温度調整することができる。
【0155】
【発明の効果】
本発明の固体高分子電解質燃料電池よれば、セパレータの板の構成枚数が少ないので、以下のような効果を得ることができる。
(1)燃料電池の製造コストを低減することができる。
(2)燃料電池の体積および重量を小さくすることができる。
(3)温度調整を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一番目の発明による固体高分子電解質燃料電池のメッシュ組込型のセパレータの概略構造を表す分解斜視図である。
【図2】図1(a)の分解平面図である。
【図3】図1(b)の分解平面図である。
【図4】図1(c)の分解平面図である。
【図5】第二番目の発明による固体高分子電解質燃料電池の水−ガス型のセパレータの概略構造を表す分解斜視図である。
【図6】図5(a)の分解平面図である。
【図7】図5(b)の分解平面図である。
【図8】図5(c)の分解平面図である。
【図9】固体高分子電解質燃料電池の主要部の構成説明図である。
【図10】従来の固体高分子電解質燃料電池のメッシュ組込型のセパレータの概略構造を表す分解斜視図である。
【図11】図10(a)の分解平面図である。
【図12】図10(b)の分解平面図である。
【図13】図10(c)の分解平面図である。
【図14】従来の固体高分子電解質燃料電池の水−ガス型のセパレータの概略構造を表す分解斜視図である。
【図15】図14(a)の分解平面図である。
【図16】図14(b)の分解平面図である。
【図17】図14(c)の分解平面図である。
【符号の説明】
110,120 エンドセパレータ
130 中間セパレータ
111,121 端板
112,122,132 昇温・冷却水流路板
113,133 酸化剤ガス流路板
124,134 燃料ガス流路板
115,125,135 組込板
210,220 エンドセパレータ
230 中間セパレータ
211,221 端板
212,222,232 昇温・冷却水流路板
213,233 酸化剤ガス加湿水第一流路板
214,234 酸化剤ガス加湿水第二流路板
215,235 酸化剤ガス加湿水第三流路板
226,236 燃料ガス加湿水第一流路板
227,237 燃料ガス加湿水第二流路板
228,238 燃料ガス加湿水第三流路板

Claims (2)

  1. 酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通穴と、燃料ガスを流通させる燃料ガス流通穴と、昇温・冷却を行う昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴とが形成された端板と、
    この端板に隣接して配設され、当該端板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該端板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該端板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、この昇温・冷却水流通穴に繋がって上記昇温・冷却水を表面全体に蛇行させながら流通させる昇温・冷却水流通溝とが形成された昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、この酸化剤ガス流通穴に繋がって上記酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通溝とが形成された酸化剤ガス流路板と、
    この酸化剤ガス流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス流路板の上記酸化剤ガス流通溝と連絡し且つ発電セルを保持する組込穴とが形成された組込板と
    からなる第一エンドセパレータと、
    前記第一エンドセパレータの前記端板と同様な構造をなす端板と、
    この端板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、この燃料ガス流通穴に繋がって前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通溝とが形成された燃料ガス流路板と、
    この燃料ガス流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス流路板の上記燃料ガス流通溝と連絡し且つ発電セルを保持する組込穴とが形成された組込板と
    からなる第二エンドセパレータと、
    前記第一エンドセパレータまたは前記第二エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板の一端面に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス流路板と、
    この酸化剤ガス流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記組込板と同様な構造をなす組込板と、
    上記昇温・冷却水流路板の他端面に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス流路板と同様な構造をなす燃料ガス流路板と、
    この燃料ガス流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記組込板と同様な構造をなす組込板と
    からなる中間セパレータと
    を備えてなることを特徴とする固体高分子電解質燃料電池
  2. 酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通穴と、燃料ガスを流通させる燃料ガス流通穴と、昇温・冷却を行う昇温・冷却水を流通させる昇温・冷却水流通穴と、上記酸化剤ガスおよび上記燃料ガスを加湿する加湿水を流通させる加湿水流通穴とが形成された端板と、
    この端板に隣接して配設され、当該端板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該端板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該端板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該端板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、この昇温・冷却水流通穴に繋がって上記昇温・冷却水を表面全体に蛇行させながら流通させる昇温・冷却水流通溝とが形成された昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、この酸化剤ガス流通穴に繋がって上記酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス流通溝と、上記昇温・冷却水流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、この加湿水流通穴と繋がって上記加湿水を流通させる酸化剤ガス加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第一流路板と、
    この酸化剤ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通溝と連通する酸化剤ガス流通溝と、当該酸化剤ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス加湿水流通溝と連通する酸化剤ガス加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第二流路板と、
    この酸化剤ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該酸化剤ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通溝および上記酸化剤ガス加湿水流通溝と連絡する酸化剤ガス−加湿水流通溝とが形成された酸化剤ガス加湿水第三流路板と
    からなる第一エンドセパレータと、
    前記第一エンドセパレータの前記端板と同様な構造をなす端板と、
    この端板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板に隣接して配設され、当該昇温・冷却水流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該昇温・冷却水流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、この燃料ガス流通穴に繋がって上記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通溝と、上記昇温・冷却水流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、この加湿水流通穴と繋がって上記加湿水を流通させる燃料ガス加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第一流路板と、
    この燃料ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス流通溝と連通する燃料ガス流通溝と、当該燃料ガス加湿水第一流路板の上記燃料ガス加湿水流通溝と連通する燃料ガス加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第二流路板と、
    この燃料ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記酸化剤ガス流通穴と連通する酸化剤ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通穴と連通する燃料ガス流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記昇温・冷却水流通穴と連通する昇温・冷却水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記加湿水流通穴と連通する加湿水流通穴と、当該燃料ガス加湿水第二流路板の上記燃料ガス流通溝および上記燃料ガス加湿水流通溝と連絡する燃料ガス−加湿水流通溝とが形成された燃料ガス加湿水第三流路板と
    からなる第二エンドセパレータと、
    前記第一エンドセパレータまたは前記第二エンドセパレータの前記昇温・冷却水流路板と同様な構造をなす昇温・冷却水流路板と、
    この昇温・冷却水流路板の一端面に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第一流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第一流路板と、
    この酸化剤ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第二流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第二流路板と、
    この酸化剤ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、前記第一エンドセパレータの前記酸化剤ガス加湿水第三流路板と同様な構造をなす酸化剤ガス加湿水第三流路板と、
    上記昇温・冷却水流路板の他端面に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第一流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第一流路板と、
    この燃料ガス加湿水第一流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第二流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第二流路板と、
    この燃料ガス加湿水第二流路板に隣接して配設され、前記第二エンドセパレータの前記燃料ガス加湿水第三流路板と同様な構造をなす燃料ガス加湿水第三流路板と
    からなる中間セパレータと
    を備え、前記中間セパレータで発電セルを挟みながら複数積層し、これらを前記第一エンドセパレータ及び前記第二エンドセパレータで挟んでなることを特徴とする固体高分子電解質燃料電池
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