JP3564211B2 - 地絡故障検出方法およびその装置 - Google Patents

地絡故障検出方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば直流電圧をパルス幅変調制御(PWM制御)することで励磁電圧を制御するインバータを有する励磁回路及びこの励磁回路から励磁電圧が印加される交流励磁可変速回転機の界磁巻線の地絡故障を検出するための地絡故障検出方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、交流励磁回転機の界磁巻線は高電圧が印加され及び非接地系であるため、交流励磁回転機の運転状態では交流励磁回転機の界磁巻線の一線地絡故障は、直接的に検出されることはできない。従来、そのような地絡故障は、交流励磁回転機が停止された時に、界磁巻線の絶縁抵抗を測定する等の方法によって検出されている。
【0003】
しかしながら、交流励磁回転機の界磁巻線の一線地絡故障が発生した時には、交流励磁回転機の界磁巻線は高電圧が印加され及び非接地系であるため、界磁巻線の絶縁破壊が発生し、界磁巻線の絶縁破壊は短絡故障へと移行し、機器の破損に波及する恐れがある。従って、交流励磁回転機の運転状態で、そのような地絡故障は、確実に検出されることが要求される。
【0004】
特に、直流電圧をPWM制御することで励磁電圧を制御するインバータを有する励磁回路によって励磁電圧が印加される交流励磁可変速回転機は、励磁電圧としてPWM制御された方形波パルスの三相交流電圧を用いているため、以下の2点の性質を有する。
【0005】
(1)励磁電圧の基本波信号の周波数は、回転子の界磁巻線により発生する回転磁界の回転速度と回転子の回転速度との差(“すべり”と呼ばれる。)に比例して制御され、0Hzから50−60Hz程度まで変化する。
【0006】
(2)励磁電圧は、基本波信号をPWM制御により振幅と周波数を制御してなる数百Hzの方形波パルス電圧である。
【0007】
このため、このような交流励磁可変速回転機における地絡故障を正確に検出することは、困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に基づきなされたもので、交流励磁回転機の運転状態においても、交流励磁回転機の界磁巻線及び励磁回路の地絡故障を確実に検出することができる地絡故障検出方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された電流に基づき、前記励磁回路からの励磁電圧が変化しても一定感度で前記地絡故障を検出する地絡故障検出手段とを具備するものである。
【0010】
前記電流検出手段として、ホールタイプDCCTがある。また、前記グランド抵抗に直列に接続された第1の抵抗および第2の抵抗を設け、前記電流検出手段として、第1の抵抗および第2の抵抗のうち一方のものの電圧降下を検出し、検出した降下電圧に基づき前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出してもよい。
【0011】
前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備する。
【0012】
また、前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備してもよい。
【0013】
さらに、前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される励磁電圧の周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路より入力された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備してもよい。
【0014】
またさらに、前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される励磁電圧の周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路により入力された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備してもよい。
【0015】
また、前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路により入力された基本波信号を監視する監視回路と、前記監視回路による監視結果に応じて、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と前記基本波入力回路により入力された基本波信号とを切換える切換回路と、前記切換回路により出力された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備してもよい。
【0016】
さらに、前記地絡故障検出手段は、前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、
前記基本波入力回路により入力された基本波信号を監視する監視回路と、前記監視回路による監視結果に応じて、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と前記基本波入力回路により入力された基本波信号とを切換える切換回路と、前記切換回路により出力された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを具備してもよい。
【0017】
上記の構成において前記周期測定回路を有する場合、前記地絡故障検出手段が、前記周期測定回路から周期信号を入力し、入力した周期信号の周期が所定の上限値以上であるときには入力した周期信号の周期を固定の上限値に制限し、入力した周期信号の周期が所定の下限値以下であるときには入力した周期信号の周期を固定の下限値に制限し、制限した周期信号を前記可変増幅回路に出力する振幅制限回路をさらに具備してもよい。
【0018】
さらに、上記の構成において前記周波数測定回路を有する場合、前記地絡故障検出手段が、前記周波数測定回路から周波数信号を入力し、入力した周波数信号の周波数が所定の上限値以上であるときには入力した周波数信号の周波数を固定の上限値に制限し、入力した周波数信号の周波数が所定の下限値以下であるときには入力した周波数信号の周波数を固定の下限値に制限し、制限した周波数信号を前記基準値可変回路に出力する周波数制限回路をさらに具備してもよい。
【0019】
前記励磁回路として、中性点を基準とした直流電圧を入力とするインバータや中性点を有するサイクロコンバータがある。
【0023】
ここで、励磁回路に地絡故障が発生すると、励磁回路に印加された電圧または励磁電圧が印加した電圧により、地絡電流は地絡点から大地を経由してグランド抵抗を介して中性点に流れる。地絡故障は、この中性点に流れる電流を検出することで判定される。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は第1の実施の形態の地絡故障を検出するシステムの構成を示す図である。 図1に示すように、励磁回路1は中性点Pを基準とした直流電圧+Eと−Eを入力し、PWM制御した3相の励磁電圧VR 、VS 、VT を出力する。交流励磁可変速回転機2では、回転子21の界磁巻線22が励磁され、回転磁界を発生する。回転子21の外側には、回転子巻線23が設けられている。励磁回路1は、回転子21の界磁巻線22により発生する回転磁界の回転速度と回転子21の回転速度との差(すべり)に比例して励磁電圧VR 、VS 、VT の基本波の周波数および電圧を制御する。
【0025】
図2は励磁回路1の構成を示す図である。
【0026】
図2に示すように、比較器11は、速度基準信号SP と回転機速度信号SR とを入力し、これらの信号の差異に応じた基本波信号Vs を出力する。速度基準信号SP は、系統側、例えば発電所であれば送電線側より入力される信号、例えば周波数の信号である。回転機速度信号SR は、回転子21の回転速度に基づく信号である。図3に示すように、インバータ制御回路12は、基本波信号Vs を入力とし、基本波信号Vs とインバータ変調信号SM とに基づきトリガ信号を生成して出力する。インバータ回路13R 、13S 、13T は、ゲート・ターン・オフSCRを逆並列接続してなり、トリガ信号に応じて中性点Pを基準とした直流電圧+Eと−Eを励磁電圧VR 、VS 、VT に変換する。図3に示す励磁電圧の波形は、例えば励磁電圧VR の一周期分を示している。図3から分かるように、励磁電圧VR 、VS 、VT は基本波信号に応じてPWM制御により振幅と周波数が制御された数百ヘルツの方形波パルス電圧である。
【0027】
励磁回路1の中性点とグランドとの間には、グランド抵抗Re と電流検出手段としてのホールタイプDCCT3とが直列に接続されている。グランド抵抗Re の抵抗値は、地絡故障が発生した時に流れる地絡電流により機器が損傷しないような値とされる。その抵抗値は、例えば励磁回路1の出力側に地絡故障が発生したときにグランド抵抗Re に100mA程度の地絡電流Ie が流れる程度に設定される。ホールタイプDCCT3は、地絡電流Ie に比例した2次出力電圧Vi を出力する。
【0028】
地絡故障検出部4は、ホールタイプDCCT3から2次出力電圧Vi を入力し、入力した2次出力電圧Vi に基づき励磁回路1の地絡故障を検出する。地絡故障検出部4は、地絡故障を検出すると、地絡故障検出信号FOUT を出力する。
【0029】
図4は図1に示した地絡故障検出部4の構成を示すブロック図である。
【0030】
図4に示すように、フィルタ回路5は、入力した2次出力電圧Vi から励磁回路1におけるインバータの変調信号による高周波成分を除去した基本波信号Vs の成分(これを基本波信号V1 とする。)を抽出する。フィルタ回路5は、例えばローパスフィルタにより構成される。
【0031】
周波数測定回路6は、基本波信号V1 を入力し、基本波信号V1 の周期Tを測定し、測定した周期Tに応じた周期信号ST を出力する。
【0032】
可変増幅回路7は、基本波信号V1 及び周期信号ST を入力し、基本波信号V1 の振幅を周期信号ST に応じて増幅する。
【0033】
比較回路8は、可変増幅回路7の出力である検出信号V2 を入力し、この出力V2 と所定の基準値VREF とを比較し、検出信号V2 が所定の基準値VREF を越えた時、地絡故障検出信号FOUT を出力する。基準値VREF は、例えば健全時の浮遊容量による地絡電流に相当する値に設定される。
【0034】
このように構成されたシステムでは、以下のようにして地絡故障が検出される。 励磁回路1の入力側(直流電圧+Eまたは−E側)において地絡故障が発生すると、直流電圧+Eまたは−Eをグランド抵抗Re の抵抗値で割った電流値の地絡電流Ie が地絡故障点からグランドを経由してグランド抵抗Re 及びホールタイプDCCT3を介して中性点Pに流れる。
【0035】
励磁回路1の出力側(励磁電圧VR 、VS 、VT 側)において地絡故障が発生すると、方形波パルスの交流電圧であるVR 、VS 、VT をグランド抵抗Re の抵抗値で割った電流値の地絡電流Ie が地絡故障点からグランドを経由してグランド抵抗Re 及びホールタイプDCCT3を介して中性点Pに流れる。
【0036】
このようにホールタイプDCCT3に電流が流れると、地絡電流Ie の電流値に比例した電圧値の2次出力電圧Vi がホールタイプDCCT3より出力され、地絡故障検出部4に入力される。
【0037】
地絡故障検出部4では、2次出力電圧Vi がフィルタ回路5を介して基本波信号V1 として周期測定回路6及び可変増幅回路7に入力される。可変増幅回路7では、基本波信号V1 及び周期測定回路6から出力された周期信号ST が入力され、周期信号ST によって基本波信号V1 の振幅を基本波信号V1 の周期に比例させた検出信号V2 が出力される。比較回路8では、検出信号V2 及び基準値VREF が入力され、検出信号V2 が基準値VREF より大きい時には、地絡故障検出信号FOUT が出力される。
【0038】
本実施の形態では、グランド抵抗Re の抵抗値を、地絡故障が発生した時に流れる地絡電流により機器が損傷しないような値、例えば励磁回路1の出力側に地絡故障が発生したときにグランド抵抗Re に100mA程度の地絡電流Ie が流れる程度に設定することにより、交流励磁可変速回転機2の運転状態においても地絡故障を検出することが可能となる。
【0039】
また、地絡電流Ie を検出する電流検出手段としてホールタイプDCCTを用いることにより、一般の電流変成器では検出できないような、例えば地絡故障点によって異なる値となるような地絡電流(励磁回路1の入力側と出力側)及び交流のパルス電圧による地絡電流を精度よくかつ絶縁して検出できる。
【0040】
さらに、地絡故障検出部4において、フィルタ回路5によって2次出力電圧Vi から高周波成分を除去して基本波信号V1 を検出しているので、浮遊容量による高周波成分の漏れ電流の影響を少なくし、地絡故障を正しく検出することができる。
【0041】
また、周波数に比例する基本波信号V1 に対して基本波信号V1 の周期に比例して振幅を可変することにより、基本波信号Vs の周波数に比例して振幅が変化する回転機の励磁電圧による地絡故障においても、以下の式に示すように、常に一定の検出感度により地絡故障の有無を検出できる。
【0042】
V1 =K・f
V2 =T・V1 =(1/f)・(K・f)=K(コンスタント)
ただし、K:係数
f:基本波信号V1 の周波数
T:基本波信号V1 の周期
図5は第2の実施の形態の地絡故障を検出するシステムの構成を示す図である。 図1のシステムでは励磁回路1の中性点とグランドとの間をグランド抵抗Re とホールタイプDCCT3とを直列に接続していたが、図5に示すシステムでは励磁回路1の中性点とグランドとの間を抵抗Re1と抵抗Re2とを直列に接続し、地絡電流Ie に比例する抵抗Re2の両端の電圧降下を検出することで、地絡電流Ie を検出している。
【0043】
地絡電流によって生じる抵抗Re1と抵抗Re2とによる電圧降下Ve は、抵抗Re1と抵抗Re2とによって分圧されるため、抵抗Re2の両端電圧VRe2は下記の式で表される。
【0044】
Figure 0003564211
従って、抵抗Re1と抵抗Re2の抵抗値比を任意に予め決定することにより、地絡故障点によって異なる値となるような地絡電流及び交流のパルス電圧による地絡電流を、地絡電流に比例した任意の電圧VRe2として検出することができる。
図6は図4に示した地絡故障検出部の変形例を示すブロック図である。
【0045】
この例は、図6に示すように、地絡故障検出部において、周波数測定回路6と可変増幅回路7との間に振幅制限回路9を設けたものである。
【0046】
振幅制限回路9は、図7に示すように、周期測定回路6から周期信号ST を入力し、入力した周期信号ST の周期Tが所定の上限値(1/fL )以上であるときには入力した周期信号ST の周期Tをその上限値に制限し、すなわち固定の値にし、入力した周期信号ST の周期Tが所定の下限値(1/fH )以下であるときには入力した周期信号ST の周期Tをその下限値に制限し、すなわち固定の値にし、制限した周期信号ST’を可変増幅回路7に出力する。
【0047】
可変増幅回路7は周期信号ST’により基本波信号V1 の振幅を制限することから、周期信号ST’の上限値以上および下限値以下となる周波数域では可変増幅回路7における増幅ゲインは固定ゲインとなり、検出信号V2 は周期Tの上限値となる周波数fL 以下では減衰し、周期Tが下限値となる周波数fH 以上では増大する。
【0048】
このような制限を受ける検出信号V2 を比較回路8により基準値VREF と比較した場合、周期Tが上限値となる周波数fL 以下では地絡故障を検出しにくくなり、逆に周期Tが下限値となる周波数fH 以上では地絡故障が検出しやすくなる。 つまり、基本波信号の振幅を周期に比例させ可変する振幅制御において振幅の上限および下限を設けているため、上限値及び下限値内の周波数範囲では地絡故障を一定の検出感度により検出し、上限値以上となる低周波数域では検出感度を下げ、下限値以下となる高周波数域では検出感度を上げて地絡故障を検出することができる。
【0049】
換言すると、振幅制御の上限および下限を交流励磁可変速回転機の定常運転域の最小および最大の基本周波数とすることにより、定常運転範囲内の振幅制御の上限値以上となる低周波数域では振幅が固定ゲインによって制御され、浮遊容量等によるノイズが異常に増幅されて誤検出することをなくすことができ、また交流励磁可変速回転機における開始時である、振幅制御の下限値以下となる高周波数域では振幅が固定ゲインによって制御されると基本波信号に応じて検出信号も大きくなり、地絡故障を容易に検出することができる。
【0050】
図8は図4に示した地絡故障検出部の他の例を示す図である。
【0051】
図8に示す地絡故障検出部においては、図4に示した地絡故障検出部における周波数測定回路6の代わりに、基本波信号V1 の周波数fを測定する周波数計測回路14を設け、可変増幅回路7の代わりに、周波数測定回路14の周波数信号fs により基準値VREF を基本波信号V1 の周波数に比例可変し、可変基準信号VREF’を出力する基準値可変回路15を設け、比較回路8´は基本波信号V1 と可変基準信号VREF’とを比較し、地絡故障の有無を判定するようにしているものである。
【0052】
比較回路8´において下記の式に示すように、基本波信号V1 と、基準値VREF を基本波信号V1 の周波数fに比例させ可変した可変基準信号VREF’との比は、図4に示したように基準値VREF を一定とし、基本波信号V1 を周期Tに比例させた検出信号V2 との比と変わらないことから、図8に示した地絡故障検出部は図4に示した地絡故障検出部は同様な効果を得ることができる。
【0053】
Figure 0003564211
図9は地絡故障検出部の他の例を示す図である。
【0054】
図9に示す地絡故障検出部は、図8に示した地絡故障検出部における周波数測定回路14と周波数基準値回路15との間に周波数制限回路16を設けたものである。図10に示すように、周波数制限回路16は、周波数測定回路14から周波数信号fs を入力し、入力した周波数信号fs の周波数fが所定の上限値fH 以上であるときには入力した周波数信号fs の周波数fをその上限値に制限し、すなわち固定の値にし、入力した周波数信号fs の周波数fが所定の下限値fL 以下であるときには入力した周波数信号fs の周波数fをその下限値に制限し、すなわち固定の値にし、制限した周波数信号fs’を基準値可変回路15に出力する。
【0055】
図10から分かるように、基本波信号V1 と上限及び下限を設けて可変するようにした可変基準信号VREF’との比は、図6に示したように、上限及び下限を設けて可変するようにした検出信号V2 と基準値VREF との比と変わらないことから、図9に示した地絡故障検出部は図6に示した地絡故障検出部は同様な効果を得ることができる。
【0056】
図11は地絡故障検出部をさらに変形した例を示す図である。
【0057】
図4に示した地絡故障検出部ではフィルタ回路5の出力である基本波信号V1 を周期定回路6の入力としていたが、図11に示す地絡故障検出部では基本波入力回路17の出力を周期測定回路6の入力としている。基本波入力回路17は、図2に示した励磁回路1における比較器11の基本波信号Vs を入力し、この信号を基本波信号V1’として周期測定回路6に供給している。
【0058】
励磁回路1における比較器11の基本波信号Vs は基本波の周波数に関係なく一定の振幅であるから、周期測定回路6はノイズに強く、常時周期信号ST の補正を行うことから、地絡故障を迅速に検出することができる。
【0059】
図12は地絡故障検出部をさらに変形した別の例を示す図である。
【0060】
図6に示した地絡故障検出部ではフィルタ回路5の出力である基本波信号V1 を周期測定回路6の入力としていたが、図12に示す地絡故障検出部では図11に示したものと同様に基本波入力回路17の出力V1’を周期測定回路6の入力としている。基本波入力回路17の作用効果に関しては図11に示したものと同様である。
【0061】
図13は地絡故障検出部をさらに変形した別の例を示す図である。
【0062】
図8に示した地絡故障検出部ではフィルタ回路5の出力である基本波信号V1 を周波数測定回路14の入力とし、この周波数測定回路14の出力を基準値可変回路15に入力していたが、図13に示す地絡故障検出部では図11に示したものと同様に基本波入力回路17の出力V1’を周波数測定回路14の入力としている。基本波入力回路17の作用効果に関しては図11に示したものと同様である。 図14は地絡故障検出部をさらに変形した別の例を示す図である。
【0063】
図9に示した地絡故障検出部ではフィルタ回路5の出力である基本波信号V1 を周波数測定回路14の入力とし、この周波数測定回路6の出力を周波数制限回路16を介して基準値可変回路15に入力していたが、図14に示す地絡故障検出部では図11に示したものと同様に基本波入力回路17の出力V1’を周波数測定回路14の入力としている。基本波入力回路17の作用効果に関しては図11に示したものと同様である。
【0064】
図15は地絡故障検出部をさらに変形した例を示す図である。
【0065】
図11に示す地絡故障検出部では基本波入力回路17の出力を周期測定回路6の入力としていたが、図15に示す地絡故障検出部では基本波入力回路17の出力V1’を監視する監視回路18と、監視回路18の出力CH に応じてフィルタ回路5の出力V1 または基本波入力回路17の出力V1’のうちいずれか一方の信号V1’’ を周期測定回路6の入力とする信号切換回路19とを設け、通常は基本波入力回路17の出力V1’を周期測定回路6の入力とし、出力V1’が一定時間以上入力されないときときにはフィルタ回路5の出力V1 を周期測定回路6の入力としている。これにより、例えば断線により基本波信号VS が入力されなくなっても基本波信号V1 により動作可能となるという効果を奏する。
【0066】
図16に示す地絡故障検出部は、図12に示した地絡故障検出部に図15に示した監視回路18及び信号切換回路19を設けたもので、図15に示した地絡故障検出部と同様の作用効果を奏する。
【0067】
図17に示す地絡故障検出部は、図13に示した地絡故障検出部に図15に示した監視回路18及び信号切換回路19を設けたもので、図15に示した地絡故障検出部と同様の作用効果を奏する。
【0068】
図18に示す地絡故障検出部は、図14に示した地絡故障検出部に図15に示した監視回路18及び信号切換回路19を設けたもので、図15に示した地絡故障検出部と同様の作用効果を奏する。
【0069】
以上の実施の形態は、インバータ回路を有する励磁回路を持つシステムに本発明を適用したものであったが、本発明は他の種類を励磁回路を有するシステムに対しても適用することができる。
【0070】
図19はサイクロコンバータを有する励磁回路を持つシステムに本発明を適用した実施の形態である。
【0071】
図19に示すように、励磁回路30は三相交流電圧を入力とすると共に中性点Pの基準を有し、PWM制御した3相の励磁電圧VR 、VS 、VT を出力する。他の回路構成に関しては図1に示したシステムと同様である。
【0072】
図20は励磁回路30の構成を示す図である。
【0073】
図20に示すように、比較器31は、速度基準信号SP と回転機速度信号SR とを入力し、これらの信号の差異に応じた基本波信号Vs を出力する。速度基準信号SP は、系統側、例えば発電所であれば送電線側より入力される信号、例えば周波数の信号である。回転機速度信号SR は、回転子21の回転速度に基づく信号である。図21に示すように、サイリスタ制御回路32は、基本波信号Vs を入力とし、基本波信号Vs とに基づきトリガ信号を生成して出力する。サイクロコンバータ回路33R 、33S 、33T は、2つのサイリスタを逆並列接続してなり、トリガ信号に応じて三相交流電圧を励磁電圧VR 、VS 、VT に変換する。図3に示す励磁電圧の波形は、例えば励磁電圧VR の一周期分を示している。図3から分かるように、励磁電圧VR 、VS 、VT は基本波信号に応じてPWM制御により振幅と周波数が制御された数百ヘルツの鋸波パルス電圧である。
【0074】
そして、励磁回路1の中性点とグランドとの間に、グランド抵抗Re と電流検出手段としてのホールタイプDCCT3とを直列に接続し、ホールタイプDCCT3により地絡電流Ie に比例した2次出力電圧Vi を得て、地絡故障検出部4により2次出力電圧Vi に基づく地絡故障の検出を行っている。
【0075】
図22に示すシステムは、図19に示したサイクロコンバータを有する励磁回路30を持つシステムに図5に示した地絡故障検出方式を適用したものである。すなわち、励磁回路30の中性点Pとグランドとの間を抵抗Re1と抵抗Re2とを直列に接続し、地絡電流Ie に比例する抵抗Re2の両端の電圧降下を検出することで、地絡電流Ie を検出している。
【0076】
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内においてさまざまな変形が可能であり、それらは本発明の範囲に含まれる。。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、励磁回路に地絡故障が発生すると、励磁回路に印加された電圧または励磁電圧が印加した電圧により、地絡電流は地絡点から大地を経由してグランド抵抗を介して中性点に流れ、この中性点に流れる電流を検出することで地絡故障を検出しているので、交流励磁回転機の運転状態においても、交流励磁回転機の界磁巻線及び励磁回路の地絡故障を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した励磁回路の構成を示すブロック図である。
【図3】交流励磁可変速回転機に印加される励磁電圧の波形図である。
【図4】図1に示した地絡故障検出部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のシステムの構成を示す図である。
【図6】図4に示した地絡故障検出部の変形例を示すブロック図である。
【図7】図6に示した地絡故障検出部の特性を説明するための図である。
【図8】図4に示した地絡故障検出部の変形例を示すブロック図である。
【図9】図8に示した地絡故障検出部の変形例を示すブロック図である。
【図10】図9に示した地絡故障検出部の特性を説明するための図である。
【図11】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図12】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図13】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図14】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図15】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図16】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図17】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図18】地絡故障検出部のさらに別の変形例を示すブロック図である。
【図19】本発明のさらに別の実施の形態のシステムの構成を示す図である。
【図20】図19に示した励磁回路の構成を示すブロック図である。
【図21】交流励磁可変速回転機に印加される励磁電圧の波形図である。
【図22】本発明のさらに別の実施の形態のシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 励磁回路
2 交流励磁可変速回転機
21 回転子
22 界磁巻線
23 回転子巻線
3 ホールタイプDCCT
4 地絡故障検出部

Claims (8)

  1. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  2. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  3. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される励磁電圧の周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路より入力された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  4. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される励磁電圧の周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路により入力された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  5. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路により入力された基本波信号を監視する監視回路と、前記監視回路による監視結果に応じて、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と前記基本波入力回路により入力された基本波信号とを切換える切換回路と、前記切換回路により出力された基本波信号の周期を測定し、測定した周期に応じた周期信号を出力する周期測定回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号の振幅を前記周期信号に応じて増幅する可変増幅回路と、前記可変増幅回路の出力と所定の基準値とを比較し、前記可変増幅回路の出力が前記所定の基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  6. 周波数及び/または振幅が制御された励磁電圧を出力する励磁回路、及びこの励磁回路からの励磁電圧により界磁電流が印加される交流励磁可変速回転機の界磁回路の地絡故障を検出する地絡故障検出装置において、
    前記励磁回路の中性点とグランドとの間に接続されたグランド抵抗と、前記グランド抵抗を介して前記グランドから前記中性点に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流に応じた検出信号から前記励磁回路から出力される周波数及び/または振幅を制御するための基本波信号を抽出するフィルタ回路と、前記周波数及び/または振幅が制御するための基本波信号を励磁回路より直接入力する基本波入力回路と、前記基本波入力回路により入力された基本波信号を監視する監視回路と、前記監視回路による監視結果に応じて、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と前記基本波入力回路により入力された基本波信号とを切換える切換回路と、前記切換回路により出力された基本波信号の周波数を測定し、測定した周波数に応じた周波数信号を出力する周波数測定回路と、所定の基準値を前記周波数信号の周波数に応じて可変する基準値可変回路と、前記フィルタ回路により抽出された基本波信号と基準値可変回路により可変された基準値とを比較し、前記基本波信号が前記可変された基準値を越えたとき、地絡故障検出信号を出力する比較回路と比較回路とを含む地絡故障検出手段とを具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  7. 請求項1、3または5記載の地絡故障検出装置おいて、前記地絡故障検出手段が、前記周期測定回路から周期信号を入力し、入力した周期信号の周期が所定の上限値以上であるときには入力した周期信号の周期を固定の上限値に制限し、入力した周期信号の周期が所定の下限値以下であるときには入力した周期信号の周期を固定の下限値に制限し、制限した周期信号を前記可変増幅回路に出力する振幅制限回路をさらに具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
  8. 請求項2、4または6記載の地絡故障検出装置おいて、前記地絡故障検出手段が、前記周波数測定回路から周波数信号を入力し、入力した周波数信号の周波数が所定の上限値以上であるときには入力した周波数信号の周波数を固定の上限値に制限し、入力した周波数信号の周波数が所定の下限値以下であるときには入力した周波数信号の周波数を固定の下限値に制限し、制限した周波数信号を前記基準値可変回路に出力する周波数制限回路をさらに具備することを特徴とする地絡故障検出装置。
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