JP3563531B2 - 有機磁性材料、その製法及びそれを含む磁性トナーならびに磁性インク - Google Patents

有機磁性材料、その製法及びそれを含む磁性トナーならびに磁性インク Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、有機磁性材料の製造方法及び有機磁性材料を含む、磁性トナー、磁性インクに関する。
さらに本発明における該有機磁性材料を使用した電子写真、静電記録、静電印刷などにおける静電荷像を現像するための磁性トナー、及び印刷用、インクジェットプリンタ用、熱転写リボン用、ホットメルトプリンタ用、筆記具用などに有用な磁性インクに関する。
また、本材料は上記に示した応用例の他、超高周波装置、吸収材、遮蔽材およびフィルター、ならびに磁性制御装置への適用が可能である。
【0002】
【従来技術】
磁性材料は、永久磁石をはじめ高透磁率材料、磁歪材料として、音響材料、電機、電子分野、自動車分野、医療分野、通信分野、磁気記録分野などの多くの分野において、幅広く用いられている。特に、有機磁性材料は、無機磁性材料に比べ、密度が小さかったり、バインダー樹脂への分散性が良かったり、あるいは白色または淡色系のものが多いなどの利点を有しており、近年その開発が注目されている。
たとえば、Korshakらの研究による1,4ビス(2,2’,6,6’−テトラメチル−1−オキシル)ブタジインを加熱または紫外線照射することによって、得られた黒色粉末ポリマー〔Nature 326 370(1987)〕,Torranceの研究による1,3,5−トリアミノベンゼンを沃素によって重合した黒色不溶性ポリマー〔Synth.Metal,19 709(1987)〕、岩村らの研究によるポリカルベン(日本化学会、1987、No.4 595)などが有機強磁性体として報告されている。しかし、これらはいずれも合成が難しく、再現性に問題があったり、強磁性の発現する部分がわずか数%に過ぎなかったり、磁性発現の温度が極めて低温であったり、空気中で不安定であったりなど、実用的な磁性材料に要求される重要な課題が未解決になったままになっている。
また、大谷らは縮合多環芳香族化合物からp−キシリレングリコールを連結剤として作られる縮合多環芳香族樹脂(COPNA)よりなる有機磁性体を特開昭62−521号公報と特開昭62−522号公報において提案し、さらに、前記技術において、p−キシリレングリコールの代わりにベンズアルデヒドまたはベンゼンジアルデヒドに代えることによって、されに耐熱性の高い熱硬化性樹脂よりなる有機磁性体を特開昭62−282080号公報において提案した。これらは、室温において強磁性が発現するということだが、ポリマー構造がはっきりわかっていないことなどから、再現性が非常に悪かった。
【0003】
また、金属錯体系においても特開平4−74193号公報、J.Am.Chem.Soc.,110,782(1988)およびJ.Chem.Soc.,Chem.Commun.,642(1988)等により、1次元以上の鎖構造を持つ異種金属交互配列型の多核金属錯体を合成している。
一方、グリゴリアンは、金属フタロシアニンにアルカリ金属をドープしたものが、磁性を示す旨報告している〔Materials Science Vol., No.14, P121, 1988〕。
さらに、特開平1−118515号公報、特開平1−96215号公報、特開平1−96216号公報、特開平1−99217号公報、特開平2−55765号公報、特開昭63−205666号公報、特開平1−277251号公報、特開平1−277252号公報、特開平1−277253号公報、特開平4−191091号公報各公報および固体物理Vol.18,No.5(1983)等により、ポリ(2,6−ピリジンジイルメチリデンニトリロヘキサメチレンニトリロメチリデン)(PPHと略)と呼ばれる高分子に硫酸第一鉄を作用させたPPH−H2SO4という高分子錯塩の磁性体も合成されている。
また、本発明の化合物の構造の一部に用いられているテトラアザポルフィリン誘導体を利用して特開昭62−192383号公報等によりポリテトラアザポルフィリン鉄錯体の磁性体や電荷移動型の磁性体構築も試みられている〔Adv.Mater.,498(1992)〕。しかし、いずれもキュリー温度が本発明の磁性体よりも低く、また室温で強磁性を示すものについては非常に再現性に乏しい等、実用に供しうるものではない。
【0004】
このように、強磁性が再現性良く示される系においては、その温度が低温に限られていたり、合成法が複雑であったり、また室温で強磁性を示す系においては、非常に再現性が乏しい等、実用に供する有機磁性材料はいまだ得られていないのが実情である。
また、磁性材料は上述のように広範な分野において使用されているが、その用途の一つに磁性トナーがある。磁性トナーは、電子写真感光体(導電性支持体上に光導電層を設けたもの)や静電記録体(導電性支持体上に誘電層を設けたもの)等の静電潜像担持体上に形成された静電潜像を現像する方法の一つである1成分磁性トナー現像法に現像剤として使用されているものである。
この現像法は、導電性且つ非磁性のキャリアスリーブ内に設けられた磁石の磁力により、導電性磁性トナーを前記スリーブ上に保持し、スリーブと磁石との相対運動により磁性トナーを静電潜像上に運び、この状態において静電潜像担持体の導電性支持体と前記スリーブおよび磁性トナーとの間に導電路を形成させて、磁性トナーに潜像とは逆極性の電荷を誘導させ現像するという方法である。なお、近年は、誘導現像法に供される導電性トナーは、高湿時転写性が劣り、普通紙の使用が困難となるため、トナーを高抵抗にし、層厚規制部材でトナー担持体に均一薄層を形成し、且つ摩擦帯電して、そのトナーを潜像担持体に供給して潜像を現像する、いわゆる高抵抗摩擦帯電型磁性トナー現像方法が主流となっている。
【0005】
ところで、最近、装置の小型化、低コストのメリットがあるところから、この1成分系磁性トナーによる現像方式が注目されてきており、近年多色カラー複写画像形成法の開発に伴って、1成分系磁性トナーによるカラー現像方式も注目されるようになってきている。また、近年の情報量の増大から、複写機、プリンターにおける処理の高速化が強く要求されている。
また、1成分系トナーにおいては、磁性体として一般的にフェライト、マグネタイト等の無機磁性体が用いられているが、無機磁性体を結着樹脂中に分散させたトナーは、トナー粒子内での均一分散が達成し難く、また現像器でのトナーの攪拌時及びトナーの生産工程において、もろくなるという問題点がある。加えて、フェライト、マグネタイト等の無機磁性体は、その密度が一般的に3g/cm以上であり、特に磁性トナーに用いられるものは5〜6g/cmであって、この無機磁性体がトナー中に20〜80重量%配合されているトナーは、密度が高くなり、トナーとしての取り扱い性が悪く且つ現像器内での攪拌性も悪く、更に駆動エネルギーも高くなる。その上で、密度が高いと、機械を高速化した場合にトナーの遠心力が増加し、トナー飛散という現象が発生する。
【0006】
また、磁性材料の用途の一つに磁性インクがある。磁性インクは一般的には、磁性体、色素、樹脂及び分散溶媒等を組み合わせたビヒクル並びに添加剤等から構成されており、油性インク、水性インクあるいはホットメルトインク等に使用されている。例えば、ケロシン、グリセリン等の有機溶媒あるいは水に磁性体をコロイド状に分散したインク(特開昭59−147217号公報)、ワックス中に磁性体を分散したインク(特開昭62−267379号公報)などが知られている。
通常、磁性インクは、磁性体がフェライト、酸化クロム、Mn−Bi合金、Mn−Al合金、Fe−Ni合金、Sn−Fe合金等の金属酸化物からなっているため、磁性体とビヒクル等との相溶性が悪く、磁性体が凝集し易く、分散性が悪い。また、画像形成後、磁性インクが乾燥した後、クラックが生じ易くなる。更に、磁性インクは無機磁性体の色が濃い色(例えば、黒色、黒褐色、褐色等)であるため着色が困難で、顔料、染料の色がそのまま反映しない等の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、以上の問題点を解決するため、特願平6−54530号公報で、高分子金属錯体とアルカリ金属を反応させ、ひきつづき必要に応じて熱処理することにより、強磁性材料及びその強磁性材料である有機磁性材料を含む磁性組成物を得ることを提案している。これに対して、本発明は、反応後の熱処理温度および冷却速度を限定することにより、更に優れた磁気特性が提供され、また、前記の適切な熱処理および冷却速度の制御を行うことにより、極めて再現性、均一性が良く、かつ室温で強磁性を示し、色のコントロールが容易な有機磁性材料とその製造方法を提供する点にある。
更に、本発明の目的は、均一で密度が小さく、トナーとしての取り扱い性の良好な、且つ現像器内での攪拌性の良好な、しかもトナー飛散現象の発生もなく、良好な画像を得ることのできる磁性トナーを提供すること、並びに磁性体がビヒクル等との相溶性に優れ、分散性の良好な、更に色素の色を損なわない磁性インクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は下記一般式[I]
【0027】
【化1】
(式中、Mは磁性金属及び磁性金属の化合物よりなる群から選ばれたものであり、これらの磁性金属または磁性金属の化合物は1種類のみでもよいが、2種以上の混合物として使用しても良い。
また、Aは、置換基を有することもある下記
【0009】
【化2】
よりなる群から選ばれた有機残基、2個の水素原子または結合手を表わす。)で表されるテトラアザポルフィリン誘導体または一般式[II]で示される
【0010】
【化3】
(式中、MとAは前記と同一の定義である。)
ポルフィリン誘導体とアルカリ金属とを反応させることを特徴とする有機磁性材料の製法において反応後常温まで冷却後少なくとも250℃より高温にて熱処理を施すことにある。
本発明の第2は、第1の発明の製法においてポルフィリン誘導体とアルカリ金属の反応後、常温まで冷却後、少なくとも200℃未満の温度にて熱処理を施すことにある。
反応後、常温まで冷却した後、250℃より高温で熱処理を施した材料の飽和磁化は、本発明の第1あるいは第2にあるポルフィリン誘導体とアルカリ金属の反応後、常温まで冷却したままの材料の飽和磁化と比較して、非常に大きくなる。また、同様に反応後、常温まで冷却した後、200℃未満の温度による熱処理を施した材料の飽和磁化も、熱処理を施さない材料と比較して非常に大きくなり実用上非常に好ましい。これに対して、200℃以上250℃以下の熱処理を施した材料は、熱処理を施さない場合よりも、むしろ飽和磁化が小さくなった。実用上この温度における熱処理は好ましくない。200℃以上250℃以下の熱処理を施した材料は、SQUIDを用いた磁気測定により、反強磁性的相互作用が存在していることが判明しており。ESRスペクトルより、他の温度で熱処理した場合および熱処理をしない場合と、スピン種が異なっていることも判明している。これらのことが飽和磁化を低下させる原因になっているのである。
本発明の第3は、本発明の第1、第2の製法におけるポルフィリン誘導体とアルカリ金属の反応後の冷却速度が、30000℃/minよりも小さいことにある。
本発明の第1、第2の有機磁性材料は、本発明の第1あるいは第2にあるポルフィリン誘導体とアルカリ金属の反応後の常温への冷却速度が、大きすぎても、小さすぎても飽和磁化が小さくなり冷却速度によっては実用上問題となりえる範囲が存在する。特に、30000℃/min以上の(30000℃/minよりも速い)冷却方法を行った場合には飽和磁化の低下が著しく、実用上非常に問題となる。本材料の優れた磁気特性を維持するためには、30000℃/minより小さい(30000℃/minよりも遅い)冷却速度が適切であり、特に、180℃/minより小さい(180℃/minよりも遅い)冷却速度が好ましい。非常にゆっくり冷却した場合にも飽和磁化の低下は認められるが、実用上支障をきたす程度までは低下しない。
【0011】
このように、熱処理温度および冷却速度を適切に制御することによって優れた磁気特性が、安定して、均一に得られるようになった。もちろん、冷却速度の制御と熱処理とを併用してもいいことは言うまでもない。
本発明の第4は、本発明の第1〜3においてMとして、少なくともFe、Co、Ni、Mn及びその混合物を使用することにある。
【0012】
本発明の第5は、本発明の第1〜3においてアルカリ金属として、少なくともNa、K、Rbおよびその混合物を使用することにある。
【0013】
すなわち、本発明の第1〜3において用いる金属テトラアザポルフィリン誘導体の磁性金属の種類を選択することによって、得られる化合物の磁気特性(磁性の種類、キュリー温度等)をコントロールすることができる。例えば、室温で強磁性を安定に、かつ再現性良く発現させるためには、金属テトラアザポルフィリン誘導体の中心磁性金属Mには、Fe、Co、Ni、Mn等の原子および原子の組み合わせを選択すればよい。
また、本発明の第1〜3において用いるアルカリ金属としては、イオン半径が大きすぎても小さすぎても、不具合が生じることがあり、Na、K、Rbを選択することによって室温で強磁性を安定にかつ再現性良く発現することができ、特に、KおよびNaが好ましい。
本発明の第6は、本発明の第1〜5における製法により製造された有機磁性材料に関する。
【0014】
本発明の第7は、少なくとも磁性体と結着樹脂とを含有する磁性トナーにおいて、該磁性体が、本発明の第6の有機磁性材料からなることにある。
磁性体として従来の無機物を単独で用いた場合には、磁性体(及び外添加剤)以外のトナー用材料が有機系材料であるために磁性体の分散性が悪く、その結果トナー粒子間で磁気特性、電気特性にバラツキが発生し易い。しかも生産工程、現像器内での攪拌中に砕け易く、また磁性体の密度が高いためにトナーとしても高密度になり、取り扱い性等に問題がある。
ところが、磁性体として、本発明の有機磁性材料を用いることにより、トナー用材料が有機系材料で構成することができ、トナーとして均一な構成にすることが可能になる。その上、該有機磁性材料は、その密度が無機磁性体より軽く、その結果トナーを軽量化することが可能となる。
【0015】
本発明のトナーにおいては、トナー中の前記有機磁性材料からなる磁性体の含有量は、15〜80重量%となるようにするのが好ましい。
また、必要に応じては、無機磁性体と混合することも可能である。
本発明のトナーを構成する結着樹脂としては、これまでトナー用結着樹脂として使用してきたものが基本的には適用できる。具体的にはポリスチレン、ポリクロロエチレン、ポリビニルトルエン、などのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−Pクロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエ−テル共重合体、スチレン−ビニルエチルエ−テル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体、などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレ−ト、ポリブチルメタクリレ−ト、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチルブチラ−ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノ−ル樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素系パラフィン、パラフィンワックスなどがあげられ、これらは単独で或いは2種以上混合して使用して良い。ここで各樹脂の分子量や分子量分布、架橋度等の範囲はトナーの溶融粘度を所定の値となるよう決められる。
【0016】
また、本発明のトナーにおいては、該有機磁性材料自身が有色であり、その色を画像化する他に、もちろん着色剤を含有させることができ、従来からトナー用着色剤として使用されてきた顔料及び染料の全てが適用される。具体的には、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンドイエローG、ローダミン6Cレーキ、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、マラカナイドグリーン、ハンザイエローG、マラカイドグリーンヘキサレート、オイルブラック、アゾオイルブラック、ローズベンガル、モノアゾ系染顔料、ジスアゾ系染顔料、トリスアゾ系染顔料、4級アンモニウム塩、サリチル酸およびサリチル酸誘導体の金属塩、およびそれらの混合物があげられる。
【0017】
なお、本発明のトナーには、必要に応じて、トナーの帯電を制御する荷電制御剤、あるいはコロイダルシリカのような流動化剤、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化物や、炭化ケイ素等の研磨剤、脂肪酸金属塩などの滑剤などを含有させることができる。
更に、本発明の第8は、少なくとも磁性体、色素およびビヒクルを含有する磁性インクにおいて、該磁性体が、本発明の第6の磁性材料からなることにある。本発明の磁性インクには、前述のように、磁性体として、前記の有機磁性材料が使用されるので、全インク組成物を有機材料で構成することができ、その結果、磁性体とビヒクル等との相溶性が良く、磁性体の分散性にも優れており、着色も容易で、鮮やかな色を示し、本磁性インクによると優れた画像を得ることができる。
【0018】
前記有機磁性材料を使用した本発明の磁性インクは、油性、水性あるいはホットメルト等のインクとして製造される。
例えば、油性磁性インクの場合は、磁性体、色素、油、樹脂及び分散溶媒等を組み合わせたビヒクル並びに添加剤からなる組成で得られる。この場合、色素の具体例としては、ファーストエローG、ハンザブリリアントエロー5GX、ジスアゾエローAAA、ナフトールレッドHFG、レーキレッドC、ベンズイミダゾロンカーミンHF3C、ジオキサジンバイオレット、フタロシアニンブルー、インドコトロンブルー、フタロシアニングリーン、ベンズイミダゾロンブラウンHFR、カーボンブラック、アニリンブラック、酸化チタン、タートラジンレーキ、ローダミン6Gレーキ、メチルバイオレットレーキ、ベーシック6Gレーキ、ブリリアントグリーンレーキ、ニグロシンなどが挙げられる。もちろん色素を加えずに、本有機磁性材料自身の色のみでも鮮やかな画像が得られる。
また、ビヒクルは、油、樹脂、分散溶媒等からなり、油の具体例としては、あまに油、しなきり油、大豆油、ひまし油、脱水ひまし油、リソワニス、マレイン化油、ビニル化油、ウレタン化油、マシン油、スピンドル油などが挙げられる。なお、樹脂としては、ロジン、セラック、コーパル、ダンマル、ギルソナイト、ゼイン、石灰ロジン、エステルガム、フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、クマロン/インデン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、塩素化ポリプロピレン、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、セルロース誘導体などが挙げられる。
【0019】
また、分散溶媒としては、n−ヘキサン、n−ヘプタン、トルエン、キシレン、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、メチルセロソルブ、カルビトール、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトンなどが挙げられる。
なお、添加剤としては、ワックス、ドライヤ、分散剤、湿潤剤、架橋剤、安定剤、増粘剤、ゲル化剤、あわ消し剤、光重合開始剤などが挙げられる。
また、ホットメルト磁性インクの場合は、磁性体、色素、ホットメルトビヒクル及び添加剤からなる組成で得られる。この場合、ホットメルトビヒクルの具体例としては、カルナウバろう、みつろう、無水ラノリン、パラフィンろう、モンタンろう、オゾケライト、セレシン、ワセリン、ポリエチレンワックス、塩化パラフィン、脂肪酸アミド、サリチル酸フェニル、燐酸トリフェニル、p−ヒドロキシ安息香酸n−ヘプチル、フタル酸ジシクロヘキシルなどが挙げられる。なお、色素及び添加剤の具体例としては、油性磁性インクの場合と同様のものが挙げられる。
【0020】
水性磁性インクの場合は、磁性体、色素、樹脂、水溶化剤、助溶剤及び水等を組み合わせたビヒクル並びに添加剤からなる組成で得られる。この場合、色素の具体例としては、油性磁性インクの場合と同様のものが挙げられる。
樹脂の具体例としては、澱粉、デキストリン、アルギン酸塩、セルロースエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、セラック、スチレン化セラック、ロジンマレイン酸樹脂、カゼイン、アクリル共重合体、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴムラテックス、ポリウレタン、ポリエステル、アルキド樹脂、ロジンエステル、エポキシエステルなどが挙げられる。なお、水溶化剤としては、アンモニア水、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、エチルモノエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、モルホリンなどが挙げられ、また助溶剤としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどが挙げられる。
【0021】
また、添加剤としては、石油系ワックス、ポリエチレンワックス等の耐摩耗性向上剤や非イオン活性剤、シリコーン、アルコール類等のあわ消し剤などがある。
【0022】
このようにして得られた磁性インクは、インクジェットプリンタ用、熱転写用、ホットメルトプリンタ用、筆記具用などに用いることができる。しかも、含有された磁性体により、磁気信号を付加することができ、磁気ヘッドによる読み出しが可能であり、証明書、切符等の磁気カードの印字、紙幣の印字、秘密文書などの情報付加あるいは情報の保守に利用することもできる。その際の印字はカラー化が可能である。更に、前記磁性体は樹脂などとの相溶性が良いので、分散性もよく、印字後にクラック等を生じることもない。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
実施例1
図1に示した反応系を用いて、反応系を充分に真空にして、精製した鉄(II)フタロシアニン1部と金属カリウム4部とをそれぞれ気化させて両者を気相で550℃にて1時間反応(ドーピング)させ、常温まで冷却した。これにより、カリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePcと略す)を得た。このK−FePcを350℃にて1時間熱処理を施し、常温まで冷却した。この試料をSQUIDを用いて、298Kにて磁化の磁場依存性を測定したところ図2(M−H曲線)のようになった。得られた飽和磁化は、熱処理を施さない試料の飽和磁化(Mnh)の2.7倍と明らかな磁化の向上が確認された。
【0025】
実施例2
K−FePcを1時間熱処理する温度を80℃にした以外は実施例1と同様の条件とし、得られたK−FePcのM−H曲線を図3に示す。
得られた飽和磁化はMnhの3.1倍と明らかな磁化の向上が確認された。
【0026】
参考例1
K−FePcを1時間熱処理する温度を250℃にした以外は実施例1と同様の条件とし、得られたK−FePcのM−H曲線を図4に示す。
得られた飽和磁化はMnhの0.5倍と明らかな磁化の減少が確認された。
また、図5に磁化率(x)の温度依存性(x−T曲線)を示したが、極低温において磁化率が減少しており、反強磁性的相互作用の存在が明らかになった。
【0027】
参考例2
K−FePcを1時間熱処理する温度を200℃にした以外は実施例1と同様の条件とし、得られたK−FePcのM−H曲線を図6に示す。
得られた飽和磁化はMnhの0.4倍と明らかな磁化の減少が確認された。また、図7に示したx−T曲線より、参考例1の250℃の場合と同様に、反強磁性的相互作用の存在が明らかになった。
【0028】
実施例3〜7及び参考例3
実施例3〜7及び参考例3に対応する温度でK−FePcを1時間熱処理する以外は実施例1と同様の条件とし、得られたそれぞれの飽和磁化とMnhの比を表1に示す。なお、表1中「参3」は参考例3を表す。
【0029】
表1 K−FePcを1時間熱処理する各温度(熱処理温度)における飽和磁化(Ms)とMnhの比
実施例1〜の熱処理温度によるMs/Mnhの変化を図8に示した。このように、250℃より高温及び200℃未満の熱処理において、飽和磁化は熱処理前より明らかに向上し、200〜250℃における熱処理温度においては逆に減少している。また、図9、図10に、それぞれ、300℃および250℃で熱処理した試料のESRスペクトルを示したが、250℃より高温および200℃未満で熱処理した試料は、強度には差があるが300℃(図9)と同様なスペクトルを示した。また、熱処理を施さない試料もこれと同様であった。これに対し、200〜250℃において熱処理した試料は、基本的には250℃(図10)と同様なスペクトルを示し、良好な磁気性が得られた他の試料とは、スピン種が異なったものであることが判明した。
【0030】
実施例11〜22
K−FePcの1時間熱処理までを行った後、表2に示す冷却速度で冷却させた以外は、実施例1と同様の方法で処理を行った。
それぞれの試料の冷却速度と298Kで測定した飽和磁化の関係を表2に示した。表2のMs/Ms180は、それぞれの実施例の結果を実施例16(180℃/minの速度で冷却した場合)の飽和磁化の値(Ms180)を1.0として比で表したものである。
【0031】
表2 冷却速度(℃/min)と飽和磁化の関係
このように、30,000℃/min以上の(30,000℃/minよりも速い)冷却速度になると極端に飽和磁化が減少することがわかった。
尚、180℃/minよりも小さい(遅い)冷却速度においては非常に飽和磁化が高くなった。
【0032】
実施例23
(磁性トナー)
スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体 100部
4級アンモニウム塩(荷電制御剤) 2部
実施例1で得られた化合物(有機磁性材料) 50部
カーボンブラック 5部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサーで充分攪拌混合した後、ロールミルにて130〜140℃で30分間加熱溶融し、これを室温まで冷却した。この混練物を粉砕、分級し、粒径5〜10μmで密度1.2g/cmのトナーを得た。このトナーをマイリコピーM−10(リコー社製)に入れ、画像出しを行ったところ、鮮明な画像が得られた。またこの複写機を50枚/分のスピードに改良した機械にトナーを入れても、トナーの飛散はおこらなかった。
【0033】
実施例24
(磁性トナー)
スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体 100部
4級アンモニウム塩(荷電制御剤) 2部
実施例1で得られた化合物(有機磁性材料) 100部
マグネタイト(無機磁性体) 10部
カーボンブラック 5部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサーで充分攪拌混合した後、ロールミルにて130〜140℃で30分間加熱溶融し、これを室温まで冷却した。この混練物を粉砕、分級し、粒径5〜10μmで密度1.4g/cmのトナーを得た。このトナーを用いて実施例23と同様にして画像出しを行ったところ、鮮明な画像が得られた。またこのトナーを実施例23と同様にスピードを改良した機械に入れても、トナーの飛散は発生しなかった。
【0034】
比較例
スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体 100部
4級アンモニウム塩(荷電制御剤) 2部
イットリウム鉄ガーネット(無機磁性体) 100部
C.I.Pigment Brown 2部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサーで充分攪拌混合した後、ロールミルにて130〜140℃で30分間加熱溶融し、これを室温まで冷却した。この混練物を粉砕、分級し、粒径5〜10μmで密度1.6g/cmのトナーを得た。このトナーを用いて実施例23と同様にして画像出しを行ったところ、無色に近い無機磁性体を配合したトナーであるため、茶色の鮮明な画像は得られたものの、トナーの密度が1.6g/cmと高く、現像中にトナーの微粉化が起こり、トナーの飛散と画像汚れが発生した。
【0035】
実施例25
(磁性カラートナー)
スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体 100部
4級アンモニウム塩(荷電制御剤) 2部
実施例1で得られた化合物(有機磁性材料) 100部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサーで充分攪拌混合した後、ロールミルにて130〜140℃で30分間加熱溶融し、これを室温まで冷却した。この混練物を粉砕、分級し、粒径5〜10μmで密度1.2g/cmのトナーを得た。このトナーをマイリコピーM−10(リコー社製)に入れ、画像出しを行ったところ、鮮明な青色画像が得られた。
【0036】
実施例26
(磁性インク)
フェノール樹脂 25部
スピンドル油 30部
トルエン 13部
カルナウバろう 5部
大豆油脂肪酸 2部
実施例1で得られた化合物(有機磁性材料) 5部
上記の成分を混合分散させて、油性磁性インクを得た。
得られたインクを用いてアート紙に印刷したところ、得られた印刷物は鮮明で非常に良好な青色画像であり、磁気ヘッドによる読み出しが可能であった。
【0037】
【発明の効果】
請求項1〜6の効果
(1) 極めて再現性、均一性が良く、かつ室温で強磁性を示し、実用化に耐え得る磁気特性を保持する有機磁性材料を提供することができた。
(2) 中心金属さらには、テトラアザポルフィリン誘導体またはポルフィリン誘導体の骨格の種類により得られる有機磁性材料の色を調整することができる。
(3) 中心金属とアルカリ金属の種類と組み合わせにより、磁化の強度をコントロールすることができる。
(4) 中心金属とアルカリ金属の種類と組み合わせにより薄膜化に適した材料を選択できる。
(5) 本発明により飽和磁化が1〜30emu/gの有機磁性材料を提供することができ、とくに20emu/g以上のものが安定して提供できたことはおどろくべきである。
【0038】
請求項7の効果
更に、請求項7の磁性トナーは、前記高分子錯体からなる有機磁性材料を配合した構成としたことから、次のような卓越した効果を奏する。
(1) トナー粒子内で各成分が均一に配合され、密度も低く、もろくなりにくい。
(2) 従って、高速回転の現像スリーブ回転式複写機に好適に使用することができる。
(3) カラー現像用とした場合には、鮮明に着色材料または有機磁性材料自身の色を出せるカラー画像を得ることができる。
【0039】
請求項8の効果
また、請求項8の磁性インクは、前記有機磁性材料−からなる有機磁性材料を配合した構成としたことから、次のような卓越した効果を奏する。
(1) 印刷用、インクジェットプリンタ用、熱転写用、ホットメルトプリンタ用、筆記具用等に用いることができる。
(2) カラー化が可能である。
(3) 磁性体と樹脂等との相溶性が良いので、磁性体の分散性が良好である。
(4) 印字後にクラック等が生じることがなく、鮮明で非常に良好な画像が得られる。
(5) 本磁性インクを用いて得られた印刷物は、磁気ヘッドによる読み出しが可能であり、証明書、切符等の印字、紙幣の印字、秘密文書などの情報付加、保守に利用することもできる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用した反応装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例1で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁場の磁場依存性を示した図である。
【図3】本発明の実施例2で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁化の磁場依存性を示した図である。
【図4】本発明の実施例3で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁化の磁場依存性を示した図である。
【図5】本発明の実施例3で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁化の温度依存性を示した図である。
【図6】本発明の実施例4で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁化の磁場依存性を示した図である。
【図7】本発明の実施例1で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)の磁化率の温度依存性を示した図である。
【図8】本発明の実施例1〜10で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)のMs/Mnhの熱処理温度(K−FePcを1時間熱処理する温度)依存性を示した図である。
【図9】本発明の実施例9で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)のESRスペクトルを示した図である。
【図10】本発明の実施例3で得られたカリウムドープされた鉄フタロシアニン(K−FePc)のESRスペクトルを示した図である。

Claims (8)

  1. 一般式[1]
    (式中、Mは磁性金属及び磁性金属の化合物よりなる群から選ばれたものであり、これらの磁性金属または磁性金属の化合物は1種類のみでもよいが、2種以上の混合物としても良い。
    また、Aは、置換基を有することもある下記
    よりなる群から選ばれた有機残基、2個の水素原子または結合手を表わす。)
    で表されるテトラアザポルフィリン誘導体または一般式[II]で示される
    (式中、MとAは前記と同一の定義である。)
    ポリフィリン誘導体とアルカリ金属とを反応させることを特徴とする有機磁性材料の製法において、ポルフィリン誘導体とアルカリ金属との反応後、常温まで冷却後少なくとも250℃より高温にて熱処理を施すことを特徴とする有機磁性材料の製法。
  2. 一般式[1]
    (式中、Mは磁性金属及び磁性金属の化合物よりなる群から選ばれたものであり、これらの磁性金属または磁性金属の化合物は1種類のみでもよいが、2種以上の混合物としても良い。
    また、Aは、置換基を有することもある下記
    よりなる群から選ばれた有機残基、2個の水素原子または結合手を表わす。)
    で表されるテトラアザポルフィリン誘導体または一般式[II]で示される
    (式中、MとAは前記と同一の定義である。)
    ポリフィリン誘導体とアルカリ金属とを反応させることを特徴とする有機磁性材料の製法において、ポルフィリン誘導体とアルカリ金属との反応後、常温まで冷却後、200℃未満にて熱処理を施すことを特徴とする有機磁性材料の製法。
  3. ルフィリン誘導体とアルカリ金属の反応後の冷却速度が、30000℃/minよりも小さい請求項1から2のいずれかに記載の有機磁性材料の製法。
  4. として、少なくともFe、Co、Ni、Mn及びその混合物を
    使用する請求項1から3のいずれかに記載の有機磁性材料の製法。
  5. ルカリ金属として、少なくともNa、K、Rb及びその混合物を使用する請求項1から4のいずれかに記載の有機磁性材料の製法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の有機磁性材料の製法により製造されることを特徴とする有機磁性材料。
  7. 請求項6に記載の有機磁性材料と結着剤を含有してなることを特徴とする磁性トナー。
  8. 請求項6に記載の有機磁性材料、色素及びビヒクルを含有してなることを特徴とする磁性インク。
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