JP3562710B2 - 洗浄装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵やゴミ等が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、精密機械部品や組み立て部品等の物品は、製造ラインにおいてエアー洗浄等の洗浄工程が必要とされている。この洗浄工程は、前記物品を搬送するための搬送コンベアの途中や前記搬送コンベアの出口付近に洗浄装置を設置することで前記物品のエアー洗浄を行うことが多い。
【0003】
前記洗浄装置は、塵やゴミ等を圧縮エアーによって吹き飛ばすための複数のエアーノズル(洗浄用ノズル)を備えており、この洗浄装置に用いられる前記エアーノズルは、特開平5−329409号公報に開示されるように、金属等の硬質部材からなる筒状のノズル部をジョイント部及びコック弁を介して圧縮エアーが供給されるエアー吐出管路に連結してなるものが一般的であった。
【0004】
このようなエアーノズルを備えた洗浄装置は、配設固定された前記エアーノズルによって搬送されてくる前記物品を洗浄したり、また前記エアーノズルを往復動させることが可能な移動機構を備え、停止している前記物品上を前記エアーノズルを移動させることで、前記物品全体を均一にエアー洗浄するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単一の製造ラインにおいて異なる物品を流動させる場合は、前記物品形状(特に前記物品の高さ方向)を考慮して、前記ノズル部が前記物品に当接しない状態になるように前記エアーノズルの取り付け位置を調整したり、あるいは前記エアーノズルを付け替えたりしなければならず、段取り換えに時間を要し、前記製造ラインの稼働率を低下させてしまうといった問題点を有している。
【0006】
そこで、本発明は、前記問題点に着目し、単一の製造ラインにおいて異なる物品を流動させる場合であっても、段取り換えを不要とし、製造ラインにおける生産効率を向上させることが可能な洗浄用ノズルを提供するものである。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、ベルトコンベアを流れる被洗浄物を被洗浄用媒体によって洗浄する洗浄装置において、前記被洗浄用媒体が供給される供給管と、前記供給管に接続される継手部材と、前記継手部材に装置され、前記被洗浄物と当接可能な状態にて配置される柔軟性を有するノズル部を備えてなるものである。
【0009】
また、前記ノズル部の前記洗浄用媒体の吐出側に、筒状の吹き出し部を備えてなるものである。
【0010】
また、前記吹き出し部は、前記洗浄用媒体の突出口形状を変更可能に設けてなるものである。
【0011】
また、前記ノズル部の前記継手部材との装着部分に、筒状の補強部を備えてなるものである。
【0012】
また、前記ノズル部をコイルスプリングによって構成してなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。尚、本発明の洗浄用ノズルを、圧縮エアー(洗浄用媒体)により洗浄を行うエアー洗浄装置に用いた場合を例に挙げ説明する。
【0014】
図1はエアー洗浄装置1を示す図であって、エアー洗浄装置1は、物品2を搬送するためのベルトコンベア3と、カバー体4と、エアー洗浄部5と、エアー洗浄部5を支持する取付固定部6と、から主に構成されている。
【0015】
ベルトコンベア3は、一対のローラ(図示しない)間に帯状のベルト3aが架け渡され、一方のローラを駆動用ローラとするとともに、透過型センサ等のワーク検出手段(図示しない)による物品2の有無検出によって前記駆動用ローラを制御し、物品2をカバー体4内に搬送したり、物品2をカバー体4外に搬出するものである。
【0016】
カバー体4は、上カバー4a及び側面カバー4bとから構成され、物品2を周囲環境から隔離するためベルトコンベア3のフレーム部3bに配設される。カバー体4の上カバー4aには、エアー洗浄部5によって除去された塵やゴミ等を吸収する集塵装置7が取り付けられるとともに、カバー体4における物品2の出入り口にはシャッター部(図示しない)が設けられている。
【0017】
エアー洗浄部5は、圧縮エアーが供給される供給管5aと、供給管5aに接続するためのジョイント部(継手部材)5bと、ジョイント部5bに装着されるノズル部(洗浄用ノズル)5cとから構成される。
【0018】
供給管5aは、図2に示すように、例えばアルミニウム等の金属材料から構成され筒状部5a1を備え、この筒状部5a1の両端に接続されるエアーホース5a2から圧縮エアーが供給されるとともに、筒状部5a1の長手方向にジョイント部5bを取り付けるための雌ネジ部が形成された取付孔部5a3が所定間隔にて複数形成されている。
【0019】
ジョイント部5bは、供給管5aに形成される取付孔部5a3に取り付けるための雄ネジ部5b1と、雄ネジ部5b1の基端から下方側に延長形成されるナット部5b2と、ナット部5b2の端部に設けられるノズル部5cをくい込み式、あるいはねじ込み式によって装着固定するための装着部5b3とを備えている。
【0020】
ノズル部5cは、バネ部材が密に捲かれた円筒状の柔軟性を有するコイルバネから構成されている。ノズル部5cは、コイルバネの一端にシールテープ(図示しない)が捲回され、ジョイント部5bの装着部5b3に取付固定される。
【0021】
かかるエアー洗浄部5は、供給管5aに供給される圧縮エアーをジョイント部5bを介して円筒状のノズル部5cの他端側から吐出させる構造である。
【0022】
取付固定部6は、エアー洗浄部5の供給管5aが取り付けられる支持プレート6aと、支持プレート6aをベルトコンベア3のフレーム部3bに固定するためのベースプレート6bとから構成され、供給管5aに取り付けられたノズル部5cが下方に向けられ、かつベルトコンベア3の搬送面3cに対し供給管5aが略水平になるように支持するものである。
【0023】
以上の各部によって、エアー洗浄装置1が構成される。このエアー洗浄装置1において、最も特徴となる点は、柔軟性を有するノズル部5cをエアー洗浄
部5に備えた点にある。即ち、ノズル部5cは、柔軟性を有するコイルスプリングから構成されているため、エアー洗浄部5に複数設けられるノズル部5cの内、製造ラインを流動する物品2に当接するノズル部5cが有るとしても、前記コイルスプリングによるノズル部5cが図2に示すように変形可能であり、流動する物品2の妨げにならないため、物品2の形状が様々変化する多機種流用の製造ラインであっても、従来のように洗浄装置におけるノズル部の高さ調整やノズル部の交換といった段取り換えを不要とすることで、製造ラインにおける稼働率を向上させることが可能となる。
【0024】
また、ノズル部5cにエッヂ部分を備えない(円筒状)柔軟性を有するコイルスプリングを用いることによって、物品2に当接するような場合であっても物品2に傷を付けてしまうといった不具合を生じさせない。また、前記コイルスプリングを用いることによってノズル部5cの変形に対する復元力も高く、ノズル部5cの耐久性を向上させることができる。
【0025】
次に図3及び図4を用いて、本発明のノズル部5cの他の実施形態について説明する。
【0026】
前述した実施の形態と比べて異なる点は、前記コイルスプリングから構成されるノズル部5cの圧縮エアーの吐出口側に装着される吹き出し部5c1と、ノズル部5cのジョイント部5bとの接続側に装着される補強部5c2とを設けた点にある。
【0027】
吹き出し部5c1は、PBT等の樹脂材料から構成され、所定の長さを有する筒状体からなる。吹き出し部5c1は、本体に設けられる貫通孔部5c3に前記コイルスプリングの一端側が装着されるものであり、貫通孔部5c3の末端から所定距離L分の未挿入空間Sを有する状態にて前記コイルスプリングの一端を装着する。
【0028】
補強部5c2は、吹き出し部5c1と同材料で構成され、所定の長さを有する筒状体からなり、ジョイント部5bにノズル部5cを圧入する際の保持力を高めるものである。補強部5c2は、本体に設けられる貫通孔部5c4に前記コイルスプリングの他端側が装着されるものであり、貫通孔部5c4の末端まで前記コイルスプリングが達するように装着する。尚、補強部5c2の装着にあっては、前記コイルスプリングの他端部にシールテープ(図示しない)を捲回し、この捲回部分を補強部5c2の貫通孔部5c4に圧入する。
【0029】
また、吹き出し部5c1は、図5(a),(b)に示すようにエアーの突出口を様々な形状に変更可能である。図5(a)は、吹き出し部5c1の未挿入空間Sに相当する部分において、エアーの突出部分を楕円状に変形させて幅狭部5c5を形成し、圧縮エアーの吹き出し口を狭めてエアーの流速を速め洗浄効果を高める構成のものである。また、図5(b)は、吹き出し部5c1の未挿入空間Sに相当する部分の周面に、内部と外部とが連通する孔部5c6を複数設け、この各孔部5c6から圧縮エアーを突出させる構成のものである。
【0030】
かかる構成のノズル部5cは、前記コイルスプリングの一端に吹き出し部5c1を設ける構成であるため、製造ラインを流動する物品2の形状に応じて圧縮エアーの吹き出しパターンを様々な状態に変更可能であるため、物品2の洗浄工程において、洗浄精度を高めることが可能である。
【0031】
またノズル部5cは、前記コイルスプリングの他端に補強部5c2を設ける構成であるため、ジョイント部5bにノズル部5cを圧入する際の保持力を高めることができるため、ノズル部5cのジョイント部5bからの脱落を防止するとともに、くい込み式、あるいはねじ込み式のジョイント部5bへの脱着作業を容易に行うことが可能となる。よって、吹き出し部5c1による前記吹き出しパターンを物品2の形状によって可変させる段取り換えを行う場合であっても、短時間によって段取り換えを行うことができるため、製造ラインの稼働率を低下させることはない。
【0032】
尚、前述した実施の形態では、エアー洗浄用のノズル部を例に挙げて説明したが、本発明における洗浄用ノズルは、液体やエアー以外の気体を洗浄用媒体としても良い。
【0033】
また、前述した実施の形態では、吹き出し部5c1に幅狭部5c5や孔部5c6を形成するようにしたが、本発明にあっては、突出口形状を変更しない(形状変形や加工による変更)単なる筒状の吹き出し部5c1であっても良い。
【0034】
また、前述した実施の形態では、ノズル部5cをコイルスプリングにより構成したが、本発明は、例えば柔軟性を有する材料としてゴム材料を用い、このゴム材料によってノズル部を構成するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、洗浄用媒体が供給される供給管に接続する継手部材に柔軟性を有するノズル部を装着してなることから、洗浄装置内においてノズル部の高さ調整やノズル部の交換といった段取り換えを不要とすることで、製造ラインにおける稼働率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のエアー洗浄装置を示す図。
【図2】同上実施の形態のエアー洗浄部の要部拡大図。
【図3】本発明の他の実施の形態のノズル部を示す要部断面図。
【図4】同上他の実施の形態のエアー洗浄部の要部拡大図。
【図5】同上他の実施の形態のノズル部における吹き出し部を示す図。
【符号の説明】
5 エアー洗浄部
5a 供給管
5b ジョイント部(継手部材)
5c ノズル部
5c1 吹き出し部
5c2 補強部
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵やゴミ等が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、精密機械部品や組み立て部品等の物品は、製造ラインにおいてエアー洗浄等の洗浄工程が必要とされている。この洗浄工程は、前記物品を搬送するための搬送コンベアの途中や前記搬送コンベアの出口付近に洗浄装置を設置することで前記物品のエアー洗浄を行うことが多い。
【0003】
前記洗浄装置は、塵やゴミ等を圧縮エアーによって吹き飛ばすための複数のエアーノズル(洗浄用ノズル)を備えており、この洗浄装置に用いられる前記エアーノズルは、特開平5−329409号公報に開示されるように、金属等の硬質部材からなる筒状のノズル部をジョイント部及びコック弁を介して圧縮エアーが供給されるエアー吐出管路に連結してなるものが一般的であった。
【0004】
このようなエアーノズルを備えた洗浄装置は、配設固定された前記エアーノズルによって搬送されてくる前記物品を洗浄したり、また前記エアーノズルを往復動させることが可能な移動機構を備え、停止している前記物品上を前記エアーノズルを移動させることで、前記物品全体を均一にエアー洗浄するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単一の製造ラインにおいて異なる物品を流動させる場合は、前記物品形状(特に前記物品の高さ方向)を考慮して、前記ノズル部が前記物品に当接しない状態になるように前記エアーノズルの取り付け位置を調整したり、あるいは前記エアーノズルを付け替えたりしなければならず、段取り換えに時間を要し、前記製造ラインの稼働率を低下させてしまうといった問題点を有している。
【0006】
そこで、本発明は、前記問題点に着目し、単一の製造ラインにおいて異なる物品を流動させる場合であっても、段取り換えを不要とし、製造ラインにおける生産効率を向上させることが可能な洗浄用ノズルを提供するものである。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、ベルトコンベアを流れる被洗浄物を被洗浄用媒体によって洗浄する洗浄装置において、前記被洗浄用媒体が供給される供給管と、前記供給管に接続される継手部材と、前記継手部材に装置され、前記被洗浄物と当接可能な状態にて配置される柔軟性を有するノズル部を備えてなるものである。
【0009】
また、前記ノズル部の前記洗浄用媒体の吐出側に、筒状の吹き出し部を備えてなるものである。
【0010】
また、前記吹き出し部は、前記洗浄用媒体の突出口形状を変更可能に設けてなるものである。
【0011】
また、前記ノズル部の前記継手部材との装着部分に、筒状の補強部を備えてなるものである。
【0012】
また、前記ノズル部をコイルスプリングによって構成してなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。尚、本発明の洗浄用ノズルを、圧縮エアー(洗浄用媒体)により洗浄を行うエアー洗浄装置に用いた場合を例に挙げ説明する。
【0014】
図1はエアー洗浄装置1を示す図であって、エアー洗浄装置1は、物品2を搬送するためのベルトコンベア3と、カバー体4と、エアー洗浄部5と、エアー洗浄部5を支持する取付固定部6と、から主に構成されている。
【0015】
ベルトコンベア3は、一対のローラ(図示しない)間に帯状のベルト3aが架け渡され、一方のローラを駆動用ローラとするとともに、透過型センサ等のワーク検出手段(図示しない)による物品2の有無検出によって前記駆動用ローラを制御し、物品2をカバー体4内に搬送したり、物品2をカバー体4外に搬出するものである。
【0016】
カバー体4は、上カバー4a及び側面カバー4bとから構成され、物品2を周囲環境から隔離するためベルトコンベア3のフレーム部3bに配設される。カバー体4の上カバー4aには、エアー洗浄部5によって除去された塵やゴミ等を吸収する集塵装置7が取り付けられるとともに、カバー体4における物品2の出入り口にはシャッター部(図示しない)が設けられている。
【0017】
エアー洗浄部5は、圧縮エアーが供給される供給管5aと、供給管5aに接続するためのジョイント部(継手部材)5bと、ジョイント部5bに装着されるノズル部(洗浄用ノズル)5cとから構成される。
【0018】
供給管5aは、図2に示すように、例えばアルミニウム等の金属材料から構成され筒状部5a1を備え、この筒状部5a1の両端に接続されるエアーホース5a2から圧縮エアーが供給されるとともに、筒状部5a1の長手方向にジョイント部5bを取り付けるための雌ネジ部が形成された取付孔部5a3が所定間隔にて複数形成されている。
【0019】
ジョイント部5bは、供給管5aに形成される取付孔部5a3に取り付けるための雄ネジ部5b1と、雄ネジ部5b1の基端から下方側に延長形成されるナット部5b2と、ナット部5b2の端部に設けられるノズル部5cをくい込み式、あるいはねじ込み式によって装着固定するための装着部5b3とを備えている。
【0020】
ノズル部5cは、バネ部材が密に捲かれた円筒状の柔軟性を有するコイルバネから構成されている。ノズル部5cは、コイルバネの一端にシールテープ(図示しない)が捲回され、ジョイント部5bの装着部5b3に取付固定される。
【0021】
かかるエアー洗浄部5は、供給管5aに供給される圧縮エアーをジョイント部5bを介して円筒状のノズル部5cの他端側から吐出させる構造である。
【0022】
取付固定部6は、エアー洗浄部5の供給管5aが取り付けられる支持プレート6aと、支持プレート6aをベルトコンベア3のフレーム部3bに固定するためのベースプレート6bとから構成され、供給管5aに取り付けられたノズル部5cが下方に向けられ、かつベルトコンベア3の搬送面3cに対し供給管5aが略水平になるように支持するものである。
【0023】
以上の各部によって、エアー洗浄装置1が構成される。このエアー洗浄装置1において、最も特徴となる点は、柔軟性を有するノズル部5cをエアー洗浄
部5に備えた点にある。即ち、ノズル部5cは、柔軟性を有するコイルスプリングから構成されているため、エアー洗浄部5に複数設けられるノズル部5cの内、製造ラインを流動する物品2に当接するノズル部5cが有るとしても、前記コイルスプリングによるノズル部5cが図2に示すように変形可能であり、流動する物品2の妨げにならないため、物品2の形状が様々変化する多機種流用の製造ラインであっても、従来のように洗浄装置におけるノズル部の高さ調整やノズル部の交換といった段取り換えを不要とすることで、製造ラインにおける稼働率を向上させることが可能となる。
【0024】
また、ノズル部5cにエッヂ部分を備えない(円筒状)柔軟性を有するコイルスプリングを用いることによって、物品2に当接するような場合であっても物品2に傷を付けてしまうといった不具合を生じさせない。また、前記コイルスプリングを用いることによってノズル部5cの変形に対する復元力も高く、ノズル部5cの耐久性を向上させることができる。
【0025】
次に図3及び図4を用いて、本発明のノズル部5cの他の実施形態について説明する。
【0026】
前述した実施の形態と比べて異なる点は、前記コイルスプリングから構成されるノズル部5cの圧縮エアーの吐出口側に装着される吹き出し部5c1と、ノズル部5cのジョイント部5bとの接続側に装着される補強部5c2とを設けた点にある。
【0027】
吹き出し部5c1は、PBT等の樹脂材料から構成され、所定の長さを有する筒状体からなる。吹き出し部5c1は、本体に設けられる貫通孔部5c3に前記コイルスプリングの一端側が装着されるものであり、貫通孔部5c3の末端から所定距離L分の未挿入空間Sを有する状態にて前記コイルスプリングの一端を装着する。
【0028】
補強部5c2は、吹き出し部5c1と同材料で構成され、所定の長さを有する筒状体からなり、ジョイント部5bにノズル部5cを圧入する際の保持力を高めるものである。補強部5c2は、本体に設けられる貫通孔部5c4に前記コイルスプリングの他端側が装着されるものであり、貫通孔部5c4の末端まで前記コイルスプリングが達するように装着する。尚、補強部5c2の装着にあっては、前記コイルスプリングの他端部にシールテープ(図示しない)を捲回し、この捲回部分を補強部5c2の貫通孔部5c4に圧入する。
【0029】
また、吹き出し部5c1は、図5(a),(b)に示すようにエアーの突出口を様々な形状に変更可能である。図5(a)は、吹き出し部5c1の未挿入空間Sに相当する部分において、エアーの突出部分を楕円状に変形させて幅狭部5c5を形成し、圧縮エアーの吹き出し口を狭めてエアーの流速を速め洗浄効果を高める構成のものである。また、図5(b)は、吹き出し部5c1の未挿入空間Sに相当する部分の周面に、内部と外部とが連通する孔部5c6を複数設け、この各孔部5c6から圧縮エアーを突出させる構成のものである。
【0030】
かかる構成のノズル部5cは、前記コイルスプリングの一端に吹き出し部5c1を設ける構成であるため、製造ラインを流動する物品2の形状に応じて圧縮エアーの吹き出しパターンを様々な状態に変更可能であるため、物品2の洗浄工程において、洗浄精度を高めることが可能である。
【0031】
またノズル部5cは、前記コイルスプリングの他端に補強部5c2を設ける構成であるため、ジョイント部5bにノズル部5cを圧入する際の保持力を高めることができるため、ノズル部5cのジョイント部5bからの脱落を防止するとともに、くい込み式、あるいはねじ込み式のジョイント部5bへの脱着作業を容易に行うことが可能となる。よって、吹き出し部5c1による前記吹き出しパターンを物品2の形状によって可変させる段取り換えを行う場合であっても、短時間によって段取り換えを行うことができるため、製造ラインの稼働率を低下させることはない。
【0032】
尚、前述した実施の形態では、エアー洗浄用のノズル部を例に挙げて説明したが、本発明における洗浄用ノズルは、液体やエアー以外の気体を洗浄用媒体としても良い。
【0033】
また、前述した実施の形態では、吹き出し部5c1に幅狭部5c5や孔部5c6を形成するようにしたが、本発明にあっては、突出口形状を変更しない(形状変形や加工による変更)単なる筒状の吹き出し部5c1であっても良い。
【0034】
また、前述した実施の形態では、ノズル部5cをコイルスプリングにより構成したが、本発明は、例えば柔軟性を有する材料としてゴム材料を用い、このゴム材料によってノズル部を構成するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、洗浄用媒体が供給される供給管に接続する継手部材に柔軟性を有するノズル部を装着してなることから、洗浄装置内においてノズル部の高さ調整やノズル部の交換といった段取り換えを不要とすることで、製造ラインにおける稼働率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のエアー洗浄装置を示す図。
【図2】同上実施の形態のエアー洗浄部の要部拡大図。
【図3】本発明の他の実施の形態のノズル部を示す要部断面図。
【図4】同上他の実施の形態のエアー洗浄部の要部拡大図。
【図5】同上他の実施の形態のノズル部における吹き出し部を示す図。
【符号の説明】
5 エアー洗浄部
5a 供給管
5b ジョイント部(継手部材)
5c ノズル部
5c1 吹き出し部
5c2 補強部
Claims (5)
- ベルトコンベアを流れる被洗浄物を被洗浄用媒体によって洗浄する洗浄装置において、
前記洗浄用媒体が供給される供給管と、前記供給管に接続される継手部材と、前記継手部
材に装置され、前記被洗浄物と当接可能な状態にて配置される柔軟性を有するノズル部と
、を備えてなることを特徴とする洗浄装置。 - 前記ノズル部の前記洗浄用媒体の吐出側に、筒状の吹き出し部を備えてなることを特徴
とする請求項1に記載の洗浄装置。 - 前記吹き出し部は、前記洗浄用媒体の突出口形状を変更可能に設けてなることを特徴
とする請求項2に記載の洗浄装置。 - 前記ノズル部の前記継手部材との装着部分に、筒状の補強部を備えてなることを特徴とす
る請求項1に記載の洗浄装置。 - 前記ノズル部をコイルスプリングによって構成してなることを特徴とする請求項1,
請求項2及び請求項4の何れかに記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000347399A JP3562710B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000347399A JP3562710B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 洗浄装置 |
Publications (2)
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JP2002143723A JP2002143723A (ja) | 2002-05-21 |
JP3562710B2 true JP3562710B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000347399A Expired - Fee Related JP3562710B2 (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 洗浄装置 |
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JP4619390B2 (ja) * | 2007-10-24 | 2011-01-26 | 本田技研工業株式会社 | エアブロー装置 |
JP5259543B2 (ja) * | 2009-10-05 | 2013-08-07 | 達哉 上竹 | ミストノズルの装着方法 |
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2000
- 2000-11-15 JP JP2000347399A patent/JP3562710B2/ja not_active Expired - Fee Related
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