JP3561699B2 - Baseboard unit - Google Patents
Baseboard unit Download PDFInfo
- Publication number
- JP3561699B2 JP3561699B2 JP2001217054A JP2001217054A JP3561699B2 JP 3561699 B2 JP3561699 B2 JP 3561699B2 JP 2001217054 A JP2001217054 A JP 2001217054A JP 2001217054 A JP2001217054 A JP 2001217054A JP 3561699 B2 JP3561699 B2 JP 3561699B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skirting board
- skirting
- baseboard
- wall surface
- straight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】
本願発明は、壁面に沿ってその下端部に延設される幅木ユニットに関するものである。
【従来の技術】
【0004】
一般に、建物の壁面には、該壁面の保護を主たる目的として、図7に示すように、床面42から立ち上がる壁面41の下端部に平帯板状の幅木40を、その下端を上記床面42に当接させた状態で、該壁面41の面方向に沿って延設するのが通例である。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このように壁面41の下端部に、床面42に接した状態で幅木40を取り付けた場合、該幅木40と床面42とによって壁面方向に延びる床側隅部44が形成されるが、この床側隅部44は、直角の断面形状をもつことから、ここには塵埃が溜まり易く、しかも、特に該床側隅部44の稜線近傍には清掃具が十分に届きにくいこともあって、該床側隅部44部分に塵埃がそのまま付着物45として残留し易い。
【0006】
ところが、このような床側隅部44の付着物45の存在は、美観上において好ましくないことは勿論のこと、雑菌の繁殖部となり室内の衛生環境を悪化させる一因となるものであって、特に生鮮食品を扱う工場等においては、衛生管理上、床側隅部44への塵埃の堆積そのものを可及的に防止すること、及び、例え堆積したとしてもこれを容易に清掃除去できるようにすることが必要となる。
【0007】
そこで本願発明は、壁面と床面とで形成される周縁隅部への塵埃の残留を未然に防止し得るようにした幅木ユニットを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0009】
本願の第1の発明では、床面4から立ち上がる壁面3の下端部に配置される幅木(1) を備えてなる幅木ユニットにおいて、上記幅木1の表面を、上記壁面3側に位置する上端部側から上記床面4側に位置する下端部側に向けて下降傾斜させると共に、上記幅木1の端部の断面形状を、該幅木1の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させたことを特徴としている。
【0010】
本願の第2の発明では、床面4から立ち上がる壁面3の下端部に配置される幅木(1)を備えてなる幅木ユニットにおいて、上記幅木1の表面を、上記壁面3側に位置する上端部側から上記床面4側に位置する下端部側に向けて下降傾斜する平面又は凹曲面とすると共に、上記幅木1の端部の断面形状を、該幅木1の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0012】
(1) 本願の第1の発明にかかる幅木ユニットによれば、床面4から立ち上がる壁面3の下端部に該床面4に沿うように幅木1を延設してなる幅木ユニットにおいて、上記幅木1の表面を、上記壁面3側に位置する上端部側から上記床面4側に位置する下端部側に向けて下降傾斜させているので、上記幅木1の上端部においては該幅木1の表面と上記壁面3とが鈍角をもって連続し、また幅木1の下端部においては該幅木1の表面と上記床面4とが鈍角をもって連続することになる。
【0013】
従って、上記幅木1の上下両端側でそれぞれ隅部を形成する二面の夾角が大きい分だけ、ここへの塵埃の付着堆積が可及的に防止される。また、例えここに塵埃が付着したとしても清掃具によってこれを容易に且つ確実に除去することができる。これらの結果、上記幅木1によって、壁面3と床面4とで形成される周縁隅部8への塵埃等の付着残留が防止され、室内の衛生環境が良好に維持されるとともに、美観性も向上することになる。
【0014】
尚、上記幅木1によって上記壁面3の下端部の保護が図られること、即ち、該幅木1の本来的な機能が確保されることは勿論である。
【0015】
また、この発明では、上記幅木1の端部の断面形状を、該幅木1の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させているので、該幅木1の外端においては該幅木1が上記壁面3及び床面4と略面一となり、該幅木1が上記壁面3から床面4側に突出した状態で設置されるにも拘わらず、該幅木1の端部においてはこれが歩行等の障害となることがなく、使用上の安全性が確保されることになる。
【0016】
(2) 本願の第2の発明にかかる幅木ユニットによれば、床面4から立ち上がる壁面3の下端部に該床面4に沿うように幅木1を延設してなる幅木ユニットにおいて、上記幅木1の表面を、上記壁面3側に位置する上端部側から上記床面4側に位置する下端部側に向けて下降傾斜させているので、上記幅木1の上端部においては該幅木1の表面と上記壁面3とが鈍角をもって連続し、また幅木1の下端部においては該幅木1の表面と上記床面4とが鈍角をもって連続することになる。
【0017】
従って、上記幅木1の上下両端側でそれぞれ隅部を形成する二面の夾角が大きい分だけ、ここへの塵埃の付着堆積が可及的に防止される。また、例えここに塵埃が付着したとしても清掃具によってこれを容易に且つ確実に除去することができる。これらの結果、上記幅木1によって、壁面3と床面4とで形成される周縁隅部8への塵埃等の付着残留が防止 され、室内の衛生環境が良好に維持されるとともに、美観性も向上することになる。
【0018】
尚、上記幅木1によって上記壁面3の下端部の保護が図られること、即ち、該幅木1の本来的な機能が確保されることは勿論である。
【0019】
また、この発明では、上記幅木1の表面を、平面又は凹曲面としているので、例えば幅木1の表面を平面とした場合にはその製作の容易性によって低コスト化が図られ、また上記幅木1の表面を凹曲面とした場合には美観性の向上が図られることになる。
【0020】
さらに、この発明では、上記幅木1の端部の断面形状を、該幅木1の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させているので、該幅木1の外端においては該幅木1が上記壁面3及び床面4と略面一となり、該幅木1が上記壁面3から床面4側に突出した状態で設置されるにも拘わらず、該幅木1の端部においてはこれが歩行等の障害となることがなく、使用上の安全性が確保されることになる。
【発明の実施の形態】
【0021】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0022】
A:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる幅木ユニットZ1を示している。この幅木ユニットZ1は、次述の幅木1を備えて構成されるものであり、ここでは入隅部6と出隅部7とをもって段違い状に屈曲した壁面3に沿ってそれらの下端部に後付けで設置されるものを一例として示している。
【0023】
上記幅木1は、その表面1aを、該幅木1の上端部1bから下端部1cにかけて凹状に湾曲する凹曲面とするとともに該上端部1bから下端部1cに向けて下降傾斜するように斜めに設置されることを基本形態とするものである。そして、この実施形態では、上記幅木1を、図2に示すように、その延設方向に分断された複数の幅木体、即ち、長寸の直状形態をもつ直状幅木体11と、短寸の直状形態をもつ直状幅木体12と、凹曲形態をもつ入隅用幅木体13と凸曲形態をもつ出隅用幅木体14と、断面形状を連続的に変化させた端部用幅木体15を、壁面3の屈曲形態に対応させて選択し且つこれらを順次接続することで構成している。
【0024】
以下、これら各幅木体の構造等をそれぞれ説明し、しかる後、これら各幅木体で構成される幅木ユニットZ1の作用効果等について説明する。
【0025】
a:直状幅木体11の構造等
上記直状幅木体11は、図2及び図3に示すように、長矩形のステンレス板材をその短軸方向に湾曲形成するとともに、その上端部11bはこれを裏面側に向けて略U字状に屈曲させて掛止部18とする一方、その下端部1cはこれを裏面側に折り曲げてその間に微小の内側隙間をもつ接地部19としている。また、この直状幅木体11の裏面側には、次述する支持材17が、所定ピッチで取り付けられている。
【0026】
尚、上記直状幅木体11においては、上記掛止部18の内側隙間と上記接地部19の内側隙間は、ともに該直状幅木体11の両端面上に開口しており、これら各内側隙間は、例えば後述の入隅用幅木体13に設けられる継手片23の挿入部として機能する。
【0027】
上記支持材17は、図2及び図3に示すように、所定長さのステンレス帯板を上記直状幅木体11の湾曲形状に合致するように湾曲させるとともに、その湾曲部17aの下端に連続する下端部17bはこれを裏面側へ折曲させるとともに、さらにその先端部を鋭角状に折り返し、これを略L字状の断面形状をもつ掛止片部22としている。そして、このように形成された上記支持材17は、その湾曲部17aを接着又は溶着によって上記直状幅木体11の裏面側に接合することで該直状幅木体11と一体化されている。
【0028】
一方、上記直状幅木体11を上記支持材17を介して上記壁面3側に固定するために、該壁面3側には次述のブラケット16が取り付けられている。このブラケット16は、ステンレス帯板を、長尺部16aと短尺部16bを有する如く略L字状に折曲させるとともに、該長尺部16aの先端16cをさらに略L字状に折曲してこれを受部20としている。また、上記短尺部16bには、一側が開口した略「コ」字状の断面形状を有するとともにその上下両内面をそれぞれノコ歯状に形成した受部材21が、その開口側を前方へ向けた状態で固定されている。そして、このブラケット16は、上記長尺部16aを上記壁面3に衝合させるとともにその短尺部16bの先端を上記床面4に衝合させた状態で、該長尺部16aを取付ネジ25,25によって上記壁面3側に締着固定することで該壁面3側に取り付けられている。
【0029】
上記直状幅木体11は、上記壁面3に固定された上記ブラケット16に掛止されることで該壁面3側に支持される。即ち、図3に示すように、先ず、上記直状幅木体11の掛止部18を上記ブラケット16の受部20に上方から掛止する。次に、上記掛止部18を中心に上記直状幅木体11をブラケット16側へ回動させて移動し、上記掛止片部22を上記ブラケット16側の上記受部材21に弾圧挿入し、これを上記接地部19が上記床面4に接地するまで押し込む。この場合、上記掛止片部22は、上記受部材21の内面のノコ歯部分に掛止されることで、該受部材21からの抜け止めがなされ、上記直状幅木体11は上記ブラケット16を介して上記壁面3側に固定されることになる。この直状幅木体11の取り付け後、該直状幅木体11の上端部の掛止部18と上記壁面3との隙間部分には充填材30が充填される。
【0030】
尚、上記壁面3側に設けられる上記各ブラケット16,16,・・は、上記直状幅木体11側の上記各支持材17,17,・・の配置に合わせてその取付位置が予め設定されている。
【0031】
また、短寸の上記直状幅木体12は、その必要長さに対応するように、上記直状幅木体11を適宜切断して得られるものであり、従ってその構造等は上記直状幅木体11と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0032】
b:入隅用幅木体13の構造等
上記入隅用幅木体13は、上記壁面3の入隅部6に設置されるものであって、その基本構成は、これが直角に屈曲形成されている点を除いて、上記直状幅木体11と同様である。従って、上記入隅用幅木体13は、その表面13aは直角方向に屈曲して連続する凹曲面であり、また該入隅用幅木体13の裏面側には支持材17が取り付けられており、さらに該入隅用幅木体13はその上端部に設けられる掛止部18を上記ブラケット16の受部20に掛止するとともに上記支持材17の掛止片部22を上記ブラケット16の受部材21に挿入することで該壁面3側に固定されるものである。
【0033】
但し、この入隅用幅木体13に設けられる支持材17は、その基本構成はこれを上記直状幅木体11に設けられる上記支持材17と同様とするものの、他の幅木体との接続の必要上、その側縁にはこれと一体的に継手片23を、該入隅用幅木体13から側方へ延出状態で設けている。従って、上記入隅用幅木体13と上記直状幅木体11,12とを接続する場合には、上記継手片23を上記直状幅木体11,12の端面に開口する上記内側隙間に挿入することで、これら両者は同軸状に且つ強固に連結されることになる。
【0034】
c:出隅用幅木体14の構造等
上記出隅用幅木体14は、上記壁面3の出隅部7に設置されるものであって、その基本構成は、これが直角に屈曲形成されている点と、上記支持材17が設けられていない点、及びその両端にそれぞれ継手片24を設けた点を除いて、上記直状幅木体11と同様である。
【0035】
従って、この出隅用幅木体14は、その表面14aが直角方向に屈曲して連続する凹曲面であって、その両端にそれぞれ設けられた継手片24,24を、
その両側に連接される上記直状幅木体12及び直状幅木体11の端面側にそれぞれ挿入することで該各直状幅木体11,12に連結され、該各直状幅木体11,12を介して上記壁面3側に支持される。
【0036】
d:端部用幅木体15の構造等
上記端部用幅木体15は、図1及び図2に示すように、幅木ユニットZ1の端部を形成するものであってステンレス板材を屈曲成形して構成されるが、その場合、該端部用幅木体15の一端15a側は凹曲面形状をもつ他の幅木体に接続されるものであって該他の幅木体と同様にその表面を凹曲面とする必要がある一方、その他端15b側はそのまま壁面3及び床面4側に露出するものであって歩行の障害等にならないようにする必要がある。このような観点から、この実施形態においては、該端部用幅木体15の断面形状を、その一端15a側では凹曲面形状とし、その他端15b側では直交する二面15c,15dをもつL字形状とするとともに、上記一端15a側から他端15b側にかけてその断面形状が凹曲面形状からL字形状に連続的に変化するように形成している。
【0037】
また、この端部用幅木体15の一端15a側の裏面には上記各幅木体11〜13に設けたと同様構造の支持材17が取り付けられるが、該端部用幅木体15を他の幅木体に接続する必要上、上記支持材17の端縁には継手片23を一体的に形成し且つこれを側方へ延出させている。
【0038】
e:幅木ユニットZ1の設置手順等
上述のようにそれぞれ構成された各幅木体11〜15を用いて幅木ユニットZ1を設置するには、先ず、上記壁面3の所定位置に上記ブラケット16を固定する。
【0039】
次に、上記壁面3の入隅部6及び出隅部7には上記入隅用幅木体13及び出隅用幅木体14をそれぞれ用いるとともに、幅木ユニットZ1の端部には上記端部用幅木体15を用いるものとし、その上で、これら入隅用幅木体13と出隅用幅木体14と端部用幅木体15の間にそれぞれ用いられる直状幅木体11及び直状幅木体12をその必要長さに対応するように切断して寸法調整を行う。
【0040】
しかる後、これら各幅木体11〜15を、所定順序で順次接続して一連の幅木1を形成する。そして、この幅木1を上記壁面3側にセットし、これを上記各ブラケット16,16,・・に順次掛止して固定する。これで、図1に示すように一連の幅木1でなる幅木ユニットZ1が上記壁面3に沿ってその下端部に延設される。
【0041】
上記幅木ユニットZ1が上記壁面3側に設置された状態では、上記幅木1のうち、上記端部用幅木体15を除く上記各幅木体11〜14で構成される部分では、該各幅木体11〜14の表面を介して上記壁面3と床面4とが滑らかに連続し、従来の幅木1のような直角の角度をもった周縁隅部は生じない。
【0042】
一方、上記端部用幅木体15に対応する部分では、その他端15b側の直交する二面15c,15dのうち、一方の面15cは上記壁面3の端部に設置された柱5によってその露出が阻止される一方、他方の面15dにおいてはこれが上記床面4に沿って設置され該床面4との段差は小さく、歩行等の障害とはならないようになっている。また、この端部用幅木体15においてはその他端15b寄りに上記二面15c,15dによって直角の隅部が形成されるものの、その範囲は幅木ユニットZ1全体からして極めて小さく、ここへの塵埃等の堆積はほとんど問題とならないものであるとともに、例え堆積してもこれを容易に除去することができるものである。尚、壁面3の構造によっては、該壁面3の端部に上記柱5が設けられていない場合とか、壁面3の途中までしか幅木1を設けない場合等も有り得るが、かかる場合においても上記端部用幅木体15の一方の面15aの壁面3からの突出量は小さいので、使用上の問題を生じることはない。
【0043】
以上のように構成され且つ設置された幅木ユニットZ1においては、上記幅木1の表面1aがその上端部側から下端部側に向けて下降傾斜する凹曲面とされているので、上記幅木1によって上記壁面3と床面4との境界部に形成される直角の角度をもった周縁隅部8が覆われ、該幅木1の上端部においてはその表面1aと上記壁面3とが鈍角をもって連続し、また該幅木1の下端部においてはその表面1aと上記床面4とが鈍角をもって連続することになる。
【0044】
従って、上記幅木1の上下両端側でそれぞれ隅部を形成する二面の夾角が大きい分だけ、ここへの塵埃の付着堆積が可及的に防止されるとともに、例えここに塵埃が付着したとしても清掃具によってこれを容易に且つ確実に除去することができる。これらの結果、上記幅木1によって、壁面3と床面4とで形成される周縁隅部8への塵埃等の付着残留が防止され、室内の衛生環境が良好に維持されるとともに、美観性も向上することになる。
【0045】
さらに、この実施形態の幅木ユニットZ1においては、上記幅木1の端部を上記端部用幅木体15によって構成することで、該幅木1が壁面3から床面4側へ突出状態で設置される構成であるにも拘わらず、これが歩行等の障害とならないようにしているので、その使用上における高い安全性が確保されるものである。
【0046】
B:第2の実施形態
図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる幅木ユニットZ2を示している。この幅木ユニットZ2は、基本的には上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1と同様の構造をもつものであって、複数の幅木体11〜15で構成される幅木1を備え、上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1と同様の作用効果を奏し得るものであるが、その設置構造は上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1とは異なって、建物の建設時に先付け設置されるものである。このため、この実施形態の幅木ユニットZ2においては、先付け設置に対応し得るように上記各幅木体11〜15等に特有の構造が採用されている。
【0047】
即ち、図5に示すように、幅木ユニットZ2の取付け対象となる建物は、コンクリートを荒打ちして得られる基礎部27の基礎壁面28と基礎床面29とに、さらにモルタルの上塗り、あるいはモルタルを介在させてのタイル等の貼設によって、それぞれ上塗り部31及び上塗り部32を形成し、この上塗り部31及び上塗り部32の表面をそれぞれ最終的な壁面3及び床面4とするものである。
【0048】
そして、上記基礎部27の形成後、上記上塗り部31,32の形成前に、上記基礎壁面28上に取付ボルト26によって上記ブラケット16を固定するとともに、このブラケット16に対して上記幅木1(図5では上記直状幅木体11を例として示している)を掛止固定する。しかる後、上記幅木1を除く部位に上記上塗り部31及び上塗り部32をそれぞれ形成し、該幅木1を壁面3及び床面4側に埋設状態で設置するものである。
【0049】
このような幅木1の埋設設置の必要上、例えば上記直状幅木体11においては、図5に示すように、該直状幅木体11の上端部に設けられる掛止部18と、下端部に設けられる上記接地部19とを、それぞれ比較的長寸の略L字状に形成している。また、上記ブラケット16においても、その上端部の受部20を、上記直状幅木体11の掛止部18に対応し得るように比較的長寸に形成している。
【0050】
このような特有の構造を、上記直状幅木体11以外の幅木体、即ち、上記直状幅木体12と入隅用幅木体13と出隅用幅木体14及び端部用幅木体15にもそれぞれ適用することで、図4に示すように、これら各幅木体11〜5を接続してなる幅木1が、上記壁面3に沿ってその下端部に延設されるものである。
【0051】
このように構成され且つ設置された幅木1でなる幅木ユニットZ2においても、上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1と同様に、上記壁面3と上記床面4とが上記幅木1の表面1aによって傾斜状態で滑らかに連続されるとともに、上記壁面3と上記幅木1の上記掛止部18との間の段差、及び上記床面4と上記幅木1の上記接地部19との間の段差が可及的に小さくされることから、これらの相乗効果として、該幅木1部分への塵埃等の堆積が可及的に防止されるとともに、例え塵埃が堆積したとしてもこれを容易に且つ確実に除去することができ、結果的に該幅木1部分への塵埃の付着残留に起因する衛生環境の悪化及び美観性の低下がともに防止され、良好な衛生環境の確保と美観性の向上とが図れる。
【0052】
C:第3の実施形態
図6には、本願発明の第3の実施形態にかかる幅木ユニットZ3を示している。この幅木ユニットZ3は、上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1がこれを構成する幅木1の表面形状を凹曲面形状としていたのに対して、これを平面形状としたものである。これ以外の構成は、全て第1の実施形態の幅木ユニットZ1と同様であるので、第1の実施形態の該当説明を援用することでここでの説明は省略する。
【0053】
この実施形態の幅木ユニットZ3においても上記第1の実施形態の幅木ユニットZ1と同様の作用効果が得られることは勿論であるが、これに加えて上記幅木1の表面形状を平面形状としたことで、これを凹曲面形状とする場合に比して、その製作が容易であり、それだけ低コスト化が促進されるという利点を有するものである。
【0054】
D:その他
(1) 上記実施形態においては、上記各幅木体11〜15、上記ブラケット16及び上記支持材17をそれぞれステンレス材を用いて構成したが、これは幅木ユニットが腐食環境に設置されることを想定し、その腐食対策としてステンレス材を用いた例を示したものであり、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、これら各部材を他の金属材(例えばアルミ材、鋼材)とか樹脂材等を用いて構成することもできるものである。
【0055】
尚、例えばアルミ材とか樹脂材等の軟質材を用いる場合には、幅木体と支持材とを一体的に構成し且つこれを引き抜き成形によって形成することができ、構造の簡略化あるいは低コスト化が図れることになる。
【0056】
(2) 上記実施形態においては、上記支持材17を小形の単品構成とし、これを上記各幅木体11〜15に対して適数個づつ取り付けるように構成しているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば上記支持材17を上記各幅木体直状幅木体11〜15の裏面全体に対応する大きさに形成することもできるものである。かかる構成とした場合には、上記ブラケット16の取付け位置を任意に設定することができることから、幅木ユニットの設置作業の簡略化が図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる幅木ユニットの設置状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した幅木ユニットの分解斜視図である。
【図3】図1のIII−III拡大断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる幅木ユニットの設置状態を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V拡大断面図である。
【図6】本願発明の第3の実施形態にかかる幅木ユニットの設置状態を示す斜視図である。
【図7】従来の幅木ユニットの構造説明図である。
【符号の説明】
【0058】
1は幅木、3は壁面、4は床面、5は柱、6は入隅部、7は出隅部、8は周縁隅部、11及び12は直状幅木体、13は入隅用幅木体、14は出隅用幅木体、15は端部用幅木体、16はブラケット、17は支持材、18は掛止部、19は接地部、20は受部、21は受部材、22は掛止片部、23及び24は継手片、25は取付ネジ、26は取付ボルト、27は基礎部、28は基礎壁面、29は基礎床面、30は充填材、31及び32は上塗り部である。[0002]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
[0003]
The present invention relates to a skirting board unit extending along a wall surface at a lower end thereof.
[Prior art]
[0004]
In general, as shown in FIG. 7, a flat strip-
[Problems to be solved by the invention]
[0005]
By the way, when the
[0006]
However, the presence of the
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide a skirting board unit capable of preventing dust from remaining on a peripheral corner formed by a wall surface and a floor surface.
[Means for Solving the Problems]
[0008]
The present invention employs the following configuration as specific means for solving such a problem.
[0009]
In the first aspect of the present invention, the baseboard unit comprising comprising a baseboard (1) disposed in a lower end portion of the
[0010]
In the second invention of the present application, in a skirting board unit including a skirting board (1) disposed at a lower end portion of a
【The invention's effect】
[0011]
In the present invention, the following effects can be obtained by adopting such a configuration.
[0012]
(1) According to the skirting board unit according to the first invention of the present application, in the skirting board unit in which the
[0013]
Accordingly, the larger the included angle between the two surfaces forming the corners at the upper and lower ends of the
[0014]
The lower end of the
[0015]
Further, in the present invention, the cross-sectional shape of the end of the
[0016]
(2) According to the skirting board unit according to the second invention of the present application, in the skirting board unit in which the
[0017]
Accordingly, the larger the included angle between the two surfaces forming the corners at the upper and lower ends of the
[0018]
The lower end of the
[0019]
Further, in the present invention, since the surface of the
[0020]
Further, according to the present invention, the cross-sectional shape of the end of the
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[0021]
Hereinafter, the present invention will be specifically described based on preferred embodiments.
[0022]
A: First Embodiment FIG. 1 shows a skirting board unit Z1 according to a first embodiment of the present invention. The skirting board unit Z1 is provided with the following
[0023]
The
[0024]
Hereinafter, the structure and the like of each of these skirting boards will be described, and thereafter, the operational effects and the like of the skirting board unit Z1 composed of each of the skirting boards will be described.
[0025]
a: The structure of the
[0026]
In the
[0027]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0028]
On the other hand, in order to fix the
[0029]
The
[0030]
The mounting positions of the
[0031]
The short
[0032]
b: The structure of the
[0033]
However, the
[0034]
c: Structure of
[0035]
Therefore, the
The
[0036]
d: Structure of
[0037]
A
[0038]
e: Installation procedure of skirting board unit Z1, etc. In order to install skirting board unit Z1 using each of skirting
[0039]
Next, the
[0040]
Thereafter, these
[0041]
In a state where the skirting board unit Z1 is installed on the
[0042]
On the other hand, in a portion corresponding to the
[0043]
In the skirting board unit Z1 configured and installed as described above, the surface 1a of the
[0044]
Therefore, as the included angle between the two surfaces forming the corners at the upper and lower ends of the
[0045]
Furthermore, in the skirting board unit Z1 of this embodiment, by forming the end of the
[0046]
B: Second Embodiment FIG. 4 shows a skirting board unit Z2 according to a second embodiment of the present invention. The skirting board unit Z2 has basically the same structure as the skirting board unit Z1 of the first embodiment, and includes a
[0047]
That is, as shown in FIG. 5, in the building to which the baseboard unit Z2 is attached, the
[0048]
After the formation of the
[0049]
Due to the necessity of burying the
[0050]
Such peculiar structures are used for skirting boards other than the
[0051]
Also in the skirting board unit Z2 composed of the
[0052]
C: Third Embodiment FIG. 6 shows a skirting board unit Z3 according to a third embodiment of the present invention. In the skirting board unit Z3, the skirting board unit Z1 of the first embodiment has a surface shape of a concave curved surface while the
[0053]
In the skirting board unit Z3 of this embodiment, the same operation and effect as those of the skirting board unit Z1 of the first embodiment can be obtained, of course. Thus, as compared with a case of forming a concave curved surface, this has an advantage that its manufacture is easier and the cost reduction is promoted accordingly.
[0054]
D: Others (1) In the above embodiment, each of the
[0055]
In the case of using a soft material such as an aluminum material or a resin material, for example, the baseboard and the supporting material can be integrally formed and formed by drawing, thereby simplifying the structure or reducing the cost. Can be achieved.
[0056]
(2) In the above-described embodiment, the
[Brief description of the drawings]
[0057]
FIG. 1 is a perspective view showing an installation state of a baseboard unit according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the baseboard unit shown in FIG.
FIG. 3 is an enlarged sectional view taken along the line III-III of FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view showing an installation state of a skirting board unit according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged sectional view taken along line VV of FIG. 4;
FIG. 6 is a perspective view showing an installation state of a skirting board unit according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a structural explanatory view of a conventional baseboard unit.
[Explanation of symbols]
[0058]
1 is a skirting board, 3 is a wall surface, 4 is a floor surface, 5 is a pillar, 6 is a corner, 7 is a corner, 8 is a peripheral corner, 11 and 12 are straight skirting boards, and 13 is a corner. Baseboard, 14 is a cornerboard baseboard, 15 is an end baseboard, 16 is a bracket, 17 is a support member, 18 is a hook, 19 is a grounding portion, 20 is a receiving portion, and 21 is a receiving portion. Receiving member, 22 is a hook piece, 23 and 24 are joint pieces, 25 is a mounting screw, 26 is a mounting bolt, 27 is a base part, 28 is a base wall surface, 29 is a base floor surface, 30 is a filler, 31 and 32 is an overcoating part.
Claims (2)
上記幅木(1)の表面を、上記壁面(3)側に位置する上端部側から上記床面(4)側に位置する下端部側に向けて下降傾斜させると共に、
上記幅木(1)の端部の断面形状を、該幅木(1)の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させたことを特徴とする幅木ユニット。 A skirting board unit comprising a skirting board (1) arranged at a lower end portion of a wall surface (3) rising from a floor surface (4),
The surface of the skirting board (1) is inclined downward from the upper end portion located on the wall surface (3) side toward the lower end portion located on the floor surface (4) side,
The cross-sectional shape of the end of the skirting board (1) is orthogonal from the cross-sectional shape of the skirting board (1) in a plane shape or a concave curved surface shape from the inner side to the outer end in the extending direction of the skirting board (1). A skirting board unit characterized by a continuous change in cross-sectional shape.
上記幅木(1)の表面を、上記壁面(3)側に位置する上端部側から上記床面(4)側に位置する下端部側に向けて下降傾斜する平面又は凹曲面とすると共に、
上記幅木(1)の端部の断面形状を、該幅木(1)の延設方向内側から外端に向かって、平面状又は凹曲面状に傾斜する断面形状から、二つの平面が直交する断面形状に連続的に変化させたことを特徴とする幅木ユニット。 A skirting board unit comprising a skirting board (1) arranged at a lower end portion of a wall surface (3) rising from a floor surface (4) ,
The surface of the baseboard (1) is a flat surface or a concave curved surface that is inclined downward from the upper end portion located on the wall surface (3) side toward the lower end portion located on the floor surface (4) side ,
The cross section of the end of the skirting board (1) is orthogonal to the cross section of the skirting board (1) extending from the inner side in the extending direction to the outer end in a flat or concave shape. A skirting board unit characterized by a continuous change in cross-sectional shape.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217054A JP3561699B2 (en) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | Baseboard unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001217054A JP3561699B2 (en) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | Baseboard unit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003027735A JP2003027735A (en) | 2003-01-29 |
JP3561699B2 true JP3561699B2 (en) | 2004-09-02 |
Family
ID=19051446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001217054A Expired - Fee Related JP3561699B2 (en) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | Baseboard unit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561699B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5616158B2 (en) * | 2010-08-06 | 2014-10-29 | 鹿島建設株式会社 | Baseboard and baseboard construction method |
CN109853963B (en) * | 2018-12-14 | 2024-08-06 | 上海市建筑装饰工程集团有限公司 | Steel skirting line decorated by exposed bolts |
-
2001
- 2001-07-17 JP JP2001217054A patent/JP3561699B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003027735A (en) | 2003-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10487518B2 (en) | Floor corner guard apparatus and method | |
US20080005986A1 (en) | Floating-wall base and method of installation | |
US20070256376A1 (en) | Trim molding system | |
US4453362A (en) | Wall support device | |
JP3561699B2 (en) | Baseboard unit | |
JP2008179964A (en) | Eaves gutter bent joint | |
US20040187396A1 (en) | Flashing system and method of installation | |
SK283628B6 (en) | Mounting for longitudinally grooved cover mouldings | |
JP2003035031A (en) | Indoor baseboard structure | |
JP6534817B2 (en) | Wall panel | |
JP4799193B2 (en) | Corrugated plate support structure and inner side plate | |
JP3589522B2 (en) | Connected handrail | |
JP2002155620A (en) | Cover for covering side opening section of opening between baseboard and wall surface and baseboard with its cover | |
JP2005097937A (en) | Plinth and plinth mounting structure | |
JP4035473B2 (en) | Opening device | |
KR200298240Y1 (en) | A Molding for a Building | |
JP2966744B2 (en) | Sound absorbing panel body and sound absorbing mounting structure | |
WO2005038167A1 (en) | Fastener, particularly for a connecting bracket of a skirting board | |
JP2022111557A (en) | Decorative corner member | |
JP4001792B2 (en) | Ceiling installation method | |
WO2022070151A1 (en) | Connecting system for the construction of a partition wall | |
JP2023149886A (en) | Dewatering member and construction structure for the same | |
JP3953876B2 (en) | Stair structure | |
JPH0140896Y2 (en) | ||
JP3508001B2 (en) | Construction method of metal siding |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040303 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |