JP3561405B2 - ロータリースイッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリースイッチ装置に関し、特に、合成樹脂製のベース部材の型成形後の抜き加工による抜き孔の形成に伴って切断される連結部を介して相互に連結される複数のバスバーが、前記ベース部材の一面側に配置される固定接点を一体に有して該ベース部材に埋設され、前記ベース部材の一面側に対向配置されるロータに、該ロータの回動に応じた前記固定接点との接・断を可能として可動接点が保持され、前記ロータをベース部材との間で回動可能に支持するケースがベース部材に連結されるロータリースイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなロータリースイッチ装置において、バスバー相互を連結する連結部をベース部材の型成形後の抜き加工により生じた抜き孔からベース部材およびロータ間に、外部から塵埃等の異物が侵入して、固定接点および可動接点間の導通性が損なわれることを防止するために、ロータとは反対側からベース部材をカバーで覆うことが従来から行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、前記抜き孔からの異物の侵入を防止するために、ベース部材のロータとは反対側を密閉状態に保つようにしてベース部材がカバーで覆われており、バスバーに電流が流れることによって生じる熱がカバーおよびベース部材間に籠もってしまい、バスバーの許容電流低下を招いている。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、抜き孔からの異物の侵入を防止した上で、カバーからの放熱性向上によるバスバーの許容電流増大を図ったロータリースイッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、合成樹脂製のベース部材の型成形後の抜き加工による抜き孔の形成に伴って切断される連結部を介して相互に連結される複数のバスバーが、前記ベース部材の一面側に配置される固定接点を一体に有して該ベース部材に埋設され、前記ベース部材の一面側に対向配置されるロータに、該ロータの回動に応じた前記固定接点との接・断を可能として可動接点が保持され、前記ロータをベース部材との間で回動可能に支持するケースがベース部材に連結されるロータリースイッチ装置において、前記ロータとは反対側からベース部材を覆うカバーに、そのベース部材及びカバー間の空間に熱が籠もることを防止するための複数の放熱口が設けられ、さらにそのカバーには、前記空間を横切ると共に前記抜き孔を塞ぐボスがベース部材側に突出して一体に設けられることを特徴とする。
また請求項2の発明は、請求項1の前記特徴に加えて、前記ボスが、先端を閉じ基端を開放した円筒状に形成されることを特徴とし、さらに請求項3の発明は、請求項1又は2の前記特徴に加えて、前記ボスには、前記ベース部材に係合させる段部が形成されることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明の上記構成によれば、カバーに、ベース部材及びカバー間の空間に熱が籠もることを防止するための複数の放熱口が設けられているので、カバーからの放熱性を向上して、カバーおよびベース部材間の空間に熱が籠ることを防止し、バスバーの許容電流増大を図ることが可能となる。しかもカバーには、前記空間を横切ると共に抜き孔を塞ぐボスが一体に設けられているので、カバーに放熱口が設けられるにもかかわらず、ベース部材およびロータ間に抜き孔から異物が侵入することを確実に防止することができる。
また請求項2の発明の上記構成によれば、前記ボスが、先端を閉じ基端を開放した円筒状に形成されるので、軽量化が図られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1ないし図20は本発明を車両用のイグニッションスイッチに適用したときの一実施例を示すものであり、図1はイグニッションスイッチの縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2矢視図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図1の4−4線矢視方向から見たイグニッションスイッチの正面図、図5は図2および図4の5矢視方向から見たイグニッションスイッチの分解側面図、図6は第1接点板を図5のA矢視方向から見た図、図7は第2接点板を図5のA矢視方向から見た図、図8は図5の8矢視方向から見たベース部材の正面図、図9は図5の9矢視方向から見たベース部材の背面図、図10は図8の10−10線断面図、図11は図8の11−11線拡大断面図、図12は図4の12−12線拡大断面図、図13は図4の13−13線拡大断面図、図14はベース部材に埋設されるバスバーを図8のベース部材と同一方向から見た正面図、図15はベース部材に埋設されるバスバーの斜視図、図16は図4の16−16線断面図、図17は第1ないし第3固定接点および第1ないし第3可動接点のLOCK位置での相対位置を示す周方向展開断面図、図18は第4ないし第6固定接点および第4ないし第6可動接点のLOCK位置での相対位置を示す周方向展開断面図、図19は図4の19−19線拡大断面図、図20は端子部への導線の接合過程を順次示す断面図である。
【0009】
先ず図1において、車両用エンジンおよび電装部品の始動・停止を制御するシリンダ錠装置21におけるケーシング22は、図示しないステアリングコラムに取付けられており、該ケーシング22の先端部内には、図示しないキーを、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置の各位置に操作するのに応じて回動する回動部材23が配置され、該回動部材23の回動に伴ってスイッチング作動するロータリースイッチ装置としてのイグニッションスイッチ24が、回動部材23に連結されてケーシング22の先端部に取付けられる。
【0010】
図2ないし図5を併せて参照して、イグニッションスイッチ24は、合成樹脂製のケース25と、可動接点組立体26と、固定接点組立体27と、合成樹脂製のカバー28とを備えるものであり、相互に係合、連結されるケース25および固定接点組立体27間で可動接点組立体26が回動可能に支持され、ケース25とは反対側から固定接点組立体27を覆うカバー28と、固定接点組立体27およびケース25とが、ケーシング22に締結される。
【0011】
ケース25は、椀状に形成されるケース主部25aと、該ケース主部25aの開口端から外側方に張出す鍔部25bとを一体に有するものであり、ケース主部25aは、ケーシング22の先端部に設けられる取付け凹部29に、ケース主部25aの開口端を前記ケーシング22とは反対側に向けるようにして嵌合され、前記鍔部25bがケーシング22の先端面に当接される。
【0012】
ケース主部25aの閉塞端中央部には円形の貫通孔30が設けられており、ケース主部25aの閉塞端内面には、前記貫通孔30に同軸に連なる円筒状の第1支持部31と、第1支持部31を同軸に囲繞する円筒状の第2支持部32とが突設され、両支持部31,32の先端は、前記貫通孔30の軸線に沿う同一位置に設定される。また前記鍔部25bには、前記貫通孔30の一直径線上に位置するようにして一対の挿通孔33…が設けられる。
【0013】
可動接点組立体26は、合成樹脂製のロータ34に導電金属から成る第1および第2接点板35,36が浮動支持されて成るものである。ロータ34には、前記ケース25の第1支持部31に嵌入される連結筒部37が一体に設けられており、前記ケース25の貫通孔30に挿入される回動部材23が、連結筒部37に相対角変位不能に連結される。すなわちロータ34は回動部材23の回動に応じて回動する。
【0014】
前記ロータ34の外周部の周方向に間隔をあけた2箇所には、ロータ34の半径方向に沿って延びて外端を開口した支持孔38…が設けられており、各支持孔38…の外端部には球体39がそれぞれ挿入され、支持孔38…の内端閉塞部および各球体39…間には、球体39…をケース主部25aの内面側に向けて付勢するばね40がそれぞれ設けられる。一方、前記ケース主部25aの内面には、前記球体39…の一部を嵌合させる複数の凹部(図示せず)が設けられる。これにより、回動部材23の回動に応じてロータ34が、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置の各位置間を節度的に回動することになる。
【0015】
またケース主部25aにおける第1および第2支持部31,32間にはねじりばね47が挿入されており、該ねじりばね47の両端は、ロータ34およびケース主部25aにそれぞれ係合される。而して該ねじりばね47のばね力により、ロータ34は、START位置からON位置に戻るように回動付勢されることになる。
【0016】
図6において、第1接点板35は、ロータ34の回動軸線に直交する平面でリング状に形成されており、第1接点板35の周方向に間隔をあけた3箇所(図6において網かけ処理を施した箇所)に、固定接点組立体27側に隆起した第1ないし第3可動接点41,42,43が、ロータ34の回動中心からの距離を同一として一体に形成される。しかも第1接点板35は、ロータ34に対する周方向の相対位置を規制されるとともに軸線方向の規制された範囲での相対移動を許容されるようにしてロータ34に支持されるものであり、ロータ34および第1接点板35間の周方向に間隔をあけた3箇所には、第1接点板35を固定接点組立体27側に付勢するばね48…が設けられる。これにより第1接点板35すなわち第1ないし第3可動接点41〜43は、ロータ34に浮動支持されることになる。
【0017】
図7において、第2接点板36は、ロータ34の回動軸線に直交する平面で第1接点板35よりも小径のリング状に形成されており、第2接点板36の周方向に間隔をあけた3箇所(図7において網かけ処理を施した箇所)に、固定接点組立体27側に隆起した第4ないし第6可動接点44,45,46が、ロータ34の回動中心からの距離を同一として一体に形成される。しかも第2接点板36は、第1接点板35よりも固定接点組立体27寄りの位置でロータ34に対する周方向の相対位置を規制されるとともに軸線方向の規制された範囲での相対移動を許容されるようにしてロータ34に支持されるものであり、ロータ34および第2接点板36間の周方向に間隔をあけた2箇所には、第2接点板36を固定接点組立体27側に付勢するばね49…が設けられる。これにより第2接点板36すなわち第4ないし第6可動接点44〜46は、ロータ34に浮動支持されることになる。
【0018】
また前記ロータ34には、前記連結筒部37と同軸である円筒状の支軸50が、第4ないし第6可動接点44〜46よりも固定接点組立体27側に向けて突出するようにして一体に設けられる。
【0019】
図8ないし図11を併せて参照して、固定接点組立体27は、導電金属から成る第1ないし第5バスバー51,52,53,54,55が合成樹脂から成るベース部材56に埋設されて成るものである。
【0020】
ベース部材56は、略四角形に近い六角形状に形成されるベース部材主部56aと、該ベース部材主部56aの側方に間隔をあけて配置される保持部56bと、ベース部材主部56aおよび保持部56b間に四角形状の窓56dを形成するようにしてベース部材主部56aおよび保持部56b間を連結する一対の連結部56c,56cとを一体に備える。而して、ベース部材主部56aは、シリンダ錠装置21におけるケーシング22の先端形状にほぼ対応した外形形状を有するように形成されるものであり、ベース部材主部56aの外縁部は前記ケーシング22の先端部に当接可能であり、ベース部材主部56aの外縁部をケーシング22の先端部に当接させた状態で、前記窓56dおよび保持部56bは、ケーシング22の側方に突出して配置されることになる。
【0021】
ベース部材主部56aの前記可動接点組立体26側に臨む一面には、前記ケース25の鍔部25bを嵌合せしめる形状に形成される嵌合凹部57と、回動部材23すなわちロータ34の回動軸線と直交する平面に沿うようにして嵌合凹部57の内端から内方に延びる第1接点配置面58と、第1接点配置面58の内周からロータ34側に突出する円筒状の第1突部59と、第1突部59の外周および嵌合凹部57の内周間で第1接点配置面58からロータ34側に突出する円筒状の嵌合突部60と、第1突部59の内周に段差なく同軸に連なる円形の第1凹部61と、ロータ34の回動軸線と直交する平面に沿うようにして第1凹部61の内端から内方に延びる環状の第2接点配置面62と、第2接点配置面62の内周からロータ34側に突出する円筒状の第2突部63と、第2突部63の内周に段差なく同軸に連なる円形の第2凹部64とが設けられる。
【0022】
前記ケース主部25aの開口端および鍔部25bは、前記嵌合突部57よりも外方側で第1接点配置面58に当接するようにして前記嵌合凹部57に嵌合されるものであり、嵌合突部60は、ケース主部25aの開口端部に嵌合すべく、ベース部材主部56aの前記一面よりもケース25側に突出される。
【0023】
ベース部材主部56aにおいて、第1接点配置面58の外縁部の周方向に間隔をあけた複数箇所たとえば2箇所には、四角形状の係合孔65,65が設けられる。
【0024】
一方、ケース25における鍔部25bには、図12で示すように、ベース部材主部56aの他面側に係合する係合爪67を先端に有して一方の前記係合孔65に挿通される脚部66が一体に設けられるとともに、図13で示すように、ベース部材主部56aの他面側に係合する係合爪67を先端に有して他方の前記係合孔65に挿通される脚部66が一体に設けられる。しかも各係合爪67,67は、各脚部66,66の先端から外側方に向って突出される。而して、各係合孔65,65に挿通される脚部66,66の先端の係合爪67,67をベース部材主部56aの他面側に係合させるようにして、ケース主部25aの開口端および鍔部25bを第1接点配置面58に当接させることにより、ケース25およびベース部材56が係合、連結されることになる。この係合、連結状態で、可動接点組立体26のロータ34は、ベース部材主部56aおよびケース25間で回動可能に支持されるものであり、ロータ34の一面は、ケース25における第1および第2支持部31,32の先端に摺接してスラスト支持され、またロータ34がその他面側に備える支軸50の先端は、ベース部材主部56aにおける第2凹部64の閉塞端に摺接してスラスト支持される。
【0025】
図14および図15において、第1バスバー51は、第1接点配置面58に面一に配置される円弧状の平板部51aと、該平板部51aの内周に直角に連なる側板部51bとを一体に有してベース部材主部56aに埋設され、第2バスバー52は、第1接点配置面58に面一に配置される平板部52aを有してベース部材主部56aに埋設され、第3バスバー53は、第1接点配置面58に面一に配置される円弧状の第1平板部53aと、該平板部53aの外周に直角に連なる第1側板部53bと、第2接点配置面62に面一に配置される第2平板部53cと、第1平板部53aの内周および第2平板部53cの外周を直角に連結する第2側板部53dとを一体に有してベース部材主部56aに埋設される。
【0026】
第1バスバー51の平板部51aには第1固定接点71がロータ34側に向けて突出するようにして一体に形成され、第2バスバー52の平板部52aには第2固定接点72がロータ34側に向けて突出するようにして一体に形成され、第3バスバー53の第1平板部53aには第3固定接点73がロータ34側に向けて突出するようにして一体に形成される。しかも前記平板部51a,52aおよび第1平板部53aは、第1凹部61の周囲で第1接点配置面58に極力広い面積を有して配置されるように形成されており、第1ないし第3固定接点71〜73は、ロータ34における第1ないし第3可動接点41〜43との接・断を可能とすべくロータ34の回動中心からの距離を同一とした位置で周方向に間隔をあけるようにして、前記平板部51a,52aおよび第1平板部53aに一体に形成される。
【0027】
第4バスバー54は、第2接点配置面62に面一に配置される平板部54aを有してベース部材主部56aに埋設され、第5バスバー55は、第2接点配置面62に面一に配置される平板部55aを有してベース部材主部56aに埋設される。
【0028】
第4バスバー54の平板部54aには第4固定接点74がロータ34側に突出するようにして一体に形成され、第5バスバー55の平板部55aには第5固定接点75がロータ34側に突出するようにして一体に形成され、第3バスバー53の第2平板部53cには第6固定接点76がロータ34側に突出するようにして一体に形成される。しかも前記平板部54a,55aおよび第2平板部53cは、第2凹部63の周囲で第2接点配置面52に極力広い面積を有して配置されるように形成されており、第4ないし第6固定接点74〜76は、ロータ34における第4ないし第6可動接点44〜46との接・断を可能とすべくロータ34の回動中心からの距離を同一とした位置で周方向に間隔をあけるようにして、前記平板部54a,55aおよび第2平板部53cに一体に形成される。
【0029】
図16で明示するように、前記各バスバー51〜55には、ベース部材56のベース部材主部56aへの埋設状態で該ベース部材56の窓56dに並列配置される端子部77,78,79,80,81がそれぞれ一体に設けられており、それらの端子部77〜81は、ベース部材56の他面側すなわちケーシング22とは反対側に臨む接合面82…をそれぞれ形成して略U字状に形成される。
【0030】
ところで、第1ないし第3バスバー51,52,53と、第4および第5バスバー54,55とは、ベース部材56に埋設すべくベース部材56を成形するための金型内に挿入される状態では一体化されている。すなわち、第1バスバー51の平板部51aと第2バスバー52の平板部52aとが連結部83で連結され、第1バスバー51の平板部51aと第3バスバー53の第1平板部53aとが連結部84で連結され、第3バスバー53の第1平板部53aと第2バスバー52の平板部52aとが連結部85で連結され、第1および第3バスバー51,53の端子部77,78が連結部86で連結されることにより第1ないし第3バスバー51,52,53が一体化されている。また第4および第5バスバー54,55の平板部54a,55aが連結部87で連結され、第4および第5バスバー54,55の端子部80,81が連結部88で連結されることにより第4および第5バスバー54,55が一体化されている。
【0031】
このように第1ないし第3バスバー51〜53を一体化するとともに、第4および第4バスバー54,55を一体化することにより、前記金型内への各バスバー51〜55の位置決め配置が容易となり、金型構成の単純化を図ることができる。
【0032】
上記各連結部83〜88は、ベース部材56の型成形終了後には打ち抜かれる。すなわち、各バスバー51〜55をモールド結合せしめてベース部材56が型成形された直後には、ベース部材56におけるベース部材主部56aの両面には、各連結部83,84,85,87の表裏両面を外部に臨ませるようにした凹部がそれぞれ形成されており、それらの凹部に臨む部分で各連結部83,84,85,87の一部を打ち抜いて抜き孔89,90,91,92を形成することにより、各連結部83〜85,87が切断される。またベース部材56の保持部56bには、その型成形直後に円弧溝状のパンチ逃げ93,94が形成されており、それらのパンチ逃げ93,94に対応させた打ち抜き加工を施すことにより、連結部86,88が切断される。而してベース部材56の型成形終了後に各連結部83〜88が打ち抜かれることにより、各バスバー51〜55が、相互に電気的に遮断された状態でベース部材56に配設されることになる。
【0033】
またベース部材主部56aにおいて、ケース25の鍔部25bに設けられている一対の挿通孔33…に対応する位置には挿通孔95,95がそれぞれ設けられ、第3バスバー53の第1平板部53aには、それらの挿通孔95,95に対応する挿通孔96,96が設けられる。
【0034】
さらにベース部材主部56aの他面側、すなわちロータ34側とは反対側の面には、第1固定接点71の周囲で第1バスバー51の平板部51aを外部に露出させる開口部97と、第1固定接点71から離隔した位置で第1バスバー51の平板部51aを外部に露出させる開口部97と、第2固定接点72の周囲で第2バスバー52の平板部52aを外部に露出させる開口部98と、第2固定接点72から離隔した位置で第2バスバー52の平板部52aを外部に露出させる開口部98と、第3固定接点73の周囲で第3バスバー53の第1平板部53aを外部に露出させる開口部99と、第6固定接点76の周囲で第3バスバー53の第2平板部53cを外部に露出させる開口部99と、第3固定接点73から離隔した複数箇所たとえば4箇所で第3バスバー53の第1平板部53aを外部に露出させる開口部99,99,99,99と、第4固定接点74の周囲で第4バスバー54の平板部54aを外部に露出させる開口部100と、第5固定接点75の周囲で第5バスバー55の平板部55aを外部に露出させる開口部101とが設けられる。
【0035】
ところで、シリンダ錠装置21の回動部材23がLOCK位置にあるときに、第1ないし第3可動接点41〜43と第1ないし第3固定接点71〜73との周方向相対配置は、図17で示す状態にあり、また第4ないし第6可動接点44〜46と第4ないし第6固定接点74〜76との周方向相対配置は、図18で示す状態にあり、前記回動部材23がLOCK位置からACC位置に回動するのに応じて、第1ないし第6可動接点41〜46は図17および図18の位置から左側に55度変位した位置となり、回動部材23がACC位置からON位置に回動するのに応じて、第1ないし第6可動接点44〜46は図17および図18の位置から左側に90度変位した位置となり、さらに回動部材23がON位置からSTART位置に回動するのに応じて、第1ないし第6可動接点44〜46は図17および図18の位置から左側に125度変位した位置となる。
【0036】
上述のような各可動接点41〜46の角変位に応じて、第1ないし第3可動接点41〜43の第1ないし第3固定接点71〜73との接・断状態が切換えられ、第4ないし第6可動接点44〜46の第4ないし第6固定接点74〜76との接・断状態が切換えられるのであるが、第1ないし第3可動接点41〜43が一体に形成されているリング状の第1接点板35と、第4ないし第6可動接点44〜46が一体に形成されているリング状の第2接点板36とが、ベース部材56側に向けてばね付勢されてロータ34に浮動支持されているので、第1ないし第3可動接点41〜43の1つが第1ないし第3固定接点71〜73の1つに接触している状態、ならびに第4ないし第6可動接点44〜46の1つが第4ないし第6固定接点74〜76の1つに接触せしめる状態では、第1および第2接点板35,36がそれぞれ周方向一点での支持となるため接触状態が不安定となり易い。
【0037】
そこで、ベース部材主部56aには、第1接点板35に設けられた第1ないし第3可動接点41〜43のうち少なくとも2つを、固定接点組立体27の周方向2箇所に接触せしめるべく、第1摺動面103が第1および第3固定接点71,73間に配置されて第1突部59と面一となるように形成されるとともに、第2摺動面104が第2固定接点72および第1固定接点71間に配置されて第1突部59と面一になるように形成される。またベース部材主部56aには、第2接点板36に設けられた第4ないし第6可動接点44〜46のうち少なくとも2つを、固定接点組立体27の周方向2箇所に接触せしめるべく、第3摺動面105が第6および第4固定接点76,74間に配置されて第2突部63と面一となるように形成され、第4摺動面106が第4および第5固定接点74,75間に配置されるようにして第2突部63と面一となるように形成され、さらに第5摺動面107が第5および第6固定接点75,76間に配置されて第2突部63と面一となるように形成される。
【0038】
而して、第1ないし第3固定接点71〜73は、第1および第2摺動面103,104よりもロータ34側に突出され、また第4ないし第6固定接点74〜76は、第3ないし第5摺動面105〜107よりもロータ34側に突出されている。
【0039】
しかも第1および第2摺動面103,104には、第1ないし第3可動接点41〜43のうち固定接点71〜73に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡110(図8参照)に沿う円弧状の溝108,109が設けられ、第3および第5摺動面105,107には、第4ないし第6可動接点44〜46のうち固定接点74〜76に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡113(図8参照)に沿う円弧状の溝111,112が設けられる。さらに第4摺動面106は、その第4摺動面106の内方側に抜き孔92に対応した凹部がベース部材56に設けられていることにより、第4ないし第6可動接点44〜46のうち固定接点74〜76に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡113よりも外方側に配置されることになる。すなわち第1および第2摺動面103,104は、第1ないし第3可動接点41〜43のうち固定接点71〜73に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて軌跡110を避けてベース部材主部56aに形成され、第3ないし第5摺動面103〜105は、第4ないし第6可動接点44〜46のうち固定接点74〜76に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡113を避けてベース部材主部56aに形成されることになる。
【0040】
ベース部材56の窓56dに並列配置されている端子部77〜81には、導線115,116,117,118,119がそれぞれ接続されるのであるが、各端子部77〜81が、ケーシング22とは反対側に臨む接合面82…をそれぞれ形成して略U字状に形成されるものであり、各導線115〜119の芯線120…は、図19で示すように、各端子部77〜81に嵌合されて前記接合面82…に直接接合される。
【0041】
而して各端子部77〜81への各導線115〜119の芯線120…を接合するにあたっては、図20で示すように、各端子部77〜81の接合面82…とは反対側に嵌合して各端子部77〜81を受ける第1電極121と、各接合面82…との間に芯線120…を挟み込み得る平面形状の第2電極122とが用いられるものであり、先ず図20(a)で示すように、各導線115〜119の芯線120…を各端子部77〜81に嵌合せしめた状態で第1電極121で各端子部77〜81を受けるステップと、図20(b)で示すように、各芯線120…を接合面82…との間に挟圧するように第2電極122を作動せしめて熱圧接により各端子部に芯線120…をそれぞれ接合するステップと、図20(c)で示すように、第1および第2電極121,122を各端子部77〜81から離反する方向に作動せしめるステップとを順次経過させればよい。
【0042】
このように各端子部77〜81に接合された各導線115〜119は、ベース部材56の保持部56bにより保持される。
【0043】
前記保持部56bには、各導線115〜119に個別に対応した嵌合溝123…が設けられており、それらの嵌合溝123…は、ケーシング22と反対側すなわちカバー28側に開いた第1溝部123aと、ベース部材56の外側方に開いて第1溝部123aに略L字状に連なる第2溝部123bとから成るものであり、各導線115〜119は、それらの嵌合溝123…にそれぞれ嵌合されることにより、前記各端子部77〜81の配列方向に直交する平面内で、各接合面82…に対して角度をなす方向で保持部56bに保持されることになる。
【0044】
カバー28は、固定接点組立体27の全体、すなわち各端子部77〜81への導線115〜119の接続部を含んでベース部材56全体をケーシング22とは反対側から覆うように、合成樹脂により箱状に形成される。また該カバー28の側部には、固定接点組立体27およびカバー28間に熱が籠ることを防止するために、複数の放熱口124…が設けられる。
【0045】
このカバー28には、ベース部材主部56aに設けられている係合孔65,65に対応した一対の抜止め部125,125が、ベース部材56側に向けて突出するように一体に設けられており、それらの抜け止め部125,125は、ベース部材56および各脚部66,66間に介在するようにして各係合孔65,65に嵌合される。而して各抜け止め部125,125の前記嵌合により、カバー28がベース部材56に連結されることになる。
【0046】
またカバー28には、ベース部材56に設けられている抜き孔89〜92から可動接点組立体26および固定接点組立体27間に塵埃等が侵入することを防止するために、それらの抜き孔89〜92を先端で塞ぐためのボス126,127,128,129が一体に設けられており、各ボス126〜129は、軽量化のために、先端を閉じた円筒状に形成されている。
【0047】
カバー28には、ベース部材56における保持部56bの外側方に位置する拘束壁131が一体に設けられており、該拘束壁131は、各導線115〜119を個別に嵌合すべく前記保持部56bに設けられた嵌合溝123…の第2溝部113b…との間に各導線115〜119を拘束する働きをする。
【0048】
またカバー28には、図16で示すように、導線115の芯線120の端子部77への接続部と導線117の芯線120の端子部79への接続部との間を仕切る仕切り壁132と、導線115の芯線120の端子部77への接続部と導線118の芯線120の端子部80への接続部との間を仕切る仕切り壁133と、導線118の芯線120の端子部80への接続部と導線119の芯線120の端子部81への接続部との間を仕切る仕切り壁134と、導線116の芯線120の端子部78への接続部と導線119の芯線120の端子部81への接続部との間を仕切る仕切り壁135とが一体に設けられる。
【0049】
さらにカバー28には、図3で示すように、ベース部材56の挿通孔95…に対応する位置でベース部材56側に凹んだ凹部136…が設けられ、シリンダ錠装置21におけるケーシング22の先端部には、ベース部材56の挿通孔95…およびケース25の挿通孔33…に同軸に対応したねじ孔137…が設けられる。また前記凹部136…の閉塞端には、挿通孔95…に同軸に連なる挿通孔138…が設けられており、挿通孔138…,95…,136…に挿通されるねじ部材139…がねじ孔137…に螺合され、各ねじ部材139…を締付けることによりイグニッションスイッチ24がケーシング22に取付けられる。
【0050】
ところで、ケーシング22における先端部の外周部においてカバー28の各放熱口124…のうち複数たとえば2つの放熱口124,124に対応する部分には、それらの放熱口124,124のケーシング22側の端部に係合する爪140,140が外方に突出するようにして一体に設けられており、前記ねじ部材139…によりイグニッションスイッチ24がケーシング22に取り付けられる前に、各爪140,140を放熱口124,124のケーシング22側の端部に係合することにより、イグニッションスイッチ24をケーシング22に仮止めすることが可能である。
【0051】
次にこの実施例の作用について説明すると、イグニッションスイッチ24は、ケース25と、ロータ34に複数の可動接点41〜46が浮動支持されて成る可動接点組立体26と、ベース部材56に複数の固定接点71〜76が固定されて成る固定接点組立体27と、前記ベース部材56の他面側を覆うようにしてベース部材56に連結されるカバー28とを備えるものであり、該カバー28は、各固定接点71〜76への導線115〜119の接続部を覆うものであるので、前記接続部での絶縁信頼性を向上することができる。
【0052】
しかもケース25に一体に設けられる複数の脚部125,125が、ベース部材56に設けられた係合孔65,65に挿通され、各脚部66,66の先端に一体に設けられた係合爪67,67がベース部材56の他面側に係合することにより、ベース部材56およびケース25が係合、連結されるのであるが、係合爪67,67は、各脚部66,66の先端から外側方に向って突出されるようにして各脚部66,66の先端に一体に設けられるので、ケース25を成形するための金型装置に、従来必要であった摺動型を設けることを不要とすることができ、金型構成の単純化を図ることができる。また各係合孔65,65に挿通されている脚部66,66とベース部材56との間に介在して係合孔65,65に嵌合される抜け止め部125,125がカバー28に一体に設けられているので、係合孔65,65と、脚部66,66および係合爪67,67とを比較的少なくしても、高温時の応力緩和によっても係合爪67,67およびベース部材56の係合解除の可能性を排除することができ、ケース25のベース部材56への組付作業を容易として組付作業性を向上することができる。
【0053】
ロータ34に浮動支持されている第1および第2接点板35,36に一体に形成されている可動接点41〜43,44〜46を、ベース部材56に固定されている固定接点71〜76に安定的に接触せしめるために、ベース部材56には、第1接点板35に対応した第1および第2摺動面103,104と、第2接点板35に対応した第3ないし第5摺動面105〜107とが、ロータ34の回動軸線に直交する平面に沿うようにそれぞれ形成されるのであるが、第1および第2摺動面103,104は、第1および第3可動接点41,43のうち固定接点71〜73に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡110を避けてベース部材56に形成され、第3ないし第5摺動面105〜107は、第3ないし第6可動接点44〜46のうち固定接点74〜76に摺接すべき範囲がロータ34の回動に応じて描く軌跡113を避けてベース部材56に形成される。
【0054】
したがって、第1および第3可動接点41,43のうち固定接点71〜73に摺接すべき範囲が第1および第2摺動面103,104に摺接することはなく、また第4ないし第6可動接点44〜46のうち固定接点74〜76に摺接すべき範囲が第3ないし第5摺動面105〜107に摺接することはなく、第1および第3可動接点41,43の摺動面103,104との摺接に伴なって摺動面103,104が摩耗して異物が生じたとしても、該異物が固定接点71〜73上にもたらされることを防止することができるとともに、第4ないし第6可動接点44〜46の摺動面105〜107との摺接に伴なって摺動面105〜107が摩耗して異物が生じたとしても、該異物が固定接点74〜76上にもたらされることを防止することができ、導通信頼性の向上を図ることができる。
【0055】
ところで、ベース部材56の一面側に臨んで配置される前記固定接点71〜76は、ベース部材56に埋設されるバスバー51〜55に一体に形成されるものであり、ベース部材56の他面側には、第1バスバー51の平板部51aを外部に露出させる開口部97,97と、第2バスバー52の平板部52aを外部に露出させる開口部98,98と、第3バスバー53の第1平板部53aを外部に露出させる開口部99,99,99,99,99と、第3バスバー53の第2平板部53cを外部に露出させる開口部99と、第4バスバー54の平板部54aを外部に露出させる開口部100と、第5バスバー55の平板部55aを外部に露出させる開口部101とが設けられている。
【0056】
したがって、ベース部材56に埋設されるバスバー51〜55が、ベース部材56の他面側で外部に積極的に露出されることになり、各バスバー51〜55の放熱特性向上を図って許容電流の増大を図ることができる。しかもベース部材56に複数の開口部97,97,98,98,99〜99,100,101が設けられることでベース部材56の形成に必要とされる合成樹脂量を低減することができる。さらにベース部材56の型成形時に上記各開口部97,97,98,98,99〜99,100,101でバスバー51〜55を支持することができるので、ベース部材56に対するバスバー51〜55の位置をより正確に定めることができる。
【0057】
上記各バスバー51〜55のうち、第1バスバー51は、ロータ34の回動軸線に直交する平面に沿う平板部51aと、該平板部51aの内周に直角に連なる側板部51bとを一体に有するものであり、また第3バスバー53は、ロータ34の回動軸線に直交する平面に沿う第1平板部53aと、第1平板部53aの外周に直角に連なる第1側板部53bと、ロータ34の回動軸線に直交する平面に沿う第2平板部53cと、第1平板部53aの内周および第2平板部53cの外周を直角に連結する第2側板部53dとを一体に有するものである。したがってロータ34の回動軸線に直交する平面内で第1および第3バスバー51,53が占める面積を比較的小さくしつつ両バスバー51,53の表面積を増大し、バスバー51,53の設置面積を比較的小さくしつつ放熱特性を高めることが可能となる。
【0058】
ベース部材56に埋設される各バスバー51〜55には、端子部77〜81がそれぞれ一体に設けられており、それらの端子部77〜81は、各導線115〜119の芯線120…をそれぞれ嵌合せしめるべく横断面略U字状に形成されている。しかも各端子部77〜81に嵌合された芯線120…は、各端子部77〜81との間に芯線120…を挟圧する平面形状の第2電極122による熱圧接で各端子部77〜81にそれぞれ接合される。したがって、各芯線120…の一部が端子部77〜81からはみ出してしまうことを簡単に防止し得るようにして、端子部77〜81および第2電極122間に芯線120…を確実に挟み込むことが容易であり、接合作業性を向上することができる。しかも第2電極122は、平面形状の単純な形状のものであるので、メンテナンスが容易となる。
【0059】
しかも各端子部77〜81は、ベース部材56のベース部材主部56aおよび保持部56b間に形成されている窓56dに並列配置されるものであるので、各固定接点71〜76と導線115〜119との接続作業を能率よく行なうことができる。
【0060】
またカバー28には、導線115の端子部77への接続部と導線117の端子部79への接続部との間を仕切る仕切り壁132と、導線115の端子部77への接続部と導線118の端子部80への接続部との間を仕切る仕切り壁133と、導線118の端子部80への接続部と導線119の端子部81への接続部との間を仕切る仕切り壁134と、導線116の端子部78への接続部と導線119の端子部81への接続部との間を仕切る仕切り壁135とが一体に設けられており、それらの仕切り壁132〜135により各接合部77〜81間で短絡が生じることを防止することができ、絶縁信頼性を向上することができる。
【0061】
各導線115〜119は、ベース部材56が備える保持部56bにより、各端子部77〜81の配列方向に直交する平面内で各接合面82…に対して角度をなす方向に保持されている。したがってイグニッションスイッチ24の外方で導線115〜119に作用する引張り荷重が各端子部77〜81への導線115〜119の接合部に直接作用することが防止されるとともに、保持部56bおよび端子部77〜81間で導線115〜119が繰り返して曲げられることもないので、各導線115〜119の芯線120…の接合面82…への接続部に厳密な強度保証が要求されることを回避することができる。
【0062】
しかも保持部56bで各導線115〜119を保持した状態で各端子部77〜81の接合面82…に導線115〜119の芯線120…をそれぞれ直接接合することが可能であるので、接合作業時の各導線115〜119の位置合わせが容易であり、接続作業性をより一層向上することができる。
【0063】
また各導線115〜119を弾発的に嵌合して保持すべくベース部材56の保持部56bに設けられた嵌合溝123…は、カバー28側に開いた第1溝部123aと、ベース部材56の外側方に開いて第1溝部123aに略L字状に連なる第2溝部123bとから成るものであり、カバー28に、それらの嵌合溝123…の第2溝部123b…との間で各導線115〜119を拘束する拘束壁131が一体に設けられていることにより,各導線115〜119の端子部77〜81への接合部の近傍で各導線115〜119が確実に拘束されることになり、各導線115〜119の芯線120…の接合面82…への接合をより確実に維持することができる。
【0064】
さらにロータ34とは反対側からベース部材56を覆うカバー28に、複数の放熱口124…が設けられているので、カバー28からの放熱性を向上して、カバー28およびベース部材56間に熱が籠ることを防止し、各バスバー51〜55の許容電流増大を図ることが可能となる。しかもカバー28には、各抜き孔89〜92を塞ぐボス126〜129が一体に設けられているので、カバー28に放熱口124…が設けられるにもかかわらず、ベース部材56およびロータ34間への抜き孔89〜92からの異物を侵入を確実に防止することができる。
【0065】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0066】
たとえば、本発明は、イグニッションスイッチ24だけでなく、固定接点に対して可動接点が回動するロータリースイッチ装置に関連して広く適用可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、合成樹脂製のベース部材の型成形後の抜き加工による抜き孔の形成に伴って切断される連結部を介して相互に連結される複数のバスバーが、ベース部材の一面側に配置される固定接点を一体に有して該ベース部材に埋設され、ベース部材の一面側に対向配置されるロータに、該ロータの回動に応じた前記固定接点との接・断を可能として可動接点が保持され、ロータをベース部材との間で回動可能に支持するケースがベース部材に連結されるロータリースイッチ装置において、ロータとは反対側からベース部材を覆うカバーに、ベース部材及びカバー間の空間に熱が籠もることを防止するための複数の放熱口が設けられているので、カバーからの放熱性を向上して、カバーおよびベース部材間の空間に熱が籠ることを防止し、バスバーの許容電流増大を図ることが可能となる。しかもカバーには、前記空間を横切ると共に抜き孔を塞ぐボスが一体に設けられているので、カバーにその放熱性を向上すべく複数の放熱口が設けられるにもかかわらず、ベース部材およびロータ間に抜き孔から異物が侵入することを確実に防止することができる。
また特に請求項2の発明によれば、前記ボスが、先端を閉じ基端を開放した円筒状に形成されるので、軽量化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】イグニッションスイッチの縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図1の4−4線矢視方向から見たイグニッションスイッチの正面図である。
【図5】図2および図4の5矢視方向から見たイグニッションスイッチの分解側面図である。
【図6】第1接点板を図5のA矢視方向から見た図である。
【図7】第2接点板を図5のA矢視方向から見た図である。
【図8】図5の8矢視方向から見たベース部材の正面図である。
【図9】図5の9矢視方向から見たベース部材の背面図である。
【図10】図8の10−10線断面図である。
【図11】図8の11−11線拡大断面図である。
【図12】図4の12−12線拡大断面図である。
【図13】図4の13−13線拡大断面図である。
【図14】ベース部材に埋設されるバスバーを図8のベース部材と同一方向から見た正面図である。
【図15】ベース部材に埋設されるバスバーの斜視図である。
【図16】図4の16−16線断面図である。
【図17】第1ないし第3固定接点および第1ないし第3可動接点のLOCK位置での相対位置を示す周方向展開断面図である。
【図18】第4ないし第6固定接点および第4ないし第6可動接点のLOCK位置での相対位置を示す周方向展開断面図である。
【図19】図4の19−19線拡大断面図である。
【図20】端子部への導線の接合過程を順次示す断面図である。
【符号の説明】
24・・・ロータリースイッチ装置としてのイグニッションスイッチ
25・・・ケース
28・・・カバー
34・・・ロータ
41〜46・・・可動接点
51〜55・・・バスバー
56・・・ベース部材
71〜76・・・固定接点
83〜85,87・・・連結部
89〜92・・・抜き孔
124・・・放熱口
126〜129・・・ボス

Claims (3)

  1. 合成樹脂製のベース部材(56)の型成形後の抜き加工による抜き孔(89,90,91,92)の形成に伴って切断される連結部(83,84,85,87)を介して相互に連結される複数のバスバー(51,52,53,54,55)が、前記ベース部材(56)の一面側に配置される固定接点(71,72,73,74,75,76)を一体に有して該ベース部材(56)に埋設され、前記ベース部材(56)の一面側に対向配置されるロータ(34)に、該ロータ(34)の回動に応じた前記固定接点(71〜76)との接・断を可能として可動接点(41,42,43,44,45,46)が保持され、前記ロータ(34)をベース部材(56)との間で回動可能に支持するケース(25)がベース部材(56)に連結されるロータリースイッチ装置において、
    前記ロータ(34)とは反対側からベース部材(56)を覆うカバー(28)に、そのベース部材(56)及びカバー(28)間の空間に熱が籠もることを防止するための複数の放熱口(124)が設けられ、さらにそのカバー(28)には、前記空間を横切ると共に前記抜き孔(89〜92)を塞ぐボス(126,127,128,129)がベース部材(56)側に突出して一体に設けられることを特徴とするロータリースイッチ装置。
  2. 前記ボス(126,127,128,129)は、先端を閉じ基端を開放した円筒状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のロータリースイッチ装置。
  3. 前記ボス(126,127,128,129)には、前記ベース部材(56)に係合させる段部が形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のロータリースイッチ装置。
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